JP2019110857A - 作物収穫機 - Google Patents

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Kei Ikeda
圭 池田
大嗣 井上
Hirotsugu Inoue
大嗣 井上
健太 村上
Kenta Murakami
健太 村上
秀治 長田
Hideji Osada
秀治 長田
和晃 鎌田
Kazuaki Kamata
和晃 鎌田
秀郷 大宮
Hidesato Omiya
秀郷 大宮
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Abstract

【課題】作物収穫機において、収穫時の負荷の変化等の影響を受けることなく、分離体による作物の分離が安定して行われるようにする。【解決手段】機体の前進に伴って圃場の作物Aを収穫する収穫部と、収穫部の前部に設けられて圃場の作物Aを上側に持ち上げることにより隣接する作物Aを分離するように回転駆動される分離体18とが備えられる。分離体18の作動速度V2を検出する作動速度センサーと、分離体18の作動速度V2を設定する分離速度設定部とが備えられる。分離速度設定部により設定された分離設定速度で分離体18が作動するように、作動速度センサーの検出値に基づいて、分離体18の作動速度V2を変速する分離変速部が備えられる。【選択図】図6

Description

本発明は、走行しながら圃場の作物を収穫する作物収穫機に関する。
特許文献1に開示されている作物収穫機では、圃場の作物を収穫する収穫部の前部に、分離体が備えられている。分離体は、圃場の作物を上側に持ち上げることにより、隣接する作物を分離するように、回転駆動される。
これにより、機体の進行に伴って、分離体により絡み合った作物が互いに分離されるのであり、互いに分離された作物が収穫部に無理なく収穫される。
特開2016−208872号公報
前述のように、分離体により、圃場の作物を上側に持ち上げて作物を分離する場合、収穫時の負荷の変化により、分離体の作動速度が変化すると、分離体による作物の分離が安定して行われないことがある。
本発明は、作物収穫機において、収穫時の負荷の変化等の影響を受けることなく、分離体による作物の分離が安定して行われるようにすることを目的としている。
本発明の作物収穫機は、
機体の前進に伴って圃場の作物を収穫する収穫部と、
前記収穫部の前部に設けられて、圃場の作物を上側に持ち上げることにより、隣接する作物を分離するように、回転駆動される分離体とが備えられ、
前記分離体の作動速度を検出する作動速度センサーと、前記分離体の作動速度を設定する分離速度設定部と、
前記分離速度設定部により設定された分離設定速度で前記分離体が作動するように、前記作動速度センサーの検出値に基づいて、前記分離体の作動速度を変速する分離変速部とが備えられている。
本発明によると、作動速度センサーにより分離体の作動速度が検出されて、分離速度設定部により設定された分離設定速度で分離体が作動するように、分離変速部が作動する。
これにより、収穫時の負荷の変化等の影響を受けることなく、分離体の作動速度が分離設定速度に維持されるので、分離体による作物の分離が安定して行われるようになり、作物収穫機の収穫性能を向上させることができる。
本発明において、
機体の走行速度を検出する走行速度センサーが備えられ、
前記分離速度設定部は、前記走行速度センサーの検出値に基づいて、機体の走行速度が高速になるほど、前記分離設定速度を高速側に変更し、機体の走行速度が低速になるほど、前記分離設定速度を低速側に変更すると好適である。
機体の走行速度が速くなると、収穫部による単位時間当たりの収穫量は多くなり、機体の走行速度が遅くなると、収穫部による単位時間当たりの収穫量は少なくなる。
本発明によると、機体の走行速度に応じて、分離体の作動速度(分離設定速度)が高速側及び低速側に変更されるのであり、機体の走行速度が速い場合、分離体による作物の分離が遅れることなく行われ、機体の走行速度が遅い場合、分離体による作物の損傷が抑えられる。
このように、収穫部による単位時間当たりの収穫量に対応して、分離体の作動速度(分離設定速度)が適切に変更されるようになって、作物収穫機の収穫性能を向上させることができる。
本発明において、
機体が停止状態から前進を開始すると、前記分離体の作動速度が停止状態から、事前に設定された設定速度に急速に上昇するように、前記分離変速部が作動し、
前記設定速度が、前記分離設定速度の下限値であると好適である。
機体が停止状態から前進を開始した当初の状態(機体の走行速度が極低速の状態)において、分離体の作動速度(分離設定速度)も極低速の状態であると、分離体による作物の持ち上げが遅くなり過ぎて、隣接する作物の分離が適切に行えないことがある。
本発明によれば、機体が停止状態から前進を開始すると、分離体が急速に作動を開始して設定速度(分離設定速度)で作動する。
これにより、機体が停止状態から前進を開始した当初の状態(機体の走行速度が極低速の状態)において、分離体による作物の持ち上げが遅くなり過ぎるという状態を避けることができるのであり、隣接する作物の分離が適切に行えない状態を避けることができる。
本発明によると、設定速度が分離設定速度の下限値である。
これにより、前述のように、機体の走行速度に応じて分離体の作動速度(分離設定速度)が高速側及び低速側に変更される場合、分離体の作動速度(分離設定速度)は、設定速度よりも低速側に設定されることはないのであり、分離体による作物の持ち上げが遅くなり過ぎるという状態を避けることができる。
本発明において、
