JP6855188B2 - 外装下地構造の施工方法、及び外装下地構造 - Google Patents

外装下地構造の施工方法、及び外装下地構造 Download PDF

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Description

本発明は、速やかに作業を行うことができるため、雪や雨等の気象、気候条件に左右されずに施工することができ、しかも十分な正荷重に対する強度をも有する外装下地構造の施工方法、及び外装下地構造に関する。
従来、鉄骨等の躯体上に金属製下地を敷設し、その下地上に防水層等の仕上げを行う構造が提案されている。
例えば特許文献1には、金属製下地材(デッキプレート)の上層に断熱材22を配設固定し、該断熱材22上に防水シート7を配した構成が記載されている。
また、特許文献2には、金属製屋根材(折板6)の凹部6bを埋める断熱・防音材8を配し、その上面に防水層(外囲体20)を形成した構成が記載されている。
特開2013−256771号公報 特許第4176876号公報
しかしながら、前記特許文献1では、下地21としては、特に限定されず、例えば表面が凹凸の金属屋根である下地デッキプレート(金属デッキ下地)、フラットデッキプレート、瓦棒等が挙げられているが、防水シート7の施工不良や経年によって該防水シート7が劣化した場合、そこから雨水が浸入する恐れのあるものであった。さらに、表面側から打ち込まれたビス6の下端は、下地21の裏面に至っているため、雨水の浸入は漏水に繋がる問題となるものであった。
また、前記特許文献2では、断熱・防音材8として、グラスウールやポリエチレンフォームなどの発泡プラスチックなどが用いられているが、これらにて凹部6bを埋める作業は、速やかには行えないため、凹部6bにゴミが入り込んだり、雨や雪が降り込むことがあった。特に雪の降り込み等が生じた際には、凹部6bの内部に雪が溶けて水分として滞留してしまうことがあった。また、雨の降り込みがあっても、前記グラスウールにより雨水の排出が妨げられるため、寒冷地の冬季などに限らず、気象、気候条件に大きく左右されるものであった。さらに、前記断熱・防音材8は、容易に変形される材質であるため、正荷重に対する十分な耐性がなく、例えば作業員が外囲体20の表面を踏んだ際に大きく凹む等の問題を生ずるものであった。
そこで、本発明は、速やかに作業を行うことができるため、雪や雨等の気象、気候条件に左右されずに施工することができ、しかも十分な正荷重に対する強度をも有する外装下地構造の施工方法、及び外装下地構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、躯体上に谷部、山部が交互に表れる下地構成材を敷設する第1の工程と、敷設状態で隣り合う山部間を覆う面板部を有するカバー部材を配設することで略平坦状とする第2の工程と、からなり、前記下地構成材は、谷部である底面部の側端を立ち上げた立ち上げ部から外側に延在させた重合部が設けられ、その先端には下向きに、続いて折返し状に折り曲げたL字状片を有し、前記カバー部材は、面板部の側縁から隅部を介して垂下される側脚部を有し、前記第2の工程において、前記カバー部材の隅部が、前記下地構成材のL字状片を受支するように配設させたることを特徴とする外装下地構造の施工方法に関するものである。
また、本発明は、前記施工方法において、カバー部材は、面板部の少なくとも一方の側縁から下方に延在して敷設状態で谷部に当接する下端を備える側脚部を有することを特徴とする外装下地構造の施工方法をも提案する。
また、本発明は、前記施工方法において、下地構成材は、谷部と谷部側縁に内側に延出する略平坦状の被重合部、外側に延出する重合部を有し、隣り合う下地構成材同士は当該被重合部及び重合部を重合させて山部を形成することを特徴とする外装下地構造の施工方法をも提案する。
さらに、本発明は、その上層に断熱層と防水層とを形成して外装仕上げを構築する外装下地構造であって、敷設状態で谷部、山部が交互に表れる下地構成材と、同敷設状態で隣り合う山部間を覆う面板部を有するカバー部材と、を配設することで略平坦状となり、前記下地構成材は、谷部である底面部の側端を立ち上げた立ち上げ部から外側に延在させた重合部が設けられ、その先端には下向きに、続いて折返し状に折り曲げたL字状片を有し、前記カバー部材は、面板部の側縁から隅部を介して垂下される側脚部を有し、前記カバー部材の隅部が、前記下地構成材のL字状片を受支することを特徴とする外装下地構造をも提案するものである。
