JP2021088350A - シートベルトの収納構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両側方部材に設けられたシートベルトの収納空間に侵入した水滴が、リトラクタなどに滴下することを抑制できるシートベルトの収納構造を提供する。【解決手段】 収納構造A10は、車両前後方向に延びるベルト引出口10Aが設けられた車両側方部材10と、少なくとも一部が車両側方部材10に収納されるベルト帯21を有するとともに、ベルト帯21がベルト引出口10Aに挿通されたシートベルト20と、を備え、車両側方部材10には、ベルト引出口10Aよりも車両下方に位置する導水部14が設けられ、導水部14は、前記車両前後方向に連続して延びており、車幅方向に沿って視て、ベルト帯21の少なくとも一部が導水部14と重なる。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の側方部材に設けられるシートベルトの収納構造に関する。
特許文献1には、シートベルトの収納構造の一例が開示されている。当該収納構造は、センタピラーを覆うアッパガーニッシュおよびロアガーニッシュを備える。ロアガーニッシュとセンタピラーとの間には、シートベルトの収納空間が設けられている。当該収納空間において、シートベルトの一部が収容される。アッパガーニッシュと、ロアガーニッシュの上端との間には、ベルト引出口が設けられている。シートベルトは、ベルト引出口に挿通されている。当該収納構造においては、アッパガーニッシュの下端にセンタピラーに向けて膨出するベルトガイド片が設けられている。これにより、シートベルトの引き出す際、当該シートベルトがベルトガイド片に接触するため、シートベルトがベルト引出口の縁に引っ掛かることなく、スムーズに引き出しされる。
雨天時にドアを開けたとき、水滴がアッパガーニッシュの表面に付着するとともに、ベルト引出口10Aに当該水滴が侵入することがある。さらに、車体に発生した結露によりアッパガーニッシュの裏面に水滴が付着することがある。これらの水滴は、アッパガーニッシュの下縁に流下した後、シートベルトの収納空間に滴下する。特許文献1の構造によれば、アッパガーニッシュの下縁に流下した水滴が、シートベルトを巻き取るリトラクタなどに滴下することが懸念される。リトラクタに滴下する水滴が過度になると、シートベルトの作動に悪影響を及ぼす可能性がある。
特開2012−86686号公報
本発明は、上記事情に鑑み、車両側方部材に設けられたシートベルトの収納空間に侵入した水滴が、リトラクタなどに滴下することを抑制できるシートベルトの収納構造を提供することをその課題とする。
本発明によって提供されるシートベルトの収納構造は、車両前後方向に延びるベルト引出口が設けられた車両側方部材と、少なくとも一部が前記車両側方部材に収納されるベルト帯を有するとともに、前記ベルト帯が前記ベルト引出口に挿通されたシートベルトと、を備え、前記車両側方部材には、前記ベルト引出口よりも車両下方に位置する導水部が設けられ、前記導水部は、前記車両前後方向に連続して延びており、車幅方向に沿って視て、前記ベルト帯の少なくとも一部が前記導水部と重なることを特徴としている。
本発明にかかるシートベルトの収納構造によれば、車両側方部材に設けられたシートベルトの収納空間に侵入した水滴が、リトラクタなどに滴下することを抑制できる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態にかかるシートベルトの収納構造の正面図であり、車幅方向において車両内方から視た図である。 図1の部分拡大図であり、ロアピラーガーニッシュおよびベルト帯を透過している。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図1に示すシートベルトの収納構造の変形例の部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるシートベルトの収納構造の部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるシートベルトの収納構造の部分拡大断面図である。 本発明の第4実施形態にかかるシートベルトの収納構造の部分拡大正面図であり、車幅方向において車両内方から視た図であるとともに、ロアピラーガーニッシュおよびベルト帯を透過している。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図8の部分拡大図である。