機体の走行速度が停止状態から、事前に設定された設定走行速度に達するまで、前記分離設定速度が前記設定速度に維持されると好適である。
本発明によると、前述のように、機体が停止状態から前進を開始した際、分離体が急速に作動を開始して設定速度(分離設定速度)で作動した後、機体の走行速度が設定走行速度に達するまで、分離体の作動速度(分離設定速度)が設定速度に維持される。
これにより、機体が停止状態から前進を開始した際に、収穫部による収穫が安定するまで、分離体の作動速度(分離設定速度)を設定速度に維持することによって、収穫部による収穫の安定が促進される。
本発明において、
前記設定速度を高速側及び低速側に変更自在な設定速度変更部が備えられていると好適である。
本発明によると、例えば、作物が生い茂り、隣接する作物が互いに絡み合うような状態や、作物があまり多くない状態や、作物が弱い状態等の各種の状態に対応して、設定速度を設定することができる。
本発明において、
機体の走行速度に対する前記分離設定速度の変化率を大側及び小側に変更自在な変化率変更部が備えられていると好適である。
前述のように、機体の走行速度に応じて分離体の作動速度(分離設定速度)が高速側及び低速側に変更される場合に、本発明によると、機体の走行速度が高速(低速)になるほど、分離体の作動速度(分離設定速度)が大きく高速側(低速側)に変更される状態や、分離体の作動速度(分離設定速度)があまり大きく高速側(低速側)に変更されない状態を、作物の各種の状態に応じて設定することができる。これによって、作物収穫機の収穫性能を向上させることができる。
本発明において、
前記分離速度設定部は、人為的な操作に基づいて前記分離設定速度を設定し、人為的な操作に基づいて前記分離設定速度を高速側及び低速側に変更すると好適である。
本発明によると、作業者が作物の状態を確認して、分離速度設定部の操作を行うことにより、作物の状態に対応した適切な分離設定速度を設定することができる。
収穫を開始してから、分離速度設定部の操作が行われないと、分離体の作動速度(分離設定速度)は変化なく維持される。分離体の作動速度(分離設定速度)を変更する必要があると作業者が判断すれば、分離速度設定部の操作により分離体の作動速度(分離設定速度)を変更することができる。
本発明において、
前記分離設定速度に、下限値が設定されていると好適である。
機体が停止状態から前進を開始した当初の状態(機体の走行速度が極低速の状態)において、分離体の作動速度(分離設定速度)も極低速の状態であると、分離体による作物の持ち上げが遅くなり過ぎて、隣接する作物の分離が適切に行えないことがある。
本発明によると、分離体の作動速度(分離設定速度)を、下限値を越えて低速側に変更することができない。
これにより、機体が停止状態から前進を開始した当初の状態(機体の走行速度が極低速の状態)において、分離体の作動速度(分離設定速度)は下限値以上の値となっているので、分離体による作物の持ち上げが遅くなり過ぎるという状態を避けることができるのであり、隣接する作物の分離が適切に行えない状態を避けることができる。
大根収穫機の側面図である。 大根収穫機の平面図である。 搬送装置の支持構造を示す断面図である。 油圧モータの駆動系を示す油圧回路図である。 制御装置と各部との連係状態を示す図である。 搬送装置及び分離装置による圃場からの大根の持ち上げ状態(引き抜き状態)を示す側面図である。 第1搬送ベルトの作動速度(搬送同調速度)と機体の走行速度との関係を示す概念図である。 第1モード及び第3モードにおいて、第1搬送ベルトの作動速度(搬送同調速度)と機体の走行速度との関係を示す図である。 第2モードにおいて、第1搬送ベルトの作動速度(搬送設定速度)と機体の走行速度との関係を示す図である。 第1モードにおいて、分離ベルトの作動速度(分離設定速度)と機体の走行速度との関係を示す図である。 第2モード及び第3モードにおいて、分離ベルトの作動速度(分離設定速度)と機体の走行速度との関係を示す図である。 発明の実施の第1別形態において、制御装置と各部との連係状態を示す図である。 発明の実施の第2別形態において、制御装置と各部との連係状態を示す図である。 発明の実施の第1別形態において、第1モードにおける分離ベルトの作動速度(分離設定速度)と機体の走行速度との関係を示す図である。 発明の実施の第2別形態において、第1モードにおける分離ベルトの作動速度(分離設定速度)と機体の走行速度との関係を示す図である。
図1〜図15に、作物収穫機の一例である大根収穫機が示されている。Fは「前方向」を示し、Bは「後方向」を示し、Uは「上方向」を示し、Dは「下方向」を示している。Rは「右方向」を示し、Lは「左方向」を示している。
(大根収穫機の全体構成)
図1及び図2に示すように、右及び左のクローラ型式の走行装置2により、機体1が支持されており、機体1の右前部に運転部3が支持されている。機体1の左部に、搬送装置4(収穫部に相当)が前後方向に沿って支持されており、搬送装置4の前部に分離装置5が支持され、機体1の前部に補助車輪6及びサブソイラ17が支持されている。
搬送装置4の後部の下側の位置に、搬送コンベア7が左右方向に沿って支持され、機体1の後部に貯留部8が支持されており、搬送コンベア7と貯留部8との間に、補助の作業者の為の作業デッキ9が備えられている。
機体1の上部に屋根10が支持されており、屋根10は、前後方向で運転部3から貯留部8に亘り、左右方向で運転部3から搬送装置4に亘っている。
(搬送装置の構成)
図1,2,3に示すように、搬送装置4は、前部が圃場の近傍の低位置で、後部が搬送コンベア7の上側の高位置に位置するように、全体が後上がり状(前下がり状)に支持されており、右及び左の支持フレーム13、右及び左の第1搬送ベルト11、右及び左の第2搬送ベルト12、カッター14等を備えている。
