JP6863018B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと走行用の電動機とを備える車両の制御装置に関する。
エンジンと走行用の電動機とを備える車両にあっては特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の車両は、エンジン回転数が所定値以下である場合、またはエンジン回転数の減少量が所定値より大きい場合に、電動機の回転を停止するようになっている。特許文献1に記載のものによれば、電動機の回生中の急制動時に、エンジン負荷の増加によってエンジンがストールすることを防止し得る。
特開2001−112105号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、クラッチの制御状態や制御特性を考慮しておらず、単に電動機の回生を停止してエンジン負荷を低減しているだけであるため、エンジンのストールを確実に防止することができないという問題があった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、電動機の回生中の急制動時に、エンジン負荷の増加によってエンジンがストールすることを確実に防止できる車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、エンジンおよび該エンジンに対して相互に動力伝達可能に連結された電動機を有する駆動源と、前記駆動源から動力が伝達される自動変速機と、を備え、前記自動変速機は、前記駆動源からの動力を断接するクラッチと、該クラッチの断接動作および変速段の切替動作を行うアクチュエータとを有する機械式自動変速機である車両の制御装置であって、前記クラッチの即時開放を要求するクラッチ即カット条件が成立した場合に前記クラッチを開放する制御部を備え、前記アクチュエータは、前記クラッチの断接動作および前記変速段の切替動作を作動油の油圧により行う油圧式アクチュエータであり、前記制御部は、前記アクチュエータで用いられる作動油の油温と油圧とに基づいて前記クラッチの応答係数を決定し、前記エンジンが燃料カット中であり、かつ、前記電動機が回生中であり、かつ、前記クラッチ即カット条件が成立した場合、前記クラッチの開放を開始し、前記応答係数に応じた減少量で前記電動機のモータトルクを減少させることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、電動機の回生中の急制動時に、エンジン負荷の増加によってエンジンがストールすることを確実に防止できる。
図1は、本発明の一実施例に係る制御装置を備える車両の構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図3は、図2のストール防止制御の詳細を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置において、ISGの回生中に急制動が行われた時の車両状態の推移を説明するタイミングチャートである。 図5は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置において、ISGの力行中またはEVコースト中に急制動が行われたときの車両状態の推移を説明するタイミングチャートである。
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンおよび該エンジンに対して相互に動力伝達可能に連結された電動機を有する駆動源と、駆動源から動力が伝達される自動変速機と、を備え、自動変速機は、駆動源からの動力を断接するクラッチと、該クラッチの断接動作および変速段の切替動作を行うアクチュエータとを有する機械式自動変速機である車両の制御装置であって、クラッチの即時開放を要求するクラッチ即カット条件が成立した場合にクラッチを開放する制御部を備え、制御部は、エンジンが燃料カット中であり、かつ、電動機が回生中であり、かつ、クラッチ即カット条件が成立した場合、クラッチの開放を開始し、クラッチの応答係数に応じた減少量で電動機のモータトルクを減少させることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、電動機の回生中の急制動時に、エンジン負荷の増加によってエンジンがストールすることを確実に防止できる。
以下、本発明の一実施例に係る車両の制御装置について図面を用いて説明する。図1から図5は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を説明する図である。
図1に示すように、車両10は、駆動源としてのエンジン20と、電動機および駆動源としてのISG(Integrated Starter Generator)40と、自動変速機としての変速機30と、駆動輪としての車輪12と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)50と、とを含んで構成される。
