JP2004127962A - 半導体装置の樹脂封止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体チップ搭載部の裏面側を露出した半導体装置において、露出面への樹脂モレを防止し、信頼性を向上する。
【解決手段】リードフレームのパッド2の露出面の封止樹脂との近傍に環状の凹部14を形成するとともに、樹脂封止装置8のベントホールピン13には凹部14に対応する形状の凸部15を形成して、凸部15を凹部14に嵌合させた状態で樹脂封止を行う。
【選択図】 図2
【解決手段】リードフレームのパッド2の露出面の封止樹脂との近傍に環状の凹部14を形成するとともに、樹脂封止装置8のベントホールピン13には凹部14に対応する形状の凸部15を形成して、凸部15を凹部14に嵌合させた状態で樹脂封止を行う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂封止型半導体装置の製造方法に係り、特にパッドの半導体チップ搭載面の裏面を封止樹脂から露出させた構造の半導体装置の樹脂封止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話などのマルチメディア電子機器の普及に伴い、それらに使用される半導体装置もより一層の小型化が要求されている。この要求を満たすものとして、SON(Small Outline Non−lead Package)やQFN(Quad Flat Non−lead Package)と指称される半導体装置が注目されている。これらの半導体装置は、従来のリードフレームをそのまま利用することができるので、比較的低コストに製作できるという利点がある。
【0003】
図7にQFN型半導体装置の一例を示す。ここで示す半導体装置1においては、半導体チップを搭載するためのパッド2はリード3と同一の金属材料からプレスまたはエッチング加工によって一体的に形成されており、このパッド2の一面に半導体チップ4がAgペーストなどの接着剤によって固着される。
【0004】
それから、半導体チップ4の電極とリード3とをボンディングワイヤ5によって電気的に接続し、その後、半導体チップ4、ボンディングワイヤ5、パッド2及びリード3の外部接続端子となる一部を除いた部分を封止樹脂6によって封止し、半導体装置1が形成される。
【0005】
ところで、前述したような樹脂封止型半導体装置1は、一般的に放熱性が悪く、またリードフレーム材料と封止樹脂とは密着性が良くないため、特に面積の大きいパッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側で、樹脂の剥離不良が頻繁に発生する傾向がある。そこで、例えば特許文献1に示すように、パッドの半導体チップ搭載面の裏面側の一部を露出する孔(ベントホール)を樹脂封止体に設けることにより、放熱性の向上を図るとともに、剥離不良を防止する方法が採用されている。
【0006】
図6に、このようなタイプの半導体装置を示す。ここで示す半導体装置1aは、図6(a)に示すように、半導体チップを搭載するためのパッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側が露出するように、封止樹脂6に孔7が形成されている。なお、図6(a)は半導体装置1aの断面図、図6(b)は同底面図である。
【0007】
なお、このような半導体装置1aは、図5に示す方法で形成される。図5(a)で示しているのが、半導体装置の樹脂封止装置である。ここで示す樹脂封止装置8は、樹脂封止領域であるキャビティ9を有する上型10と、上型10と対になる下型11とから構成される。なお上型10は、図示しない固形樹脂タブレットを溶融させてキャビティ9内に流し込むためのプランジャ12を具備しており、下型11は、封止樹脂6に所定の孔7を形成するためのベントホールピン13を具備している。
【0008】
そして図5(b)に示すように、パッド2に半導体チップ4が搭載され、半導体チップ4の電極とリード3とがボンディングワイヤ5によって電気的に接続された状態のリードフレームを下型11に載置し、上型10と下型11によって挟みこむ。なお、このとき下型11に設けられたベントホールピン13の先端面をパッド2の裏面に当接させる。そしてこの状態で、図5(c)に示すように、プランジャ12によってキャビティ9に溶融状態の封止樹脂6を流し込み、これを硬化させることにより、図6に示すような、パッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側が孔7によって露出された構造の半導体装置1aが得られる。
【0009】
【特許文献1】
