JP6858441B2 - プラズマリアクタの異常検出装置 - Google Patents

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本発明は、プラズマリアクタの異常検出装置に関する。
エンジン、とくにディーゼルエンジンから排出される排ガスには、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)およびPMなどが含まれる。
排ガスに含まれるPMを除去する手法として、プラズマリアクタを用いて、排ガスに含まれるPMを除去する手法が提案されている。プラズマリアクタは、複数の電極パネルを備えている。電極パネルは、たとえば、誘電体に電極を内蔵した構成であり、複数の電極パネルは、排ガスの流れ方向と直交する方向に間隔を空けて対向配置される。プラズマリアクタ用電源装置から電極間に電圧が印加されると、誘電体バリア放電が生じて、電極パネル間に低温プラズマ(非平衡プラズマ)が発生し、電極パネル間を流れる排ガス中のPMが酸化により除去される。
プラズマリアクタの電源装置には、フライバック型昇圧トランスが備えられている。フライバック型昇圧トランスの一次コイルには、スイッチング素子が直列に接続され、その一次コイルとスイッチング素子との直列回路には、直流電源が接続されている。フライバック型昇圧トランスの二次コイルは、プラズマリアクタの電極に接続されている。
スイッチング素子がオンされると、フライバック型昇圧トランスの一次コイルに電流が流れ、一次コイルにエネルギが蓄積される。その後、スイッチング素子がオフされると、一次コイルに蓄積されたエネルギが開放されて、一次コイルに起電力が生じ、フライバック型昇圧トランスの二次コイルに巻数比に応じた二次電圧が発生する。スイッチング素子のオン/オフが繰り返されることにより、二次電圧がパルス的に発生し、パルス波状に変化する二次電圧がプラズマリアクタの電極間に印加される。
特開2007−75778号公報 特開2010−203401号公報
電極パネルの電極には、電極パネルの積層方向の一方側から順に、プラス端子およびマイナス端子が交互に接続されている。プラス端子およびマイナス端子は、それぞれ電源装置のプラス端子およびマイナス端子と電気的に接続されている。
たとえば、水濡れなどにより、プラス端子とマイナス端子との間の絶縁抵抗が一時的に低下した場合、プラス端子とマイナス端子との間に電流が流れる漏電状態となる。また、プラス端子と電極パネルを収容する筐体との間の絶縁抵抗が一時的に低下した場合にも同様に、プラス端子と筐体との間に電流が流れる漏電状態となる。漏電状態では、電源装置からプラズマリアクタに印加される電圧および電流の値が変動するため、漏電状態を早期に検出して、それに対処しなければ、PM除去性能(PM除去率)の低下や電源が破損するおそれがある。
本発明の目的は、プラズマリアクタにおける漏電などの異常を早期に検出できる、異常検出装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る異常検出装置は、互いに平行をなして間隔を空けて配置される複数の電極パネルの給電端子に、前記電極パネルの積層方向の一方側から順にプラス配線およびマイナス配線が交互に接続され、前記複数の電極パネルの各間に誘電体バリア放電が発生するプラズマリアクタの異常検出装置であって、プラズマリアクタに印加される電流の電流値または電流積算値を一定周期で取得し、その取得した値が所定範囲から外れた回数をカウントするカウント手段と、所定期間にカウント手段によってカウントされた回数が閾値以上である場合、プラス配線が接続された給電端子とマイナス配線が接続された給電端子との間が漏電状態であると判定する判定手段とを含む。
この構成によれば、プラズマリアクタに印加される電流の電流値または電流積算値が一定周期で取得される。そして、その取得した値が所定範囲から外れた回数がカウントされ、所定期間にカウントされた回数が閾値以上である場合、プラズマリアクタに異常が発生していると判定される。
たとえば、電極パネルに接続された給電端子(プラス端子、マイナス端子)間の絶縁抵抗が一時的に低下して、給電端子間に電流が流れる漏電状態になると、プラズマリアクタに印加される電流が変動する。このときの電流の移動平均値を求め、その移動平均値が所定範囲から外れたことに応じて、プラズマリアクタに異常が発生していると判定する手法では、移動平均値が所定範囲から外れるまでに時間がかかり、異常の検出が遅く、場合によっては異常を検出することができない。これに対し、漏電状態で変動する電流の瞬時値である電流値または電流積算値が所定範囲から外れた回数、言い換えれば、電流値または電流積算値が所定範囲の上限値または下限値を所定範囲外に超えた回数が閾値以上である場合に、プラズマリアクタに異常が発生していると判定する手法では、異常を早期に検出することができる。