エンジン20には、複数の気筒が形成されている。本実施例において、エンジン20は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。エンジン20には、図示しない燃焼室に空気を導入する吸気管22が設けられている。
吸気管22にはスロットルバルブ23が設けられており、スロットルバルブ23は、吸気管22を通過する空気の量(吸気量)を調整する。スロットルバルブ23は、図示しないモータにより開閉される電子制御スロットルバルブからなる。スロットルバルブ23は、ECU50に電気的に接続されており、ECU50によりそのスロットルバルブ開度が制御される。
エンジン20には、図示しない吸気ポートを介して燃焼室に燃料を噴射するインジェクタ24と、燃焼室の混合気を点火する点火プラグ25と、が気筒ごとに設けられている。インジェクタ24および点火プラグ25は、ECU50に電気的に接続されている。インジェクタ24の燃料噴射量および燃料噴射タイミング、点火プラグ25の点火時期および放電量は、ECU50により制御される。
エンジン20にはクランク角センサ27が設けられており、このクランク角センサ27は、クランク軸20Aの回転位置に基づいてエンジン回転数を検出し、検出信号をECU50に送信する。
変速機30は、エンジン20から伝達された回転を変速して、ドライブシャフト11を介して車輪12を駆動するようになっている。したがって、車輪12は駆動輪である。
本実施例では、変速機30は、AMT(Automated Manual Transmission)として構成されている。AMTは、手動変速機をベースにしてクラッチ操作と変速操作を自動で行うようにした自動変速機である。変速機30は本発明における機械式自動変速機を構成する。
変速機30は、乾式単板クラッチからなるクラッチ30Bと、このクラッチ30Bを介してエンジン20から入力軸30Aに入力された回転を変速する変速機構30Eと、クラッチ30Bの断接(開放と係合)動作と変速機構30Eにおける変速段の切替動作とを行うアクチュエータ30Dとを備えている。変速機構30Eは、手動変速機において一般的な平行軸歯車式変速機構から構成されている。変速機30における変速段の切換え、およびクラッチ30Bの断接は、ECU50により制御される。
また、変速機30はディファレンシャル機構30Fを備えている。ディファレンシャル機構30Fは、左右のドライブシャフト11に連結されており、変速機構30Eで変速された動力を左右のドライブシャフト11に差動回転可能に伝達する。
車両10はアクセル開度センサ13Aを備えており、このアクセル開度センサ13Aは、アクセルペダル13の操作量(以下、単に「アクセル開度」という)を検出し、検出信号をECU50に送信する。
車両10はブレーキストロークセンサ14Aを備えており、このブレーキストロークセンサ14Aは、ブレーキペダル14の操作量(以下、単に「ブレーキストローク」という)を検出し、検出信号をECU50に送信する。
車両10は車速センサ12Aを備えており、この車速センサ12Aは、車輪12の回転速度に基づく車速を検出し、検出信号をECU50に送信する。なお、車速センサ12Aの検出信号は、ECU50または他のコントローラにおいて、車速に対する各車輪12のスリップ率を演算するために用いられる。
車両10は、ABS(Anti-lock Brake System)装置15を備えており、ABS装置15は、ブレーキペダル14が操作されることで油圧を発生するマスタシリンダ16と、この油圧を車輪12に作用させるホイールシリンダ17と、の間に設けられている。
ABS装置15は、車輪12のスリップ率が閾値を超えた場合、車輪12のロックを防止するためにマスタシリンダ16からの油圧を遮断するとともにホイールシリンダ17の油圧を減圧するようになっている。
車両10はスタータ26を備えている。スタータ26は、図示しないモータと、このモータの回転軸に固定されたピニオンギヤとを備えている。一方、エンジン20のクランク軸20Aの一端部には円盤状のドライブプレートが固定されており、このドライブプレートの外周部にはリングギヤが設けられている。
スタータ26は、ECU50の指令によりモータを駆動し、ピニオンギヤをリングギヤと噛合わせてリングギヤを回転させることで、エンジン20を始動する。このように、スタータ26は、ピニオンギヤとリングギヤとからなる歯車機構を介してエンジン20を始動する。
ISG40は、エンジン20を始動する始動装置と、電力を発電する発電機とを統合した回転電機である。ISG40は、外部からの動力により発電する発電機の機能と、電力が供給されることで動力を発生する電動機の機能とを有する。
ISG40は、プーリ41、クランクプーリ21およびベルト42とからなる巻掛け伝動機構を介してエンジン20に常時連結されており、エンジン20との間で相互に動力伝達を行う。より詳しくは、ISG40は回転軸40Aを備えており、この回転軸40Aにはプーリ41が固定されている。エンジン20のクランク軸20Aの他端部にはクランクプーリ21が固定されている。クランクプーリ21とプーリ41にはベルト42が掛け渡されている。なお、巻掛け伝動機構としては、スプロケットとチェーンを用いることもできる。