右及び左の支持フレーム13の前部に亘って、アーチ状の支持フレーム16が連結されている。支持フレーム13の前端部及び後端部に、右及び左の回転体15が支持され、前及び後の回転体15に亘って第1搬送ベルト11が取り付けられて、第1搬送ベルト11の全体が後上がり状(前下がり状)に支持されている。
第2搬送ベルト12は、第1搬送ベルト11の前後方向での中間部の下側から第1搬送ベルト11に沿って、後上がり状(前下がり状)に支持されている。第2搬送ベルト12の後部において、第1搬送ベルト11と第2搬送ベルト12との間に、カッター14が支持されている。
(分離装置の構成)
図1及び図2に示すように、分離装置5は、多数のアーム部18a,19aが間隔を置いて並ぶように一体的に形成された4組の分離ベルト18,19(分離体に相当)と、上下方向に配置された支持フレーム20とを備えており、支持フレーム20が支持フレーム13の前部に支持されている。
分離ベルト19のアーム部19aが左右方向に向くように、2組の分離ベルト19が、左右方向に間隔を置いて支持フレーム20に回転自在に支持されており、右及び左の第1搬送ベルト11の前部の前方において、右及び左の分離ベルト19のアーム部19aが互いに対向する状態となっている。
分離ベルト19の前方において、右及び左の分離ベルト18が左右方向に間隔を置いて支持フレーム20に回転自在に支持されており、分離ベルト18のアーム部18aが前方を向いている。
(搬送装置の支持構造)
図1,2,3に示すように、機体1の左前部に、上リンク22及び下リンク23が上下に揺動自在に支持され、上リンク22及び下リンク23の前部に縦リンク24が接続されて、四連リンクが構成されている。
上リンク22及び下リンク23の前部に、補助車輪6及びサブソイラ17が支持されており、上リンク22及び下リンク23を上下に昇降させる油圧シリンダ25が備えられている。
下リンク23の前部の左右方向の軸芯P1周りに、支持リンク26が揺動自在に支持され、支持リンク26の上部の左右方向の軸芯P2周りに、支持リンク27が揺動自在に支持されている。支持リンク26,27に亘って油圧シリンダ28が接続されており、支持リンク27の上部が、支持フレーム16の上部に揺動自在に接続されている。
機体1の左後部に案内フレーム29が上下向きに連結されており、支持フレーム30が案内フレーム29に沿って上下方向にスライド自在に支持され、支持フレーム30を上下にスライド駆動する油圧シリンダ31が備えられている。支持フレーム30の上端部に、支持フレーム13の後部が揺動自在に接続されている。
以上の構造により、油圧シリンダ31により支持フレーム30を上下にスライドさせることによって、支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部の高さを変更することができる。この場合、上下方向のスライドに伴う支持フレーム13の前後方向の変位は、支持リンク26,27が軸芯P1周りに前後に揺動することによって吸収される。
後述する(搬送装置及び分離装置による大根の収穫の流れ)に記載のように、大根A(作物に相当)の収穫において、例えば大根Aが長い場合、支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部の高さを少し高くすればよい。大根Aが短い場合、支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部の高さを少し低くすればよい。これにより、第2搬送ベルト12の後端部と搬送コンベア7の上下間隔を、大根Aの長さに合わせることができる。
油圧シリンダ28を伸長作動及び収縮作動させ、支持リンク26,27を屈伸させて、支持リンク27の上部の位置を上下に変更することにより、第1搬送ベルト11(支持フレーム13)の前部の圃場からの高さを変更することができる。
(屋根の左後部の上側への揺動)
図2及び図3に示すように、屋根10において、搬送装置4の後部の上側に位置する屋根10の左後部10aは、屋根10の本体部分とは分離されている。
屋根10の左後部10aは、屋根10の前後方向の軸芯P4周りに上下に揺動自在に支持されており、屋根10の左後部10aを上下に揺動駆動する油圧シリンダ74が備えられている。
前述の(搬送装置の支持構造)に記載のように、油圧シリンダ31により支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部が昇降操作される場合、支持フレーム30が上下スライド範囲の中間部及び中間部から下側に位置していると、屋根10の左後部10aは、屋根10の本体部分と平行な姿勢となっている。
支持フレーム30が上下スライド範囲の中間部から上側に移動すると、油圧シリンダ74により、屋根10の左後部10aが自動的に上側に操作されるのであり、搬送装置4の後部と屋根10の左後部10aとの接触が回避される。
(分離装置の支持構造)
図1及び図2に示すように、支持フレーム13の前部に、支持リンク32が上下に揺動自在に支持されており、支持リンク32の前部が、支持フレーム20の下部に揺動自在に接続されている。
機体1の左前部の左右方向の軸芯P3周りに、操作アーム33が上下に揺動自在に支持されており、操作アーム33の前部が、支持フレーム20の上部に揺動自在に接続されている。油圧シリンダ34が、下リンク23と操作アーム33とに亘って接続されている。
以上の構造により、油圧シリンダ34により操作アーム33を上下に揺動駆動することによって、分離装置5の圃場からの高さを変更することができる。
