JP6868091B2 - 皿ばね - Google Patents

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Description

本発明は、皿ばねに関する。
本願は、2017年3月8日に日本に出願された特願2017−044380号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、下記特許文献1に示されるような皿ばねが知られている。この皿ばねは、環状の本体部を備えている。この環状の本体部の中心軸線に沿う方向を軸方向といい、軸方向から見た平面視で中心軸線に直交する方向を径方向といい、中心軸線回りに周回する方向を周方向というとき、下記特許文献1の皿ばねは、本体部の内周縁から径方向内側に向けて突出する爪部を備えている。この爪部は、径方向内側に向かうに従って漸次軸方向の一方側に向けて延びている。
この皿ばねでは、本体部と爪部との間に軸方向の荷重が作用すると、本体部が弾性変形するとともに、爪部の先端が本体部に対して軸方向に移動(ストローク)する。
日本国特許第5209904号公報
ところで、この種の皿ばねでは、ストロークに対する荷重の特性を安定させることが求められている。ここで、本願発明者らは、このような皿ばねを回転軸に嵌め込み、回転させて使用すると、ストロークに対する荷重の特性が、回転速度に伴って変化してしまうことを見出した。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、回転させて用いる皿ばねの荷重特性を安定させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る皿ばねは、回転軸に嵌め込まれる皿ばねであって、環状の本体部と、前記本体部の内周縁から径方向内側に向けて突出する爪部と、を有し、前記爪部は、径方向内側に向かうに従って漸次軸方向の一方側に向けて延び、前記爪部のうち、少なくとも先端部に孔が形成されている。
上記態様に係る皿ばねでは、爪部が、径方向内側に向かうに従って漸次軸方向の一方側に向けて延びている。これにより、皿ばねが回転すると、爪部に遠心力が作用し、この遠心力によって、爪部が、本体部との接続部分を基点として、軸方向外側に向けて起き上がるように変形するよう付勢される。そしてこの変形(遠心力)は、爪部の先端に当接している付勢対象物を、軸方向の一方側に向けて、回転速度が大きくなるにつれて強く押圧するように作用する。この押圧力により、皿ばねの見かけの荷重特性が変化する。
ここで、上記態様では、爪部のうち、少なくとも先端部に孔が形成されている。これにより、爪部のうち、上述したような回転による押圧力を大きく生じさせる先端部の質量を小さくして、この押圧力を抑えることができる。従って、皿ばねの荷重特性が回転速度に応じて変化してしまうのを抑制し、荷重特性を安定させることができる。
また、上記態様に係る皿ばねにおいて、前記孔のうち、径方向中央部より外側に位置する部分の開口面積は、径方向中央部より内側に位置する部分の開口面積より小さくてもよい。
また、上記態様に係る皿ばねにおいて、前記孔は、前記爪部の先端部から径方向外側に向けて延びる長孔であり、前記長孔における径方向内端部を除く部分の周方向における幅が、径方向外側に向かうに従って漸次小さくなっていてもよい。
この場合、回転速度に応じた遠心力による影響が大きい、爪部の先端部の質量を小さくするとともに、このような遠心力による影響が比較的小さい、爪部の根本部の断面積を大きくして、この根本部の強度を確保することができる。
また、上記態様に係る皿ばねにおいて、前記長孔のうち、径方向中央部より外側に位置する部分の開口面積は、径方向中央部より内側に位置する部分の開口面積より小さくてもよい。
また、上記態様に係る皿ばねでは、前記長孔の径方向内端部を除く部分に相当する、前記爪部が延びる延在方向の範囲において、前記延在方向に直交する方向における前記爪部の断面積が、径方向外側に向かうに従って漸次大きくなっていてもよい。
この場合、爪部の先端部の質量が小さくなり、根本部の断面積が大きくなる形状を、容易に実現することができる。
本発明の上記態様によれば、回転させて用いる皿ばねの荷重特性を安定させることができる。
