JP6886653B2 - 仮ロック機能付きクランプ装置 - Google Patents

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この発明は、クランプ対象物を仮ロックする機能を備えるクランプ装置に関する。
この種のクランプ装置には、従来では、特許文献1(日本国・特開2009−1901
37号公報)に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
ハウジングの上部に支持筒が上下方向に移動可能に挿入される。ハウジングの下部にピストンが上下方向に移動可能に挿入される。そのピストンの上部に連結されたクランプロッドが支持筒の内周孔に挿入される。そのピストンロッドの上部がハウジングから上方に突出し、そのクランプロッドにワークの孔が外嵌め可能となっている。前記の支持筒によって下方から支持される係合部材に、クランプロッドの上端部に形成された楔面が上方から楔係合する。その係合部材の外周面がワークの孔の内周面に係合可能となっている。
特開2009−190137号公報(2009年8月27日公開)
上記の従来技術は次の問題がある。
上記のクランプ装置は、横向き姿勢となるように固定盤の壁面に固定される場合がある。この場合、そのクランプ装置のクランプロッドにワークの孔を外嵌めしたときに、何らかの外力がワークに作用することにより、例えば、ワークがバランスを崩したことにより、クランプ装置からワークが意図せずに取り外されることがある。
本発明の目的は、クランプ装置からクランプ対象物が意図せずに取り外されることを防止することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図3または図4から図5Dまたは図6または図7に示すように、クランプ装置を次のように構成した。
ハウジング1に軸方向へ移動可能に挿入される支持筒10が、クランプ対象物14の孔15に挿入される。前記支持筒10を付勢手段22が先端側へ所定の力で付勢する。前記ハウジング1の基端側にピストン28が軸方向へ移動可能に挿入される。前記ピストン28に連結されるクランプロッド37が、前記支持筒10の筒孔13に挿入される。前記支持筒10の筒壁に形成された第1開口部11aに第1係合部材45が半径方向へ移動可能に支持される。その第1係合部材45が、前記孔15の前記基端側に形成された第1被係合部15aに係合可能に前記第1開口部11aに挿入される。また、前記クランプロッド37の前記先端側に設けられた第1楔部42が、第1係合部材45に前記先端側から係合する。前記クランプロッド37の前記先端側で前記支持筒10に仮ロック機構50が設けられる。前記仮ロック機構50は、前記筒孔13に軸方向へ移動可能に挿入される出力部材51を有する。前記出力部材51が第2駆動手段57によって軸方向の前記基端側または前記先端側へ移動される。前記支持筒10の筒壁に形成された第2開口部11bに第2係合部材60が半径方向の外方へ移動可能に挿入される。前記第2係合部材60は、前記出力部材51の外周面に形成された第2楔部58に係合可能になっていると共に、前記孔15の前記先端側に形成された第2被係合部15bに係合可能となるように当該第2開口部11bに挿入される。
本発明は次の作用効果を奏する。
そのクランプ装置の支持筒にクランプ対象物の孔を外嵌めしたときに、仮ロック機構の出力部材を駆動手段によってロック方向(軸方向の基端側)へ移動させると、その出力部材が第2楔部を介して第2係合部材を半径方向の外方へ移動させ、その第2係合部材が孔の第2被係合部に係合される(仮ロック状態)。その仮ロック状態でクランプ装置からクランプ対象物を取り外す方向の外力がクランプ対象物に作用すると、その外力が第2被係合部と第2係合部材とを介して出力部材に受け止められる。その結果、クランプ装置の支持筒からクランプ対象物が意図せずに取り外されることが防止される。
本発明は、下記の(1)から(5)のうちのいずれかの構成を加えることが好ましい。
(1)前記出力部材51の外周面に前記第2楔部58とストレート部59とが前記基端側から前記先端側に連続して形成される。前記ストレート部59に前記第2係合部材60が係合可能となるように構成される。この場合、第2係合部材がストレート部に係合することにより、その第2係合部材が半径方向の外方に移動された状態が確実に維持される。
(2)前記ハウジング1の前記先端側に、前記クランプ対象物14を載置する着座面3aが形成される。前記着座面3aに着座検出用の検出孔75が形成される。前記検出孔75に圧力流体が供給される。
この場合、クランプ対象物が着座面に載置された状態で供給路に圧力流体を供給すると、供給路の圧力が上昇する。その上昇圧力を検出することにより、クランプ対象物が着座面に載置されたことを確実に検出できる。
(3)前記筒孔13の内周壁と前記クランプロッド37の先端部の外周壁との間に前記出力部材51が軸方向に移動可能で保密状に挿入される。前記筒孔13内で前記出力部材51の前記先端側に作動室53が形成される。前記作動室53が前記第2駆動手段57の一部を構成する。
この場合、作動室に供給される圧力流体によって出力部材が基端側へ確実に駆動される。