支持リンク26,27及び油圧シリンダ34が、下リンク23に支持されている。機体1の旋回時等において、油圧シリンダ25により上リンク22及び下リンク23(補助車輪6及びサブソイラ17)を昇降させると、搬送装置4の前部及び分離装置5が一緒に昇降する。
支持フレーム13と支持フレーム20とが、支持リンク32を介して接続されている。油圧シリンダ28により第1搬送ベルト11(支持フレーム13)の前部の圃場からの高さを変更しても、この動作が支持リンク32に吸収されて、分離装置5の高さに変化は無い。
同様に、油圧シリンダ34により分離装置5の圃場からの高さを変更しても、この動作が支持リンク32に吸収されて、第1搬送ベルト11(支持フレーム13)の前部の高さに変化は無い。
(搬送装置及び分離装置による大根の収穫の流れ)
図1及び図2に示すように、機体1が前進するのに伴って、右及び左の分離ベルト18の間に、収穫予定の列の大根Aが入る。
右及び左の分離ベルト18において前方に向くアーム部18aが、収穫予定の列の大根Aの葉A1と隣接する列の大根Aの葉A1との間を、上側に移動するように(図6の分離ベルト18,19の作動速度V2の方向参照)、分離ベルト18が回転駆動されて、隣接する大根Aの葉A1が互いに分離される。
次に収穫予定の列の大根Aが右及び左の分離ベルト19の間に入るのであり、右及び左の分離ベルト19において対向するアーム部19aが、上側に移動するように(図6の分離ベルト18,19の作動速度V2の方向参照)、分離ベルト19が回転駆動されて、収穫予定の列の大根Aにおいて、隣接する大根Aの葉A1が互いに分離される。
右及び左の第1搬送ベルト11において対向する部分が、後側に移動するように(図6の第1搬送ベルト11の作動速度V1の方向参照)、第1搬送ベルト11が回転駆動されている。同様に、右及び左の第2搬送ベルト12において対向する部分が、後側に移動するように回転駆動されている。
収穫予定の列の大根Aの葉A1が、右及び左の第1搬送ベルト11の前部から右及び左の第1搬送ベルト11の間に入り込み、右及び左の第1搬送ベルト11により挟持されながら、大根Aが圃場から持ち上げられて(引き抜かれて)、後側に搬送される。
この場合、サブソイラ17により圃場の土が崩されるので、大根Aが圃場から無理なく持ち上げられる(引き抜かれる)。
大根Aは、第1搬送ベルト11により後側に搬送され、大根Aの葉A1における第1搬送ベルト11の下側部分が、右及び左の第2搬送ベルト12により挟持されて搬送され、大根Aの葉A1における第2搬送ベルト12の上側部分が、カッター14により切断される。
第2搬送ベルト12の後端部において、大根Aが第2搬送ベルト12から搬送コンベア7に落ちて、搬送コンベア7により右側に搬送される。作業デッキ9の作業者は、搬送コンベア7により搬送される大根Aから、良品の大根Aを取り出して貯留部8に整列状態に並べて置いていくのであり、不良の大根Aは搬送コンベア7により搬送されて、搬送コンベア7の右端部から圃場に放出される。
この場合、前述の(搬送装置の支持構造)に記載のように、支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部の高さを変更して、第2搬送ベルト12の後端部と搬送コンベア7の上下間隔を、大根Aの長さに合わせることにより、第2搬送ベルト12に後端部において、大根Aが、こぼれ落ちることなく、第2搬送ベルト12から搬送コンベア7に落ちるようにすることができる。
大根Aの葉A1は、第1搬送ベルト11により後側に搬送され、第1搬送ベルト11の後端部から圃場に放出される。
この場合、大根Aの葉A1が第1搬送ベルト11の後端部の略真下に落下するように、大根Aの葉A1を案内する案内板21が備えられている。
(走行伝動系及び搬送伝動系の概略)
図4に示すように、エンジン35の動力が、エンジン35の出力軸35aから伝動ベルト36を介して、静油圧式無段変速装置38に伝達される。
静油圧式無段変速装置38により変速された動力が、走行装置2に伝達されて、機体1が前進及び後進する。運転部3に備えられた変速レバー78を、作業者が人為的に操作することにより、静油圧式無段変速装置38を前進側及び後進側に操作することができる。
エンジン35の動力が、エンジン35の出力軸35aから伝動ベルト37を介して、油圧ポンプ39に伝達されて、油圧ポンプ39が駆動される。
搬送装置4において、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト12を回転駆動する油圧モータ40が備えられ、分離装置5において、分離ベルト18,19を回転駆動する油圧モータ41が備えられており、搬送コンベア7を回転駆動する油圧モータ42が備えられている。
油圧ポンプ39の作動油が油圧モータ40,41,42に供給されて、油圧モータ40,41,42により、第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト12、分離ベルト18,19、搬送コンベア7が回転駆動される。
以上のように、走行装置2に動力を伝達する走行伝動系と、搬送装置4、分離装置5及び搬送コンベア7に動力を伝達する搬送伝動系とが、エンジン35から並列的に分岐しており、走行伝動系と搬送伝動系とは互いに独立した関係となっている。
(搬送装置、分離装置及び搬送コンベアの駆動用の油圧回路)
図4に示すように、タンク43の作動油がストレーナ44を介して油圧ポンプ39に供給されており、油圧ポンプ39の作動油が制御弁ユニット45に供給されている。