本発明によれば、プラズマリアクタにおける漏電などの異常を早期に検出することができる。
プラズマリアクタの構成を図解的に示す断面図である。 プラズマリアクタ用電源装置の構成を示す回路図である。 漏電検出処理の流れを示すフローチャートである。 リアクタ印加電流の電流値およびその移動平均値の変化を示すグラフである。 漏電解消制御の流れを示すフローチャートである。 フライバック型昇圧トランスの一次コイルに印加されるパルス印加電圧(一次電圧)、漏電検出フラグの状態、プラズマリアクタ用電源装置からプラズマリアクタに印加されるリアクタ印加電圧(二次電圧)および周波数指示値の時間変化の概略を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<プラズマリアクタ>
図1は、プラズマリアクタ1の構成を図解的に示す断面図である。
プラズマリアクタ1は、車両のエンジン(図示せず)から排出される排ガスからPMを除去するために、たとえば、エキゾーストパイプなどの排気管2の途中部に介装される。プラズマリアクタ1は、ケース(ボディ)3と、ケース3内に収容された複数の電極パネル4とを備えている。
ケース3は、金属製であり、管状(筒状)に形成されている。ケース3の一方の開口は、排ガスを流入させる流入口であり、他方の開口は、排ガスを流出させる流出口である。エンジンから排気管2に排出される排ガスは、排気管2を流通する途中で、流入口からケース3内に流入して、ケース3内を流通し、流出口から流出する。
電極パネル4は、誘電体からなる平板状の誘電体平板5に電極6が厚さ方向に挟み込まれた構成を有している。誘電体平板5の材料である誘電体としては、Al(アルミナ)を例示することができる。電極6の材料としては、タングステンを例示することができる。電極6には、給電端子が設けられており、給電端子は、誘電体平板5の外部に引き出されている。
複数の電極パネル4は、たとえば、ケース3の中心線と直交する方向に間隔を空けて、互いに平行をなして(それぞれケース3の中心線方向に延びるように)配置されている。各電極パネル4の電極6は、積層方向と直交する平面に沿う方向で同じ位置に配置され、それらの周縁は、積層方向に互いに対向している(積層方向に重なり合っている)。
電極パネル4の電極6の給電端子には、電極パネル4の積層方向の一方側から順に、プラス配線7およびマイナス配線8が交互に接続されている。プラス配線7およびマイナス配線8は、それぞれプラズマリアクタ用電源装置9のプラス端子およびマイナス端子と電気的に接続されている。
積層方向に互いに隣り合う電極パネル4の電極6間には、プラズマリアクタ用電源装置9から出力されるパルス波状の高電圧が印加される。この高電圧が電極6間に印加されることにより、電極パネル4間に誘電体バリア放電が生じ、その誘電体バリア放電によるプラズマが発生する。一方、電極パネル4間には、ケース3の流入口側の端部から排ガスが流入し、その排ガスが流出口側の端部に向けて流通する。電極パネル4間におけるプラズマの発生によって、電極パネル4間を流通する排ガスに含まれるPMが酸化(燃焼)されて除去される。
<プラズマリアクタ用電源装置>
図2は、プラズマリアクタ用電源装置9の構成を示す回路図である。
プラズマリアクタ用電源装置9は、フライバック型昇圧トランス11、通電制御用MOSFET12、ゲートドライブ回路13および制御装置14を備えている。
フライバック型昇圧トランス11は、一次コイル21および二次コイル22を有している。一次コイル21の一端は、配線23に接続されている。一次コイル21の他端は、通電制御用MOSFET12を介して、グランドに接続(接地)されている。二次コイル22の一端および他端は、それぞれプラス端子およびマイナス端子を介して、プラズマリアクタ1において積層方向に互いに隣り合う電極パネル4の電極6に接続されている。
通電制御用MOSFET12は、たとえば、エンハンスメント型のnMOSFETであり、そのドレインがフライバック型昇圧トランス11の一次コイル21の他端に接続され、ソースがグランドに接続されている。
