JP3222611U - 薄板屋根部材、軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法 - Google Patents

薄板屋根部材、軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薄板屋根部材と軒下唐草部材が良好に引っ掛け部で係合し、作業者等が上に乗っても耐久強度が強く、地震や強風、大雨、熱膨張等の環境下にも良好に係合と防水性を維持する薄板屋根部材、軒下唐草部材の馳係合構造を提供する。【解決手段】唐草部材L字型部分にも、薄板屋根部材にも係合する略コの字形状引っ掛け部K、薄板屋根部材の略コの字形状に形成した引っ掛け部Kと反対側の部分Sを配し、Sには、折り曲げて成す第二の断面直線部31と折り曲げて成す第三の断面直線部32を配し、隣の薄板屋根部材の略コの字形状引っ掛け部Kに係合させる。また、板金塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工する。【選択図】図1

Description

本考案は、薄板を用いた屋根葺施工の改良に関し、特に金属薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法の改良に関する。
伝統的な和瓦葺施工の屋根は、重厚感と高級感を備えた外見を有し、多くの家屋、建て屋に使用されているが、近年国内で発生した大きな地震では、重量の大きな和瓦が耐震構造の充分でない住宅、建て屋を倒壊、半倒壊させて被害を招いている。将来発生が予想される地震でもこのような被害が懸念される。スレート屋根等の有効性も確認されているが、スレート屋根も重量があり、大きな地震での住宅、建て屋に与える負担は大きい。スレート屋根系の耐久性は、金属薄板製の屋根系に比較して、10年前後は耐久性が短くより多くのメンテナンスが必要と屋根施工業界で言われることも多い。ここに、近年、美観が良好な金属板を含む薄板製の折板屋根部材が、学校、体育館、工場等の屋根として普及してきた。これら薄板折板屋根部材は、高い防水性と耐風圧性を工夫できるため普及してきた。金属板を含む薄板製の折板屋根部材は、工夫しだいで迅速に締結係合組み立てでき、メンテナンスを含むランニングコストも安い。この薄板製の折板屋根部材の技術は、係合のための例えばボルトナットのような転結具が、外表面に現れないようにすることができるため、いわゆる建造物の屋根の他、大型建造物から中小建造物の側壁、伝統的建造物の側壁、柱の側壁等の各種側壁に至る領域に応用できる。映える美観の側壁、シャープな美観の側壁に応用できる。伝統的建造物の他、近代的現代的建造物に応用できる。
特許文献1に示すように、屋根野地板面の軒先通に、金属板葺として通常のほぼ同程度で葺込ができ、長尺間に継箇所がないことから、雨水の流れに抵抗をあたえず、離剥もなく、雨漏りもない屋根とするために、現場でロール状巻を戻し、つかみ工具を用い鉛直に起こす等の工程で外壁接近させる等の効果を意図した屋根板とその製造装置が記載されている。
また、特許文献2に示すように、既存の瓦棒葺き屋根の葺替え作業を効率化し、工期を短縮して経済的な葺替えを実現可能とするために、瓦棒部の高さ寸法に所定肉厚を加算した厚みに設定された外周縁上に達する帯状の防水用シートを装着し、スペーサーの上部に、夫々の左右側に配置される充填材部を配置する構成が開示されている。
さらに、特許文献3では、長尺横葺き材による屋根上に一定間隔をおいて、飾りと補強を兼ねた飾り桟の取付構造の提供するために、一定間隔を置いて掛止め吊子の先端の掛止め吊子馳ぜを屋根材連結部の馳ぜ部に挿入して固定し、形状半円筒状で両縁を内側に折曲げて形成した巻込み馳ぜ両側端を備え、長手方向両端部に二重リブを設けた飾り桟の巻込み馳ぜ両側端を掛止め吊子の両側部の下面に押し込れ飾り桟を固定する構成が開示されている。
特許文献4には、排水機能、防水機能、施工機能、等を向上した軒先構造のために、横張り屋根材の張り始めの軒先構造において、水平面状の固定片と、固定片の軒側先端を上方に突出した立ち上がり片と、立ち上がり片の先端を軒側に折り返した係止片とからなる係止部と、立ち上がり片の根元を軒側に突出した突出片と、突出片の先端を下方に傾斜して突出した傾斜片と、傾斜片の先端を棟側に屈曲し、鉛直線との角度を90度以下とした水切り片とから長尺状に形成した軒先唐草を、屋根下地の軒先に形成する構成が開示されている。
特許文献5には、屋根材の施工開始用の唐草材を施工し、横葺の長尺屋根材の釘打片を屋根下地の防水紙の上に釘打ち固定して施工する、横葺の屋根構造において、防水紙の表面においての水溜まりを解消する屋根構造に関し、毛管現象による雨漏りを解消するため下方の防水紙と上方の防水紙とを隙間無く重ねてつなげた防水紙の上に施工する、屋根材の裏側に侵入した雨水等を、長尺屋根材の釘打片の上方の雨水等を下方に流す木摺抜口か、唐草の上方の雨水等を下方に流して屋根構造外に排出する唐草抜口の、雨水等を下方に流す少なくとも一種類の手段による、雨水等を下方に流す、防水紙の表面においての水溜まりを解消する屋根構造と防水紙と唐草材および屋根材とする構成が開示されている。
特許文献6には、屋根下地の野地板や小屋裏への熱気の侵入を防ぎ、屋根板裏面及び野地板の結露を防止してこれらの早期腐食を防止するとともに、小屋裏換気量を少なくして暖冷房負荷を低減するために、アスファルトルーフィングを施した野地板の上に断熱材を介在させて横葺き金属瓦を桁方向と勾配方向に連ねて葺き上げた横葺き金属瓦屋根において、前記横葺き金属瓦と断熱材との間、及び前記野地板と断熱材との間にそれぞれ軒先から小屋裏に抜ける空気通路を形成する構成が開示されている。
特許文献7には、建築物の屋根面、又は外壁面の平坦部に長尺鎧飾押え桟を数奇屋葺にする為、屋根面に施工及び工事を早く安く仕上げるのが目的で、この度考案した鶴首型掛止吊基板の両側面、角度調整上折曲がり下向傾斜喰込片と屋根面上部に掛止吊子下向折れで横葺屋根板に隙間を作り、飾り押え桟巻込馳ぜ上向噛込片を掛止吊子喰込片と合せ、飾り押え桟を上から押えて、両手で屋根面上下2段手で掴ると一瞬の内に噛込み、素人でも仕上げが早く美観、体裁よく、仕上げる構成が開示されている。
特許文献8には、仕上りが奇麗でしかも高度の技術も必要なく、さらに軒先化粧カバーの取り付け作業のスピードアップ化を図るために、隣合う金属屋根材1の接続片2と被接続片3とで略筒形の接続部4が構成され、この接続部4の軒先端部4aに軒先化粧カバー5を取着するようにした金属屋根材1の軒先構造である。接続部4の軒先端部4aにおける両側の裾部4bに切り込み6をそれぞれ形成する。金属屋根材1の軒先部7の下面に屋根下地に取り付けられる軒先唐草8の当接片9を当接させると共に、金属屋根材1の軒先部7を上記切り込み6に沿って折り返して当接片9をつかみ込む。その後、接続部4の軒先端部4aに軒先化粧カバー5を外嵌により取り付ける構成が開示されている。
特許文献9には、既存の瓦棒葺屋根を除去することなく新規屋根材が施工でき、工期が短縮できる軒先部改修構造を得るために、既存の瓦棒葺屋根αを取り去ることなく、軒先部分を唐草エクステンションA、唐草下地AおよびスタータAからなる3部材の唐草Aで覆い、新規の屋根材を段葺き用の屋根材Dで納めることにより景観を重視し、唐草Aと段葺き用の屋根材Dの間にスペーサBを介在させ、ガタツキや変形がなく施工できると共に、段葺き用の屋根材Dおよび裏打材Cの第1段目と第2段目以降の段差の角度を略同一として景観を向上させることができる瓦棒葺屋根の軒先部改修構造が開示されている。特許文献10に示すように、必要部品点数やその種類を低減するために、また、製造時・施工時の工数低減と効率化のために、金属製屋根板の上下両端部に、上下連結各馳部28部を形成し、左右葺きの時の共用部品とする考案が開示されている。図3と表裏半転させた図4の上下連結各馳部は、表裏半転利用を基本的技術的特徴とするがゆえに、上下連結各馳部の屋根材長手方向に対する断面形状が、各屋根側、反屋根側ともにとても類似し、かつ、長手方向を軸にした断面に緩やかな曲線成分、軸方向に緩やかな曲面が圧倒的に多い。これらが本考案の手段・構成・作用と異なる。また、特許文献11に示すように、折り板屋根材の下馳部と上馳部との間にはさみこまれる馳部11に吊り子長手方向に直交する屈曲補強リブ13を設けることで、馳部11の強度を強くする考案が開示されている。しかし、折り板屋根材として、防水等の重要機能・作用を満足させると同時に、折り板屋根材そのものの強度を高めるものではない。さらに、特許文献12では、馳締タイプの折り板屋根において、特許文献3の明細書の幅方向に円弧上に膨出する円弧舌片部11を有する舌片部1と、円弧舌片部11下端に形成された首部2を有する考案が開示されている。特許文献12の馳締タイプの折り板屋根では、図1、図2における上馳部95に断面略直線部、すなわち、長手軸方向に平面部を有する。ここに、屋根板頂部93の面や、詳細説明から充分明確な記載明示に至らないが全体内容から屋根板底部に違いない図6の屋根部材91の面に、上馳部95の断面略直線部、すなわち、長手軸方向に平面部は、略並行である。ここが本考案構成と異なる。特許文献12の馳締タイプの折り板屋根では、特許文献3の明細書の首部2に、断面略直線部、すなわち、長手軸方向に平面部を有する。上馳部材、下馳部材ともに断面円弧状、断面舌片状、つまり、長手軸方向に局面状であり、本考案構成と異なる。特許文献3のような馳締タイプの折り板屋根では、上馳部材、下馳部材で形成される馳部分の断面の一部に屋根板と略平行でない断面略直線部、すなわち、長手軸方向に平面部を少なくとも一つ有しない。この点も本考案構成と異なる。従来のスレート系屋根としては、粘板岩あるいは層状をなした頁(けつ)岩の薄板からなる天然スレートや人工的なスレートとして厚型スレート(プレス成型したモルタル製の瓦)、石綿セメント板など、セメント製品が多く利用されてきた。ここに、従来のスレート系屋根は、耐用年数は、概ね20年と言われており、塗装メンテナンスが必要であった。これに対して、例えば、金属薄板を利用した屋根は、耐用年数は、特段の塗装を施さなくても、耐用年数は、概ね30年はあると言われるようになってきた。
