JP6886482B2 - インストルメントパネル - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に搭載されるとともにスタートスイッチが埋設されたインストルメントパネルに関する。
周知の通り、自動車には、スピードメータや燃料計等、情報を示す種々の計器が設けられたインストルメントパネルが搭載される。インストルメントパネルと車体の間(以下、「インストルメントパネルの内部」ともいう)には、上記した計器に接続されたハーネス、さらには、前記ハーネスを介して計器に信号を送信する測定器等の各種の電装品が収容されている。場合によっては、カーオーディオ、ナビゲーションシステム、ドライブレコーダ、車両用空調装置(いわゆるカーエアコン)等の電気配線等もインストルメントパネルの内部に収容される。
その一方で、インストルメントパネルの車室側端面には、エンジンを始動させるエンジンスタートスイッチが埋設される。通信システムを内蔵したキーシステム(いわゆるスマートキー)を携帯した運転者が、運転席に着座してブレーキを操作し、この状態でエンジンスタートスイッチのスタータボタンを車両前方側に押し込むことにより、エンジンが始動する。
スタータボタンは略円柱形状をなし、略円筒形状をなすスイッチカバー内に収容されている。このような構成のエンジンスタートスイッチは、長手方向が水平方向に沿う水平姿勢とするよりも、車両後方側が水平方向に対して上方を臨み且つ車両前方側が下方を臨む傾斜姿勢とする方が好ましい。傾斜姿勢の場合、運転者がスタータボタンを一層容易に押し込むことができるからである。すなわち、押し込み易さが向上する。
しかしながら、エンジンスタートスイッチを上記したような傾斜姿勢とすると、スタータボタンの車室側端面が、例えば、飲料水で濡れた(被水した)とき、飲料水がエンジンスタートスイッチの奥部まで浸入し易くなると想定される。この浸入した飲料水がスイッチカバーから漏洩すると、インストルメントパネルの内部に収容されたハーネスや電装品が被水する懸念がある。
排水構造に関連する技術としては、特許文献1に開示されたものが知られている。すなわち、特許文献1には、グローブボックス内の収容物が濡れることを回避するべく、車両前方に向かって下り勾配を有する受け壁を設け、該受け壁で、車載用空調装置の通風ダクトの表面に生じた結露水を受けることが記載されている。受け壁に滴下した結露水は、車両前方に流下した後、受け壁の車両前側端部に形成された突出部に堰き止められる。特許文献1の記載によれば、結露水は、この堰き止められた箇所で蒸発する。
特開2004−352205号公報(特に段落[0054]、[0056]及び図2参照)
上記したように、インストルメントパネルの内部、すなわち、車体前方側には電装品等が配設されている。従って、エンジンスタートスイッチを構成するスイッチカバー内に浸入した液体を特許文献1に準じて車体前方側に流動させて排出する場合、電装品等が被水する懸念が依然としてある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、エンジンやモータ等を始動するためのスタートスイッチが何らかの液体で濡れた(被液した)場合、前記液体をスタートスイッチ内から速やかに排出するとともに、電装品等が被液する懸念を払拭し得る排液構造が形成されたインストルメントパネルを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、自動車に搭載されるとともに、運転席側に偏倚した位置の車室側端面に、前記自動車の走行駆動力発生機構を始動するためのスタートスイッチが埋設されたインストルメントパネルであって、
前記スタートスイッチは、前記車室側端面から離間するにつれて下方に向かうように傾斜した姿勢で前記インストルメントパネルに埋設され、
前記スタートスイッチの周囲から液体を排出するための排液構造が形成され、
前記排液構造は、前記スタートスイッチの下部に設けられた排液路と、
前記排液路の下方に設けられ、且つ該排液路から流下した排液を、前記自動車に搭載された電気部品から離間する方向に案内する排液案内部と、
を含むインストルメントパネルが提供される。
本発明によれば、スタートスイッチに排液路を設けるとともに、排液路からの排液を排液案内部で受け、さらに、該排液案内部で排液を電気部品(例えば、電装品)から離間する方向に案内するようにしている。このため、スタートスイッチの近傍からインストルメントパネルの内部に液体が浸入した場合であっても、該液体が速やかにスタートスイッチ及び電気部品から遠ざかるように流動する。その結果として、電気部品が濡れること、換言すれば、被液する懸念が払拭される。
また、被液の懸念が払拭されることから、電気部品において電気的短絡が生じたり、腐食が発生したりすることを防止することができる。
