JP6870626B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6870626B2
JP6870626B2 JP2018014424A JP2018014424A JP6870626B2 JP 6870626 B2 JP6870626 B2 JP 6870626B2 JP 2018014424 A JP2018014424 A JP 2018014424A JP 2018014424 A JP2018014424 A JP 2018014424A JP 6870626 B2 JP6870626 B2 JP 6870626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
image
transport
path
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018014424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019130752A (ja
Inventor
覚 荒金
覚 荒金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2018014424A priority Critical patent/JP6870626B2/ja
Priority to US16/260,700 priority patent/US10596824B2/en
Publication of JP2019130752A publication Critical patent/JP2019130752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6870626B2 publication Critical patent/JP6870626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • G06K15/105Multipass or interlaced printing
    • G06K15/107Mask selection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、被記録媒体に画像を記録する画像記録装置に関する。
画像を記録する画像記録装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して画像を記録する記録装置が記載されている。特許文献1の記録装置では、記録ヘッドを走査方向に移動させつつ、複数のノズルからインクを吐出させることによるバンドの記録と、副走査方向への記録紙の搬送とを交互に繰り返すことにより、記録紙に記録を行う。また、特許文献1の記録装置では、最も近接する2つのバンドの端部同士が副走査方向の複数ライン分重なるように記録紙を搬送し、2つのバンドの重なり部分の各ラインを、異なる2つのノズルを用いて記録する。そして、特許文献1では、このように記録を行うことによって、記録紙の搬送量のばらつきが原因でバンドとバンドとの境目に白スジや濃度ムラ発生してしまうのを防止している。
特開平8-244253号公報
ここで、特許文献1において、2つのバンドが重なる領域のライン数が少ないと、記録紙の搬送量のばらつきが大きいときに、白スジや濃度ムラが生じてしまう虞がある。一方、2つのバンドが重なる領域のライン数を多くすれば、記録紙の搬送量のばらつきが多少大きい場合でも、白スジや濃度ムラを発生しないようすることはできる。しかしながら、この場合には、記録紙に画像を記録するために必要なバンド数が多くなって、記録にかかる時間が長くなってしまう虞がある。
本発明の目的は、記録にかかる時間を長くすることなく、被記録媒体の搬送量のばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのを防止することが可能な画像記録装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、被記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送方向と交差する走査方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジに搭載され、複数のノズルが前記搬送方向に配列されてなるノズル列を有する記録ヘッドと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記複数のノズルから被記録媒体に液体を吐出させる記録パスと、前記搬送部に、被記録媒体を前記搬送方向に搬送させる搬送動作と、を交互に実行して被記録媒体に画像を記録し、前記画像の記録の際に、連続する前記記録パスで画像が記録される被記録媒体上の記録領域同士が部分的に重なるように前記搬送動作で被記録媒体を搬送する場合に、前記記録領域同士が重なる重複領域の前記走査方向の1ライン分のライン画像を、前記連続する記録パスの各々において、異なる前記ノズルを使用し、マスクデータに基づいて前記ライン画像の異なる一部分を間引いた間引き画像を記録し、ある記録パスの次の記録パスでの前記記録領域に対して、前記搬送方向の下流側の端から順に、前記ライン画像の画像データがあるか否かを検出し、前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出していない場合には、前記ある記録パスと前記次の記録パスについての前記重複領域の前記搬送方向の長さを長くするために、前記ある記録パスと前記次の記録パスとの間の前記搬送動作における被記録媒体の搬送量を、前記搬送方向における、前記次の記録パスでの前記記録領域の上流側の端と、当該記録領域のうち前記ライン画像の画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さ以下の長さに対応する量だけ、前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出した場合よりも小さくし、前記間引き画像の記録により、前記ある記録パスと前記次の記録パスにおける前記重複領域への記録を行う。
本発明では、ある記録パスの次の記録パスでの記録領域に対して、搬送方向の下流側の端から順にライン画像の画像データがあるか否かを検出する。次の記録パスでの記録領域の搬送方向の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出していない場合には、搬送方向において、ある記録パスと次の記録パスとの間の搬送動作での搬送量を、次の記録パスでの記録領域の上流側の端と、当該記録領域のうちライン画像の画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さ以下の長さに対応する量だけ、次の記録パスでの記録領域の搬送方向の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出した場合よりも小さくする。
これにより、次の記録パスでの記録領域の上流側の端に、ライン画像の画像データがあることを検出していない場合に、ある記録パスと次の記録パスについての重複領域の搬送方向の長さを長くして、被記録媒体の搬送量のばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのを防止することができる。また、ある記録パスと直前の記録パスの間の搬送動作での搬送量を、次の記録パスでの記録領域の上流側の端と、当該記録領域のうちライン画像の画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さ以下の長さ(空白部分の長さ)以下の長さに対応する量だけ小さくしているため、ある記録パスと直前の記録パスの間の搬送動作で搬送量を小さくした分、次の記録パスの直後の搬送動作で搬送量を大きくして画像の記録を行うことができ、画像を記録するのに必要な記録パスの回数が増加することがない。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は記録領域の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出する場合の記録領域の一例を示す図であり、(b)は記録領域の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出しない場合の記録領域の一例を示す図である。 記録領域の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出した場合に記録される画像を説明するための図である。 (a)は記録領域の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出せず、且つ、長さLrが上限値以下の場合に、全ての搬送動作での搬送量を所定搬送量としたときに記録される画像を説明するための図であり、(b)は(a)に対応する実際に記録される画像を説明するための図である。 (a)は記録領域の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出せず、且つ、長さLrが上限値を超えている場合に、全ての搬送動作での搬送量を所定搬送量としたときに記録される画像を説明するための図であり、(b)は(a)に対応する実際に記録される画像を説明するための図である。 基準マスクデータ、及び、基準マスクデータと重複領域との対応関係を説明するための図である。 実際のマスクデータ、及び、実際のマスクデータと基準マスクデータとの対応関係を説明するための図であり、(a)は2つの記録パスで2ラインのライン画像を重ねる場合、(b)は2つの記録パスで3ラインのライン画像を重ねる場合、(c)は2つの記録パスで4ラインのライン画像を重ねる場合の例を示している。 変形例1の図3相当のフローチャートである。 変形例2の各搬送動作での搬送量の設定、記録パスでのノズルに対するライン画像の割り当ての変更、各重複領域のマスクデータ部分の決定等を行うための処理の流れを示すフローチャートである。 変形例2の記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 変形例2の図6(b)相当の図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1(本発明の「画像記録装置」)は、キャリッジ2と、インクジェットヘッド3(本発明の「記録ヘッド」)と、プラテン4と、搬送ローラ5,6(本発明の「搬送部」)とを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。キャリッジ2は、図示しないベルト等を介して、キャリッジモータ56(図2参照)に接続されている。キャリッジモータ56を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1の右側及び左側を、それぞれ、走査方向の右側及び左側として説明を行う。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載されている。インクジェットヘッド3は、その下面3aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に一定のノズル間隔Gで長さLnにわたって配列されることによりノズル列9を形成している。また、インクジェットヘッド3は、走査方向に並んだ4つのノズル列9を有している。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を形成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
プラテン4は、インクジェットヘッド3の下方にインクジェットヘッド3と対向して配置されている。プラテン4は、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延びており、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ5,6は、走査方向に延びたローラであり、搬送方向におけるインクジェットヘッド3よりも上流側及び下流側にそれぞれ配置されている。搬送ローラ5、6は、図示しないギヤ等を介して搬送モータ57(図2参照)に接続されている。搬送モータ57を駆動させると、搬送ローラ5,6が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
そして、プリンタ1では、キャリッジ2を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド3の複数のノズル10から記録用紙Pに向けてインクを吐出する記録パスと、搬送ローラ5,6により記録用紙Pを搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に行うことによって、記録用紙Pに画像の記録を行うことができる。また、プリンタ1では、キャリッジ2を走査方向の左側及び右側(本発明の「一方側」及び「他方側」)のどちらに移動させるときにも、複数のノズル10からインクを吐出させる双方向記録モード、及び、キャリッジ2を走査方向の左側又は右側(本発明の「一方側」)に移動させるときにのみ、複数のノズル10からインクを吐出させる片方向記録モードのうち、いずれかの記録モードで選択的に画像の記録を行うことができるようになっている。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図2に示すように、プリンタ1は、制御装置50を備えている。制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、フラッシュメモリ54、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)55等によって構成され、キャリッジモータ56、インクジェットヘッド3、搬送モータ57等の動作を制御する。
なお、制御装置50は、CPU51のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC55のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU51とASIC55とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御装置50は、1つのCPU51が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU51が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御装置50は、1つのASIC55が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC55が処理を分担して行うものであってもよい。
<記録時の制御>
次に、プリンタ1において記録用紙Pに画像を記録するときの制御装置50の制御について説明する。本実施形態では、プリンタ1に記録を行うことを指示する記録指令が入力されると、制御装置50が、図3のフローに沿って処理を行うことにより、記録用紙Pへの画像の記録を行う。
より詳細に説明すると、図3に示すように、制御装置50は、まず、双方向記録モード及び片方向記録モードのうち、どちらの記録モードで記録を行うかを判定する(S101)。S101では、例えば、制御装置50は、記録指令とともに入力された、どちらの記録モードで記録を行うかを示す信号に基づいて上記判定を行う。あるいは、制御装置50は、記録指令とともに入力される画像データに基づいて上記判定を行う。双方向記録モードで記録を行う場合には(S101:YES)、後述のS115の判定に用いる上限値LmをLm1に設定し(S102)、片方向記録モードで記録を行う場合には(S101:NO)、上限値LmをLm2(>Lm1)に設定する(S103)。なお、Lm1,Lm2は、いずれもノズル列9におけるノズル10同士の間隔Gの自然数倍の長さである。
続いて、制御装置50は、図示しない給紙機構を制御して、記録用紙Pを供給させる給紙処理を実行する(S104)。S104では、記録用紙Pを1回目の記録パスを行うときの位置に供給させる。次に、制御装置50は、変数Nを1にリセットする(S105)。
続いて、制御装置50は、記録する画像の画像データに基づいて、記録用紙Pの、[N+1]番目の記録パスで画像が記録される記録領域KN+1について、搬送方向の下流側の端から順に、ライン画像Tの画像データがあるか否かを検出する(S106)。なお、本実施形態では、N番目の記録パスが、本発明の「ある記録パス」に相当し、[N+1]番目の記録パスが、本発明の「次の記録パス」に相当する。また、以下では、記録領域について、何番目の記録パスで画像が記録されるものであるかを区別する場合には、上述したのと同様、例えば、N番目の記録パスで画像が記録される記録領域を「記録領域KN」などのようにし、何番目の記録パスで記録されるものであるかを区別しない場合には、記録領域Kとする。
記録パスによって記録領域Kに記録される画像は、例えば、図4(a),(b)に示すような、ドットQが走査方向及び搬送方向に配列されたものである。ライン画像Tとは、このうち、ドットQが走査方向に1列に並ぶ、走査方向の1ライン分の画像部分のことである。記録パスでは、各ノズル10に、それぞれ、1つのライン画像Tが割り当てられる。なお、図4(a),(b)では、黒塗りで示した部分が、ドットQが存在することを示しており、白抜きで示した部分が、ドットQが存在しないことを示している。S106では、記録領域KN+1の各ラインについて、ドットQが1つでもあれば、ライン画像Tの画像データがあることを検出し、ドットQが1つもなければ、ライン画像の画像データがあることを検出しない。
続いて、制御装置50は、S106での検出結果に基づいて、記録領域KN+1の搬送方向における上流側の端に、ライン画像Tの画像データがあることを検出したか否かを判定する(S107)。例えば、記録領域KN+1に記録される画像が、図4(a)に示すような画像である場合には、搬送方向の最も上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出したと判定し、図4(b)に示すような画像である場合には、搬送方向の最も上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出しなかったと判定する。
