JP5674010B2 - クランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク等の物品の穴に挿入した係合部材を拡径させて穴の内面をクランプするクランプ装置に関し、特に、クランプ時には係合部材を構成する1又は複数の横向きロッド状の爪部材をクランプロッドにより水平方向に拡径駆動し、クランプ解除時には爪部材を復帰機構の弾性部材の弾性付勢力により退入駆動するクランプ装置に関する。
従来から、上記のようにワーク等の物品の穴に挿入した係合部材(グリップ部材)のグリップ爪部をクランプロッドで拡径させることにより穴の内周面にグリップさせた状態で、クランプ本体側へ引き付けてクランプするようにした種々のクランプ装置(所謂、ホールクランプ又はエキスパンションクランプ)が、実用に供されている。
例えば、特許文献1に記載のクランプ装置は、クランプ本体、グリップ部材、このグリップ部材を拡径させる為のテーパ軸部を有するクランプロッド、クランプロッドを駆動する油圧シリンダなどを備えている。グリップ部材は4つのグリップ分割体で構成され、グリップ分割体には、クランプロッドの軸心と直交する断面の形状が偏平D形のグリップ爪部が形成されている。
また、特許文献2には、クランプ本体、環状の一体品のコレット(グリップ部材)、コレットの周壁によって構成される係合具(爪部)、プルロッド(クランプロッド)、プルロッドを駆動する油圧シリンダなどを備えている。コレットは、1つの縦向きスリットを介して外径拡大側へ弾性変形可能に構成されている。
上記各クランプ装置においては、ワークの穴にグリップ部材とクランプロッドを挿入して、ワークをクランプ本体の着座面に当接し、クランプ駆動開始時に、クランプロッド(プルロッド)が下方に移動されると、クランプロッドによりグリップ部材やコレットが径拡大側へ拡径されてワークの穴の内周面に係合してクランプする。
ドイツ特許第4020981号公報 特開平11−188551号公報
上記の特許文献1,2のクランプ装置では、グリップ部材がほぼ全周に亙る環状に形成されているため、物品(ワーク)の穴に挿入したグリップ部材を拡径させて穴の内面を押圧することによりグリップさせる際の面圧を高めにくい。特に、穴の直径が大きくなるほどグリップ爪の接触面積が大きくなるため前記の面圧を高めにくくなる。
そのため、硬質の金属材料製のワークの場合、また、ワークが鋳造品であるため前記の穴が抜き勾配によりテーパ穴になっている場合には、グリップ爪部が穴の内面に対してスリップし易い。その場合、グリップ性能が低く、所期のクランプ力を発生できないため、クランプ不良となる。
特許文献1のクランプ装置では、グリップ部材のグリップ爪部が周方向に4分割され、4つの分割隙間が上方へ開放されているため、ワークの穴が貫通穴の場合、切削加工で発生する切粉等が前記の分割隙間又はグリップ爪部とクランプロッド間の隙間へ侵入してクランプ装置が正常に作動しなくなる。上記特許文献2のクランプ装置の場合でも、コレットが縦向きのスリットを有する構成なので、スリットから切粉等が侵入する虞がある。
また、特許文献1,2のクランプ装置の場合、グリップ爪部をOリング等の弾性部材によりグリップ爪部を縮径させる構成であるため、その縮径性能と耐久性を高めにくい。
そして、ワークの穴の深さに応じて、グリップ爪部を長く形成すると、グリップ爪部の剛性が不足して変形しやすくなるため、耐久性が低下するという問題もある。
本発明の目的は、グリップ性能を向上させ得るクランプ装置を提供すること、クランプ装置の内部への切粉等の侵入を容易に防止可能なクランプ装置を提供すること、クランプ解除時に係合部材を弾性部材の弾性付勢力により退入方向へ駆動可能なクランプ装置を提供すること、などである。
請求項1のクランプ装置は、クランプ本体と、このクランプ本体に上下方向に可動に支持された上下方向に延びるクランプ出力部材と、このクランプ出力部材に可動に装着され且つ物品の穴の内面に係合可能な係合部材と、この係合部材に係合した上下方向に延びるクランプロッドと、このクランプロッドを上下方向に進退駆動可能な進退駆動機構とを有するクランプ装置において、前記係合部材は前記クランプロッドの外周側の1又は複数位置に夫々配設された横向きロッド状の1又は複数の爪部材を有し、前記クランプ出力部材は、前記1又は複数の爪部材が水平方向に進退可能に夫々装着された1又は複数の爪保持孔を有し、前記クランプロッドは、上方程大径化し且つ前記1又は複数の爪部材を半径方向外側へクランプ駆動する為のテーパ軸部を有し、前記クランプロッドの外周側に配設された弾性部材を有すると共にこの弾性部材の弾性付勢力により前記1又は複数の爪部材を退入方向へ駆動する復帰機構を設け、前記復帰機構は、前記1又は複数の爪部材の下端側部分に夫々形成された1又は複数の係合部と、この1又は複数の係合部に夫々係合した1又は複数の鋼球と、この1又は複数の鋼球の下から支持する環状支持部材と、この環状支持部材を上方へ弾性付勢する前記弾性部材と、この弾性部材の下端部を受け止めると共に前記クランプ出力部材に支持されたスリーブ部材とを有することを特徴としている。
請求項のクランプ装置は、請求項の発明において、前記クランプロッドの下端部分に、前記進退駆動機構のピストン部材の上端部分が固着され、前記ピストン部材の上端部に、前記環状支持部材の下端部を上方へ押動可能な環状復帰部が形成されたことを特徴としている。
請求項のクランプ装置は、請求項1の発明において、前記テーパ軸部は、前記1又は複数の爪部材が夫々面接触で当接する1又は複数のテーパ平面と、この1又は複数のテーパ平面以外の部分に形成された上方程大径化する部分円錐面とを有し、前記クランプ出力部材は、前記1又は複数の爪保持孔以外の部分に形成され且つ前記部分円錐面が係合可能な環状テーパ面を有することを特徴としている。
請求項のクランプ装置は、請求項1の発明において、前記1又は複数の爪部材は3つの爪部材から構成され、3つの爪部材は周方向3等分位置に配置され、これら3つの爪部材の外側端部には3段の歯が形成されたことを特徴としている。
請求項のクランプ装置は、請求項1の発明において、前記1又は複数の爪部材の外側端部には、前記物品の穴の上端部の周縁部に係合可能な係合段部が形成されたことを特徴としている。
請求項のクランプ装置は、請求項の発明において、前記クランプ出力部材と前記クランプロッドと前記ピストン部材のロッド部を、クランプ本体に対して水平方向へ小距離だけ可動にする可動機構を設けたことを特徴としている。
請求項のクランプ装置は、請求項の発明において、前記クランプ出力部材と前記クランプロッドと前記ピストン部材のロッド部をクランプ本体に対して水平方向へ移動不能に構成して物品を位置決め可能に構成したことを特徴としている。
