JP6863667B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や鉄道車両のサスペンション装置等に備えられ、ピストンロッドのストロークに対して、作動流体の流れを制御することにより、減衰力を発生させる緩衝器に関するものである。
上述の緩衝器は、一般的に、作動流体が封入されたシリンダ内に、ピストンロッドが連結されたピストンを摺動可能に嵌装し、ピストンロッドのストロークに対して、シリンダ内のピストンの摺動によって生じる流体の流れを減衰力発生機構によって制御して減衰力を発生させるようになっている。減衰力発生機構では、ピストンロッドの伸び側と縮み側とで減衰力特性を相違させるべく、伸び側減衰力発生機構と縮み側減衰力発生機構とをそれぞれ備えたものがある。しかも、これら伸び側減衰力発生機構及び縮み側減衰力発生機構においては、ソレノイドへの通電電流を制御することで、減衰力特性を制御できるものがある。
例えば、特許文献1に記載された減衰力発生機構は、ソレノイドへの通電電流を制御することで、減衰力特性を制御できる、伸び側減衰弁及び縮み側減衰弁がそれぞれ備えられ、これら伸び側減衰弁と縮み側減衰弁とが、ケース内にシリンダの軸方向に沿って直列に配置されて構成されている。
特開平9−264364号公報
上記特許文献1に記載された減衰力発生機構では、ケース内に伸び側減衰弁と縮み側減衰弁とをまとめて配置しているために、外筒の外方で、その径方向に沿うケースの有スペースが大きくなり、車両搭載性が悪化するという問題が発生する。
そして、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、縮み側減衰力発生機構と伸び側減衰力発生機構とを備え、これらのシリンダの径方向に沿う有スペースを小さくする緩衝器を提供することを課題としてなされたものである。
上記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る緩衝器は、作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に連通し、作動流体及びガスが封入されたリザーバと、前記シリンダに摺動可能に挿入されて、該シリンダの内部を一側室と他側室とに画成するピストンと、一端が前記ピストンに連結されて、他端が前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、前記シリンダの一側室と連通すると共に、前記リザーバ内に連通する一側通路と、前記シリンダの他側室と連通すると共に、前記リザーバ内に連通する他側通路と、前記一側通路に設けられ、前記ピストンロッドの縮み行程時に前記一側室から流出した作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる第1の減衰力発生機構と、前記他側通路に設けられ、前記ピストンロッドの伸び行程時に前記他側室から流出した作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる第2の減衰力発生機構と、を備えており、前記第1及び第2の減衰力発生機構は、各々、減衰力を発生させる減衰力発生部と、該減衰発生部の減衰力を可変させるソレノイドとを備えており、前記第1の減衰力発生機構の前記減衰力発生部と、前記第1の減衰力発生機構のソレノイドとは、前記シリンダの軸方向に沿って並べて配置されており、前記第2の減衰力発生機構の前記減衰力発生部と、前記第2の減衰力発生機構のソレノイドとは、前記シリンダの軸方向に沿って並べて配置されており、前記第1の減衰力発生機構と、前記第2の減衰力発生機構とは、前記シリンダの軸方向に沿って離間して配置され、前記第1の減衰力発生機構の前記減衰力発生部は、前記シリンダの軸方向一側に配置されており、前記第1の減衰力発生機構の前記ソレノイドは、前記シリンダの軸方向他側に配置されており、前記第2の減衰力発生機構の前記ソレノイドは、前記シリンダの軸方向一側に配置されており、前記第2の減衰力発生機構の前記減衰力発生部は、前記シリンダの軸方向他側に配置されている。
本発明の一実施形態に係る緩衝器によれば、縮み側減衰力発生機構及び伸び側減衰力発生機構における、シリンダの径方向に沿う有スペースを小さくすることができる。
第1実施形態に係る緩衝器の断面図である。 第1実施形態に係る緩衝器の断面図である。 第1実施形態に係る本緩衝器のベースバルブ周辺の拡大断面図である。 第1実施形態に係る緩衝器のロッドガイド周辺の拡大断面図である。 第1実施形態に係る緩衝器の縮み側減衰力発生機構の拡大断面図である。 (a)は第1実施形態に係る緩衝器の正面図であり、(b)は下面図である。 第2実施形態に係る緩衝器の断面図である。 第3実施形態に係る緩衝器の断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る緩衝器1a、1b、1cには、バイフロー型が採用されており、本実施形態に係る緩衝器1a、1b、1cは、車体と台車との間に縦置き状態で取り付けられる鉄道車両用上下動ダンパとして採用される。なお、本実施形態では、縦置き状態で取り付けられる鉄道車両用上下動ダンパを例として示すが、左右動ダンパや、ヨーダンパに用いてもよい。しかも、本実施形態に係る緩衝器1a、1b、1cを、自動車のダンパとして採用してもよい。