記録領域KN+1の搬送方向における上流側の端に、ライン画像Tの画像データがあることを検出した場合には(S107:YES)、制御装置50は、記録領域KN及び記録領域KN+1に対するマスクデータのうち、これらが重複する重複領域FNに対応するデータ部分(以下、「重複領域FNのマスクデータ部分」とすることがある)を決定する(S108)。マスクデータとは、後述するように、記録領域Kへの記録時に、走査方向の各位置に対して、インクの吐出(ドットの形成)を許可するか、インクの吐出を禁止する(ドットを間引く)かを示すデータである。ここで、図5に示すように、記録される画像には、複数の重複領域が存在するが、どの重複領域であるかを区別して説明するときは上記のように重複領域FN等のようにし、これらを区別せずに説明するときには重複領域Fとする。なお、実際には、各記録領域Kの走査方向の位置は同じであるが、図5では、重複領域Fをわかりやすくするために、複数の記録領域Kの走査方向にずらして図示している。後述の図6(a),(b)、図7(a),(b)、図13においても同様である。
次に、制御装置50は、N番目の吐出処理を実行する(S109)。S109では、キャリッジモータ56及びインクジェットヘッド3を制御して、N番目の記録パスを行わせることによって、記録領域KNへの画像の記録を行わせる。続いて、制御装置50は、N番目の搬送処理を実行する(S110)。S110では、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ5,6に記録用紙Pを所定搬送量Aだけ搬送させる搬送動作を行わせる。
ここで、所定搬送量Aは、ノズル列9の長さLnよりもDだけ短い長さ[Ln−D]に対応する搬送量である。これにより、搬送動作において記録用紙Pを、連続する2回の記録パスの間の搬送動作で、記録用紙Pが所定搬送量Aだけ搬送されると、図5に示すように、重複領域Fの、搬送方向の長さがDとなる。
S109の記録パスでは、記録領域KNのうち重複領域F以外の領域に対応する各ノズル10から、それぞれ、割り当てられたライン画像Tを記録するようにインクを吐出させる。一方、重複領域Fに対応する各ノズル10から、それぞれ、S108で決定した重複領域FNのマスクデータ部分に基づいて、割り当てられたライン画像Tの一部分を間引いた間引き画像を記録するようにインクを吐出させる。S108では、重複領域FNの長さがDの場合の、重複領域FNのマスクデータ部分が決定される。間引き画像及びマスクデータについては、後程詳細に説明する。
S110の搬送処理の後、制御装置50は、続いて、変数Nを[N+1]に更新する(S111)。そして、記録用紙Pへの画像の記録が完了した場合には(S112:YES)、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ5,6に記録用紙Pを排出させる排出処理を実行し(S113)、処理を終了する。一方、記録用紙Pへの画像の記録が完了していない場合には(S112:NO)、S106に戻る。
一方、記録領域KN+1の搬送方向における上流側の端に、ライン画像Tの画像データがあることを検出しなかった場合には(S107:NO)、制御装置50は、図4(b)に示すような、搬送方向における、記録領域KN+1の上流側の端と、記録領域KN+1においてライン画像の画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さLrを算出する(S114)。具体的には、1つの記録領域Kのライン数がHであるのに対して、搬送方向の下流側からJ番目(J=1,2,・・,[H−1])のライン画像Tが、記録領域KN+1における搬送方向の最上流のライン画像Tである場合に、長さLrを[H−J]×Gとして算出する。すなわち、長さLrは、ノズル列9におけるノズル10同士の間隔Gの自然数倍の長さである。
長さLrが、S102又はS103で設定された上限値Lm以下の場合には(S115:YES)、後述のS121,S123の搬送処理で用いる、記録用紙Pの搬送量の変化量ΔAを、長さLrに設定する(S116)。長さLrが、上記上限値Lmを超えている場合には(S115:NO)、搬送量の変化量ΔAを、上限値Lmに設定する(S117)。
続いて、制御装置50は、S116又はS117で設定したΔAに基づいて、[N+1]番目の記録パスにおける複数のノズル10へのライン画像の割り当てを変更する(S118)。具体的には、[N+1]番目の記録パスについて、各ノズル10に対して割り当てるライン画像を、搬送方向の上流側に[ΔA/G]個分ずらす。
続いて、制御装置50は、S116又はS117で設定されたΔAに基づいて、重複領域FNのマスクデータ部分を決定する(S119)。S119では、重複領域FNの搬送方向の長さが[D+ΔA]の場合の、重複領域FNのマスクデータ部分を決定する。
次に、制御装置50は、N番目の吐出処理を実行する(S120)。S120では、制御装置50は、キャリッジモータ56及びインクジェットヘッド3を制御してN番目の記録パスを行わせることにより、記録領域KNに画像を記録させる(S120)。続いて、制御装置50は、N番目の搬送処理を実行する(S121)。S121では、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、記録用紙Pを搬送方向に[A−ΔA]だけ搬送させる(S121)。
続いて、制御装置50は、[N+1]番目の吐出処理を実行する(S122)。S122では、制御装置50は、キャリッジモータ56及びインクジェットヘッド3を制御して[N+1]番目の記録パスを行わせることにより、記録領域KN+1に画像を記録させる。続いて、制御装置50は、[N+1]番目の搬送処理を実行する(S123)。S123では、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、記録用紙Pを搬送方向に[A+ΔA]だけ搬送させる。
S120,S122の記録パスでも、記録領域Kのうち、重複領域F以外の領域に対応する各ノズル10から、それぞれ、割り当てられたライン画像Tを記録するようにインクを吐出させる。一方、重複領域Fに対応する各ノズル10から、それぞれ、S119で決定した重複領域FNのマスクデータ部分に基づいて、割り当てられたライン画像Tの一部分を間引いた間引き画像を記録するようにインクを吐出させる。
そして、S123の[N+1]番目の搬送処理の完了後、制御装置50は、変数Nを[N+2]に更新し(S124)、S112に進む。
なお、本実施形態では、S109,S120,S122の吐出処理と、S110,S121,S123の搬送処理とを合わせたものが、本発明の「記録処理」に相当する。
<記録される画像>
次に、プリンタ1において、図3のフローに沿って制御を行って記録を行ったときに記録される画像について説明する。いずれの記録領域Kにおいても、搬送方向の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出した場合には、全ての搬送動作において記録用紙Pが所定搬送量A搬送され、図5に示すように、連続する2回の記録パスについての記録領域K同士が重なる重複領域Fの、搬送方向の長さがDとなる。
一方、[N+1]番目の記録領域KN+1において、搬送方向の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出しなかった場合に、本実施形態と異なり、全ての搬送動作での搬送量を所定搬送量Aとすると、図6(a)、7(a)に示すように、記録領域KN+1の上流側の端部に、画像が記録されない空白部分Rが存在する。空白部分Rの長さは、上述の長さLrである。ここで、図6(a)は空白部分Rの長さLrが上限値Lm以下の場合を示しており、図7(a)は空白部分Rの長さLrが上限値Lmを超えている場合を示している。
これに対して、本実施形態では、搬送方向における記録領域KN+1の上流側の端と、記録領域KN+1においてライン画像Tの画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さLrが上限値Lm以下のときに、上述したように、N番目の搬送動作(N番目の記録パスと[N+1]番目の記録パスとの間に行われる搬送動作)での記録用紙Pの搬送量を、所定搬送量Aよりも長さLrだけ小さい搬送量[A−Lr]とし、これに合わせて、[N+1]番目の記録パスにおける、各ノズル10へのライン画像の割り当てを変更する。すると、図6(b)に示すように、記録領域KNと記録領域KN+1とが重なる重複領域Fの搬送方向に長さが[D+Lr]となり、長さDよりも長いものとなる。この場合には、図6(a)の空白部分Rの長さLrが、重複領域Fの長さDに対する増加分に対応しており、記録領域KN+1に空白部分Rは存在しない。また、この場合には、[N+1]番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量を、所定搬送量Aよりも長さLrだけ大きい搬送量[A+Lr]とする。これにより、記録領域KN+2の搬送方向の位置が、図6(a)の場合と同じとなる。