配線23には、ヒューズ24を介して、直流電源であるバッテリ25のプラス端子が接続されている。バッテリ25は、たとえば、公称電圧が12Vの鉛電池である。
ゲートドライブ回路13は、通電制御用MOSFET12のゲートにパルス電圧(ゲート電圧)を印加する回路である。
制御装置14は、CPUおよびメモリなどを含む構成であり、車両に搭載された複数のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)のうちの1つであってもよいし、ECUの1つに組み込まれていてもよい。メモリには、たとえば、ROMおよびRAMのほか、フラッシュメモリなどの書換可能な不揮発性メモリが含まれる。
制御装置14は、ゲートドライブ回路13を制御し、ゲートドライブ回路13からのパルス電圧(ゲート電圧)の出力/停止を切り替える。制御装置14からゲートドライブ回路13にオン指示信号が入力されると、ゲートドライブ回路13から出力されるパルス電圧が立ち上がり、そのパルス電圧が通電制御用MOSFET12のゲートに印加されることにより、通電制御用MOSFET12がオンになる。制御装置14からゲートドライブ回路13にオフ指示信号が入力されると、ゲートドライブ回路13から出力されるパルス電圧が立ち下がり、通電制御用MOSFET12のゲートへのパルス電圧の印加がなくなることにより、通電制御用MOSFET12がオフになる。
通電制御用MOSFET12がオンになると、フライバック型昇圧トランス11の一次コイル21にバッテリ25の電圧が一次電圧として印加され、一次コイル21にエネルギが蓄積される。その後、通電制御用MOSFET12がオフになると、一次コイル21に蓄積されたエネルギが開放されて、一次コイル21に起電力が生じ、フライバック型昇圧トランス11の二次コイル22に巻数比に応じた二次電圧が発生する。通電制御用MOSFET12のオン/オフが繰り返されることにより、一次コイル21への一次電圧(パルス印加電圧)の印加/停止が周期的に繰り返されて、二次電圧がパルス的に発生し、パルス波状に変化する二次電圧(リアクタ印加電圧)がプラズマリアクタ1の電極6間に印加される。
制御装置14には、電流センサ31が接続されている。電流センサ31は、プラズマリアクタ用電源装置9からプラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電流を検出し、その電流値に応じた検出信号を出力する。
制御装置14は、電流センサ31が出力する検出信号から、プラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電流の立ち上がり後の最初のピーク値を取得する。一方、制御装置14は、エンジン(図示せず)から排出される排ガスの空燃比を取得し、空燃比から排ガスの単位体積に含まれるPM量を求める。制御装置14の不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリまたはEEPROMなど)には、PM量と目標ピーク値との関係が2次元マップの形態で記憶されている。制御装置14は、PM量と目標ピーク値との関係に基づいて、PM量に応じた目標ピーク値を設定し、電流センサ31が出力する検出信号から取得したピーク値が目標ピーク値と一致するように、ゲートドライブ回路13を制御する。
<漏電検出処理>
図3は、漏電検出処理の流れを示すフローチャートである。図4は、リアクタ印加電流の電流値およびその移動平均値の変化を示すグラフである。
プラズマリアクタ1の作動中、制御装置14は、プラズマリアクタ1の電極6の給電端子(プラス端子、マイナス端子)間に電流が流れる漏電を検出するため、図3に示される漏電検出処理を一定周期で繰り返し実行する。
漏電検出処理では、電流センサ31が出力する検出信号から、プラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電流の電流値が取得される。そして、その電流値が所定の判定値以上であるか否かが判定される(ステップS1)。判定値は、図4に示される上限値であり、電流値が判定値(上限値)以上となるのは、電極6の給電端子間での漏電などの異常放電が生じた場合である。
電流値が判定値以上である場合(ステップS1のYES)、制御装置14のメモリに、今回の判定結果が「異常判定」と記憶される(ステップS2)。
電流値が判定値未満である場合(ステップS1のNO)、制御装置14のメモリに今回の判定結果が「正常判定」と記憶される(ステップS3)。
