JP6890234B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

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Description

本開示は、電解コンデンサに関し、特に積層された複数のコンデンサ素子を備える電解コンデンサに関する。
電子機器の高機能化に伴い、高容量の電解コンデンサが求められている。そこで、特許文献1のように、シート状の複数のコンデンサ素子を積層して形成されたコンデンサ素子群を用いる電解コンデンサが提案されている。
コンデンサ素子は、シート状の陽極体の表面に形成される誘電体層と、誘電体層の表面に形成される固体電解質層と、固体電解質層の表面に形成される陰極引出層とを備える。誘電体層は、陽極体の表面の全面または一部に形成される。固体電解質層および陰極引出層は、誘電体層の表面の一部を覆うように形成される。陽極体の一部と、誘電体層と、固体電解質層と、陰極引出層とは、コンデンサ素子の陰極部を構成する。固体電解質層および陰極引出層が形成されていない陽極体(さらには誘電体層)の残部は、陽極部を構成する。コンデンサ素子群に含まれる各コンデンサ素子の陽極部どうしは互いに接合されて、電気的に接続される。
特開2004−319795号公報
陰極部には固体電解質層および陰極引出層が形成されているため、陰極部は陽極部より厚い。そのため、複数のコンデンサ素子を積層して、各陽極部を接合する際、陽極部と陰極部との境界において、コンデンサ素子にストレスがかかる。これにより、得られる電解コンデンサの漏れ電流が増大する場合がある。あるいは、積層されたコンデンサ素子どうしに、ズレが生じる場合がある。このような不具合は、陽極部の長さ(陽極部と陰極部との境界に垂直な方向の長さ)が短い場合に、より顕著になる。
本開示の電解コンデンサは、第1端辺および前記第1端辺の反対側の第2端辺を有するシート状の陽極体、前記陽極体の表面に形成された誘電体層、前記誘電体層の表面に形成された固体電解質層、および、前記固体電解質層の表面に形成された陰極引出層、をそれぞれ有する複数のコンデンサ素子が積層されたコンデンサ素子群と、前記陽極体に電気的に接続する陽極端子と、前記コンデンサ素子群を覆い、前記陽極端子の一部を露出させる外装体と、を備え、前記陽極体が、前記第1端辺側にある第1領域と、前記第2端辺側にある第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との境界と、を備え、前記固体電解質層が、前記第1領域に対応する前記誘電体層の表面に形成されており、前記第2領域が、前記第2端辺に沿う方向の長さを短くする括れ部と、隣接する前記コンデンサ素子どうしを接合する接合部と、を備え、前記接合部が、前記括れ部と前記第2端辺との間に配置されており、前記第2端辺に沿う方向および前記陽極体の厚さ方向の両方に対して垂直な方向に延びて、かつ、前記陽極体を等分する中心線と、括れ部を形成する切り欠き端辺との最短距離W1が、前記接合部と前記中心線との最短距離W2よりも短い。
本開示の電解コンデンサによれば、陽極部と陰極部との境界にかかるストレスを低減することができる。その結果、信頼性が向上する。
本開示の実施形態に係る電解コンデンサを模式的に示す断面図である。 本開示の実施形態に係るコンデンサ素子を模式的に示す断面図である。 本開示の実施形態に係る陽極体を模式的に示す上面図である。 図3に示す陽極体の要部を拡大して示す上面図である。
電解コンデンサは、複数のコンデンサ素子が積層されたコンデンサ素子群と、陽極端子と、コンデンサ素子群を覆う外装体と、を備える。コンデンサ素子は、シート状の陽極体と、陽極体の表面に形成された誘電体層と、誘電体層の表面に形成された固体電解質層と、固体電解質層の表面に形成された陰極引出層と、を有する。陽極体は、第1端辺側にある第1領域と、第1端辺の反対側の第2端辺側にある第2領域と、第1領域と第2領域との境界と、を備えており、誘電体層は、第1領域の表面に形成される。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る電解コンデンサ、コンデンサ素子および陽極体の構成について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る電解コンデンサ200を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係るコンデンサ素子100を模式的に示す断面図である。図3は、陽極体10を模式的に示す上面図である。図4は、図3に示す陽極体10の要部を拡大して示す上面図である。