ISG40は、電動機として駆動することで、クランク軸20Aを回転させてエンジン20を始動する。ここで、本実施例の車両10は、エンジン20の始動装置としてISG40とスタータ26とを備えている。スタータ26はドライバの始動操作に基づくエンジン20の冷機始動に主に用いられ、ISG40はアイドリングストップからのエンジン20の再始動に主に用いられる。
ここで、ISG40はエンジン20の冷機始動も可能であるが、車両10は、エンジン20の確実な冷機始動のためにスタータ26を備えている。例えば、寒冷地の冬期等において潤滑油の粘度増加によりISG40の動力ではエンジン20の冷機始動が困難である場合、またはISG40が故障する場合があり得る。このような場合を考慮し、車両10はISG40とスタータ26の両方を始動装置として備えている。
ISG40が発生する動力は、エンジン20のクランク軸20A、変速機30、ドライブシャフト11を介して、車輪12に伝達される。
また、車輪12の回転は、ドライブシャフト11、変速機30、エンジン20のクランク軸20Aを介して、ISG40に伝達され、ISG40における回生(発電)に用いられる。
したがって、車両10は、エンジン20の動力(エンジントルク)による走行(以下、エンジン走行ともいう)だけでなく、ISG40の動力(モータトルク)によってエンジン20をアシストする走行を実現できる。
さらに、車両10は、エンジン20の運転を停止した状態で、ISG40の動力で走行(以下、EV走行ともいう)することができる。なお、EV走行中は、エンジン20への燃料噴射を非噴射としてエンジンの運転は停止されているが、ISG40によりエンジン20が連れ回される。
このように、車両10は、エンジン20の動力とISG40の動力との少なくとも一方の動力を用いて走行可能なパラレルハイブリッドシステムを構成している。
車両10はバッテリ70を備えており、バッテリ70は充電可能な二次電池からなる。バッテリ70は約12Vの出力電圧を発生するようにセルの個数等が設定されている。なお、バッテリ70には、12V以外の出力電圧のものを採用することができる。バッテリ70は、例えば48Vの出力電圧のものを用いてもよい。バッテリ70を12Vから48Vに高電圧化することで、ISG40への供給電流を大幅に増加させることなくモータトルクを増加させることができる。バッテリ70の出力電圧が48Vである場合、12Vの電装部品へはDCDCコンバータにより降圧した電力が供給される。また、電圧が異なる複数のバッテリを車両10に設けてもよい。例えば、少なくとも1つの12Vのバッテリと、少なくとも1つの48Vのバッテリとを車両10に設けてもよい。この場合、ISG40への電力供給を48Vのバッテリに受け持たせ、他の電装部品へ電力供給を12Vのバッテリに受け持たせることができ、DCDCコンバータを省略または小容量化できる。
バッテリ70にはバッテリ状態検出部70Aが設けられており、このバッテリ状態検出部70Aは、バッテリ70の端子間電圧、周辺温度や入出力電流を検出し、検出信号をECU50に出力する。ECU50は、バッテリ70の端子間電圧、周辺温度や入出力電流により充電状態(SOC)を検出する。バッテリ70の充電状態はECU50によって管理される。
バッテリ70には、電力ケーブル61、64が接続されている。電力ケーブル61は、バッテリ70とスタータ26とを接続しており、バッテリ70の電力をスタータ26に供給するようになっている。電力ケーブル64は、バッテリ70とISG40とを接続しており、ISG40の力行時はバッテリ70の電力をISG40に供給し、ISG40の回生時はISG40で発電された電力をバッテリ70に供給するようになっている。
なお、バッテリ70は図示しない他の電気負荷にも電力を供給する。電気負荷には、車両の横滑りを防止するスタビリティ制御装置、操舵輪の操作力を電気的にアシストする電動パワーステアリング制御装置、ヘッドライトおよびブロアファン等を含んでいる。電気負荷には、ワイパー、図示しないラジエータに冷却風を送風する電動クーリングファン、図示しないインストルメントパネルのランプ類およびメータ類並びにカーナビゲーションシステムも含んでいる。
ECU50は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU50として機能させるためのプログラムが格納されている。すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、これらのコンピュータユニットは、本実施例におけるECU50として機能する。
ECU50の入力ポートには、前述のクランク角センサ27、アクセル開度センサ13A、ブレーキストロークセンサ14A、車速センサ12A、バッテリ状態検出部70Aを含む各種センサ類が接続されている。
ECU50の出力ポートには、エンジン20のスロットルバルブ23、インジェクタ24、点火プラグ25と、ISG40と、変速機30と、スタータ26と、を含む各種制御対象類が接続されている。ECU50は、各種センサ類から得られる情報に基づいて、各種制御対象類を制御する。
