JP6888952B2 - アウトサート成形品の製造方法、および、アウトサート成形品 - Google Patents

アウトサート成形品の製造方法、および、アウトサート成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP6888952B2
JP6888952B2 JP2016250267A JP2016250267A JP6888952B2 JP 6888952 B2 JP6888952 B2 JP 6888952B2 JP 2016250267 A JP2016250267 A JP 2016250267A JP 2016250267 A JP2016250267 A JP 2016250267A JP 6888952 B2 JP6888952 B2 JP 6888952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal member
mold
groove
fixed
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016250267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018103409A (ja
Inventor
秀範 富永
秀範 富永
繁美 渡辺
繁美 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHIWA CO.,LTD.
Original Assignee
NICHIWA CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NICHIWA CO.,LTD. filed Critical NICHIWA CO.,LTD.
Priority to JP2016250267A priority Critical patent/JP6888952B2/ja
Publication of JP2018103409A publication Critical patent/JP2018103409A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6888952B2 publication Critical patent/JP6888952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、プラスチック等の合成樹脂を金型内に射出充填して、予め金型内に装着された金属部材の一部と射出充填された合成樹脂とを一体的に成形するアウトサート射出成形技術に関する。
従来から、樹脂(プラスチック等の合成樹脂)を金型内に高圧で射出充填して成形する成形技術(狭義の射出成形技術)が知られている。この射出成形技術において、金型内に装着した金属部材の周りに樹脂を射出充填して金属部材と樹脂を一体成形する技術をインサート成形といい、これに対して、金属部材の表面の一部分又は周囲の一部分に樹脂をサンドイッチ状に射出成形して金属部材と樹脂を一体成形する技術をアウトサート成形という。以下、アウトサート成形技術に関する特許文献を示す。
特許文献1に記載の発明は「アウトサート成形に関し、特に板状の成形対象材に所定突出高さのアウトサート成形部を形成する場合におけるアウトサート成形部の突出高さの精度を高めるための技術に関する」(段落「0001」参照。)ものであり、特許文献1には、「成形対象材における公差を吸収可能とし、より高精度なアウトサート成形を行なうことのできるアウトサート成形構造の提供を目的」(段落「0006」参照。)として、「本発明によるアウトサート成形構造は、一対の金型を突き合わせて形成されるキャビティ内に板状の成形対象材をセットし、この状態でキャビティ内に樹脂材を注入することで成形対象材の表面に所定突出高さのアウトサート成形部を形成することを基本とし、これに加えて、成形対象材に、その一部を表面側から裏面側に向けて変形・突出させて形成した調整用凸部を設け、成形対象材のキャビティ内へのセットに際して一方の金型が前記調整用凸部を介して成形対象材を押圧するようにし、この押圧により前記調整用凸部に変形を生じさせつつ成形対象材の表面を他方の金型に押し付けるようになっている」(段落「0007」、図1、図2参照。)ことが記載されている。
特許文献2に記載の発明は「空調、換気、排気、機器冷却等の装置に使用される前向き多翼遠心送風機羽根車のブレードの構造及びその製法に関する」(段落「0001」参照。)ものであり、特許文献2には、「金属製の翼取付部に非金属製(例えばプラスチック材・合成樹脂)の翼部を、所謂、アウトサート射出成形法で覆設する工法に於て、解決すべき課題は、下記の4点である」(段落「0005」参照。)、「課題1は、樹脂の射出圧力によって、金属製の翼取付部が金型内の正規の位置から移動して量産品質がバラつき、それらのブレードを組みつけた後の羽根車のダイナミックバランス品質を大きく損なう事である」(段落「0006」参照。)、「課題その2は、樹脂の射出圧力によって、金属製の翼取付部が変形し、課題1と同様に、組みつけ後の羽根車のダイナミックバランス品質を大きく損なう事である」(段落「0007」参照。)、「課題その3は、金属製の翼取付部と金型の接触部から樹脂が漏出する、所謂、型シール漏れである」(段落「0008」参照。)、「課題その4は、金属材と非金属材の膨張率が大きく異なる為、アウトサート成形後、翼部内に引っ張り応力が残留し、翼部外側面、或は鋭い金属切断面と樹脂との接触部、から時期割れが発生することである」(段落「0009」参照。)と記載され、それぞれの課題を解決するために、「手段1.翼取付部の両端部に射出成形工程の位置決め用穴を設け、金型の上型及び下型に特殊な位置決めピンによって、該翼取付部を金型内に3次元において位置決め固定する事である。又、更に補助の位置決め穴を設ける事も効果的である。該補助穴は補助位置決めピンにより位置決めされると共に、該補助ピンのツバにより射出圧力の荷重方向に対して反対側から荷重を受ける。」(段落「0011」参照。)、「手段2.樹脂の射出圧力を軽減するため、翼取付部の中央部と両端部の間に開口部を設ける。ゲートはそ該空間部に対応して設けられると最も良い。又、樹脂の型内部における流動圧力を軽減する為、各開口部の4辺或は縁部を翻展或は折り曲げて、図4の様に端面が丸みを帯びさせる事が好ましい」(段落「0012」、図4参照。)、「手段3.通常の射出成形であれば課題は殆ど無視して宜しい、アウトサート射出成形の場合には大きな問題となる。即ち、射出成形型内部からアウトサートされる部品(本願の場合は翼取付部)の端部が型の外部へでるので、この接触部分で型と翼取付部の端部との間に空隙かあると樹脂が漏出する。この為、この接触部分における翼取付部の端部の形状精度が厳しく要求される。本願においては該翼取付部の端部形状を図7の様に素材を両側から丸めて重ね合わせ、プレス加工工程中に更にリコイニング工程を追加し外形形状精度を確保する。重ね合わせた素材の内側接触面に百分の数ミリ程度の間隙を持たせると、外形形状精度が向上し樹脂漏れの更なる防止が図れる」(段落「0013」参照。)、「手段4.先ず、鋭いエッジ持つプレス切断面が非金属翼部と接触しないように、翼取付部の切断面を折り曲げ或は翻転加工させて、切り欠き効果を減少させる。更に、成形工程の直前に、該翼取付部を樹脂射出温度近くまで加熱し、型内にセットし、しかる後に成形を行う。成形後、複合加工のブレードを金型から取り出し、自然冷却の課程において、金属の該翼取付部は非金属の翼形状部より大きく収縮し、従って翼形状部内には圧縮応力がする。翼取付部の切り欠き効果の減少と翼形状部内の圧縮応力の存在によって、時期割れは解消される」(段落「0014」参照。)と記載されている。