(電解コンデンサ)
電解コンデンサ200は、例えば図1に示すように、複数のコンデンサ素子100が積層されたコンデンサ素子群を備える。図1に示す電解コンデンサ200は、積層された複数のコンデンサ素子100(100A〜100C)を含むコンデンサ素子群を備えており、コンデンサ素子群は、外装体201により封止されている。少なくとも一つのコンデンサ素子100の第2領域R2(図2参照)には、陽極端子202が電気的に接続されている。さらに、少なくとも一つのコンデンサ素子100の陰極引出層40(図2参照)には、陰極端子203が電気的に接続されている。
積層された複数のコンデンサ素子100は、例えば、各コンデンサ素子100の第2領域R2の所定の位置で、レーザ溶接や抵抗溶接、針かしめ、ろう接等によって接合されて、互いに電気的に接続される。つまり、各コンデンサ素子100の第2領域R2には、隣接するコンデンサ素子100どうしを接合する接合部12(図3参照)が形成されている。なお、隣接するコンデンサ素子100どうしは、他の導電部材(例えば、金属板、金属片等)を介して接合されていてもよい。図1のコンデンサ素子群は、コンデンサ素子100を3つ備えているが、配置されるコンデンサ素子100の数は限定されない。
(コンデンサ素子)
コンデンサ素子100は、例えば図2に示すように、シート状の陽極体10と、陽極体10の表面の少なくとも一部に形成された誘電体層20と、誘電体層20の表面の少なくとも一部に形成された固体電解質層30と、固体電解質層30の表面の少なくとも一部に形成された陰極引出層40と、を有する。このようなコンデンサ素子100もまた、シート状である。
陽極体10は、第1領域R1と第2領域R2とを備えている。誘電体層20は、少なくとも第1領域R1の表面に形成されている。第1領域R1と誘電体層20と固体電解質層30と陰極引出層40とは、コンデンサ素子100の陰極部100Nを構成する。第2領域R2は、コンデンサ素子100の陽極部100Pを構成する。つまり、第1領域R1と第2領域R2との境界LBは、コンデンサ素子100の陽極部100Pと陰極部100Nとの境界であり得る。言い換えれば、境界LBは、固体電解質層30の有無によって区分けすることができる。陽極体10のうち、固体電解質層30が形成されている領域が第1領域R1であり、それ以外の領域が第2領域R2である。図3および図4に、境界LBを破線で示す。
(陽極体)
陽極体10は、導電性材料として弁作用金属を含むシートである。弁作用金属としては、チタン、タンタル、アルミニウムおよびニオブ等が挙げられる。陽極体10は、一種、または二種以上の上記弁作用金属を含んでいてもよい。陽極体10は、合金または金属間化合物の形態で、弁作用金属を含んでいてもよい。陽極体10の厚みは特に限定されず、例えば、15μm以上、300μm以下である。
陽極体10の第1領域R1は、第1端辺101側に配置されている。第1領域R1の表面はエッチングされていることが好ましい。静電容量が増大するためである。第2領域R2は、第1端辺101に対向する第2端辺102側に配置されている。第2領域R2は、エッチングされていてもよいし、エッチングされていなくてもよい。
固体電解質層30および陰極引出層40を備える陰極部100Nは、陽極部100Pよりも厚い。そのため、複数のコンデンサ素子100を積層して、第2領域R2の所定の位置で互いに接合する際、コンデンサ素子100は、通常、境界LB、さらには境界LBと第2端辺との間において折り曲げられる。よって、陽極体10の境界LBの近傍にはストレスがかかり易い。境界LBと第2端辺102との間の距離L(図3参照)が十分長い場合には、上記ストレスの程度は小さい。しかし、距離Lを十分に長くすることは、容量密度が小さくなるため、望ましくない。
本実施形態では、第2領域R2に、第2端辺102に沿う方向(第2端辺102に平行な方向)の長さを短くする括れ部11配置され。複数のコンデンサ素子100の第2領域R2どうしを接合する際、括れ部11と第2端辺102との間の領域は、括れ部11の端部(後述する、繋ぎ部110E近傍)から、第2端辺102に沿う方向とは異なる方向Tに延びる線を起点として、コンデンサ素子群の厚み方向に折れ曲がり易くなる。方向Tは、例えば、第2端辺102に沿う方向および陽極体10の厚さ方向の両方に垂直な方向(図3参照)である。