ECU50は、EV走行を許可するための所定のEV条件が成立すると、ISG40の駆動トルクにより車両10を駆動させるEV走行を行なわせる。EV条件には、例えば、バッテリ70のSOCが所定値より大きいこと、アクセル開度が「0」であること、エアコン等からエンジン20への始動要求がないこと、等が含まれる。
ECU50は、EV走行中に、EV走行を禁止する所定のEV禁止条件が成立した場合、エンジン20への燃料噴射を開始してエンジン20を始動し、エンジン走行を行なわせる。EV禁止条件には、例えば、アクセルペダル13の踏み込み(アクセルオン)が検出されたこと、EV走行時間が所定の時間を超えたこと、バッテリ70のSOCが所定値を下回ったこと、バッテリ70の温度が所定温度を超えたこと、エアコン等からエンジン20への始動要求があったこと等が含まれる。
ECU50は、所定の自動停止条件が成立するとエンジン20を自動停止させ、所定の再始動条件が成立するとエンジン20を再始動させるアイドリングストップ制御を実行可能である。
所定の自動停止条件としては、例えば車速が所定値より小さいこと、ブレーキペダル14が踏まれていること、バッテリ70のSOCが所定値より大きいこと等が含まれる。ECU50は、車両10の減速中においても、前述の自動停止条件が成立するとエンジン20を自動停止させる。また、所定の再始動条件としては、例えばアクセルペダル13が踏まれたこと、ブレーキペダル14が踏まれなくなったこと等が含まれる。
ECU50は、アイドリングストップ制御によりエンジン20の運転が停止している状態で、アクセルペダル13が操作されておらず、かつ、ブレーキペダル14の踏み込みが解除された場合、バッテリ70のSOCに基づいて、EV走行が可能であるかを判定する。
ECU50は、EV走行が可能であると判定した場合、エンジン20への燃料噴射を停止したまま、ISG40の動力で車両10を走行させる。
すなわち、本実施例では、ECU50は、アクセル操作およびブレーキ操作がない場合に、EV走行の一態様としてのEVクリープを実施する。EVクリープは、ISG40の動力により車両10をクリープ走行させることである。
すなわち、EVクリープは、非ハイブリッド車におけるクリープ走行を、EV走行により実現するものである。本実施例では、エンジン20の運転を停止したままEVクリープにより車両10を発進させることで、燃費を向上させることができる。
また、本実施例では、ECU50は、EV走行の一態様として、ISG40の発生する動力により惰性走行(コースト)するEVコースト走行を実施する。
ここで、ISG40等のモータジェネレータを備えない非ハイブリッド車両は、アイドル状態のエンジンから発生するエンジントルクにより惰性走行するクリープ惰行が実施される。
本実施例のEVコースト走行は、非ハイブリッド車両におけるクリープ惰行をEV走行により実現したものである。EVコースト走行時に、ISG40は、アイドル状態のエンジントルクに相当する大きさのモータトルクを発生する。EVコースト走行時は、エンジン20への燃料カットが実施される。EVコースト走行からエンジントルクによる走行に切換える際は、エンジン20への燃料噴射が再開される。
以上のように構成された車両10のECU50の動作について、図2、図3に示すフローチャートを参照して説明する。図2の動作はシステムの起動中に常時実行される。
図2において、ECU50は、クラッチ即カット条件が成立しているか否かの判別を繰り返す(ステップS1)。ここで、クラッチ即カットとは、通常より速いクラッチ30Bの開放を表す。また、クラッチ即カット条件とは、クラッチ即カットが要求される条件を表す。
クラッチ即カット条件には、エンジン20のストール(以下、エンジンストールともいう。)を引き起こし得る急制動が行われたこと、またはABS装置15が作動したこと等が含まれる。具体的には、クラッチ即カット条件は、車両10の減速度が所定減速度以上であること、車両10の車輪12がロックしたこと、車輪12がスリップしたことの何れか1つを満たした場合に成立する。クラッチ即カット条件が成立すると、クラッチの即時開放を要求するクラッチ即カット信号がECU50からアクチュエータ30Dに送信される。アクチュエータ30Dは、クラッチ即カット信号に応じてクラッチ30Cの開放を開始する。
ステップS1でクラッチ即カット条件が成立している場合、ECU50は、クラッチ30Bの開放を開始する(ステップS2)。次いで、ECU50は、エンジン20が燃料カット中であるか否かを判別し(ステップS3)、燃料カット中ではない場合はステップS8に移行する。
ステップS3で燃料カット中である場合、ECU50は、ISG40のモータトルク(図中、ISGトルクと記す)が0未満(負の値)であるか否かを判別し(ステップS4)、モータトルクが0以上(正の値または0)である場合(ISG40が発生するモータトルクが力行トルクである場合、またはモータトルクを発生していない場合)はステップS8に移行し、モータトルクが0未満である場合(ISG40が発生するモータトルクが回生トルクである場合)はISG40のモータトルクの減少量dT1を決定する(ステップS5)。
