JP6860927B2 - 収穫作業装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行機体に取り付けられ、結球野菜を収穫するための収穫作業装置に関する。
特許文献1には、例えば、キャベツ、レタス及び白菜などの結球野菜を、走行機体の前方で引き抜いてから搬送装置で後方に搬送しつつ根茎部を切断装置の回転刃で切断し、結球部を後方に搬送する収穫作業部(収穫作業装置)を含む結球野菜収穫機について記載されている。
特許第6063158号公報
上記特許文献1に記載の結球野菜収穫機の収穫作業部においては、引き抜いた結球野菜の根茎部を切断する切断装置が回転刃から構成されているため、結球野菜が非常に切断されやすくなっている。例えば、搬送装置によって結球野菜がその搬送方向と直交する左右方向における左右のいずれかに傾いて搬送されてきた場合、結球野菜の結球部の一部が回転刃によって強制的に切断されてしまう。このため、結球部の歩留まりが低下する。
一方、切断装置の回転刃を刃が搬送方向上流側に形成された平板状の固定刃に変更することで、搬送装置によって結球野菜が左右のいずれかに傾いて搬送されてきた場合でも、結球部の搬送方向下流側の下部が固定刃の上面に接触する。これにより、結球野菜が搬送されるに連れて、刃部材の上面が結球部の下部の表面に沿って滑りつつ、刃部材が結球部から根茎部へと相対移動する。そして、刃部材が根茎部まで到達すると、その刃先が根茎部に突き刺さる。この結果、固定刃が結球部の一部を切断しにくくなり、結球部の歩留まりが向上する。しかしながら、結球野菜の搬送スピードや根茎部の大きさ、硬さなどによっては、根茎部がスムーズに切断されずに固定刃に引っ掛かって結球野菜が搬送装置内に詰まるという問題が生じる。
本発明の目的は、結球部の歩留まりを向上させつつ、結球野菜が詰まるのを抑制することが可能な収穫作業装置を提供することである。
本発明の収穫作業装置は、走行機体の前方で引き抜かれた結球野菜を後方へ搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送される結球野菜の根茎部を切断する切断装置とを含む収穫作業装置において、前記搬送装置は、前記根茎部を後方に挟持搬送する根茎搬送部と、前記根茎搬送部の上方後部に配置され結球野菜の結球部を後方に挟持搬送する結球搬送部とを有しており、前記切断装置は、前記根茎搬送部と前記結球搬送部との間に配置され、前記根茎部を切断するための刃が前記搬送装置によって搬送される結球野菜の搬送方向上流側端部に形成され、前記搬送方向に交差する交差方向に沿って長尺に延在する平板状の刃部材と、前記搬送装置によって結球野菜が搬送される際に前記刃部材の上面の面内方向に前記刃部材を揺動させる揺動機構とを有しており、前記刃は、左右の各端部から前記交差方向の中央に近付くに連れて前記搬送方向上流側に突出した凸形状に形成されており、前記刃部材は、平面視において、前記刃の中央部分が前記根茎搬送部によって挟持搬送される根茎部と前記搬送方向に沿って重なるように配置されており、前記刃部材における前記交差方向の一端部は、前記搬送方向及び前記交差方向に直交する直交方向に沿った回転軸周りに回転可能に支持されており、前記揺動機構は、前記刃部材の前記交差方向の他端部を前後に揺動させる。なお、ここでいう交差方向とは、搬送方向と搬送方向に直交する左右方向を面内方向に含む仮想平面内における一面内方向である。
これによると、搬送装置によって結球野菜が搬送される際に、根茎部を切断するための刃部材が揺動するため、刃部材が根茎部を切断し易くなる。このため、結球野菜が刃部材に引っ掛かって搬送装置に詰まるのを抑制することが可能となる。また、長尺な平板状の刃部材を採用することで、搬送装置によって結球野菜が左右のいずれかに傾いて搬送されてきても、結球部の搬送方向下流側の下部が刃部材の上面に接触する。これにより、結球野菜が搬送されるに連れて、刃部材の上面が結球部の下部の表面に沿って滑りつつ、刃部材が結球部から根茎部へと相対移動する。そして、刃部材が根茎部まで到達すると、その刃先が根茎部に突き刺さる。この結果、刃部材が結球部を切断しにくくなり、結球部の歩留まりが向上する。また、刃部材の刃で根茎部を切断する際に、刃の尖った部分で根茎部を切断することが可能となる。このため、切断された根茎部に割れが生じにくくなる。また、刃部材は、搬送装置によって結球野菜が搬送される際に揺動機構によって、その一端部が回転中心となって、前後に揺動する。このような簡易な揺動機構の構成で、刃の尖った部分を根茎部に突き刺して根茎部を効果的に切断することが可能となる。