本発明の実施の形態に係るインストルメントパネルの、運転席側の概略斜視図である。 インストルメントパネルの、スタートスイッチの近傍を断面とし右方から左方を視認した概略側面図である。 スタートスイッチの近傍を右方から左方を視認した拡大断面図である。
以下、本発明に係るインストルメントパネルにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、四輪自動車の運転席に着座した運転者の前方、後方、左方、右方、上方、下方を意味する。「車幅方向」は「左右方向」と同義である。また、下記の実施の形態では、いわゆる右ハンドル車を例示する。
図1は、本実施の形態に係るインストルメントパネル10の運転席側の概略斜視図である。インストルメントパネル10は、図示しない四輪自動車に搭載されるとともに、その後面として車室側端面10aを有する。該車室側端面10aは、乗員が乗車する車室に臨む。
インストルメントパネル10の右方に対向する運転席側には、ステアリングシャフト(図示せず)を通すための挿通口12が形成される。そして、挿通口12の上方には、車速等の情報を表示する情報表示用ディスプレイ14が設けられる。挿通口12と情報表示用ディスプレイ14との間には、パネル本体16とともにインストルメントパネル10を構成するスイッチパネル18の、略H形状をなす部位が介在する。該スイッチパネル18の右端部には取付孔20が形成されるとともに、走行駆動力発生機構(例えば、エンジン)を始動させるスタートスイッチ22が配設される。結局、スタートスイッチ22は、インストルメントパネル10の後面(車室側端面10a)の、運転席側に偏倚した位置に設けられる。
スタートスイッチ22は、その軸線が、運転者に対向する後端部が上方、前端部が下方となるように傾斜している(図3参照)。この点については後述する。
インストルメントパネル10において、車幅方向略中間には、ナビゲーションシステムを構成する案内地図用ディスプレイ28が配設される。また、案内地図用ディスプレイ28の下方には、カーオーディオやカーエアコンを操作するための各種の操作ボタン30が設けられる。
インストルメントパネル10の右端には、飲料水や果汁等の飲料(液体)を収容した容器(カップやボトル等)を支持するカップホルダ32が設けられる。この場合、カップホルダ32は下方に陥没した凹部として形成され、カップホルダ32に挿入された容器の下部は、凹部の内壁に支持される。この支持により、容器が転倒することが防止される。
インストルメントパネル10は、挿通口12の下方では運転者側、すなわち、後方側に指向して突出するように傾斜し、挿通口12の上端の近傍で折曲されて前方側に指向して延在するように傾斜している。従って、スタートスイッチ22は、インストルメントパネル10の、運転者に略最近接となる箇所に位置する。
図2は、インストルメントパネル10の、スタートスイッチ22の近傍を断面とし右方から左方を視認した概略側面図である。インストルメントパネル10の内部(インストルメントパネル10と車体の間)には、インストルメントパネル10の折曲箇所よりも若干下方に突出先端部40aを有するガードパネル40が設けられる。さらに、模式的に示すように、インストルメントパネル10の、運転者の左足下に近接する箇所には、電気部品である電装品を収容した収納ボックス42が位置決め固定される。上記したように、前記電装品は、スピードメータや燃料計等の各種の計器に信号を送信するためのものである。また、電装品には、カーオーディオ、ナビゲーションディスプレイ、ドライブレコーダ等を制御するための制御基板も含まれる。
ガードパネル40の突出先端部40aは、収納ボックス42よりも後方に位置する。従って、突出先端部40aと収納ボックス42の先端は、所定間隔で互いに離間している。
インストルメントパネル10には、収納ボックス42が液体によって濡れること、換言すれば、被液することを回避するための排液構造が設けられる。次に、該排液構造につき説明する。
図3は、スタートスイッチ22の近傍の拡大断面図であり、図2と同様に右方から左方を視認した場合を示している。スタートスイッチ22は、短尺な略円筒形状をなすボタンカバー50と、該ボタンカバー50に収容されて略円柱形状をなすスタータボタン52とを有する。ボタンカバー50は取付孔20内に挿入されるとともに、その運転者側端部に、取付孔20の開口直径に比して大径なリング状ストッパ53が設けられる。該リング状ストッパ53が取付孔20の開口近傍に堰き止められることによって、ボタンカバー50の、取付孔20の奥側(前方側)への変位が阻止される。ボタンカバー50は、この状態で位置決め固定されている。