特許文献3に記載の発明は「基板に射出成形を行って成形部品を取り付けるアウトサート成形方法と、その成形方法を用いた光ディスクドライブに用いられるターンテーブルに関する」(段落「0001」参照。)ものであり、特許文献3には、「基板に射出成形を行って成形部品を取り付けるアウトサート成形を利用したものとして、例えば図7に示すようなターンテーブル1’がある」(段落「0002」、図7参照。)、「従来、このようなターンテーブル1’は、図6に示すように、成形金型12a,12bに複数のノズル6を設け、金属円板2’の中央に周囲から樹脂の充填を行なってスピンドル3’を形成するようにしていた」(段落「0004」、図6参照。)、「しかしながら、上記のアウトサート成形は、コストを極めて低くできる反面、例えば、上記のターンテーブルなどの成形においては、スピンドルの精度が期待通りに得にくく精度が悪いという問題があった」(段落「0005」参照。)、「すなわち、上述したように、上記のターンテーブルは、金型に複数のノズルを設けて、周囲から均一になるよう樹脂の充填をおこなってスピンドルを形成しているが、図6に示すように、金型のスピンドルモータとの連結軸9’を形成する部分は細長くなっており、この部分に図5に示すように、充填圧の流れfが集中して必要以上に高くなると成形品に歪みを生じてしまう問題がある」(段落「0006」、図5、図6参照。)、「そこで、この発明の課題は、充填圧が高くなりすぎることによる歪みを解消して精度を向上できるようにすることである」(段落「0009」参照。)、「上記の課題を解決するため、請求項1では、基板を成形金型にセットし、射出成形を行うアウトサート成形において、上記基板の成形部品を形成する孔の周縁に凹部を形成して成形金型にセットし、射出成形を行うという方法を採用したのである」(段落「0010」参照。)、「このような方法を採用することにより、金型に樹脂を充填すると、充填された樹脂の一部が凹部に充填されることによって充填圧を緩和し、成形品の歪みの発生を低下することができる」(段落「0011」参照。)と記載されている。
特開平10−217277号公報 特開2000−120587号公報 特開2000−117770号公報
特許文献1には、「したがって本発明によるアウトサート成形構造では、例えば成形対象材の厚みが公称厚みより薄い場合でも成形対象材の表面を常に何れかの金型に押し付けた状態とすることができる。つまりアウトサート成形部を形成する側の面であり、アウトサート成形部の突出高さを決める基準となる面である成形対象材の表面と金型との関係を常に安定なものとすることができる。この結果、成形対象材における厚み公差の影響を避けることができ、成形対象材における公差を最終アウトサート成形品の精度に影響させないで済み、例えば成形対象材に+0.05mmの公差がある場合でも、±0.03mmの精度を満足させることが可能となる」(段落「0008」参照。)と記載されており、例えば、成形対象材の公差が、±0.2mmであるような製品には、許文献1に記載の発明では対応できない。また、特許文献1の「実施の形態」(段落「0009」〜「0012」、図1、図2参照。)に記載の発明では、「成形用キャビティ24」に注入さる「樹脂」が「セット用キャビティ23」内に漏出する虞があり、また、「成形対象材20」が厚くなりすぎると、「固定側の金型21」と「可動型22」との間に隙間が発生し、「セット用キャビティ23」内に漏出した「樹脂」が、さらに、外部にも漏出する虞がある。
特許文献2に記載の発明は、「位置決めピン」と「位置決め用穴」との合わせ精度や、「補助位置決めピン」と「補助の位置決め穴」との合わせ精度が高精度であることが要求され、穴の数が増えるほど、要求される合わせ精度は厳しくなる。また、金型と翼取付部との接触部分との隙間から樹脂が漏出することの対策として、「リコイニング工程を追加」する必要があり、製造工程が複雑化する。
特許文献3に記載の発明は、「金属円板2」の寸法精度については何ら考慮されていないと思われるので、「金属円板2」の寸法(厚さ)によって、金型での押圧力が不足したり、樹脂が金型から漏出したりする虞がある。例えば、「金属円板2」が薄すぎると、「金型12a」と「金型12b」との間に空隙が発生し、型締めした際に押圧力が不十分になり、また、「金属円板2」が厚すぎると、型締めした際に「金型12a」と「金型12b」との間に空隙生し、充填された樹脂が外部に漏出する虞がある。
特許文献1、3に記載の発明は、アウトサート成形される基板(金属部材)が光ディスクのターンテーブルを想定しており、特許文献2に記載の発明は、アウトサートされる基板が羽根車のブレードを想定しており、いずれも、鋳造又は鍛造により略平板形状に形成された金属部材をアウトサートの基板として用いているので、寸法精度を高くすることが比較的容易であるものと推量される。しかしながら、自動車部品や二輪車部品に多く用いられる金属部材であって、一旦鋳造又は鍛造により平板状に形成された部材の端縁部を屈曲加工して最終的にアウトサートの基板として使用するようなものでは、最終的な寸法精度を高精度に仕上げることが困難である。したがって、特許文献1〜3に記載の発明を利用してアウトサー成形しても品質の向上が期待できず、歩留まりの低下が予想される。
そこで、本発明においては、まずは、アウトサート成形品の製造方法であって、基板となる金属部材の寸法バラツキが大きくても(例えば、±0.2mm)、金型の押圧力を安定化することができ、金属部材と金型との位置ズレを低減して高品質なアウトサート成形品を製造することができるアウトサート成形品の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明においては、アウトサート成形品の製造方法であって、基板となる金属部材の寸法バラツキが大きくても、充填される樹脂が、寸法バラツキによって発生する金型内空隙、又は、金型外部に漏出することを防止することができるアウトサート成形品の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明においては、高品質のアウトサート成形品を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上面と下面を有する平板状の金属部材を、該金属部材の下側に配設された固定側金型上に位置決めして載置し、前記金属部材の上側に配設された可動側金型を、前記金属部材の上面及び前記固定側金型の上面に当接させて押圧する型締めを行い、前記金属部材の上面及び下面を含む表面の一部分に樹脂をサンドイッチ状に射出成型して、前記金属部材と前記樹脂と一体成型されたアウトサート成形品製造する方法であって、 前記可動側金型には、下面に開口部が形成された可動側キャビティ部が形成され、前記固定側金型には、上面に開口部が形成された固定側キャビティ部が形成されており、 前記金属部材の上面には、少なくとも前記可動側キャビティ部の開口端部に対応する位置に、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有するV溝が形成されており、 前記型締めを行うときに、前記V溝に対応して前記可動側金型に形成された位置固定部材を前記V溝に係合させて、前記金属部材を前記固定側金型に付勢固定し、 