(4)前記筒孔13の先端壁74から係止部材76が当該筒孔13内に突設される。前記係止部材76の外周壁と前記筒孔13の内周壁との間に前記出力部材51が軸方向に移動可能に挿入される。前記第2駆動手段57を構成する進出バネ52が、前記先端壁74と前記出力部材51との間に装着される。前記進出バネ52が前記出力部材51を前記基端側に付勢する。
この場合、クランプ対象物をクランプ装置に搬入するときに、クランプ対象物の孔を支持筒に外嵌めしていく。すると、クランプ対象物の孔の周壁が第2係合部材を半径方向の内方へ移動させ、その第2係合部材が出力部材を進出バネに抗して先端側へ押動する。次いで、第2係合部材がクランプ対象物の孔の第2被係合部に係合可能な位置までクランプ対象物の孔を支持筒に外嵌めしたときに、進出バネが出力部材を介して第2係合部材を半径方向の外方へ押動させて、その第2係合部材が第2被係合部に確実に係合される(仮ロック状態)。その仮ロック状態でクランプ装置からクランプ対象物を取り外す方向の外力がクランプ対象物に作用すると、その外力が第2被係合部と第2係合部材とを介して出力部材に受け止められる。その結果、クランプ装置の支持筒からクランプ対象物が意図せずに取り外されることが防止される。
(5)前記筒孔13の先端壁74から係止部材76が当該筒孔13内に突設される。前記係止部材76の外周壁と前記筒孔13の内周壁との間に前記出力部材51が軸方向に移動可能に挿入される。前記第2駆動手段57を構成する進出バネ52が、前記係止部材76と前記出力部材51との間に装着される。前記進出バネ52が前記出力部材51を前記先端側に付勢する。
この場合、本発明のクランプ装置の仮ロック機構によって支持筒からクランプ対象物が意図せずに取り外されることが防止される。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、クランプ装置のアンクランプ状態を示す断面図である。 図2は、上記クランプ装置に設けられた仮ロック機構によってクランプ対象物を仮ロックした状態を示し、上記図1に類似する図である。 図3は、上記クランプ装置のクランプ状態を示し、上記図1に類似する図である。 図4は、本発明の第2実施形態を示し、上記図3に類似する図である。 図5Aは、本発明の第1実施形態の仮ロック機構を部分拡大図である。図5Bは、図5A中の5B-5B線の矢視図に相当する図である。図5Cは、本発明の第2実施形態の仮ロック機構を部分拡大図である。図5Dは、図5C中の5D-5D線の矢視図に相当する図である。 図6は、本発明の第3実施形態を示し、上記図2に類似する図である。 図7は、上記の図6の第3実施形態の変形例を示し、上記図6に類似する図である。
図1から図3または図4から図5Dまたは図6または図7は、本発明の実施形態を示している。本明細書において、「右」とは、図1〜図7に示される直交座標におけるX軸の正方向を意味するものとし、「左」とは、当該X軸の負方向を意味するものとする。「上」とは、Y軸の正方向を意味するものとし、「下」とは、当該Y軸の負方向を意味するものとする。従って、例えば、「左右方向」とはX軸に平行な方向を意味し、「右上」とはX軸の正方向とY軸の正方向とに対応する斜め方向を意味する。「右端部」とはX軸の正方向側に配置された端部を意味し、「左端壁」とはX軸の負方向側の端部に配置された壁を意味する。「右面」とはX軸の正方向側の面を意味する。また、ロック方向(軸方向の基端側)とは、X軸の正方向を意味する。特許請求の範囲に記載の「基端側」は、図1〜図7に示される態様においてはX軸の正方向に対応し、「先端側」とはX軸の負方向に対応する。
まず、アンクランプ状態を示す図1に基づいて上記クランプ装置の構造を説明する。
固定盤Wの左壁面にハウジング1が固定され、そのハウジング1は、右側(基端側)から順に形成された第1ハウジング2と第2ハウジング3とを有する。第1ハウジング2と第2ハウジング3とは、複数のボルト(図示せず)によって固定される。
第1ハウジング2にシリンダ孔5が左右方向(軸方向)に貫通され、そのシリンダ孔5に連通するように第2ハウジング3に収容孔6が左右方向に貫通される。その収容孔6に支持筒10が左右方向に移動可能に挿入される。
上記の第1ハウジング2から左方へ突出された支持筒10の先端部分11が、ワーク14(クランプ対象物)の孔15に係合可能に挿入される。その先端部分11は頂壁と周壁を有している。また、収容孔6に支持筒10の基端部分12が左右方向に移動可能に挿入される。その先端部分11の内周孔と基端部分12の内周孔とによって支持筒10の筒孔13が構成される。
上記の支持筒10の右側に配置されたバネ室18に、圧縮コイルバネからなる進出バネ19が装着される。その進出バネ19がバネ受け20と筒部材21と支持筒10とを介して第1係合部材45を左方へ所定の力で付勢している。即ち、この実施形態では、上記進出バネ19とバネ受け20と筒部材21とが、支持筒10を所定の力で左方へ押す付勢手段22を構成している。
上記のシリンダ孔5にピストン28が挿入される。上記ピストン28は、右側から順に形成されたピストン本体29とピストンロッド30とを有する。そのピストン本体29がシリンダ孔5の大径孔5aに左右方向へ移動可能で保密状に挿入されると共に、ピストンロッド30がシリンダ孔5の小径孔5bに保密状に挿入される。