ボタンカバー50の軸線は、後端部が上方、前端部が下方となるように、水平方向に対して傾斜している。従って、ボタンカバー50内に収容されるスタータボタン52の軸線も、ボタンカバー50の軸線と同様に傾斜している。このような姿勢のスタータボタン52は、運転者の手指によって押し込まれるとき、ボタンカバー50に案内されながら斜め下方に向かって変位する。なお、押し込まれたスタータボタン52は、運転者が該スタータボタン52から手指を離すことに伴い、図示しないリターンスプリングの弾発付勢によって元の位置に戻る。
ボタンカバー50の外壁の、下方に臨む部位には、内壁から直径方向に沿って延在するドレイン孔55が貫通形成される。後述するように、飲料水等の液体が取付孔20を介してボタンカバー50とスタータボタン52の間の間隙に浸入した場合、該液体は、ドレイン孔55を介してボタンカバー50外に排出される。
ここで、取付孔20の直径はボタンカバー50の直径に比して若干大きい。このため、スイッチパネル18に設けられて取付孔20の内壁となる筒状傾斜壁18aと、ボタンカバー50の間に若干のクリアランス54が形成される。取付孔20の内壁とボタンカバー50の外壁との間に液体が進入した場合、該液体は、このクリアランス54内を、筒状傾斜壁18aに沿って流動する。
以上から諒解されるように、ドレイン孔55及びクリアランス54は、取付孔20内に浸入した液体を排出するための排液路としての役割を果たす。また、取付孔20には底壁が設けられておらず、このため、ボタンカバー50の前側端部は、筒状傾斜壁18aから露呈する。
筒状傾斜壁18aの前側端部の下方には、スイッチパネル18と、インストルメントパネル10のパネル本体16とによって排液案内部56が画成される。すなわち、インストルメントパネル10のパネル本体16は、第1壁部58、第2壁部60及び第3壁部62を有し、第1壁部58と第2壁部60の間、第2壁部60と第3壁部62の間に第1折曲部64、第2折曲部66がそれぞれ介在する。このため、第2壁部60によって第1壁部58と第3壁部62の間に段差が形成され、その結果として、排液案内部56は槽となってる。第2壁部60は前記槽の前方壁となり、スイッチパネル18は後方壁となる。
第1壁部58〜第3壁部62はいずれも、水平方向に対して傾斜している。具体的には、前方から後方に向かうに従って、換言すれば、車室側に近接するに従って下方に向かう。第1壁部58〜第3壁部62の水平方向に対する傾斜角度を対比すると、第2壁部60の傾斜角度が最大である。すなわち、第1壁部58、第3壁部62の各傾斜角度は、第2壁部60の傾斜角度よりも小さい。
後述するように、前記ドレイン孔55から排出された液体、又は前記クリアランス54に浸入した液体は、第1壁部58、第2壁部60及び第3壁部62を順次伝って流動する。すなわち、第1壁部58、第2壁部60、第3壁部62は、それぞれ、上流である第1の経路、中流である第2の経路、下流である第3の経路としての役割を果たす。
第1壁部58は、筒状傾斜壁18aの下方の前端よりも前方に突出している。また、水平方向に対して最も傾斜した第2壁部60には、第3壁部62よりも上方となる位置に差込孔70(通孔)が形成されている。差込孔70には、スイッチパネル18を組み付けるためのクリップ72が、遊びが形成された状態で係合される。
第3壁部62の、排液案内部56の内方に臨む内壁は、第3折曲部74を介して車室側端面10aに連なる。すなわち、第3折曲部74は、第3の経路の下流端である。スイッチパネル18の下端と第3折曲部74は互いに若干離間しており、このため、両者の間に間隙が形成される。この間隙は、排液案内部56内の液体を排出する排出口76となる。
本実施の形態に係るインストルメントパネル10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。なお、以下では、液体として飲料を例示する。
四輪自動車を走行させるときには、運転者は、スマートキーを携帯して運転席に着座し、スタートスイッチ22を構成するスタータボタン52を手指で押圧する。上記したようにスタータボタン52が車体の前方に向かうに従って下方となるように傾斜しているので、運転者は、スタータボタン52を押し下げることになる。このため、スタータボタン52を押し込むことが容易となる。また、運転者の、手指以外の肢体(例えば、膝)がスタータボタン52に触れたとしても、スタータボタン52が押し込まれることが回避される。スタータボタン52が上記したように傾斜していることから、手指以外の肢体でスタータボタン52を押し下げることは困難であるからである。このように、スタートスイッチ22を上記の傾斜姿勢とすることにより、スタータボタン52を手指で押し込むことが容易となるとともに、運転者が意図しないスタータボタン52の押し込みを回避することができる。