前記型締めの完了後、前記固定側キャビティ部と前記可動側キャビティ部に溶融樹脂を充填し、 該充填された溶融樹脂を冷却・固化させた後、型開きをして完成したアウトサート成形品を取り出すことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、上面と下面を有する平板状の金属部材を、該金属部材の下側に配設された固定側金型上に位置決めして載置し、前記金属部材の上側に配設された可動側金型を、前記金属部材の上面及び前記固定側金型の上面に当接させて押圧する型締めを行い、前記金属部材の上面及び下面を含む表面の一部分に樹脂をサンドイッチ状に射出成型して、前記金属部材と前記樹脂とが一体成型されたアウトサート成形品を製造する方法であって、 前記可動側金型には、下面に開口部が形成された可動側キャビティ部が形成され、前記固定側金型には、上面に開口部が形成された固定側キャビティ部が形成されており、 前記金属部材の上面には、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有する第1のV溝形成されており、かつ、前記固定側金型の上面には、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有する第2のV溝が形成されており、 前記型締めを行うときに、前記第1及び第2のV溝に対応して前記可動側金型に形成された位置固定部材を前記第1及び第2のV溝に係合させて、前記金属部材を前記固定側金型に付勢固定し、 前記型締めの完了後、前記固定側キャビティ部と前記可動側キャビティ部に溶融樹脂を充填し、 該充填された溶融樹脂を冷却・固化させた後、型開きをして完成したアウトサート成形品を取り出すことを特徴とする
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のアウトサート成形品の製造方法であって、前記固定側金型の周辺部であって前記樹脂成形部の成形領域外に、さらに新たなV溝が設けられ、該新たなV溝は、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有するように形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、金属部材と樹脂とが一体成形されたアウトサート成形品であって、前記金属部材の一部分に、前記金属部材と前記樹脂とがサンドイッチ状に一体成形された射出成形部と、該射出成形部の成形領域外であって、前記金属部材の上面に形成されたV溝とを備え、該V溝は、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有するように形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、自動車用部品であって、請求項4に記載のアウトサート成形品を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、自動車であって、請求項5に記載の自動車部品を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、アウトサート成形品の製造方法において、基板となる金属部材の寸法バラツキが大きくても、金型の押圧力を安定化することができ、この結果、金属部材と金型との位置ズレを低減して高品質なアウトサート成形品を製造することができるという顕著な効果を奏することができる。
また、本発明によれば、アウトサート成形品の製造方法であって、基板となる金属部材の寸法バラツキが大きくても、金型で形成されるキャビティに充填される樹脂が、金属部材の寸法バラツキによって金型内に形成される空隙内、又は、金型外部に漏出することを防止することができるという顕著な効果を奏することができる。
また、本発明においては、高品質のアウトサート成形品を提供することができるという顕著な効果を奏することができる。
本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法により製造した成形品を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。 本発明の第三の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。 本発明の第四の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。 V溝の形状の例を示す図である。 金属部材の寸法バラツキと、スペース部、スペース形成部、スペースブロック部との関係を説明する図である。 V溝の効果を説明する図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態におけるアウトサート成形品の製造方法について、図1〜図6、図10〜図12を参照しながら説明する。本実施形態では、射出成形品の製造方法のうち、特に、アウトサート成形品の製造方法について説明するが、インサート成形品の製造方法にも適用可能である。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法により製造したアウトサート成形品1の斜視図である。図2は、図1のA−A線断面図である。なお、説明の便宜上、図中の矢印は、方向を示し、以下の説明に記載の方向と対応している。完成品としてのアウトサート成形品1は、中央部に開口部2Hを有する矩形状の金属製平板の左右端部を上側に屈曲させて形成された金属部材2と、この金属部材2の左右端屈曲部21L,21Rの一部分にアウトサート成形された樹脂成形部3L,3R、および、金属部材2の開口部2Hの周縁部にアウトサート成形された樹脂成形部3Cと、樹脂成形部3Cの周囲の金属部材2の上面に形成された4つのV溝4L,4R,4F,4Bとを備えている。樹脂成形部3Cの左側に形成された溝をV溝4L、樹脂成形部3Cの右側に形成された溝をV溝4R、樹脂成形部3Cの前側に形成された溝をV溝4F、樹脂成形部3Cの後側に形成された溝をV溝4Bとする。V溝4L,4R,4F,4Bは、金属部材2の上面であって、樹脂成形部3L,3R,3Cが形成されない領域、つまり、樹脂成形部3L,3R,3Cの成形領域外に形成されている。
金属部材2、開口部2Hは、本実施形態では、平面視矩形状に形成されているが、製品の用途に応じて形状は適宜変更されてよい。金属部材2は、例えば、自動車のサンルーフ部品が用いられる。また、各V溝の溝深さは、金属部材2の強度が規定以下にならないように形成されている。このように、アウトサート成形品1は、金属部材2の表面の一部分に樹脂をサンドイッチ状に射出成形して金属部材2と樹脂とが一体成形された樹脂成形部3L,3R,3Cを備えている。なお、本実施形態では、4つのV溝を設けているが、V溝の数、配置、間隔等は、必要に応じて適宜設定されてよい。
図1、図2において、金属部材2の中央より左側部分を金属部材左部2L,金属部材2の中央より右側部分を金属部材右部2Rとする。他の図面においても同様である。V溝4L、4Rは、それぞれ、開口部2H(樹脂成形部3C)の左右辺に沿って、断面V字状の溝に形成されている。V溝4F、4Bは、それぞれ、開口部2H(樹脂成形部3C)の前後辺に沿って、断面V字状の溝に形成されている。なお、V溝4L,4R,4F,4Bの溝形状は、V字形状、つまり、溝を形成する二つの溝壁が両方とも傾斜面を有する形状に限定されず、溝を形成する二つの溝壁の少なくとも一方が傾斜面で形成されていればよい。この傾斜面は、平面、曲面のいずれでもよい。