つまり、コンデンサ素子群における第1領域R1に対応する領域の厚みTn(図1参照)と第2領域R2に対応する領域の厚みTpとの厚みの差Tdは、境界LBから括れ部11までの領域における第2端辺102に沿う方向に延びる線、および、括れ部11と第2端辺102との間の領域における方向Tに延びる線を起点とする、コンデンサ素子群の厚み方向への複数の折れ曲がりにより、吸収される。そのため、境界LBにかかる上記ストレスが緩和される。特に、上記距離Lが、上記厚みの差Tdの0.4〜3倍である場合、なかでも、0.8〜2倍である場合、上記ストレスの低減効果は高い。
厚みTnは、例えば、第1領域R1に対応するコンデンサ素子群の領域における、積層方向の任意の5点の厚みの平均値である。第1領域R1に対応する任意の5点は、陽極体10を等分する第2端辺102に垂直な方向の中心線LC上に位置し、かつ、境界LB近傍を避けるように選択されることが好ましい。厚みTpは、最外に位置する2つのコンデンサ素子100(図1では、コンデンサ素子100Aおよび100C)の各接合部12の中心を結んだ長さである。積層方向とは、例えば、第1領域R1の表面に対する法線方向である。
括れ部11は、第2領域R2の一部を第2端辺102の方向に沿って切欠くことにより形成されており、括れ部11を形成する切り欠き端辺110のすべては、第2領域R2に配置されている。
ここで、上記ストレスを低減するには、括れ部11における括れの程度と接合部12の位置との関係が重要である。すなわち、中心線LCを基準として、括れ部11が接合部12よりも中心線LC近くまで括れていることにより、上記ストレスは低減される。具体的には、中心線LCと切り欠き端辺110との最短距離W1が、接合部12と中心線LCとの最短距離W2よりも短くなるように、括れ部11を設ける。特に、距離Lが短い場合(例えば、距離L<最短距離W1の場合)、最短距離W1は小さいほど、上記ストレスが低減され易い。
なお、図3では、括れ部11は、中心線LCを挟んで互いに対向する位置に2箇所配置されているが、これに限定されない。例えば、括れ部11は1箇所であってもよいし、中心線LCに対して非対称に配置されてもよい。特に、括れ部11は、上記ストレスが低減され易い点で、中心線LCを挟んで対向する位置に2箇所、配置されることが好ましい。
括れ部11は、境界LBの近傍に配置されることが好ましい。これにより、括れ部11と第2端辺102との間の領域が広くなるため、厚み差Tdは、方向Tに沿った線を起点とする折れ曲がりによって吸収され易くなる。よって、境界LB近傍にかかるストレスがさらに抑制される。例えば、切り欠き端辺110の一方の端部(第1端部110A。図4参照)が、第1端辺101と交わる第4端辺104に接続し、切り欠き端辺110の他方の端部(第2端部110B)が、第2端辺102と交わる第3端辺103に接続する場合、第1端部110Aと境界LBとの距離D1は、第1端部110Aと第2端辺102との距離D2よりも短いことが好ましい。距離D1とD2との比:D1/D2は、0.01〜1.25であることが好ましい。特に、距離D1は、距離D2よりも短いことが好ましい。つまり、比:D1/D2は、0.01以上、1未満であることが好ましい。
距離D1は、第1端部110Aと境界LBとの間の最短距離である。同様に、距離D2は、第1端部110Aと第2端辺102との間の最短距離である。陽極体10が丸角であって、第2端辺102と第3端辺103との境界が明確でない場合、図4に示すように、第2端辺102の延長線を引いて、この延長線と第1端部110Aとの最短距離をD2とする。
括れ部11における第2端辺102に沿う方向の陽極体10の幅は、第2端辺102の幅W5に対して小さいほど望ましい。陽極体10が、方向Tに沿った線を起点として折れ曲がり易くなるためである。一方、陽極体10の強度維持の観点から、括れ部11の上記幅は、第2端辺102の幅W5に対して過度に小さくないことが望ましい。これらを考慮すると、括れ部11における第2端辺102に沿う方向の陽極体10の最小幅W4と第2端辺102の幅W5との比:W4/W5は、0.25〜0.5であることが好ましい。なお、陽極体10が丸角である場合、図3に示すように、2本の第3端辺103の延長線を引いて、これらの延長線の間の最短距離をW5とする。
括れ部11の形状は特に限定されない。特に、切り欠き端辺110は、図4に示すように、第2端辺102側に、第2端辺102に沿う方向の第1直線部110Cを備えることが好ましい。これにより、括れ部11と第2端辺102との間の領域を広くすることができるため、接合部12を配置し易くなる。さらに、この場合、括れ部11と第2端辺102との間の領域は、方向Tに延びる線を起点として折れ曲がり易くなる。これにより、厚み差Tdはさらに吸収され易くなる。