請求項のクランプ装置は、請求項1の発明において、前記クランプ出力部材の上端部に、クランプロッドの上方を塞ぐキャップ部材を設けたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、クランプ駆動する場合は、クランプロッドを退入方向(クランプ方向)へ移動させると、クランプロッドのテーパ軸部により、横向きロッド状の1又は複数の爪部材が水平方向へ拡径駆動され、1又は複数の爪部材を、物品の穴の内面をグリップした係合状態(グリップ状態)にすることができる。
係合部材としての横向きロッド状の1又は複数の爪部材を穴の内面に押圧して係合させる構造であるため、1又は複数の爪部材が穴の内面を押圧する押圧面積を小さくし、グリップ時の面圧を高め、グリップ性能を高めることができる。
前記1又は複数の爪部材を弾性部材の弾性付勢力により退入方向へ駆動する復帰機構を設けたので、クランプ解除時には、クランプロッドの進出方向(アンクランプ方向)への移動に伴い、復帰機構の弾性部材により、1又は複数の爪部材が退入方向へ駆動され、1又は複数の爪部材を物品の穴に対する係合状態から解除することができ、係合解除性能を高めることができる。
また、1又は複数の爪部材は、クランプ出力部材の1又は複数の爪保持孔に水平方向に進退可能に夫々装着されているので、爪部材と対応する爪保持孔との間の摺動隙間は、クランプ出力部材の外周面に開放されることになる。従って、上記の摺動隙間から切粉等がクランプ装置の内部に侵入しなくなる。それ故、故障しにくくなり耐久性が向上する。
また、クランプ解除時に、スリーブ部材に支持された弾性部材が、環状支持部材を上方に弾性付勢して、鋼球を上方へ移動させて係合部に係合させることで、1又は複数の爪部材を退入方向へ駆動して、1又は複数の爪部材の係合状態を確実に解除することができる。
請求項の発明によれば、クランプ解除時に環状支持部材が弾性部材の弾性付勢力により上方に復帰しない場合、クランプロッドとピストン部材を上方へ移動させ、環状復帰部を下方から環状支持部に当接させて、環状支持部材を強制的に上方へ押動することで、1又は複数の爪部材の係合状態を確実に解除することができる。
請求項の発明によれば、クランプの際、クランプロッドを下方へ駆動すると、クランプロッドの1又は複数のテーパ平面が夫々1又は複数の爪部材に面接触で当接して、1又は複数の爪部材を進出方向へ拡径駆動し、1又は複数の爪部材が物品の穴の内面をグリップする。
前記クランプ出力部材は、1又は複数の爪保持孔以外の部分に形成され且つクランプロッドの部分円錐面が係合可能な環状テーパ面を有するので、クランプロッドが下方へ移動して部分円錐面が環状テーパ面に当接すると、クランプロッドとクランプ出力部材を相対的に移動不能になるから、クランプ出力部材をクランプロッドと共に下方へ移動駆動することができる。
請求項の発明によれば、前記1又は複数の爪部材は3つの爪部材から構成され、3つの爪部材は周方向3等分位置に配置され、これら3つの爪部材の外側端部には3段の歯が形成されたので、物品の穴の内面に対して、3つの爪部材が周方向等間隔に均等にグリップした係合状態にすることができる。
請求項の発明によれば、前記1又は複数の爪部材の外側端部には、前記物品の穴の上端部の周縁部に係合可能な係合段部が形成されたので、クランプ駆動する場合、係合段部が物品の穴の上端部の周縁部に係合して、穴の内面に係合した状態にすることができる。
請求項の発明によれば、前記クランプ出力部材と前記クランプロッドと前記ピストン部材のロッド部を、クランプ本体に対してクランプ本体に対して水平方向へ小距離だけ可動にするセンタリング機能を有する可動機構を設けたので、物品の穴の軸心とクランプロッドの軸心とが僅かにズレている場合でも、可動機構により調心してクランプできる。
請求項の発明によれば、前記クランプ出力部材とクランプロッドと前記ピストン部材のロッド部をクランプ本体に対して水平方向へ移動不能にして物品を位置決め可能に構成したので、物品を位置決めした状態で、物品をクランプすることができる。
請求項の発明によれば、前記クランプ出力部材の上端部に、クランプロッドの上方を塞ぐキャップ部材を設けたので、クランプ出力部材の内部へ切粉等が上方から侵入するのを確実に防止することができる。
本発明の実施例1にかかるアンクランプ状態のクランプ装置の平面図である。 図1のII-II線断面図である。 クランプ状態のクランプ装置の断面図である。 フルストローク状態のクランプ装置の断面図である。 図1のV-V線断面図である。 誤動作検出時の図1のV-V線断面図である。 図1のVII-VII線断面図である。 環状復帰部により爪部材を強制的に退入駆動する状態を示す断面図である。 実施例2にかかるクランプ装置の断面図である。 実施例3にかかるクランプ装置の断面図である。 実施例4にかかるクランプ装置の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図7に示すように、このクランプ装置Cは、機械加工に供するワークW(物品)の穴Hに係合部材3を挿入し、穴Hの内面に係合部材3を係合状態(グリップ状態)にしてワークWをクランプするものである。このクランプ装置Cは、クランプ本体1と、このクランプ本体1に上下方向に可動に支持された上下方向に延びるクランプ出力部材2と、このクランプ出力部材2に可動に装着され且つワークWの穴Hの内面に係合可能な係合部材3と、この係合部材3に係合した上下方向に延びるクランプロッド4と、係合部材3を退入方向へ付勢する復帰機構5と、クランプロッド4を上下方向に進退駆動可能な進退駆動機構6と、係合部材3の拡径駆動を支持するサポート機構8と、クランプロッド4とピストン部材62のロッド部材68を水平方向へ小距離だけ可動にする可動機構と、クリーニング用エア通路9と、クランプ正常か否かを確認するクランプ動作確認機構10などを備えている。
次に、クランプ本体1について説明する。
図1〜図4に示すように、クランプ本体1は、上部本体11と下部本体12とで構成され、クランプ本体1が、基部本体13の装着穴13aに装着されている。上部本体11は、平面視にてほぼ長方形の鋼製の部材である。この上部本体11は、4つのボルト孔14に挿通される4本のボルトで基部本体13に固定される。下部本体12は、シリンダ穴61を形成する筒状部材であり、下部本体12の上端部が上部本体11の下面側の凹部15に嵌合され、6本のボルト16により固定されている。
クランプ出力部材2は、上部本体11の中心部分の挿通孔17を貫通して上方へ延びるように配設されている。上部本体11の上端部には、加圧エア逃し用の4つの凹溝18により4分割された円弧形の着座面19が形成され、これら着座面19にワークWを着座させワークWをクランプ状態にすることができる。前記着座面19と凹溝18を除き、上部本体11の上面は緩い傾斜角の部分円錐面に形成されている。下部本体12の外周部はシール部材12aで油密に封止されている。
次に、クランプ出力部材2について説明する。