本発明の外装下地構造の施工方法は、第1の工程にて敷設した下地構成材の谷部に、第2の工程にてカバー材を容易に且つ短時間に取り付けることができ、特にカバー部材の隅部が、下地構成材のL字状片を受支するように配設させるため、下地構成材の谷部にゴミ等の侵入、或いは雪や雨の降り込みを防止でき、気象、気候条件に左右されずに表面が略平坦状の下地構造を容易に施工することができる。
そして、隣り合う山部間を覆う面板部を有するカバー部材を配設しているので、正荷重に対する強度も高い。特に垂下される側脚部の上端に位置する隅部が、下地構成材のL字状片を受支しているため、下地構成材にかかる正荷重も、隅部を介してカバー材が負担するため、耐久強度もより高いものである。その上層に断熱層と防水層とを形成して安定に外装仕上げ(防水構造)を構築することができるものである。
また、カバー部材は、面板部の少なくとも一方の側縁から下方に延在して敷設状態で谷部に当接する下端を備える側脚部を有する場合には、面板部に作用する正荷重を側脚部が支える強度を有するため、その上層に配する防水層等の作業に際して作業者がその防水層を踏むことがあっても凹むことがない。
また、下地構成材は、谷部と谷部側縁に内側に延出する略平坦状の被重合部、外側に延出する重合部を有し、隣り合う下地構成材同士は当該被重合部及び重合部を重合させて山部を形成する場合には、上層に配設する断熱材や防水層の施工に際し、固定箇所を調整して容易に固定することができ、しかも防水層から万が一にも雨水等が浸入することがあったとしても、この下地構成材に排水部等の排水手段を設けることにより、容易に排水することができる。
さらに、本発明の外装下地構造は、その上層に、断熱層と防水層とを形成して外装仕上げを構築するものであって、前述のように下地構成材とカバー部材とで形成したものであるため、内部(谷部)にゴミ等や雪、雨の侵入もなく、正荷重がカバー材にかかっても下地構成材にかかっても強度特性高いものである。
(a)本発明の第1実施例の外装下地構造の一部を示す正面図、(b)用いたカバー部材を示す正面図、(c)用いた下地構成材を示す正面図、(d)用いた保持部材を示す正面図である。 第1実施例の外装下地構造の上層に断熱層と防水層を形成した防水構造を示す正面図である。 (a)第2実施例の外装下地構造の一部を示す正面図、(b)用いたカバー部材を示す正面図である。
本発明の外装下地構造の施工方法は、躯体上に谷部、山部が交互に表れる下地構成材を敷設する第1の工程と、敷設状態で隣り合う山部間を覆う面板部を有するカバー部材を配設することで略平坦状とする第2の工程と、からなる。
まず、本発明に用いる下地構成材と、カバー部材について説明する。
本発明に用いる下地構成材は、躯体である鉄骨等に配されるが、該躯体は鉄骨(梁、母屋)に限定されるものではなく、RC等であってもよく、敷設、固定可能なものであればよい。また、この下地構成材は、後述する図示実施例のように躯体等に支持部材を介して取り付けられるものでもよく、主に金属製の外装材(屋根材)として用いられる多種のものを流用してもよい。より具体的には、平坦状の底面部(谷部)の両端が立ち上げられ、隣り合う縦葺き外装材間の側縁部(山部)を接続してなる構成が広く知られているが、施工状態で山部及び谷部が交互に形成されるものであって、谷部である底面部の側端を立ち上げた立ち上げ部から外側に延在させた重合部が設けられ、その先端には下向きに、続いて折返し状に折り曲げたL字状片を有するものであれば、特に限定するものではなく、例えば一枚の外装材に二つ以上の谷部を有するものでもよい。また、隣り合う下地構成材同士の接続は、カバー材(キャップ材)や支持部材を用いて行うものでも直接的に側縁部同士を連結するものでも良い。
この下地構成材としては、前述のように谷部、山部が交互に表れ、立ち上げ部から外側に延在させた重合部が設けられ、その先端には下向きに、続いて折返し状に折り曲げたL字状片を有するものであればその形状を限定するものではないが、主に金属製の折板、瓦棒葺き屋根、波板等からなり、強度が得られるものであれば、硬質樹脂製の成形板であってもよい。なお、山部や谷部についてはその形状を限定するものではないが、この下地構成材上に断熱層を敷設するため、山部上面が平坦状であることが望ましい。