本発明において、前記刃部材は、前記刃が前記上面側だけに形成された片刃形状から構成されていることが好ましい。これにより、搬送装置によって結球野菜が左右のいずれかに傾いて搬送されてきても、結球部がより切断されにくくなる。このため、結球部の歩留まりがさらに向上する。
本発明の収穫作業装置によると、搬送装置によって結球野菜が搬送される際に、根茎部を切断するための刃部材が揺動するため、刃部材が根茎部を切断し易くなる。このため、結球野菜が刃部材に引っ掛かって搬送装置に詰まるのを抑制することが可能となる。また、長尺な平板状の刃部材を採用することで、搬送装置によって結球野菜が左右のいずれかに傾いて搬送されてきても、結球部の搬送方向下流側の下部が刃部材の上面に接触する。これにより、結球野菜が搬送されるに連れて、刃部材の上面が結球部の下部の表面に沿って滑りつつ、刃部材が結球部から根茎部へと相対移動する。そして、刃部材が根茎部まで到達すると、その刃先が根茎部に突き刺さる。この結果、刃部材が結球部を切断しにくくなり、結球部の歩留まりが向上する。
本発明の一実施形態に係る収穫作業装置が採用されたキャベツ収穫機の左側面図である。 図1に示す挟持搬送装置の前方部分の左側面図である。 図2を白抜き矢印の方向から見た図である。 (a)は図1に示す切断装置周辺の左側面図であり、(b)は図1に示す根茎搬送部と刃部材との位置関係を示す図である。 図1に示す切断装置の概略斜視図である。 図4に示す切断装置を白抜き矢印の方向から見たときを示しており、(a)は刃部材の刃の中央部分が搬送方向において最も上流側に配置された状態を示す図であり、(b)は刃部材の刃の中央部分が搬送方向において最も下流側に配置された状態を示す図である。 図1のキャベツ収穫機に搭載されたエンジンから各部への動力伝達経路を示す概念図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態に係る収穫作業装置が採用されたキャベツ収穫機1について図1〜図7を参照しつつ説明する。本実施形態においては、キャベツを収穫するためのキャベツ収穫機について述べるが、キャベツ以外の例えば、レタスや白菜などの結球野菜を収穫するための結球野菜収穫機であってもよい。
キャベツ収穫機1は、圃場を走行しつつ、図1に示すように圃場に生えたキャベツVを収穫する機械である。本実施形態では、圃場に畝Uが形成されており、その畝U上にキャベツVが生えている。キャベツ収穫機1は、図1に示すように、走行機体2と、キャベツを収穫するための収穫作業装置5と、調製作業が行われる調製部90とを含む。走行機体2は、エンジン3と、走行機体2の前部に設けられた運転席80と、クローラ方式の走行部85とを有している。
なお、キャベツ収穫機1の構成の一部は、左右一対に設けられている。以下の符号において、Lが付くものは左右一対のうち左側の構成を、Rが付くものは左右一対のうち右側の構成を示すものとする。また、以下における明細書の前後左右の各方向は、キャベツ収穫機1の前進方向を向いた人から見た方向とする。キャベツVの搬送方向X及び左右方向の両方と直交する方向を図1に示すようにZ方向(直交方向)とする。そして、Z方向のうち、Z1は斜め前方且つ上方の向きに対応し、Z2は斜め後方且つ下方の向きに対応する。
エンジン3は、走行機体2内における運転席80の下方の位置に設けられている。エンジン3の動力は、図7に示すように、油圧ポンプ4に伝達される。そして、油圧ポンプ4から、後述の挟持搬送装置40の油圧モータ(不図示)、走行部85の油圧モータ(不図示)、後述の切断装置50の油圧モータ61に油圧が供給され、挟持搬送装置40、走行部85、および、切断装置50が駆動される。本実施形態においては、挟持搬送装置40が駆動される際に、切断装置50の油圧モータ61に油圧が供給され、後述の刃部材51が揺動する。後述の掻込ホイール対10は、後述の通り、挟持搬送装置40の動力により駆動される。なお、エンジン3からの動力が、ベルト、プーリ、ギア、クラッチ、チェーン等から構成された伝達機構を通じて各部へと伝達されてもよい。また、切断装置50の後述の揺動機構60を、挟持搬送装置40の油圧モータからの動力を伝達するプーリやベルトなどから構成された伝達機構を介して駆動してもよい。