図1〜図4に示すように、クランプ出力部材2は、上下方向に延びるほぼ筒状の筒状部材21と、この筒状部材21の上端部に設けられたキャップ部材22とを有する。クランプ出力部材2の上端側部分には、3つの爪部材31が水平方向に進退可能に夫々装着された3つの爪保持孔23と、3つの爪保持孔23以外の部分に形成され且つクランプロッド4の部分円錐面46が係合可能な環状テーパ面24とが形成されている。爪保持孔23は、筒状部材21の上端側部分の周方向3等分位置に形成されている。クランプ出力部材2の直径が例えば20mmである場合に、爪保持孔23の直径は例えば5mm程度である。但し、上記のサイズに限定される訳ではない。
筒状部材21には、後述する復帰機構5とクランプロッド4の下端側部分とピストン部材62の上端側部分などを収容する収容穴25と、この収容穴25に連なる環状テーパ面24と、この環状テーパ面24に連なり且つキャップ部材22を取り付ける為の取付穴27とが形成されている。筒状部材21の下端鍔部21aは、上部本体11の円形凹部28に収容され、円形凹部28の上壁部と環状受圧部材81の水平板部81bとの間に可動に挟着されている。筒状部材21の外周面と挿通孔17の内周面との間には加圧エアが通過可能な環状隙間17aが形成され、下端鍔部21aの外周面と円形凹部28の内周面との間には環状隙間28aが形成されている。
筒状部材21の上端部の取付穴27にはクランプロッド4の上方を塞ぐキャップ部材22が螺着されている。キャップ部材22の上端面の中心部分には、工具で操作するための六角孔22aが形成されている。キャップ部材22の下面側に形成された凹部22bには、クランプロッド4が上限位置のときにクランプロッド4の上端部が収容される。キャップ部材22の上面は凸曲面状に形成され、キャップ部材22が装着されたクランプ出力部材2の上端面も、外側に向けて緩やかに傾斜した凸曲面状に形成される。そのため、クランプ出力部材2を物品の穴に挿入する際に円滑に挿入できる。
図1〜図4に示すように、上部本体11の挿通孔17には、スクレーパ29が装着されている。このスクレーパ29は、クランプ出力部材2の外周側の環状隙間17aを塞ぎ切粉等の異物が内部に侵入するのを防ぎ、加圧エアがクランプ本体1内から外界へ漏出しにくくしている。スクレーパ29は、クランプ出力部材2の外周面に摺接する合成樹脂などの弾性材料で構成されている。スクレーパ29は、クランプ出力部材2の軸心を挿通孔17の軸心に一致させるセンタリング機能も奏する。クランプ出力部材2は、進退駆動機構6により環状受圧部材81と一体的に小距離だけ昇降可能であり、環状隙間17a,28aとスクレーパ29の弾性変形を介して、クランプ装置Cの軸心と直交する水平方向へ小距離だけ移動可能に装着されている。
次に、係合部材3について説明する。
図1〜図4に示すように、係合部材3は、クランプロッド4の外周側の周方向3等分位置に配設された横向きロッド状の3つの爪部材31を有し、ワークWの穴Hの内面をグリップする為のものである。3つの爪部材31は、例えば、高硬度の鋼材で断面円形のロッド状に夫々形成されている。3つの爪部材31は、クランプ出力部材2のうちの、環状テーパ面24の外側の壁部に形成された3つの爪保持孔23に夫々挿通状に装着されている。3つの爪部材31の外側端部には、ワークWに形成された穴Hの内面をグリップする為の3段の歯32が形成されている。爪部材31の内側端部には、下方程クランプロッド4の軸心に接近するように傾斜したテーパ面33が形成されている。尚、爪部材31に、表面硬度を高めるため窒化処理や浸炭処理などの表面処理を施しても良い。
次に、クランプロッド4について説明する。
図2〜図4に示すように、クランプロッド4は、クランプ出力部材2の内部に縦向きに収容されている。クランプロッド4は、下端側部分のネジ軸部41と、このネジ軸部41から上方に連なる大径ロッド部42と、この大径ロッド部42から上方に連なる小径ロッド部43と、この小径ロッド部43の上方に連なるテーパ軸部44とを有する。上方程大径化するテーパ軸部44は、3つの爪部材31を半径方向外側(拡径方向)へクランプ駆動可能である。テーパ軸部44の上端部には、工具で操作する為の六角孔44aが形成されている。
テーパ軸部44は、3つの爪部材31が夫々面接触で当接する3つのテーパ平面45と、これらテーパ平面45以外の部分に形成された上方程大径化する部分円錐面46とを有する。テーパ平面45は、3つの爪保持孔23に対応するように周方向3等分位置に形成されている。テーパ平面45の鉛直方向に対する傾斜角度が、部分円錐面46の鉛直方向に対する傾斜角度より大きく設定されている。クランプロッド4の下端部分のネジ軸部41が、進退駆動機構6のピストン部材62の上端部分(i.e.ロッド本体76の上端部分)に螺合にて固着されている。テーパ軸部44のテーパ平面45は、後述する復帰機構5の弾性部材54の弾性付勢力により爪部材31のテーパ面33に密着状に係合している。
次に、復帰機構5について説明する。
図2〜図4に示すように、復帰機構5は、クランプロッド4を上方へアンクランプ駆動する場合に、クランプロッド4の外周側に配設された弾性部材54の弾性付勢力により3つの係合部51を介して3つの爪部材31を退入方向へ駆動して係合解除状態にする為のものである。
復帰機構5は、クランプ出力部材2の筒状部材21の収容穴25に装着されている。復帰機構5は、3つの爪部材31の下端側部分に夫々形成された3つの係合部51と、これら3つの係合部51に夫々係合した3つの鋼球52と、これら3つの鋼球52を下から支持する環状支持部材53と、この環状支持部材53を上方へ弾性付勢する弾性部材54と、この弾性部材54の下端部を受け止めると共にクランプ出力部材2にストップリング58を介して支持されたスリーブ部材55とを有する。
係合部51は、爪部材31の長さ方向と直交する方向に向けた下端開放状の断面逆V字形の溝である。係合部51の深さは鋼球52の半径ほどの大きさである。尚、係合部51は、逆V字形の溝に限らず、円錐状の凹部であってもよい。
3つの鋼球52は、筒状部材21の収容穴25の上壁部分に夫々形成された3つの溝部56に配置され、溝部56の外側壁で外側へ移動しないように受け止められている。鋼球52の下端部は環状支持部材53の鍔部53aで受け止められている。
図2に示すアンクランプ状態においても、図3に示すクランプ状態においても、3つの鋼球52は夫々係合部51に部分的に受容されている。図2示すアンクランプ状態のとき、鋼球52が係合部51に最も深く係合し、図3に示すクランプ状態のとき、鋼球52が係合部51に浅く係合して爪部材31を退入方向へ弾性付勢している。
環状支持部材53は、クランプロッド4の大径ロッド部42に上下方向に摺動自在に外嵌されている。3つの係合部51に係合状態の3つの鋼球52は、環状支持部材53の上端面で支持されている。環状支持部材53の下端部内周部には、下方に向けて突出した環状突出部53bが一体形成されている。この環状突出部53bの外径は、スリーブ部材55の上端部の内径より僅かに小径に形成されている。それ故、環状突出部53bはスリーブ部材55の上端部の内周側へ挿入可能になっている。
