JPH09187131A - 根菜収穫機の変速操作構造 - Google Patents

根菜収穫機の変速操作構造

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JPH09187131A
JPH09187131A JP202396A JP202396A JPH09187131A JP H09187131 A JPH09187131 A JP H09187131A JP 202396 A JP202396 A JP 202396A JP 202396 A JP202396 A JP 202396A JP H09187131 A JPH09187131 A JP H09187131A
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traveling
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lever
auxiliary transmission
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Mikio Okada
幹夫 岡田
Masahito Sugioka
将人 杉岡
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 移動走行時には走行装置を主変速装置と副変
速装置とによって高速駆動でき、作業時には根菜用の引
抜き搬送装置が走行装置に同調して変速できながら高速
駆動できないようにする。 【解決手段】 主変速装置の主変速レバー28に対する
牽制手段31がカムフォロアー部31cで副変速装置の
副変速レバー30に、操作ケーブル35で作業クラッチ
レバー36にそれぞれ連係しており、作業クラッチレバ
ー36がクラッチ切り位置OFFに操作されると、牽制
解除状態になって主変速レバー28を前進最高速位置F
mまで操作できるようにする。作業クラッチレバー36
がクラッチ入り位置ONで副変速レバー30が中速位置
Mに操作されると、牽制手段31は、主変速レバー28
を作業用最高速位置Faよりも高速側に操作できないよ
うに牽制する。作業クラッチレバー36がクラッチ入り
位置ONで副変速レバー30が低速位置Lまたは高速位
置Hに操作されると、牽制手段31は、主変速レバー2
8を最高速位置Fmまで操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、根菜の茎葉部に挟
持作用して、根菜を圃場から引き抜くとともに吊下げて
機体前後方向の搬送経路に沿わせて機体後方に搬送する
引抜き搬送装置を備え、走行用主変速装置の出力を走行
用副変速装置を介して走行装置に伝達するように構成す
るとともに、前記引抜き搬送装置の入力部を前記走行用
主変速装置の出力部に前記走行用副変速装置と並列に連
動させてある根菜収穫機の変速操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記根菜収穫機は、作業時に走行用副変
速装置を低速側にし、移動などの非作業時に走行用副変
速装置を高速側にするように構成されたものである。す
なわち、走行用副変速装置を低速側にすることにより、
走行用主変速装置による走行変速を行っても、その割り
には走行用副変速装置の低速伝動によって走行速度が低
速になる。また、走行用主変速装置による走行変速を行
うと、引抜き搬送装置の走行用主変速装置に対する走行
用副変速装置との並列連動のために、走行速度の変化に
伴って引抜き搬送装置の駆動速度が変化することによ
り、引き抜き搬送装置の駆動速度の割りには走行速度が
速くて引抜き搬送装置に根菜の詰まりや挟持ミスが発生
するとか、引き抜き搬送装置の駆動速度の割りには走行
速度が遅くて引抜き搬送装置が根菜を引き抜く際に根菜
が斜めになって引抜き抵抗が強くなるとかのトラブルを
回避しやすい状態で作業できるのである。そして、走行
用副変速装置を高速側にすることにより、走行用副変速
装置の高速伝動のために走行速度を高速にして迅速に移
動走行できるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、作業時と非作業
時のいずれにおいても走行用主変速装置を最高速度など
高速側まで変速できるようになっていた。このため、作
業時に、走行用主変速装置を高速側まで変速操作され、
根菜に傷が付くなどのトラブルを招かれる場合があっ
た。すなわち、作業時に走行用主変速装置を高速側まで