一方、長さLrが上限値Lmを超えているときには、N番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量を、所定搬送量Aよりも上限値Lmだけ小さい搬送量[A−Lm]とし、これに合わせて、[N+1]番目の記録パスにおける各ノズル10へのライン画像の割り当てを変更する。これにより、図7(b)に示すように、記録領域KNと記録領域KN+1との重複領域Fの搬送方向の長さが[D+Lm]となり、長さDよりも長いものとなる。そして、この場合には、図7(a)の空白部分Rの搬送方向の長さLrのうちの一部が、重複領域Fの長さDに対する増加分に対応しており、記録領域KNにおいて空白部分Rの長さが、図7(a)の場合のLrよりLmも小さい[Lr−Lm]となる。また、この場合には、[N+1]番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量を、所定搬送量Aよりも長さLrだけ大きい搬送量[A+Lr]とする。これにより、記録領域KN+2の搬送方向の位置が、図7(a)の場合と同じとなる。
<マルチパス記録処理>
上記のとおり、重複領域Fには、走査方向の1ライン分のライン画像Tを、それぞれ、連続する2回の記録パスで画像を記録する、いわゆるマルチパス記録によって記録を行う。このとき、これら2回の記録パスの各々において、異なるノズル10を使用し、マスクデータの重複領域Fに対応するマスクデータ部分に基づいて、ライン画像のうち異なる一部分を間引いた間引き画像を記録する。これにより、重複領域Fにおいて、2回の記録パスの各々で記録される間引き画像同士が重ね合わされてライン画像が完成する。
<マスクデータ>
ここで、記録パスにおいて使用されるマスクデータについて説明する。フラッシュメモリ54(本発明の「記憶部」)には、基準マスクデータUが記憶されている。基準マスクデータUは、搬送方向の長さがノズル列9の長さLnの半分の長さ[Ln/2]である場合の、記録領域Kに対するマスクデータである。
基準マスクデータUは、例えば図8に示すような、互いに直交するX方向及びY方向に格子状に並んだ複数のドットデータEによって形成される。図8では、便宜上、ノズル列9を構成するノズル10の数が24個(Ln=24×G)であるとして、基準マスクデータUの一例を示している。X方向及びY方向は、それぞれ、走査方向及び搬送方向に対応している。図8では、X方向に並ぶ1,2,3,・・,10,11が、ライン画像の走査方向の左側から何番目のドットであるかに対応している。具体的には、X方向の左側からI番目(I=1,2,・・,10,11)のドットデータEが、ライン画像の走査方向の左側から[I+(11×C)]番目のドット(C=0,1,2,・・)に対応している。また、図8では、Y方向に並ぶ1,2,3,・・,23,24が、搬送方向の上流側から何番目のノズル10に対応するかを示している。また、図8では、ハッチングが付されたドットデータEが、ノズル10からのインクの吐出(ドットの形成)を許可することを示しており、ハッチングが付されていないドットデータEが、ノズル10からのインクの吐出を禁止する(ドットを間引く)ことを意味している。
また、基準マスクデータUは、Y方向の中央側のドットデータEの列ほど、インクの吐出を許可するドットデータE(ハッチングを付したドットデータE)の割合が大きくなっている。また、基準マスクデータUでは、Y方向に12列離れた任意の2列のドットデータEの列(例えば、Y方向の「1」と「13」のドットデータEの列)において、インクの吐出を許可するドットデータEと、インクの吐出を禁止するドットデータEの配置が逆になっている。これにより、ライン画像から、これら2列のドットデータEの列のうち一方の列に基づいてドットを間引いて記録した間引き画像と、他方の列に基づいてドットを間引いて記録した間引き画像とを重ね合わせると、上記ライン画像が完成する。
実際の重複領域FNの搬送方向の長さは、ノズル列9の長さLnの半分の長さ[Ln/2](=12×G)よりも短い。これに対応して、マルチパス記録では、基準マスクデータUを構成する複数のドットデータEの列のうち、搬送方向の上流側から[(Ln/2)/Lf]列おきのドットデータEの列を用いて、記録領域KN、KN+1のマスクデータのうち、重複領域FNに対応するデータ部分を決定する。より詳細には、これらのドットデータEの列のうち、搬送方向の上流側の半分を、記録領域KNに対するマスクデータのうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定し、搬送方向の下流側の半分を、記録領域KN+1に対するマスクデータのうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定する。
例えば、重複領域FNの長さLfがノズル間隔Gの2倍の長さである場合には、図9(a)に示すように、基準マスクデータUの、搬送方向の上流側から6(=[12×G]/[2×G])列おきの4列のドットデータEの列(例えば、搬送方向の上流側から1,7,13,19番目のドットデータEの列)のうち、搬送方向の上流側の2列のドットデータEの列を、記録領域KNに対するマスクデータWaNのうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定する。また、これら4列のドットデータEの列のうち、搬送方向の下流側の2列のドットデータEの列を、記録領域KN+1に対するマスクデータWaN+1のうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定する。
同様に、例えば、重複領域Fの長さがノズル間隔Gの3倍の長さである場合には、図9(b)に示すように、基準マスクデータUの、搬送方向の上流側から4(=[12×G]/[3×G])列おきの6列のドットデータEの列(例えば、搬送方向の上流側から1,5,9,13,17,21番目のドットデータEの列)のうち、搬送方向の上流側の3列のドットデータEの列を、記録領域KNに対するマスクデータWbNのうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定する。また、これら6列のドットデータEの列のうち、搬送方向の下流側の3列のドットデータEの列を、記録領域KN+1に対するマスクデータWbN+1のうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定する。
同様に、例えば、重複領域Fの長さがノズル間隔Gの4倍の長さである場合には、図9(c)に示すように、基準マスクデータUの、搬送方向の上流側から3(=[12×G]/[4×G])列おきの8列のドットデータEの列(例えば、搬送方向の上流側から1,4,7,10,13,16,19,22番目のドットデータEの列)のうち、搬送方向の上流側の4列のドットデータEの列を、記録領域KNに対するマスクデータWcNのうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定する。また、これら8列のドットデータEの列のうち、搬送方向の下流側の4列のドットデータEの列を、記録領域KN+1に対するマスクデータWcN+1のうち、重複領域FNに対応するデータ部分に決定する。
また、図9(a)〜(c)に示すように、マスクデータの、記録領域Kのうち、重複領域F以外の領域に対応するデータ部分は、全てのドットデータEがインクの吐出を許可するドットデータE(ハッチングを付したドットデータ)の列によって形成されるものとする。
ここで、図9(a)〜(c)のマスクデータWaN,WaN+1,WbN,WbN+1,WcN,WcN+1の左側に付した1〜24は、搬送方向の上流側から何番目のノズル10に対応しているかを示しており、右側に付した数値(例えば、図9(a)の1,7,13,19)は、基準マスクデータUの搬送方向の上流側から何番目のノズル10に対応するドットデータEの列であるかを示している。
そして、上述したようなマスクデータに基づいて、連続する2回の記録パスで記録を行うと、重複領域Fの各ライン画像に対して、一方の記録パスで各ノズル10に割り当てられるドットデータEの列と、他方の記録パスでそのノズル10に割り当てられるドットデータEの列とが、基準マスクデータUにおける、Y方向に12列離れた2列のドットデータEの列となる。したがって、これら2回の記録パスで記録される間引き画像が重ね合わされることで、ライン画像Tが完成する。
<効果>
本実施形態では、記録領域KN+1に対して、搬送方向の下流側の端から順にライン画像Tの画像データがあるか否かを検出する。そして、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出していない場合には、N番目の搬送動作での搬送量を、所定搬送量AよりもΔAだけ小さくする。また、[N+1]番目の搬送動作での搬送量をLrだけ所定搬送量AよりもΔAだけ大きくする。