制御弁ユニット45に、2個の制御弁46,47が備えられており、油圧ポンプ39の作動油が、油路48により制御弁46に供給され、油路48から分岐した油路49により制御弁47に供給されている。制御弁46,47から戻る作動油が、油路50からフィルタ51に供給されて、フィルタ51からタンク43に戻される。油路48,50に亘って油路52が接続されて、制御弁46,47の保護用のリリーフ弁53が油路52に設けられている。
制御弁46は、中立位置46N、正転位置46A及び逆転位置46Bの3位置を備えており、電磁操作型式に構成されている。油圧モータ40は正転駆動及び逆転駆動自在であり、制御弁46からの一対の油路54が、油圧モータ40に接続されている。油圧モータ40に内装されたリリーフ弁40aからの油路55が、フィルタ51に接続されている。
制御弁47は、中立位置47N及び正転位置47Aの2位置を備えており、電磁操作型式に構成されている。油圧モータ41は正転駆動だけが行われるのであり、制御弁47からの油路56が、油圧モータ41に接続されている。油圧モータ41に内装されたリリーフ弁41aからの油路57が、油路55に接続されている。
油圧モータ41からの油路58が油圧モータ42に接続されており、油圧モータ42は正転駆動だけが行われる。油圧モータ42からの油路59がオイルクーラー60に接続され、作動油がオイルクーラー60からタンク43に戻される。油圧モータ42を迂回する油路61が、油路58,59に亘って接続されており、可変絞り部62が油路61に設けられている。
(搬送装置及び分離装置、搬送コンベアの油圧モータの駆動の制御系)
図5に示すように、モード設定部63、同調速度変更部64、方向設定部65、搬送速度設定部66、分離速度設定部67が運転部3に備えられており、モード設定部63、同調速度変更部64、方向設定部65、搬送速度設定部66、分離速度設定部67の操作信号が制御装置71に入力されている。
モード設定部63は、作業者により人為的に操作されるものであり、第1モード、第2モード及び第3モードのうちの一つを設定することができる。
方向設定部65は、作業者により人為的に操作されるものであり、油圧モータ40(第1搬送ベルト11及び第2搬送ベルト12)の回転方向を設定することができる。
機体1の走行速度VKを検出する走行速度センサー68が走行装置2に備えられて、走行速度センサー68の検出値が制御装置71に入力されている。
第1搬送ベルト11の作動速度V1を検出する作動速度センサー69が油圧モータ40に備えられて、作動速度センサー69の検出値が制御装置71に入力されている。
分離ベルト18,19の作動速度V2を検出する作動速度センサー70が油圧モータ41に備えられて、作動速度センサー70の検出値が制御装置71に入力されている。
搬送変速部72が、ソフトウェアとして制御装置71に備えられている。搬送変速部72は、制御弁46を中立位置46Nと正転位置46Aとに交互に繰り返して操作して、周期と正転位置46Aの操作時間との比であるデューティ比を変更するデューティ制御を行う。これにより、油圧モータ40に供給される作動油の流量制御が行われて、油圧モータ40が正転駆動される。
同様に搬送変速部72は、制御弁46を中立位置46Nと逆転位置46Bとに交互に繰り返して操作して、周期と逆転位置46Bの操作時間との比であるデューティ比を変更するデューティ制御を行う。これにより、油圧モータ40に作動油が供給されて、油圧モータ40が逆転駆動される。
分離変速部73が、ソフトウェアとして制御装置71に備えられている。分離変速部73は、制御弁47を中立位置46Nと正転位置47Aとに交互に繰り返して操作して、周期と正転位置47Aの操作時間との比であるデューティ比を変更するデューティ制御を行う。これにより、油圧モータ41に供給される作動油の流量制御が行われて、油圧モータ41が正転駆動される。
(第1モードでの第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動状態)
モード設定部63により第1モードが設定された状態において、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動状態について説明する。
図5,6,7に示すように、モード設定部63により第1モードが設定され、方向設定部65により正転状態が設定されると、走行速度センサー68により検出される機体1の走行速度VKに基づいて、制御装置71により、搬送同調速度V11が以下の式1に基づいて演算される。
(式1) V11=VK/COSθ θ:傾斜角度
傾斜角度θは、搬送装置4が全体が後上がり状(前下がり状)に支持された状態において、圃場に対する搬送装置4の傾斜角度である。
前述の(搬送装置の支持構造)に記載のように、大根Aの長さに応じて、支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部の高さを変更したり、第1搬送ベルト11(支持フレーム13)の前部の高さを変更したりすると、傾斜角度θは変化する。
この場合、搬送装置4が充分に長いことにより、支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部の高さの変更や、第1搬送ベルト11(支持フレーム13)の前部の高さの変更に対して、傾斜角度θの変化範囲B1は小さいもとなるので、式1での傾斜角度θは変化範囲B1の中間位置の値に固定されている。
搬送同調速度V11が演算されると、搬送変速部72により、作動速度センサー69の検出値に基づいて、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動速度V1が搬送同調速度V11となるように、制御弁46が中立位置46Nと正転位置46Aとの間でデューティ制御されて、油圧モータ40が正転駆動される。