変速すると、走行用主変速装置の出力が走行装置に対し
ては低速側にされている走行用副変速装置を介して伝達
するが、引抜き搬送装置に対しては走行用副変速装置を
介さないで伝達することから、走行速度の割りには引抜
き搬送装置の駆動速度がかなり速くなる。すると、引抜
き搬送装置が根菜を引き抜く際に根菜が大幅に傾斜して
引抜き抵抗が強くなったり、引抜き搬送装置が根菜を吊
下げて搬送する際に根菜が揺れ動いて機体部分などに当
たりやすくなったりするのである。本発明の目的は、迅
速に移動走行できるとともに損傷や引抜き不良を回避し
てスムーズに収穫作業できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕根菜の茎葉部に挟持作用して、根
菜を圃場から引き抜くとともに吊下げて機体前後方向の
搬送経路に沿わせて機体後方に搬送する引抜き搬送装置
を備え、走行用主変速装置の出力を走行用副変速装置を
介して走行装置に伝達するように構成するとともに、前
記引抜き搬送装置の入力部を前記走行用主変速装置の出
力部に前記走行用副変速装置とは並列に連動させてある
根菜収穫機の変速操作構造において、前記走行用主変速
装置を設定速度よりも高速側に変速操作できないように
前記走行用主変速装置に対して牽制作用する牽制手段を
作用状態と牽制解除状態とに切り換え自在に備えるとと
もに、前記走行用副変速装置が低速側に変速されると前
記牽制手段が自動的に作用状態に切り換わり、前記走行
用副変速装置が高速側に変速されると前記牽制手段が自
動的に牽制解除状態に切り換わるように、前記牽制手段
を前記走行用副変速装置に連係させてある。
【0006】〔作用〕作業時に走行用主変速装置を変速
しても、引抜き搬送装置と走行装置との速度関係が適切
になり、根菜が垂直やそれに近い姿勢でスムーズに引抜
き操作されるとか、揺れ動きにくいように安定よく吊下
げ搬送されるとかの状態が得られる速度範囲での最高速
度を前記設定速度として設定する。すると、作業を行う
べく走行用副変速装置を低速側に切り換えた際には、牽
制手段が自動的に牽制状態になり、走行用主変速装置が
前記設定速度になって、根菜が垂直やそれに近い姿勢で
スムーズに引抜き操作されるとか、揺れ動きにくいよう
に安定よく吊下げ搬送されるとかの速度までは変速でき
ても、それ以上高速側になって、根菜の引抜き抵抗が大
きくなったり搬送姿勢が悪くなったりする速度までは変
速できなくなる。そして、非作業走行を行うべく走行用
副変速装置を高速側に切り換えた際には、牽制手段が自
動的に牽制解除状態になり、走行用主変速装置がこれ自
体の最高速度など前記設定速度よりも高速側になって、
走行速度が作業時よりも高速になるまで変速できる。
【0007】〔効果〕作業時には牽制手段の作用によ
り、根菜の引抜き抵抗が大きくなったり搬送姿勢が悪く
なったりする速度まで変速されることを阻止するように
できるため、根菜の引き抜きや搬送がスムーズに安定よ
く行われて損傷がないとか少なくて品質のよい状態で収
穫できるようにできた。しかも、作業を行わない移動時
には、走行速度が作業時よりも高速になるまで変速して
迅速に移動できるようにできた。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記引抜き搬送装置に対する伝動を入り切りする作
業クラッチを備え、前記走行用副変速装置が低速側で前
記作業クラッチが入りに切り換えられた際には、前記牽
制手段が自動的に作用状態に切り換わり、前記作業クラ
ッチが切りに切り換えられた際には前記走行用副変速装
置の速度状態に関係なく前記牽制手段が自動的に牽制解
除状態に切り換わるように、前記牽制手段を前記走行用
副変速装置および前記作業用クラッチに連係させてあ
る。
【0010】〔作用〕走行用副変速装置を低速側に変速
しても作業クラッチを切りにしたままであると、牽制手
段が牽制解除状態にあり、走行用主変速装置をこれ自体
の最高速度など前記設定速度よりも高速側になるまで変
速操作でき、作業クラッチを入りに切り換えることによ
って始めて牽制手段が作用状態に切り換わり、走行用主
変速装置を前記設定速度までしか変速できなくなる。
【0011】〔効果〕作業時には、走行用主変速装置が
前記設定速度よりも高速側に変速されることを阻止して
根菜を品質のよい状態で収穫されるようにでき、非作業
時には、走行用主変速装置を前記設定速度よりも高速側
に変速して迅速に移動走行できるものを、走行地面の状
況によっては走行用副変速装置を低速側で走行用主変速