本発明に係る一実施形態として示した皿ばねの概略図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 図1に示す皿ばねが装着されたクラッチ装置の概略図である。 実施例2の皿ばねの概略図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 皿ばねのストロークと荷重の関係を説明するグラフである。 比較例の皿ばねの平面図である。
以下、本発明に係る皿ばねの一実施形態を、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1(a)、(b)に示すように、本実施形態の皿ばね10は、環状の本体部2と、複数の爪部3と、を有している。この皿ばね10は、回転軸(図示せず)を囲むように嵌め込まれて用いられる場合がある。皿ばね10は、弾性変形可能な金属等の板材から、例えばプレス加工等を用いて形成されているが、皿ばね10の材質および加工方法は適宜変更してよい。
ここで本実施形態では、本体部2の中心軸線Oに沿う方向を軸方向という。また、軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。また、皿ばね10を軸方向に挟む2つの領域の一方側を+X側(図1(b)の紙面右側)と称し、他方側を−X側(図1(b)の紙面左側)と称する場合がある。
図1(a)は、皿ばね10を軸方向から見た平面図であり、図1(b)は、皿ばね10を径方向から見た側面図である。
各爪部3は、本体部2の内周縁から、径方向内側に向けて突出している。複数の爪部3は、周方向に等間隔を空けて配置されている。なお、これに限定されず、例えば、大小の間隔が周方向に交互に設けられるように爪部3が配置されてもよい。各爪部3は、径方向内側に向かうに従って漸次軸方向の一方側(図1(b)の+X側)に向けて延びている。本実施形態において、各爪部3の周方向の幅は、その延在方向(後述する延在方向P)の全域にわたって同等であるが、これに限定されず、例えば、爪部3の幅が、径方向内側に向かうに従い増大したり、あるいは減少したりしてもよい。各爪部3の先端部(径方向内側の端部)には、この爪部3を貫通する円形の孔3aが形成されている。本実施形態の爪部3の先端部は、爪部3の径方向中央部より先端側の部分に相当する。爪部3の径方向中央部は、爪部3の径方向内端と径方向外端との中央位置に相当する。孔3aは、爪部3をその板厚方向(爪部3の幅方向および延在方向のいずれにも直交する方向)に貫通している。
次に、皿ばね10が装着されたクラッチ装置30について説明する。なお、不図示の構成は従来と同様であるため省略している。
クラッチ装置30は、図2に示されるように、ケース体(クラッチドラム)31と、筒状のピストン34と、皿ばね10と、摩擦機構36と、ウェーブスプリング1と、クラッチハブ37と、スナップリング38と、を備えている。皿ばね10は、このクラッチ装置30のリターンスプリングとして用いられている。
これらのうち、ケース体31以外の部材1、10、34、36〜38は、ケース体31の内側に収容されている。ピストン34、皿ばね10、摩擦機構36、クラッチハブ37、およびスナップリング38は、ウェーブスプリング1と同軸に配設されている。
ケース体31は、例えばアルミニウム合金などで形成されている。
ピストン34は、横向きの有底筒状に形成されている。ピストン34の底壁部34aに、中心軸線Oと同軸に位置する貫通孔34bが形成され、この貫通孔34bの内側に、ケース体31に形成された支持突部31bが配設されている。ピストン34の周壁部34cにおける開放端部34dが、摩擦機構36に対して軸方向に対向している。ピストン34の周壁部34cの内側に、皿ばね10、およびスナップリング38が、軸方向に沿って底壁部34a側(−X側)から開放端部34d側(+X側)に向けてこの順に配設されている。
スナップリング38のうち、内周部は、支持突部31bの外周面に固定され、外周部は、皿ばね10における爪部3の先端(径方向内側の端部)を軸方向に沿う開放端部34d側(+X側)から支持している。すなわち、スナップリング38の−X側の面が、皿ばね10における爪部3の先端を軸方向に支持している。
皿ばね10は、支持突部31bを囲むように嵌め込まれている。皿ばね10における本体部2の外周部は、ピストン34の内面に当接している。すなわち、支持突部31bは、皿ばね10が囲むように嵌め込まれる回転軸に相当する。