特に図示実施例のように谷部と谷部側縁に内側に延出する略平坦状の被重合部、外側に延出する重合部を有し、当該被重合部及び重合部を重合させて山部を形成する下地構成材が望ましい。何故なら、この構成の下地構成材は、隣り合う下地構成材同士の接続に際し、固定箇所を調整して容易に固定することができ、しかもその上層に配設した防水層から万が一にも雨水等が浸入することがあったとしても、この下地構成材に排水部等の排水手段を設けることにより、容易に排水できるからである。
この下地構成材を敷設する本発明の第1の工程では、下地構成材の敷設に先立って躯体に容易に取り付けるための吊子等の保持部材の配設を含むものでもよいし、横方向に隣接する下地構成材の接続に用いられる接続部材の役目を果たすキャップ材やカバー材、架台などの別体の配設を含めるものでもよい。
なお、雪や雨の降り込みが懸念される地域の施工においては、少なくとも面板部の表面に保護シート等を添設した状態で敷設し、後述する第2の工程の直前に保護シート等を剥がすことが望ましい。
本発明に用いるカバー部材は、前述のように敷設状態で隣り合う山部間を覆う面板部を有し、該面板部の側縁から隅部を介して垂下される側脚部を有するものであればよく、各種の金属板や硬質樹脂板等がその材料として用いられる。また、このカバー部材は、実質的に面板部のみにて形成される構成(=構成A)を採用せず、面板部の少なくとも一方の側縁に下方へ延在させた側脚部を形成した構成(=構成B)を採用する。更に、このカバー部材の面板部は、一つの山部間(即ち一つの谷部)のみを覆うものでも、複数の山部間(即ち複数の谷部)に亘って覆うものでもよい。
前記構成Bのカバー部材では、面板部の少なくとも一方の側縁から下方に延在させた側脚部を有するので、該側脚部が谷部に接触するため、特に両側縁に側脚部を形成した場合には、横方向のズレ動きをより確実に防止できる。
また、この側脚部の下端が谷部に当接する場合には、面板部に作用する正荷重をこの側脚部が支える強度を有するものとなり、その上層に配する防水層等の作業に際して作業者がその防水層を踏むことがあっても凹むことがない。
特に後述する図示実施例のように鉛直状に立設させた側脚部や下地構成材に係合状に沿う側脚部とした場合には、その支持強度が高いため、その上層に配する防水層等の作業に際して作業者がその防水層を踏むことがあっても凹むことがない。
なお、谷部とは、前記下地構成材の底面部のみを指すものではなく、該底面部の両端を立ち上げた側縁部をも含むものである。したがって、前記構成Bのカバー部材の側脚部の下端が谷部に当接する構成とは、後述する図示実施例に示すように底面部に当接する場合と、図示しない側縁部に当接する場合とを含む。さらに、側脚部の下端を安定に支持するための受部を底面部又は側縁部に設けるようにしてもよい。
このカバー部材を隣り合う山部間に配設する本発明の第2の工程では、前記第1の工程にて敷設した下地構成材の谷部間が覆われ、カバー部材の隅部が、下地構成材のL字状片を受支するように配設させるので、容易に、強度特性が高く、略平坦状の下地構造が形成される。
前述のようにカバー部材は、略平坦状の面板部の両端縁を隣り合う山部間に架け渡すものでも、少なくとも一方に側脚部を有するものでもよく、下地構成材の山部間を覆う、即ち谷部を覆うように配設するが、上方から山部間に対して容易に配設することができる。
また、本発明の外装下地構造は、前記施工方法にて形成される下地構造であって、その上層に断熱層と防水層とを形成して外装仕上げを構築することができる。
前記断熱層は、下地構成材の山部、カバー部材の面板部上に板状断熱材を配して形成されるものであって、特にその形状や隣接する板状断熱材同士の接続構成(構造)を限定するものではなく、端部を突き合わせるものでも相じゃくり(相決り)等の重合状であってもよい。
この断熱材としては、主に合成樹脂製の成形板が用いられるが、ガラス繊維板、木毛、木片、木繊維セメント板、セメント板と合成樹脂板等を積層した複合板であってもよい。
なお、谷部内にその一部が位置するものでもよく、即ち略均一厚みのボード状に限定される部分的に膨出状部分を有する構成でもよいし、複数の断熱材からなるものでもよい。