まず、第1実施形態に係る緩衝器1aを図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る緩衝器1aは、シリンダ2の外側に同心状に外筒3を設けて構成されている。シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成されている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装されている。このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。なお、シリンダ下室2Bがシリンダ2の一側室に相当して、シリンダ上室2Aがシリンダ2の他側室に相当する。ピストン5には、ピストンロッド6の下端が連結されている。
ピストンロッド6上端側は、シリンダ上室2Aを通り、シリンダ2及び外筒3の上端部に装着されたロッドガイド10およびシール部材12に挿通されて、シリンダ2の外部へ延出されている。ピストンロッド6の上端には、車体側と連結する連結用のリング状ブラケット14が一体的に形成されている。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ16が設けられている。外筒3の下端開口は蓋体18により閉塞されている。蓋体18には、台車側と連結する連結用のリング状ブラケット19が一体的に形成されている。なお、シリンダ2内には、作動流体として油液が封入され、リザーバ4内には油液及びガスが封入されている。
ピストン5には、シリンダ上室2Aとシリンダ下室2B間を連通させる通路21、22が設けられている。通路21には、シリンダ上室2A側の油液の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをシリンダ下室2B側へリリーフするリリーフ弁24が設けられる。一方、通路22には、シリンダ下室2B側の油液の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをシリンダ上室2A側へリリーフするリリーフ弁25が設けられる。
図1及び図3に示すように、ベースバルブ16には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる通路31、32が設けられている。ベースバルブ16の外周面とシリンダ2の内周面との間はシール部材(図示略)により液密的にシールされている。通路31には、リザーバ4からシリンダ下室2Bへの油液の流通のみを許容する逆止弁36が設けられる。一方、通路32には、シリンダ下室2B側の油液の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをリザーバ4側へリリーフするリリーフ弁40が設けられる。
シリンダ2の、ベースバルブ16付近の周壁には、周方向に間隔を置いて複数の流通孔44が形成されている。シリンダ2の外周面には、各流通孔44を覆うように円筒状の案内部材45が配置される。案内部材45の内周面には環状溝部46が形成される。案内部材45の環状溝部46内は、案内部材45の内周面とシリンダ2の外周面との間に配置された複数のシール部材48、48により液密的にシールされている。案内部材45の周壁には、径方向に貫通して環状溝部46と連通する支持孔50が形成される。外筒3の周壁部で、案内部材45の支持孔50と対向する位置に径方向に貫通する外筒側支持孔51が形成される。案内部材45の支持孔50と外筒3の外筒側支持孔51とに、縮み側連通パイプ52が挿通されている。縮み側連通パイプ52は、シリンダ2の径方向に延びている。縮み側連通パイプ52の外周面と案内部材45の支持孔50の内周面との間はシール部材53により液密的にシールされている。この縮み側連通パイプ52が、縮み側減衰力発生機構55に連通されている。縮み側減衰力発生機構55は外筒3の下端外周面に配置される。これにより、シリンダ下室2Bは、各流通孔44、案内部材45の環状溝部46及び縮み側連通パイプ52を介して、縮み側減衰力発生機構55に連通されることになる。なお、縮み側減衰力発生機構55が第1の減衰力発生機構に相当する。
図1及び図4に示すように、ロッドガイド10は、シリンダ2及び外筒3の上端開口を閉塞するものである。ロッドガイド10はピストンロッド6の軸方向の移動をガイドするものである。ロッドガイド10が閉塞部材に相当する。ロッドガイド10の外周面に外筒3の内周面が当接される。ロッドガイド10の下面に形成した収容凹部57にシリンダ2の上端が接続される。ロッドガイド10には、ピストンロッド6が挿通される挿通孔58が形成される。シリンダ2の上端外周面とロッドガイド10の収容凹部57の内周面とは、シール部材59により液密的にシールされる。挿通孔58の上部内周面とピストンロッド6の外周面との間には、シール部材12が配置される。該シール部材12により、ピストンロッド6を摺動可能に支持して、挿通孔58の内周面とピストンロッド6の外周面との間を液密的にシールする。