ウェーブスプリング1は、軸方向の一方側に向けて突となる山部およびその反対側に向けて突となる谷部が周方向に交互に連ねられて形成された環状体13を備えている。環状体13の外周面(外周縁)には、径方向外側に向けて突出する規制突片14が配設されている。ウェーブスプリング1は、ピストン34の周壁部34cにおける開放端部34dと摩擦機構36との間の軸方向の隙間に配設されている。
以上の構成において、ピストン34は、軸方向に沿う開放端部34d側(+X側)に移動したときに、皿ばね10およびウェーブスプリング1を押圧し弾性変形させる。このうち、皿ばね10によって、ピストン34が軸方向の−X側に復元移動させられ、ウェーブスプリング1によって、ピストン34が摩擦機構36に当接する際に生じる衝撃力を緩和する。
このとき、皿ばね10は、爪部3の先端から本体部2の外周縁までの、軸方向における長さL(図1(b)参照)が伸縮するように弾性変形する。
摩擦機構36は、ピストン34の開放端部34dに、軸方向に沿うピストン34の外側から対向して配設されている。摩擦機構36は、環状の従動プレート40と、従動プレート40より内径および外径が小さい環状の摩擦プレート39と、が軸方向に交互に配設されて構成されている。従動プレート40および摩擦プレート39は、中心軸線Oと同軸に配設されている。従動プレート40の外周面には、径方向の外側に向けて突出する外規制突片40aが形成されている。摩擦プレート39の内周面には、径方向の内側に向けて突出する内規制突片39aが形成されている。
従動プレート40の外規制突片40a、およびウェーブスプリング1の規制突片14は、ケース体31の内面に形成された窪み部31aに係合されている。
窪み部31aは、軸方向に延びるとともに、径方向の内側に向けて開口した溝状に形成されている。窪み部31aは、軸方向から見て矩形状を呈し、その4つの辺のうちの2辺は略径方向に延びている。窪み部31aを画成する3つの内面31c、31dは、軸方向に真っ直ぐ延びている。窪み部31aを画成する内面31c、31dのうち、周方向で互いに対向する一対の対向面31cが、規制突片14の周端面(周方向の一対の端面)に、周方向で対向している。内面31dは径方向内方に対向している。
クラッチハブ37は、摩擦機構36における径方向の内側に配設されている。クラッチハブ37の外周面には、摩擦プレート39の内規制突片39aが係合する係合凹部37aが形成されている。
(作用)
ところで、この種のクラッチ装置30では、皿ばね10が中心軸線O回りに回転させられる場合がある。ここで、皿ばね10の爪部3は、前述したように、径方向内側に向かうに従って漸次軸方向の一方側(+X側)に向けて延びている。これにより、皿ばね10が中心軸線O周りに回転すると、爪部3に遠心力が作用し、この遠心力によって、爪部3が、本体部2との接続部分(以下、単に根本部という)を基点として、軸方向外側に向けて起き上がるように変形するよう付勢される。そしてこの変形(遠心力)は、爪部3の先端に当接しているスナップリング38を、軸方向の一方側(+X側)に向けて押す押圧力F(図1(b)参照)として作用する。このため、本体部2や爪部3の弾性変形による本来の弾性復元力と、この押圧力Fと、の合力がスナップリング38およびピストン34に及ぼされ、皿ばね10の見かけの荷重特性が変化する。
さらに、この押圧力Fは遠心力に起因するので、皿ばね10の回転速度が大きくなるにつれて押圧力Fも大きくなる。すなわち、皿ばね10が中心軸線O周りに回転する回転速度が大きくなるにつれて、皿ばね10の見かけの荷重が増加することとなり、皿ばね10の荷重特性が不安定になる可能性がある。
そこで本実施形態の皿ばね10には、前述の通り、爪部3の先端部に孔3aが形成されている。これにより、爪部3のうち、上述したような回転による押圧力Fを大きく生じさせる先端部の質量を小さくして、この押圧力Fを小さく抑えることができる。従って、皿ばねの荷重特性が回転速度に応じて変化してしまうのを抑制し、荷重特性を安定させることができる。
さらに、この孔3aは爪部3の先端に形成されているため、爪部3の根本部の断面積が減少せず、この根本部の強度を確保することができる。
(荷重特性の検討)