そして、「異常判定」または「正常判定」の判定結果がメモリに記憶された後、今回の判定結果を含めた過去の所定回数の判定結果がメモリから読み出される。そして、その所定回数の判定結果中の「異常判定」の判定結果の回数が閾値以上であるか否かが判定さあれる(ステップS4)。
「異常判定」の判定結果の回数が閾値以上である場合(ステップS4のYES)、制御装置14のメモリ(RAM)に設けられた漏電検出フラグに1がセットされて(ステップS5)、漏電検出処理が終了される。
「異常判定」の判定結果の回数が閾値未満である場合(ステップS4のNO)、漏電検出フラグが0にリセットされて(ステップS6)、漏電検出処理が終了される。
漏電検出フラグは、プラズマリアクタ1における漏電が検出されたか否かを表すフラグである。漏電検出フラグに1がセットされた状態は、プラズマリアクタ1における漏電が検出されていることを表し、漏電検出フラグが0にリセットされた状態は、プラズマリアクタ1における漏電が検出されていないことを表す。
<漏電解消制御>
図5は、漏電解消制御の流れを示すフローチャートである。図6は、フライバック型昇圧トランス11の一次コイル21に印加されるパルス印加電圧(一次電圧)、漏電検出フラグの状態、プラズマリアクタ用電源装置9からプラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電圧(二次電圧)および周波数指示値の時間変化の概略を示す図である。
漏電検出フラグの状態が0から1に切り替わると、制御装置14により、図5に示される漏電解消制御が実行される。
漏電解消制御では、ゲートドライブ回路13が制御されて、通電制御用MOSFET12のゲートに印加されるパルス電圧の印加時間、つまり通電制御用MOSFET12のオン時間が短くされることにより、フライバック型昇圧トランス11の一次コイル21に印加されるパルス印加電圧の1回の印加時間が低減される(ステップS11)。
この印加時間の低減により、フライバック型昇圧トランス11の二次コイル22に発生する二次電圧が低下し、図6に示されるように、プラズマリアクタ用電源装置9からプラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電圧が低減する。
次いで、低減後の印加時間がプラズマリアクタ1における放電が可能な印加時間であるか否かが判断される(ステップS12)。
低減後の印加時間が放電可能な印加時間である場合(ステップS12のYES)、一次コイル21に印加されるパルス印加電圧の周波数、つまり通電制御用MOSFET12のオン/オフ周波数が増加される(ステップS13)。周波数の増分は、パルス印加電圧の印加時間の低減によりプラズマリアクタ1に供給される電力(エネルギ)の減少分、またはPM除去性能低下分が補われるように設定される。
その後、漏電検出フラグの状態が調べられる(ステップS14)。図3に示される漏電検出処理は、一定周期で繰り返し実行されているので、漏電解消処理の実行中に、パルス印加電圧の印加時間の低減の結果、プラズマリアクタ1における漏電状態が解消されて、漏電検出フラグの状態が1から0に切り替わる場合がある。
漏電検出フラグに1がセットされた状態のままである場合(ステップS14のYES)、パルス印加電圧の1回の印加時間が低減されて(ステップS11)、前述のステップS11以降の処理が再び実行される。
ステップS11〜S14の処理が繰り返されることにより、パルス印加電圧の1回の印加時間が段階的に低減され、パルス印加電圧の周波数が段階的に増加される。プラズマリアクタ1における漏電状態が解消されて、漏電検出フラグが0にリセットされると(ステップS14のNO)、漏電解消制御が終了される。
なお、漏電解消制御の終了後も、パルス印加電圧の印加時間が低減され、周波数が増加されたままにされる。漏電解消制御が実行された場合、たとえば、車両のメータパネルに配設されている警告灯が点灯されて、ユーザに車両の点検・修理が促される。
また、パルス印加電圧の印加時間が段階的に低減されて、低減後の印加時間が放電可能な印加時間ではないと判断された場合には(ステップS12のNO)、一時的な漏電ではない放電異常が発生しているとの判定の下、フライバック型昇圧トランス11の一次コイル21へのパルス印加電圧の印加が停止されて、プラズマリアクタ1における放電が停止される。
<作用効果>