図8に示すように、機体1の走行速度VKが速くなると、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動速度V1(搬送同調速度V11)も速くなる。機体1の走行速度VKが遅くなると、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動速度V1(搬送同調速度V11)も遅くなる(関係線L11参照)。
これにより、機体1の前進に対して第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)が斜め上側の後側に作動する状態において、機体1の走行速度VKが変化しても、図6及び図7に示すように、機体1の走行速度VKと第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動速度V1とが、互いに相殺する状態を得ることができ、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)により、大根Aが圃場から無理なく略真上に持ち上げられる(引き抜かれる)。
図5に示すように、同調速度変更部64は、作業者により人為的に操作されるダイヤル操作型式であり、第1モードでの搬送同調速度V11を高速側及び低速側に変更することができる。
図8に示すように、同調速度変更部64を操作することにより、式1に基づく関係線L11を少し高速側に変更したり(関係線L12参照)、式1に基づく関係線L11を少し低速側に変更したりすることができる(関係線L13参照)。
(第1モードでの分離ベルト18,19の作動状態)
モード設定部63により第1モードが設定された状態において、分離ベルト18,19の作動状態について説明する。
図5に示すように、分離速度設定部67は、作業者により人為的に操作されるダイヤル操作型式であり、人為的な操作に基づいて分離設定速度V21を設定することができる。
分離速度設定部67とは別に、ソフトウェアとしての分離速度設定部77が制御装置71に備えられている。分離速度設定部77により、走行速度センサー68の検出値に基づいて分離設定速度V21が設定される。
図5及び図10に示すように、モード設定部63により第1モードが設定され、方向設定部65により正転状態が設定されると、分離速度設定部67が停止し、分離速度設定部77が作動する(走行速度センサー68の検出値に基づいて分離設定速度V21が設定される状態)。
これにより、分離速度設定部77によって、機体1の走行速度VKに基づいて、分離設定速度V21が関係線L21のように設定される。
分離変速部73により、関係線L21及び作動速度センサー70の検出値に基づいて、以下の説明のように、分離ベルト18,19の作動速度V2が分離設定速度V21となるように、制御弁47がデューティ制御されて、油圧モータ41が正転駆動される。
機体1が停止状態から前進を開始すると、分離設定速度V21が設定速度V22に設定される。これにより、分離ベルト18,19が停止状態から急速に作動を開始し、分離ベルト18,19の作動速度V2が急速に設定速度V22(分離設定速度V21)となる。
この場合、設定速度V22が分離設定速度V21の下限値となるのであり、機体1の走行速度VKが設定走行速度VK1に達するまで、分離設定速度V21が設定速度V22に維持される(分離ベルト18,19の作動速度V2が設定速度V22(分離設定速度V21)に維持される)。
機体1の走行速度VKが設定走行速度VK1を越えて高速になると、走行速度センサー68の検出値に基づいて、機体1の走行速度VKが高速になるほど、分離設定速度V21が高速側に変更される。これにより、機体1の走行速度VKが高速になるほど、分離ベルト18,19の作動速度V2(分離設定速度V21)が高速になる。
機体1の走行速度VKが設定走行速度VK1よりも高速側の状態において、走行速度センサー68の検出値に基づいて、機体1の走行速度VKが低速になるほど、分離設定速度V21が低速側に変更される。これにより、機体1の走行速度VKが低速になるほど、分離ベルト18,19の作動速度V2(分離設定速度V21)が低速になる。
機体1の走行速度VKが設定走行速度VK1に達してさらに低速になっても、分離設定速度V21は設定速度V22に維持される(分離ベルト18,19の作動速度V2が設定速度V22(分離設定速度V21)に維持される)。
(第2モードでの第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動状態)
モード設定部63により第2モードが設定された状態において、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動状態について説明する。
図5及び図9に示すように、モード設定部63により第2モードが設定され、方向設定部65により正転状態が設定されると、搬送変速部72により、作動速度センサー69の検出値に基づいて、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動速度V1が、機体1の走行速度VKに関係なく搬送設定速度V12となるように、制御弁46が中立位置46Nと正転位置46Aとの間でデューティ制御されて油圧モータ40が正転駆動される。
搬送速度設定部66は、作業者により人為的に操作されるダイヤル操作型式であり、第2モードでの搬送設定速度V12を設定することができる(関係線L31参照)。この場合、搬送速度設定部66を操作することにより、関係線L31を少し高速側に変更したり(関係線L32参照)、関係線L21を少し低速側に変更したりすることができる(関係線L33参照)。
