JP6964942B2 - 自動変速機のピストン機構 - Google Patents
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Description
摩擦係合要素を押圧するピストンと、
一端が前記ピストンに当接し、前記ピストンを初期位置に復帰させるリターンスプリングと、
外径側が固定側部材に係止され、内径側で前記リターンスプリングの他端を保持するスプリングリテーナと、を備え、
前記スプリングリテーナは、当該スプリングリテーナの表面から突出し、少なくとも二方向に延在するリブ部を備え、
前記リブ部は、前記スプリングリテーナの、前記リターンスプリングの他端を保持する面とは反対の面から、前記リターンスプリングを保持する位置より外径側で前記リターンスプリングが前記スプリングリテーナを押圧する方向に突出する。
また、本発明の自動変速機のピストン機構は、
摩擦係合要素を押圧する押圧部を有するピストンと、
一端が前記ピストンに当接し、前記ピストンを初期位置に復帰させるリターンスプリングと、
前記摩擦係合要素と前記ピストンとの間で固定側部材に係止され、前記リターンスプリングの他端を保持する保持部と、前記ピストンの前記押圧部が挿通する通過孔と、を有するスプリングリテーナと、を備え、
前記スプリングリテーナは、当該スプリングリテーナの表面から突出し、少なくとも二方向に延在するリブ部を備え、
前記通過孔は、前記保持部の外径側において、前記スプリングリテーナの周方向に沿って間隔を空けて複数設けられ、
前記リブ部は前記通過孔の間に設けられ、前記リブ部は、前記スプリングリテーナの、前記リターンスプリングの他端を保持する面と反対の面から、前記リターンスプリングが前記スプリングリテーナを押圧する方向に突出する。
図1は、自動変速機のピストン機構の構成を示す図である。
図1に示すように、自動変速機のピストン機構は、固定側部材である変速機ケース1の内部に配置され、摩擦締結要素7を押圧するピストン20と、ピストン20に当接してピストン20を初期位置に復帰させるリターンスプリング15と、リターンスプリング15を保持するスプリングリテーナ30を備える。
図3は、図2のA−A断面図である。
図2および図3に示すように、スプリングリテーナ30は、薄板の円環状の円盤部31を備える。円盤部31の内周縁には、隔壁10側へ軸方向に延びる内側筒部32aが設けられている。円盤部31の外周縁には、隔壁10側へ軸方向に延びる複数の鍔部32bが、周方向等間隔に設けられている。内側筒部32aおよび鍔部32bによって、スプリングリテーナ30の剛性が補強されている。図2に示すように、スプリングリテーナ30は、軸方向から見るとリング形状を有している。
図4の(a)に示すように、リブ部35は、第1の突出部35aと、第1の突出部35aと直角に交差する第2の突出部35bを備え、摩擦締結要素7側から見て十字状になっている。第1の突出部35aはスプリングリテーナ30の径方向に延び、第2の突出部35bはスプリングリテーナ30の周方向に延びる。
図5の(a)は、比較例として、リブ部35が無い場合のスプリングリテーナ30の変形を説明する図であり、図5の(b)は実施の形態のリブ部35の作用を説明する図である。
図1に示したピストン20が、摩擦締結要素7側へ軸方向に移動すると、図5の(a)に示すようにリターンスプリング15が圧縮されてスプリングリテーナ30を押圧して負荷をかける。ここで、スプリングリテーナ30の剛性が低いと、リターンスプリング15からの負荷によってスプリングリテーナ30が変形する可能性がある。
(1)摩擦締結要素7(摩擦係合要素)を押圧するピストン20と、
軸方向一端15a(一端)がピストン20に当接し、ピストン20を初期位置に復帰させるリターンスプリング15と、
変速機ケース1(固定側部材)に係止され、リターンスプリング15の軸方向他端15b(他端)を保持するスプリングリテーナ30と、を備え、
スプリングリテーナ30は、スプリングリテーナ30の面31b(表面)から突出し、二方向に延在するリブ部35を備える。
リブ部35を、リターンスプリング15がスプリングリテーナ30を押圧する方向と同じ方向に突出させることによって、スプリングリテーナ30の変形を防止しやすい。
具体的には、第1の突出部35aが、スナップリング4の内周縁に当接してスナップリング4を溝3の方向に押圧する。
リブ部35が、スナップリング4の溝3からの脱落防止とスプリングリテーナ30の剛性を向上させる作用を兼ね備えることで、省スペースと、加工工数の低減を達成することができる。
実施の形態では、スプリングリテーナ30の周方向と径方向の二方向に延在する十字状のリブ部35を説明したが、リブ部35の形状はこれに限られない。
リブ部35は十字状に限られず、例えば、図6の(a)に示すように、X字状としても良い。すなわち、第1の突出部35aと第2の突出部35bは、直角以外の角度で交差しなくても良い。リブ部35が延在する方向も、スプリングリテーナ30の周方向と径方向に限られず、適宜変更可能である。また、リブ部35が延在する方向は二方向に限られず、三方向以上の方向に延在するようにしても良い。例えば、図6の(b)に示すように、リブ部35を星形としても良い。