ここで、本実施例では、アクチュエータ30Dが作動油の油圧によってクラッチ30Bを開放しているため、クラッチ30Bが開放するように制御されてから実際にクラッチ30Bの開放が完了するまでには遅延時間がある。
また、クラッチ30Bの開放が指示された直後はクラッチ30Bにおける動力伝達が遮断されておらず、実際に動力伝達が遮断されるのは、クラッチ30Bが完全に開放されたときまたはその直前付近のタイミングである。
また、アクチュエータ30Dが作動油の油圧によってクラッチ30Bの開放を完了するまでの応答速度と、ISG40の応答速度とを比較した場合、ISG40の応答速度の方が速い。
また、クラッチ即カット条件の成立に基づいてクラッチ30Bが完全に開放されたときにISG40のモータトルクが0でない場合、クラッチ30Bに大きな伝達トルクが作用している状態で動力伝達が遮断されるため、ドライバに不快な減速感または加速感を与えてしまう。
そこで、ECU50は、クラッチ30Bが完全に開放されるタイミングでモータトルクが0になるように減少量dT1を決定し、この減少量dT1でモータトルクを漸次減少させるようになっている。ここで、"モータトルクを減少"とは、モータトルクの絶対値を0に向かって変化させることを表す。したがって、"モータトルクを減少"とは、ISG40が回生している場合は、負のモータトルクを0に向かって変化させることであり、ISG40が力行している場合は、正のモータトルクを0に向かって変化させることである。
減少量dT1は、クラッチ30Bの応答係数に応じて決定されるようになっている。また、応答係数は、作動油の油圧と油温とに基づいて決定されるようになっている。ECU50には、作動油の油圧および油温と応答係数との相関を定めたマップが記憶されている。応答係数のマップにおいて、油温が高いほど、かつ、油圧が大きいほど、応答係数が大きくなる(遅延時間が短くなる)ことが定められている。応答係数が大きいほど、クラッチ30Bの開放がより短時間で完了するため、ECU50は、減少量dT1を大きくし、モータトルクをより短時間で目標値の0まで減少させる。
ステップS5に次いで、ECU50は、ISG40の目標モータトルク(図中、目標ISGトルクと記す)を決定する(ステップS6)。ここでは、ECU50は、減少量dT1で目標モータトルクが漸次減少するように目標モータトルクを決定する。目標モータトルクをTi(n)とし、nを自然数としたとき、ECU50は、Ti(n)=Ti(n−1)−dT1の数式から目標トルクを決定する。
次いで、ECU50は、ISG40のモータトルクが0まで減少したか否かを判別する(ステップS7)。ここで、ISG40のモータトルクが0まで減少した状態とは、エンジン20に負荷トルクとして作用するISG40の回生トルクが0の状態である。
このように、本実施例では、ECU50は、エンジン20が燃料カット中であり、かつ、ISG40が回生中であり、クラッチ即カット条件が成立した場合、クラッチ30Bの開放を開始した後、変速機30のクラッチ30Bの応答係数に応じた減少量でISG40のモータトルクを減少させるようになっている。一方、ECU50は、エンジン20が燃料カット中、かつ、ISG40が回生を行っておらず、かつ、クラッチ即カット条件が成立した場合、ISG40のモータトルクを維持するようになっている。
ECU50は、ステップS7でモータトルクが0まで減少していない場合は、ステップS5に戻り、モータトルクが0まで減少した場合は、クラッチ30Bの開放が完了(完全に開放)したか否かの判別を繰り返し(ステップS8)、クラッチ30Bの開放が完了した場合は、ストールフラグがオンであるか否かを判別する(ステップS9)。
ここで、ストールフラグとは、エンジン20がストールするおそれがある場合にオンに設定されるフラグである。ストールフラグがオンに設定される条件には、エンジン回転数の減少率が所定値以上であること、燃料噴射の再開(復帰)により自律回転可能な回転数以下にエンジン回転数が低下したこと、等が含まれる。
ECU50は、ステップS9でストールフラグがオンではない場合は今回の動作を終了し、ストールフラグがオンである場合はストール防止制御を実施する(ステップS10)。すなわち、ECU50は、クラッチ30Cが完全に開放された後もエンジンストールのおそれがある場合、ストール防止制御を実施する。
ステップS10のストール防止制御の詳細について図3を参照して説明する。
図3において、ECU50は、エンジン20の要求エンジントルク(図中、機関要求トルクと記す)と等しい値にISG40の目標モータトルクを設定する(ステップS21)。これにより、エンジン20に求められるエンジントルクと等しい大きさのモータトルクを、エンジン20に代えてISG40が発生する。
次いで、ECU50は、エンジン20の燃料噴射を再開し(ステップS22)、エンジン20のエンジントルク(図中、エンジン出力トルクと記す)を検出する(ステップS23)。このステップS23では、ECU50は、燃料噴射の再開初期に発生するエンジントルクをTe0として検出する。なお、ECU50は、各種のパラメータに基づく演算によってこのエンジントルクを推測してもよい。