(第2モードでの分離ベルト18,19の作動状態)
モード設定部63により第2モードが設定された状態において、分離ベルト18,19の作動状態について説明する。
図5及び図11に示すように、モード設定部63により第2モードが設定され、方向設定部65により正転状態が設定されると、分離速度設定部77が停止し、分離速度設定部67が作動する(人為的な操作に基づいて分離設定速度V21が設定される状態)。
これにより、分離速度設定部67の人為的な操作に基づいて、分離設定速度V21が関係線L41のように設定される。
分離速度設定部67の人為的な操作に基づいて、分離設定速度V21を関係線L42,L43のように高速側及び低速側に変更することができる。この場合、設定速度V22が下限値となるのであり、分離設定速度V21(関係線L41,L42,L43)を、設定速度V22よりも低速側に設定することはできない。
以上のように、分離変速部73により、作動速度センサー70の検出値に基づいて、分離ベルト18,19の作動速度V2が、機体1の走行速度VKに関係なく分離設定速度V21となるように、制御弁47がデューティ制御されて、油圧モータ41が正転駆動される。
(第3モードでの第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)及び分離ベルト18,19の作動状態)
図5及び図8に示すように、モード設定部63により第3モードが設定され、方向設定部65により正転状態が設定されると、前述の第1モードと同様に、搬送変速部72により、作動速度センサー69の検出値に基づいて、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)の作動速度V1が搬送同調速度V11となるように、制御弁46が中立位置46Nと正転位置46Aとの間でデューティ制御されて、油圧モータ40が正転駆動される。
図5及び図11に示すように、モード設定部63により第3モードが設定され、方向設定部65により正転状態が設定されると、前述の第2モードと同様に、分離変速部73により、作動速度センサー70の検出値に基づいて、分離ベルト18,19の作動速度V2が、機体1の走行速度VKに関係なく、分離速度設定部67の人為的な操作に基づいて設定された分離設定速度V21となるように、制御弁47がデューティ制御されて、油圧モータ41が正転駆動される。
(搬送コンベアの作動状態)
図4に示すように、搬送コンベア7を回転駆動する油圧モータ42は、分離ベルト18,19を回転駆動する油圧モータ41の下手側に位置している。
これにより、油圧モータ41に供給される作動油の流量が、油圧モータ42に供給される作動油の最大流量となるのであり、前述のように、分離ベルト18,19の作動速度V2が変更されると、これに伴って搬送コンベア7の作動速度も変更される。
この場合、可変絞り部62を全閉状態とすると、油圧モータ41に供給される流量の作動油が、油圧モータ42にそのまま供給される。可変絞り部62を少し開側に操作して、油圧モータ42に供給される作動油の流量を少なくすることにより、搬送コンベア7の作動速度を低速側に設定することができる。
(方向設定部の停止状態及び逆転状態)
図4及び図5に示すように、前述の第1モード、第2モード及び第3モードにおいて、方向設定部65により停止状態が設定されると、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)、及び、分離ベルト18,19は停止する。
方向設定部65の逆転状態の操作ボタンが押し操作されると、搬送変速部72により、制御弁46が中立位置46Nと逆転位置46Bとの間でデューティ制御されて、油圧モータ40が低速で逆転駆動される。
この場合、方向設定部65の逆転状態の操作ボタンが押し操作されている間だけ、油圧モータ40が低速で逆転駆動されて、第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)が逆転する。方向設定部65の逆転状態の操作ボタンの押し操作を止めると、油圧モータ40は停止する。
第1搬送ベルト11(第2搬送ベルト12)に大根Aや土の詰まりが発生した場合、この詰まりを解消する為に、油圧モータ40を逆転駆動する。
(発明の実施の第1別形態)
図12及び図14に示すように、設定速度変更部75を備えてもよい。設定速度変更部75は、作業者により人為的に操作されるダイヤル操作型式であり、設定速度V22を高速側及び低速側に変更することができる。
第1モードが設定された状態において、設定速度変更部75により設定速度V22を高速側に変更すると、関係線L21が高速側に平行移動するように変更される(関係線L22参照)。設定速度変更部75により設定速度V22を低速側に変更すると、関係線L21が低速側に平行移動するように変更される(関係線L23参照)。
第1モードが設定された状態において、設定走行速度VK1を、高速側及び低速側に変更できるように構成してもよい。設定走行速度VK1を高速側及び低速側に変更すると、これに伴って、関係線L21,L22,L23が、図14のX軸(機体1の走行速度VK)に沿って高速側及び低速側に平行移動するように変更される。
図11に示すように、第2モード及び第3モードが設定された状態において、設定速度変更部75により設定速度V22を高速側に変更すると、分離設定速度V21(関係線L41,L42,L43)の下限値としての設定速度V22が、高速側及び低速側に変更されることになる。
(発明の実施の第2別形態)