実開昭53−66171号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前述した樹脂封止方法においては、樹脂封止時にパッド2の裏面とベントホールピン13の先端面とを完全に密着させることは難しく、その結果、当該個所に樹脂モレが発生してしまうという問題があった。このような樹脂モレが発生してしまうと、孔による放熱効果の向上といった機能を発揮できず、また剥離不良も防止することができずに、半導体装置の信頼性を低下させる原因となっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、パッドの露出面に環状の凹部を形成するとともに、樹脂封止装置のベントホールピンには前記凹部に対応する凸部を形成し、前記凸部を凹部に嵌合させた状態で樹脂封止を行うようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、半導体チップを搭載するためのパッドと、パッドの周囲に配設された複数本のリードと、パッドの一面に搭載された半導体チップと、半導体チップとリードとを電気的に接続する部材とを備え、かつ前記パッドの半導体チップ搭載面の裏面を露出するように樹脂封止してなる半導体装置の樹脂封止方法において、前記パッドの露出面に環状の凹部を形成するとともに、樹脂封止装置のベントホールピンには前記凹部に対応する凸部を形成し、前記凸部を前記凹部に嵌合させた状態で樹脂封止を行うようにしている。
【0013】
このように、パッドに形成された凹部とベントホールピンに形成された凸部とを嵌合させた状態で樹脂封止を行うことにより、樹脂封止時にパッド2の露出面へ向かう樹脂の流れをせき止めることができるため、当該個所への樹脂モレを防止することができる。なおパッドに形成する凹部の形状は、V溝、矩形溝、U溝など、適宜選択可能であり、ベントホールピンに形成する凸部の形状は、凹部の形状に適合するように適宜選択される。また本明細書でいう「環状」という語は、矩形状、円形状などの形状を含むものとする。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の半導体装置及び樹脂封止方法について、図面を参照して説明する。なお、従来と同一の箇所については同一の符号を使用して説明する。
図1は本発明の半導体装置を示す図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は底面図である。図1(a)に示すように、本発明の半導体装置1bにおけるパッド2の孔7内の露出部分には、封止樹脂6との近傍に、凹部14が形成されている。ここで凹部14は、図1(b)に示すように環状に形成される。なお樹脂封止時に使用するベントホールピン13の先端面には、パッド2に形成された凹部14に対応する形状の凸部15が形成されている。
【0015】
このような半導体装置1bは、従来とほぼ同一の製造工程で製造される。すなわち、帯状あるいは短冊状に形成された銅、銅合金、鉄系合金などからなる金属薄板材料をプレス加工あるいはエッチング加工することにより、パッド2、リード3を含む所定のリードフレームパターンを形成する。ここで本発明においては、リードパターンの形成時、あるいはその前後に、パッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面に、環状の凹部14を形成する。なお本実施例においては、凹部はプレス加工により、V溝として形成されている。それから、半導体チップを搭載するためのパッド2及びリード3の一部ををプレス加工によりリードフレームの他の部分からアップセットし、パッド2に半導体チップ4をAgペーストなどの接着剤によって搭載して、半導体チップ4の電極とリード3とをAu線などからなるボンディングワイヤ5によって電気的に接続する。
【0016】
その後、従来例で説明したような方法で樹脂封止を行う。すなわち図5(a)で示すような、樹脂封止領域であるキャビティ9を有する上型10と、上型10と対になる下型11とから構成される樹脂封止装置8を使用して樹脂封止が行われる。ここで本実施例においては、下型11に形成されたベントホールピン13のパッド2との当接面には、パッド2に形成された凹部14に対応するV字状の凸部15が、環状に形成されている。
【0017】
次に図5(b)に示すように、リードフレームを下型11上に載置し、上型10と下型11によって挟みこむ。なお、このとき下型11に設けられたベントホールピン13の先端をパッド2の裏面に当接させるが、このとき図2に示すように、ベントホールピン13のパッド2との当接面に形成された凸部15がパッド2に形成された凹部14に嵌合する。
【0018】
そしてこの状態で、図5(c)に示すように、供給した図示しない固形樹脂タブレットを溶融し、これをプランジャ12で押し出すことによりキャビティ9に溶融状態の封止樹脂6を流し込み、これを硬化させることによって、図1に示すように、半導体チップを搭載するためのパッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側が孔7内に露出された構造の半導体装置1bが得られる。
【0019】
なお本実施例においては、凹部14の形状をV溝として形成したが、これは図3に示すように矩形の溝14aとしたり、図示しないがU溝などとしても良い。この場合、ベントホールピンに形成される凸部の形状も、例えば図3の場合だと、凹部14aに対応する矩形状の凸部15aとするなど、適宜変更可能である。また凹部の形成は、プレス加工によらずエッチング加工により行っても良い。更に、図4に示すように、ベントホールピン13に形成される凸部15bを、ベントホールピン13の側面に沿って形成しても良い。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】