スタータボタン52の押し込みにより、エンジンが始動する。その後、運転者がブレーキを緩め、さらに、アクセルペダルを踏み込むことに伴って四輪自動車が走行を開始する。
走行中、運転者は、カップやボトル等に収容された飲料を必要に応じて摂取する。カップやボトル等は、その下部がカップホルダ32に挿入される。ここで、飲料がカップやボトル内に残留しており、四輪自動車が悪路を走行して車体が揺れたとき等に飲料が漏洩してスタートスイッチ22が被液することが想定される。このような事態が発生すると、ボタンカバー50とスタータボタン52の間の間隙や、取付孔20を画成する筒状傾斜壁18aと、ボタンカバー50の間のクリアランス54に飲料が浸入する可能性がある。なお、間隙及びクリアランス54の幅は実際には僅かであり、従って、間隙及びクリアランス54内に浸入し得る飲料の量も液滴DW程度の僅かである。
間隙に浸入した飲料(液滴DW)は、ドレイン孔55から排出された後、筒状傾斜壁18aの前端部から、排液案内部56を形成する第1壁部58に流下する。一方、クリアランス54内に浸入した飲料(液滴DW)は、筒状傾斜壁18aに沿ってクリアランス54内を流動する。取付孔20に底壁が設けられていないことから、飲料は、筒状傾斜壁18aの下方の前端部から、排液案内部56を形成する第1壁部58に流下する。筒状傾斜壁18aの下方が短寸であるので、飲料が長時間にわたってスタートスイッチ22内に滞留することが回避される。
第1壁部58は、車室に近接するに従って下方に向かうように傾斜している。従って、第1壁部58に流下した飲料は、車体の前方から車室(後方)に向かって容易に流動し、第1折曲部64を通過して第2壁部60に到達する。第2壁部60も車室に近接するに従って下方に向かうように傾斜しており、且つその傾斜角度が大きいため、飲料は、第2壁部60の傾斜面に沿って一層容易に流動する。飲料は、さらに、第2折曲部66を通過して第3壁部62に到達する。該第3壁部62も車室に近接するに従って下方に向かうように傾斜していることから、飲料が第3壁部62の傾斜面に沿って流動することも容易である。
第3壁部62を伝った飲料は、該第3壁部62(第3の経路)の下流端である第3折曲部74に到達する。ここで、スイッチパネル18の下端と第3折曲部74の間には、間隙としての排出口76が形成されている。このため、飲料は、排出口76を介してインストルメントパネル10の車室側端面10aに滲出する。運転者、又はその他の乗員は、滲出した飲料を拭き取るか、又は蒸発するまで放置すればよい。
このように、本実施の形態によれば、取付孔20を介してインストルメントパネル10の内部に飲料が浸入した場合であっても、該飲料を排液案内部56によって速やかにスタートスイッチ22から離脱させ、さらに、後方側、すなわち、収納ボックス42(電装品)から離間する方向に流動させることができる。しかも、排液案内部56に案内された飲料は、通常、車室に臨んで開口した排出口76から滲出する。このため、電装品が飲料によって被液することを容易に回避することができる。また、排液案内部56に案内された飲料を処理することも容易である。
排液案内部56の第3壁部62と第1壁部58に段差が生じているため、排液案内部56は槽形状となっている。従って、スタートスイッチ22の内部に浸入した飲料が多量である場合には、該飲料は排液案内部56に一旦貯留され、その後、上記と同様にして排出口76から滲出する。
インストルメントパネル10の内部に一層多量の飲料が浸入した場合、排液案内部56に貯留された飲料の液面高さが所定の位置を超えると、第2壁部60に形成された差込孔70(通孔)と、該差込孔70に係合されたクリップ72との間の遊びからの排出がなされる。このように、差込孔70は、排液案内部56に貯留された飲料をオーバーフローさせるためのオーバーフロー孔である。前記遊び(差込孔70)から排出された飲料は、液滴となって第2壁部60の前側端面、第3壁部62の下面を伝い、さらに、第3折曲部74の前側端面、インストルメントパネル10の前側端面(車室側端面10aの裏面)を伝う。この流動過程で液滴の量が順次低減していくので、液滴が電装品まで到達することは困難である。このため、収納ボックス42、ひいては電装品が被液することが回避される。
仮に、差込孔70からオーバーフローした飲料(液滴DW)が第2壁部60の前側端面を伝うことなくガードパネル40の突出先端部40a上に滴下した場合には、液滴は、突出先端部40a上を車幅方向(左方又は右方)ないしは後方に案内されながら流動する。しかも、ガードパネル40の突出先端部40aが電装品から離間している。以上のことが相俟って、突出先端部40a上に滴下した液滴が電装品まで到達することは困難である。結局、この場合においても、電装品が被液することを回避することができる。