本発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図4に基づき、本発明の第1実施形態にかかるシートベルトの収納構造A10(以下「収納構造A10」という。)について説明する。収納構造A10は、車両側方部材10およびシートベルト20を備える。車両側方部材10には、シートベルト20の収納空間が設けられている。当該収納空間にシートベルト20の一部が収納される。収納構造A10においては、シートベルト20の形式は、3点式である。ここで、図2は、理解の便宜上、ロアピラーガーニッシュ12およびベルト帯21(それぞれ詳細は後述)を透過している。図2において、透過したこれらを想像線(二点鎖線)で示している。図4の断面位置は、図3の断面位置と同一である。
さらに、説明の便宜上、これらの図において示されるuprを車両上方向、dwnを車両下方向、frを車両前方向、rrを車両後方向、rhを車両右方向、lhを車両左方向とする。なお、以下の説明で、特記なく上下を用いる場合は、車両上下方向の上下を指すものとし、特記なく左右を用いる場合は、車両左右方向(車幅方向)の左右を指すものとする。特記なく前後を用いる場合は、車両前後方向の前後を指す。
車両側方部材10は、車両の左右両側に位置する。収納構造A10の説明においては、車両の右側に位置する車両側方部材10を対象とする。収納構造A10においては、車両側方部材10は、センタピラー11、ロアピラーガーニッシュ12およびアッパピラーガーニッシュ13を含む。
センタピラー11は、車体の一部をなす。図1に示すように、センタピラー11は、前方ドアにより塞がれる前方開口31と、後方ドアにより塞がれる後方開口32との間に位置する。センタピラー11の上端は、ルーフサイドレール33につながっている。センタピラー11の下端は、ロッカパネル34につながっている。
ロアピラーガーニッシュ12およびアッパピラーガーニッシュ13は、図1に示すように、センタピラー11の車幅方向において車両内方(車内側)を向く面を覆う内装部材である。ロアピラーガーニッシュ12は、センタピラー11の当該面のうち、下方に位置する領域を覆っている。アッパピラーガーニッシュ13は、センタピラー11の当該面のうち、上方に位置する領域を覆っている。ロアピラーガーニッシュ12およびアッパピラーガーニッシュ13は、たとえば合成樹脂製である。図3に示すように、アッパピラーガーニッシュ13は、主面13Aおよび裏面13Bを有する。主面13Aは、車幅方向において車両内方を向く。裏面13Bは、主面13Aとは反対側を向く。裏面13Bは、センタピラー11に対向している。
図1および図3に示すように、車両側方部材10には、ベルト引出口10Aが設けられている。収納構造A10においては、ロアピラーガーニッシュ12は、アッパピラーガーニッシュ13よりも車幅方向において車両内方に位置する。これにより、ロアピラーガーニッシュ12の上端と、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aとの間には隙間が形成される。当該隙間がベルト引出口10Aとなる。ベルト引出口10Aは、車両前後方向に延びている。さらに、収納構造A10においては、センタピラー11とロアピラーガーニッシュ12との間に空間が設けられている。当該空間がシートベルト20の収納空間となる。
シートベルト20は、図1に示すように、ベルト帯21、リトラクタ22およびベルトアンカ23を有する。これらのうち、ベルト帯21の少なくとも一部と、リトラクタ22とが車両側方部材10に設けられた収納空間に収納されている。
ベルト帯21は、シート(図示略)に着座した乗員を拘束する。図1および図3に示すように、ベルト帯21は、車両側方部材10のベルト引出口10Aに挿通されている。ベルト帯21の一端は、リトラクタ22につながっている。図示は省略するが、ベルト帯21の他端は、ロッカパネル34につながっている。
リトラクタ22は、図1に示すように、車両側方部材10のベルト引出口10Aよりも車両下方に位置する。ベルト帯21の一端がリトラクタ22につながっている。リトラクタ22は、本体部221およびコネクタ部222を有する。本体部221は、ベルト帯21を巻き取るとともに、ベルト帯21の一部を収納している。本体部221は、車幅方向において車両内方からブラケットなどを介してセンタピラー11に取り付けられている。コネクタ部222は、本体部221よりも車両前方に位置する。なお、車両におけるリトラクタ22の部品共通化のため、車両側方部材10が車両の左側に位置する場合は、コネクタ部222は、本体部221よりも車両後方に位置する。車両衝突などの緊急時において、車両の電子制御ユニットは、車両に作用する衝撃を感知する。コネクタ部222には、当該衝撃により当該電子制御ユニットから出力された電気信号が入力される。当該電気信号に基づき、リトラクタ22は、ベルト帯21の動きを強制的にロックする。