次いで、ECU50は、ISG40のモータトルクの減少量dT2を決定する(ステップS24)。ここでは、エンジン20のスロットルバルブ23の開弁量の変更に対する吸気量の変化の遅延(以下、吸気遅れともいう)を考慮して減少量dT2が決定される。エンジン回転数が大きいほど負圧発生量が大きく吸気遅れが小さくなるため、モータトルクの減少量dT2が大きく設定される。エンジン回転数が小さいほど負圧発生量が小さく吸気遅れが大きくなるため、モータトルクの減少量dT2が小さく設定される。このステップS24で決定された減少量dT2は、目標モータトルクを決定する際に反映される。
次いで、ECU50は、ISG40の目標モータトルクを決定する(ステップS25)。ここでは、ECU50は、減少量dT2で目標モータトルクが漸次減少するように目標モータトルクを決定する。目標モータトルクをTi(n)とし、nを自然数としたとき、ECU50は、Ti(n)=Ti(n−1)−dT2−Te0の数式から目標モータトルクを決定する。
次いで、ECU50は、エンジン20の目標エンジントルクを決定する(ステップS26)。ここでは、目標エンジントルクをTe(n)とし、nを自然数としたとき、ECU50は、Te(n)=T−Ti(n)+Te0の数式から目標エンジントルクを決定する。
次いで、ECU50は、目標モータトルク(Ti(n))が0まで減少したか否かを判別し、0まで減少していない場合はステップS25に戻り、0まで減少した場合は今回の動作を終了する。ステップS25からステップS27が繰り返されることで、エンジントルクとモータトルクとの和を一定に保ちつつ、エンジントルクとモータトルクとのトルク配分が変更される。すなわち、エンジントルクとモータトルクの和が要求エンジントルクを満たすように、目標エンジントルクと目標モータトルクとのトルク配分が変更される。このトルク配分の変更量は、エンジン回転数が大きいほど大きくなるように設定されている。したがって、エンジン回転数が大きいほど、モータトルクの低下速度が大きくなり、かつ、エンジントルクの増加速度が大きくなる。
次に、ストール防止制御が行われたときの車両状態の推移について、図4、図5を参照して説明する。図4は、ISG40の回生中に急制動が行われた場合の車両状態の推移を示し、図5は、ISG40の力行中であるEVコースト中に急制動が行われた場合の車両状態の推移を示している。
まず、図4に基づいて、ISG40の回生中に急制動が行われた場合の車両状態の推移を説明する。
図4に示すように、時刻t10で示す初期状態において、エンジン20が燃料カット中でありISG40が回生している状態で車両10が走行している。
図4の初期状態(時刻t10)において、車両10は、アクセル操作のオフに基づいて燃料カットフラグがオンになっている。また、クラッチ即カットフラグがオフ、ストールフラグがオフとなっている。また、クラッチ30Bの締結度合が完全係合(図中、接続を意味する"接"と記す)であり、エンジン回転数と変速機30の入力軸30Aの回転数(以下、変速機入力軸回転数という)とが、相対的に高い回転数で一致している。エンジン回転数および変速機入力軸回転数は、クラッチ30Bの入力側(フライホイール)と出力側(クラッチディスク)の回転数をそれぞれ表す数値である。また、要求エンジントルク(図中、機関要求トルクと記す)が0であり、エンジントルクが0になっている。ISG40のモータトルク(図中、ISGトルクと記す)は、ISG40が回生しているため負の値である。
その後、時刻t11において、クラッチ即カットフラグがオンになり、クラッチ即カットフラグがオンになったことに応じてISG40のモータトルク(回生トルク)が0に向かって減少され始める。このときの回生トルクの減少率は、前述の減少量dT1に対応する値となる。
また、時刻t11において、エンジンストールの防止のため要求エンジントルクが増加する。ただし、エンジン20は燃料カット中でありエンジントルクを発生することができないため、要求エンジントルクと等しい値にISG40のモータトルクが設定される。したがって、ISG40は、要求エンジントルクと等しい正の値に最終的に到達するように制御される。また、時刻t11において、クラッチ30Bの開放が指示される。
その後、時刻t12において、クラッチ30Bが開放し始める。クラッチ30Bが瞬時に開放状態に切り替わらないのは、前述の応答係数に応じた遅延時間があるためである。
また、時刻t12において、エンジン回転数および変速機入力軸回転数が減少し始める。そして、クラッチ30Bの係合度が低下するに連れて、変速機入力軸回転数がエンジン回転数より小さくなっていく。
その後、時刻t13において、ストールフラグがオンになる。その後、時刻t14において、モータトルクが0に到達し、クラッチ30Bが完全に開放し、クラッチ即カットフラグがオフになる。
また、時刻t14において、ISG40のモータトルクが0から要求エンジントルクと等しい値に向かって増加する。また、エンジン回転数は、ISG40との連れ回りによって上昇に転じる。