以上のようにして、排液案内部56が槽形状の内面ないし外面で飲料を車室側(後方側)に案内しながら流動させることにより、電装品が被液することが回避される。従って、インストルメントパネル10の内部に飲料が浸入した場合であっても、収納ボックス42の内部の電装品に電気的短絡や腐食が発生する懸念を払拭することができる。
なお、上記では飲料を例示しているが、液体の別の例としては、傘に付着した雨水が挙げられる。すなわち、雨天の場合、運転者が車室に乗り込む際に閉じた傘がインストルメントパネル10に接触する事態が起こり得る。このときに、傘に付着した雨水がインストルメントパネル10の内部に浸入する可能性がある。この場合においても、上記の飲料と同様にして雨水が液滴案内部によって電装品から離間する車室側に案内され、大部分は排出口76からインストルメントパネル10の車室側端面10aに排出される。浸入した液体が水以外、例えば、洗剤等であっても同様である。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、インストルメントパネル10の、センタコンソールの近傍にカップホルダ32を設けるようにしてもよい。
また、ドレイン孔55を、ボタンカバー50の、クリアランス54に臨む部位に形成するようにしてもよい。
また、四輪自動車は、左方に運転席が設けられたいわゆる左ハンドル車であってもよい。この場合、スタートスイッチ22を、車幅方向中心よりも左方に偏倚させることが好ましい。
さらに、四輪自動車は、電動車両や燃料電池車両であってもよい。この場合、スタートスイッチ22は、エンジンを始動させるものではなく、モータや燃料電池を始動させるものとなる。
10…インストルメントパネル 10a…車室側端面
16…パネル本体 18…スイッチパネル
18a…筒状傾斜壁 20…取付孔
22…スタートスイッチ 32…カップホルダ
40…ガードパネル 40a…突出先端部
42…収納ボックス 50…ボタンカバー
52…スタータボタン 54…クリアランス
55…ドレイン孔 56…排液案内部
58…第1壁部 60…第2壁部
62…第3壁部 64…第1折曲部
66…第2折曲部 70…差込孔
72…クリップ 74…第3折曲部
76…排出口

Claims (6)

  1. 自動車に搭載されるとともに、運転席側に偏倚した位置の車室側端面に、前記自動車の走行駆動力発生機構を始動するためのスタートスイッチが埋設されたインストルメントパネルであって、
    前記スタートスイッチは、前記車室側端面から離間するにつれて下方に向かうように傾斜した姿勢で前記インストルメントパネルに埋設され、
    前記スタートスイッチの周囲から液体を排出するための排液構造が形成され、
    前記排液構造は、前記スタートスイッチの下部に設けられた排液路と、
    前記排液路の下方に設けられ、且つ該排液路から流下した排液を、前記自動車に搭載された電気部品から離間する方向に案内する排液案内部と、
    を含み、
    前記排液案内部は、前記排液路の下方に設けられ且つ車室側に向かうに従って下方となるように傾斜して、前記排液路から流下した排液を受ける壁部によって形成される経路を有するインストルメントパネル。
  2. 請求項1記載のインストルメントパネルにおいて、前記排液案内部は、前記経路の下流に第1折曲部を介して連なり、下方に向かうに従って車室側に向かうように傾斜した第2の経路と、
    前記第2の経路の下流に第2折曲部を介して連なり、水平方向に対する傾斜角が前記第2の経路に比して小さく、且つ車室側に指向して延在する第3の経路と、
    を有するインストルメントパネル。
  3. 請求項2記載のインストルメントパネルにおいて、前記インストルメントパネルの、前記第3の経路の車室側端部に対応する位置に、前記排液を排出するための間隙が形成されているインストルメントパネル。
  4. 請求項2又は3記載のインストルメントパネルにおいて、前記第2の経路の、前記第3の経路よりも上方に、前記インストルメントパネルを構成し且つ前記スタートスイッチを保持するパネルを組み付ける組付部材を通すための通孔が形成されているインストルメントパネル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインストルメントパネルにおいて、前記スタートスイッチの周辺にカップホルダが設けられたインストルメントパネル。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のインストルメントパネルにおいて、前記経路の車両前側端部が、前記排液路の車両前側端部よりも車両前方側に位置するインストルメントパネル。
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