本発明によれば、パッドに形成された凹部とベントホールピンに形成された凸部を嵌合させた状態で樹脂封止を行うことにより、パッドの露出面への樹脂モレを防止することができるため、半導体装置の放熱効果を向上することができるとともに、パッドの裏面に封止樹脂層を存在させないことで、封止樹脂とリードフレーム材料との密着性が悪いことに起因する剥離不良を防止することが可能となる。更に、樹脂封止工程自体は従来とほぼ同じであるため、特別な工程や設備などを追加する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる半導体装置を示す断面図及び底面図。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法を示す要部拡大断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図。
【図5】半導体装置の樹脂封止工程を示す断面図。
【図6】従来の半導体装置を示す断面図及び底面図。
【図7】従来の半導体装置を示す断面図及び底面図。
【符号の説明】
1、1a、1b 半導体装置
2 パッド
3 リード
4 半導体チップ
5 ボンディングワイヤ
6 封止樹脂
7 孔
8 樹脂封止装置
9 キャビティ
10 上型
11 下型
12 プランジャ
13 ベントホールピン
14、14a、14b 凹部
15、15a、15b 凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂封止型半導体装置の製造方法に係り、特にパッドの半導体チップ搭載面の裏面を封止樹脂から露出させた構造の半導体装置の樹脂封止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話などのマルチメディア電子機器の普及に伴い、それらに使用される半導体装置もより一層の小型化が要求されている。この要求を満たすものとして、SON(Small Outline Non−lead Package)やQFN(Quad Flat Non−lead Package)と指称される半導体装置が注目されている。これらの半導体装置は、従来のリードフレームをそのまま利用することができるので、比較的低コストに製作できるという利点がある。
【0003】
図7にQFN型半導体装置の一例を示す。ここで示す半導体装置1においては、半導体チップを搭載するためのパッド2はリード3と同一の金属材料からプレスまたはエッチング加工によって一体的に形成されており、このパッド2の一面に半導体チップ4がAgペーストなどの接着剤によって固着される。
【0004】
それから、半導体チップ4の電極とリード3とをボンディングワイヤ5によって電気的に接続し、その後、半導体チップ4、ボンディングワイヤ5、パッド2及びリード3の外部接続端子となる一部を除いた部分を封止樹脂6によって封止し、半導体装置1が形成される。
【0005】
ところで、前述したような樹脂封止型半導体装置1は、一般的に放熱性が悪く、またリードフレーム材料と封止樹脂とは密着性が良くないため、特に面積の大きいパッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側で、樹脂の剥離不良が頻繁に発生する傾向がある。そこで、例えば特許文献1に示すように、パッドの半導体チップ搭載面の裏面側の一部を露出する孔(ベントホール)を樹脂封止体に設けることにより、放熱性の向上を図るとともに、剥離不良を防止する方法が採用されている。
【0006】
図6に、このようなタイプの半導体装置を示す。ここで示す半導体装置1aは、図6(a)に示すように、半導体チップを搭載するためのパッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側が露出するように、封止樹脂6に孔7が形成されている。なお、図6(a)は半導体装置1aの断面図、図6(b)は同底面図である。
【0007】
なお、このような半導体装置1aは、図5に示す方法で形成される。図5(a)で示しているのが、半導体装置の樹脂封止装置である。ここで示す樹脂封止装置8は、樹脂封止領域であるキャビティ9を有する上型10と、上型10と対になる下型11とから構成される。なお上型10は、図示しない固形樹脂タブレットを溶融させてキャビティ9内に流し込むためのプランジャ12を具備しており、下型11は、封止樹脂6に所定の孔7を形成するためのベントホールピン13を具備している。
【0008】
