JP2518958B2 - 建物の屋根構造 - Google Patents

建物の屋根構造

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JP2518958B2
JP2518958B2 JP2175701A JP17570190A JP2518958B2 JP 2518958 B2 JP2518958 B2 JP 2518958B2 JP 2175701 A JP2175701 A JP 2175701A JP 17570190 A JP17570190 A JP 17570190A JP 2518958 B2 JP2518958 B2 JP 2518958B2
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roof structure
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、折板が設けられた建物の屋根構造に関す
る。
(従来の技術) 施工期間の短縮化に重点が置かれるようになった現在
において、山部と谷部が交互に延材する折板が屋根に用
いられた建物がある。
この建物の屋根構造は、例えば、特開昭62−17248号
公報に示されており、折板が鋼板等の金属板からなって
いる。また、屋根梁には折板の山部のピッチで取付部材
が固定されており、前記折板は、この取付部材に各山部
を嵌合させた状態で屋根梁の上に取り付けられている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、折板屋根の上に、上面が平らな屋根面を容
易に形成することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述のような課題を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために、本発明の
建物の屋根構造は、山部と谷部が交互に延在する折板が
設けられている建物の屋根構造において、山部は頂部の
左右にくびれ部が形成され、前記折板の山部の上に、折
板の各谷部を覆って上面が平らな補強材が設けられ、一
の補強材は複数の谷部を覆い、該補強材によって覆われ
る山部の各くびれ部と補強材に設けられた脚部とが嵌合
しているものである。
(作 用) 本発明の建物の屋根構造は、折板の山部の上に、折板
の各谷部を覆って上面が平らな補強材が設けられている
ので、補強材によって平らな面が構成され、この平らな
面が屋根面として露出する。そして、一の補強材は複数
の谷部を覆うので、取り付ける補強材数は、谷部の数の
半分以下となり、しかも、嵌合によって固定するので、
短時間で屋根の施工を完了させることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は本発明実施例の建物の屋根構造を示す断面
図、第2図は前記屋根構造を示す分解斜視図で、図中1
は折板、2は補強材である。
前記折板1は、例えば、鋼板等の剛性の高い金属板を
波形状に折り曲げ加工して形成されており、一定のピッ
チで山部11と谷部12が交互に形成され、該山部11の頂部
の左右にくびれ部13,13が形成されている。また、この
折板1は、第1図に示すように、取付部材3を介して屋
根梁4の上に装着されている。尚、前記取付部材3は、
折板1の山部11のピッチに等しい間隔で屋根梁4の上に
固定されており、上端部には、折板1の山部11が嵌合す
る膨出部31が形成されている。
前記補強材2は、上面が平らな帯状の平板部21と、該
平板部21の両側部下面に形成された外脚部22,22と、前
記平坦部21の中程部下面に形成された一対の内脚部23,2
3とで構成されている。
前記平板部21は、折板1の山部11間のツーピッチに対
応する幅に形成され、その上面には、砂入り塗料層211
が設けられている。前記砂入り塗装層211は、例えば、
金属板の表面に下塗り塗料を塗布した後、塗装面に天然
硅砂等の砂を吹き抜け、更に、その上から上塗り塗料を
塗布した後、焼き付けして形成される。尚、砂入り塗料
層211を上記構成とすることは、変色を少なくし、かつ
防水性を高める目的で好ましいが、これに限定されな
い。また、下塗り塗料としては、水系塗料、ハイソリッ
ド型塗料、ノンソルベント型塗料、有機溶剤希釈型塗料
のいずれでもよく、公知の水溶性アクリルメラミン系、
アクリルエマルジョン、酢酸ビニル−アクリル供重合エ
マルジョン等の水系塗料やアクリル系、アクリルウレタ
ン系、塩化ビニル樹脂系、エポキシ系等の有機溶剤希釈
塗料、メラミン系、アクリル系、エポキシ系等のハイソ
リッド型塗料及びエポキシ系のノンソルベント型塗料等
が例示できる。また、上塗り塗料としては、下塗り塗料
と同様、公知の水溶性アクリルメラミン系、アクリルエ
マルジョン、酢酸ビニル−アクリル共重合エマルジョン
等の水系塗料やアクリル系、アクリルウレタン系、アク
リルメラミン系等の有機溶剤希釈型塗料及びメラミン
系、アクリル系等のハイソリッド型塗料等が例示でき
る。更に、砂の粒径としては、0.2〜3mmが好ましい。
また、前記外脚部22は、平板部21の下面から垂下され
た水平部221と、該水平部221の下端から斜め上外方に延
設された傾斜部222とで断面V字形状に形成され、前記
内脚部23は、平板部21の下面から垂下された水平部231
と、該水平部231の下端から斜め上内方に延設された傾
斜部232とで断面V字形状に形成されている。尚、前記
外脚部22は、折板1の谷部12から山部11までの高さとほ
ぼ等しい高さに形成されており、前記内脚部23は、折板
1のくびれ部13から山部11の頂部までの高さとほぼ等し
い高さに形成されている。
また、この補強材2は、折板1の山部11の上に折坂1
の各折板12を覆って設けられており、各補強材2は、平
板部21が折板1の山部11,11間に跨がると共に、外脚部2
2,22の傾斜部222,222の先端及び内脚部23,23の傾斜部23
2,232の先端が折板1のくびれ部13,13に嵌合した状態で
折板1で固定されている。
次に、実施例の作用を説明する。
本実施例の建物の屋根構造は、折板1の山部11の上
に、折板1の各谷部12を覆って上面が平らな補強材2が
設けられているので、この補強材2の平板部21によって
平らな面が構成され、この平らな面が屋根面として露出
する。また、前記平板部21の上面には、砂入り塗料層21
1が設けられているので、屋根面は平らな面であると共
に、微小な凹凸のある面に形成される。
つまり、本実施例の建物の屋根構造は、屋根面が平ら
な面であると共に、微小な凹凸のある面に形成されてい
るので、コンクリート屋根に似た質感が得られ、そのこ
とによって建物全体の美観が向上する。また、屋根上を
歩行する際には、砂入り塗料211により形成される微小
な凹凸が滑り止めにするので、屋根上での作業が行い易
い。
更に各補強材2は、折板1のくびれ部13に外脚部22及
び内脚部23を嵌合させるだけの簡単な作業で折板1に固
定された固定構造となっており、しかも、補強材2の平
板部21が折板1の山部11間のツーピッチに対応する幅に
形成されているので、短時間で屋根の施工を完了させる
ことができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、
具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発
明に含まれる。
例えば、実施例では、幅が折板のツーピッチにほぼ等
しい補強材を示したが、この補強材は、幅が折板のピッ
チに対応していれば、スリーピッチ以上の幅にしてもよ
い。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の建物の屋根構造に
あっては、折板屋根の上に、上面が平らな屋根面を容易
に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の建物の屋根構造を示す断面図、
第2図は前記屋根構造を示す分解斜視図である。 1……折板 11……山部 12……谷部 13……くびれ部 2……補強材 211……砂入り塗料層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】山部と谷部が交互に延在する折板が設けら
    れている建物の屋根構造において、山部は頂部の左右に
    くびれ部が形成され、前記折板の山部の上に、折坂の各
    谷部を覆って上面が平らな補強材が設けられ、一の補強
    材は複数の谷部を覆い、該補強材によって覆われる山部
    の各くびれ部と補強材に設けられた脚部とが嵌合してい
    ることを特徴とする建物の屋根構造。
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