JP6860907B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
燃焼装置には、複数のバーナを所定の数(バーナ群)ごとに燃焼制御することで、燃焼能力を複数段に切り替えることができるものが知られている。この場合、複数のバーナとガス配管との間に、燃料ガスをバーナ群毎に分配して供給するための分配流路を形成したマニホールド装置(ノズル台)が設けられる。このマニホールド装置は、特許文献1に開示されるように、各バーナに対応した複数のノズルを有すると共に、内面に、バーナ群ごとに内部を仕切る凹部を形成したダイキャスト部品である本体と、本体と同形状で形成され、本体の凹部に対応する隆起部(絞り部)を備えた蓋板と、凹部と隆起部との間をシールするシール部材とからなり、本体にシール部材を介して蓋板をネジ止めすることで、マニホールド装置の内部に、本体に設けたガス開閉部から供給される燃料ガスを各バーナ群毎に分配する分配流路が形成されるようになっている。
ところが、切替電磁弁を有して分配流路へ燃料ガスを供給するガス開閉部が、本体と別体に形成される場合、別体のガス開閉部と本体とのネジ止めも分配流路の間で行う必要がある。このため、ノズル台をケーシングに固定するネジと、ガス開閉部を本体に固定するネジとが干渉しないように距離を確保すると、蓋板ではネジ止め部が絞り部と接近して歪みが生じ、本体との密着性が損なわれてガス漏れが生じるおそれがある。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、シール部材には、開口を周回する環状部が形成されて、開口と、開口と隣接する2つの絞り部との間には、環状部の幅の2倍以上の間隔が確保されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、蓋板には、2つの絞り部の間で第3のネジ止め部が、開口を挟む位置で2つ設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、開口と、開口と隣接する2つの絞り部との間に、環状部の幅以上の間隔を確保しているので、開口と2つの絞り部との間隔を大きく確保でき、蓋板への歪みの発生を効果的に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、蓋板に、2つの絞り部の間で第3のネジ止め部を、開口を挟む位置で2つ設けているので、開口を形成しても本体と蓋板との間のシールを確保することができる。
図1は、給湯器の一例を示す斜視図、図2はフロントカバーを取り外した筐体の斜視図である。
給湯器1は、前面を開口して天板3及び底板4、左右の側板5,5、背板6とからなる縦長箱状の筐体2と、筐体2の前面を閉塞するフロントカバー7とを備えている。筐体2内には、バーナを有する燃焼部9と、熱交換器を有する熱交換部10と、排気部11とを含む燃焼装置8が収容され、燃焼装置8の下方には、燃焼部9へ燃焼用空気を供給するファン12や、電装基板からなるコントローラを備えた電装ボックス13等が収容されている。14は、底板4に設けたガス管の接続口、15は、接続口14から燃焼部9へ燃料ガスを供給するための元電磁弁や比例弁等を備えたガス側ユニット、16はイグナイタである。
このノズル台20は、図3に示すように、ガス側ユニット15を介して燃料ガスが供給されるガス開閉部21と、ガス開閉部21に後シール部材22を介してネジ止めされる本体23と、本体23に前シール部材24を介してネジ止めされる蓋板25とを備えている。
また、ガス開閉部21の前面には、ガス通路26の周囲に沿って凹溝29が形成され、凹溝29の周囲には、本体23をネジ止めするための複数のネジ止めボス30,30・・が形成されている。ガス開閉部21の左側下端には、ガス側ユニット15からの図示しないガス入口が形成されると共に、ガス側ユニット15へネジ止めするためのフランジ31が形成されている。
また、第1仕切枠38は、下側枠37内では、上側で二股に分かれた後、下側で下側枠37の下部で再び繋がる環状枠部44となって、環状枠部44の内側に、長円状の第4凹部45を形成している。
一方、外枠35の前面で外周縁と内周縁とには、前シール部材24を位置決めするための突条48,48・・が、断続的に形成されている。この突条48は、各凹部40〜42の下端部分を囲むように第1、第2仕切枠38,39の両側にも延設されて、環状枠部44の内周縁にも連続形成されている。49,49は、外枠35の前面に突設されて前シール部材24を位置決めするための位置決め突起で、第1凹部40内にも、位置決め突起49よりも短い位置決め突起49aが突設されている。