上記ピストン本体29の右側にアンクランプ室31が形成され、ピストン本体29の左側にクランプ室32が形成される。また、固定盤Wに形成されたアンクランプ用の圧油給排路33が、アンクランプ室31に連通される。第1ハウジング2に形成されたクランプ用の圧油給排路34がクランプ室32に連通される。本実施形態において、ピストン28とアンクランプ室31とクランプ室32とによって第1駆動手段としての油圧シリンダ27が構成される。
上記の支持筒10の筒孔13にクランプロッド37が挿入される。そのクランプロッド37の軸心は、上記ピストン28の軸心に対して下方へ所定の間隔を空けて平行に配置されている。そのクランプロッド37は、右側から順に設けられた連結部材38とクランプロッド本体39とを有する。その連結部材38の右上部に凹部38aが形成され、ピストンロッド30の左端部から下方に突設された凸部30aに対面している。連結部材38の凹部38aにピストンロッド30の凸部30aが上方から挿入されることにより、ピストン28のピストンロッド30とクランプロッド37の連結部材38とが連結される。また、連結部材38の左端部に形成されたT溝40には、クランプロッド本体39の右端部に形成されたT脚41が装着される。クランプロッド本体39の左部の外周に3つの第1楔面(第1楔部)42が周方向へ所定の間隔をあけて形成され、その第1楔面42が左方へ向かうにつれて軸から遠ざかるように形成される。
上記先端部分11の周壁に3つの第1楔面42に対応する3つの開口部11aが周方向へ所定の間隔をあけて半径方向に形成される。その開口部11aに第1係合部材45が半径方向へ移動可能に挿入される。また、各第1係合部材45の内周側に傾斜面が左方へ向かうにつれてクランプロッド37の軸心から遠ざかるように形成されている。その傾斜面に、クランプロッド本体39の左部に設けた第1楔面(第1楔部)42が左側から楔係合する。各第1係合部材45の外周面に鋸刃状の突起が左右方向に複数形成される。その第1係合部材45が、上記の孔15の右部にストレートに形成された第1被係合部15aに係合可能に開口部11aに挿入される。
上記の第1係合部材45の外周部に溝が周方向に形成されると共に、その溝に対応する高さ位置で支持筒10の外周部に溝が周方向に形成される。第1係合部材45の溝と支持筒10の溝とを通って、ゴムや板バネ等の弾性体からなる薄肉のリング46が装着される。そのリング46が第1係合部材45を半径方向の内方へ付勢している。これにより、リング46によって第1係合部材45が支持筒10の外周面よりも半径方向の内方へ収容される。その結果、ワーク14の孔15を支持筒10に外嵌めするときに、ワーク14が第1係合部材45に衝突するのを防止できる。
また、上記の収容孔6と支持筒10の外周壁との間にダストシール47が配置されている。これにより、切り屑等の異物が収容孔6内に侵入するのを防止できる。
前記のクランプロッド37の左側で支持筒10に仮ロック機構50が設けられる。その仮ロック機構50は、次のように構成される。
前記の支持筒10の筒孔13に出力部材51が左右方向へ移動可能で挿入される。その出力部材51と筒孔13の左端壁の右面との間に進出バネ52が装着され、その進出バネ52が出力部材51を右方に付勢する。前記のクランプロッド本体39の左端部に形成された小径部39aに、前記の出力部材51の右端面に開口された内周孔51aが左右方向に移動可能で保密状に挿入される。その内周孔51aと小径部39aとによって作動室53が区画形成される。その作動室53が、クランプロッド37に形成された連通路54を通ってバネ室18に連通される。そのバネ室18が、ピストンロッド30の外周に形成された環状空間55に連通される。その環状空間55が、第1ハウジング2に形成された流路56に連通される。加圧エアの供給源(図示しない)から加圧エア(圧力流体)が流路56と環状空間55とバネ室18と連通路54とを介して前記の作動室53に供給される。本実施形態において、出力部材51を左右方向へ駆動させる第2駆動手段(駆動手段)57が進出バネ52と作動室53とによって構成される。前記の出力部材51の外周面に第2楔面(第2楔部)58が右方に向かうにつれて軸心に近づくように形成され、その第2楔面58の左側にストレート面59が連続して形成される。前記の支持筒10の周壁に複数の開口部11bが周方向に所定の間隔をあけて形成され、各開口部11bにボール(第2係合部材)60が半径方向へ移動可能に挿入される。そのボール60が、第2楔面58またはストレート面59に係合可能となっている。また、前記の支持筒10がワーク14の孔15に外嵌めされたときに、ボール60は、上記の孔15に左方に向かうにつれて軸心から遠ざかるように形成された第2被係合部15bに係合可能となっている。
上記構成のクランプ装置にオーバーストローク検出用の弁機構62が設けられる。その弁機構62は、図1に示すように、次のように構成される。
前記の第2ハウジング3に弁機構62の弁室63が左右方向に形成される。その弁室63の左端壁にエア供給路64が連通される。その弁室63とエア供給路64との連結部分の周縁に弁座65が形成される。弁室63の内周壁にエア排出路66が連通される。また、ピストンロッド30の左端面に装着孔67が開口され、その装着孔67に弁部材68の右部が左右方向へ移動可能に挿入される。また、弁部材68の左部が弁室63に左右方向へ移動可能で保密状に挿入される。その弁部材68の左端面に弁面69が形成され、その弁部材68の右部と装着孔67の底面との間に進出バネ70が装着され、その進出バネ70が弁部材68を弁座65に向けて左方に付勢する。また、上記の装着孔67の内周面から上下方向に突設されたピン71が、弁部材68の左右方向の途中部に形成された長孔72に挿入される。