ここで、図10(a)〜図10(d)にV溝の形状の変形例を示す。図10(a)〜図10(d)において、2L1〜2L4は、金属部材左部を示し、3Lは、樹脂成形部を示す。図10(a)に示すように、V溝4L1の二つの溝壁の一方が垂直面、他方の溝壁が平面の傾斜面で形成されていてもよい。図10(a)は、後述の第二の実施形態のV溝の例でもある。また、図10(b)に示すように、V溝4L2の二つの溝壁の一方が曲面の傾斜面であってもよく、図10(c)に示すように、V溝4L3の溝壁全体が曲面の傾斜面であってもよい。また、図10(d)に示すように、溝壁に連接された平面の溝底部が設けられていてもよく、この溝底部は曲面でもかまわない。本願発明では、以上説明したように、溝を形成する二つの溝壁の少なくとも一方が傾斜面で形成されている溝をV溝という。図10(a)〜(d)のV溝を用いる場合は、後述の位置固定部材の先端部を、V溝に係合可能なように形成するとよい。
以上のように、本実施形態のアウトサート成形品1は、金属部材2の樹脂成形部3L,3R,3Cの成形領域外にV溝4L,4R,4F,4Bを備えているので、完成品において、後述する本実施形態の製造方法で製造された痕跡を明確に視認することができる。
次に、図3〜図6、図11を参照しながら、本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法について説明する。図3〜図6は、本発明の第一の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図である。まず、各構成部品について説明すると、図3に示すように、本実施形態において、金型は、図面下側に配置される固定側金型5Fと、図面上側に配置される可動側金型5Mとを備えている。金属部材2は、前述したように、中央部に開口部2Hを有する矩形状の金属製平板の左右端部を上側に屈曲させて左端屈曲部21Lおよび右端屈曲部21Rが形成され、金属部材左部2Lおよび金属部材右部2Rの上面の樹脂成形領域外に、それぞれ、V溝4L,4Rが形成されている。なお、以下、固定側金型5Fと可動型金型5Mとを総称して、単に金型ということがある。
右端屈曲部21L,右端屈曲部21Rに対応する固定側金型5Fの上面には、固定側キャビティ形成部6a,6bが形成され、金属部材2の開口部2Hに対応する固定側金型5Fの上面には、固定側キャビティ形成部6c,6dが形成されている。また、左右端屈曲部21L,21Rに対応する可動側金型5Mの下面には、可動側キャビティ形成部7a,7bが形成され、金属部材2の開口部2Hに対応する可動側金型5Mの下面には、可動側キャビティ形成部7c,7dが形成されている。
固定側金型5Fの中央部上面には、上端部にテーパー部を有し、金属部材2の開口部2Hよりも縮径された柱状の突出部10が垂設され、可動側金型5Mの中央部には、突出部10に対応して嵌挿口9Hが形成され、後述の型締めの際には、嵌挿口9Hに突出部10が嵌挿される構成とされている。
可動側金型5Mには、可動側キャビティ形成部7a,7b,7c,7dに連通するように、それぞれに対応して、スプルー8a,8b,8c,8dが形成されている。後述の樹脂充填の際には、このスプルー8a,8b,8c,8dを介して、溶融樹脂がキャビティ部(14a,14b,14c,14d)に充填される。また、位置決め載置された金属部材2のV溝4L,4Rに対応して、可動側金型5Mには、押圧部11L,11Rが形成されている。押圧部11Lは、付勢手段12Lと、この付勢手段12Lに付勢される位置固定部材13Lとで構成されている。位置固定部材13Lの先端(下端)部は、V溝4Lの溝形状に係合するように断面V字形状に加工されている。同様に、押圧部11Rは、付勢手段12Rと、この付勢手段12Rに付勢される位置固定部材13Rとで構成されている。位置固定部材13Rの先端(下端)部は、V溝4Rの溝形状に係合するように断面V字形状に加工されている。また、不図示であるが、図1で示したV溝4F,4Bに対応して、同様の押圧部11F,11B、付勢手段12F,12B、位置固定部材13F,13Bが形成されている。なお、付勢手段12L,12R(不図示の12F,12B含む。)は、コイルスプリング等の弾性体で形成されている。
図3において、固定側金型5F上面の金属部材2が載置される部分(後述のスペース形成部SFL,SFR)は、固定側金型5Fの周辺部(後述のスペースブロック部BFL,BFR)よりも高さが低く(厚さが薄く)形成されており、後述する型締め工程において、固定側金型5Fと可動側金型5Mとが当接された際に(図4等参照。)、金属部材2の寸法(厚さ)を基準にしてスペース部SL1,SR1が形成される。
ここで、金属部材2の寸法(厚さ)バラツキと、スペース部、スペース形成部、スペースブロック部との関連について、図11を参照しながら説明する。なお、図11では、金属部材2の寸法(厚さ)バラツキと、スペース部、スペース形成部、スペースブロック部との関連する部分について図示しており、その他の部分は不図示である。まず、図11(a)は、図3〜図6の第一の実施形態に対応し、特に図4、図5に対応している。型締めの際に固定側金型5Fに可動側金型5Mを当接することで、キャビティ部14a,14b,14c,14dが形成されるとともに、スペース形成部SFL(固定側金型5F上面の金属部材左部2Lが載置される部分)と、スペース形成部SML(スペース形成部SFLに相対する可動側金型5Mの下面部分)とで、スペース寸法(内径)dL1を有するスペース部SL1が形成され、スペース形成部SFR(固定側金型5F上面の金属部材右部2Rが載置される部分)と、スペース形成部SMR(スペース形成部SFRに相対する可動側金型5Mの下面部分)とで、スペース寸法(内径)dR1を有するスペース部SR1が形成される。ここでは、スペース寸法dL1とスペース寸法dR1は、略等しい場合を想定している。
図11(a)では、金属部材2の寸法(厚さ)t1とスペース寸法dL1(dR1)とが略等しい場合を想定しているので、固定側金型5Mに可動側金型5Mを当接させると、スペース部SL1内に金属部材左部2Lが密接され、スペース部SR1内に金属部材右部2Rが密接されることになる。したがって、図11(a)の場合は、キャビティ部14a,14b,14c,14dに充填された溶融樹脂が、スペース部SL1,SR1内に漏出する虞はない。
また、固定側金型5Fの左右の周辺部上面部分を、それぞれ、スペースブロック部BFL,BFRとし、スペースブロック部BFL,BFRに相対する可動側金型5Mの左右の周辺下面部分を、それぞれ、スペースブロック部BML,BMRとする。型締めの際、固定側金型5Fに可動側金型5Mを当接すると、図11(a)では、スペースブロック部BMLがスペースブロック部BFLに密接して当接し、かつ、スペースブロック部BMRがスペースブロック部BFRに密接して当接することで、キャビティ部14a,14bから、充填された溶融樹脂が金型外部に漏出する虞はない。
次に、図11(b)は、図7の第二の実施形態に対応し、金属部材2の寸法(厚さ)t2が、スペース寸法dL1,dR1(つまり、第一の実施形態の金属部材2の寸法t1)より小さい(薄い)場合を想定している。この場合、型締めにより、固定側金型5Fに可動側金型5Mが当接したとき、つまり、スペースブロック部BFLにスペースブロック部BMLが当接し、スペースブロック部BFRにスペースブロック部BMRが当接したときに、金属部材左部102Lにスペース形成部SMLが当接せず、また、金属部右部102Rにスペース形成部SMRが当接せず、スペース部SL2,SR2内に、それぞれ、空隙GL1,GR1が発生してしまう。そして、この場合は、キャビティ14a,14bから、金型外部に溶融樹脂が漏出する虞はないが、キャビティ14a,14b,14c,14dから、空隙GL1,GR1に溶融樹脂が漏出して、アウトサート成形品の品質を劣化させる虞がある。なお、スペース部SL2の内径は、スペース部SLのスペース寸法dL1と等しく、スペース部SR2の内径は、スペース部SR1のスペース寸法dR1と等しい。