装置を前記設定速度よりも高速側に変速して移動走行す
るなど、変速形態を多くして有利に走行できるようにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2に示すように、圃
場から人参や大根などの根菜Cを引き抜き、茎葉部Fを
取り除いた状態にして取り入れる前処理装置10を、ク
ローラ式走行装置1、搭乗型運転部2、作業デッキ3な
どを有した自走機体に機体後部に位置する機体横方向の
軸芯R1まわりで上下に揺動するように連結するととも
にリフトシリンダ4によって昇降操作するように構成
し、前処理装置10からの根菜Cを機体後方に搬送する
後送りコンベア5、この後送りコンベア5からの根菜C
を載荷突起6aに載せて持ち上げ搬送する無端回動ベル
トで成る揚送コンベア6、この揚送コンベア6からの根
菜Cを揚送コンベア6の上部Uターン部で受け継いで機
体後方に搬送するスラットコンベアで成り、前記作業デ
ッキ3に添乗した作業者による選別作業が可能になよう
に、根菜Cを載置して搬送する選別コンベア7、この選
別コンベア7からの根菜Cを収納袋8aに回収するよう
に構成した根菜収納部8を自走機体に備えて、根菜収穫
機を構成してある。
【0013】自走機体に前処理フレーム10aを前記リ
フトシリンダ4によって前記軸芯R1まわりで上下に揺
動操作されるように連結し、この前処理フレーム10a
の前端側に、左右一対の分草具11,11と引起し装置
12,12および土切り刃13,13を付設するととも
に電動式のヒゲ根切断装置14を付設し、前記前処理フ
レーム10aの前端側から後方に延出する引抜き伝動ケ
ースKの下方に、引抜き搬送装置15、位置決め搬送装
置16、切断用搬送装置17、左右一対の駆動回転刃1
8,18、茎葉部搬送装置19を備えて、前記前処理装
置10を構成してある。そして、前記分草具11と引起
し装置12とは、引抜き対象根菜Cの茎葉部Fと、非引
抜き対象根菜Cの茎葉部Fとを分草するとともに、引抜
き対象根菜Cの茎葉部Fを引き起こし処理する。前記土
切り刃13は、引抜き対象根菜Cの両側で土を切り崩し
て根菜Cを引き抜きやすくする。前記引抜き搬送装置1
5は、機体前後方向に後端側ほど高レベルに位置する傾
斜姿勢で配置された左右一対の挟持搬送用無端回動ベル
ト15a,15aで成り、分草具11および引起し装置
12からの根菜Cの茎葉部Fを無端回動ベルト15aと
15aの搬送側で挟持し、無端回動ベルト15aや引抜
き伝動ケースKなどが形成する機体前後方向の搬送経路
に沿わせて後方斜め上方に吊り下げ搬送することによ
り、根菜Cを圃場から引き抜いて吊下げ姿勢で後方上方
に搬送する。引抜き搬送装置15が圃場から抜き上げた
根菜Cを吊り下げ搬送するに伴い、前記ヒゲ根切断装置
14が根菜Cの下端から延びるヒゲ根に作用してこのヒ
ゲ根を切り落とし除去する。引抜き搬送装置15が根菜
Cをさらに機体後方側に吊り下げ搬送すると、位置決め
搬送装置16が根菜Cの頭部と引抜き無端回動ベルト1
5との間の茎葉部Fに搬送作用し、かつ、引抜き搬送装
置15がこれと位置決め搬送装置16との傾斜角の相違
によって搬送根菜Cを引き上げ操作する。これにより、
位置決め搬送装置16は搬送根菜Cをこれの頭が回転刃
18に対して所定の位置関係になるように位置決めす
る。この後、引抜き搬送装置15と位置決め搬送装置1
6からの根菜Cを切断用搬送装置17が受け継いで機体
後方に搬送してその茎葉部Fを回転刃18に供給するた
め、回転刃18は根菜Cの茎葉部Fを根元で切断する。
この切断処理が完了すると、切断用搬送装置17は根菜
Cを前記後送りコンベア5に落下供給し、茎葉部Fを前
記茎葉部搬送装置19に供給する。この茎葉部搬送装置
19は、駆動自在な搬送用無端回動チェーン19aと挟
持レール19bとから成り、切断用搬送装置17からの
茎葉部Fを挟持し、機体前方側に搬送して圃場に落下放
出する。これにより、前処理装置10は、圃場から根菜
Cを引き抜き、その茎葉部Fを除去した状態に処理にし
て後送りコンベア5に供給する。
【0014】自走機体の運転部2の後方にエンジンEを
設け、このエンジンEから走行装置1および前処理装置
10に動力伝達する伝動構造を図1および図7に示す如
く構成してある。すなわち、エンジンEの回転出力を走
行用主変速装置20に伝達するとともに、この走行用主
変速装置20の回転出力を走行用副変速装置21を介し
て走行装置1に伝達するようにしてある。そして、前記
走行用主変速装置20の出力部に前記走行用副変速装置