これにより、全ての搬送動作での搬送量を所定搬送量Aとすると、記録領域KN+1の上流側の端部に、画像の記録されない空白部分Rが存在するような場合に、記録領域KNと記録領域KN+1との重複領域Fの搬送方向の長さを長くして、記録領域KNと記録領域KN+1との境界部分に、搬送動作での記録用紙Pの搬送量のばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのを防止することができる。
また、ΔAは、搬送方向における、記録領域KN+1の上流側の端と、記録領域KN+1のうちライン画像Tの画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さLr、あるいは、上記上限値Lmであり、いずれの場合にも長さLr以下となる。したがって、N番目の搬送動作での搬送量をLrだけ所定搬送量AよりもΔAだけ小さくし、[N+1]番目の搬送動作での搬送量をLrだけ所定搬送量AよりもΔAだけ大きくすれば、搬送量を変更しない場合と同じ画像を記録することができる。そのため、画像を記録するのに必要な記録パスの回数が増加することはない。
ここで、本実施形態では、所定搬送量Aをノズル列9の長さLnよりも短く、且つ、ノズル列9の長さの半分の長さ[Ln/2]よりも長い長さに対応する量としているため、例えば、図6(a)、図7(a)のように、N番目の搬送動作での搬送量を所定搬送量Aとしても、記録領域KNと記録領域KN+1とが部分的に重なる(重複領域Fが存在する)。しかしながら、所定搬送量Aが小さすぎると(長さDが長すぎると)、記録用紙Pへの記録を行うために繰り返す記録パスの回数が多くなってしまい、画像の記録に必要な時間が長くなってしまう。一方で、所定搬送量Aが大きすぎると(長さDが短すぎると)、記録用紙Pの搬送量のばらつきに対する、白スジや濃度ムラの発生を防止する効果が小さくなってしまう。
そこで、本実施形態では、上述したように、記録領域KN+1の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出しなかった場合に、N番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量を所定搬送量Aよりも小さくすることで、記録領域KNと記録領域KN+1との重複領域Fの搬送方向の長さを長さDよりも長くしている。これにより、所定搬送量Aをそれほど小さくすることなく、搬送動作での記録用紙Pの搬送量のばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのを防止する効果が極力高くなるようにしつつも、画像を記録するのに必要な記録パスの回数が増加しないようにしている。
また、本実施形態では、上記のように、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出したか否かによらず、重複領域Fが存在する。本実施形態では、このような場合において、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出した場合と検出しなかった場合とで、異なるマスクデータに基づいて間引き画像を記録する。これにより、重複領域Fに適切に間引き画像を記録することができる。
ここで、長さLrが長いときほど、搬送量を小さくすることで重複領域Fの搬送方向の長さを長くすることはできる。そして、重複領域Fの搬送方向の長さを長くするほど、記録用紙Pの搬送量のばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのを防止する効果は高くなる。しかしながら、重複領域Fの搬送方向の長さが長すぎると、間引き画像同士の走査方向のインクの着弾ずれによる濃度ムラが目立ちやすくなる。そこで、本実施形態では、長さLrが上限値Lm以下の場合には、N番目の搬送動作での搬送量を所定搬送量Aよりも長さLrだけ小さくし、長さLrが上限値Lmを超える場合には、N番目の搬送動作での搬送量を、所定搬送量Aよりも上限値Lmだけ小さくする。これにより、記録用紙Pの搬送量のばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのを防止しつつも、間引き画像同士の走査方向のインクの着弾ずれによる濃度ムラを目立ちにくくすることができる。
また、双方向記録における、キャリッジ2を走査方向の右側に移動させるときと左側に移動させるときとの間での、ノズル10からのインクの着弾位置に走査方向のずれは、片方向記録における記録パス間での、ノズル10からのインクの着弾位置に走査方向のずれよりも大きくなりやすい。そこで、本実施形態では、双方向記録モードにおいて片方向記録モードよりも上限値Lmを小さくする。これにより、片方向記録モードでは、記録用紙Pの搬送量によるばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのをより確実に防止することができる。一方、双方向記録モードでは、記録パス同士のインクの着弾位置の走査方向のずれによる重複領域Fにおける濃度ムラを極力目立ちにくくすることができる。
また、本実施形態では、重複領域Fの搬送方向の長さが[Ln/2]である場合の基準マスクデータUを記憶させておく。そして、[Ln/2]よりも短い、実際の重複領域Fの搬送方向の長さに応じてマスクデータの一部分を用いて、重複領域Fのマスクデータ部分を決定する。これにより、1種類の基準マスクデータを記憶させておくだけで、重複領域Fの搬送方向の長さに応じて、異なるマスクデータを用いて重複領域Fへの間引き画像の記録を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、双方向記録モード及び片方向記録モードのうちどちらの記録モードで記録するかに応じて、上限値Lmの値を変更したが、これには限られない。
変形例1では、プリンタ1において、高速記録モード(本発明の「第2記録モード」)と高画質記録モード(本発明の「第1記録モード」)のうちいずれかの記録モードで選択的に記録を行うことができるようになっている。高速記録モードは、例えば、テキストの記録など速度が要求されるときの記録モードである。高画質記録モードは、例えば写真の記録など画質が要求されるときの記録モードである。高速記録モードでは、搬送動作の時間を短くするために、搬送動作の開始時の搬送ローラ5,6の加速、及び、搬送動作の終了直前の搬送ローラ5,6の減速における加速度が、高画質記録モードよりも大きくなっている。
そして、変形例1では、図10に示すように、高速記録モードで記録を行う場合には(S201:YES)、上限値LmをLm3に設定し(S202)、高画質記録モードで記録を行う場合には、上限値LmをLm4(<Lm3)に設定する(S203)。そして、制御装置50は、この後、上述の実施形態のS104〜S124と同様のS204〜S224の処理を実行する。
高速記録モードでは、高画質記録モードと比較して、搬送動作の開始時の加速及び完了直前の減速における加速度が大きく、搬送動作での記録用紙Pの搬送量にばらつきが生じやすい。そこで、本発明では、搬送量のばらつきが大きい高速記録モードにおいて、記録用紙Pの搬送量のばらつきが小さい高画質記録モードよりも、上限値Lmを大きくする。これにより、高速記録モードでは、記録用紙Pの搬送量によるばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのを効果的に防止することができる。一方、高画質記録モードでは、記録パス同士のインクの着弾位置の走査方向のずれによる重複領域Fにおける濃度ムラを極力目立ちにくくすることができる。
また、上述の実施形態では、双方向記録モードで記録を行うか片方向記録モードで記録を行うかによらず、上限値Lmを一定の値としてもよい。同様に、変形例1において、高速記録モードで記録を行うか高画質記録モードで記録を行うかによらず、上限値Lmを一定の値としてもよい。
また、上述の実施形態では、長さLrが上限値Lm以下のときには搬送量の変化量ΔAを長さLrに設定し、長さLrが上限値Lmを超えているときには搬送量の変化量ΔAを上限値Lmに設定したが、これには限られない。長さLrによらず、搬送量の変化量ΔAを長さLrに設定してもよい。
また、上述の実施形態では、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出しなかったときに、N番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量のみを小さくしたが、これには限られない。
変形例2では、図11のフローに沿って処理を実行することで、各搬送動作での記録用紙Pの搬送量BN(N=1,2,・・,Nm)の決定、各記録パスでの複数のノズル10に対するライン画像の割り当て、各重複領域Fのマスクデータ部分の決定等を行ってから、図12のフローに沿って処理を実行することで、記録用紙Pへの画像の記録を行う。ここで、BNは、N番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量である。また、Nmは、記録用紙Pへの画像の記録が完了するまでの記録パスの回数である。