次に、図11(c)は、図8の第三の実施形態に対応し、金属部材2の寸法(厚さ)t3が、スペース寸法dL1,dR1(つまり、第一の実施形態の金属部材2の寸法t1)より大きい(厚い)場合を想定している。この場合、型締めにより、固定側金型5Fに可動側金型5Mを当接させるときに、スペースブロック部BFLとBMLとが当接する前、かつ、スペースブロック部BFRとBMRとが当接する前に、スペース形成部SFLに載置された金属部材左部202Lにスペース形成部SMLが当接し、スペース形成部SFRに載置された金属部材左部202Rにスペース形成部SMRが当接するので、スペースブロック部BFLとBMLとの間、および、スペースブロック部BFRとBMRとの間に、それぞれ、空隙GL2,GR2が形成される。そして、溶融樹脂の充填の際に、キャビティ部14a,14bから、それぞれ、空隙GL2,GR2に溶融樹脂が漏出して、アウトサート成形品の品質を劣化させる虞がある。
本願発明では、図11(b),図11(c)で説明したような、金属部材2の寸法バラツキにより発生する溶融樹脂の漏出に対する対策を施しており、後述の第二の実施形態、第三の実施形態で説明する。
以下、アウトサート成形品の製造方法について説明する。まず、アウトサート成形対象部材である金属部材2の金型への位置決めが行われる。図3に示すように、本実施形態において、金属部材2は、固定側金型5Fのスペース形成部SFL,SFR上の所定位置に位置決めして載置される。開口部2Hには、突出部10が嵌挿される。固定側キャビティ形成部6a,6b,6c,6dと可動側キャビティ形成部7a,7b,7c,7dとが、それぞれ、相対するように位置決めされ、V溝4Lと位置固定部材13L,V溝4Rと位置固定部材13Rとが、それぞれ、相対するように位置決めされている。
次に、型締めが行われる。型締めは、図4に示すように、可動側金型5Mを固定側金型5Fに当接させて金属部材2を押圧して、金属部材2の位置固定を行うものである。可動側金型5Mが固定側金型5Fに当接する(スペースブロック部BMLがBFLに当接し、かつ、スペースブロック部BMRがBFRに当接する)ことで、可動側キャビティ形成部7a(図3参照。)と固定側キャビティ形成部6a(図3参照。)とで、キャビティ部14aが形成される。同様に、可動側キャビティ形成部7bと固定側キャビティ形成部6bとで、キャビティ部14bが形成され、可動側キャビティ形成部7cと固定側キャビティ形成部6cとで、キャビティ部14cが形成され、可動側キャビティ形成部7dと固定側キャビティ形成部6dとで、キャビティ部14dが形成される。キャビティ部14a,14b,14c,14dは、溶融樹脂が充填される空間である。このとき、可動側金型5Mの押圧部11L,11Rに設けられた位置固定部材13L,13Rの先端部が、それぞれV溝4L,4Rに係合され、金属部材2は、可動側金型5Mに設けられた付勢手段12L,12Rによって固定側金型5Fに付勢されることで、金属部材2は、確実に固定側金型5Fに固定される。
ここで、図4では、図11(a)で示したように、スペース形成部SFLとSMLとでスペース部SL1が形成され、スペース形成部SFRとSMRとでスペース部SR1が形成され、このスペース部SL1,SR1の寸法(内径)dL1,dR1は、金属部材2の寸法(厚さ)t1に等しいので、スペース形成部SFL,SMLは金属部材左部2Lと密接され、スペース形成部SFR,SMRは金属部材右部2Rと密接され、空隙は発生しない。また、スペースブロック部BFLとBMLとの間、および、スペースブロック部BFRとBMRとの間にも、空隙は発生しない。
次に、図4の状態で、溶融樹脂の射出・充填が行われる。図5は、溶融樹脂がキャビティ部に射出されて充填された様子を示している。上述したように、可動側金型5Mの押圧部11L,11Rに設けられた位置固定部材13L,13Rの先端部が、それぞれV溝4L,4Rに係合されていることで、溶融樹脂の射出圧力によって、金属部材2が、金型(可動側金型5Mと固定側金型5F)内の正規の位置から移動して、金属部材2と金型との位置ズレが発生することを防止することができる。したがって、金属部材2と金型との位置関係は、図4の状態から変化していないので、キャビティ部14a,14b,14c,14dからの溶融樹脂の漏出を防止することができる。
次に、図6は、型開きの工程であり、図5において充填された溶融樹脂が冷却・固化されて、可動側金型5Mを元の位置の方向に移動させている途中の状態を示している。可動側金型5Mを元の位置に戻したら、樹脂が成形された金属部材2を取り出せば、図1に示したようなアウトサート成形品1が完成する。上述したように、金属部材2の樹脂成形部3L,3R,3Cの成形領域外にV溝4L,4R,4F,4Bが形成されているので、完成品としてのアウトサート成形品において、本実施形態の製造方法で製造された痕跡を明確に視認することができる。
第一の実施形態では、V溝4L,4R,4F,4Bは、樹脂成形部3L,3R,3Cの成形領域外であって金属部材左部2L,金属部材右部2Rの上面の範囲内であれば、どの場所に設置されても構わない。また、可動型金型5Mの押圧部11L,11Rは、V溝4L,4Rの位置に対応させて設置すればよい。これにより、金属部材2が、確実に押圧部11L,11Rで押圧され、上述したように金属部材2の金型との位置ズレを確実に防止することができ、溶融樹脂の漏出も防止することができる。
(第二の実施の形態)
図7は、第二の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図であり、第一の実施形態の図5に対応して、型締め、溶融樹脂充填の工程を説明する図である。なお、説明の便宜上、前記した第一の実施形態と同一の構造、機能を備える要素には同一符号を付して説明を簡略化する。図11(b)で説明したように、金属部材102の寸法(厚さ)t2が、スペース部SL1,SR1の寸法(内径)dL1,dR1(つまり、第一の実施形態の金属部材2の寸法t1)よりも薄くなった場合、金属部材102と金型との位置ズレ防止の効果には影響がないが、スペース部SL1,SR1に空隙GL1,GR1が発生し、キャビティ部14a,14b,14c,14dに充填された溶融樹脂が、この空隙GL1,GR1に漏出して、溶融樹脂の漏出量が所定範囲を超えると、アウトサート成形品の品質が劣化してしまう虞がある。このため、第二の実施形態では、溶融樹脂の空隙GL1,GR1への漏出を完全に防止するアウトサート成形品の製造方法を提供する。