次に、回転の有無、爪部3における孔3aの有無、および孔3aの形状が、皿ばね10の荷重特性に及ぼす影響について検討した結果を、図4を用いて説明する。本検討では、図1、図3、および図5に示す3種類の皿ばねを用い、順に実施例1、実施例2、および比較例と称する。上記3種類の皿ばねは、本体部2および爪部3の厚みや外形などの基本的な緒元は共通であるが、孔3aの形態のみが異なっている。
具体的には、図1に示す実施例1の皿ばね10では、爪部3の先端部に円形の孔3aが形成されている。
図3(a)、(b)に示す実施例2の皿ばね10Aでは、爪部3に、この爪部3の先端部から径方向外側に向けて延びる長孔3bが形成されている。長孔3bは、爪部3の先端部から根本部にかけて延びている。長孔3bの径方向内側の端部には、径方向内側に向けて突となる曲面が形成されている。この径方向内側に向けて突となる曲面(例えば円弧)を含む長孔3bの部分を、径方向内端部と称する。この実施例2において、長孔3bの前記径方向内端部の径方向長さは、前記径方向内端部を除く部分の径方向長さよりも小さい。また、長孔3bの径方向外側の端部には、径方向外側に向けて突となる曲面が形成されている。長孔3bの径方向内側の端部(径方向内端部)における曲率半径は、実施例1における孔3aの半径と同等である。この長孔3bの径方向内端部を除く部分の周方向における幅は、径方向外側に向かうに従って、漸次小さくなっている。これにより、爪部3が延びる延在方向P(図3(b)参照)に直交する断面視において、長孔3bの径方向内端部を除く部分に周方向で隣接する爪部3の断面積が、径方向外側に向かうに従って漸次大きくなっている。言い換えれば、長孔3bの径方向内端部を除く部分に相当する、爪部3が延びる延在方向Pの範囲において、延在方向Pに直交する方向における爪部3の断面積が、径方向外側に向かうに従って漸次大きくなっている。また、爪部3のうち、径方向中央部より外側に位置する部分の質量は、径方向中央部より内側に位置する部分の質量より大きくなっている。なお、延在方向Pとは、中心軸線Oに直交する方向から見た側面視において、爪部3が根本部から先端部に向けて延びる方向である。
図3(a)は、皿ばね10Aを軸方向から見た平面図であり、図3(b)は、皿ばね10Aを径方向から見た側面図である。
図3(a)に示す仮想線Cは、長孔3bの径方向中央を通る、中心軸線Oを中心とした円弧である。長孔3bのうち、仮想線Cより径方向外側の部分における開口面積をS1とし、仮想線Cより径方向内側の部分における開口面積をS2とすると、S1<S2となっている。すなわち、長孔3bのうち、径方向中央部より外側に位置する部分の開口面積S1は、径方向中央部より内側に位置する部分の開口面積S2よりも小さい。
図5に示す比較例の皿ばね100では、爪部3に孔が形成されていない。図5は、皿ばね100を軸方向から見た平面図である。
ここで、図4に示すグラフのうち、「回転無し」は、図5に示す比較例の皿ばね100を中心軸線O周りに回転させずに用いた場合のデータである。また、図4に示すグラフのうち、「比較例」、「実施例1」、および「実施例2」は、比較例および実施例1〜2の各皿ばねを、中心軸線O周りに5000rpmで回転させた場合のデータである。
図4に示す横軸は、皿ばねのストローク量を示している。ここで、ストローク量とは、無負荷時を基準とする、皿ばねの軸方向における長さLの圧縮変形量である。つまり、皿ばねが軸方向に圧縮変形させられていない場合に、ストローク量が0となる。図4に示す縦軸は、皿ばねによる軸方向の見かけの荷重を示している。この見かけの荷重は、本体部2の弾性復元力および先述の押圧力Fの合算値である。
ここで、図4中の「回転無し」および「比較例」のグラフは、ともに比較例の皿ばね100についてのデータであり、条件の相違点は、皿ばね100を回転させているか否かである。すなわち、「比較例」のグラフと「回転無し」のグラフとの差分が、皿ばね100を回転させたことによる、皿ばね100の見かけの荷重の増加量を示している。すなわち、「回転無し」のデータから荷重の値が大きく離れるほど、皿ばね100を回転させたことによる押圧力Fが大きく作用していることを意味する。
図4から明らかなように、実施例1〜2のグラフはいずれも、「比較例」のグラフより「回転無し」のグラフに近い。すなわち、実施例1〜2のグラフと「回転無し」のグラフとの各差分は、「比較例」のグラフと「回転無し」のグラフとの差分よりも小さい。これは、実施例1〜2では、爪部3に孔3a若しくは長孔3bが形成され、爪部3が軽量化されることで、この爪部3に作用する遠心力が低減し、押圧力Fが減少するためである。このように、爪部3に孔3a若しくは長孔3bを形成することにより、皿ばねを中心軸線O周りに回転させたときに荷重特性が不安定になるのを抑えることができる。