収穫作業装置5は、圃場に生えたキャベツVをかき込む掻込ホイール対10と、掻込ホイール対10がかき込んだキャベツVを図1の搬送方向Xに沿って後方且つ上方へと搬送する挟持搬送装置40と、挟持搬送装置40によって搬送されるキャベツVの根茎部V1を切断するための切断装置50とを含む。
掻込ホイール対10は、図2及び図3に示すように、円盤型のハブ部10aを有するホイール10L及び10Rからなる。ホイール10L及び10Rは左右方向に並んでいる。ホイール10L及び10Rのそれぞれは、図1及び図3に示すように、搬送方向Xに沿うとともに左右方向に沿った姿勢で配置されている。ハブ部10aの円盤の中心には、図2に示すように、Z2方向に沿って延びた軸11が固定されている。軸11の下端はプーリ12と固定されている。ハブ部10aの周縁には複数の突起10bが形成されている。各突起10bは、軸11と直交する方向に関してハブ部10aの外側へと突出している。
挟持搬送装置40は、図1に示すように、キャベツVの根茎部V1を挟持しつつ搬送する根茎搬送部20と、キャベツVの結球部V0を挟持しつつ搬送する結球搬送部30とを有している。根茎搬送部20は、油圧ポンプ4から油圧が供給される油圧モータ(不図示)、当該油圧モータによって駆動される左右一対の駆動プーリ(不図示)、従動プーリ21L及び21R、並びに、搬送方向Xに沿って延びた無端の搬送ベルト22L及び22Rを有している。左右一対の駆動プーリは、いずれも根茎搬送部20の後部に配置されており、左右方向に関して互いに隣り合っている。従動プーリ21L及び21Rは、いずれも根茎搬送部20の前部に配置されており、左右方向に関して互いに隣り合っている。一方の駆動プーリ及び従動プーリ21Lには搬送ベルト22Lが巻き掛けられている。搬送ベルト22Lは、複数のプーリ23によって搬送ベルト22Rに押し付けられている。他方の駆動プーリ及び従動プーリ21Rには搬送ベルト22Rが巻き掛けられている。搬送ベルト22Rは、複数のプーリ23によって搬送ベルト22Lに押し付けられている。搬送ベルト22L及び22Rのそれぞれには複数の突起22aが形成されている。これらの突起22aは、ベルトの走行方向に沿って等間隔に配列されており、ベルトの周回経路の外側に向かって突出している。これら搬送ベルト22L,22R間にキャベツVの根茎部V1が挟持されて搬送される。
図2に示すように、根茎搬送部20の従動プーリ21L及び21Rのそれぞれには軸21aが固定されている。軸21aは、従動プーリ21L及び21Rのそれぞれの回転軸に沿っており、Z2方向へと延びている。軸21aの下端はプーリ24と固定されている。プーリ24は、無端のベルト25によってプーリ12と接続されている。
根茎搬送部20の油圧モータから一対の駆動プーリに動力が伝達されると駆動プーリが回転し、これに伴って搬送ベルト22Lが一方の駆動プーリ及び従動プーリ21Lの周囲を図3のD1方向に沿って走行すると共に、搬送ベルト22Rが他方の駆動プーリ及び従動プーリ21Rの周囲を図3のD2方向に沿って走行する。搬送ベルト22L及び22Rが走行すると、これに連動して従動プーリ21L及び21Rが回転し、その回転運動がプーリ24、ベルト25及びプーリ12を介して掻込ホイール対10に伝達される。これにより、ホイール10Lは図3のD3方向に、ホイール10Rは図3のD4方向に回転する。
結球搬送部30は、図1に示すように、根茎搬送部20の上方後部に配置され、根茎搬送部20からZ1方向に離隔している。結球搬送部30は、根茎搬送部20と同様、油圧モータ、駆動プーリ、従動プーリ及びこれらのプーリの周囲に巻き掛けられた搬送ベルト30L及び30R(図4参照)を左右一対に有している。各搬送ベルト30L及び30Rは搬送方向Xに沿って延びている。左右一対の搬送ベルト30L及び30Rは、互いの搬送ベルト30L及び30Rに向かって複数のプーリによって押圧されている。また、左右一対の搬送ベルト30L及び30Rは、結球部V0を挟持可能なように、左右方向に所定の間隔を保ちつつ配置されている。駆動プーリには、根茎搬送部20と同様に、油圧ポンプ4から供給される油圧によって駆動される油圧モータからの動力が伝達される。これにより、搬送ベルト30L及び30Rが搬送方向Xに沿って走行する。こうして、結球搬送部30によって、キャベツVの結球部V0が挟持されながら搬送方向Xに搬送される。