切り欠き端辺110は、境界LB側にも第2端辺102に沿う方向の第2直線部110Dを備えることが好ましい。括れ部11と第2端辺102との間の領域を広くできるためである。すなわち、好ましい切り欠き端辺110の形状は、例えば、第2端辺102に沿う第1直線部110Cと第2直線部110Dとを備えるU字型である。第1直線部110Cと第2直線部110Dとを繋ぐ繋ぎ部110Eの形状は特に限定されず、直線であってもよいし、曲線を含んでいてもよい。
第1直線部110Cと第2直線部110Dとの距離L1と、境界LBと第2直線部110Dとの距離L2との比:L2/L1は、0.1〜4であることが好ましく、0.1〜0.5であることがより好ましい。括れ部11が、境界LBに近接して配置される場合、第2直線部110Dおよび十分に長い距離L1により、第2領域R2は、第2端辺に沿う方向に多段階で(あるいは緩やかに)折れ曲がることができる。そのため、上記ストレスは低減される。また、この場合、切り欠き端辺110の形状が非常にシンプルであるため、生産性にも優れる。例えば、陽極体10を打ち抜いて括れ部11を形成する場合、打ち抜きに用いられる刃の形状もシンプルになって、括れ部11を精度よく形成することができる。
切り欠き端辺110の形状が、第1直線部110Cと第2直線部110Dとを備えるU字型である場合、第1直線部110Cと第2端辺102との距離L3と、境界LBと第2直線部110Dとの距離L2との比:L2/L3は、0.1〜1.7であることが好ましく、0.1〜0.3であることがより好ましい。これにより、第1直線部110Cと第2端部102との間の領域に、陽極端子202を接続するのに十分な面積を確保することができる。
距離L1は平均値であり、第1直線部110Cの任意の3点から第2直線部110Dに向かって、それぞれ第1直線部110Cに垂直な線を引いたときの当該線の長さの平均値である。距離L、L2およびL3も平均値であり、同様にして算出すればよい。
陽極端子202は、接合部12に対応する位置、つまり、括れ部11と第2端辺102との間に配置される。特に、陽極端子202は、第2端辺102と交わる第3端辺103の近傍に配置されることが好ましい。この領域は、折れ曲がりの起点になり難いためである。ここで、陽極端子202とは、図1に示すように、コンデンサ素子10と外部とを接続する陽極リード202B、および、陽極リード202Bに電気的に接続するかしめ部材202Aの少なくとも一方である。かしめ部材202Aは、例えば、複数のコンデンサ素子10をかしめるために用いられる。
括れ部11における切り欠きの深さ(中心線LCに垂直な方向の長さ)は、陽極端子202の中心線LCに垂直な方向の長さよりも深いことが好ましい。つまり、切り欠き端辺110と中心線LCとの最短距離W1は、陽極端子202と中心線LCとの最短距離W3よりも短いことが好ましい。方向Tに延びる線を起点とする折れ曲がりが、陽極端子202が配置される領域にかかり難くなるため、接続信頼性が確保され易くなる。
(誘電体層)
誘電体層20は、第1領域R1の表面を、化成処理等により陽極酸化することにより形成される。陽極酸化は、公知の方法により形成され得る。なお、誘電体層20はこれに限定されず、誘電体として機能する絶縁性の層であればよい。誘電体層20は、少なくとも第1領域R1の表面に形成される。
(固体電解質層)
固体電解質層30は、誘電体層20の表面の少なくとも一部に形成される。固体電解質層30は、例えば、マンガン化合物や導電性高分子を含む。導電性高分子として、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンおよびこれらの誘導体などを用いることができる。
導電性高分子を含む固体電解質層30は、例えば、原料となるモノマーを誘電体層20上で化学重合および/または電解重合することにより、形成することができる。あるいは、予め重合された導電性高分子を含む液体を誘電体層20に塗布することにより、形成することができる。
(陰極引出層)
陰極引出層40は、固体電解質層30の表面の少なくとも一部に形成される。陰極引出層40は、例えば、カーボン層と、カーボン層の表面に形成された金属(例えば、銀)ペースト層と、を有している(いずれも図示せず)。このような陰極引出層40は、カーボンペーストおよび銀ペーストを順次、塗布することにより形成される。
(陽極端子)
各コンデンサ素子100は、図1に示すように、第2領域R2において接合されるとともに、かしめ部材202Aによりかしめられていてもよい。これにより、積層された各コンデンサ素子100どうしの接続信頼性が向上する。かしめ部材202Aには、陽極リード202Bが電気的に接続されている。この場合、陽極端子202は、かしめ部材202Aと、かしめ部材202Aと電気的に接続する陽極リード202Bと、を備える。陽極リード202Bの一部は、外装体201から露出している。かしめ部材202Aと陽極リード202Bとは一体化されていてもよいし、別体でもよい。