その後、時刻t15において、燃料カットフラグがオフになり、エンジン20への燃料噴射が再開されたことで、エンジントルクおよびエンジン回転数が増加する。そして、エンジントルクとモータトルクの和が要求エンジントルクを満たすように、目標エンジントルクと目標モータトルクとのトルク配分が行われ、モータトルク(回生トルク)が減少量dT2で漸次減少される。
その後、時刻t16において、エンジントルクが要求エンジントルクに到達し、エンジンストールのおそれがなくなったため、ストールフラグがオフになる。この時刻t16では、エンジントルクにより要求エンジントルクが満たされるため、モータトルクは0になる。
次に、図5に基づいて、ISG40の力行中に急制動が行われた場合の車両状態の推移を説明する。
図5に示すように、時刻t20で示す初期状態において、エンジン20が燃料カット中でありISG40が力行している状態で車両10が走行している。
図5の初期状態(時刻t20)において、車両10は、アクセル操作のオフに基づいて燃料カットフラグがオンになっている。また、クラッチ即カットフラグがオフ、ストールフラグがオフとなっている。また、クラッチ30Bの締結度合が完全係合(図中、接と記す)であり、エンジン回転数と変速機30の入力軸30Aの回転数(以下、変速機入力軸回転数という)とが、相対的に高い回転数で一致している。エンジン回転数および変速機入力軸回転数は、クラッチ30Bの入力側(フライホイール)と出力側(クラッチディスク)の回転数をそれぞれ表す数値である。また、要求エンジントルク(図中、機関要求トルクと記す)が車両10の惰性走行に適した値となっている。ただし、エンジン20は燃料カット中でありエンジントルクを発生することができないため、要求エンジントルクと等しい値にISG40のモータトルクが設定され、この要求エンジントルクを満たすようにISG40が力行している。ISG40のモータトルク(図中、ISGトルクと記す)は、図5では力行しているため正の値となっている。
その後、時刻t21において、クラッチ即カットフラグがオンになり、クラッチ30Bの開放が指示される。ISG40のモータトルク(力行トルク)は、初期状態に維持される。
その後、時刻t22において、クラッチ30Bが開放し始める。クラッチ30Bが瞬時に開放状態に切り替わらないのは、前述の応答係数に応じた遅延時間があるためである。
また、時刻t22において、エンジン回転数および変速機入力軸回転数が減少し始める。そして、クラッチ30Bの係合度が低下するに連れて、変速機入力軸回転数がエンジン回転数より小さくなっていく。
その後、時刻t23において、ストールフラグがオンになる。その後、時刻t24において、クラッチ30Bが完全に開放し、クラッチ即カットフラグがオフになる。また、時刻t24では、クラッチ30Bが完全に開放したことに応じて要求エンジントルクが減少され、これに応じてモータトルクが減少する。
その後、時刻t25において、燃料カットフラグがオフになり、エンジン20への燃料噴射が再開されたことで、エンジントルクが増加する。そして、エンジントルクとモータトルクの和が要求エンジントルクを満たすように、目標エンジントルクと目標モータトルクとのトルク配分が変更され、モータトルク(力行トルク)が0に向かって減少量dT2で漸次減少される。
その後、時刻t26において、エンジントルクが要求エンジントルクに到達し、エンジンストールのおそれがなくなったため、ストールフラグがオフになる。この時刻t26では、エンジントルクにより要求エンジントルクが満たされるため、モータトルクは0になる。
以上のように、本実施例において、ECU50は、エンジン20が燃料カット中であり、かつ、ISG40が回生中であり、クラッチ即カット条件が成立した場合、クラッチ30Bの開放を開始し、変速機30のクラッチ30Bの応答係数に応じた減少量でISG40のモータトルクを減少させる。
これにより、ISG40の回生中の急制動時に、エンジン負荷の増加によってエンジン20がストールすることを確実に防止できる
これに加え、クラッチ30Bの開放時にISG40の回生トルクがエンジン20に作用してエンジンストールが引き起こされることを防止でき、クラッチ30Bの開放後に安定してエンジン20の燃焼を開始することができる。
また、本実施例において、クラッチ即カット条件は、車両10の減速度が所定減速度以上であること、車両10の車輪12がロックしたこと、車輪12がスリップしたことの何れか1つを満たした場合に成立することである。
これにより、車両10の減速度が所定減速度以上であること、車両10の車輪12がロックしたこと、車輪12がスリップしたことの何れかに起因してエンジン20がストールすることを防止できる。
また、本実施例において、ECU50は、エンジン20が燃料カット中、かつ、ISG40が回生を行っておらず、かつ、クラッチ即カット条件が成立した場合、ISG40のモータトルクを維持する。
これにより、ISG40が回生を行っておらず、エンジンストールのおそれのない状態ではISG40のモータトルクを維持することで、クラッチを早期に開放することができる。