前記の第2ハウジング3の左端面に着座面3aが形成される。その着座面3aが、ワーク14の右端面に形成された被着座面14aに当接可能となっている。その着座面3aに着座検出用の検出孔75が開口される。その着座検出用の検出孔75に前記のエア供給路64が連通される。
上記構成のクランプ装置は、図1から図3に示すように、以下のように動作する。
図1のアンクランプ状態では、前記クランプ室32の圧油が排出される共に、アンクランプ室31に圧油が供給される。これにより、ピストン28とクランプロッド37とが左側位置に移動され、前記の支持筒10が進出バネ19によって左側位置に保持されている。
また、仮ロック機構50の作動室53に圧力流体としての加圧エアが供給されることにより、出力部材51が進出バネ52に抗して左側位置に移動されている。このため、ボール60が半径方向の内方への移動が許容される。図1に示される2個のボール60のうちの上側のボール60は、重力の作用により半径方向の内方へ移動して出力部材51の第2楔面58と当接する位置に配置される。下側のボール60は、重力の作用により出力部材51の第2楔面58と離間する位置に配置される。
また、弁機構62の弁部材68が進出バネ70によって左側位置に移動され、弁面69が弁座65に当接されている。これにより、弁機構62は、閉弁されている。
上記アンクランプ状態で、ワーク14の孔15を、何らかの搬入装置または手動によってクランプ装置の左方に搬入し、そのワーク14の孔15を支持筒10の先端部分11に外嵌める。すると、まず、上記ワーク14の被着座面14aが、第2ハウジング3の着座面3aに受け止められると共に着座検出用の検出孔75を閉じる。次いで、この状態で検出孔75に加圧エアを供給すると、検出孔75の圧力が上昇する。その上昇圧力を圧力センサ(図示しない)によって検出することにより、ワーク14の着座状態が検出される。その検出情報が制御装置(図示しない)に送信され、その制御装置が、仮ロック機構50の作動室53に加圧エアを供給するのを停止させる。引き続いて、進出バネ52が出力部材51を右方へ移動させると、図2に示すように、出力部材51の第2楔面58がボール60を支持筒10の半径方向の外方へ移動させる。そのボール60が出力部材51のストレート面59に係合することにより、そのボール60が半径方向の外側位置へ移動させた状態が維持される(仮ロック状態)。
ところで、その仮ロック状態でクランプ装置からワーク14を取り外す方向への外力(意図しない外力)が第2被係合部15bを介してボール60に作用する場合がある。この場合には、そのボール60を押す力がストレート面59を介して出力部材51に受け止められる。その結果、支持筒10からワーク14が外れて落下することが防止される。
ここで、支持筒10の半径方向とは、図1〜図3に示される態様ではY軸方向を意味する。また、支持筒10の半径方向の外方は、図1〜図3に示される上側のボール60との関係ではY軸の正方向を意味し、下側のボール60との関係ではY軸の負方向を意味する。
なお、上記の制御装置を省略してもよい。この場合、ワーク取付けの作業者が圧力供給源を手動で操作することにより、仮ロック機構50の作動室53に加圧エアを供給、又は、供給を停止する。
図2の仮ロック状態から図3のクランプ状態へ切り換えるときには、アンクランプ室31の圧油を排出すると共に、クランプ室32に圧油を供給する。すると、まず、進出バネ19の付勢力(所定の力)によって左側位置に保持された支持筒10に対して、ピストン28とクランプロッド37とが右方へ移動されていく。次いで、クランプロッド37の第1楔面42によって第1係合部材45が縮径状態から拡径され(半径方向の外方へ移動され)、当該第1係合部材45がワーク14の孔15の第1被係合部15aに係合する。引き続いて、第1被係合部15aに食い込んだ状態の第1係合部材45が、その第1被係合部15aを介してワーク14を進出バネ19の付勢力に抗して右方へ引っ張る。これにより、ワーク14の被着座面14aが第2ハウジング3の着座面3aに強力に押圧される。その結果、クランプ装置は、図3のクランプ状態に切り換えられる。
このクランプ状態では、ピストン28が右側位置に移動されたことにより、弁機構62のピン71も右側位置に移動されるが、ピン71と長孔72の右端面との間に当接隙間が残されている。このため、弁機構62は、閉弁状態が維持されている。従って、上記クランプ状態では、加圧エアがエア供給路64に供給されると、そのエア供給路64の圧力が上昇する。その上昇圧力を検出することにより、ピストン28が所定のクランプストローク領域に移動された(オーバーストローク状態でない)ことが検出される。
クランプ装置を図3のクランプ状態から図1のアンクランプ状態へ切り換えるときには、クランプ室32の圧油を排出すると共にアンクランプ室31へ圧油を供給する。これにより、クランプ装置は、上述したクランプ動作とはほぼ逆の手順でアンクランプ状態へ切り換えられる。