前記防水層は、最表層(最上層)に形成されるものであって、前記断熱層上に配設され、複数の防水シートが接続されて形成される構成である。
ここで用いる防水シートとしては、各種の合成樹脂シートやゴムシートなどが広く用いられており、例えば塩ビ系(ポリ塩化ビニル(PVC)製)の防水シートは、熱風溶接機などで容易に熱融着して接合できるため、施工性に優れたものである。なお、この塩ビ等の樹脂層に不織布(フェルト層)やポリクロス、ガラス繊維基布等の芯体又は補強体を積層した複合防水シートを用いてもよい。これらの複合防水シートは、平面方向に対する伸縮変形(寸法変化)が殆ど無く、物理的応力、特に平面方向の引伸及び厚み方向の圧縮に対する耐性が高いという利点がある。
また、この防水層を前記下地構成材の被固定部に固定する手段としては、後述する図示実施例のように固定板を介してビスやネジ等の固着具を打ち込んで、その下端を前記下地の被固定部に到達させるという構造が最も簡易な構造であるが、特にこれに限定されるものではない。
これらの各層から構成される本発明の外装下地構造は、敷設状態で隣り合う山部間を覆う面板部を有するカバー部材を配設した構成であるため、谷部にゴミ等の侵入、或いは雪や雨の降り込みを防止でき、気象、気候条件に左右されずに表面が略平坦状の下地構造を容易に施工することができる。
また、カバー部材の配設により、正荷重に対する強度も高くなるので、その上層に断熱層と防水層とを形成した外装下地構造は、安定に且つ強固に取り付けられたものである。
図1(a)に示す本発明の第1実施例の外装下地構造は、躯体上に谷部10A、山部10Bが交互に表れる下地構成材1を敷設し、敷設状態で隣り合う山部10B,10B間を覆う面板部21を有するカバー部材2を配設することで略平坦状とした構成である。
この第1実施例の前記下地構成材1は、略平坦状の底面部11の左右の側縁を非対称に立ち上げた金属製の折板であり、図1(c)に示すように右側の立ち上げ部12には、外側へ膨出状の被保持部121が設けられ、更にその上端を内側へ折り返すと共に下方へ窪む排水溝13が設けられ、該排水溝13の更に内側には略水平状に延在させた被重合部14が設けられ、その先端には下向き片141が形成されている。それに対し、左側の立ち上げ部15は広い傾斜面板状であり、その上端を外側へ略水平状に延在させた重合部16が設けられ、その先端には下向きに、続いて折返し状に折り曲げたL字状片161が形成されている。
この下地構成材1の配設状態では、底面部11及び左右の立ち上げ部12,15の下半が谷部10Aを形成し、隣り合う下地構成材1の被重合部14に、重合部16がオーバーハング状に重合してビス打ち(ビス1b)を行って山部10Bの頂部を形成している。
なお、前記被保持部121は、下方へく字状に折曲された下部分121aと上方へく字状に折曲された上部分121cとその間を繋ぐ中部分121bとからなり、図1(d)に示される保持部材6に上下から嵌合状に保持されるものである。
前記下地構成材1の取付構造を説明すると、略水平状に取り付けられた躯体3に略門状のタイトフレームが支持部材4として一体的に固定され、該支持部材4に取り付けられた保持部材6にて前記下地構成材1を保持している。
この保持部材6は、図1(d)に示すように下方が開放する上係合部61を有する上部材6aと上方が開放する下係合部62を有する下部材6bとが前記支持部材4Bの横片部にボルト6c、ナット6dにて取り付けられている。
そのため、前記下地構成材1の被保持部121は、前記保持部材6に保持されるが、より詳しくは保持部材6の上係合部61に被保持部の上部分121cが係合され、下係合部62に下部分121aが係合され、下部材6bの傾斜片に被保持部121の中部分121bが当接される状態で安定に保持される。
また、この第1実施例の前記カバー部材2は、前述のように敷設状態で隣り合う山部10B,10B間を覆う面板部21を有するものであって、図1(b)に示すように面板部21の左右の側縁を非対称に折り下げた樹脂成形板又は金属板であり、右側の折り下げ部である側脚部22は、略直角状の隅部23を介して面板部21から略鉛直状に下方に延在するものであり、その下端には内側へ折り曲げた接地部221が設けられている。それに対し、左側の折り下げ部である側脚部24は、内側へ傾斜する傾斜片状であって、その下端には内側へ折り曲げられた接地部241が設けられている。