より詳細に説明すると、図11に示すように、制御装置50は、まず、変数Nを2にリセットする(S301)。続いて、制御装置50は、記録する画像の画像データをすべて読み込む(S302)。続いて、制御装置50は、各記録パスで画像が記録される各記録領域K1,K2,・・,KNmについて、上述の実施形態のS106と同様に、ライン画像の検出を行う(S303)。
次に、制御装置50は、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出した場合には(S304:YES)、Nを[N+1]に更新し(S305)、S311に進む。
記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出しなかった場合には(S304:NO)、搬送方向における、記録領域KN+1の上流側の端と、記録領域KN+1においてライン画像の画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さLrN+1を算出する(S306)。長さLrN+1は、上述の実施形態の長さLrと同様のものであり、長さLrN+1の算出の方法も、上述の実施形態の長さLrの算出と同様である。
続いて、制御装置50は、搬送量BN-1,BNを[A−(LrN+1/2)]に設定し、搬送量BN+1を[A+LrN+1]に設定する(S307)。
続いて、制御装置50は、[N+1]番目の記録パスにおける複数のノズル10へのライン画像の割り当てを変更する(S308)。具体的には、N番目及び[N+1]番目の記録パスについて、各ノズル10に対して割り当てるライン画像を、搬送方向の上流側に[(LrN+1/2)/G]個分ずらす。
続いて、制御装置50は、重複領域FN-1及び重複領域FNのマスクデータ部分を決定する(S309)。S309では、重複領域FN、FN+1の搬送方向の長さが、[D+(LrN+1/2)]の場合の、重複領域FN、FN+1のマスクデータ部分を決定する。そして、制御装置50は、Nを[N+3]に更新し(S310)、S311に進む。
S311では、NがNmよりも小さいか否かを判定する。NがNmよりも小さい場合には(S311:YES)、S304に戻り、NがNm以上のときに(S311:NO)、各搬送動作での搬送量B1,B2,・・,BNmのうち、未設定の搬送量を全て所定搬送量Aに設定する(S312)。続いて、制御装置50は、マスクデータの上記データ部分が未決定の重複領域Fについて、マスクデータ部分を決定する(S313)。S313では、重複領域Fの搬送方向の長さがDの場合の、重複領域Fのマスクデータ部分を決定する。
図11のフローに沿った処理が完了した後、制御装置50は、図12のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、制御装置50は、まず、Nを1にリセットし(S401)、S104と同様の給紙処理を行う(S402)。続いて、制御装置50は、N番目の吐出処理を実行する(S403)。S403では、記録領域KNのうち、重複領域F以外の領域に対応する各ノズル10から、それぞれ、割り当てられたライン画像Tを記録するようにインクを吐出させる。一方、重複領域Fに対応する各ノズル10から、それぞれ、割り当てられたライン画像Tの一部分を、マスクデータに基づいて間引いた間引き画像を記録するようにインクを吐出させる。続いて、制御装置50は、N番目の搬送処理を実行する(S404)。S404では、記録用紙Pを搬送量BNだけ搬送させる。
NがNm未満の場合には(S405:YES)、Nを[N+1]に更新し(S406)、S403に戻る。また、NがNmである場合に(S405:NO)、S113と同様の排紙処理を実行し(S407)、処理を終了する。
上述の実施形態で説明したように、変形例2とは異なり、全ての搬送動作での搬送量を所定搬送量Aとすると、例えば、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることが検出されなかった場合に、図6(a)に示すような空白部分Rを有する画像が記録される。
これに対して、変形例2では、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出しなかった場合に、[N−1]番目及びN番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量BN-1,BNが、それぞれ、所定搬送量Aよりも[LrN+1/2]だけ小さくなり、これに合わせて、[N−1]番目、N番目及び[N+1]番目の記録パスにおける、各ノズル10へのライン画像の割り当てが変更される。これにより、図13に示すように、重複領域FN-1,FNの搬送方向の長さが、それぞれ、長さDよりも[LrN+1/2]長くなる。また、この場合には、[N+1]番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量を、所定搬送量Aよりも長さLrだけ大きい搬送量[A+Lr]とする。これにより、記録領域KN+2の搬送方向の位置が、図6(a)の場合と同じとなる。
変形例2では、N≧2として、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出しなかった場合に、[N−1]番目及びN番目の2回の搬送動作における記録用紙Pの搬送量を小さくすることで、2つの重複領域FN-1,FNの搬送方向の長さを長くすることによって、記録領域KN-1と記録領域KNとの境界部分、及び、記録領域KN-1と記録領域KNとの境界部分に、記録用紙Pの搬送量のばらつきが原因で白スジや濃度ムラが発生してしまうのをより確実に防止することができる。また、上記2回の搬送動作での記録用紙Pの搬送量の減少量の合計(=[LrN+1/2]+[LrN+1/2])が、搬送方向における、記録領域KN+1の上流側の端と、記録領域KN+1のうちライン画像Tの画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さLrN+1と同じである。したがって、[N−1]番目及びN番目の2回の搬送動作において、それぞれ、記録用紙Pの搬送量を所定搬送量Aよりも[LrN+1/2]だけ小さくし、[N+1]番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量を所定搬送量AよりもLrN+1だけ大きくすれば、搬送量を変更しない場合と同じ画像を記録することができる。そのため、画像の記録に必要な記録パスの回数が多くなってしまうことがない。
また、変形例2では、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出しなかったときに、常に、搬送量BN-1,BNを、[A−(LrN+1/2)]に設定し、搬送量BN+1を[A+LrN+1]に設定したが、これには限られない。変形例2でも、上述の実施形態と同様に、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像の画像データがあることを検出しなかったときに、長さLrN+1が上限値Lm以下の場合には、搬送量BN-1,BNを、[A−(LrN+1/2)]に設定するとともに、搬送量BN+1を[A+LrN+1]に設定し、長さLrN+1が上限値Lmを超えている場合には、搬送量BN-1,BNを、[A−(Lm/2)]に設定するとともに、搬送量BN+1を[A+Lm]に設定してもよい。
また、変形例2では、連続する2回の搬送動作での搬送量を小さくして、2つの重複領域Fの搬送方向の長さを長くする場合について説明したが、これには限られない。連続する3回以上の搬送動作での搬送量を小さくして、3つ以上の重複領域Fの搬送方向の長さを長くしてもよい。あるいは、少なくとも一部が連続しない2回以上の搬送動作での搬送量を小さくして、2つ以上の重複領域Fの搬送方向の長さを長くしてもよい。
また、2回以上の搬送動作での搬送量を小さくする場合に、各搬送動作での記録用紙P搬送量を所定搬送量Aに対して一律に小さくすることにも限られない。搬送動作間で、記録用紙Pの搬送量を所定搬送量Aに対してどれだけ小さくするかを異ならせてもよい。
また、上述の実施形態では、重複領域Fの搬送方向の長さLfの場合に、基準マスクデータUを構成する複数のドットデータEの列のうち、搬送方向の上流側から[(Ln/2)/Lf]列おきのドットデータEの列を用いて、重複領域Fのマスクデータ部分を決定したが、これには限られない。基準マスクデータUを構成する複数のドットデータEの列のうち、上述の実施形態とは異なるドットデータEの列を用いて重複領域Fのマスクデータ部分を決定してもよい。
ただし、このとき、2回の記録パスにおいて、同じノズル10に割り当てられる2つのドットデータEの列が、基準マスクデータUにおける、Y方向に12列離れた2列のドットデータEの列となるように、基準マスクデータUの一部分を用いて重複領域Fのマスクデータ部分を決定する必要がある。
また、上述の実施形態では、搬送方向において、重複領域Fの長さが、ノズル列9の長さLnの半分の長さ[Ln/2]である場合のマスクデータである基準マスクデータUを記憶させておき、実際の重複領域Fの長さに応じて、基準マスクデータの一部を用いて重複領域Fのマスクデータ部分を決定したが、これには限られない。例えば、重複領域Fの搬送方向の長さ毎のマスクデータ(図9(a)〜(c)のようなマスクデータ)を個別に記憶させておいてもよい。