ロッドガイド10の挿通孔58の下部内周面には、シリンダ上室2Aに開口する環状溝部62が形成される。ロッドガイド10には、シリンダ上室2Aと連通する第1流通路64が形成される。第1流通路64は、シリンダ上室2Aからシリンダ2の軸方向に沿って延びる第1軸方向流通路65と、該第1軸方向流通路65の上端に連通され、シリンダ2の径方向に沿って延びる第1径方向流通路66と、から構成される。外筒3の周壁部で、第1径方向流通路66と対向する位置に径方向に貫通する外筒側支持孔67が形成される。第1径方向流通路66の一部及び外筒側支持孔67に、伸び側連通パイプ69が挿通されている。伸び側連通パイプ69は、シリンダ2の径方向に延びている。伸び側連通パイプ69の外周面と第1径方向流通路66の内周面との間にはこれらを液密的にシールするシール部材70が配置されている。この伸び側連通パイプ69が、伸び側減衰力発生機構74に連通されている。伸び側減衰力発生機構74は外筒3の上端外周面に配置される。これにより、シリンダ上室2Aは、第1流通路64及び伸び側連通パイプ69を介して、伸び側減衰力発生機構74に連通されることになる。なお、流路伸び側減衰力発生機構74が、第2の減衰力発生機構に相当する。
また、ロッドガイド10には、シリンダ上室2Aと連通する第2流通路76が形成される。該第2流通路76は、シリンダ上室2Aからシリンダ2の軸方向に沿って延びる第2軸方向流通路77と、該第2軸方向流通路77の上端に連通され、シリンダ2の径方向に沿って延びる第2径方向流通路78と、第2径方向流通路78の、ピストンロッド6から離れた位置で連通され、シリンダ2の軸方向に沿って延びる第2軸方向接続孔79と、から構成される。第2径方向流通路78は、ロッドガイド10の内周面に設けた、シリンダ上室2Aに開口する環状溝部62に連通している。第2軸方向接続孔79が、リザーバ用パイプ82に接続され、リザーバ用パイプ82と第2流通路76とが連通する。リザーバ用パイプ82はリザーバ4内を上下方向に延び、その下端は、リザーバ4内で、案内部材45に近接して油液内に配置される。なお、第2流通路76及びリザーバ用パイプ82が、リザーバ通路に相当する。
次に、伸び側減衰力発生機構74及び縮み側減衰力発生機構55を説明するが、伸び側減衰力発生機構74と縮み側減衰力発生機構55とは、同じ構造を有しているために、縮み側減衰力発生機構55のみを説明して、伸び側減衰力発生機構74の説明を適宜省略する。
図1及び図5に示すように、縮み側減衰力発生機構55は、ソレノイドブロック100と、バルブブロック101と、連通ブロック102とから概略構成される。これらソレノイドブロック100、バルブブロック101及び連通ブロック102は同軸上に配置され、シリンダ2の軸方向と平行に配置されている。ソレノイドブロック100が最も上部に配置される。ソレノイドブロック100の下方にバルブブロック101が配置される。該バルブブロックの下方に連通ブロック102が配置される。なお、バルブブロック101が減衰力発生部に相当する。ソレノイドブロック100は、メインバルブ120の開弁圧力を制御するソレノイド駆動の圧力制御弁であるパイロットバルブ123を作動させるものである。
ソレノイドブロック100は、ソレノイドケース108の上部にコア112が固定され、ソレノイドケース108内に軸方向に移動自在に支持されるプランジャ105とプランジャ105に連結された中空の作動ロッド106とを組み込んだ状態でコア113が圧入固定されて構成される。ソレノイドケース108は円筒状に形成される。ソレノイドケース108の上端開口は上部カバー110により閉塞されている。上部カバー110からは、外筒3の周方向に向かってリード線115が延出し、リード線115は、外筒3に向かって折り曲げられて配置される。リード線115が鉄道車両の車載コントローラ等に接続される。このように、リード線115が周方向に向かって延出されることで、外筒3に向かって延出される場合に比して、リード線115の取回しが容易になる。
コイル111、コア112、113、プランジャ105及び作動ロッド106がソレノイドアクチュエータを構成している。そして、リード線115を介してコイル111に通電することにより、電流に応じてプランジャ105(作動ロッド106)に軸方向の推力を発生させる。
バルブブロック101及び連通ブロック102は、上端が開口されるケース本体117内に収容されている。ケース本体117とソレノイドケース108とはシール部材118により液密的に接続され、取付部材116によって、ケース本体117に固定されることによって取り付けられている。バルブブロック101は、メインバルブ120と、該メインバルブ120が着座するメインボディ121と、パイロットピン122と、パイロットバルブ123と、該パイロットバルブ123が着座するパイロットボディ124と、フェイルバルブ125と、を備えている。メインボディ121の径方向中央に設けた軸方向に貫通する支持孔127に、パイロットピン122が支持される。メインボディ121には、軸方向に貫通する通路129が周方向に沿って複数設けられている。メインボディ121の支持孔127及び各通路129が、後述する連通ブロック102の連通ボディ175に設けた連通路103に連通している。メインボディ121の下端で、各通路129の周りの部位と、連通ブロック102の連通ボディ175の上端で、連通路103の周りの部位との間は、シール部材131により液密的にシールされる。