このカバー部材2の配設状態では、面板部21の左右の側脚部22,24が谷部10A内に配置され、右側の側脚部22の下端(接地部221)は底面部11上に沿い、左側の側脚部24は立ち上げ部15に沿ってその下端は底面部11上に接地されるので、面板部21に正荷重がかかってもこれらの側脚部22,24が支える強度を有するため、その上層の作業に際して作業者がその防水層を踏むことがあっても凹むことがない。
なお、前記隅部23は、前記下地構成材1の重合部16の先端を嵌合状に支持することができるので、言い換えれば該隅部23に重合部16の先端を嵌合状に支持させるように配設すればよく、この隅部23は、カバー部材2の位置規制に寄与する。また、このカバー部材2は、左側の側脚部24を前記下地構成材1の立ち上げ部15に沿わせながら下方へ配設すればよいので、この点でもカバー部材2は位置規制されて容易に且つ短時間に適正位置に配設することができる。
そして、このカバー部材2を取り付けた状態では、前述のように前記下地構成材1の重合部16の先端がカバー部材2の隅部23に嵌合状に支持されるので、重合部16の下方への折れ曲がりが防止させる。
したがって、本発明の施工方法では、まず第1の工程として、躯体3上に谷部10A、山部10Bが交互に表れる前記下地構成材1を容易に敷設することができ、次に第2の工程として、敷設状態で隣り合う山部10B,10B間を覆う面板部21を有する前記カバー部材2を容易に且つ短時間に配設することでき、略平坦状とすることができるものである。
そのため、下地構成材1の谷部10Aにゴミ等の侵入、或いは雪や雨の降り込みを防止でき、気象、気候条件に左右されずに表面が略平坦状の下地構造を容易に施工することができる。
また、形成された外装下地構造は、面板部21の右側の側脚部22の下端(接地部221)は底面部11上に当接し、左側の側脚部24は立ち上げ部15に沿ってその下端は底面部11上に当接するので、面板部21に正荷重がかかってもこれらの側脚部22,24が支える強度を有する支持脚となるため、その上層の作業に際して作業者がその防水層を踏むことがあっても凹むことがない。
図2には、前記図1(a)にて形成された略平坦状の下地構造の上層に、断熱層5と防水層7とを形成して外装仕上げを構築した外装下地構造を示す。
前記断熱層5は、下地構造の上層に敷設されるものであって、前記山部10B及び前記カバー材2の面板部21の上に板状断熱材5を配して形成される。この板状断熱材5は、前記下地構造に形成される複数の山部10B、カバー材2の面板部21に亘って配設される合成樹脂製の成形板である。
前記防水層7は、前記断熱層5上に配設される複数の防水シート8が接続されて形成されるものであり、該防水シート8を固定する固着具9bは、前記下地構造の重合部16及び被重合部14に固定される。
前記防水層7は、第1層目の防水シート8の上に固定板9aを配すると共に固着具9bを打ち込み、その下端を前記重合部16及び被重合部14に到達させて固定し、それを覆うように第2層目の防水シート8を積層状に敷設して形成される。
図3に示す第2実施例は、前記図1の第1実施例と全く同一構成の下地構成材1を用い、同様に支持部材4に取り付けた保持部材6にて下地構成材1の被保持部121を保持する構成であるが、躯体3上の隣り合う支持部材4,4の配設間隔が異なるため、隣り合う下地構成材1,1の山部10B',10B'間隔も重合態様も異なるものである。
即ち前記図1の第1実施例では、山部10B,10B間隔が相対的に短く、重合部16が被重合部14から長く突出しているのに対し、この図3の第2実施例では、山部10B',10B'間隔が相対的に長く、重合部16と被重合部14とが近接して重合部16のL字状片161が被重合部14の下向き片141を包持するように臨んでいる。
また、この図3の第2実施例では、カバー部材2'が面板部21'の一方(図では右側)のみに側脚部25を有する構成であり、他方(図では左側)の端縁を山部10B'上に載置状に支持させた構成である。
このカバー部材2'の面板部21'は、前述のように相対的に長い山部10B',10B'間隔に応じて前記第1実施例の面板部21よりも長く形成されている。
また、前記側脚部25は、略直角状の隅部26を介して面板部21'から略鉛直状に下方に延在し、更にその下端を内側へ傾斜状に折り下げて下端には内側へ折り曲げられた接地部251が設けられている。それに対し、面板部21'の左側の端縁は、重合部16上に沿い、被重合部14と重合する部分でビス打ち(ビス2b)を行って山部10B'に固定されている。