また、本実施例において、アクチュエータ30Dは、クラッチ30Bの断接動作および変速段の切替動作を作動油の油圧により行う油圧式アクチュエータであり、ECU50は、アクチュエータ30Dで用いられる作動油の油温と油圧とに基づいて応答係数を決定し、応答係数が大きいほどISG40のモータトルクの減少量を大きくする。
これにより、回生時のモータトルクが0に減少するタイミングとクラッチ30Bが完全に開放されるタイミングとを一致させることができ、モータトルク(回生トルク)が負荷トルクとしてエンジンに作用することを防止できるため、クラッチ30Bの開放後のエンジン20の燃焼復帰を好適に実施することができる。
また、本実施例において、ECU50は、クラッチ30Bの開放完了後、エンジン20がストールするおそれがある場合、エンジン20に要求される要求エンジントルクと等しい値にISG40の目標モータトルクを設定する。
これにより、エンジン20よりも応答性に優れるISG40によってエンジン20の回転を保持することで、エンジン20の燃焼の再開を好適に実施することができる。
また、本実施例において、ECU50は、要求エンジントルクと等しい値に目標モータトルクを設定した後、エンジン20への燃料噴射を再開する。そして、ECU50は、エンジントルクとモータトルクの和が要求エンジントルクを満たすように、目標エンジントルクと目標モータトルクとのトルク配分を変更し、エンジン20のエンジン回転数が大きいほどトルク配分の変更量を大きく設定する。
これにより、吸気遅れと相関のあるエンジン回転数に基づいて好適にトルク配分を変更でき、モータトルクによる走行からエンジントルクによる走行にスムーズに移行することができる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
10 車両
12 車輪(駆動輪)
20 エンジン(駆動源)
30 変速機(自動変速機)
30B クラッチ
30D アクチュエータ
40 ISG(電動機、駆動源)
50 ECU(制御部)

Claims (6)

  1. エンジンおよび該エンジンに対して相互に動力伝達可能に連結された電動機を有する駆動源と、
    前記駆動源から動力が伝達される自動変速機と、を備え、
    前記自動変速機は、前記駆動源からの動力を断接するクラッチと、該クラッチの断接動作および変速段の切替動作を行うアクチュエータとを有する機械式自動変速機である車両の制御装置であって、
    前記クラッチの即時開放を要求するクラッチ即カット条件が成立した場合に前記クラッチを開放する制御部を備え、
    前記アクチュエータは、前記クラッチの断接動作および前記変速段の切替動作を作動油の油圧により行う油圧式アクチュエータであり、
    前記制御部は、
    前記アクチュエータで用いられる作動油の油温と油圧とに基づいて前記クラッチの応答係数を決定し、
    前記エンジンが燃料カット中であり、かつ、前記電動機が回生中であり、かつ、前記クラッチ即カット条件が成立した場合、
    前記クラッチの開放を開始し、前記応答係数に応じた減少量で前記電動機のモータトルクを減少させることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記クラッチ即カット条件は、前記車両の減速度が所定減速度以上であること、前記車両の駆動輪がロックしたこと、前記駆動輪がスリップしたことの何れか1つを満たした場合に成立することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記エンジンが燃料カット中であり、かつ、前記電動機が回生を行っておらず、かつ、前記クラッチ即カット条件が成立した場合、前記電動機のモータトルクを維持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御部は
    前記応答係数が大きいほど前記電動機のモータトルクの減少量を大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
  5. 前記制御部は、
    前記クラッチの開放完了後、前記エンジンがストールするおそれがある場合、前記エンジンに要求される要求エンジントルクと等しい値に前記電動機の目標モータトルクを設定することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記要求エンジントルクと等しい値に前記目標モータトルクを設定した後、前記エンジンへの燃料噴射を再開し、前記エンジンのエンジントルクと前記モータトルクの和が前記要求エンジントルクを満たすように、前記エンジンの目標エンジントルクと前記目標モータトルクとのトルク配分を変更し、
    前記エンジンのエンジン回転数が大きいほど前記トルク配分の変更量を大きく設定することを特徴とする請求項5に記載の車両の制御装置。
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