切断装置50は、図4(a)に示すように、根茎搬送部20と結球搬送部30との間に配置された刃部材51と、刃部材51を揺動させるための揺動機構60とを有している。刃部材51は、図5に示すように、左右方向(搬送方向Xに交差する交差方向)に沿って長尺な平板部材から構成されている。また、本実施形態における刃部材51は、ステンレス鋼から構成されているが、他の金属から構成されていてもよい。刃部材51の左右の各端部には、図5及び図6に示すように、厚み方向(Z方向)に貫通した取り付け孔52a,52bがそれぞれ2つずつ形成されている。刃部材51の各端部に形成された2つの取り付け孔52a,52bは、刃部材51の延在方向(図5中左右方向)に沿って並んで配置されている。
刃部材51の前方端部(搬送方向X上流側端部)には、図5に示すように、刃53が形成されている。本実施形態の刃部材51は、上面51aに刃53が形成された片刃形状から構成されている。刃53は、左右方向(刃部材51の延在方向)において、各端部から中央に近付くに連れて搬送方向Xの上流側に突出した凸形状に形成されている。また、本実施形態における刃部材51は、図4(b)に示すように、刃53の中央部分が、根茎搬送部20によって挟持搬送されるキャベツVの根茎部V1の中心を通る搬送方向Xに平行な中心線Gと重なるように、配置されている。このため、刃部材51の刃53で根茎部V1を切断する際に、刃53の尖った部分(刃53の左右方向の中央部分)で根茎部V1を切断することが可能となる。このように、刃53の尖った部分で根茎部V1を切断することで、根茎部V1がスムーズに切断されやすくなり、切断された根茎部V1に割れが生じにくくなる。なお、刃部材51は、平面視において、刃53の中央部分が根茎搬送部20によって搬送される根茎部V1と搬送方向Xに沿って重なるように配置されておればよい。つまり、刃部材51は、平面視において、刃53の中央部分が根茎搬送部20によって挟持搬送されるキャベツVの根茎部V1を通る搬送方向Xに平行な直線と重なるように、配置されておればよい。こうすれば、上述と同様な効果を得ることができる。
刃部材51の両端部には、図5に示すように、屈曲して形成された一対の支持プレート59L及び59Rが取り付けられている。支持プレート59Rの左端部には、2つの取り付け孔52bと対向する部分に、2つの貫通孔59R1が形成されている。また、支持プレート59Rの右端部には、2つの貫通孔59R2が形成されている。支持プレート59Rは、2つの貫通孔59R2に挿通されたボルト及びナット(不図示)により、挟持搬送装置40のフレーム(不図示)に固定されている。また、支持プレート59Rは、最も右側にある貫通孔59R1と刃部材51の最も右端にある取り付け孔52bとに挿通されたボルト58Rとナット(不図示)によって、刃部材51の右端部を回転可能に支持している。つまり、刃部材51は、右端部(一端部)が、Z方向に沿った回転軸周りに回転可能に支持されている。
支持プレート59Lの右端部には、2つの取り付け孔52aと対向する部分に、2つの貫通孔59L1が形成されている。支持プレート59Lも、最も左側にある貫通孔59L1と刃部材51の最も左端にある取り付け孔52aとに挿通されたボルト58Lとナット(不図示)によって、刃部材51の左端部を回転可能に支持している。つまり、刃部材51は、左端部(他端部)も、Z方向に沿った回転軸周りに回転可能に支持されている。支持プレート59Lの左端部には円筒部59L2が形成されている。円筒部59L2には、挟持搬送装置40のフレームからZ方向に延在するガイド軸40aが挿通されている。これにより、支持プレート59Lは、ガイド軸40aを回転中心として、挟持搬送装置40のフレームに回転可能に支持されている。また、支持プレート59Lの左端部には、左方に突出した突片59L3が形成されている。