第二の実施形態では、上述したように、金属部材102の寸法(厚さ)t2が、第一実施形態の金属部材2の寸法(厚さ)t1よりも所定値分薄く形成されている。金属部材左部102Lの上面には、可動側キャビティ形成部7aの開口端部の金属部材左部102L上面への当接位置に、V溝104Laが形成されている。また、金属部材左部102Lの上面には、可動側キャビティ形成部7cの開口端部の金属部材左部102L上面への当接位置に、V溝104Lbが形成されている。なお、キャビティ形成部7a,7b,7c,7dについては、前述の記載を参照されたい。つまり、金属部材左部102L上面には、樹脂成形部の領域外に、少なくとも2本のV溝104La,104Lbが形成されることになる。同様に、金属部材右部102Rの上面には、可動側キャビティ形成部7bの開口端部の金属部材右部102R上面への当接位置に、V溝104Raが形成され、可動側キャビティ形成部7dの開口端部の金属部材右部102R上面への当接位置に、V溝104Rbが形成されている。つまり、金属部材右部102R上面には、樹脂成形部の領域外に少なくとも2本のV溝104Ra,104Rbが形成されることになる。ここで、V溝104La,104Lb,104Ra,104Rbの各溝は、キャビティ形成部7a,7b,7c,7dの開口端側の溝壁が、垂直に形成されることが好ましい。これは、溶融樹脂の空隙GL1,GR1への漏出の防止効果を向上させるためである。
V溝104La,104Lb,104Ra,104Rbに対応して、可動側金型105Mには、押圧部111La,111Lb,111Ra,111Rbが形成されている。押圧部111Laは、付勢手段112Laと、この付勢手段112LaによってV溝104Laに付勢される位置固定部材113Laとで構成されている。位置固定部材113Laの先端(下端)部は、前述したV溝104Laの溝形状に係合するように加工されている。同様に、押圧部111Lbは、付勢手段112Lbと、この付勢手段112LbによってV溝104Lbに付勢される位置固定部材113Lbとで構成されており、位置固定部材113Lbの先端(下端)部は、前述したV溝104Lbの溝形状に係合するように加工されている。押圧部111Raは、付勢手段112Raと、この付勢手段112RaによってV溝104Raに付勢される位置固定部材113Raとで構成されており、位置固定部材113Raの先端(下端)部は、前述したV溝104Raの溝形状に係合するように加工されている。押圧部111Rbは、付勢手段112Rbと、この付勢手段112RbによってV溝104Rbに付勢される位置固定部材113Rbとで構成されており、位置固定部材113Rbの先端(下端)部は、前述したV溝104Rbの溝形状に係合するように加工されている。なお、付勢手段112La,112Lb,112Ra、112Rbは、コイルスプリング等の弾性体で形成されている。
第二の実施形態でも、第一の実施形態と同様に、金属部材102の金型への位置決め、型締め、溶融樹脂の充填、型開きの工程が順番に行われる。製造工程における第一の実施形態との主な相違点は、型締め、溶融樹脂の充填にあるので、この二つの工程について説明する。
型締めの工程では、可動側金型105Mの押圧部111La,111Lb,111Ra,111Rbに、それぞれ設けられた位置固定部材113La,113Lb,113Ra,113Rbの先端部が、それぞれV溝104La,104Lb,104Ra,104Rbに係合され、金属部材102は、付勢手段112La,112Lb,112Ra,112Rbによって、固定側金型105Fに付勢されることで、金属部材102は、確実に固定側金型105Fに固定される。
そして、位置固定部材113Laが、可動側キャビティ形成部7aの開口部側壁に沿って押圧され、空隙GL1を閉塞して相対するV溝104Laに挿設されることで、溶融樹脂の充填工程において、キャビティ14aから空隙GL1内へ溶融樹脂が漏出することを防ぐことができる。同様に、位置固定部材113Lbが、可動側キャビティ形成部7cの開口部側壁に沿って押圧され、空隙GL1を閉塞して相対するV溝104Lbに挿設され、また、位置固定部材113Raが、可動側キャビティ形成部7bの開口部側壁に沿って押圧され、空隙GR1を閉塞して相対するV溝104Raに挿設され、さらに、位置固定部材113Rbが、可動側キャビティ形成部7dの開口部側壁に沿って押圧され、空隙GR1を閉塞して相対するV溝104Rbに挿設されることで、溶融樹脂の充填工程において、キャビティ14b,14c,14dから空隙GL1,GR1内へ溶融樹脂が漏出することを防ぐことができる。
このとき、スペースブロック部BFL,BFRは、第一の実施形態と同様に、それぞれ、スペースブロック部BML,BMRに密接して当接されているので、溶融樹脂の金型外部への漏出の虞はない。
(第三の実施の形態)
図8は、第三の実施形態に係るアウトサート成形品の製造方法の手順を示す図であり、第一の実施形態の図5、第二の実施形態の図7に対応して、型締め、溶融樹脂充填の工程を説明する図である。なお、説明の便宜上、前記した第一実施形態と同一の構造、機能を備える要素には同一符号を付して説明を簡略化する。図11(c)で説明したように、金属部材202の寸法(厚さ)t3が、スペース部SL1,SR1の寸法(内径)dL1,dR1(つまり、第一の実施形態の金属部材2の寸法t1)よりも大きく(厚く)なった場合、金属部材202と金型との位置ズレ防止の効果には影響がないが、スペースブロック部BFL2とBML2との間、および、スペースブロック部BFR2とBMR2との間に、それぞれ、空隙GL2,GR2が発生し、キャビティ部14a,14bに充填された溶融樹脂が、この空隙GL2,GR2に漏出して、溶融樹脂の漏出量が所定範囲を超えると、アウトサート成形品の品質が劣化してしまう虞がある。また、溶融樹脂が、金型外部にも漏出してしまう虞がある。このため、第三の実施形態では、溶融樹脂の空隙GL2,GR2への漏出を完全に防止するアウトサート成形品の製造方法を提供する。
第三の実施形態では、上述したように、金属部材202の寸法(厚さ)t3が、第一実施形態の金属部材2の寸法(厚さ)t1よりも所定値分厚く形成されている。固定側金型205Fの上面には、可動側キャビティ形成部7aの開口端部のスペースブロック部BFL2上面への当接位置に、V溝204Lが形成されている。また、固定側金型205Fの上面には、可動側キャビティ形成部7bの開口端部のスペースブロック部BFR2上面への当接位置に、V溝204Rが形成されている。ここで、V溝204L,204Rの各溝壁の形状は、キャビティ形成部の開口端側が垂直に形成されることが好ましい。これは、溶融樹脂の空隙GL2,GR2への漏出の防止効果を向上させるためである。
V溝204L,204Rに対応して、可動側金型205Mには、押圧部211L,211Rが形成されている。押圧部211Lは、付勢手段212Lと、この付勢手段212LによってV溝204Lに付勢される位置固定部材213Lとで構成されている。位置固定部材213Lの先端(下端)部は、前述したV溝204Lの溝形状に係合するように加工されている。同様に、押圧部211Rは、付勢手段212Rと、この付勢手段212RによってV溝204Rに付勢される位置固定部材213Rとで構成されており、位置固定部材213Rの先端(下端)部は、前述したV溝204Rの溝形状に係合するように加工されている。なお、付勢手段212L,212Rは、スプリング等の弾性体で形成されている。
第三の実施形態でも、第一の実施形態と同様に、金属部材202の金型への位置決め、型締め、溶融樹脂の充填、型開きの工程が順番に行われる。製造工程における第一の実施形態との主な相違点は、型締め、溶融樹脂の充填にあるので、この二つの工程について説明する。