ところで、ワーク14の孔15の直径が許容範囲よりも大きい等の原因により、上記のクランプ駆動時に、孔15の第1被係合部15aと拡径された第1係合部材45との間に滑りが生じることがある。この場合には、上記ピストン28とクランプロッド37とが所定のクランプストローク領域よりも過度に右方に移動する(オーバーストローク状態になる)。このとき、ピストン28がピン71と弁部材68の長孔72の右端面とを介して弁部材68を右側位置へ移動させ、その弁部材68の弁面69が弁座65から離間され弁機構62が開弁される。このため、エア供給路64に供給された加圧エアが、開弁隙間と弁室63とエア排出路66とを通って外部へ排出され、エア供給路64の圧力が下降する。これにより、クランプ装置がオーバーストローク状態であることが検知される。
上記のオーバーストローク状態では、第1係合部材45が第1被係合部15aを十分な押圧力で押圧していないが、仮ロック機構50の出力部材51によってボール60が半径方向の外方へ移動させたロック状態が維持されているので、ワーク14が支持筒から外れて落下するのが防止されている。
上記の実施形態は次の長所を奏する。
上記のクランプ装置の支持筒10にワーク14の孔15を外嵌めしたときに、仮ロック機構50の作動室53に加圧エアを供給するのを停止すると、進出バネ52が出力部材51を右方へ移動させる。すると、まず、その出力部材51が第2楔面58を介してボール60を半径方向の外方へ移動させると、そのボール60がワーク14の孔15の第2被係合部15bに係合される。次いで、出力部材51のストレート面59にボール60が係合することにより、そのボール60が半径方向の外側位置に移動された状態が維持される(仮ロック状態)。この仮ロック状態でクランプ装置からワーク14を取り外す方向の外力が当該ワーク14に作用すると、その外力が第2被係合部15bとボール60とストレート面59を介して出力部材51に受け止められる。その結果、クランプ装置からワーク14が意図せず取り外されることが防止される。
図4から図5Dまたは図6または図7は、本発明の第2実施形態および第3実施形態を示している。これらの各実施形態においては、上記の第1実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の参照数字を付けて説明する。
図4から図5Dに示す第2実施形態が上記の第1実施形態と異なる点は次の通りである。
本実施形態では、支持筒10の筒孔13とクランプロッド本体39の小径部39aとの間に筒状の出力部材51が左右方向へ移動可能に挿入される。支持筒10の筒孔13の内周面と出力部材51の外周面との間に封止部材が装着されると共に、出力部材51の筒孔の内周面と小径部39aの外周面との間に封止部材が装着される。その出力部材51の右壁とクランプロッド本体39の左壁との間に進出バネ52が装着され、その進出バネ52が出力部材51を左方に付勢する。支持筒10の筒孔13内で出力部材51およびクランプロッド本体39の小径部39aの左側に作動室53が区画形成される。加圧エアの供給源(図示しない)から加圧エア(圧力流体)が流路56と環状空間55と連通路54とを介して前記の作動室53に供給される。本実施形態において、出力部材51を左右方向へ駆動させる第2駆動手段(駆動手段)57が進出バネ52と作動室53とによって構成される。前記の出力部材51の外周面に第2楔面(第2楔部)58が右方に向かうにつれて軸心から遠ざかるように形成され、その第2楔面58の右側にストレート面59が連続して形成される。
図5Cおよび図5Dに示す第2実施形態のクランプ装置では、作動室53が支持筒10の筒孔13とクランプロッド39の小径部39aとの間に形成される。このため、第2実施形態の出力部材51の受圧面積は、出力部材51の内周孔51a内に形成される第1実施形態の出力部材51の受圧面積よりも大きく設定できる。
上記構成のクランプ装置の仮ロック機構50は、図4に示すように、以下のように動作する。
上記の仮ロック機構50の作動室53に圧力流体としての加圧エアが供給されると、出力部材51が進出バネ52に抗して右側位置に移動される。このため、ボール60が半径方向の内方への移動が許容される。2個のボール60のうちの上側のボール60は、重力の作用により半径方向の内方へ移動して出力部材51の第2楔面58と当接する位置に配置される。下側のボール60は、重力の作用により出力部材51の第2楔面58と離間する位置に配置される。
また、仮ロック機構50の作動室53に加圧エアを供給するのを停止させると、進出バネ52が出力部材51を左方へ移動させる。すると、図4に示すように、出力部材51の第2楔面58がボール60を支持筒10の半径方向の外方へ移動させる。そのボール60が出力部材51のストレート面59に係合することにより、そのボール60が半径方向の外側位置へ移動させた状態が維持される(仮ロック状態)。この仮ロック状態でクランプ装置からワーク14を取り外す方向の外力が当該ワーク14に作用すると、その外力が第2被係合部15bとボール60とストレート面59を介して出力部材51に受け止められる。その結果、クランプ装置からワーク14が意図せず取り外されることが防止される。
上記の第2実施形態は次の長所を奏する。
上記の作動室53の加圧エアによって出力部材51が右方へ確実に仮ロック解除駆動される。
図6に示す第3実施形態が上記の第1実施形態と異なる点は次の通りである。