パイロットピン122は円筒状に形成されている。該パイロットピン122には、下端部を開口して軸方向に延びるオリフィス通路133と、該オリフィス通路133に連通し、上端部を開口して軸方向に延びる大径流通路134と、が形成されている。パイロットピン122の上端部の外周面には、軸方向に延びる切欠き部135が形成される。該パイロットピン122の軸方向中間の外周面から外方に向かって環状突設部137が突設されている。パイロットピン122の下端部がメインボディ121の支持孔127に支持され、支持孔127と、パイロットピン122の大径流通路134及びオリフィス通路133とが連通する。パイロットピン122の環状突設部137とメインボディ121との間に、メインバルブ120としてのメインディスクバルブ140が支持される。
パイロットピン122の上端側にパイロットボディ124が配置されている。該パイロットボディ124は、断面略H字状に形成される。パイロットボディ124の上端開口は、径方向中央に貫通孔142を有する保持プレート143にて閉塞されている。貫通孔142に作動ロッド106が挿通される。その結果、パイロットボディ124と保持プレート143との間に弁室145が形成される。保持プレート143の貫通孔142の内周面には、周方向に沿って複数の連通路147が形成されている。保持プレート143とソレノイドブロック100のソレノイドケース108の底部との間からパイロットボディ124の上部外周に至る範囲にスペーサ148が配置される。該スペーサ148は、挿通孔149を有する円板部150と、該円板部150の外周縁から下端側に延びる円筒状壁部151と、からなる。円筒状壁部151は、周方向に沿って波状に形成される。円板部150は、その挿通孔149の内周面から放射状に円筒状壁部151の上部に至る範囲に複数の切欠き部152が形成されている。
一方、メインボディ121の上端に配置されるメインディスクバルブ140と、パイロットボディ124の下端側とで囲まれる範囲に背圧室155が形成される。パイロットボディ124の径方向中央に小径連通孔157が形成される。パイロットボディ124には、小径連通孔157から下方に連続する大径支持孔にパイロットピン122が支持される。パイロットボディ124の小径連通孔157と、パイロットピン122の大径流通路134及びオリフィス通路133とが連通する。パイロットピン122の環状突設部137と、パイロットボディ124との間に、スリット付きディスク159及び可撓性ディスク160が支持される。パイロットボディ124には、弁室145に連通する通路162が周方向に沿って複数設けられている。そして、パイロットボディ124の小径連通孔157と背圧室155とが、パイロットピン122に設けた各切欠き部135、及びスリット付ディスク159のスリットにより連通される。
パイロットボディ124の小径連通孔157周りの部位に、パイロットバルブ123が離着座する。該パイロットバルブ123は、パイロット弁部材164と、該パイロット弁部材164をパイロットボディ124から離す方向に付勢する薄厚板状のバネ部材165と、を備えている。パイロット弁部材164は、パイロットボディ124に離着座してパイロットボディ124の小径連通孔157を開閉するものである。該パイロット弁部材164は、有底円筒状に形成され、下端に設けられる貫通孔166と、該貫通孔166に連通して、作動ロッド106の下端部を収容する収容孔167と、を有する。パイロット弁部材164の収容孔167に作動ロッド106の下端部が収容される。パイロット弁部材164の上端側寄りの外周面には径方向に突設されるバネ受部169が形成される。バネ受部169の上端側と保持プレート143との間に、フェイルバルブ125であるフェイルディスク171が複数積層されている。メインボディ121及びパイロットボディ124と、ケース本体117との間に第1液室173が形成される。
連通ブロック102は、軸方向に延びる連通路103を有する円筒状の連通ボディ175と、連通ボディ175に第1液室173に連通するように設けられ、軸方向に延びる複数の流通孔176と、各流通孔176の下端開口に沿って配置される逆止弁177と、を備えている。連通ボディ175とケース本体117との間に第2液室179が形成される。連通ボディ175の連通路103は、メインボディ121の支持孔127及び各通路129に連通する。連通ボディ175の連通路103の周りに、軸方向に貫通する流通孔176が周方向に沿って間隔を置いて複数形成される。各流通孔176の上端は第1液室173に開口している。各流通孔176の下端開口には、その下端開口を開閉する逆止弁177が配置される。逆止弁177は、第1液室173から第2液室179への油液の流通のみを許容する。逆止弁177は、各流通孔176の下端開口に当接される円板状の弁体181と、該弁体181を、各流通孔176の下端開口が閉塞する方向に付勢するスプリング182と、を備えている。