型締めの工程では、スペースブロック部BML2とBFL2との間、スペースブロック部BMR2とBFR2との間に空隙GL2,GR2が発生するが、可動側金型205Mの押圧部211L,211Rに、それぞれ設けられた位置固定部材213L,213Rの先端部が、それぞれV溝204L,204Rに係合されることで、可動側金型205Mは、確実に金型に固定される。このとき、金属部材202は、スペース形成部SFLとSMLとの間、スペース形成部SFRとSMRとの間に、密接されている。したがって、金属部材202の金型との位置ズレを防止することができるとともに、キャビティ部14a,14b,14c,14dから、スペース部SL3,SR3への溶融樹脂の漏出を防止することができる。
そして、位置固定部材213Lが、可動側キャビティ形成部7aの開口部側壁に沿って押圧され、空隙GL2を閉塞して相対するV溝204Lに挿設されることで、溶融樹脂の充填工程において、キャビティ14aから空隙GL2内へ溶融樹脂が漏出することを防ぐことができる。同様に、位置固定部材213Rが、可動側キャビティ形成部7bの開口部側壁に沿って押圧され、空隙GR2を閉塞して相対するV溝204Rに挿設されることで、溶融樹脂の充填工程において、キャビティ14bから空隙GR2内へ溶融樹脂が漏出することを防ぐことができる。なお、第三の実施形態では、第一の実施形態と同様に、V溝4L,4R、付勢手段12Lと位置固定部材13Lとを有する押圧部12L、付勢手段12Rと位置固定部材13Rとを有する押圧部12Rを備えているが、構成、作用、機能は、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(第四の実施形態)
以下、第四の実施形態について説明する。第四の実施形態は、図9に示すように、第2の実施形態と第3の実施形態との組合せで実現することができ、第二の実施形態(図7等参照。)の構成に、第3の実施形態(図8等参照。)のV溝204L,204R、押圧部211L,211Rの構成を追加して設けることで実現することができる。可動側金型305Mには、第二の実施形態の押圧部111La,111Lb,111Ra,111Rbと第三の実施形態の押圧部211L,211Rが設けられている。V溝204L,204R、押圧部211L,211Rの具体的な構成、作用・効果については、第三の実施形態で説明したので、ここでは説明を省略する。
なお、第四の実施形態は、第三の実施形態(図8等参照。)において、V溝4L,4R、押圧部11L,11Rの構成に代えて、それぞれ、第二実施形態のV溝104La,104Ra、押圧部111La,111Raの構成を用いるようにしてもよい。さらに、第二実施形態のV溝104Lb,104Rb、押圧部111Lb,111Rbの構成を追加してもよい。V溝104La,104Ra、押圧部111La,111Ra、V溝104Lb,104Rbの具体的な構成、作用・効果等については、第二の実施形態で説明したので、ここでは説明を省略する。
第二の実施形態、第三の実施形態、第四の実施形態においても、第一の実施形態と同様に、金属部材の樹脂成形部の領域外にV溝が形成されているので、完成品としてのアウトサート成形品において、本実施形態の製造方法で製造された痕跡を明確に視認することができる。なお、本願発明では、金属部材2の公差が±0.2mmの自動車部品、具体的には、自動車用のサンルーフ部品に適用することができた。自動車用の部品としてアウトサート成形品を用いることは周知である。
図12は、第一〜第四の実施形態で示したV溝の効果を説明する図である。2L,2La、2Lbは、金属部材左部を示す。図12(a)は、第一の実施形態で示したように、V溝4Lの溝断面形状が、V字形状、つまり、溝を形成する二つの溝壁が両方とも平面の傾斜面を有する形状に形成されており、位置固定部材13Lの先端部が、V溝4Lの溝形状に対応させて、断面V字形状に形成されている場合を示す。V溝4Lの二つの溝壁がV字形状をなすように傾斜面で形成されており、このV字形状の傾斜面に対応するように、位置固定部材13Lの先端部が尖形に形成されていることで、V溝4Lと位置固定部材13Lとの位置合わせ精度が大きくばらついても、位置固定部材13Lを確実にV溝4Lに係合させることができ、したがって、金属部材2Lを確実に金型に固定することができる。一方、比較例として示す図12(b)のように、V溝4Laの溝断面形状が矩形状に形成され、相対する位置固定部材13LaがV溝4Laに対応して、断面矩形状に形成されているような場合は、V溝4Laと位置固定部材13Laとの高精度な位置合わせ精度が要求される。比較例として示す図12(c)は、図12(b)において、V溝がない場合を示しているが、この場合は、位置固定部材13Laを金属部材左部2Lbに当接して、付勢押圧しても、係合部がないので、位置ズレが発生しやすい。
なお、図12(a)において、第一の実施形態で説明したように、V溝4Lの溝形状は、V字形状、つまり、溝を形成する二つの溝壁が両方とも平面の傾斜面を有する形状に限定されず、溝を形成する二つの溝壁の少なくとも一方が傾斜面で形成されていればよい。この傾斜面は、平面、曲面のいずれでもよい。また、位置固定部材は、図12(d)に示す13Lbのようにテーパーが形成された形状、図12(e)に示す13Lbのように先端部が丸まった形状でもよく、V溝4Lに係合するように形成されていればよい。
1 アウトサート成形品
2,102,202 金属部材
2L,2L1,2L2,2L3,2L4,2La,2Lb,102L,202L 金属部材左部
2R,102R,202R 金属部材右部
2H 開口部
3C,3L,3R 樹脂成形部
4B,4F,4L,4R,4La,4L1,4L2,4L3,4L4,104La,104Ra,104Lb,104Rb,204L,204R V溝
5F,105F,205F 固定側金型
5M,105M,205M,305M 可動側金型
6a,6b,6c,6d 固定側キャビティ形成部
7a,7b,7c,7d 可動側キャビティ形成部
8a,8b,8c,8d スプルー
9H 嵌挿口
10 突出部
11L,11R 押圧部
12L,12R 付勢手段
13L,13R,13La,13Lb,13Lc 位置固定部材
14a,14b,14c,14d キャビティ部
21L,121L,221L 左端屈曲部
21R,121R,221R 右端屈曲部
111La,111Lb,111Ra,111Rb 押圧部
112La,112Lb,112Ra,112Rb 付勢手段
113La,113Lb,113Ra,113Rb 位置固定部材
211L,211R 押圧部
212L,212R 付勢手段
213L,213R 位置固定部材
BFL,BML,BFR,BMR,BFL2,BML2,BFR2,BMR2 スペースブロック部
GL1,GR1,GL2,GR2 空隙
SFL,SFR,SML,SMR スペース形成部
SL1,SR1 スペース部
t1,t2,t3 金属部材の寸法(厚さ)

Claims (2)

  1. 上面と下面を有する平板状の金属部材を、該金属部材の下側に配設された固定側金型上に位置決めして載置し、前記金属部材の上側に配設された可動側金型を、前記金属部材の上面及び前記固定側金型の上面に当接させて押圧する型締めを行い、前記金属部材の上面及び下面を含む表面の一部分に樹脂をサンドイッチ状に射出成型して、前記金属部材と前記樹脂と一体成型されたアウトサート成形品製造する方法であって、
    前記可動側金型には、下面に開口部が形成された可動側キャビティ部が形成され、前記固定側金型には、上面に開口部が形成された固定側キャビティ部が形成されており、
    前記金属部材の上面には、少なくとも前記可動側キャビティ部の開口端部に対応する位置に、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有するV溝が形成されており、