本実施形態の仮ロック機構50は、次のように構成される。
前記の支持筒10の筒孔13内で支持筒10の左端壁74から係止部材76が右方へ突設される。係止部材76が、左方から順に形成される小径部76aと大径部76bとを有する。係止部材76と筒孔13の内周面との間に筒状の出力部材51が左右方向へ移動可能で挿入される。その出力部材51と筒孔13の左端壁74との間に進出バネ52が装着され、その進出バネ52が出力部材51を右方に付勢する。その出力部材51が、係止部材76の大径部76bに右方から受け止められている。また、出力部材51の外周面に第2楔面(第2楔部)58が右方に向かうにつれて軸心に近づくように形成される。その第2楔面58にボール60が係合可能となっている。そのボール60が支持筒10の開口部11bに沿って半径方向の内方へ移動されたときに、そのボール60が係止部材76の大径部76bの外周面に半径方向の内方から受け止め可能となっている。
なお、本実施形態では、作動室53が省略されており、進出バネ52によって第2駆動手段(駆動手段)57が構成される。
上記の第3実施形態のクランプ装置は次の作用効果を奏する。
上記のクランプ装置にワーク14が搬入される前の初期状態では、仮ロック機構50の出力部材51は、進出バネ52によって右側位置に移動され、係止部材76の大径部76bに左方から受け止められている。このため、ボール60が半径方向の外方(上下方向)へ移動されている。
そして、上記アンクランプ状態で、何らかの搬入装置または手動によってクランプ装置の左方にワーク14が搬入され、そのワーク14の孔15を支持筒10の先端部分11に外嵌めていく。すると、そのワーク14の孔15の周壁がボール60を半径方向の内方へ移動させ、そのボール60が第2楔面58を介して出力部材51を左方へ押動させる。次いで、図6に示すように、ボール60がワーク14の孔15の第2被係合部15bに係合される。これにより、出力部材51の第2楔面58がボール60を半径方向の外側位置に移動させた状態が進出バネ52の付勢力によって維持される(仮ロック状態)。この仮ロック状態でクランプ装置からワーク14を取り外す外力が当該ワーク14に作用すると、その外力が第2被係合部15bとボール60と第2楔面58と出力部材51と進出バネ52とを介して左端壁74に左側から受け止められる。その結果、クランプ装置からワーク14が意図せず取り外されることが防止される。
また、仮ロック状態のワークをクランプ装置から取り外すときには、進出バネ52の右方への付勢力よりも大きな左方への外力を出力部材51に作用させることにより、クランプ装置からワークを取り外すことができる。
また、停電等によって油圧供給源からの圧油の供給が停止されたときには、仮ロック機構50の進出バネ52が出力部材51を右側へ移動させることにより、出力部材51がボール60を半径方向の外方に移動させた仮ロック状態が維持される。これにより、クランプ装置からワーク14が落下することが防止される。
上記の第3実施形態は、次のように変更可能である。
図7に示すように、進出バネ52が係止部材76の大径部76bと出力部材51との間に装着される。進出バネ52が係止部材76に対して出力部材51を左方(先端側)に付勢する。また、第2楔面58が出力部材51の外周部に左方へ向かうにつれて軸心に近づく(先細りする)ように形成される。
上記の各実施形態は、次のように変更可能である。
クランプ装置の配置姿勢は、図示の横向き姿勢に代えて、縦向き姿勢や、斜め向き姿勢であってもよい。
上記の第1駆動手段としての油圧シリンダ27は、複動式のシリンダに代えて単動式のシリンダであってもよい。さらには、第1駆動手段は、例示の油圧シリンダ27に代えて、空圧シリンダや電動アクチュエータであってもよい。
本発明が適用されるクランプ対象物は、例示したワーク14に代えてワークパレットや金型などであってもよい。
上記の第1楔面42及び第1係合部材45は、周方向へ所定の間隔を空けて3つ配置する例を示したが、1つまたは2つまたは4つ以上配置してもよい。
上記の支持筒10の頂壁を省略してもよい。
上記の付勢手段22は、例示した進出バネ19などによって構成されるのに代えて、油圧シリンダ等の流体圧シリンダによって構成されてもよい。
上記の仮ロック機構50または弁機構62に供給される圧力流体は、例示した加圧エアに代えて、他の気体や圧油などの他の液体であってもよい。
上記の出力部材51のストレート面59を省略してもよい。
上記の第2楔面58及び第2係合部材としてのボール60は、支持筒10の周壁に周方向へ所定の間隔を空けて複数配置するのに代えて、支持筒10の周壁に1つ設けてもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
1:ハウジング,3a:着座面,10:支持筒,11a:第1開口部,11b:第2開口部,13:筒孔,14:ワーク(クランプ対象物),15:孔,15a:第1被係合部,15b:第2被係合部,22:付勢手段,28:ピストン,37:クランプロッド,42:第1楔面(第1楔部),45:第1係合部材,50:仮ロック機構,51:出力部材,52:進出バネ,53:作動室,57:第2駆動手段(駆動手段),58:第2楔面(第2楔部),59:ストレート面,60:ボール(第2係合部材),74:先端壁,75:検出孔,76:係止部材.