そして図5(b)に示すように、パッド2に半導体チップ4が搭載され、半導体チップ4の電極とリード3とがボンディングワイヤ5によって電気的に接続された状態のリードフレームを下型11に載置し、上型10と下型11によって挟みこむ。なお、このとき下型11に設けられたベントホールピン13の先端面をパッド2の裏面に当接させる。そしてこの状態で、図5(c)に示すように、プランジャ12によってキャビティ9に溶融状態の封止樹脂6を流し込み、これを硬化させることにより、図6に示すような、パッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側が孔7によって露出された構造の半導体装置1aが得られる。
【0009】
【特許文献1】
実開昭53−66171号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前述した樹脂封止方法においては、樹脂封止時にパッド2の裏面とベントホールピン13の先端面とを完全に密着させることは難しく、その結果、当該個所に樹脂モレが発生してしまうという問題があった。このような樹脂モレが発生してしまうと、孔による放熱効果の向上といった機能を発揮できず、また剥離不良も防止することができずに、半導体装置の信頼性を低下させる原因となっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、パッドの露出面に環状の凹部を形成するとともに、樹脂封止装置のベントホールピンには前記凹部に対応する凸部を形成し、前記凸部を凹部に嵌合させた状態で樹脂封止を行うようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、半導体チップを搭載するためのパッドと、パッドの周囲に配設された複数本のリードと、パッドの一面に搭載された半導体チップと、半導体チップとリードとを電気的に接続する部材とを備え、かつ前記パッドの半導体チップ搭載面の裏面を露出するように樹脂封止してなる半導体装置の樹脂封止方法において、前記パッドの露出面に環状の凹部を形成するとともに、樹脂封止装置のベントホールピンには前記凹部に対応する凸部を形成し、前記凸部を前記凹部に嵌合させた状態で樹脂封止を行うようにしている。
【0013】
このように、パッドに形成された凹部とベントホールピンに形成された凸部とを嵌合させた状態で樹脂封止を行うことにより、樹脂封止時にパッド2の露出面へ向かう樹脂の流れをせき止めることができるため、当該個所への樹脂モレを防止することができる。なおパッドに形成する凹部の形状は、V溝、矩形溝、U溝など、適宜選択可能であり、ベントホールピンに形成する凸部の形状は、凹部の形状に適合するように適宜選択される。また本明細書でいう「環状」という語は、矩形状、円形状などの形状を含むものとする。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の半導体装置及び樹脂封止方法について、図面を参照して説明する。なお、従来と同一の箇所については同一の符号を使用して説明する。
図1は本発明の半導体装置を示す図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は底面図である。図1(a)に示すように、本発明の半導体装置1bにおけるパッド2の孔7内の露出部分には、封止樹脂6との近傍に、凹部14が形成されている。ここで凹部14は、図1(b)に示すように環状に形成される。なお樹脂封止時に使用するベントホールピン13の先端面には、パッド2に形成された凹部14に対応する形状の凸部15が形成されている。
【0015】
このような半導体装置1bは、従来とほぼ同一の製造工程で製造される。すなわち、帯状あるいは短冊状に形成された銅、銅合金、鉄系合金などからなる金属薄板材料をプレス加工あるいはエッチング加工することにより、パッド2、リード3を含む所定のリードフレームパターンを形成する。ここで本発明においては、リードパターンの形成時、あるいはその前後に、パッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面に、環状の凹部14を形成する。なお本実施例においては、凹部はプレス加工により、V溝として形成されている。それから、半導体チップを搭載するためのパッド2及びリード3の一部ををプレス加工によりリードフレームの他の部分からアップセットし、パッド2に半導体チップ4をAgペーストなどの接着剤によって搭載して、半導体チップ4の電極とリード3とをAu線などからなるボンディングワイヤ5によって電気的に接続する。
【0016】
その後、従来例で説明したような方法で樹脂封止を行う。すなわち図5(a)で示すような、樹脂封止領域であるキャビティ9を有する上型10と、上型10と対になる下型11とから構成される樹脂封止装置8を使用して樹脂封止が行われる。ここで本実施例においては、下型11に形成されたベントホールピン13のパッド2との当接面には、パッド2に形成された凹部14に対応するV字状の凸部15が、環状に形成されている。
【0017】
次に図5(b)に示すように、リードフレームを下型11上に載置し、上型10と下型11によって挟みこむ。なお、このとき下型11に設けられたベントホールピン13の先端をパッド2の裏面に当接させるが、このとき図2に示すように、ベントホールピン13のパッド2との当接面に形成された凸部15がパッド2に形成された凹部14に嵌合する。
【0018】