特開2000−64520号公報 特開2001−164708号公報 特開2001−173170号公報 特開2016−169484号公報 特開2010−95985号公報 特開2004−278111号公報 特開2003−147916号公報 特開2000−336870号公報 特開平8−27964号公報 特開2006−291544号公報 特開2000−328727号公報 特開2014−214428号公報
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9を含む金属薄板屋根部材にかかる従来技術においては、係合性、組み立て性が良好で、施工しやすく、同時に、防水性、水返し機能を満足させ、美観を維持しつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持しにくい課題があった。
同時に、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9を含む金属薄板屋根部材にかかる従来技術においては、金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に対して熱膨張が発生した際、多くの薄板屋根部材で集積した熱膨張寸法差を、軒下唐草部材と直接係合する薄板屋根部材との組み立て係合構造で、耐久性とともに、冗長性良好に安定的に吸収しにくい課題があった。
さらに、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9を含む金属薄板屋根部材にかかる従来技術においては、台風や強風による負圧と正圧の繰り返し印加時に、冗長性良好に防水性、水返し機能を耐久的に維持し、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを冗長性良好に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下を、シンプルで、生産性、施工性の良好な構造にて防止しにくい課題があった。
特許文献6においては、唐草と屋根板の係合について、後述するところの、特に施工しやすく、風雨に耐えて安定品質を維持する本考案にかかる唐草と屋根板の係合についての構成、手段については、作用、効果とともに開示されていない課題があった。
特許文献7おいては、文献における押込U型(12)固定片(13)等の構成、手段が、本考案の構成、手段と異なり、結果、本考案の作用、効果と異なる。結果、本考案と、構成、手段が、異なることにより、後述する本考案の作用、効果が得られない課題があった。
特許文献8においては、軒先唐草8の当接片9を当接させる構成が異なる。その当接に際して、固接を前提とする締結具が小さい○として図4等に記載されている。図4等に一定の大きな面積を持って、当接させる構成、固接させる構成が開示されている。本考案は唐草と屋根板を当接させたり、固接させたりする構成、手段ではない。本考案は、唐草と屋根部材を所定の面積をもって、むしろしっかりと当接させないことによる、固接させないことによる、特に一定の大きな面積を持って唐草と屋根板をしっかりと当接させないことによる、固接させないことによる屋根板の傾斜バラエティ対応性、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性にかかる後述する作用、効果を奏する考案である。結果、本考案と、構成、手段が、異なることにより、後述する本考案の作用、効果が得られない課題があった。
特許文献9においては、文献におけるスペーサB等を介在させる等、部品点数が多く複雑な構成による部品材料費、組み立て工数が大きい。少ない部品点数で部品材料費、組み立て工数が少なく、屋根板の傾斜バラエティ対応性、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性にかかる作用、効果を奏する後述する本考案と構成、作用、効果が異なる。これに対して本考案は、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性にかかる後述する作用、効果を奏する考案である。結果、特許文献9は、本考案と、構成、手段が、異なることにより、後述する本考案の作用、効果が得られない課題があった。
特許文献10においては、図3、図4と関連する明細書記述において、上下両端所定幅部分に互いに表裏反対向きとなるよう折り返して上下連結のための馳部、上端連結用馳部28(下端連結用馳部)を長手方向に対する断面が緩やかなZ形状類似曲線としているので、水がえし防水効果が不十分であった。また、上端連結用馳部28(下端連結用馳部)の巻き込みが存在しないことと、屋根外側や屋根内側に折り返してなる曲げ返し部分がない構成により、水がえし防水効果が不十分であった。
また、特許文献10では、図3、図4等において、上下両端所定幅部分に互いに表裏反対向きとなるよう折り返して上下連結のための馳部、上端連結用馳部28(下端連結用馳部)を長手方向に対する断面が緩やかなZ形状類似曲線としているので、屋根葺き施工時、施工作業者が上に乗ったり、施工関連装置を施工時に屋根に載せたり、材料を屋根上に仮置きした時等重力で撓みが発生し、防水効果が不十分であった。また、上端連結用馳部28(下端連結用馳部)は、断面が緩やかなZ形状類似曲線としているので、量産性に乏しく、品質ばらつきが大きく、これが原因で、屋根の根本的機能である防水効果が低減する問題点があった。そして、段落[0027]にある、ル―ズに差しこんただけの構成、段落[0018]にある、丸みを持たせ、ルーズなものになるようにしていることから、防水効果が低減する問題が顕著になる。
さらに、特許文献10では、上下連結各馳部は、表裏半転利用を基本的技術的特徴とするがゆえに、馳部を略点対象的な長手方向に対する断面が緩やかなZ形状類似曲線としているので、また、根本的に上下連結馳部の巻き込みが浅いので、表裏の両方に防水効果は少しあるが、表裏いずれか一方向に対する防水効果は、構造的に不十分である問題点があった。
特許文献11では、図1、図2、図3、図4と明細書中に記載の、馳部11、21、下馳部114、上馳部115が、屋根部材から特出しているので、特出部内側を中心に水がたまりやすい。このため、金属屋根の場合、腐食が進行しやすい等の問題があった。馳部11、21、下馳部114、上115馳部は、曲げ加工をともなっているので、応力腐食が進行しやすい問題があった。また、特許文献11では、屈曲部(補強リブ)形成によって強度を補強し、折り板屋根を強く固定しようとするもので、屋根板そのもの、特に、屋根板馳部の強度を上げるものではない問題点があった。さらに特許文献11では、馳部の長手方向断面が曲線、長手方向に局面なので、量産性に乏しく、品質ばらつきが大きく、これが原因で、屋根の根本的機能である防水効果が低減する問題点があった。ここに、馳部の曲げ巻き込み自体が浅い上、馳部端に屋根外側や屋根内側に折り返してなる曲げ返し部分がない構成により、屋根の機能として重要な水がえし防水効果が不十分である問題点があった。
特許文献12では、馳部1、馳部12、馳部95等が、屋根部材から特出しているので、特出部内側を中心に水がたまりやすい。このため、金属屋根の場合、腐食が進行しやすい等の問題があった。馳部1、馳部12、馳部95等は、曲げ加工をともなっているので、応力腐食が進行しやすい問題があった。さらに、特許文献12では、馳部の長手方向断面が曲線、長手方向に局面なので、量産性に乏しく、品質ばらつきが大きく、これが原因で、屋根の根本的機能である防水効果が低減する問題点があった。ここに、馳部の曲げ巻き込み自体が浅い上、馳部端に屋根外側や屋根内側に折り返してなる曲げ返し部分がない構成により、屋根の機能として重要な水がえし防水効果が不十分である問題点があった。また、馳部1、馳部12、馳部95等が、屋根部材から特出しているので、系合部が目立って、美観を損なう問題もあった。特許文献12では、施工時に、作業者が乗ったり、施工関連装置を屋根に載せたり、材料を屋根上に仮置きした時等に、首部2に応力が集中し、不要な変形をおこし、美観を損なう等の問題があった。
そこで、本考案は、係合性、組み立て性が良好で、施工しやすく、同時に、防水性、水返し機能を満足させ、美観を維持しつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持する
薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法を提供することを課題とする。また、本考案は、薄板屋根部材が、急傾斜でも、緩傾斜でも、フラットであったとしても、水返し機能を果たしつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持する機能を同一またはほぼ同一薄板屋根部材、同一またはほぼ同一唐草によって実現しにくい課題を克服することをも課題とする。
そして、本考案は、所定の面積をもって唐草と屋根板をしっかりと当接させすぎないことによる、固接させないことによる屋根板の傾斜バラエティ対応性、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性を良好にする薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法を提供することを課題とする。また、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際の強度を維持する薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法を提供することを課題とする。さらに、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下を防止することを課題とする。施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことによって、薄板屋根部材の表面塗装をした時、クラッド材料等を配置した時、部分的に剥がれて腐食の要因になるのを回避する薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法を提供することを課題とする。また、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触し擦り合うことが原因となっての腐食開始を抑制する薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造とその組み立て施工方法を提供することを課題とする。