Claims (5)

  1. クランプ対象物(14)の孔(15)に挿入されると共に、ハウジング(1)に軸方向へ移動可能に挿入される支持筒(10)と、
    前記支持筒(10)を先端側へ所定の力で付勢する付勢手段(22)と、
    前記ハウジング(1)の基端側に軸方向へ移動可能に挿入されるピストン(28)と、
    前記支持筒(10)の筒孔(13)に挿入されると共に、前記ピストン(28)に連結されるクランプロッド(37)と、
    前記支持筒(10)の筒壁に形成された第1開口部(11a)に半径方向へ移動可能に支持されると共に、前記孔(15)の前記基端側に形成された第1被係合部(15a)に係合可能に前記第1開口部(11a)に挿入される第1係合部材(45)であって、前記クランプロッド(37)の前記先端側に設けられた第1楔部(42)が前記先端側から係合する第1係合部材(45)と、
    前記クランプロッド(37)の前記先端側で前記支持筒(10)に設けられる仮ロック機構(50)と、を備え、
    前記仮ロック機構(50)は、
    前記筒孔(13)に軸方向へ移動可能に挿入される出力部材(51)と、
    前記出力部材(51)を軸方向の前記基端側または前記先端側へ移動させる駆動手段(57)と、
    前記出力部材(51)の外周面に形成された第2楔部(58)に係合可能となっていると共に、前記支持筒(10)の筒壁に形成された第2開口部(11b)に半径方向の外方へ移動可能に挿入された第2係合部材(60)であって、前記孔(15)の前記先端側に形成された第2被係合部(15b)に係合可能となるように当該第2開口部(11b)に挿入される第2係合部材(60)と、を備え
    前記筒孔(13)の内周壁と前記クランプロッド(37)の先端部の外周壁との間に前記出力部材(51)が軸方向に移動可能で保密状に挿入され、
    前記筒孔(13)内で前記クランプロッド(37)の前記先端側に作動室(53)が形成され、前記作動室(53)が前記駆動手段(57)の一部を構成する、
    ことを特徴とするクランプ装置。
  2. クランプ対象物(14)の孔(15)に挿入されると共に、ハウジング(1)に軸方向へ移動可能に挿入される支持筒(10)と、
    前記支持筒(10)を先端側へ所定の力で付勢する付勢手段(22)と、
    前記ハウジング(1)の基端側に軸方向へ移動可能に挿入されるピストン(28)と、
    前記支持筒(10)の筒孔(13)に挿入されると共に、前記ピストン(28)に連結されるクランプロッド(37)と、
    前記支持筒(10)の筒壁に形成された第1開口部(11a)に半径方向へ移動可能に支持されると共に、前記孔(15)の前記基端側に形成された第1被係合部(15a)に係合可能に前記第1開口部(11a)に挿入される第1係合部材(45)であって、前記クランプロッド(37)の前記先端側に設けられた第1楔部(42)が前記先端側から係合する第1係合部材(45)と、
    前記クランプロッド(37)の前記先端側で前記支持筒(10)に設けられる仮ロック機構(50)と、を備え、
    前記仮ロック機構(50)は、
    前記筒孔(13)に軸方向へ移動可能に挿入される出力部材(51)と、
    前記出力部材(51)を軸方向の前記基端側または前記先端側へ移動させる駆動手段(57)と、
    前記出力部材(51)の外周面に形成された第2楔部(58)に係合可能となっていると共に、前記支持筒(10)の筒壁に形成された第2開口部(11b)に半径方向の外方へ移動可能に挿入された第2係合部材(60)であって、前記孔(15)の前記先端側に形成された第2被係合部(15b)に係合可能となるように当該第2開口部(11b)に挿入される第2係合部材(60)と、を備え、
    前記出力部材(51)の外周面に前記第2楔部(58)とストレート部(59)とが前記基端側から前記先端側、または、前記先端側から前記基端側に連続して形成され、前記ストレート部(59)に前記第2係合部材(60)が係合可能となるように構成され
    前記第2係合部材(60)が前記第2楔部(58)と前記ストレート部(59)との間を移動するように、前記駆動手段(57)により前記出力部材(51)を駆動する
    ことを特徴とするクランプ装置。
  3. クランプ対象物(14)の孔(15)に挿入されると共に、ハウジング(1)に軸方向へ移動可能に挿入される支持筒(10)と、
    前記支持筒(10)を先端側へ所定の力で付勢する付勢手段(22)と、
    前記ハウジング(1)の基端側に軸方向へ移動可能に挿入されるピストン(28)と、