21とは並列に連動するように構成するとともにベルト
テンションクラッチで成る作業クラッチCLを伝動途中
に備えた伝動機構22を介して走行用主変速装置20の
出力部に連動させた機体横方向の回転伝動軸23を自走
機体の前部に装備し、この回転伝動軸23にベルト伝動
機構24を介して連動させた前処理駆動軸25を前処理
装置10に備えるとともに、この前処理駆動軸25の回
動力を前記引抜き伝動ケースKに内装した伝動機構26
を介して前記無端回動ベルト15aの駆動用スプロケッ
ト15b、および、前記引起こし装置12の入力部に、
前記位置決め搬送装置16などの下方に位置する伝動機
構27を介して位置決め搬送装置16、切断用搬送装置
17、駆動回転刃18および茎葉部搬送装置19にそれ
ぞれ伝達するように構成してある。これにより、前記前
処理駆動軸25が前処理装置10の各装置12,15,
16,17,19および駆動回転刃18の入力部とな
り、走行用主変速装置20の出力部に対して走行用副変
速装置21とは並列に連動している。
【0015】前記走行用主変速装置20は、エンジンE
に連動した可変容量型油圧ポンプ(図示せず)と、この
油圧ポンプから圧油供給されて駆動されるとともに走行
用副変速装置21および伝動機構22に連動している油
圧モータ(図示せず)とから成り、油圧ポンプの斜板角
の変更操作を行うことによって伝動切りの中立を挟んで
前進側と後進側とに切り換わり、かつ、前進側と後進側
いずれにおいても無段階に変速する油圧式無段変速装置
に構成するとともに、油圧ポンプの斜板操作部に連動さ
せて運転部2に図6に示す如く設けた主変速レバー28
によって切り換え操作するようにしてある。すなわち、
主変速レバー28をレバーガイド29の第1ガイド溝2
9aに沿わせて機体前後方向に揺動操作して中立位置N
に操作すると主変速装置20が伝動切り状態になり、中
立位置Nよりも前方側の操作域Fに操作すると主変速装
置20が前進伝動状態になり、第1ガイド溝29aの前
端部の最高速位置Fmに操作すると主変速装置20が前
進側の最高速度状態になり、前記中立位置Nよりも後方
側の操作域Rに操作すると主変速装置20が後進伝動状
態になる。
【0016】前記走行用副変速装置21は、シフトギヤ
(図示せず)の摺動操作によって高、中、低速の三段階
に変速可能なギヤ式変速装置に構成するとともに、シフ
トギヤを操作するシフトフォーク(図示せず)に連動さ
せて運転部2の前記主変速レバー28の横側方に図6に
示す如く設けた副変速レバー30によって切り換え操作
するようにしてある。すなわち、副変速レバー30を前
記レバーガイド29の第2ガイド溝29bに沿わせて機
体前後方向に揺動操作し、第2ガイド溝29bの後端部
の低速位置Lに操作すると副変速装置21が低速状態に
なり、第2ガイド溝29bの中間に位置する中速位置M
に操作すると副変速装置21が中速状態になり、第2ガ
イド溝29bの前端部の高速位置Hに操作すると副変速
装置21が高速状態になる。
【0017】図3〜図6に示すように、前記主変速レバ
ー28に対するストッパー部31aを一端側に備え、他
端側にアーム部31bを備えた牽制手段31を前記レバ
ーガイド29の裏面側に連結ピン32によって取り付け
てある。牽制手段31は連結ピン32の軸芯まわりで揺
動し、図3に示す如くアーム部31bがレバーガイド2
9の裏面側に備えたストッパー33に当接するとともに
ストッパー部31aが主変速レバー28の操作経路に入
り込む第1取付け位置になると、前記中立位置Nと最高
速位置Fmとの間の前進位置Faに操作された主変速レ
バー28をそれ以上前進高速側には操作できないように
ストッパー部31aによって受け止め支持するようにな
り、そして、図4に示す如くストッパー部31aが主変
速レバー28の操作経路から横外側に外れる第2取付け
位置になると、主変速レバー28が前記最高速位置Fm
まで操作されることを許容するように構成してある。こ
れにより、牽制手段31は前記第1取付け位置になる
と、主変速装置20を前記前進位置Faに対応する作業
用前進最高速度よりも前進高速側に変速操作できないよ
うに主変速装置20に対して牽制する作用状態になり、
前記第2取付け位置になると、主変速装置20の前進最
高速までの変速操作を可能にするように牽制解除状態に
なる。
【0018】牽制手段31の連結ピン32とストッパー
部31aとの間に前記副変速レバー30が作用するカム
フォロアー部31cを備え、牽制手段31のアーム部3
1bと、ばね受け具29cとにわたって取り付けたスプ