図13及び図15に示すように、変化率変更部76を備えてもよい。変化率変更部76は、作業者により人為的に操作されるダイヤル操作型式であり、第1モードが設定された状態において、分離設定速度V21の変化率を大側及び小側に変更することができる。
変化率変更部76により変化率を大側に変更すると、関係線L21における設定走行速度VK1よりも高速側の部分が、傾斜の急な状態(1次関数の定数が大きくなる状態)に変更される(関係線L24参照)。
変化率変更部76により変化率を小側に変更すると、関係線L21における設定走行速度VK1よりも高速側の部分が、傾斜の緩やかな状態(1次関数の定数が小さくなる状態)に変更される(関係線L25参照)。
この場合、変化率変更部76に加えて、前述の(発明の実施の第1別形態)に記載の設定速度変更部75も備えることにより、設定速度V22を高速側及び低速側に変更できるように構成してもよい。
前述の(発明の実施の第1別形態)に記載のように、設定走行速度VK1も、高速側及び低速側に変更できるように構成してもよい。
(発明の実施の第3別形態)
第1モードが設定された状態での関係線L21〜L25を、1次関数のような直線ではなく、2次関数(2次曲線)のような曲線に設定してもよい。
この場合、前述の(発明の実施の第2別形態)に記載の変化率変更部76により、変化率が大側に変更されると、関係線L21の曲率が大きくなり、変化率が小側に変更されると、関係線L21の曲率が小さくなる。
この場合、前述の(発明の実施の第1別形態)に記載のように、設定速度変更部75を備えてもよく、設定走行速度VK1を、高速側及び低速側に変更できるように構成してもよい。
(発明の実施の第4別形態)
大根Aの長さに応じて、支持フレーム13(第2搬送ベルト12)の後部の高さを変更したり、第1搬送ベルト11(支持フレーム13)の前部の高さを変更したりして、傾斜角度θが変化した場合、この変化する傾斜角度θ及び機体1の走行速度VKにより、式1に基づいて搬送同調速度V11を演算するように構成してもよい。
(発明の実施の第5別形態)
支持フレーム30の上下スライドに応じて油圧シリンダ74が作動して、屋根10の左後部10aが自動的に上側に操作されるのではく、作業者の人為的な操作により油圧シリンダ74を作動させて、屋根10の左後部10aを任意に上側に操作できるように構成してもよい。
(発明の実施の第6別形態)
走行速度センサー68を、走行装置2ではなく変速レバー78に設けて、変速レバー78の操作位置を検出することにより、機体1の走行速度VKを検出するように構成してもよい。
この場合、走行速度センサー68を走行装置2及び変速レバー78の両方に設けて、機体1が停止状態と極低速の範囲では、変速レバー78の走行速度センサー68により機体1の走行速度VKを検出し、前述の極低速から高速側では、走行装置2の走行速度センサー68により機体1の走行速度VKを検出するように構成してもよい。
本発明は、大根収穫機ばかりではなく、人参収穫機や玉葱収穫機、自脱型のコンバイン等の作物収穫機にも適用できる。
1 機体
4 収穫部
18 分離ベルト(分離体)
19 分離ベルト(分離体)
67 分離速度設定部
68 走行速度センサー
70 作動速度センサー
73 分離変速部
75 設定速度変更部
76 変化率変更部
77 分離速度設定部
A 作物
V2 分離体の作動速度
V21 分離設定速度
V22 設定速度
VK 機体の走行速度
VK1 設定走行速度

Claims (8)

  1. 機体の前進に伴って圃場の作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部の前部に設けられて、圃場の作物を上側に持ち上げることにより、隣接する作物を分離するように、回転駆動される分離体とが備えられ、
    前記分離体の作動速度を検出する作動速度センサーと、前記分離体の作動速度を設定する分離速度設定部と、
    前記分離速度設定部により設定された分離設定速度で前記分離体が作動するように、前記作動速度センサーの検出値に基づいて、前記分離体の作動速度を変速する分離変速部とが備えられている作物収穫機。
  2. 機体の走行速度を検出する走行速度センサーが備えられ、
    前記分離速度設定部は、前記走行速度センサーの検出値に基づいて、機体の走行速度が高速になるほど、前記分離設定速度を高速側に変更し、機体の走行速度が低速になるほど、前記分離設定速度を低速側に変更する請求項1に記載の作物収穫機。
  3. 機体が停止状態から前進を開始すると、前記分離体の作動速度が停止状態から、事前に設定された設定速度に急速に上昇するように、前記分離変速部が作動し、
    前記設定速度が、前記分離設定速度の下限値である請求項2に記載の作物収穫機。
  4. 機体の走行速度が停止状態から、事前に設定された設定走行速度に達するまで、前記分離設定速度が前記設定速度に維持される請求項3に記載の作物収穫機。
  5. 前記設定速度を高速側及び低速側に変更自在な設定速度変更部が備えられている請求項3又は4に記載の作物収穫機。
  6. 機体の走行速度に対する前記分離設定速度の変化率を大側及び小側に変更自在な変化率変更部が備えられている請求項2〜5のうちのいずれか一項に記載の作物収穫機。
  7. 前記分離速度設定部は、人為的な操作に基づいて前記分離設定速度を設定し、人為的な操作に基づいて前記分離設定速度を高速側及び低速側に変更する請求項1に記載の作物収穫機。
  8. 前記分離設定速度に、下限値が設定されている請求項7に記載の作物収穫機。
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