また、同時に、本考案は、水がたまりにくく、屋根の機能として重要な水がえし防水効果の高い薄板折板屋根部材を提供することを課題とする。さらに、加工時の加工性、量産性が良く、品質ばらつきと、施工ばらつきが低減する薄板折板屋根部材を提供することを課題とする。特許文献1〜9以外の従来技術では、カバー材等によって、防水機能を高めることがあるが、こういったカバー材等を増やして部品点数を増やすことにより、生産コストを上げることなく、防水効果を維持する薄板屋根部材とその製造・組み立て方法・施工方法を提供することをも課題とする。薄板屋根部材の引っ掛け部と良好に引っ掛け部で係合し、耐久強度も強く、強風、大雨、熱膨張等の環境下にも良好に係合を維持する軒下唐草部材を提供することをも課題とする。
前記課題を解決するため、本考案は、屋根外側と屋根反対内側に折り返す曲げ部分を一部重ね合せ、馳係合してなる薄板屋根部材を係合してなる屋根構造において、前記重ね合せ、馳係合してなる折り返し曲げ部分の、薄板屋根部材長さ方向垂直断面に、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない少なくとも2つの直線部、すなわち、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない長さ方向平面部を有し、前記薄板屋根部材の長さ方向断面に少なくとも2つの折れ曲がり部を有する前記薄板屋根部材を相互に一部重ね合せ、馳係合して、屋根広域面積部を形成し、前記屋根広域面積部の一端の軒下唐草部材最近傍の前記薄板屋根部材を、一方を前記軒下唐草部材と係合させ、前記薄板屋根部材の他方を前記軒下唐草部材と一部重ね合せ、馳係合させることによって成る。
したがって、本考案によると、係合性、組み立て性が良好で、施工しやすく、同時に、防水性、水返し機能を満足させ、美観を維持しつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持できる作用・効果を奏する。特に本考案にかかる薄板屋根部材を標準品として採用すると、屋根の大面積部分を形成するに、本考案にかかる薄板屋根部材同志を一部重ね合せ、馳係合する場合も、屋根端部にて、一部軒下唐草部材に一部重ね合せ、馳係合する場合も、同一の標準的薄板屋根部材を用いることができ、全体に、係合性、組み立て性が良好で、施工しやすく、同時に、防水性、水返し機能を満足させ、美観を維持しつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持できる作用・効果を奏する。防水性、水返し機能を満足させ、強度を維持する機能とともに、外観の美観低下にこれらの機能構造が影響しにくい作用・効果を奏する。
また、本考案によると、金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に対して熱膨張が発生した際、多くの薄板屋根部材で集積した熱膨張寸法差を、軒下唐草部材と直接係合する薄板屋根部材との組み立て係合構造で、冗長性良好に吸収する作用・効果を奏する。
そして、本考案によると、台風や強風による負圧と正圧の繰り返し印加時に、冗長性良好に防水性、水返し機能を耐久的に維持し、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを冗長性良好に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下をシンプルな構造にて防止する作用・効果を奏する。
つまり、本考案は、詳細説明に後述するように、軒下唐草部材と薄板屋根部材を当接させたり、基本的に面積をもって固接させたりする構成、手段ではない。本考案は、軒下唐草部材と薄板屋根部材を所定の面積をもって、むしろしっかりと当接させないことによる、固接させないことによる、特に一定の大きな面積を持って軒下唐草部材と薄板屋根部材をしっかりと当接させないことによる、薄板屋根部材の軒下唐草部材に対する位置バラエティ対応性、傾斜バラエティ対応性、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性にかかる後述を含む作用、効果を奏する。
そして、本考案は、略コの字形状の薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端に、断面が曲率をもって前記薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分を設けることによって成る。
これにより、本考案は、先端の曲げ返し部分が、前記屋根下側に、折り返してなる曲げ返し部分の近傍に、雨水が入りこんでしまった場合の雨がえし作用を有する。同時に、前記屋根外側に折り返してなる前記先端曲げ返し部分は、開放状態ながらも、長手方向に半柱状効果をなし、その他のコの字形状の曲げ部分半柱状効果との相乗作用で、薄板屋根部材の強度向上作用を有する。つまり、より少ない前記薄板屋根部材で、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、施工時保管時等に材料・工具等を上等に仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下を防止できる。ここに、前記先端曲げ返し部分は、曲げ加工によって加工硬化を受けるので、前記撓み、撓んだ履歴や防水機能の低下作用効果と強度向上を、より薄く、軽く、少ない材料使用にて効果的に実現できる。
また、本考案は、引っ掛け部が略コの字形状の薄板屋根部材端部の前記略コの字形状の背寸法に対して、前記引っ掛け部が略コの字形状の薄板屋根部材の断面開口寸法が、少し短い、または、少し長いことによって成る。
そして、本考案は、2つの下向きの略直角をなす断面L字型部からなる前記軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線と、前記前記略コの字形状の薄板屋根部材端部の前記係合構造部上表線とを所定の角度をもって係合させることによって成る。
また、本考案は、2つの下向きの略直角をなす断面L字型部分で形成される前記軒下唐草部材引っ掛け部に係合する前記略コの字形状の薄板屋根部材端部の引っ掛け部の背(11)の断面長さが、前記2つの下向きの略直角をなす断面L字型部分で形成される前記軒下唐草部材の略矩形引っ掛け部の背部断面長さより短く、前記略コの字形状の薄板屋根部材端部の引っ掛け部先端近傍部の断面長さが、前記軒下唐草部材引っ掛け部水平部の断面長さより短く、かつ、前記軒下唐草部材引っ掛け部先端近傍部の断面長さより短いことによって成る。また、本考案は、前記薄板屋根部材の、前記軒下唐草部材を軒下唐草部材をアルミニウム押し出し加工材料とする、または、板金加工接合部材とし、一部重ね合せ、馳係合させる部分と反対側の部分を屋根側に折り曲げて第二の断面直線部、すなわち、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない長さ方向平面部を有し、さらに、断面で反対側に折り曲げてなる第三の断面直線部、つまり、前記薄板屋根部材本体表面と略平行な長さ方向平面部の先端に、断面が略台形の上方開口部を底部が略水平になるように設けることによって成る。そして、断面が略台形の上方開口部底部に溝を設けることによって成る。
したがって、本考案によると、係合性、組み立て性が良好で、施工しやすく、断面が略台形の上方開口部も屋根内側に隠れることになり、同時に、防水性、水返し機能を満足させ、美観を維持しつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持できる作用・効果を奏する。
また、本考案によると、金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に対して熱膨張が発生した際、多くの薄板屋根部材で集積した熱膨張寸法差を、軒下唐草部材と直接係合する薄板屋根部材との組み立て係合構造で、冗長性良好に吸収する作用・効果を奏する。
そして、本考案によると、台風や強風による負圧と正圧の繰り返し印加時に、冗長性良好に防水性、水返し機能を耐久的に維持し、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを冗長性良好に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下をシンプルな構造にて防止する作用・効果を奏する。
つまり、本考案は、詳細説明に後述するように、軒下唐草部材と薄板屋根部材を当接させたり、基本的に面積をもって固接させたりする構成、手段ではない。本考案は、軒下唐草部材と薄板屋根部材を所定の面積をもって、むしろしっかりと当接させないことによる、固接させないことによる、特に一定の大きな面積を持って軒下唐草部材と薄板屋根部材をしっかりと当接させないことによる、薄板屋根部材の軒下唐草部材に対する位置バラエティ対応性、傾斜バラエティ対応性、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性にかかる後述を含む作用、効果を奏する。
さらに、本考案は、軒下唐草部材をアルミニウム押し出し加工材料とすることによって成る。
これにより、本考案は、段落0038〜段落0040等に記載の作用、効果を奏する。
そして、本考案は、軒下唐草部材を板金加工接合部材とすることによって成る。
これにより、本考案は、段落0038〜段落0040等に記載の作用、効果を奏する。
さらに、本考案は、薄板屋根部材を、鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つの材料とすることによって成る。