2 スプライン
2a スプライン溝
3 溝
4 スナップリング
4a 面
5 ハブ部
6 スプライン
7 摩擦締結要素
7a ドライブプレート
7b ドリブンプレート
10 隔壁
11 シリンダ
13 油室
15 リターンスプリング
15a 軸方向一端
15b 軸方向他端
17 ワッシャ
20 ピストン
21 押圧部
22 凹部
22a 底壁
30 スプリングリテーナ
31 円盤部
31a、31b 面
32a 内側筒部
32b 鍔部
33 通過穴
34 保持部
34a 貫通孔
34b 立ち上がり部
35 リブ部
35a 第1の突出部
35b 第2の突出部
Claims (6)
- 摩擦係合要素を押圧するピストンと、
一端が前記ピストンに当接し、前記ピストンを初期位置に復帰させるリターンスプリングと、
外径側が固定側部材に係止され、内径側で前記リターンスプリングの他端を保持するスプリングリテーナと、を備え、
前記スプリングリテーナは、当該スプリングリテーナの表面から突出し、少なくとも二方向に延在するリブ部を備え、
前記リブ部は、前記スプリングリテーナの、前記リターンスプリングの他端を保持する面とは反対の面から、前記リターンスプリングを保持する位置より外径側で前記リターンスプリングが前記スプリングリテーナを押圧する方向に突出する、自動変速機のピストン機構。 - 前記リブ部は、前記スプリングリテーナの径方向に延びる第1の突出部と、前記スプリングリテーナの周方向に延び、前記第1の突出部と交差する第2の突出部と、を備える、請求項1記載の自動変速機のピストン機構。
- 前記スプリングリテーナは、前記リターンスプリングの前記他端が保持される保持部を備え、
前記リブ部は、前記保持部の近傍に設けられる、請求項1または2記載の自動変速機のピストン機構。 - 摩擦係合要素を押圧する押圧部を有するピストンと、
一端が前記ピストンに当接し、前記ピストンを初期位置に復帰させるリターンスプリングと、
前記摩擦係合要素と前記ピストンとの間で固定側部材に係止され、前記リターンスプリングの他端を保持する保持部と、前記ピストンの前記押圧部が挿通する通過孔と、を有するスプリングリテーナと、を備え、
前記スプリングリテーナは、当該スプリングリテーナの表面から突出し、少なくとも二方向に延在するリブ部を備え、
前記通過孔は、前記保持部の外径側において、前記スプリングリテーナの周方向に沿って間隔を空けて複数設けられ、
前記リブ部は前記通過孔の間に設けられ、前記リブ部は、前記スプリングリテーナの、前記リターンスプリングの他端を保持する面と反対の面から、前記リターンスプリングが前記スプリングリテーナを押圧する方向に突出する、自動変速機のピストン機構。 - 前記固定側部材に形成された溝に装着され、前記スプリングリテーナの表面に当接して前記スプリングリテーナを位置決めするスナップリングを備え、
前記リブ部は、前記スナップリングを前記溝の方向に押圧する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動変速機のピストン機構。 - 前記固定側部材に形成された溝に装着され、前記スプリングリテーナの表面に当接して前記スプリングリテーナを位置決めするスナップリングを備え、
前記第1の突出部は、前記スナップリングの内周縁に当接して当該スナップリングを前記溝の方向に押圧する、請求項2に記載の自動変速機のピストン機構。
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JP2017190587A JP6964942B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 自動変速機のピストン機構 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP6964942B2 true JP6964942B2 (ja) | 2021-11-10 |
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Family Applications (1)
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JP2017190587A Active JP6964942B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 自動変速機のピストン機構 |
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2017
- 2017-09-29 JP JP2017190587A patent/JP6964942B2/ja active Active
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