弾性部材54は金属製の圧縮コイルスプリングからなる。弾性部材54は、クランプ出力部材2の筒状部材21と環状支持部材53とスリーブ部材55との間に形成されたバネ収容室57に圧縮状に収容され、環状支持部材53の外周側に装着されている。弾性部材54の上端は環状支持部材53の鍔部53aで受け止められ、弾性部材54の下端は、スリーブ部材55の上端で受け止められ、環状支持部材53を上方に弾性付勢している。
スリーブ部材55は、クランプ出力部材2の収容穴25に上下方向に摺動自在に内嵌され且つピストン部材62のロッド部材68に上下方向に摺動自在に外嵌されている。スリーブ部材55の上端部の内周側部分には、外周側部分より段落ち状に形成された内周側受部55aが形成され、この内周側受部55aは環状支持部材53の下端部53c(環状突出部53b以外の下端部)に隙間をあけて下方から対向し、上記の下端部53cを受け止め可能になっている。スリーブ部材55の下端部は、筒状部材21の下端部の内周側に装着されたストップリング58で受け止められている。この復帰機構5の場合、金属製の弾性部材54により係合部材3を退入方向へ強く弾性付勢するので、信頼性と耐久性に優れる。
次に、進退駆動機構6について説明する。
図2〜図4に示すように、油圧シリンダ60で構成された進退駆動機構6は、クランプロッド4を上下方向へ進退駆動する為のものである。この油圧シリンダ60は、下部本体12に形成されたシリンダ穴61と、このシリンダ穴61に装着されたピストン部66を含むピストン部材62と、ピストン部材62の上側のクランプ用油室64及びピストン部材62の下側のアンクランプ用油室63とを備えている。
シリンダ穴61の底面は基部本体13で塞がれている。ピストン部材62はシリンダ穴61の底壁面で受け止められて下限位置になり、シリンダ穴61の上壁面で受け止められて上限位置になる。ピストン部材62は、ピストン部66とこのピストン部66から上方へ一体的に延びる筒状ピストンロッド67とを含む筒状ピストン部材65と、この筒状ピストン部材65に装着されたロッド部材68(ピストンロッド部)とを備えている。
筒状ピストン部材65の内部には、上部の小径孔71と、中段部の中径孔72と、下部の大径孔73とが形成されている。中径孔72の下部と大径孔73には封鎖部材74が装着され、ストップリング75で抜け止めされている。ピストン部66の外周部はシール部材66aで油密に封止され、筒状ピストンロッド67の外周部はシール部材67aで油密に封止され、封鎖部材74の外周部はシール部材74aで油密に封止されている。
ロッド部材68は、上下方向に延びるロッド本体76と、このロッド本体76の下端部のフランジ部77とを有する。ロッド本体76の上端側部分には、上方に開放状のネジ穴78が形成され、このネジ穴78にクランプロッド4のネジ軸部41が螺合されている。ロッド本体76の上端部の外周側部分には、環状支持部材53の環状突出部53bの下端部を上方へ押動可能な環状復帰部70が形成されている。
ロッド本体76の下端寄り部分が小径孔71内に収容され、フランジ部77が中径孔72内に収容されている。ロッド本体76と小径孔71の内周面との間には、約2〜3mmの環状隙間71aが形成されている。ロッド本体76の外周の環状溝76bに太いOリング79が装着されている。このOリング79はロッド本体76と筒状ピストンロッド67との間に僅かに圧縮状態に装着されており、ピストン部材62に対してロッド部材68をセンタリングする。ロッド部材68のフランジ部77は、中径孔72の上壁と封鎖部材74の間に水平方向へ可動に装着されている。フランジ部77の外周面と中径孔72の内周面との間には環状隙間72aがある。フランジ部77の下端部には、工具で操作する為の六角孔77aが形成されている。
ロッド部材68とクランプロッド4は、筒状ピストン部材65と一体的に昇降可能である。そして、環状隙間17a,28a,71a,72a及び環状隙間87aを設けたため、ロッド部材68とクランプロッド4とスリーブ部材55とクランプ出力部材2は、筒状ピストン部材65に対して相対的に油圧シリンダ60の軸心と直交する水平方向へ小距離だけ移動可能である。尚、スクレーパ29とOリング79が、クランプ出力部材2とロッド部材68の軸心を油圧シリンダ60の軸心に一致させる(センタリングする)ようにクランプ出力部材2とロッド部材68を弾性付勢している。このように、スクレーパ29とOリング79と環状隙間17a,28a,71a,72a及び環状隙間87aが、クランプ出力部材2とクランプロッド4とピストン部材62のロッド部材68を、クランプ本体1に対して水平方向へ小距離だけ可動にするセンタリング機能のある可動機構を構成している。
クランプ用油室64は、下部本体12とピストン部材62と環状受圧部材81とで形成されている。クランプ用油室64には、油圧ポンプとバルブ類を備えた油圧供給源69から油路69a〜69dを介して、ピストン部材62をクランプ側(下方)へ付勢する油圧が供給可能に構成してある。
アンクランプ用油室63は、下部本体12と基部本体13とピストン部材62のピストン部66と封鎖部材74とで形成されている。アンクランプ用油室63には、ピストン部材62をアンクランプ側(上方)へ付勢する油圧が、上記と同様の油圧供給源69から油路69e,69fを介して供給可能に構成してある。
次に、サポート機構8について説明する。
図2〜図4に示すように、サポート機構8は、3つの爪部材31を拡径させる際にクランプ出力部材2を油圧力で支持するものである。サポート機構8は、クランプ出力部材2の下端鍔部21aを支持する環状受圧部材81と、この環状受圧部材81の環状筒部81aにアンクランプ方向向き(上方向き)に油圧を受圧させるサポート油室82と、油圧シリンダ60のアンクランプ用油室63からサポート油室82に通ずる油路83とを有する。
環状受圧部材81は、環状筒部81aと、この環状筒部81aの上端に連なる水平板部81bと、環状筒部81aの下端から下方へ連なり下端部がクランプ用油室64に臨み且つクランプ用油室64の油圧を受圧する筒形ピストン部81cとを有し、水平板部81bの上面にクランプ出力部材2の下端鍔部21aが載置支持されている。環状受圧部材81の環状筒部81aと筒形ピストン部81cには、筒状ピストンロッド67が上下方向に摺動自在に内嵌し、環状受圧部材81は下部本体12の筒状シリンダ穴84と円筒穴85に摺動自在に内嵌されている。環状受圧部材81の内周部は、シール部材67aで油密に封止され、外周部はシール部材12b,12cで油密に封止されている。
上部本体11には、筒状シリンダ穴84の上端に連なる収容穴86が形成されている。水平板部81bは、収容穴86に上下方向に摺動自在に装着されている。水平板部81bの外周部には、環状筒部81aよりも僅かに大径の係止鍔部81dが形成されている。係止鍔部81dの外周側には加圧エアが通過可能な隙間がある。水平板部81bの中心部の円形穴87に、環状隙間87aを空けた状態でロッド部材68が遊嵌状に挿通している。環状受圧部材81が下限位置のとき係止鍔部81dを収容穴86の下端壁で受け止め、環状受圧部材81が上限位置のとき水平板部81bを収容穴86の上端壁で受け止める。