縮み側減衰力発生機構55のケース本体117とシリンダ2の外周面との間には支持ブロック184が配置される。ケース本体117のシリンダ2側の周壁には、径方向に貫通されるケース側支持孔186及びケース側連通孔187が形成される。ケース側連通孔187がケース側支持孔186よりも上側に位置する。一方、支持ブロック184には、ケース本体117のケース側支持孔186と連通して、径方向に貫通するブロック側支持孔189が形成され、ケース本体117のケース側連通孔187に連通して、径方向に貫通するブロック側連通孔190がそれぞれ形成される。支持ブロック184のブロック側支持孔189と、ケース本体117のケース側支持孔186とに縮み側連通パイプ52が支持される。ケース側支持孔186の内周面と縮み側連通パイプ52の外周面との間はシール部材191によりシールされている。ブロック側連通孔190及びケース側連通孔187周辺における、支持ブロック184とケース本体117との間はシール部材197により液密的にシールされている。縮み側連通パイプ52は、ケース本体117内の第2液室179に連通される。支持ブロック184のブロック側連通孔190及びケース本体117のケース側連通孔187は、ケース本体117内の第1液室173に連通されると共に、外筒3に設けた外筒側連通孔192に連通しており、外筒側連通孔192を介してリザーバ4に連通している。
次に、縮み側減衰力発生機構55の作用について説明する。
ソレノイドブロック100のコイル111に通電すると、作動ロッド106によりパイロット弁部材164がバネ部材165の付勢力に抗して前進されて、その先端がパイロットボディ124に着座される。これにより、コイル111への通電電流によりパイロットバルブ123の開弁圧力を制御して、パイロットバルブ123による圧力制御を実行することができる。
つまり、縮み行程時、油液がシリンダ下室2Bから縮み側連通パイプ52を経由して第2液室179に流入されると、縮み側減衰力発生機構55において、油液は、連通ブロック102の連通ボディ175の連通路103に流入し、メインバルブ120のメインディスクバルブ140の開弁前(ピストン速度低速域)においては、パイロットピン122のオリフィス通路133及び大径流通路134からパイロットボディ124の小径連通孔157を経由して、パイロットバルブ123のパイロット弁部材164を押し開いて弁室145内へ流入する。そして、弁室145の油液は、保持プレート143の各連通路147からスペーサ148の切欠き部152、ケース本体117内の第1液室173、ケース本体117のケース側連通孔187、支持ブロック184のブロック側連通孔190及び外筒3に設けた外筒側連通孔192を経由してリザーバ4に流れる。そこで、ピストン速度が上昇してシリンダ2のシリンダ上室2A側の圧力がメインディスクバルブ140の開弁圧力に達すると、連通ボディ175の連通路103に流入した油液は、メインボディ121の各通路129を通り、メインディスクバルブ140を押し開いて、ケース本体117内の第1液室173へ直接流れる。
このように、縮み側減衰力発生機構55では、メインバルブ120のメインディスクバルブ140の開弁前(ピストン速度低速域)においては、パイロットピン122のオリフィス通路133及びパイロットバルブ123のパイロット弁部材164の開弁圧力によって減衰力が発生する。また、メインディスクバルブ140の開弁後(ピストン速度高速域)においては、メインディスクバルブ140の開度に応じて減衰力が発生する。そして、コイル111への通電電流によってパイロットバルブ123の開弁圧力を調整することにより、ピストン速度にかかわらず、減衰力を直接制御することができる。すなわち、パイロットバルブ123の開弁圧力によって、油液が、パイロットボディ124の小径連通孔157、パイロットピン122の切欠き部135、スリット付きディスク159のスリットを介して背圧室155に流入することにより背圧室155の内圧が変化する。この背圧室155の内圧はメインディスクバルブ140の閉弁方向に作用するので、パイロットバルブ123の開弁圧力を制御することにより、メインディスクバルブ140の開弁圧力を同時に調整することができ、これにより、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
また、コイル111の断線、車載コントローラの故障等のフェイルの発生により、プランジャ105(作動ロッド106)の推力が失われた場合には、バネ部材165の付勢力によってパイロット弁部材164が後退して、バネ受部169の上端面がフェイルバルブ125の各フェイルディスク171に当接された状態となる。そして、このパイロット弁部材164の状態では、弁室145内の油液は各フェイルバルブ125(各フェイルディスク171)を押し開いて、保持プレート143の各連通路147及びスペーサ148の切欠き部152を経由してケース本体117内の第1液室173へ流れる。このように、弁室145からケース本体117内の第1液室173への油液の流れは、各フェイルバルブ125(各フェイルディスク171)によって制御されることになるので、各フェイルバルブ125(各フェイルディスク171)の開弁圧力の設定によって所望の減衰力を発生させると共に、背圧室155の内圧、すなわち、メインディスクバルブ140の開弁圧力を調整することができる。その結果、フェイル時においても適切な減衰力を得ることができる。