また、前シール部材24には、各ネジ孔50がそれぞれ遊挿する逃がし孔54,54・・と、位置決め突起49,49aが挿通する位置決め孔55,55・・とが形成されている。
さらに、各絞り部61〜63の外側には、本体23のネジ孔50にそれぞれ対応するネジ止め用の第3止め孔66,66・・と、位置決め突起49,49が挿通する前孔67,67とが形成されている。なお、ネジ孔50Aの列の内、連設枠51のネジ孔50Aに対応する第3止め孔66は、第1、第3絞り部61,63内に形成した円形状の平坦部68に設けられている。
このノズル台20では、蓋板25の第1絞り部61と第2絞り部62との間では、本体23とガス開閉部21との第2ネジ70による連結部分に長円状の開口64を設けて第3ネジ71による連結を行わず、開口64とその両側の第1、第2絞り部61,62との間の間隔D1を、開口64の全周に亘って、その下側の前シール部材24の環状部53の幅D2の2倍以上となるように広く設定している。
よって、器具内に通水されると、これを検知したコントローラが、イグナイタ16を作動させると共に、ガス側ユニット15の元電磁弁及び比例弁を開弁して燃料ガスをノズル台20のガス開閉部21へ供給する。燃料ガスは、ガス通路26を通ってガス入口43,43・・を介して各分配流路75〜77へ流れ、ノズル34,34・・から各バーナへ噴出され、バーナを燃焼させる。熱交換部10ではバーナの燃焼排ガスと熱交換器を通過する水との熱交換によって水が加熱され、出湯される。
また、蓋板25には、第1、第2絞り部61,62の間で第3のネジ止め部(第3止め孔66及び第3ネジ71)を、開口64を挟む位置に2つ設けているので、開口64を形成しても本体23と蓋板25との間のシールを確保することができる。
また、開口内の第1、第2のネジ止め部の数も、1つずつに限らず、少なくとも一方が複数あっても差し支えないし、第1、第2ネジ止め部の位置が逆であってもよい。
さらに、開口自体の形状も、長円形に限らず、第1、第2のネジ止め部の配置形態によって、円形や多角形等に適宜変更可能である。左右方向に形成してもよい。立ち上がり片も省略できるが、設けた方が開口部分の強度の確保に繋がる。
Claims (3)
- 複数のバーナを収容する燃焼部を有し、前記燃焼部に、所定数の前記バーナからなるバーナ群ごとにそれぞれ燃料ガスを供給するノズル台を備えた給湯器であって、
前記ノズル台は、
燃料ガスが供給されるガス通路を有し、前記ガス通路に、各前記バーナ群ごとに燃料ガスの供給を制御する切替電磁弁を備えたガス開閉部と、
各前記バーナごとに燃料ガスを噴出する複数のノズルを有すると共に、各前記ノズルを前記バーナ群ごとに仕切る複数の凹部を有し、前記燃焼部へ固定するための複数の第1のネジ止め部と、前記ガス開閉部へ固定するための複数の第2のネジ止め部とを備える本体と、
各前記凹部に対応して膨出する絞り部と、前記本体へ固定するための複数の第3のネジ止め部とを有し、前記本体への固定に伴い各前記凹部と各前記絞り部とによって各前記バーナ群にそれぞれ対応した分配流路を形成する蓋板と、
前記本体と前記蓋板との間で各前記分配流路に沿って形成され、各前記分配流路をシールするシール部材と、を含み、
前記本体には、少なくとも1つの前記第1のネジ止め部及び前記第2のネジ止め部が、隣接する所定の2つの前記分配流路を形成する2つの前記凹部の間に設けられて、
前記蓋板には、前記2つの分配流路を形成する2つの前記絞り部の間で前記第1のネジ止め部及び前記第2のネジ止め部を露出させる開口が形成されていることを特徴とする給湯器。 - 前記シール部材には、前記開口を周回する環状部が形成されて、前記開口と、前記開口と隣接する前記2つの絞り部との間には、前記環状部の幅の2倍以上の間隔が確保されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
- 前記蓋板には、前記2つの絞り部の間で前記第3のネジ止め部が、前記開口を挟む位置で2つ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯器。
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