サポート油室82に油圧を供給する為の油路83は、下部本体12の下半部の外周側に形成されてアンクランプ用油室63に連通した筒状油路83aと、下部本体12に斜めに形成された絞り作用のある傾斜絞り油路83bとで構成されている。こうして、サポート油室82にはアンクランプ状態のときにアンクランプ用油室63から油圧が供給され、クランプ動作開始から所定微小時間かけてサポート油室82の油圧が傾斜絞り油路83bを介して排出され、ドレン圧になる。
傾斜絞り油路83bは、クランプ動作開始後、サポート油室82からの油圧の排出を遅延させ、爪部材31の拡径後に、サポート油室82の油圧をドレン圧に切換える為のものである。但し、爪部材31の拡径後においても、クランプ用油室64から筒形ピストン部81cに油圧が作用するため、サポート機構8は小さなサポート力を維持する。そして、クランプ動作開始後、サポート力の漸減に応じてクランプ力が徐々に増大していき、前記の所定微小時間かけて最大クランプ力になる。ワークWに対する機械加工開始までには最大クランプ力になる。
図5,図6に示すように、ワークWをクランプした状態で、ワークWの下面が着座面19に密着したことを検出する着座センサ90が設けられている。この着座センサ90は、着座面19に開口された加圧エア噴出孔91と、この加圧エア噴出孔91に連通するように上部本体11内に形成されたエア通路92,93及び基部本体13内に形成されたエア通路94と、このエア通路94にエア通路95を介して加圧エアを供給する加圧エア供給源96と、エア通路95内の加圧エアの圧力が設定圧以上に昇圧したことを検出する圧力スイッチ97などで構成されている。尚、エア通路92の右端部はプラグ92aで閉鎖されている。
次に、クリーニング用エア通路9について説明する。
図7に示すように、クリーニング用エア通路9は、クランプ出力部材2、係合部材3、クランプロッド4、復帰機構5、着座面19等をエアブローにてクリーニングする為のものである。上部本体11には、収容穴86に連なるエア通路101,102,103が形成され、基部本体13にはエア通路103に連なるエア通路104が形成され、このエア通路104はエア通路95を介して加圧エア供給源96に接続されている。環状受圧部材81の係止鍔部81dの外周の上端部を小径化することにより環状エア通路106が形成され、水平板部81bには環状エア通路106を環状受圧部材81の内側空間に連通させる複数のエア通路107が形成されている。上記エア通路101〜104と、環状エア通路106と、複数のエア通路107と、円形穴87の環状隙間87aと、ロッド部材68の外周側とスリーブ部材55の内周側の隙間76aと、スリーブ部材55の外周側とクランプ出力部材2の内周側の隙間25aとでクリーニング用エア通路9が形成されている。尚、エア通路102の右端部はプラグ102aで閉鎖されている。
クランプ状態及びアンクランプ状態において、クリーニング用エア通路9に加圧エアが供給される。加圧エア供給源96からの加圧エアは、エア通路101〜104と、収容穴86の環状エア通路106と、複数のエア通路107と、円形穴87の環状隙間87aを通って、クランプ出力部材2の収容穴25に供給され、スリーブ部材55の内周側と外周側の隙間76a,25aを通って上方に流れ、復帰機構5とクランプロッド4と爪部材31をエアブローし、爪部材31と爪保持孔23の内周面の間の隙間を通ってクランプ出力部材2の外部に排出される。外部に排出されたエアブローの一部は、クランプ出力部材2の外周側とワークWの穴Hの内周側の隙間を通って下方に流れ、着座面19をエアブローする。収容穴86に供給された加圧エアの一部は、環状隙間28aと環状隙間17aを通って上方に流れ、クランプ出力部材2とスクレーパ29の間の僅かな隙間を通って着座面19をエアブローする。
次に、クランプ動作確認機構10について説明する。
図5,図6に示すように、クランプ動作確認機構10は、弁機構110と動作確認用エア通路111とを有する。弁機構110は、エア通路112の下方において下部本体12の上端部に浅く形成された円形凹部113と、上部本体11の下面に円形凹部113に対向する非常に浅く形成された円形凹部114と、この円形凹部114にエア通路112を開閉する為に装着された円形の弁板115と、この弁板115の下面側に配設され弁板115を上方へエア通路112を閉鎖する位置に付勢するOリング116などを有する。エア通路112から弁板115の上面側に加圧エアが供給される。
動作確認用エア通路111は、クランプ動作確認用の加圧エアを供給するエア通路であり、エア通路92〜94と、エア通路112と、円形凹部114と、係止鍔部81dの上部の外周側の環状エア通路106及び係止鍔部81dと収容穴86の内面間の隙間81eと、クリーニング用エア通路9の下流部分とを有する。この動作確認用エア通路111の途中部に、弁板115とOリング116を含む弁機構110が設けられている。
弁機構110が開弁した状態において、円形凹部114は、上記のエア通路を介してクリーニング用エア通路9の下流部分に連通し、大気開放される。
クランプ動作時に、爪部材31が穴Hの内面に対してスリップする等のクランプ不良により、クランプ出力部材2が下限位置まで下降し、環状受圧部材81が下限位置まで下降したときには、環状受圧部材81の係止鍔部81dが弁板115に当接して弁板115を下方へ押動し、弁機構110を開弁させる(図6参照)。クランプが正常で、環状受圧部材81が下限位置まで下降しない状態では、弁機構110が閉弁状態に維持されるため、ワークWの着座後は着座センサ90が正常に作動し、エア通路95のエア圧が低下することはない。
しかし、クランプ不良により、弁機構110が開弁すると、エア通路111の加圧エアが、クリーニング用エア通路9の下流部分へリークするため、エア通路95のエア圧が上昇しない。このようにして、クランプ作動後に着座センサ90がワークWの着座を検出しないことを、圧力スイッチ97の検出信号から検知することにより、クランプ不良を検出することができる。ここで、油圧供給源69、エア供給源96、圧力スイッチ97等は制御ユニット(図示略)に電気的に接続されており、その制御ユニットにより制御される。尚、クランプ動作確認機構10を機能させないようにする場合、円形凹部113に弁板115とOリング116を上下逆に装着すればよい。
次に、上記のクランプ装置Cの作用について説明する。
機械加工に供するワークWをクランプする場合、最初に、進退駆動機構6のアンクランプ用油室63に油圧(加圧油)を充填し、クランプ用油室64の油圧はドレン圧にする。
すると、図2に示すように、ピストン部材62とクランプロッド4は上限位置まで上昇して停止状態となる。アンクランプ用油室63から油路83を介してサポート油室82へ油圧が供給されるため、サポート油室82の油圧を受圧する環状受圧部材81は上限位置を保持し、クランプ出力部材2も上限位置を保持する。