これによって、本考案は、耐食性・耐久性が良好で、カラフルな美観で、量産性が良い薄板折板屋根部材を水切り防水性良好に、そして、前記施工性を良好に得ることができる。また、メンテナンスの期間スパンも長くなる効果を奏する。段落0038〜段落0040等に記載の作用、効果を奏する。
そして、本考案は、軒下唐草部材を、鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つの材料とすることによって成る。
これによって、本考案は、耐食性・耐久性が良好で、強度があり、カラフルな美観で、量産性が良い薄板折板屋根部材を水切り防水性良好に、そして、前記施工性を良好に得ることができる。また、メンテナンスの期間スパンも長くなる効果を奏する。段落0038〜段落0040等に記載の作用、効果を奏する。
また、本考案は、薄板屋根部材の屋根側、または、屋根と反対側のいずれか一方に断熱材を積層することによって成る。
これによって、本考案は、薄板屋根部材、軒下唐草部材の係合構造として、金属薄板を採用した時、金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に、前記薄板折板屋根部材の内側の温度が、追随しやすい現象を抑制できる。結果、結露の発生を低減させることができる作用、効果を奏する。
また、本考案は、断熱材をポリエチレンフォームとし、前記薄板屋根部材のコの字状係合部分の下側への先端折り曲げ水返し部の曲率曲線をオーバーラップするように積層することによって成る。
これによって、本考案は、前記断熱材を積層させた薄板屋根部材に、有効幅内での断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりした時に、基部の曲げ部をオーバーラップして、断熱材を積層していることにより、オーバーラップして、断熱材を積層しないことにより、積層した断熱材の端部から、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりすることに起因しての、積層断熱材の積層端部からの剥がれ開始を防止することができる。そして、薄板屋根部材の断熱効果を経時的に、耐久的により完全に維持できる。薄板屋根部材の曲げ部を積層断熱材でオーバーラップすることにより、前記薄板屋根部材の曲げ部の曲げ加工後、ストレスのかかった表層に発生しやすい表面欠陥とその拡大を外的環境から保護する作用、効果がある。
さらに、本考案は、軒下唐草部材と、前記略コの字形状を含む薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって実施できる。
このように、工場での前記薄板屋根部材の成形等の加工を多くすると、前記薄板屋根部材の製品、半製品に曲げ加工等が施される程度に応じて、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品そのものが、立体的になる。結果、全体に体積ボリウムが増す。そして、曲げ加工済み部分に、材料の重ね合わせ重量や輸送中の振動等によって変形してしまわないように、輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作が必要になり、輸送コスト、ト―タルコストが上がる。本考案では、これらの工数・コストを低減でき、輸送中の前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の品質劣化が回避できる。前記薄板折板屋根部材の施工現場近傍で、多く、前記薄板折板屋根部材の加工をすれば、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の輸送コストと輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作費用が大幅に低減できる。遠隔地でも、ト―タルコストを抑えた組み立て、施工が出来る効果を奏する。
そして、本考案が、その他の補強材なしで、追加部品なしで、より少ない材料で、例えば、水返し機能の曲げ部が、強度補強機能を強化させる等、これらの機能を果たす等に加え、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、材料そのものの製造環境負荷の低減、加工装置の入力電力の低減等をふくむ加工時の環境負荷の低減、リサイクル時の環境負荷の低減等大きなライフサイクル総合環境負荷の低減作用を成す効果を奏する。
また、本考案では、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、輸送コストを減らすことに関連する効果を得ると同時に、屋根系全体の軽量化という同時達成課題を解決することにより、大きな地震発生時、重量のある屋根によって加勢される建て屋の振動による建て屋そのものの振動、共振、振幅を低減できる作用がある。これにより、地震発生時の建て屋の倒壊、半倒壊による被害を減じる作用があるとともに、小さな地震で有っても、共振等による、建て屋の経時劣化を抑制できる。また、板材料の色バラエティにより、建物にふさわしい、施工主体の希望する美観、外観を創出できる効果を奏する。
すなわち、本考案の薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造は、係合する薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体、そして、薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体の係合組み立て体で、通常時の多重の雨返し防水機能を有し、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、前記構成要件手段を記載した段落に記載してきたように、材料・工具等を屋根上等に仮置き等した際、撓んだり、撓んだ履歴が残留した時にも、強度保持とともに、雨返し防水機能を発揮する作用効果がある。
本考案によると、係合性、組み立て性が良好で、施工しやすく、同時に、防水性、水返し機能を満足させ、美観を維持しつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持できる作用・効果を奏する。水返し機能を果たしつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持する機能を同一またはほぼ同一薄板屋根部材、同一またはほぼ同一唐草によって実現する作用・効果を奏する。
金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に対して熱膨張が発生した際、多くの薄板屋根部材で集積した熱膨張寸法差を、軒下唐草部材と直接係合する薄板屋根部材との組み立て係合構造で、冗長性良好に吸収する作用・効果を奏する。
本考案によると、台風や強風による負圧と正圧の繰り返し印加時に、冗長性良好に防水性、水返し機能を耐久的に維持し、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを冗長性良好に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下をシンプルな構造にて防止する作用・効果を奏する。
本考案は、詳細説明に後述するように、軒下唐草部材と薄板屋根部材を当接させたり、基本的に面積をもって固接させたりする構成、手段ではない。本考案は、軒下唐草部材と薄板屋根部材を所定の面積をもって、むしろしっかりと当接させないことによる、固接させないことによる、特に一定の大きな面積を持って軒下唐草部材と薄板屋根部材をしっかりと当接させないことによる、薄板屋根部材の軒下唐草部材に対する位置バラエティ対応性、傾斜バラエティ対応性、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性にかかる後述を含む作用、効果を奏する。
そして先端の曲げ返し部分が、前記屋根下側に、折り返してなる曲げ返し部分の近傍に、雨水が入りこんでしまった場合の雨がえし作用を有する。同時に、前記屋根外側に折り返してなる前記先端曲げ返し部分は、開放状態ながらも、長手方向に半柱状効果をなし、その他のコの字形状の曲げ部分半柱状効果との相乗作用で、薄板屋根部材の強度向上作用を有する。つまり、より少ない前記薄板屋根部材で、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下を防止できる。ここに、前記先端曲げ返し部分は、曲げ加工によって加工硬化を受けるので、前記撓み、撓んだ履歴や防水機能の低下作用効果と強度向上を、より薄く、軽く、少ない材料使用にて実現できる効果を奏する。
本考案は、耐食性・耐久性が良好で、カラフルな美観で、量産性が良い薄板折板屋根部材を水切り防水性良好に、そして、前記施工性を良好に得ることができる。また、メンテナンスの期間スパンも長くなる効果を奏する。
本考案は、薄板折板屋根部材として、金属薄板を採用した時、金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に、前記薄板折板屋根部材の内側の温度が、追随しやすい現象を抑制できる。結果、結露の発生を低減させることができる作用、効果を奏する。
本考案は、前記断熱材を積層させた薄板屋根部材に、有効幅内での断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりした時に、基部の曲げ部をオーバーラップして、断熱材を積層していることにより、オーバーラップして、断熱材を積層しないことにより、積層した断熱材の端部から、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりすることに起因しての、積層断熱材の積層端部からの剥がれ開始を防止することができる。そして、薄板屋根部材の断熱効果を経時的に、耐久的により完全に維持できる。薄板屋根部材の曲げ部を積層断熱材でオーバーラップすることにより、前記薄板屋根部材の曲げ部の曲げ加工後、ストレスのかかった表層に発生しやすい表面欠陥とその拡大を外的環境から保護する作用、効果がある。