かしめ部材202Aは、最外に位置する2つのコンデンサ素子(図4では、コンデンサ素子100Aおよび100C)の第2領域R2にそれぞれ接合している。例えば、複数のコンデンサ素子をレーザ溶接により接合した後、かしめ部材202Aを当該溶接部に対応する位置でコンデンサ素子群を挟み込むように配置する。次いで、この状態で、さらにレーザ溶接することにより、かしめ部材202Aとコンデンサ素子群とは接合される。かしめ部材202Aは、例えば平板状の部材を曲げ加工することにより得られる。
陽極リード202Bは、かしめ部材202Aを介して、各コンデンサ素子100の第2領域R2と電気的に接続している。陽極リード202Bとかしめ部材202Aとは一体化していてもよい。かしめ部材202Aおよび陽極リード202Bの材質は、導電性を有するものであれば、特に限定されない。
(外装体)
外装体201は、例えば、絶縁性の樹脂により形成される。絶縁性の樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミドイミド、不飽和ポリエステル等が挙げられる。
(陰極端子)
陰極端子203は、陰極引出層40と電気的に接続している。陰極端子203の材質も、導電性を有するものであれば、特に限定されない。陰極端子203は、例えば、上記のような導電性接着剤204を介して、陰極引出層40に接合している。
本開示に係る電解コンデンサは、信頼性に優れるため、様々な用途に利用できる。
10:陽極体
101:第1端辺
102:第2端辺
103:第3端辺
104:第4端辺
11:括れ部
110:切り欠き端辺
110A:第1端部
110B:第2端部
110C:第1直線部
110D:第2直線部
110E:繋ぎ部
12:接合部
20:誘電体層
30:固体電解質層
40:陰極引出層
100、100A〜100C:コンデンサ素子
100P:陽極部
100N:陰極部
200:電解コンデンサ
201:外装体
202:陽極端子
202A:かしめ部材
202B:陽極リード
203:陰極端子
204:導電性接着剤

Claims (4)

  1. 第1端辺および前記第1端辺の反対側の第2端辺を有するシート状の陽極体、前記陽極体の表面に形成された誘電体層、前記誘電体層の表面に形成された固体電解質層、および、前記固体電解質層の表面に形成された陰極引出層、をそれぞれ有する複数のコンデンサ素子が積層されたコンデンサ素子群と、
    前記陽極体に電気的に接続する陽極端子と、
    前記コンデンサ素子群を覆い、前記陽極端子の一部を露出させる外装体と、
    を備え、
    前記陽極体が、前記第1端辺側にある第1領域と、前記第2端辺側にある第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との境界と、を備え、
    前記固体電解質層が、前記第1領域に対応する前記誘電体層の表面に形成されており、
    前記第2領域が、前記第2端辺に沿う方向の長さを短くする括れ部と、隣接する前記コンデンサ素子どうしを接合する接合部と、を備え、
    前記接合部が、前記括れ部と前記第2端辺との間に配置されており、
    前記第2端辺に沿う前記方向および前記陽極体の厚さ方向の両方に対して垂直な方向に延びて、かつ、前記陽極体を等分する中心線と、前記括れ部を形成する切欠き端辺との最短距離W1が、前記接合部と前記中心線との最短距離W2よりも短く、
    前記境界と前記第2端辺との距離Lが、前記コンデンサ素子群の前記第1領域における積層方向の厚みと、前記第2領域における積層方向の厚みとの差Tdの0.4〜3倍である電解コンデンサ。
  2. 前記陽極端子が、前記第2領域に接続されており、
    前記最短距離W1が、前記陽極端子と前記中心線との最短距離W3よりも短い、請求項に記載の電解コンデンサ。
  3. 前記括れ部の前記第2端辺に沿う方向の長さW4と前記第2端辺の幅W5との比:W4/W5が、0.25〜0.5である、 請求項1または2に記載の電解コンデンサ。
  4. 前記切り欠き端辺が、前記第2端辺に近い側に、前記第2端辺に沿う前記方向に延びる第1直線部を備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の電解コンデンサ。
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