伸び側減衰力発生機構74は、縮み側減衰力発生機構55と同様の構成であるが、図1に示すように、連通ブロック102が最も上方に配置される。該連通ブロック102の下方にバルブブロック101が配置される。該バルブブロック101の下方にソレノイドブロック100が配置される。これにより、縮み側減衰力発生機構55のソレノイドブロック100と、伸び側減衰力発生機構74のソレノイドブロック100とが対向するように配置される。伸び側減衰力発生機構74では、ケース本体117に設けたケース側支持孔194と、支持ブロック193に設けたブロック側支持孔195とに伸び側連通パイプ69が支持される。また、図2に示すように、縮み側減衰力発生機構55の第1液室173と、伸び側減衰力発生機構74の第1液室173とが、軸方向に延びる連通パイプ200により連通されている。
なお、シリンダ2の各流通孔44、案内部材45の環状溝部46、縮み側連通パイプ52、縮み側減衰力発生機構55の第2及び第1液室179、173、ケース本体117のケース側連通孔187、支持ブロック184のブロック側連通孔190、及び外筒3の外筒側連通孔192が一側通路に相当する。一方、ロッドガイド10の第1流通路64、伸び側連通パイプ69、伸び側減衰力発生機構74の第2及び第1液室179、173、連通パイプ200、縮み側減衰力発生機構55の第1液室173、ケース本体117のケース側連通孔187、支持ブロック184のブロック側連通孔190、及び外筒3の外筒側連通孔192が他側通路に相当する。
また、図6に示すように、伸び側減衰力発生機構74と縮み側減衰力発生機構55とは、保護カバー220により一体的に保護される。伸び側減衰力発生機構74のソレノイドブロック100からのリード線115と、縮み側減衰力発生機構55のソレノイドブロック100からのリード線115とはまとめて1本の配線222として構成される。該配線222は保護カバー220から外部に延出され、外筒3の外周面に備えた軸方向に延びる筒状の案内ブロック225、及びクランプ部材226により案内されて、車載コントローラ等に接続される。
次に、第1実施形態に係る緩衝器1aの作用を説明する。
ピストンロッド6の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ベースバルブ16の逆止弁36が閉じ、シリンダ下室2B側の油液が加圧されて、シリンダ下室2Bの油液が、シリンダ2の各流通孔44及び案内部材45の環状溝部46を経由して縮み側連通パイプ52に流入する。縮み側連通パイプ52に流入した油液は、縮み側減衰力発生機構55に流入することで所定の減衰力が発生する。その後、縮み側減衰力発生機構55内の油液は、縮み側減衰力発生機構55のケース本体117の第1液室173からケース側連通孔187、支持ブロック184のブロック側連通孔190及び外筒3の外筒側連通孔192を経由してリザーバ4に流入する。
この縮み行程時における、ピストン5が移動した分の油液は、リザーバ4から外筒3の外筒側連通孔192、支持ブロック184のブロック側連通孔190、縮み側減衰力発生機構55のケース本体117のケース側連通孔187、ケース本体117内の第1液室173、連通パイプ200、伸び側減衰力発生機構74のケース本体117内の第1液室173、第2液室179(逆止弁177が開く)、伸び側連通パイプ69及び第1流通路64を経由して、シリンダ上室2Aへ流入して補給される。なお、シリンダ下室2Bの圧力がピストン5のリリーフ弁25の開弁圧力に達すると、リリーフ弁25が開いて、シリンダ下室2Bの圧力をシリンダ上室2Aへリリーフすることにより、シリンダ下室2Bの過度の圧力の上昇を防止する。また、シリンダ下室2Bの圧力がベースバルブ16のリリーフ弁40の開弁圧力に達すると、リリーフ弁40が開いて、シリンダ下室2Bの圧力をリザーバ4へリリーフすることにより、シリンダ下室2Bの過度の圧力の上昇を防止する。
一方、ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、シリンダ上室2Aの油液が加圧されて、シリンダ上室2Aの油液は、第1流通路64及び第2流通路76に分かれて流入する。第1流通路64に流入した油液は、伸び側連通パイプ69から伸び側減衰力発生機構74に流入することで所定の減衰力が発生する。その後、伸び側減衰力発生機構74内の油液は、伸び側減衰力発生機構74のケース本体117の第1液室173から連通パイプ200、縮み側減衰力発生機構55のケース本体117の第1液室173、ケース本体117のケース側連通孔187、支持ブロック184のブロック側連通孔190及び外筒3の外筒側連通孔192を経由してリザーバ4に流入する。一方、第2流通路76に流入した油液は、リザーバ用パイプ82を経由して、リザーバ4に流入する。
この伸び行程時における、ピストン5が移動した分の油液は、リザーバ4から外筒3の外筒側連通孔192、支持ブロック184のブロック側連通孔190、縮み側減衰力発生機構55のケース本体117のケース側連通孔187、縮み側減衰力発生機構55のケース本体117内の第1液室173、第2液室179(逆止弁177が開く)、縮み側連通パイプ52及びシリンダ2の各流通孔44を経由してシリンダ下室2Bに流入される。また、ピストン5が移動した分の油液は、リザーバ4からベースバルブ16の逆止弁36を開いて、通路31を経由してシリンダ下室2Bに流入されて補給される。なお、シリンダ上室2Aの圧力がピストン5のリリーフ弁24の開弁圧力に達すると、リリーフ弁24が開いて、シリンダ上室2Aの圧力をシリンダ下室2Bへリリーフすることにより、シリンダ上室2Aの過度の圧力の上昇を防止する。