このとき、復帰機構5の弾性部材54の弾性付勢力により鋼球52が係合部51に係合し3つの爪部材31を退入方向へ駆動する。それ故、3つの爪部材31の歯32がクランプ出力部材2の外周面から突出しない状態になり、3つの爪部材31のテーパ面33が、テーパ軸部44のテーパ平面45に面接触で当接した状態になる。この状態でワークWを投入し、図2に示すように、ワークWの穴Hにクランプ出力部材2を挿入し、ワークWを着座面19で支持する。
次に、クランプ状態に切換える際には、油圧供給源69のバルブを切換えることで、アンクランプ用油室63の油圧を抜く(ドレン圧にする)と同時に、クランプ用油室64に油圧を供給する。このクランプ動作開始初期には、傾斜絞り油路83bにより、サポート油室82の油圧が急には低下しないため、環状受圧部材81にはある程度大きな上向きの油圧力(サポート力)が作用する。それ故、環状受圧部材81は上限位置を保持し、クランプ出力部材2も上限位置を保持するが、ピストン部材62にはクランプ用油室64から下方向きの油圧力が作用し、ピストン部材62が下方へ駆動されるため、クランプロッド4が3つの爪部材31に対して相対的に下方へ移動する。
その結果、クランプロッド4のテーパ軸部44により3つの爪部材31が水平方向に拡径駆動(進出駆動)されて、ワークWの穴Hの内側にグリップした係合状態になり、3つの爪部材31とクランプロッド4がワークWに対して相対移動不能になる。このとき、3つの爪部材31の水平方向への移動に伴い係合部51の傾斜面を介して鋼球52が下方に押動されて、弾性部材54の弾性付勢力に抗して環状支持部材53を下方へ押動する。
この直後に、アンクランプ用油室63の油圧がドレン圧まで低下し、ピストン部材62には下方向きの大きな油圧力が作用し、サポート油室82の油圧も時間遅れを以てドレン圧まで低下する。爪部材31が穴Hの内側に係合(グリップ)後には、図3に示すように、クランプ出力部材2と爪部材31とクランプロッド4とピストン部材62と環状受圧部材81は一体的に下方へ小距離(例えば、0.2〜0.5mm)だけ駆動され、ワークWが着座面19に強く押圧されたクランプ状態になる。サポート油室82の油圧がドレン圧になった状態では、油圧シリンダ60で発生可能な最大クランプ力で以てワークWをクランプした状態になる。
このとき、図3に示すように、環状受圧部材81の係止鍔部81dと下部本体12との間には隙間が残っているため、クランプ動作確認機構10の弁機構110は閉弁状態を維持する。それ故、ワークWが所期のクランプ力でクランプされて着座面19に着座し、クランプが正常であることを着座センサ90により確認することができる。
クランプ装置Cをアンクランプ駆動する場合は、アンクランプ用油室63に油圧を充填し、クランプ用油室64の油圧をドレン圧にする。すると、アンクランプ用油室63の油圧によりピストン部材62とクランプロッド4が上方へ移動して、3つの爪部材31の係合状態を解除する。このとき、復帰機構5の弾性部材54により、環状支持部材53を介して3つの鋼球52は上方に付勢されるので、爪部材31は退入方向へ駆動されて係合状態が解除される。その後、時間遅れを以て、アンクランプ用油室63から油路83を介してサポート油室82へ油圧が供給されるため、サポート油室82の油圧を受圧する環状受圧部材81は上限位置へ移動し、クランプ出力部材2も上限位置へ移動する。
ここで、アンクランプ駆動する場合に、何らかの理由により、弾性部材54の弾性付勢力では環状支持部材53が上方へ復帰動作しない場合、図8に示すように、ピストン部材62とクランプロッド4との境界段部の環状復帰部70が、アンクランプ用油室63の油圧により、環状支持部材53の下端部の環状突出部53bに当接し、環状突出部53bを上方に押動し、爪部材31を強制的に退入駆動することができる。
ワークを投入することなく、クランプ装置Cをフルストローク状態に駆動した場合には、図4に示すようになる。即ち、クランプロッド4のテーパ軸部44により、3つの爪部材31が進出方向へ拡径駆動されるが、3つの爪部材31はワークWの穴Hの内面に当接しないため、3つの爪部材31は最大限進出された状態になる。その後、クランプロッド4の下方への移動に伴いテーパ軸部44の部分円錐面46が、クランプ出力部材2の環状テーパ面24に当接する。すると、クランプロッド4とクランプ出力部材2が相対的に移動不能となるので、クランプ出力部材2と爪部材31とクランプロッド4とピストン部材62と環状受圧部材81は一体的に下方へ駆動され、下限位置に移動する。
次に、クランプ装置Cの効果について説明する。
クランプ駆動する場合は、クランプロッド4を退入方向(クランプ方向)へ移動させると、クランプロッド4のテーパ軸部44により、横向きロッド状の3つの爪部材31が水平方向へ拡径駆動され、3つの爪部材31を、ワークWの穴Hの内面をグリップした係合状態(グリップ状態)にすることができる。
係合部材としての横向きロッド状の3つの爪部材31を穴の内面に押圧して係合させる構造であるため、3つの爪部材31が穴の内面を押圧する押圧面積を小さくし、グリップ時の面圧を高め、グリップ性能を高めることができる。
前記3つの爪部材31を弾性部材54の弾性付勢力により退入方向へ駆動する復帰機構5を設けたので、クランプ解除時には、クランプロッド4の進出方向(アンクランプ方向)への移動に伴い、復帰機構5の弾性部材54により、3つの爪部材31が退入方向へ駆動され、3つの爪部材31をワークWの穴Hに対する係合状態から解除することができ、係合解除性能を高めることができ、金属製の弾性部材54を用いるため、耐久性を確保することもできる。
3つの爪部材31は、クランプ出力部材2の3つの爪保持孔23に水平方向に進退可能に夫々装着されているので、爪部材31と対応する爪保持孔23との間の摺動隙間は、クランプ出力部材2の外周面に開放される。従って、上記の摺動隙間から切粉等がクランプ装置Cの内部に侵入しなくなる。それ故、故障しにくくなり耐久性が向上する。
クランプ解除時に、何らかの理由により、環状支持部材53が弾性部材54の弾性付勢力により上方に復帰しない場合、クランプロッド4とピストン部材62を上方へ移動させ、環状復帰部70を下方から環状突出部53bに当接させて、環状支持部材53を強制的に上方へ押動することで、3つの爪部材31の係合状態を確実に解除することができる。
テーパ軸部44は、3つの爪部材31が面接触に夫々当接する3つのテーパ平面45と、この3つのテーパ平面45以外の部分に形成された上方程大径化する部分円錐面46とを有するので、クランプロッド4が下方へ移動する場合、この3つのテーパ平面45が3つの爪部材31に面接触で夫々当接して、3つの爪部材31を進出(拡径)方向へ駆動することができる。