ベルトアンカ23は、図1に示すように、車両側方部材10のベルト引出口10Aよりも車両上方に位置し、かつアッパピラーガーニッシュ13を介してセンタピラー11に取り付けられている。ベルト帯21は、ベルトアンカ23に挿通されている。ベルトアンカ23は、ベルト帯21の動きを可能としつつ、当該ベルト帯21を支持している。
図2および図3に示すように、車両側方部材10には、導水部14が設けられている。収納構造A10においては、導水部14は、アッパピラーガーニッシュ13の下端に設けられている。導水部14は、車両側方部材10のベルト引出口10Aよりも車両下方に位置する。導水部14は、ベルト帯21よりも車幅方向において車両外方(車外側)に位置する。すなわち、導水部14は、車幅方向においてベルト帯21とセンタピラー11との間に位置する。導水部14は、車両前後方向に連続して延び、かつ車幅方向に屈曲している。収納構造A10においては、導水部14は、ベルト帯21から離れて位置している。これとは異なり、導水部14の一部をベルト帯21に接触させた構成でもよい。
図2に示すように、導水部14は、車両前後方向において図1に示すリトラクタ22のコネクタ部222から遠ざかる向きに、かつ車両下方に向けて傾斜している。図2に示す二点鎖線の矢印は、当該傾斜の方向を示している。収納構造A10においては、導水部14は、車両後方に、かつ車両下方に向けて傾斜している。車幅方向に沿って視て、ベルト帯21の少なくとも一部が導水部14と重なっている。
図3に示すように、導水部14は、第1屈曲部141および第2屈曲部142を有する。第1屈曲部141は、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aから車幅方向に凹み、かつベルト帯21に対向している。第2屈曲部142は、アッパピラーガーニッシュ13の裏面13Bから車幅方向に膨出している。第2屈曲部142は、導水部14の下縁14Aにつながっている。
図4は、収納構造A10の変形例である収納構造A11を示している。収納構造A11においては、導水部14の第1屈曲部141は、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aから車幅方向に膨出している。第1屈曲部141は、導水部14の下縁14Aにつながっている。導水部14の第2屈曲部142は、アッパピラーガーニッシュ13の裏面13Bから車幅方向に凹んでいる。
次に、収納構造A10の作用効果について説明する。
収納構造A10においては、車両側方部材10(アッパピラーガーニッシュ13)には、ベルト引出口10Aよりも車両下方に位置する導水部14が設けられている。導水部14は、車両前後方向に連続して延びている。これにより、雨などによりアッパピラーガーニッシュ13の主面13Aに付着し、かつベルト引出口10Aから侵入した水滴と、車体に発生した結露によりアッパピラーガーニッシュ13の裏面13Bに付着した水滴とが、導水部14に流下する。さらに、車幅方向に沿って視て、ベルト帯21の少なくとも一部が導水部14と重なっている。これにより、導水部14に流下したこれらの水滴は、ベルト帯21に導水される。ベルト帯21に導水されたこれらの水滴は、ベルト帯21に吸収される。したがって、収納構造A10によれば、車両側方部材10に設けられたシートベルト20の収納空間に侵入した水滴が、リトラクタ22などに滴下することを抑制できる。