また、実施例2のグラフは、実施例1のグラフよりも、「回転無し」のグラフに近い。すなわち、実施例2のグラフと「回転無し」のグラフとの差分は、実施例1のグラフと「回転無し」のグラフとの差分よりも小さい。
これは、実施例2の長孔3bのほうが、実施例1の孔3aよりも、開口面積が大きいため、より爪部3の質量が小さいことによる。
また、実施例2のように、延在方向Pに直交する断面における爪部3の断面積が、径方向外側に向かうに従って漸次大きくなるようにすることで、回転速度に応じて大きな押圧力Fを発生させる爪部3の先端部の質量を小さくするとともに、このような押圧力Fの発生が比較的小さい、爪部3の根本部の断面積を大きくして、この根本部の強度を確保することができる。
詳細な数値の図示は省略するが、検討結果の一例では、ストロークが2mmの時に、比較例の皿ばね100で生じていた押圧力Fを、実施例1の皿ばね10では約34%低減し、実施例2の皿ばね10Aでは約56%低減することができた。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、クラッチ装置30に用いられる皿ばね10(10A)について説明したが、この皿ばね10(10A)は他の装置に用いられてもよい。
また、前記実施例1〜2で示した本体部2、爪部3、および孔3a若しくは長孔3bの形状は一例であり、適宜変更することができる。例えば、本体部2から突出させる爪部3の数、周方向の幅、若しくは延在方向Pにおける長さ等を適宜変更してもよい。
また、前記実施例1〜2で示した孔3aおよび長孔3bの形態は一例であり、適宜変更することができる。例えば、爪部3の先端部に複数の細孔を形成することにより、この先端部の質量を減少させてもよい。あるいは、このような複数の細孔が爪部3の全域にわたって形成されるとともに、この細孔が配置されている密度が、爪部3のうち、径方向中央部より根本側の部分よりも、径方向中央部より先端側の部分の方が大きくなっていてもよい。すなわち、爪部3のうち、少なくとも先端部に孔が形成されていればよい。
また、長孔3bの開口形状は、多角形状、矩形状、若しくは台形状などであってもよい。また、長孔3bの径方向内端部における周方向の幅は、径方向内側に向かうに従って漸次小さくなっていてもよく、径方向内側に向かうに従って漸次大きくなっていてもよい。長孔3bに、径方向内側に向けて突となる曲面を含む前記径方向内端部が設けられずともよい。
また、前記実施例1〜2で示した爪部3の外形は一例であり、適宜変更することができる。例えば、台形、逆台形、またはハンマー形等の外形を有する爪部3を採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
2 本体部
3 爪部
3a 孔
3b 長孔
10、10A 皿ばね
O 中心軸線

Claims (3)

  1. 回転軸に嵌め込まれる皿ばねであって、
    環状の本体部と、
    前記本体部の内周縁から径方向内側に向けて突出する爪部と、を有し、
    前記爪部は、径方向内側に向かうに従って漸次軸方向の一方側に向けて延び、
    前記爪部のうち、少なくとも先端部に孔が形成されており
    前記孔のうち、径方向中央部より外側に位置する部分の開口面積は、径方向中央部より内側に位置する部分の開口面積より小さい、皿ばね。
  2. 前記孔は、前記爪部の先端部から径方向外側に向けて延びる長孔であり、
    前記長孔における径方向内端部を除く部分の周方向における幅が、径方向外側に向かうに従って漸次小さくなっている、請求項に記載の皿ばね。
  3. 前記孔は、前記爪部の先端部から径方向外側に向けて延びる長孔であり、
    前記長孔の径方向内端部を除く部分に相当する、前記爪部が延びる延在方向の範囲において、前記延在方向に直交する方向における前記爪部の断面積が、径方向外側に向かうに従って漸次大きくなっている、請求項またはに記載の皿ばね。
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