リング34により、前記カムフォロアー部31cが副変
速レバー30に当接するように、かつ、牽制手段31が
前記第1取付け位置になるように牽制手段31を揺動付
勢するとともに、牽制手段31のアーム部31bを操作
ケーブル35により、前記作業クラッチCLの切り換え
操作を行う作業クラッチレバー36の連動用アーム部3
6aに連動させることにより、主変速装置20および作
業クラッチCLの切り換え操作が行われるに伴って牽制
手段31が自動的に作用状態に切り換わったり、牽制解
除状態に切り換わったりするように、牽制手段31を主
変速装置20および作業クラッチCLに連係させた連係
機構を構成してある。
【0019】すなわち、図3に示すように、作業クラッ
チレバー36をクラッチ入り位置ONに揺動操作する
と、操作ケーブル35が緩め操作され、牽制手段31が
スプリング34による操作力によって前記第1取付け位
置になることを可能にする。この状態で、副変速レバー
30を低速位置Lと中速位置Mおよび高速位置Lの三つ
の操作位置に切り換え操作すると、カムフォロアー部3
1cが備えている形状の作用により、牽制手段31が前
記第1取付け位置になったり前記第2取付け位置になっ
たりする。つまり、図5に示すように、副変速レバー3
0を低速位置Lに操作すると、この副変速レバー30が
カムフォロアー部31cの第1カムフォロアー部分K1
に当接して押圧操作し、この操作力のために牽制手段3
1が第2取り付け位置になる。副変速レバー30を中速
位置Lに操作すると、副変速レバー30がカムフォロア
ー部31cの第2カムフォロアー部分K2に対向して押
圧操作を解除し、牽制手段31がスプリング34による
操作力のために第1取付け位置になる。副変速レバー3
0を高速位置Hに操作すると、副変速レバー31がカム
フォロアー部31cの第3カムフォロアー部分K3に対
接して押圧操作し、この操作力のために牽制手段31が
第2取り付け位置になる。そして、図4に示すように、
作業クラッチレバー36をクラッチ切り位置OFFに操
作すると、このレバー操作力のために、操作ケーブル3
5が引っ張り操作されて牽制手段31をスプリング34
に抗して第2取付け位置に操作する。この時、連動用ア
ーム部36aを作業クラッチCLのテンションアーム3
7に連結している円弧型リンク36bによる保持作用に
より、作業クラッチレバー36は作業クラッチCLの入
り復元力および牽制手段31の前記スプリング34に抗
してクラッチ切り位置OFFを維持する。これにより、
牽制手段31はスプリング34に抗して第2取付け位置
を維持する。
【0020】したがって、作業クラッチCLが入りに切
り換え操作された状態において、走行用副変速装置21
が中速に切り換え操作された際には、牽制手段31が作
用状態に自動的に切り換わり、走行用副変速装置21が
低速および高速に切り換え操作された際には、牽制手段
31が牽制解除状態に自動的に切り換わる。そして、作
業クラッチCLが切りに切り換えられた際には、牽制手
段31は牽制解除状態に自動的に切り換わり、走行用副
変速装置21が低、中、高速のいずれの速度状態に切り
換え操作されても走行用副変速装置21の速度状態に関
係なく牽制解除状態を維持する。
【0021】つまり、根菜Cの収穫作業を行う際には、
走行用副変速装置21を中速に変速する。すると、この
場合には前処理装置10が駆動されるように作業クラッ
チCLを入りに切り換え操作されることから、牽制手段
31が自動的に作用状態になって、走行用主変速装置2
0をこれ自体の最高速度よりも低速側の作業用前進最高
速度までしか増速操作できなくなる。したがって、走行
用副変速装置21による中速伝動のために機体を速過ぎ
たり遅過ぎたりすることのない速度で走行させながら、
走行用主変速装置20を作業用前進最高速度よりも高速
側に誤って変速して前処理装置10の引抜き搬送装置1
5などの駆動速度を作業に不適切な高速にしてしまうこ
とを防止しながら作業できる。
【0022】非作業走行を行う際には、前処理装置10
が駆動されないように作業用クラッチCLを切りに切り
換え操作されることから、牽制手段31が自動的に牽制
解除状態になる。このため、機体を路上や圃場などで自
走移動させるべく走行用副変速装置21を高速に変速し
て高速で走行できるようにする際にも、機体を運搬車に
対して自走で積み降ろしするべく走行用副変速装置21
を低速に変速して低速で走行できるようにする際にも、
走行用主変速装置20をこれ自体の前進最高速度まで変
速して変速幅を広くしながら走行できる。また、必要に