導水部14は、第1屈曲部141および第2屈曲部142を有する。第1屈曲部141は、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aから車幅方向に凹み、かつベルト帯21に対向している。第2屈曲部142は、アッパピラーガーニッシュ13の裏面13Bから車幅方向に膨出している。第2屈曲部142は、導水部14の下縁14Aにつながっている。さらに、第1屈曲部141は、車両前後方向においてリトラクタ22のコネクタ部222から遠ざかる向きに、かつ車両下方に向けて傾斜している。これにより、第1屈曲部141は、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aに付着し、かつベルト引出口10Aから侵入した水滴を流下させる樋をなす。第1屈曲部141の水滴の流下方向は、コネクタ部222から遠ざかる向きとなる。あわせて、アッパピラーガーニッシュ13の裏面13Bに付着した水滴は、第2屈曲部142に流下するとともに、当該水滴にはコアンダ効果が作用する。このため、当該水滴は、導水部14の下縁14Aに引き寄せられる。したがって、本構成をとる導水部14によれば、導水部14に流下した水滴を、より効果的にベルト帯21に導水させることができる。さらに、本構成をとる導水部14によれば、コネクタ部222に滴下する水滴の抑制効果を特に向上させることができる。なお、収納構造A11においては、第1屈曲部141に流下した水滴にはコアンダ効果が作用するとともに、第2屈曲部142は、樋をなす。
〔第2実施形態〕
図5に基づき、本発明の第2実施形態にかかるシートベルトの収納構造A20(以下「収納構造A20」という。)について説明する。本図において、先述した収納構造A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。図5の断面位置は、図3の断面位置と同一である。
収納構造A20においては、導水部14の構成が、先述した収納構造A10の当該構成と異なる。
図5に示すように、導水部14は、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aおよび裏面13Bの双方に対して車幅方向において車両内方に屈曲している。すなわち、導水部14は、ベルト帯21に向けて屈曲している。車幅方向に沿って視て、導水部14の下縁14Aは、尖った形状をなしている。第1屈曲部141および第2屈曲部142は、下縁14Aにつながっている。第1屈曲部141は、曲率半径r1(点O1を中心)の凹曲面をなしている。第2屈曲部142は、曲率半径r2(点O2を中心)の凸曲面をなしている。曲率半径r2は、曲率半径r1よりも大である。
次に、収納構造A20の作用効果について説明する。
収納構造A20においては、車両側方部材10(アッパピラーガーニッシュ13)には、ベルト引出口10Aよりも車両下方に位置する導水部14が設けられている。導水部14は、ベルト帯21よりも車幅方向において車両外方に位置するとともに、車両前後方向に連続して延びている。さらに、車幅方向に沿って視て、ベルト帯21の少なくとも一部が導水部14と重なっている。したがって、収納構造A20によっても、車両側方部材10に設けられたシートベルト20の収納空間に侵入した水滴が、リトラクタ22などに滴下することを抑制できる。
収納構造A20においては、導水部14は、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aおよび裏面13Bの双方に対して車幅方向において車両内方に屈曲している。車幅方向に沿って視て、導水部14の下縁14Aは、尖った形状をなしている。第1屈曲部141および第2屈曲部142は、下縁14Aにつながっている。第1屈曲部141は、曲率半径r1(点O1を中心)の凹曲面をなしている。第2屈曲部142は、曲率半径r2(点O2を中心)の凸曲面をなしている。これにより、第1屈曲部141に流下した水滴と、第2屈曲部142に流下した水滴とには、コアンダ効果が作用する。このため、これらの水滴は、下縁14Aに引き寄せられる。さらに、曲率半径r2は、曲率半径r1よりも大である。これにより、第1屈曲部141に流下した水滴がコアンダ効果により下縁14Aを跨いで第2屈曲部142に到達することを抑制できる。さらに、導水部14は、ベルト帯21に向けて屈曲しているため、下縁14Aに引き寄せられた水滴を効果的にベルト帯21に導水させることができる。
〔第3実施形態〕
図6に基づき、本発明の第3実施形態にかかるシートベルトの収納構造A30(以下「収納構造A30」という。)について説明する。本図において、先述した収納構造A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。図6の断面位置は、図3の断面位置と同一である。
収納構造A30においては、導水部14の構成が、先述した収納構造A10の当該構成と異なる。収納構造A30の導水部14は、車両側方部材10に設けられたシートベルト20の収納空間に侵入した水滴のうち、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aに付着した水滴を導水させることを主目的としている。