揺動機構60は、図4(a)に示すように、油圧モータ61と、伝達機構62と、回転部63と、連結部64と、上述の支持プレート59Lとを含んでいる。油圧モータ61は、挟持搬送装置40のフレーム40bに固定されている。伝達機構62は、図4(a)に示すように、フレーム40b内に収納されており、油圧モータ61の軸部に固定された駆動プーリ62aと、従動プーリ62bと、ベルト62cとを有する。ベルト62cは、駆動プーリ62aと従動プーリ62bとに架け渡されており、駆動プーリ62aの回転力を従動プーリ62bに伝える。なお、伝達機構62は、油圧モータ61の動力を回転部63に伝達することが可能であれば、どのような構成であってもよい。
回転部63は、Z方向に沿って延在する軸部材63aと、軸部材63aの上端に固定された回転板63bと、回転板63bの上面から突出した突出部63cと、ケース63dとを有する。ケース63dは、円筒形状を有しフレーム40bに立設して配置されている。また、ケース63dは、軸部材63aがZ方向に平行に配置され且つZ方向の回転軸周りに回転可能に軸部材63aを支持している。軸部材63aの下端には、従動プーリ62bが固定されている。回転板63bは、平面形状が円形であり、その中心に軸部材63aの上端が固定されている。回転板63bは、ケース63dの上面上で回転可能に支持されている。突出部63cは、図6(a)に示すように、回転板63bの上面において偏心した位置に配置されている。
連結部64は、一方向に沿って延在した棒形状を有している。連結部64は、その延在方向において、前方端部がボルト65によって突出部63cと回転可能に連結され、後方端部がボルト59L4及びナット(不図示)によって突片59L3と回転可能に連結されている。
このような揺動機構60において、油圧ポンプ4から油圧モータ61に油圧が供給されると、油圧モータ61の動力が伝達機構62を介して回転部63に伝達される。このとき、回転部63の軸部材63aがZ方向に沿う回転軸周りに回転し、回転板63bが図6(a)に示す状態から図6(b)に示す状態を繰り返しとるように、図6中矢印E方向に回転する。突出部63cが回転板63bに偏心して形成されており、且つ支持プレート59Lがガイド軸40aを回転中心として回転可能に支持されているため、回転板63bの回転に伴って、連結部64が前後方向に揺動するとともに、支持プレート59Lが刃部材51の左端部を前後方向に揺動させる。このような揺動機構60によって、図6(a)及び図6(b)に示すように、刃部材51が右端部を回転中心として前後に揺動する。なお、図6(a)は、刃部材51の延在方向の中央部分が搬送方向Xに関して最も上流側に配置されたときの状態が示されており、図6(b)は、刃部材51の延在方向の中央部分が搬送方向Xに関して最も下流側に配置されたときの状態が示されている。
以上の構成において、キャベツ収穫機1が作動し、エンジン3からの動力が油圧ポンプ4を介して各部に伝達されると、キャベツ収穫機1が以下のように畝U上のキャベツVを収穫していく。走行部85はキャベツ収穫機1を前進させる。これにより、図1に示すように、掻込ホイール対10が前方のキャベツVに接近し、図3に示すホイール10L及び10Rの間にキャベツVを取り込んでいく。掻込ホイール対10は、図3のD3方向及びD4方向に回転する。これに伴ってホイール10L及び10Rの突起10bも回転する。そして、突起10bは、図3の一点鎖線の枠に示す範囲においてホイール10Lの左斜め前部及びホイール10Rの右斜め前部から後方に向かって移動する際にキャベツVをかき込んで引き抜く。このように掻込ホイール対10によって引き抜かれたキャベツVは、根茎部V1が根茎搬送部20により、結球部V0が結球搬送部30によって搬送方向Xに沿って後方へと搬送される。
挟持搬送装置40によってキャベツVが搬送される際に、刃部材51が揺動機構60によって前後に揺動する。本実施形態においては、挟持搬送装置40によってキャベツVを搬送する搬送速度が0.2m/sであるが、当該搬送速度は0.1m/s〜0.4m/sの範囲における他の値であってもよい。また、本実施形態においては、挟持搬送装置40によってキャベツVが1m搬送される間に、刃部材51が、前後に5回程度、揺動可能に構成されているが、その揺動回数は4〜7回の範囲における他の値であってもよい。また、本実施形態において刃部材51が1回揺動する際の、刃53の中央部分の揺動距離は、2.5cmに設定されているが、その揺動距離は2cm〜3cmの範囲における他の値であってもよい。