また、本考案は、前記薄板屋根部材の、前記軒下唐草部材を軒下唐草部材をアルミニウム押し出し加工材料とする、または、板金加工接合部材とし、一部重ね合せ、馳係合させる部分と反対側の部分を屋根側に折り曲げて第二の断面直線部、すなわち、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない長さ方向平面部を有し、さらに、断面で反対側に折り曲げてなる第三の断面直線部、つまり、前記薄板屋根部材本体表面と略平行な長さ方向平面部の先端に、断面が略台形の上方開口部を底部が略水平になるように設けることによって成る。そして、断面が略台形の上方開口部底部に溝を設けることによって成る。これにより、剛性が強化され、剛性が強化されることによる既述の効果を奏するほか、強風、強雨が屋根斜め下側から長期間襲って、後述する折れ曲がり部24、折れ曲がり部26を乗り越えて降雨が侵入したとしても、風雨が弱まっている状態で後述する断面が略台形の上方開口部Mにプールされ、それ以上屋内方向に、降雨が侵入しない効果を奏する。
略コの字形状の前記薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端に、断面が曲率をもって前記薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分が、今まで記載した水返し機能があるとともに、前記薄板屋根部材端部の略コの字形部分と、隣り合う前記薄板屋根部材端部略コの字反対側部分と馳せ係合するに際して、前記略コの字最先端が、板金切断状態でなく、曲率を有しているので、気温差による熱膨張差発生時に、また、台風や強風による負圧と正圧の繰り返し印加時に、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際、直接、板金切断面が接触することがない。板金切断面が接触することによる表面欠陥からの切り欠き効果拡大、応力腐食等の腐食の進展が少ない。冗長性良好に防水性、水返し機能を耐久的に維持するとともに、係合状態にして、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを冗長性良好に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下をもたらしにくい。
また、前記薄板屋根部材端部の略コの字形部分と隣り合う、前記薄板屋根部材端部略コの字反対側部分の先端に設けた、断面が略台形の上方開口溝部全体は、係合するもう一方の前記薄板屋根部材端部の略コの字形部分近辺の前記薄板屋根部材の下側、屋根内側に配置することができる。結果、開口溝部全体、略コの字形部分と係合する多くの複雑な曲げ部分のすべてを屋根の下側、内側に出来るので、屋根の美観に好適、良好である。
本考案は、工場での前記薄板屋根部材の成形等の加工を多くすると、前記薄板屋根部材の製品、半製品に曲げ加工等が施される程度に応じて、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品そのものが、立体的になる。結果、全体に体積ボリウムが増す。そして、曲げ加工済み部分に、材料の重ね合わせ重量や輸送中の振動等によって変形してしまわないように、輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作が必要になり、輸送コスト、ト―タルコストが上がる。本考案では、これらのコストを低減でき、輸送中の前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の品質劣化が回避できる。前記薄板折板屋根部材の施工現場近傍で、多く、前記薄板折板屋根部材の加工をすれば、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の輸送コストと輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作費用が大幅に低減できる。遠隔地でも、ト―タルコストを抑えた組み立て、施工が出来る効果を奏する。
そして、本考案が、その他の補強材なしで、追加部品なしで、より少ない材料で、これらの機能を果たすことは、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、材料そのものの製造環境負荷の低減、加工装置の入力電力の低減等をふくむ加工時の環境負荷の低減、リサイクル時の環境負荷の低減等大きなライフサイクル総合環境負荷の低減作用を成す効果を奏する。
また、本考案では、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、屋根系全体の軽量化により、大きな地震発生時、重量のある屋根によって加勢される建て屋の振動による建て屋そのものの振動、共振、振幅を低減できる作用がある。これにより、地震発生時の建て屋の倒壊、半倒壊による被害を減じる作用があるとともに、小さな地震で有っても、共振等による、建て屋の経時劣化を抑制できる。また、板材料の色バラエティにより、建物にふさわしい、施工主体の希望する美観、外観を創出できる効果を奏する。屋根の外観に締結具、雨返し曲げ部などが現れない効果を奏する。
すなわち、本考案の薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造は、係合する薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体、そして、薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体の係合組み立て体で、通常時の多重の雨返し防水機能を有し、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残留した時にも強度保持とともに、雨返し防水機能を発揮する作用効果を奏する。
また、本考案は、馳部の強度が上がって変形しにくくなる。結果、防水効果が経時的に安定的に向上する効果を奏する。さらに、台風や強風による負圧にも正圧にも耐久性が向上する。また、負圧にも正圧にも強度が向上し、負圧と正圧の繰り返し印加時経時耐久性も向上する効果がある。
さらに、本考案は、通常時や、台風等の風雨の強い時も、軒下唐草部材から突き出す2つの下向きの略直角をなす断面L字型部からなる前記軒下唐草部材略矩形引っ掛け部と薄板屋根部材端部に略コの字形状の薄板屋根部材側引っ掛け部が、水返し機能を保持しつつ、冗長に係合するため、コの字形状、L字型部、水返し曲げ部等によって、変形しにくくなる効果を奏する。これによって、施工時等に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことによって、薄板屋根部材の表面塗装、クラッド材料等が部分的に剥がれて腐食の要因になるのを回避する効果を奏する。また、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことが原因となっての腐食開始を抑制できる作用効果を奏する。
また、本考案は、前記断面が略台形の上方開口溝部の底部が、前記薄板屋根部材の本体屋根面と略平行であることによって成る。
これによって、台風などの強風を伴って大量に降る降水が、屋根の下方から大量に襲っても、略コの字形引っ掛け部の先端の、断面が曲率をもって前記薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分を通り越して、略コの字形引っ掛け部内側に沿って上昇し、係合脛略コの字形引っ掛け部反対側の少なくとも二つの突起部による水返しを突破して侵入した雨水が侵入したとしても、前記断面が略台形の上方開口溝部の底部に最終的に相当量保水され、それ以上屋根内側に入り込まない作用効果を奏する。
また、本考案は、前記断面が略台形の上方開口溝部の底部にさらに溝を配置して成る。
これによって、変形しにくくなる効果を奏する。そして、施工時等に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことによって、薄板屋根部材の表面塗装、クラッド材料等が部分的に剥がれて腐食の要因になるのを回避する効果を奏する。また、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことが原因となっての腐食開始を抑制できる作用効果を奏する。
さらに、本考案は、薄板屋根部材本体長手方向に少なくとも一つの直線折れ曲がり部を設けることによって成る。
これによって、変形しにくくなる効果を奏する。そして、施工時等に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことによって、薄板屋根部材の表面塗装、クラッド材料等が部分的に剥がれて腐食の要因になるのを回避する効果を奏する。また、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことが原因となっての腐食開始を抑制できる作用効果を奏する。
また、本考案は、鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つの材料を前記重合、馳係合してなる前記薄板屋根部材、または、前記軒下唐草部材として配することによって成る。
これによって、本考案は、耐食性・耐久性が良好で、カラフルな美観で、量産性が良い薄板折板屋根部材を水切り防水性良好に、そして、前記施工性を良好に得ることができる。また、メンテナンスの期間スパンも長くなる効果を奏する。そして、本考案は、耐食性・耐久性が良好で、強度があり、カラフルな美観で、量産性が良い薄板折板屋根部材を水切り防水性良好に、そして、前記施工性を良好に得ることができる。また、メンテナンスの期間スパンも長くなる効果を奏する。
また、本考案は、前記薄板屋根部材の屋根側、または、屋根と反対側のいずれか一方に断熱材を積層することによって成る。
これによって、本考案は、薄板折板屋根部材として、金属薄板を採用した時、金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に、前記薄板折板屋根部材の内側の温度が、追随しやすい現象を抑制できる。結果、結露の発生を低減させることができる作用、効果を奏する。