図6に示すように、導水部14は、導水面143および溝部144を有する。導水面143は、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aに含まれる。導水面143は、車幅方向において車両内方に膨出する曲面である。溝部144は、導水面143の下端につながり、かつ図2の矢印が示す方向に延びている。溝部144は、主面13Aから車幅方向に凹み、かつベルト帯21に対向している。溝部144が凹む向きは、車幅方向において導水面143が膨出する向きとは反対側となっている。溝部144は、樋をなす。収納構造A30においては、溝部144が延びる方向に対して直交する方向における溝部144の断面形状は、V字状となっている。当該断面形状は、たとえば矩形状でもよい。下縁14Aは、溝部144に含まれる。
次に、収納構造A30の作用効果について説明する。
収納構造A30においては、車両側方部材10(アッパピラーガーニッシュ13)には、ベルト引出口10Aよりも車両下方に位置する導水部14が設けられている。導水部14は、ベルト帯21よりも車幅方向において車両外方に位置するとともに、車両前後方向に連続して延びている。さらに、車幅方向に沿って視て、ベルト帯21の少なくとも一部が導水部14と重なっている。したがって、収納構造A30によっても、車両側方部材10に設けられたシートベルト20の収納空間に侵入した水滴が、リトラクタ22などに滴下することを抑制できる。
収納構造A30においては、導水部14は、導水面143および溝部144を有する。アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aに付着した水滴は、導水面143を伝って導水部14に流下する。導水面143は、車幅方向において車両内方に膨出する曲面である。これにより、導水面143を伝う水滴にはコアンダ効果が作用するため、導水面143から当該水滴が剥離することを抑制しつつ、より多くの当該水滴を溝部144に流下させることができる。さらに、溝部144に流下した水滴には、表面張力が作用する。これにより、溝部144は、当該水滴を保持しつつ、当該水滴を導水部14の流末(収納構造A30においては導水部14の車両後端)に向けて流下させることができる。したがって、収納構造A30によれば、リトラクタ22などから離れた位置に、より多くの水滴を流下させつつ、導水部14の下縁14Aからベルト帯21に導水される水滴を減少させることができる。
〔第4実施形態〕
図7〜図9に基づき、本発明の第4実施形態にかかるシートベルトの収納構造A40(以下「収納構造A40」という。)について説明する。本図において、先述した収納構造A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。ここで、図7は、理解の便宜上、ロアピラーガーニッシュ12およびベルト帯21を透過している。図7において、透過したこれらを想像線で示している。
収納構造A40においては、導水部14の溝部144の構成が、先述した収納構造A30の当該構成と異なる。収納構造A40の導水部14は、収納構造A30の導水部14と同様に、車両側方部材10に設けられたシートベルト20の収納空間に侵入した水滴のうち、アッパピラーガーニッシュ13の主面13Aに付着した水滴を導水させることを主目的としている。
図7および図8に示すように、溝部144は、第1溝部144Aおよび第2溝部144Bを含む。第1溝部144Aは、導水面143の下端につながっている。第2溝部144Bは、第1溝部144Aよりも車両下方に位置する。第2溝部144Bの上端は、図9に示す稜部144Cを介して第1溝部144Aの下端につながっている。第1溝部144Aおよび第2溝部144Bの各々は、ともに樋をなす。溝部144が延びる方向に対して直交する方向における第1溝部144Aおよび第2溝部144Bの各々の断面形状は、ともにV字状となっている。第1溝部144Aおよび第2溝部144Bの各々の当該断面形状は、たとえば矩形状でもよい。第1溝部144Aおよび第2溝部144Bの各々の断面形状がともにV字状である場合、図9に示す第1溝部144Aの開き角α1は、図9に示す第2溝部144Bの開き角α2よりも大である。