ここで、挟持搬送装置40によって搬送されるキャベツVの根茎部V1を切断装置50の刃部材51で切断する状況について説明する。挟持搬送装置40によって搬送されるキャベツVが前後及び左右に傾かずに切断装置50まで搬送されてきた場合、根茎部V1に刃部材51の刃53の中央部分が突き刺さる。このとき、例えば、根茎部V1が比較的硬いものであったときなどに、キャベツVを搬送する搬送力だけで根茎部V1が刃部材51によって切断されにくい状態となっても、刃部材51は揺動機構60によって前後に揺動しているため、主に根茎部51に対して刃部材51の押圧力(搬送方向Xの上流側に向かう方向の押圧力)が加わり、根茎部V1が刃部材51によってスムーズに切断される。こうして、根茎部V1が切り離された結球部V0は結球搬送部30によって調製部90に搬送される。調製部90では作業者が待機しており、結球部V0に外葉の除去等の調製作業が施される。
一方、挟持搬送装置40によって搬送されるキャベツVが例えば、左右のいずれかに傾いた状態で切断装置50まで搬送されてきた場合、搬送されてきたキャベツVは、結球部V0の搬送方向Xの下流側下部が、まず、刃部材51の上面51aに接触する。そして、キャベツVが搬送されるに連れて刃部材51の上面51a及び刃53が結球部V0の下部の表面に沿って滑りつつ、根茎部V1に近付く。つまり、刃部材51がキャベツVに対して、結球部V0から根茎部V1へと相対移動する。これは、刃部材51の刃53が上面51a側に形成された片刃形状からなるため、刃53のテーパ形状の部分が結球部V0の下部の表面に沿って滑りやすくなる。そして、刃53が根茎部V1に到達すると、その刃先(刃53の中央部分)が根茎部V1に突き刺さる。こうして、上述と同様に、根茎部V1が刃部材51によってスムーズに切断され、根茎部V1が切り離された結球部V0は結球搬送部30によって調製部90に搬送される。この後、上述と同様に、結球部V0に外葉の除去等の調製作業が施される。
本実施形態の収穫作業装置5には、刃部材51のZ方向に関する位置を調整する高さ調整機構(不図示)が設けられている。この高さ調整機構は、一対の支持プレート59L及び59RをZ方向に移動可能に構成されている。このように刃部材51の高さを調整することが可能であるため、刃部材51による結球部V0の切断を抑制することが可能となる。なお、高さ調整機構は、刃部材51のZ方向に関する位置を調整することが可能であれば、どのような構成であってもよい。
以上に述べたように、挟持搬送装置40によってキャベツVが搬送される際に、根茎部V1を切断するための刃部材51が揺動するため、刃部材51が根茎部V1を切断し易くなる。このため、キャベツVが刃部材51に引っ掛かって挟持搬送装置40に詰まるのを抑制することが可能となる。また、長尺な平板状の刃部材51を採用することで、挟持搬送装置40によってキャベツVが左右のいずれかに傾いて搬送されてきても、結球部V0の搬送方向下流側の下部が刃部材51の上面51aに接触する。これにより、キャベツVが搬送されるに連れて、刃部材51の上面51aが結球部V0の下部の表面に沿って滑りつつ、刃部材51が結球部V0から根茎部V1へと相対移動する。そして、刃部材51が根茎部V1まで到達すると、その刃先が根茎部V1に突き刺さる。この結果、刃部材51が結球部V0を切断しにくくなり、結球部V0の歩留まりが向上する。
刃部材51が、上面51a側だけに刃53が形成された片刃形状から構成されているため、挟持搬送装置40によってキャベツVが左右のいずれかに傾いて搬送されてきても、結球部V0がより切断されにくくなる。このため、結球部V0の歩留まりがさらに向上する。