以上説明した、第1実施形態に係る緩衝器1aによれば、伸び側減衰力発生機構74及び縮み側減衰力発生機構55は、ソレノイドブロック100と、バルブブロック101と、連通ブロック102とがシリンダ2の軸方向に沿って並んで配置されている。また、伸び側減衰力発生機構74と、縮み側減衰力発生機構55とをシリンダ2の軸方向に沿って離間して配置している。これにより、外筒3の外方で、軸方向に沿うスペースを有効に使用することができ、縮み側減衰力発生機構55及び伸び側減衰力発生機構74の、外筒3の外方における径方向に沿う有スペースを小さくすることができる。
ところで、従来の緩衝器(特開平6−330977号公報)では、伸び側減衰力発生機構及び縮み側減衰力発生機構は、ディスクバルブと比例ソレノイドとがシリンダの径方向に沿って並んで配置されており、伸び側減衰力発生機構の比例ソレノイドからのリード線と、縮み側減衰力発生機構の比例ソレノイドからのリード線とが、シリンダの径方向に沿って互い離間する方向に延びるために、各リード線の取り回しが難しく、有スペースが大きくなる虞があった。
これに対して、第1実施形態に係る緩衝器1aでは、伸び側減衰力発生機構74と、縮み側減衰力発生機構55とをシリンダ2の軸方向に沿って離間して配置して、伸び側減衰力発生機構74のソレノイドブロック100と、縮み側減衰力発生機構55のソレノイドブロック100とが対向するように配置している。これにより、伸び側減衰力発生機構74のソレノイドブロック100からのリード線115、及び縮み側減衰力発生機構55のソレノイドブロック100からのリード線115の取り回しが容易となり、配線222(各リード線115、115をまとめたもの)を含む縮み側減衰力発生機構55及び伸び側減衰力発生機構74の有スペースを小さくすることができる。
また、第1実施形態に係る緩衝器1aでは、外筒3及びシリンダ2の上端開口をそれぞれ閉塞するロッドガイド10に、シリンダ上室2A及び伸び側減衰力発生機構74に連通する第1流通路64を形成したので、伸び行程時におけるシリンダ上室2Aの油液を、容易に第1流通路64を介して伸び側減衰力発生機構74に流入させることができる。
さらに、第1実施形態に係る緩衝器1aでは、ロッドガイド10にシリンダ上室2Aに連通する第2流通路76を設け、第2流通路76に、リザーバ4に連通するリザーバ用パイプ82を接続して設けている。これにより、シリンダ上室2A内のエアを容易に抜くことができる。
次に、第2実施形態に係る緩衝器1bを図7に基づいて説明する。この第2実施形態に係る緩衝器1bを説明する際には、第1実施形態に係る緩衝器1aとの相違点のみを説明する。
第2実施形態に係る緩衝器1bでは、第1実施形態に係る緩衝器1aに備えた伸び側減衰力発生機構74のケース本体117内の第1液室173と、縮み側減衰力発生機構55のケース本体117内の第1液室173とを連通する連通パイプ200を排除している。そして、伸び側減衰力発生機構74のケース本体117のシリンダ2側の周壁部に、ケース本体117の第1液室173に連通して、径方向に貫通するケース側支持孔205を設けている。伸び側減衰力発生機構74側の支持ブロック193に、ケース側支持孔205に対向する位置に径方向に貫通するブロック側支持孔206を設けている。外筒3に周壁部にも、ブロック側支持孔206と対向する位置に径方向に貫通する外筒側支持孔207を設けている。これらケース側支持孔205、ブロック側支持孔206及び外筒側支持孔207にL字状に屈曲させたリザーバ用パイプ210を挿通して、伸び側減衰力発生機構74のケース本体117内の第1液室173を、リザーバ用パイプ210により直接リザーバ4に連通させるように構成する。リザーバ用パイプ210の下端はリザーバ4の油液内に位置する。
そして、第2実施形態に係る緩衝器1bでは、第1実施形態に係る緩衝器1aのように、シリンダ上室2Aから流入した油液を、縮み側減衰力発生機構55のケース本体117内の第1液室173を経由させることなく、伸び側減衰力発生機構74のケース本体117内の第1液室173からリザーバ用パイプ210により直接リザーバ4に流入させることができる。
次に、第3実施形態に係る緩衝器1cを図8に基づいて説明する。この第3実施形態に係る緩衝器1cを説明する際には、第2実施形態に係る緩衝器1bとの相違点のみを説明する。
第3実施形態に係る緩衝器1cでは、第2実施形態に係る緩衝器1bのロッドガイド10に設けた第2流通路76の、シリンダ上室2Aから軸方向に沿って延びる第2軸方向流通路77を排除して、ロッドガイド10の内周面に設けた、シリンダ上室2Aに開口する環状溝部62と、第1流通路64とを径方向通路213により連通して構成されている。また、第3実施形態に係る緩衝器1cでは、第2流通路76の第2径方向流通路78の高さを、第1流通路64の第1径方向流通路66の高さより高く構成している。言い換えれば、シリンダ2の軸方向において、シール部材12と第1流通路64の第1径方向流通路66との間に、第2流通路76の第2径方向流通路78が位置して、該第2径方向流通路78が、シリンダ上室2Aに連通する環状溝部62に開口している。