また、上述の実施形態では、所定搬送量Aを、ノズル列9の長さLnよりも短く、且つ、ノズル列9の長さの半分[Ln/2]よりも長い長さに対応する量としたが、これには限られない。
例えば、所定搬送量Aをノズル列9の長さLnと同じ長さに対応する量としてもよい。この場合には、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出した場合に、N番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量がノズル列9の長さLnと同じとなり、記録領域KNの上流側の端の位置と、記録領域KN+1の下流側の端の位置とが一致する。したがって、記録領域KNと記録領域KN+1とが重ならない(重複領域Fが存在しない)。一方、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出しなかった場合に、N番目の搬送動作での搬送量が、ノズル列9の長さLnよりも短くなり、記録領域KN上流側の端部と、記録領域KN+1の下流側の端部とが重なる(重複領域Fが存在する)。
あるいは、所定搬送量Aをノズル列9の長さの半分の長さ[Ln/2]に対応する量としてもよい。この場合には、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出した場合に、N番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量が[Ln/2]となり、重複領域が、搬送方向において、記録領域KNの上流側の半分と、記録領域KN+1の下流側の半分とが重なる領域となる。そして、重複領域において、N番目の記録パスと[N+1]番目の記録パスの、2回の記録パスによってライン画像が記録される。一方、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出しなかった場合に、N番目の搬送動作での記録用紙Pの搬送量が[Ln/2]よりも小さくなる。これにより、記録領域KNと記録領域KN+1との重複領域の一部分が、記録領域KN-1とも重なる(N≧2)。そこで、この場合には、重複領域のうち、これら3つの記録領域KN-1、KN、KN+1が重なる領域において、連続する3回の記録パスによってライン画像を記録させるように、マスクデータを決定する。
さらには、所定搬送量Aをノズル列9の長さの半分の長さ[Ln/2]に対応する量よりも小さくしてもよい。この場合には、記録領域KN+1の搬送方向の上流側の端にライン画像Tの画像データがあることを検出したか否かに関わらず、重複領域の少なくとも一部分において、3以上の記録領域が重なり、3以上の記録領域が重なる領域において、連続する3以上の記録パスによってライン画像を記録させることになる。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して記録用紙Pに印刷を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出装置にも勿論適用され得る。
1 プリンタ
2 キャリッジ
3 インクジェットヘッド
5,6 搬送ローラ
9 ノズル列
10 ノズル
50 制御装置
54 フラッシュメモリ
U 基準マスクデータ
WaN,WaN+1,WbN,WbN+1,WcN,WcN+1 マスクデータ

Claims (8)

  1. 被記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送方向と交差する走査方向に移動するキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載され、複数のノズルが前記搬送方向に配列されてなるノズル列を有する記録ヘッドと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記複数のノズルから被記録媒体に液体を吐出させる記録パスと、前記搬送部に、被記録媒体を前記搬送方向に搬送させる搬送動作と、を交互に実行して被記録媒体に画像を記録し、
    前記画像の記録の際に、
    連続する前記記録パスで画像が記録される被記録媒体上の記録領域同士が部分的に重なるように前記搬送動作で被記録媒体を搬送する場合に、前記記録領域同士が重なる重複領域の前記走査方向の1ライン分のライン画像を、前記連続する記録パスの各々において、異なる前記ノズルを使用し、マスクデータに基づいて前記ライン画像の異なる一部分を間引いた間引き画像を記録し、
    ある記録パスの次の記録パスでの前記記録領域に対して、前記搬送方向の下流側の端から順に、前記ライン画像の画像データがあるか否かを検出し、
    前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出していない場合には、
    前記ある記録パスと前記次の記録パスについての前記重複領域の前記搬送方向の長さを長くするために、前記ある記録パスと前記次の記録パスとの間の前記搬送動作における被記録媒体の搬送量を、前記搬送方向における、前記次の記録パスでの前記記録領域の上流側の端と、当該記録領域のうち前記ライン画像の画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さ以下の長さに対応する量だけ、前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出した場合よりも小さくし、
    前記間引き画像の記録により、前記ある記録パスと前記次の記録パスにおける前記重複領域への記録を行うことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出した場合には、前記ある記録パスと前記次の記録パスとの間の前記搬送動作における被記録媒体の搬送量を、前記ノズル列の長さ以下の所定搬送量とすることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記所定搬送量が、前記ノズル列の長さよりも短く、且つ、前記ノズル列の長さの半分よりも長い長さに対応する量であり、
    前記連続する記録パスは、連続する2つの記録パスであり、
    前記制御装置は、
    前記間引き画像を記録する際は、
    前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出した場合と、検出していない場合とで、異なる前記マスクデータに基づいて、前記ある記録パス及び前記次の記録パスの前記間引き画像を記録することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出していない場合に、
    前記ある記録パスと前記次の記録パスにおける前記重複領域の前記搬送方向の長さが、所定の上限値を超えない範囲で、前記ある記録パスと前記次の記録パスとの間の前記搬送動作での被吐出媒体の搬送量を、前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出した場合よりも小さくすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記画像を記録する際に、
    前記キャリッジを前記走査方向の一方側と他方側のいずれに移動させるときにも、前記複数のノズルから液体を吐出させる双方向記録モードと、
    前記キャリッジを前記走査方向の前記一方側に移動させるときにのみ、記複数のノズルから液体を吐出させる片方向記録モード、のうちいずれかの記録モードで選択的に記録を行うことが可能であり、
    前記双方向記録モードにおいて、前記片方向記録モードよりも、前記上限値が小さいことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記制御装置は、
    第1記録モードと、
    前記搬送動作の開始直後の加速及び前記搬送動作の完了直前の減速時の加速度が、前記第1記録モードよりも大きい第2記録モードのうち、いずれかの記録モードで選択的に記録を行うことが可能であり、
    前記第2記録モードにおいて、第1記録モードよりも、前記上限値が大きいことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像記録装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出していない場合には、
    前記ある記録パスよりも前の前記搬送動作のうち少なくとも1つの前記搬送動作と、前記ある記録パスと前記次の記録パスとの間の前記搬送動作と、の少なくとも2回の搬送動作において、被記録媒体の搬送量を、前記次の記録パスでの前記記録領域の前記搬送方向の上流側の端に前記ライン画像の画像データがあることを検出した場合よりも小さくし、