刃部材51は、右端部がZ方向に沿った回転軸周りに回転可能に支持されており、揺動機構60が、刃部材51の左端部を前後に揺動させている。これにより、刃部材51は、挟持搬送装置40によってキャベツVが搬送される際に揺動機構60によって、その右端部が回転中心となって、前後に揺動する。このような簡易な揺動機構60の構成で、刃53の尖った部分を根茎部V1に突き刺して根茎部V1を効果的に切断することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、刃部材は、下面側だけに刃が形成された片刃形状であってもよい。この場合、刃部材51と比べると、結球部V0の一部を切断しやすくなるが、刃部材自体が回転せず平板形状であるため、回転刃に比して、刃が結球部V0の下部の表面に沿って滑りつつ根茎部V1に達しやすい。この結果、結球部V0の歩留まりが向上する。また、刃部材は、両刃形状であってもよい。この場合、上述の実施形態と同様に、刃が結球部V0の下部の表面に沿って滑りつつ根茎部V1に達しやすくなる。この結果、結球部V0の歩留まりが向上する。なお、両刃よりも上述の刃部材51の方が刃こぼれしにくくなり、さらに刃が研ぎやすいため、メンテナンス性が向上する。
また、刃部材53の刃53は、その中央部分から左右の両端部にかけて、湾曲していてもよい。また、刃部材51の刃53は、その中央部分が搬送方向Xの上流側に突出していなくてもよい。要するに、刃53が刃部材51の延在方向に平行に形成されていてもよい。
また、上述の実施形態においては、刃部材51は、右端部が回転可能に支持され、揺動機構60によって左端部が前後に揺動される構成であるが、揺動機構は、刃部材51が上面51aの面内方向であれば、どの方向に揺動させてもよい。例えば、揺動機構は、刃部材51を左右方向に揺動させてもよい。この場合でも、刃53が根茎部V1に突き刺さった状態で刃53を左右に揺動させることが可能であるため、刃53で根茎部V1を切断しやすくなる。また、刃部材51が、上面51aの面内方向において、前後及び左右方向以外の方向に揺動する場合は、刃部材51は根茎部V1に対して押圧されるため、上述の実施形態と同様に、根茎部V1が刃部材51によってスムーズに切断される。また、刃部材51を上面51aの面内方向に揺動させることが可能であれば、揺動機構60の構成は、特に限定するものではない。
1 キャベツ収穫機
2 走行機体
5 収穫作業装置
20 根茎搬送部
30 結球搬送部
40 挟持搬送装置(搬送装置)
50 切断装置
51 刃部材
51a 上面
53 刃
60 揺動機構
G 中心線
V キャベツ(結球野菜)
V0 結球部
V1 根茎部

Claims (2)

  1. 走行機体の前方で引き抜かれた結球野菜を後方へ搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送される結球野菜の根茎部を切断する切断装置とを含む収穫作業装置において、
    前記搬送装置は、前記根茎部を後方に挟持搬送する根茎搬送部と、前記根茎搬送部の上方後部に配置され結球野菜の結球部を後方に挟持搬送する結球搬送部とを有しており、
    前記切断装置は、前記根茎搬送部と前記結球搬送部との間に配置され、前記根茎部を切断するための刃が前記搬送装置によって搬送される結球野菜の搬送方向上流側端部に形成され、前記搬送方向に交差する交差方向に沿って長尺に延在する平板状の刃部材と、前記搬送装置によって結球野菜が搬送される際に前記刃部材の上面の面内方向に前記刃部材を揺動させる揺動機構とを有しており、
    前記刃は、左右の各端部から前記交差方向の中央に近付くに連れて前記搬送方向上流側に突出した凸形状に形成されており、
    前記刃部材は、平面視において、前記刃の中央部分が前記根茎搬送部によって挟持搬送される根茎部と前記搬送方向に沿って重なるように配置されており、
    前記刃部材における前記交差方向の一端部は、前記搬送方向及び前記交差方向に直交する直交方向に沿った回転軸周りに回転可能に支持されており、
    前記揺動機構は、前記刃部材の前記交差方向の他端部を前後に揺動させることを特徴とする収穫作業装置。
  2. 前記刃部材は、前記刃が前記上面側だけに形成された片刃形状から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の収穫作業装置。
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