さらに、本考案は、前記断熱材をポリエチレンフォームとし、前記薄板屋根部材のコの字状係合部分の下側への先端折り曲げ水返し部の曲率曲線をオーバーラップするように積層することによって成る。
これによって、本考案は、前記断熱材を積層させた薄板屋根部材に、有効幅内での断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりした時に、基部の曲げ部をオーバーラップして、断熱材を積層していることにより、オーバーラップして、断熱材を積層しないことにより、積層した断熱材の端部から、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりすることに起因しての、積層断熱材の積層端部からの剥がれ開始を防止することができる。そして、薄板屋根部材の断熱効果を経時的に、耐久的により完全に維持できる。薄板屋根部材の曲げ部を積層断熱材でオーバーラップすることにより、前記薄板屋根部材の曲げ部の曲げ加工後、ストレスのかかった表層に発生しやすい表面欠陥とその拡大を外的環境から保護する作用、効果がある。
そして、本考案は、前記軒下唐草部材と、前記薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって実施できる。
このように、工場での前記薄板屋根部材の成形等の加工を多くすると、前記薄板屋根部材の製品、半製品に曲げ加工等が施される程度に応じて、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品そのものが、立体的になる。結果、全体に体積ボリウムが増す。そして、曲げ加工済み部分に、材料の重ね合わせ重量や輸送中の振動等によって変形してしまわないように、輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作が必要になり、輸送コスト、ト―タルコストが上がる。本考案では、これらの工数・コストを低減でき、輸送中の前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の品質劣化が回避できる。前記薄板折板屋根部材の施工現場近傍で、多く、前記薄板折板屋根部材の加工をすれば、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の輸送コストと輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作費用が大幅に低減できる。遠隔地でも、ト―タルコストを抑えた組み立て、施工が出来る効果を奏する。
そして、本考案が、その他の補強材なしで、追加部品なしで、より少ない材料で、例えば、水返し機能の曲げ部が、強度補強機能を強化させる等、これらの機能を果たす等に加え、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、材料そのものの製造環境負荷の低減、加工装置の入力電力の低減等をふくむ加工時の環境負荷の低減、リサイクル時の環境負荷の低減等大きなライフサイクル総合環境負荷の低減作用を成す効果を奏する。
また、本考案では、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、輸送コストを減らすことに関連する効果を得ると同時に、屋根系全体の軽量化という同時達成課題を解決することにより、大きな地震発生時、重量のある屋根によって加勢される建て屋の振動による建て屋そのものの振動、共振、振幅を低減できる作用がある。これにより、地震発生時の建て屋の倒壊、半倒壊による被害を減じる作用があるとともに、小さな地震で有っても、共振等による、建て屋の経時劣化を抑制できる。また、板材料の色バラエティにより、建物にふさわしい、施工主体の希望する美観、外観を創出できる効果を奏する。
すなわち、本考案の薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造は、係合する薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体、そして、薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体の係合組み立て体で、通常時の多重の雨返し防水機能を有し、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、前記構成要件手段を記載した段落に記載してきたように、材料・工具等を屋根上等に仮置き等した際、撓んだり、撓んだ履歴が残留した時にも、強度保持とともに、雨返し防水機能を発揮する作用効果がある。
本考案によると、係合性、組み立て性が良好で、施工しやすく、同時に、防水性、水返し機能を満足させ、美観を維持しつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持できる作用・効果を奏する。水返し機能を果たしつつ、薄板屋根部材の加工誤差、組み立て誤差を、冗長性良好に吸収するとともに、少ない部品点数で、安定した耐久品質を効果的に維持する機能を同一またはほぼ同一薄板屋根部材、同一またはほぼ同一唐草によって薄板屋根部材の傾斜の異なる屋根を実現できる作用・効果を奏する。少なくとも一部を工場で生産した標準品をいろいろな傾斜の薄板屋根施工に応用することができる効果を奏する。
金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に対して熱膨張が発生した際、多くの薄板屋根部材で集積した熱膨張寸法差を、軒下唐草部材と直接係合する薄板屋根部材との組み立て係合構造で、冗長性良好に吸収する作用・効果を奏する。
本考案によると、台風や強風による負圧と正圧の繰り返し印加時に、冗長性良好に防水性、水返し機能を耐久的に維持し、施工時やメンテナンス時に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を屋根に仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを冗長性良好に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下をシンプルな構造にて防止する作用・効果を奏する。
本考案は、詳細説明に後述するように、軒下唐草部材と薄板屋根部材を当接させたり、基本的に面積をもって固接させたりする構成、手段ではない。本考案は、軒下唐草部材と薄板屋根部材を所定の面積をもって、むしろしっかりと当接させないことによる、固接させないことによる、特に一定の大きな面積を持って軒下唐草部材と薄板屋根部材をしっかりと当接させないことによる、薄板屋根部材の軒下唐草部材に対する位置バラエティ対応性、傾斜バラエティ対応性、組み立て施工しやすさ、耐久、耐候品質の安定性にかかる後述を含む作用、効果を奏する。
そして先端の曲げ返し部分が、前記屋根下側に、折り返してなる曲げ返し部分の近傍に、雨水が入りこんでしまった場合の雨がえし作用を有する。同時に、前記屋根外側に折り返してなる前記先端曲げ返し部分は、開放状態ながらも、長手方向に半柱状効果をなし、その他のコの字形状の曲げ部分半柱状効果との相乗作用で、薄板屋根部材の強度向上作用を有する。つまり、より少ない前記薄板屋根部材で、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下を防止できる。ここに、前記先端曲げ返し部分は、曲げ加工によって加工硬化を受けるので、前記撓み、撓んだ履歴や防水機能の低下作用効果と強度向上を、より薄く、軽く、少ない材料使用にて実現できる効果を奏する。
本考案は、耐食性・耐久性が良好で、カラフルな美観で、量産性が良い薄板折板屋根部材を水切り防水性良好に、そして、前記施工性を良好に得ることができる。また、メンテナンスの期間スパンも長くなる効果を奏する。
本考案は、耐食性・耐久性が良好で、強度があり、カラフルな美観で、量産性が良い薄板折板屋根部材を水切り防水性良好に、そして、前記施工性を良好に得ることができる。また、メンテナンスの期間スパンも長くなる効果を奏する。
本考案は、薄板折板屋根部材として、金属薄板を採用した時、金属の比熱の低さ、伝熱性に起因して、外気温の上下変動に、前記薄板折板屋根部材の内側の温度が、追随しやすい現象を抑制できる。結果、結露の発生を低減させることができる作用、効果を奏する。
本考案は、前記断熱材を積層させた薄板屋根部材に、有効幅内での断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる断熱材の積層がない部分を最小にすることができる。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりした時に、基部の曲げ部をオーバーラップして、断熱材を積層していることにより、オーバーラップして、断熱材を積層しないことにより、積層した断熱材の端部から、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだりすることに起因しての、積層断熱材の積層端部からの剥がれ開始を防止することができる。そして、薄板屋根部材の断熱効果を経時的に、耐久的により完全に維持できる。薄板屋根部材の曲げ部を積層断熱材でオーバーラップすることにより、前記薄板屋根部材の曲げ部の曲げ加工後、ストレスのかかった表層に発生しやすい表面欠陥とその拡大を外的環境から保護する作用、効果がある。
本考案は、工場での前記薄板屋根部材の成形等の加工を多くすると、前記薄板屋根部材の製品、半製品に曲げ加工等が施される程度に応じて、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品そのものが、立体的になる。結果、全体に体積ボリウムが増す。そして、曲げ加工済み部分に、材料の重ね合わせ重量や輸送中の振動等によって変形してしまわないように、輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作が必要になり、輸送コスト、ト―タルコストが上がる。本考案では、これらのコストを低減でき、輸送中の前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の品質劣化が回避できる。前記薄板折板屋根部材の施工現場近傍で、多く、前記薄板折板屋根部材の加工をすれば、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品の輸送コストと輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作費用が大幅に低減できる。遠隔地でも、ト―タルコストを抑えた組み立て、施工が出来る効果を奏する。