そしてこの状態で、図5(c)に示すように、供給した図示しない固形樹脂タブレットを溶融し、これをプランジャ12で押し出すことによりキャビティ9に溶融状態の封止樹脂6を流し込み、これを硬化させることによって、図1に示すように、半導体チップを搭載するためのパッド2の半導体チップ4の搭載面の裏面側が孔7内に露出された構造の半導体装置1bが得られる。
【0019】
なお本実施例においては、凹部14の形状をV溝として形成したが、これは図3に示すように矩形の溝14aとしたり、図示しないがU溝などとしても良い。この場合、ベントホールピンに形成される凸部の形状も、例えば図3の場合だと、凹部14aに対応する矩形状の凸部15aとするなど、適宜変更可能である。また凹部の形成は、プレス加工によらずエッチング加工により行っても良い。更に、図4に示すように、ベントホールピン13に形成される凸部15bを、ベントホールピン13の側面に沿って形成しても良い。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】
本発明によれば、パッドに形成された凹部とベントホールピンに形成された凸部を嵌合させた状態で樹脂封止を行うことにより、パッドの露出面への樹脂モレを防止することができるため、半導体装置の放熱効果を向上することができるとともに、パッドの裏面に封止樹脂層を存在させないことで、封止樹脂とリードフレーム材料との密着性が悪いことに起因する剥離不良を防止することが可能となる。更に、樹脂封止工程自体は従来とほぼ同じであるため、特別な工程や設備などを追加する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる半導体装置を示す断面図及び底面図。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法を示す要部拡大断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図。
【図5】半導体装置の樹脂封止工程を示す断面図。
【図6】従来の半導体装置を示す断面図及び底面図。
【図7】従来の半導体装置を示す断面図及び底面図。
【符号の説明】
1、1a、1b 半導体装置
2 パッド
3 リード
4 半導体チップ
5 ボンディングワイヤ
6 封止樹脂
7 孔
8 樹脂封止装置
9 キャビティ
10 上型
11 下型
12 プランジャ
13 ベントホールピン
14、14a、14b 凹部
15、15a、15b 凸部
Claims (1)
- 半導体チップを搭載するためのパッドと、パッドの周囲に配設された複数本のリードと、パッドの一面に搭載された半導体チップと、半導体チップとリードとを電気的に接続する部材とを備え、かつ前記パッドの半導体チップ搭載面の裏面を露出するように樹脂封止してなる半導体装置の樹脂封止方法において、前記パッドの露出面に環状の凹部を形成するとともに、樹脂封止装置のベントホールピンには前記凹部に対応する凸部を形成し、前記凸部を前記凹部に嵌合させた状態で樹脂封止を行うことを特徴とする半導体装置の樹脂封止方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002285449A JP2004127962A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 半導体装置の樹脂封止方法 |
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JP2002285449A JP2004127962A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 半導体装置の樹脂封止方法 |
Publications (1)
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JP2004127962A true JP2004127962A (ja) | 2004-04-22 |
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ID=32278751
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JP2002285449A Pending JP2004127962A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 半導体装置の樹脂封止方法 |
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JP (1) | JP2004127962A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013170997A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Denso Corp | 流量センサ |
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