以上のように、プラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電流の電流値が一定周期で取得される。この取得した値が所定範囲の上限値以上である場合、判定結果が「異常判定」とされる。そして、今回を含めた過去の所定回数の判定において、「異常判定」と判定された回数が閾値以上である場合、プラズマリアクタ1に漏電が発生していると判定される。
たとえば、リアクタ印加電流の移動平均値を求め、その移動平均値が所定範囲から外れたことに応じて、プラズマリアクタ1に漏電が発生していると判定する手法が考えられる。この手法では、図4に示されるように、移動平均値の上昇が緩やかであり、移動平均値が所定範囲から外れるまでに時間がかかり、漏電の検出が遅く、場合によっては漏電を検出できないおそれがある。これに対し、前述の手法では、異常を早期に検出することができる。
そして、漏電が検出された場合には、フライバック型昇圧トランス11の一次コイル21に印加されるパルス印加電圧(一次電圧)の1回の印加時間が段階的に低減される。一次電圧の印加時間の低減により、フライバック型昇圧トランス11の二次コイル22に発生する二次電圧を低下させることができ、電極6に接続された給電端子間に電流が流れる漏電状態などの異常の解消を図ることができる。また、印加時間の段階的な低減に伴って、パルス印加電圧の印加/停止の周波数が段階的に上げられる。これにより、プラズマリアクタ1に供給される電力の低減を抑えることができ、PM除去性能(PM除去率)の低下の抑制を図ることができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の漏電検出処理では、電流センサ31が出力する検出信号から、プラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電流の電流値が取得されて、その電流値が所定の判定値以上であるか否かが判定されるとした。これに代えて、電流センサ31が出力する検出信号から、プラズマリアクタ1に印加されるリアクタ印加電流の電流積算値が取得されて、その電流積算値が所定の判定値以上であるか否かが判定されてもよい。
たとえば、積分回路、反転増幅器およびピークホールド・リセット回路を含むアナログ回路からなる電流積算回路を用いることにより、リアクタ印加電流の電流積算値を得ることができる。このアナログ回路では、積分回路に、電流センサ31の検出信号(電圧)が入力され、積分回路からは、その入力電圧の時間積分に比例した電圧が出力される。反転増幅器には、積分回路の出力電圧が入力され、反転増幅器からは、その入力電圧が反転および増幅されて出力される。ピークホールド・リセット回路には、反転増幅器の出力電圧が入力される。ピークホールド・リセット回路は、一般的なピークホールド回路とリセット回路とを組み合わせたものである。制御装置14からゲートドライブ回路13(図2参照)へのオン指示信号が出力される度に、そのオン指示信号の出力からオフ指示信号の出力までの期間内に、リセット回路にリセット信号が入力される。これにより、電流積算回路からは、プラズマリアクタ用電源装置9からパルス波状の二次電圧が1パルス出力される度に、リアクタ印加電流が正の値をとる期間における電流積算値に応じた電圧が出力される。
また、通電制御用MOSFET12に代えて、IGBTなど、他のスイッチング素子が採用されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 プラズマリアクタ
4 電極パネル
11 フライバック型昇圧トランス
14 制御装置(異常検出装置、カウント手段、判定手段、異常検出手段、電源制御手段)
21 一次コイル
22 二次コイル

Claims (1)

  1. 互いに平行をなして間隔を空けて配置される複数の電極パネルの給電端子に、前記電極パネルの積層方向の一方側から順にプラス配線およびマイナス配線が交互に接続され、前記複数の電極パネルの各間に誘電体バリア放電が発生するプラズマリアクタの異常検出装置であって、
    前記プラズマリアクタに印加される電流の電流値または電流積算値を一定周期で取得し、その取得した値が所定範囲から外れた回数をカウントするカウント手段と、
    所定期間に前記カウント手段によってカウントされた回数が閾値以上である場合、前記プラス配線が接続された給電端子と前記マイナス配線が接続された給電端子との間が漏電状態であると判定する判定手段とを含む、異常検出装置。
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