これにより、シリンダ上室2A内のエアが伸び側減衰力発生機構74へ排出されるのを抑制して、リザーバ4に排出されるように促進することができる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本願は、2017年5月26日付出願の日本国特許出願第2017−104552号に基づく優先権を主張する。2017年5月26日付出願の日本国特許出願第2017−104552号の明細書、特許請求の範囲、図面、及び要約書を含む全開示内容は、参照により本願に全体として組み込まれる。
1a、1b、1c 緩衝器,2 シリンダ,2A シリンダ上室(他側室),2B シリンダ下室(一側室),3 外筒,4 リザーバ,5 ピストン,6 ピストンロッド,10 ロッドガイド(閉塞部材),55 縮み側減衰力発生機構(第1の減衰力発生機構),74 伸び側減衰力発生機構(第2の減衰力発生機構),76 第2流通路(リザーバ通路),82 リザーバ用パイプ(リザーバ通路),100 ソレノイドブロック(ソレノイド),101 バルブブロック(減衰力発生部),173 第1液室(液室),200 連通パイプ,210 リザーバ用パイプ

Claims (5)

  1. 緩衝器であって、該緩衝器は、
    作動流体が封入されたシリンダと、
    該シリンダ内に連通し、作動流体及びガスが封入されたリザーバと、
    前記シリンダに摺動可能に挿入されて、該シリンダの内部を一側室と他側室とに画成するピストンと、
    一端が前記ピストンに連結されて、他端が前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
    前記シリンダの一側室と連通すると共に、前記リザーバ内に連通する一側通路と、
    前記シリンダの他側室と連通すると共に、前記リザーバ内に連通する他側通路と、
    前記一側通路に設けられ、前記ピストンロッドの縮み行程時に前記一側室から流出した作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる第1の減衰力発生機構と、
    前記他側通路に設けられ、前記ピストンロッドの伸び行程時に前記他側室から流出した作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる第2の減衰力発生機構と、を備えており、
    前記第1及び第2の減衰力発生機構は、各々、減衰力を発生させる減衰力発生部と、該減衰発生部の減衰力を可変させるソレノイドとを備えており、
    前記第1の減衰力発生機構の前記減衰力発生部と、前記第1の減衰力発生機構のソレノイドとは、前記シリンダの軸方向に沿って並べて配置されており、
    前記第2の減衰力発生機構の前記減衰力発生部と、前記第2の減衰力発生機構のソレノイドとは、前記シリンダの軸方向に沿って並べて配置されており、
    前記第1の減衰力発生機構と、前記第2の減衰力発生機構とは、前記シリンダの軸方向に沿って離間して配置され、
    前記第1の減衰力発生機構の前記減衰力発生部は、前記シリンダの軸方向一側に配置されており、
    前記第1の減衰力発生機構の前記ソレノイドは、前記シリンダの軸方向他側に配置されており、
    前記第2の減衰力発生機構の前記ソレノイドは、前記シリンダの軸方向一側に配置されており、
    前記第2の減衰力発生機構の前記減衰力発生部は、前記シリンダの軸方向他側に配置されている、緩衝器。
  2. 請求項1に記載の緩衝器であって、
    前記シリンダの端部には、前記ピストンロッドを案内し、前記シリンダの端部開口を閉塞する閉塞部材が設けられ、
    該閉塞部材に、前記他側通路が形成されている、緩衝器。
  3. 請求項2に記載の緩衝器であって、
    前記閉塞部材は、前記シリンダの他側室と前記リザーバとを連通するリザーバ通路を備え、
    前記他側通路と前記リザーバ通路とが連通している、緩衝器。
  4. 請求項3に記載の緩衝器であって、
    前記閉塞部材の前記シリンダの軸方向他側には、前記ピストンロッドと摺接して、該ピストンロッドと前記閉塞部材との間をシールするシール部材が設けられており、
    前記緩衝器の他側が該緩衝器の一側に対して鉛直方向上であるとき、
    前記シリンダの軸方向において、前記シール部材と、前記他側通路として前記閉塞部材に設けた径方向流通路との間に、前記リザーバ通路として前記閉塞部材に設けた径方向流通路が位置している、緩衝器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の緩衝器であって、
    前記第1の減衰力発生機構は、第1の減衰力発生機構用の液室を備えており、
    前記ピストンロッドの縮み行程時、作動流体が前記シリンダの一側室から前記第1の減衰力発生機構の減衰力発生部を経由して前記第1の減衰力発生機構用の液室に流入し、該第1の減衰力発生機構用の液室は前記リザーバに連通し、
    前記第2の減衰力発生機構は、第2の減衰力発生機構用の液室を備えており、
    前記ピストンロッドの伸び行程時、作動流体が前記シリンダの他側室から前記第2の減衰力発生機構の前記減衰力発生部を経由して前記第2の減衰力発生機構用の液室に流入し、
    前記第1の減衰力発生機構用の液室と、前記第2の減衰力発生機構用の液室とが連通パイプにより連通される、緩衝器。
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