そして、本考案が、その他の補強材なしで、追加部品なしで、より少ない材料で、これらの機能を果たすことは、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、材料そのものの製造環境負荷の低減、加工装置の入力電力の低減等をふくむ加工時の環境負荷の低減、リサイクル時の環境負荷の低減等大きなライフサイクル総合環境負荷の低減作用を成す効果を奏する。
また、本考案では、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、屋根系全体の軽量化により、大きな地震発生時、重量のある屋根によって加勢される建て屋の振動による建て屋そのものの振動、共振、振幅を低減できる作用がある。これにより、地震発生時の建て屋の倒壊、半倒壊による被害を減じる作用があるとともに、小さな地震で有っても、共振等による、建て屋の経時劣化を抑制できる。また、板材料の色バラエティにより、建物にふさわしい、施工主体の希望する美観、外観を創出できる効果を奏する。
すなわち、本考案の薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造は、係合する薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体、そして、薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体の係合組み立て体で、通常時の多重の雨返し防水機能を有し、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残留した時にも強度保持とともに、雨返し防水機能を発揮する作用効果を奏する。
また、本考案は、馳部の強度が上がって変形しにくくなる。結果、防水効果が経時的に安定的に向上する効果を奏する。さらに、台風や強風による負圧にも正圧にも耐久性が向上する。また、負圧にも正圧にも強度が向上し、負圧と正圧の繰り返し印加時経時耐久性も向上する効果がある。
さらに、本考案は、通常時や、台風等の風雨の強い時も、軒下唐草部材から突き出す2つの下向きの略直角をなす断面L字型部からなる前記軒下唐草部材略矩形引っ掛け部と薄板屋根部材端部に略コの字形状の薄板屋根部材側引っ掛け部が、水返し機能を保持しつつ、冗長に係合するため、コの字形状、L字型部、水返し曲げ部等によって、変形しにくくなる効果を奏する。これによって、施工時等に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことによって、薄板屋根部材の表面塗装、クラッド材料等が部分的に剥がれて腐食の要因になるのを回避する効果を奏する。また、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことが原因となっての腐食開始を抑制できる作用効果を奏する。
(a)は、本考案の薄板屋根部材の模式断面図である。(b)は、本考案の薄板屋根部材の略コの字形状部と軒下唐草部材の係合構造を示す模式断面図である。 本考案の薄板屋根部材の略台形の上方開口溝部側と本考案の薄板屋根部材の略コの字形状側との係合構造を示す模式断面図である。
以下、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。図1(a)、図1(b)は本考案の実施形態を示す薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合部断面を示す模式図である。図1(a)、図1(b)において、本考案実施形態にかかる薄板屋根部材Yは、右側に略コの字形状に形成した引っ掛け部Kと、前記薄板屋根部材の、前記軒下唐草部材と一部重ね合せ、馳係合させる部分と反対側の部分Sを有する。11は、薄板屋根部材端部に略コの字形状に形成した引っ掛け部の背部、13は、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端近傍部である。14は、軒下唐草部材引っ掛け部断面の上側表面の線部である。薄板屋根部材Yの端部の略コの字形引っ掛け部Kの先端に、断面が曲率をもって薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分17を配する。
薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分17により、薄板屋根部材端部の断面が略コの字形引っ掛け部Kとともに作用して、図1(a)、図1(b)の図平面に垂直方向の軸に対する曲げ等の剛性が高まる効果を奏する。そして、これらの、剛性が高まる効果を奏する曲げ部分、水返し作用をする曲げ部分が、屋根上側、屋根側方から見て見えない、つまり外観上すっきりとした美観を維持できる作用効果を同時に奏する。また、図1(a)、図1(b)において、薄板屋根部材Yが、軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線部14に対して、断面にて大きな傾斜角度を有する本考案の実施形態について説明する。薄板屋根部材Yと、軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線部14が、断面にて大きな傾斜角度を有する場合は、例えば、屋根上に積雪があり、比較的角度ある傾斜によって、雪が薄板屋根部材1表面の傾斜に沿って落下し、屋根上に積雪として蓄積しにくい機能を果たさせる時屋根と唐草の設置傾斜角度変化に十分な余裕度と冗長性をもって、本考案作用、効果に記載した作用、効果を奏する。そして、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残留した時にも強度保持とともに、雨返し防水機能を発揮するとともに、応力腐食、腐食を軽減させる作用効果を奏する。
図1(a)、図1(b)において、薄板屋根部材端部の断面が略コの字形引っ掛け部Kは、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部Kの下側コーナー部12の曲げ角度が90度より少なくなる実施態様を示した。これにより、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部Kの背後横方向から見たときに、断面が曲率をもって薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分17等が見えにくくなり、美観が良好になる。さらに、台風強風豪雨時、やや下方から大量の水が吹き込んできても、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端近傍部13と軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線部15との距離が近接することによって、より十分な防水効果を奏する。
段落0110では、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部Kの下側コーナー部12の曲げ角度が90度より少なくなる実施態様を示しが、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部Kの下側コーナー部12の曲げ角度が90度程度の実施態様であっても、90度より大きい実施態様実施態様であっても、段落0110に記載の作用効果と相当の作用、効果を奏する。
この薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分17により、作業員が施工時に手を切ったり、ぶつけて衣服を破損したりしにくくなる。作業時に他の部材にぶつけて、表面欠陥をつくり、部材の耐久品質の劣化を促進するのを軽減する効果を奏する。薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分17を軒下唐草部材略矩形引っ掛け部Lの内側近傍18に近くなるまで開口する、つまり、略コの字形引っ掛け部Kの下側コーナー部12の曲げ角度を90度より大きくする実施態様においては、薄板屋根部材Yや薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端近傍部13に沿ってやや下方外側から、台風等の強風雨が吹き込んだ時が屋根にとって、強風雨の弱点の際にも、薄板屋根部材Yや薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端近傍部13に沿ってやや下方外側から吹き込んだ時の水返し、風返し機能が効果的にいっそう増す作用効果を奏する。
もちろん、普通の風雨で、略垂直方向か、略垂直方向に角度を持った程度の風雨であっても、前記のように、回り込んだ風雨に対して、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端近傍部13、薄板屋根部材端部に略コの字形状に形成した引っ掛け部の背部11、軒下唐草部材略矩形引っ掛け部の軒下唐草部材から突き出した横L字型部、軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線部14、軒下唐草部材引っ掛け部先端近傍部、軒下唐草部材略矩形引っ掛け部の軒下唐草部材から突き出す下L字型部等とともに、水返し、風返し機能が増す作用効果を奏する。