なお、前記隅部26は、前記第1実施例の隅部23と同様に前記下地構成材1の重合部16の先端を嵌合状に支持することができ、言い換えれば該隅部26に重合部16の先端を嵌合状に支持させるように配設すればよく、この隅部26は、カバー部材2の位置規制に寄与する。また、このカバー部材2'は、面板部21'左側の端縁を前記下地構成材1の重合部16に沿わせればよいので、この第2実施例におけるカバー部材2'も容易に且つ短時間に適正位置に配設することができる。
そして、このカバー部材2'を取り付けてビス2bを打ち込んで固定した状態では、前述のように前記下地構成材1の重合部16の先端がカバー部材2'の隅部26に嵌合状に支持されるので、重合部16の下方への折れ曲がりが防止させる。
したがって、この第2実施例においても、まず第1の工程として、躯体3上に谷部10A、山部10B'が交互に表れる前記下地構成材1を容易に敷設することができ、次に第2の工程として、敷設状態で隣り合う山部10B',10B'間を覆う面板部21'を有する前記カバー部材2'を容易に且つ短時間に配設することでき、略平坦状とすることができるものである。
そのため、下地構成材1の谷部10Aにゴミ等の侵入、或いは雪や雨の降り込みを防止でき、気象、気候条件に左右されずに表面が略平坦状の下地構造を容易に施工することができる。
また、形成された外装下地構造は、面板部21'の右側の側脚部25の下端(接地部251)は底面部11上に当接し、左側の端縁は重合部16に沿ってビス止めされるので、面板部21'に正荷重がかかっても前記側脚部25が支える強度を有する支持脚となり、左方側は重合部16が支持するので、その上層の作業に際して作業者がその防水層を踏むことがあっても凹むことがない。
1 下地構成材
10A 谷部
10B 山部
11 底面部)
12 立ち上げ部
14 被重合部
15 立ち上げ部
16 重合部
2,2' カバー部材
21,21' 面板部
22 側脚部
23 隅部
24 側脚部
25 側脚部
26 隅部
3 躯体
4 支持部材
5 断熱材
6 保持部材
7 防水層
8 防水シート
9 固着具

Claims (4)

  1. 躯体上に谷部、山部が交互に表れる下地構成材を敷設する第1の工程と、
    敷設状態で隣り合う山部間を覆う面板部を有するカバー部材を配設することで略平坦状とする第2の工程と、からなり、
    前記下地構成材は、谷部である底面部の側端を立ち上げた立ち上げ部から外側に延在させた重合部が設けられ、その先端には下向きに、続いて折返し状に折り曲げたL字状片を有し、
    前記カバー部材は、面板部の側縁から隅部を介して垂下される側脚部を有し、
    前記第2の工程において、前記カバー部材の隅部が、前記下地構成材のL字状片を受支するように配設させたことを特徴とする外装下地構造の施工方法。
  2. カバー部材は、面板部の少なくとも一方の側縁から下方に延在して敷設状態で谷部に当接する下端を備える側脚部を有することを特徴とする請求項1に記載の外装下地構造の施工方法。
  3. 下地構成材は、谷部と谷部側縁に内側に延出する略平坦状の被重合部、外側に延出する重合部を有し、隣り合う下地構成材同士は当該被重合部及び重合部を重合させて山部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の外装下地構造の施工方法。
  4. その上層に断熱層と防水層とを形成して外装仕上げを構築する外装下地構造であって、
    敷設状態で谷部、山部が交互に表れる下地構成材と、同敷設状態で隣り合う山部間を覆う面板部を有するカバー部材と、を配設することで略平坦状となり、
    前記下地構成材は、谷部である底面部の側端を立ち上げた立ち上げ部から外側に延在させた重合部が設けられ、その先端には下向きに、続いて折返し状に折り曲げたL字状片を有し、
    前記カバー部材は、面板部の側縁から隅部を介して垂下される側脚部を有し、
    前記カバー部材の隅部が、前記下地構成材のL字状片を受支することを特徴とする外装下地構造。
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