図9に示すように、第2溝部144Bには、拡張部145が設けられている。拡張部145は、第2溝部144Bを規定するアッパピラーガーニッシュ13の表面をアッパピラーガーニッシュ13の内部に向けて拡張した部分である。これにより、当該表面の面積が拡大されている。拡張部145は、第1溝部144Aにも設けてもよい。
図9に示すように、第2溝部144Bは、張出dを有する。張出dは、稜部144Cから車幅方向において車両内方に向けて突出している。
次に、収納構造A40の作用効果について説明する。
収納構造A40においては、車両側方部材10(アッパピラーガーニッシュ13)には、ベルト引出口10Aよりも車両下方に位置する導水部14が設けられている。導水部14は、ベルト帯21よりも車幅方向において車両外方に位置するとともに、車両前後方向に連続して延びている。さらに、車幅方向に沿って視て、ベルト帯21の少なくとも一部が導水部14と重なっている。したがって、収納構造A40によっても、車両側方部材10に設けられたシートベルト20の収納空間に侵入した水滴が、リトラクタ22などに滴下することを抑制できる。
収納構造A40においては、導水部14は、第1溝部144Aおよび第2溝部144Bを含む。導水面143を伝って第1溝部144Aに流下した水滴には、表面張力が作用する。これにより、第1溝部144Aは、当該水滴を保持しつつ、当該水滴を導水部14の流末(収納構造A40においては導水部14の車両後端)に向けて流下させることができる。さらに、第1溝部144Aから車両下方に向けて溢れた水滴は、図9に示す稜部144Cを伝って第2溝部144Bに流下する。第2溝部144Bに流下した水滴にも、表面張力が作用する。これにより、第2溝部144Bも、当該水滴を保持しつつ、当該水滴を導水部14の流末に向けて流下させることができる。したがって、収納構造A40によれば、リトラクタ22などから離れた位置に、収納構造A30よりもさらに多くの水滴を流下させつつ、導水部14の下縁14Aからベルト帯21に導水される水滴を収納構造A30よりもさらに減少させることができる。
第2溝部144Bには、拡張部145が設けられている。これにより、第2溝部144Bに流下した水滴には、表面張力が作用することに加え、毛細管現象が現れる。これにより、第2溝部144Bの当該水滴を保持する力が増加するため、導水部14の下縁14Aからベルト帯21に導水される水滴を、より効果的に減少させることができる。
第2溝部144Bは、張出dを有する。これにより、第1溝部144Aから車両下方に向けて溢れた水滴を、張出dによってより確実に受け止めることができる。
収納構造A10〜収納構造A40においては、センタピラー11を覆う内装部材は、ロアピラーガーニッシュ12およびアッパピラーガーニッシュ13の2部材の構成となっているが、これらが一体となった単一部材でもよい。さらに、収納構造A10〜収納構造A40においては、導水部14は、アッパピラーガーニッシュ13に設ける構成とされているが、導水部14に相当する部材をセンタピラー11に取り付けた構成でもよい。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10,A20,A30,A40:収納構造
10:車両側方部材
10A:ベルト引出口
11:センタピラー
12:ロアピラーガーニッシュ
13:アッパピラーガーニッシュ
13A:主面
13B:裏面
14:導水部
14A:下縁
141:第1屈曲部
142:第2屈曲部
143:導水面
144:溝部
144A:第1溝部
144B:第2溝部
144C:稜部
145:拡張部
20:シートベルト
21:ベルト帯
22:リトラクタ
221:本体部
222:コネクタ部
23:ベルトアンカ
31:前方開口
32:後方開口
33;ルーフサイドレール
34;ロッカパネル
r1,r2:曲率半径
O1,O2:点
α1,α2:開き角
d:張出

Claims (1)

  1. 車両前後方向に延びるベルト引出口が設けられた車両側方部材と、
    少なくとも一部が前記車両側方部材に収納されるベルト帯を有するとともに、前記ベルト帯が前記ベルト引出口に挿通されたシートベルトと、を備え、
    前記車両側方部材には、前記ベルト引出口よりも車両下方に位置する導水部が設けられ、
    前記導水部は、前記車両前後方向に連続して延びており、
    車幅方向に沿って視て、前記ベルト帯の少なくとも一部が前記導水部と重なることを特徴とする、シートベルトの収納構造。
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