    前記少なくとも2回の搬送動作での被記録媒体の搬送量の減少量の合計が、前記搬送方向において、前記次の記録パスでの前記記録領域の上流側の端と、当該記録領域のうち前記ライン画像の画像データがあることを検出した最上流の位置との間の長さに対応する量以下であり、
    前記間引き画像の記録により、少なくとも2つの重複領域への記録を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 連続する2つの記録パスにおける前記重複領域の前記搬送方向の長さが所定の基準長さであるとした場合の前記マスクデータである基準マスクデータを記憶する記憶部、をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記間引き画像の記録の際に、
    前記搬送方向の長さが前記基準長さよりも短い前記重複領域に、前記基準マスクデータのうち、前記重複領域の長さに応じた一部分を前記マスクデータとして使用して、前記間引き画像を記録することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像記録装置。
JP2018014424A 2018-01-31 2018-01-31 画像記録装置 Active JP6870626B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018014424A JP6870626B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 画像記録装置
US16/260,700 US10596824B2 (en) 2018-01-31 2019-01-29 Image recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018014424A JP6870626B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019130752A JP2019130752A (ja) 2019-08-08
JP6870626B2 true JP6870626B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=67391822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018014424A Active JP6870626B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 画像記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10596824B2 (ja)
JP (1) JP6870626B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7436956B2 (ja) * 2020-01-28 2024-02-22 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、コンピュータプログラム
JP2022171042A (ja) 2021-04-30 2022-11-11 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、コンピュータプログラム
JP2022171038A (ja) 2021-04-30 2022-11-11 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、コンピュータプログラム
JP2022184022A (ja) 2021-05-31 2022-12-13 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、コンピュータプログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0730973B2 (en) 1995-03-06 2010-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method
JPH08244253A (ja) 1995-03-08 1996-09-24 Canon Inc 記録装置および方法と、情報処理システム
JP3639703B2 (ja) * 1997-11-14 2005-04-20 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4343481B2 (ja) * 2001-02-06 2009-10-14 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP4432310B2 (ja) * 2001-08-08 2010-03-17 セイコーエプソン株式会社 ドット記録領域と空白領域とで副走査送りを切り換える印刷
JP5109758B2 (ja) 2008-03-28 2012-12-26 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、液体吐出方法
US7845751B2 (en) * 2008-10-15 2010-12-07 Eastman Kodak Company Nonuniform mask circulation for irregular page advance
JP4636167B2 (ja) * 2008-10-31 2011-02-23 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP6010989B2 (ja) * 2012-04-09 2016-10-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法
JP6432247B2 (ja) * 2014-09-26 2018-12-05 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ
JP6394432B2 (ja) 2015-02-20 2018-09-26 ブラザー工業株式会社 印刷制御装置、および、コンピュータプログラム
JP6834559B2 (ja) * 2017-02-10 2021-02-24 ブラザー工業株式会社 画像処理プログラム及び画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019130752A (ja) 2019-08-08
US20190232679A1 (en) 2019-08-01
US10596824B2 (en) 2020-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6870626B2 (ja) 画像記録装置
JP5724406B2 (ja) 画像形成装置
JP5256872B2 (ja) 印刷方法、印刷装置、及び、印刷物製造方法
JP2010000699A (ja) インクジェット記録装置
JP6065716B2 (ja) 補正値取得方法、及び、液体吐出装置の製造方法
JP2009234116A (ja) 補正値算出方法、及び、液体吐出方法
JP4763886B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2011104953A (ja) 記録装置
JP2012143874A (ja) インクジェット記録装置
JP6525752B2 (ja) プリント装置および検査方法
JP2002166535A (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
JP5067272B2 (ja) 印刷方法、印刷装置、及び、印刷物製造方法
US7547086B2 (en) Recording medium conveyance amount measurement method and inkjet recording apparatus
JP4847302B2 (ja) 記録媒体搬送量測定方法及びインクジェット記録装置
JP7028095B2 (ja) 画像記録装置
JP2016013645A (ja) インクジェット印刷装置
JP2001232783A (ja) 画像記録装置とその記録方法
JP2010115783A (ja) 画像形成装置
JP7467965B2 (ja) 記録装置
JP4958997B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2019064117A (ja) 画像記録装置
JP2013223927A (ja) インクジェット記録装置および記録方法
JP5235106B2 (ja) インクジェットプリンタ、印刷データ処理方法及び印刷データ処理プログラム
JP5293548B2 (ja) 記録装置
JP2005178000A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6870626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150