クランプ出力部材2は、3つの爪保持孔23以外の部分に形成され且つ部分円錐面46が係合可能な環状テーパ面24を有するので、クランプロッド4を下方へ移動させて部分円錐面46を環状テーパ面24に当接させると、クランプロッド4とクランプ出力部材2を相対的に移動不能になるため、クランプロッド4を下降させることでクランプ出力部材2を一体的に下降させることができる。
3つの爪部材31は周方向3等分位置に配置され、これら3つの爪部材31の外側端部には3段の歯32が形成されたので、ワークWの穴Hの内面に対して、3つの爪部材31が周方向等間隔の位置に均等にグリップした係合状態にすることができる。
クランプロッド4とピストン部材62のロッド部材68(ロッド部)を、水平方向へ小距離だけ可動にするセンタリング機能のある可動機構を設けたので、ワークの穴の製作誤差によりワークWの穴Hの軸心とクランプロッド4とピストン部材62の軸心とが僅かにズレている場合でも、確実にクランプすることができるうえ、クランプ解除後にはセンタリング機能により、クランプロッド4とピストン部材62の軸心を、クランプ本体1の軸心(進退駆動機構6の軸心)に一致させることができる。
クランプ出力部材2の上端部に、クランプロッド4の上方を塞ぐキャップ部材22を設けたので、クランプ出力部材2の内部への切粉等が上方から侵入するのを容易に防止することができる。
前記クランプ装置Cを部分的に変更したクランプ装置CAについて説明する。
但し、実施例1と同様の構成要素には同様の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。尚、このクランプ装置CAは、実施例1の着座面19と着座センサ90の構造を変更したものである。
図9に示すように、クランプ装置CAにおいて、クランプ本体1の上部本体11の外周部近傍であって基部本体13の上端面に、複数の縦長の着座面形成部材120が上部本体11を囲繞する状態に取り付けられている。着座面形成部材120は、上部本体11の上下方向の長さより長く構成されている。着座面形成部材120の上端部には、ワークWを着座させるための着座面121が形成されている。
何れか1つの着座面形成部材120には、ワークWをクランプした状態で、ワークWの下面が着座面121に密着したことを検出する前記実施例1の着座センサ90に代わる着座センサ90Aが設けられている。この着座センサ90Aは、着座面121に開口された加圧エア噴出孔122と、この加圧エア噴出孔122に連通するように着座面形成部材120内に形成されたエア通路123及び基部本体13内に形成されたエア通路124と、このエア通路124にエア通路95を介して加圧エアを供給する加圧エア供給源96と、エア通路内の加圧エアの設定圧以上に昇圧したことを検出する圧力スイッチ97などで構成されている。
このように、着座面形成部材120が、着座面121を上端部に有する上部本体11とは別部材にて構成され且つ上部本体11の外周部近部の基部本体13の上端面に取り付けられたため、複数の着座面形成部材120の位置と高さを調整することで、種々のワークWの高さ位置に対応してワークWをクランプすることできる。その他の構成、作用及び効果は前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
上記のクランプ装置Cを部分的に変更したクランプ装置CBについて説明する。
但し、実施例1と同様の構成要素には同様の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。このクランプ装置CBは、クランプロッド4とピストン部材62Aをクランプ本体1に対して水平方向へ移動不能にしてワークWを位置決め可能に構成されている。
図10に示すように、クランプ装置CBにおいて、上部本体11の中心部分には、実施例1の挿通孔17より小径の挿通孔17Aが形成され、この挿通孔17Aにクランプ出力部材2が上下方向に摺動自在に挿通されている。クランプ出力部材2の下端鍔部21aは、上部本体11の前記実施例1の円形凹部28より小径の円形凹部28Aに収容されている。クランプ出力部材2は、円形凹部28Aの上壁部と環状受圧部材81の水平板部81bとの間に水平方向に移動不能に挟着されている。
このクランプ装置CBには、前記実施例1のピストン部材62を構成する筒状ピストン部材65とロッド部材68と封鎖部材74とを一体的に形成したピストン部材62Aが装着されている。ピストン部材62Aには、下部から上部に向けて、ピストン部131、このピストン部131の上方に連なる大径ロッド部132、この大径ロッド部132の上方に連なる小径ロッド部133が順次形成されている。ピストン部131が、下部本体12のシリンダ穴61に油密摺動自在に挿通され、大径ロッド部132が環状受圧部材81の環状筒部81aに油密摺動自在に挿通され、小径ロッド部133が水平板部81bの円形穴87を通り、スリーブ部材55に摺動自在に挿通されている。
つまり、このクランプ装置CBは、前記実施例1の可動機構のスクレーパ29とOリング79と環状隙間17a,28a,71a,72aを省略して、クランプロッド4とピストン部材62Aとクランプ出力部材2が、クランプ本体1に対して水平方向に移動不能に構成されている。このピストン部材62Aの上端部のネジ孔134には、クランプロッド4が螺合されている。ピストン部131の外周部はシール部材131aで油密に封止され、大径ロッド部132の外周部はシール部材132aで油密に封止されている。
このように、クランプ装置CBは、クランプロッド4とピストン部材62Aとクランプ本体1とを水平方向へ移動不能に構成にして位置決め可能に構成しているので、クランプ出力部材2をワークWの穴Hに挿入することで、ワークWを位置決めし、この状態で係合部材3でワークWの穴Hの内面にグリップした係合状態にしてクランプすることができる。つまり、位置決め機能を備えたクランプ装置CBを提供することができる。その他の構成、作用及び効果は前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
上記のクランプ装置Cを部分的に変更したクランプ装置CCについて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素には同様の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。このクランプ装置CCは、実施例1の係合部材3の爪部材31の構造を変更したものである。
図11に示すように、クランプ装置CCにおいて、係合部材3Aの3つの爪部材31Aの外側端部には、実施例1の3段の歯32に代えて、ワークWの穴Hの上端部の周縁部140に係合可能な係合段部141が形成されている。係合段部141は、爪部材31の外側端部の中段部に、例えば、45度の傾斜面で段落ち状に形成されている。クランプ解除位置では、この係合段部141がクランプ出力部材2の外周面外へ突出しないように、復帰機構5の弾性部材54の弾性付勢力によりクランプ出力部材2内に退入される。