応じ、走行用副変速装置21を中速に変速しながら走行
用主変速装置20をこれ自体の前進最高速度まで変速し
て走行することも可能になる。
【0023】〔別実施形態〕牽制手段31と作業クラッ
チCLとの連係を省略して実施する場合にも本発明は適
用できる。すなわち、この連係を採用しても、作業時に
は作業クラッチCLが入りに切り換え操作され、この場
合には、牽制手段31は走行用副変速装置21の中速へ
の変速によって自動的に作用状態に切り換わることか
ら、本発明の目的を達成できるのである。
【0024】走行用主変速装置20としては、無段変速
装置の他に、シフトギヤの掛け換え操作によって変速す
るギヤ式などの有段型の変速装置を採用する場合にも本
発明は適用できる。また、走行用副変速装置21として
は、前記低速を有しない2段変速型を採用する場合にも
本発明は適用できる。したがって、走行用副変速装置2
1の高速を高速側と称し、中速を低速側と称する。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】根菜収穫機全体の側面図
【図2】根菜収穫機全体の平面図
【図3】牽制手段の作用状態の説明図
【図4】牽制手段の牽制解除状態の説明図
【図5】主変速レバー、副変速レバーの操作位置の説明
【図6】主変速レバー、副変速レバーおよび牽制手段の
説明図
【図7】伝動系のブロック図
【符号の説明】
1 走行装置 15 引抜き搬送装置 20 走行用主変速装置 21 走行用副変速装置 25 入力部 31 牽制手段 C 根菜 F 茎葉部 CL 作業クラッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根菜(C)の茎葉部(F)に挟持作用し
    て、根菜(C)を圃場から引き抜くとともに吊下げて機
    体前後方向の搬送経路に沿わせて機体後方に搬送する引
    抜き搬送装置(15)を備え、 走行用主変速装置(20)の出力を走行用副変速装置
    (21)を介して走行装置(1)に伝達するように構成
    するとともに、前記引抜き搬送装置(15)の入力部
    (25)を前記走行用主変速装置(20)の出力部に前
    記走行用副変速装置(21)とは並列に連動させてある
    根菜収穫機の変速操作構造であって、 前記走行用主変速装置(20)を設定速度よりも高速側
    に変速操作できないように前記走行用主変速装置(2
    0)に対して牽制作用する牽制手段(31)を作用状態
    と牽制解除状態とに切り換え自在に備えるとともに、前
    記走行用副変速装置(21)が低速側に変速されると前
    記牽制手段(31)が自動的に作用状態に切り換わり、
    前記走行用副変速装置(21)が高速側に変速されると
    前記牽制手段(31)が自動的に牽制解除状態に切り換
    わるように、前記牽制手段(31)を前記走行用副変速
    装置(21)に連係させてある根菜収穫機の変速操作構
    造。
  2. 【請求項2】 前記引抜き搬送装置(15)に対する伝
    動を入り切りする作業クラッチ(CL)を備え、前記走
    行用副変速装置(21)が低速側で前記作業クラッチ
    (CL)が入りに切り換えられた際には前記牽制手段
    (31)が自動的に作用状態に切り換わり、前記作業ク
    ラッチ(CL)が切りに切り換えられた際には前記走行
    用副変速装置(21)の速度状態に関係なく前記牽制手
    段(31)が自動的に牽制解除状態に切り換わるよう
    に、前記牽制手段(31)を前記走行用副変速装置(2
    1)および前記作業用クラッチ(CL)に連係させてあ
    る請求項1記載の根菜収穫機の変速操作構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013252100A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Kubota Corp コンバイン
JP2019110855A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 株式会社クボタ 作物収穫機
JP2019110857A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 株式会社クボタ 作物収穫機

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