    前記支持筒(10)の筒孔(13)に挿入されると共に、前記ピストン(28)に連結されるクランプロッド(37)と、
    前記支持筒(10)の筒壁に形成された第1開口部(11a)に半径方向へ移動可能に支持されると共に、前記孔(15)の前記基端側に形成された第1被係合部(15a)に係合可能に前記第1開口部(11a)に挿入される第1係合部材(45)であって、前記クランプロッド(37)の前記先端側に設けられた第1楔部(42)が前記先端側から係合する第1係合部材(45)と、
    前記クランプロッド(37)の前記先端側で前記支持筒(10)に設けられる仮ロック機構(50)と、を備え、
    前記仮ロック機構(50)は、
    前記筒孔(13)に軸方向へ移動可能に挿入される出力部材(51)と、
    前記出力部材(51)を軸方向の前記基端側または前記先端側へ移動させる駆動手段(57)と、
    前記出力部材(51)の外周面に形成された第2楔部(58)に係合可能となっていると共に、前記支持筒(10)の筒壁に形成された第2開口部(11b)に半径方向の外方へ移動可能に挿入された第2係合部材(60)であって、前記孔(15)の前記先端側に形成された第2被係合部(15b)に係合可能となるように当該第2開口部(11b)に挿入される第2係合部材(60)と、を備え、
    前記筒孔(13)の先端壁(74)から係止部材(76)が当該筒孔(13)内に突設され、
    前記係止部材(76)の外周壁と前記筒孔(13)の内周壁との間に前記出力部材(51)が軸方向に移動可能に挿入され、
    前記駆動手段(57)を構成する進出バネ(52)が、前記先端壁(74)と前記出力部材(51)との間に装着され、
    前記進出バネ(52)が前記出力部材(51)を前記基端側に付勢する、
    ことを特徴とするクランプ装置。
  4. クランプ対象物(14)の孔(15)に挿入されると共に、ハウジング(1)に軸方向へ移動可能に挿入される支持筒(10)と、
    前記支持筒(10)を先端側へ所定の力で付勢する付勢手段(22)と、
    前記ハウジング(1)の基端側に軸方向へ移動可能に挿入されるピストン(28)と、
    前記支持筒(10)の筒孔(13)に挿入されると共に、前記ピストン(28)に連結されるクランプロッド(37)と、
    前記支持筒(10)の筒壁に形成された第1開口部(11a)に半径方向へ移動可能に支持されると共に、前記孔(15)の前記基端側に形成された第1被係合部(15a)に係合可能に前記第1開口部(11a)に挿入される第1係合部材(45)であって、前記クランプロッド(37)の前記先端側に設けられた第1楔部(42)が前記先端側から係合する第1係合部材(45)と、
    前記クランプロッド(37)の前記先端側で前記支持筒(10)に設けられる仮ロック機構(50)と、を備え、
    前記仮ロック機構(50)は、
    前記筒孔(13)に軸方向へ移動可能に挿入される出力部材(51)と、
    前記出力部材(51)を軸方向の前記基端側または前記先端側へ移動させる駆動手段(57)と、
    前記出力部材(51)の外周面に形成された第2楔部(58)に係合可能となっていると共に、前記支持筒(10)の筒壁に形成された第2開口部(11b)に半径方向の外方へ移動可能に挿入された第2係合部材(60)であって、前記孔(15)の前記先端側に形成された第2被係合部(15b)に係合可能となるように当該第2開口部(11b)に挿入される第2係合部材(60)と、を備え、
    前記筒孔(13)の先端壁(74)から係止部材(76)が当該筒孔(13)内に突設され、
    前記係止部材(76)の外周壁と前記筒孔(13)の内周壁との間に前記出力部材(51)が軸方向に移動可能に挿入され、
    前記駆動手段(57)を構成する進出バネ(52)が、前記係止部材(76)と前記出力部材(51)との間に装着され、
    前記進出バネ(52)が前記出力部材(51)を前記先端側に付勢する、
    ことを特徴とするクランプ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のクランプ装置において、
    前記ハウジング(1)の前記先端側に、前記クランプ対象物(14)を載置する着座面(3a)が形成され、前記着座面(3a)に着座検出用の検出孔(75)が形成され、前記検出孔(75)に圧力流体が供給される、
    ことを特徴とするクランプ装置。
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