このように、3つの爪部材31の外側端部には、ワークWの穴Hの上端部の周縁部140に係合可能な係合段部141が形成されたので、クランプ駆動する場合、係合段部141がワークWの穴Hの上端部の周辺部140に係合して、穴Hの内面を係合状態にすることができる。尚、係合段部141は、45度の傾斜面に代えて90度に屈曲した段落ち状に形成してもよい。
前記爪部材31Aに係合段部141を形成するため、ワークの加工中にワークに作用する上下振動を規制する振動規制性能を高めることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
[1]前記実施例1〜4では、係合部材3は、3つの爪部材31から構成されているが、特に3つの爪部材31に限定する必要はなく、1つの爪部材31で構成しても良いし、3つ以外の複数の爪部材31で構成してもよい。この場合、クランプ出力部材2には、爪部材31の数に対応するように爪保持孔23が形成される。尚、1つの爪部材31でクランプする場合、この爪部材31がワークWの穴Hをグリップすると、可動機構によりクランプ出力部材2が水平方向に移動して爪部材31とは反対側の外周面がワークWの穴Hに内側に当接状態になる。
[2]前記クランプ装置C〜CCのクランプ駆動するために油圧シリンダを採用したが、これに限定する必要はなく、クランプ用油室64、アンクランプ用油室63、サポート油室82に代えてクランプ用エア室、アンクランプ用エア室、サポートエア室を設け、加圧エアによりピストン部材62をクランプ駆動するように構成してもよい。
[3]前記実施例1〜4のクランプ装置における、クランプ出力部材2の構造、係合部材3の爪部材31の構造、クランプロッド4の構造、進退駆動機構6の構造、サポート機構8の構造などは、一例を示すものであり、これらの構造に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加して実施可能である。例えば、4つの爪部材を採用する場合に、左右1対の爪部材の高さ位置と、前後1対の爪部材の高さ位置を異ならせることにより、深さの大きい穴の内面を安定的にクランプするように構成してもよい。クランプ装置におけるその他の構造についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加して実施可能である。
本発明は、機械加工に供するためのワーク等の物品の穴に挿入した1又は複数の爪部材(係合部材)をクランプロッドで拡径させることにより穴の周面にグリップさせてクランプするようにしたクランプ装置や位置決め機能のあるクランプ装置を提供する。尚、このクランプ装置は搬送されるワークのクランプ等にも応用できる。
W ワーク(物品)
H 穴
C,CA〜CC クランプ装置
1 クランプ本体
2 クランプ出力部材
3 係合部材
4 クランプロッド
5 復帰機構
6 進退駆動機構
9 クリーニング用エア通路
10 クランプ動作確認機構
22 キャップ部材
23 爪保持孔
24 環状テーパ面
31 爪部材
32 爪部材の歯
44 テーパ軸部
45 テーパ平面
46 部分円錐面
51 係合部
52 鋼球
53 環状支持部材
54 弾性部材
55 スリーブ部材
62 ピストン部材
68 ロッド部材(ロッド部)
70 環状復帰部
140 係合段部
141 ワーク(物品)穴の上端部の周辺部

Claims (8)

  1. クランプ本体と、このクランプ本体に上下方向に可動に支持された上下方向に延びるクランプ出力部材と、このクランプ出力部材に可動に装着され且つ物品の穴の内面に係合可能な係合部材と、この係合部材に係合した上下方向に延びるクランプロッドと、このクランプロッドを上下方向に進退駆動可能な進退駆動機構とを有するクランプ装置において、
    前記係合部材は前記クランプロッドの外周側の1又は複数位置に夫々配設された横向きロッド状の1又は複数の爪部材を有し、
    前記クランプ出力部材は、前記1又は複数の爪部材が水平方向に進退可能に夫々装着された1又は複数の爪保持孔を有し、
    前記クランプロッドは、上方程大径化し且つ前記1又は複数の爪部材を半径方向外側へクランプ駆動する為のテーパ軸部を有し、
    前記クランプロッドの外周側に配設された弾性部材を有すると共にこの弾性部材の弾性付勢力により前記1又は複数の爪部材を退入方向へ駆動する復帰機構を設け
    前記復帰機構は、前記1又は複数の爪部材の下端側部分に夫々形成された1又は複数の係合部と、この1又は複数の係合部に夫々係合した1又は複数の鋼球と、この1又は複数の鋼球の下から支持する環状支持部材と、この環状支持部材を上方へ弾性付勢する前記弾性部材と、この弾性部材の下端部を受け止めると共に前記クランプ出力部材に支持されたスリーブ部材とを有する、
    ことを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記クランプロッドの下端部分に、前記進退駆動機構のピストン部材のロッド部の上端部分が固着され、
    前記ピストン部材の上端部に、前記環状支持部材の下端部を上方へ押動可能な環状復帰部が形成されたことを特徴とする請求項に記載のクランプ装置。
  3. 前記テーパ軸部は、前記1又は複数の爪部材が夫々面接触で当接する1又は複数のテーパ平面と、この1又は複数のテーパ平面以外の部分に形成された上方程大径化する部分円錐面とを有し、
    前記クランプ出力部材は、前記1又は複数の爪保持孔以外の部分に形成され且つ前記部分円錐面が係合可能な環状テーパ面を有することを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  4. 前記1又は複数の爪部材は3つの爪部材から構成され、3つの爪部材は周方向3等分位置に配置され、これら3つの爪部材の外側端部には3段の歯が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  5. 前記1又は複数の爪部材の外側端部には、前記物品の穴の上端部の周縁部に係合可能な係合段部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  6. 前記クランプ出力部材と前記クランプロッドと前記ピストン部材のロッド部を、クランプ本体に対して水平方向へ小距離だけ可動にする可動機構を設けたことを特徴とする請求項に記載のクランプ装置。
  7. 前記クランプ出力部材と前記クランプロッドと前記ピストン部材のロッド部をクランプ本体に対して水平方向へ移動不能にして物品を位置決め可能に構成したことを特徴とする請求項に記載のクランプ装置。
  8. 前記クランプ出力部材の上端部に、クランプロッドの上方を塞ぐキャップ部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
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