    前記型締めを行うときに、前記V溝に対応して前記可動側金型に形成された位置固定部材を前記V溝に係合させて、前記金属部材を前記固定側金型に付勢固定し、
    前記型締めの完了後、前記固定側キャビティ部と前記可動側キャビティ部に溶融樹脂を充填し、
    該充填された溶融樹脂を冷却・固化させた後、型開きをして完成したアウトサート成形品を取り出す
    ことを特徴とするアウトサート成形品の製造方法。
  2. 上面と下面を有する平板状の金属部材を、該金属部材の下側に配設された固定側金型上に位置決めして載置し、前記金属部材の上側に配設された可動側金型を、前記金属部材の上面及び前記固定側金型の上面に当接させて押圧する型締めを行い、前記金属部材の上面及び下面を含む表面の一部分に樹脂をサンドイッチ状に射出成型して、前記金属部材と前記樹脂とが一体成型されたアウトサート成形品を製造する方法であって、
    前記可動側金型には、下面に開口部が形成された可動側キャビティ部が形成され、前記固定側金型には、上面に開口部が形成された固定側キャビティ部が形成されており、
    前記金属部材の上面には、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有する第1のV溝が形成されており、かつ、前記固定側金型の上面には、少なくとも一つの溝壁が傾斜面を有する第2のV溝が形成されており、
    前記型締めを行うときに、前記第1及び第2のV溝に対応して前記可動側金型に形成された位置固定部材を前記第1及び第2のV溝に係合させて、前記金属部材を前記固定側金型に付勢固定し、
    前記型締めの完了後、前記固定側キャビティ部と前記可動側キャビティ部に溶融樹脂を充填し、
    該充填された溶融樹脂を冷却・固化させた後、型開きをして完成したアウトサート成形品を取り出す
    ことを特徴とするアウトサート成形品の製造方法。
JP2016250267A 2016-12-23 2016-12-23 アウトサート成形品の製造方法、および、アウトサート成形品 Active JP6888952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016250267A JP6888952B2 (ja) 2016-12-23 2016-12-23 アウトサート成形品の製造方法、および、アウトサート成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016250267A JP6888952B2 (ja) 2016-12-23 2016-12-23 アウトサート成形品の製造方法、および、アウトサート成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018103409A JP2018103409A (ja) 2018-07-05
JP6888952B2 true JP6888952B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=62786187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016250267A Active JP6888952B2 (ja) 2016-12-23 2016-12-23 アウトサート成形品の製造方法、および、アウトサート成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6888952B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004127962A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Mitsui High Tec Inc 半導体装置の樹脂封止方法
JP2004146729A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Renesas Technology Corp 半導体樹脂封止用金型及び樹脂封止方法
JP4834585B2 (ja) * 2007-03-20 2011-12-14 バンドー化学株式会社 樹脂成形金型
JP4941675B2 (ja) * 2008-03-17 2012-05-30 三菱電機株式会社 板金インサート成形品の製造方法、および電子機器
JP5466546B2 (ja) * 2010-03-17 2014-04-09 富士フイルム株式会社 インサート成形品の製造方法、インサート成形品、および金型
JP5903785B2 (ja) * 2011-07-19 2016-04-13 トヨタ自動車株式会社 半導体装置製造方法
JP6613579B2 (ja) * 2015-03-06 2019-12-04 富士電機株式会社 射出成形用金型及び射出成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018103409A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3732832B2 (ja) 合成樹脂製中空体の射出成形方法および成形用金型
JP6156985B2 (ja) 射出成形方法及び樹脂成形品
JPS61241115A (ja) 圧縮加圧成形可能な樹脂成形用金型
TWI344413B (ja)
JP6888952B2 (ja) アウトサート成形品の製造方法、および、アウトサート成形品
JP6400401B2 (ja) 成形用金型、及び成形方法
US20090278270A1 (en) Method for manufacturing mold for molding optical element
JPH1186352A (ja) 薄物ディスク基板の成形方法およびその成形用金型
JP2006297663A (ja) 金型装置
CN111660511B (zh) 注塑成型方法
JPH044117A (ja) 成形金型、該金型用の射出成形機及び成形品
JP6775107B2 (ja) 反射型表示装置、射出成形金型、及び反射型表示装置の製造方法
JP7048887B2 (ja) 一体成形体の製造方法
JPH0711949Y2 (ja) インサート成形用金型
WO2020218210A1 (ja) 複合部材の製造方法及びこれに用いる成形型
JP3753623B2 (ja) 射出金型とそれを用いた射出成形方法
JP3979841B2 (ja) 光ディスクの製造方法及び金型
JP2012106391A (ja) 樹脂成形方法及び樹脂製品
JP3749878B2 (ja) 深物成形品の射出成形方法および射出成形用金型
JPS6359509A (ja) 樹脂成形用金型
JP4083446B2 (ja) 貼り合わせ型光記録媒体
JP3327799B2 (ja) 長尺の光学素子の成形方法及び成形型
JPH08142145A (ja) 射出成形用金型及びそれを用いた射出圧縮成形法
JP2022086427A (ja) 射出成形金型
JPH0994854A (ja) 樹脂シャッタの成形金型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210506

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6888952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250