JP6857076B2 - 塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進剤組成物及び硬化促進方法 - Google Patents
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Description
ポリオールAとして、水酸基当量が350のヒマシ油系3官能ポリオールを35〜40重量部と、水酸基当量が360のビスフェノールA骨格を有する4官能ポリオールを3〜8重量部と、希釈剤としてアルキルスルホン酸エステル化合物(メザモール;商品名、バイエル社製)を20〜25重量部と、水(イオン交換水)30重量部を混合して全体として100重量部とした水酸基当量730の、ポリオールと希釈剤と水との混合物を使用し、ポリオールBとして、分子量が1000〜3000であって両末端に水酸基を持ち且つアルキレン側鎖を持つポリエステルポリオールであって、水酸基当量が500〜1500のポリエステルポリオール(例えば、2−ブチル−エチル−1、3プロパンジオールとアジピン酸の重縮合物)を使用し、希釈剤としてアジピン酸ジイソノニルを使用し、これらポリオールAとポリオールBと希釈剤に着色剤であるトナーを使用して表1又は表2の配合にしたがって混合して主剤とし、ポリイソシアネートとしてNCO当量135のポリメリックMDI(ポリメチルポリフェニルポリイソシアネート) ルプラネートMB−5S(商品名、BASF INOACポリウレタン株式会社製、NCO重量%:32%)を使用して硬化剤とし、骨材Aとして東北硅砂4号、骨材Bとして東北硅砂5号、骨材Cとして東北硅砂6号、骨材Dとして粒子径が0.5〜1.5mmのガイシ粉を使用し、セメントとして市販白セメントを使用し、これら骨材A、B、C、D、とセメントを混合して骨材部として表1又は表2に示す配合にて、それぞれ実施例1乃至実施例9、参考例1、比較例1乃至比較例12の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物を調製した。実施例1乃至実施例3及び実施例7乃至実施例9及び参考例1及び比較例1乃至比較例12の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物は主剤:硬化剤:骨材部の配合比が1:1:4(重量比)であり、実施例4乃至実施例6及び参考例2の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物は主剤:硬化剤:骨材部の配合比が1:1:10(重量比)である。
実施例1、実施例4、実施例7、参考例1、参考例2、比較例1乃至比較例12については15℃環境下にて材料を混合し、実施例2、実施例5、実施例8については10℃環境下にて材料を混合し、実施例3、実施例6、実施例9については5℃環境下にて材料を混合し、それぞれ混合後ただちに実施例4、実施例5、実施例6以外については4mm厚さに下地コンクリート上に塗り拡げて24時間各環境下で硬化させる。実施例4、実施例5、実施例6については下地コンクリート上に7mm厚さで木鏝等で押さえ込みながら表面を平滑に仕上げて24時間各環境下で硬化させる。それぞれ目視にて塗膜に膨れ、発泡(ピンホール)が無いものを○、塗膜に、膨れ、発泡(ピンホール)があるものを×と評価した。
実施例1、実施例4、実施例7、参考例1、参考例2、比較例1乃至比較例12については15℃環境下にて材料を混合し、実施例2、実施例5、実施例8については10℃環境下にて材料を混合し、実施例3、実施例6、実施例9については5℃環境下にて材料を混合し、それぞれ混合後ただちに実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2以外については4mm厚さに下地コンクリート上に塗り拡げて8時間各環境下で硬化させる。実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2については下地コンクリート上に7mm厚さで木鏝等で押さえ込みながら表面を平滑に仕上げて8時間各環境下で硬化させる。指触により十分に硬化し、塗膜上を歩行できる状態にあるものを○、それ以外を×と評価した。
実施例1、実施例4、実施例7、参考例1、参考例2、比較例1乃至比較例12については15℃環境下にて材料を混合し、実施例2、実施例5、実施例8については10℃環境下にて材料を混合し、実施例3、実施例6、実施例9については5℃環境下にて材料を混合し、それぞれ混合後10分後に実施例4、実施例5、実施例6以外については4mm厚さに下地コンクリート上に塗り拡げ、実施例4、実施例5、実施例6については下地コンクリート上に7mm厚さで木鏝等で押さえ込みながら表面を平滑に仕上げる。それぞれの作業が良好に行なえるものを○、硬化が始まって作業が行なうことが出来ないものを×と評価した。
23℃下にて7日養生後の実施例及び比較例及び参考例の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物(実施例及び比較例については硬化促進剤組成物を含む)の硬化物について、JISK6911の規定に準じて圧縮強さ(N/mm2)を測定した。試験体の大きさは13mm×13mm×25mmとした。硬化促進剤組成物を含まないものと比較して強度の変化が10%以内のものを○と評価し、それ以外を×と評価した。
23℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて表示値5%以下)の表面に、実施例、比較例及び参考例の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物(実施例及び比較例については硬化促進剤組成物を含む)を、実施例4、実施例5、実施例6以外については4mm厚さに下地コンクリート上に塗り拡げて7日間硬化させ試験体とする。実施例4、実施例5、実施例6については下地コンクリート上に7mm厚さで木鏝等で押さえ込みながら表面を平滑に仕上げて7日間硬化させ試験体とする。試験体中央部に高さ1mから1kgの鋼球を30回落下させ、塗膜に割れ、剥がれ等の異常のないものを○、割れ、剥がれ等の異常が生じたものを×と評価した。
23℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて表示値5%以下)の表面に、実施例、比較例及び参考例の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物(実施例及び比較例については硬化促進剤組成物を含む)を、実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2以外については4mm厚さに下地コンクリート上に塗り拡げて7日間硬化させ試験体とする。実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2については下地コンクリート上に7mm厚さで木鏝等で押さえ込みながら表面を平滑に仕上げて7日間硬化させ試験体とする。その後試験体中央部に95℃熱水を5分流下させ次に20℃の冷水を10分流下させることを1サイクルとして、実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2以外については2000サイクル繰り返し、実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2については6000サイクル繰り返し、塗膜に剥がれ、浮き等異常が生じないものを○、異常が生じたものを×と評価した。
23℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて表示値5%以下)の表面に、実施例、比較例及び参考例の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物(実施例及び比較例については硬化促進剤組成物を含む)を、実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2以外については4mm厚さに下地コンクリート上に塗り拡げて7日間硬化させ試験体とする。実施例4、実施例5、実施例6及び参考例2については下地コンクリート上に7mm厚さで木鏝等で押さえ込みながら表面を平滑に仕上げて7日間硬化させ試験体とする。建研式接着力試験器により、40×40mm部分の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物とコンクリート平板との付着強さ(N/mm2)を測定した。破壊状態は下地コンクリート100%凝集破壊を○と、それ以外を×と評価した。
評価結果を表3及び表4に示す。
Claims (5)
- ポリオール、ポリイソシアネート、希釈剤、セメント、骨材及び水を含有してなる塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進剤組成物であって、2−(ジメチルアミノ)エタノールとN−(3−アミノプロピル)モルホリンとから成り、2−(ジメチルアミノ)エタノールは45〜65重量部、N−(3−アミノプロピル)モルホリンは35〜55重量部から成ることを特徴とする塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進剤組成物。
- 請求項1記載の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進剤組成物を塗床用水硬性ポリマーセメント組成物のポリイソシアネート100重量部に対して1.5〜18.0重量部配合することを特徴とする塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進方法。
- 請求項1記載の硬化促進剤組成物を水に溶解させて成る塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進剤組成物。
- 2−(ジメチルアミノ)エタノールとN−(3−アミノプロピル)モルホリンの混合物は5〜15重量部、水は85〜95重量部から成ることを特徴とする請求項3記載の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進剤組成物。
- 請求項3又は請求項4記載の塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進剤組成物を塗床用水硬性ポリマーセメント組成物のポリイソシアネート100重量部に対して、2−(ジメチルアミノ)エタノールとN−(3−アミノプロピル)モルホリンの混合物が1.5〜18.0重量部となるように配合することを特徴とする塗床用水硬性ポリマーセメント組成物の硬化促進方法。
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