台風等の強風雨が吹き込んだ時も、直接吹き込む風雨の他に、回り込んだ風雨に対して、薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端近傍部13、薄板屋根部材端部に略コの字形状に形成した引っ掛け部の背部11、軒下唐草部材略矩形引っ掛け部の軒下唐草部材から突き出した横L字型部、軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線部14、軒下唐草部材引っ掛け部先端近傍部、軒下唐草部材略矩形引っ掛け部の軒下唐草部材から突き出す下L字型部等とともに、水返し、風返し機能が増す作用効果を奏する。
本考案の薄板折板屋根部材に断熱材を積層する実施形態では、断熱材Tとして厚さ2mmのポリエチレンフォームを積層した。ポリエチレンフォームは、ポリエチレン樹脂(LDPE、EVA)を基材として、発砲架橋させた市販のフォームが、屋根の断熱材として積層するに好適である。元来、ブロック状で生産されるが、スライス・裁断・粘着・融着・打抜き・接着・熱圧成形等の加工を経て、金属薄板屋根のヒートサイクル下でも、結露を誘発しにくく、屋根として複合積層し、防水性良好な薄板屋根複合積層部材として機能する。また、本考案の実施形態では、前記断熱材をポリエチレンフォームとし、前記薄板屋根部材のコの字状係合部分の下側への先端折り曲げ水返し部の曲率曲線をオーバーラップすることによって成る。
本考案の薄板折板屋根部材に断熱材を積層する実施形態では、断熱材Tとして厚さ2mmのポリエチレンフォームを積層した。ポリエチレンフォームは、ポリエチレン樹脂(LDPE、EVA)を基材として、発砲架橋させた市販のフォームが、屋根の断熱材として積層するに好適である。元来、ブロック状で生産されるが、スライス・裁断・粘着・融着・打抜き・接着・熱圧成形等の加工を経て、金属薄板屋根のヒートサイクル下でも、結露を誘発しにくく、屋根として複合積層し、防水性良好な薄板屋根複合積層部材として機能する。
ポリエチレン樹脂に、カーボンを練り込んだ導電性・帯電防止機能のあるポリエチレンフォームを積層させると作業環境の美化保持にも役立ち、運搬時の帯電防止の他、屋根としての組み立て性、施工性も良好になる。ポリエチレンフォームの生産・加工工程で発生する端材を再利用してフォームとして薄板折板屋根複合積層部材として機能させると、環境負荷が低減し、環境に好影響の薄板折板屋根になる。
また、本考案の実施形態では、薄板折板屋根部材の材料として、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板を関東地方で、対候試験をしたところ、8年経過サンプル、11年経過サンプル、21年経過サンプルのいずれも、雨水漏れ現象が発生しない状態を更新中である。
また、本考案の実施形態では、薄板折板屋根部材の材料として、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板を関東地方で、対候試験をしたところ、8年経過サンプル、11年経過サンプル、21年経過サンプルのいずれも、雨水漏れ現象が発生しない状態を更新中である。
本考案の実施形態では、断熱材Tに積層させるポリエチレンフォームには、水・空気を通さない独立気泡タイプと、水・空気を通す連続気泡タイプの2種類があるが、防水の観点では、水・空気を通さない独立気泡タイプが好適である。独立気泡ポリエチレンフォームを金属材料の薄板折板屋根部材に積層させるともともと気泡はきめ細かく、柔軟性、復元性、優れた緩衝性、断熱性、浮揚性、耐候性、耐薬品性があるので、断熱効果が高い他、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力その他によって 薄板折板屋根部材が、上下・左右の応力を受けた時、弾性的に抗する作用がある。結果、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることが低減される。また、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水効果の低下が抑止される効果を奏する。酸性雨が馳せ部等から万一回り込んだとしても、耐久性ある、ライフの長い薄板折板屋根複合積層部材として機能する。難燃性能を有した独立気泡ポリエチレンフォームを採用すると、万一の火災発生の時、有利である。
そして、本考案の実施形態では、薄板屋根部材の材料として、熱延薄鋼板類、冷延薄鋼板類、表面処理薄鋼板[亜鉛をめっきした亜鉛めっき鋼板、スズをめっきした錫めっき鋼板(ブリキ)、クロム酸処理を施したティンフリースチール、塗装を施したカラー鋼板(塗装鋼板・プレコート鋼板)、銅版、亜鉛板]を関東地方で、対候試験をしたところ、比較例のスレート系屋根が、20年以下でクラック、ひび割れ等による雨水漏れ現象が複数検出されたのに対して、前記すべての薄鋼板類に関して、妥当性試験装置で30年経過した時点で、雨水漏れ現象は検出されていない。
さらに、本考案の実施形態では、薄板屋根部材を相互に係合させる組み立ての際、作業ばらつきによって薄板折板屋根部材の略コの字部や軒下唐草部材から突き出す2つの下向きの略直角をなす断面L字型部近傍のいずれか部分が接触し、薄板折板屋根部材の略コの字部や軒下唐草部材から突き出す2つの下向きの略直角をなす断面L字型部やその他の特定の部分に接触し、塗装膜やクラッド材、表面処理膜、あるいは、薄板折板屋根部材の本体材料表面に一部傷、擦り跡をつけてしまい、一部の傷、擦り跡がトリガ―となって、腐食や応力腐食が進展してしまうのを最小限に抑えられる作用効果を奏する。
次に、図1(a)、図1(b)を参照して、本考案の実施形態の薄板屋根部材の略コの字形状に形成した引っ掛け部Kと反対側の部分S近傍について説明する。21は、薄板屋根部材Yに設けた薄板屋根部材の長さ方向断面に少なくとも2つの折れ曲がり部の一つ21である。薄板屋根部材Yに設けた薄板屋根部材の長さ方向断面折れ曲がり部として、略コの字形状に形成した引っ掛け部Kに形成した折れ曲がり部22、薄板屋根部材の略コの字形状に形成した引っ掛け部Kと反対側の部分Sに形成した折れ曲がり部23、折れ曲がり部24、折れ曲がり部25、折れ曲がり部26が形成される。図1(a)、図1(b)において、31は、薄板屋根部材の、前軒下唐草部材と一部重ね合せ、馳係合させる部分と反対側の部分S近傍の屋根側に折り曲げて成す第二の断面直線部である。第二の断面直線部31は、折れ曲がり部23の内側曲率部分とともに、壁となって屋根外側への水返し機能を有する。折れ曲がり部24によって、第に三の断面直線部32を形成する。立ち上がり部25を介して、ピーク部曲げ部26が形成される。
ここにピーク部曲げ部26は、合成の強化と雨返し機能を奏する。そして、段落0123に記載の本考案の実施形態により、後述する段落0125、段落0126に記載の効果を奏する。また、施工時等に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことによって、薄板屋根部材の表面塗装、クラッド材料等が部分的に剥がれて腐食の要因になるのを回避する効果を奏する。また、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことが原因となっての腐食開始を抑制できる作用効果を奏する。
すなわち、図1(a)、図1(b)と段落0123記載の実施形態によって、薄板屋根部材と軒下唐草部材の係合構造は、係合する薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体、そして、薄板屋根部材単体と軒下唐草部材単体の係合組み立て体で、通常時の多重の雨返し防水機能を有し、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残留した時にも強度保持とともに、雨返し防水機能を発揮する作用効果を奏する。
また、図1(a)、図1(b)と段落0123記載の実施形態によって、馳部の強度が上がって変形しにくくなる。結果、防水効果が経時的に安定的に向上する効果を奏する。さらに、台風や強風による負圧にも正圧にも耐久性が向上する。また、負圧にも正圧にも強度が向上し、負圧と正圧の繰り返し印加時経時耐久性も向上する効果がある。
さらに、図1(a)、図1(b)と段落0123記載の実施形態によって、通常時や、台風等の風雨の強い時も、軒下唐草部材から突き出す2つの下向きの略直角をなす断面L字型部からなる前記軒下唐草部材略矩形引っ掛け部と薄板屋根部材端部に略コの字形状の薄板屋根部材側引っ掛け部が、水返し機能を保持しつつ、冗長に係合するため、コの字形状、L字型部、水返し曲げ部等によって、変形しにくくなる効果を奏する。これによって、施工時等に、作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことによって、薄板屋根部材の表面塗装、クラッド材料等が部分的に剥がれて腐食の要因になるのを回避する効果を奏する。また、重力によって撓むことにより、力が印加した状態で、接触擦り合うことが原因となっての腐食開始を抑制できる作用効果を奏する。
そして、図1(a)、図1(b)の実施形態において、Mは、断面が略台形の上方開口部である。断面が略台形の上方開口部Mの底部は、略水平に配する。断面が略台形の上方開口部Mの底部には、溝部33を配する。強風、強雨が屋根斜め下側から長期間襲って、折れ曲がり部24、折れ曲がり部26を乗り越えて降雨が侵入したとしても、風雨が弱まっている状態で断面が略台形の上方開口部Mにプールされ、それ以上屋内方向に、降雨が侵入しない効果を奏する。
次に、図2の本考案の薄板屋根部材の略台形の上方開口溝部側と本考案の薄板屋根部材の略コの字形状側との係合構造を示す模式断面図を参照して、防水機能効果等について説明する。薄板屋根部材右Y1方向から、薄板屋根部材右Y2方向に強風、強雨が屋根斜め下側から長期間襲うことが、屋根にとって最も過酷であるが、このような過酷な条件下であっても、断面が曲率をもって薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分17によって水返しされる。断面が曲率をもって薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分17は、地震や上部に作業員が乗ったり、治工具を載せたりした時も、薄板屋根部材右Y1上表に曲げ部によって弾性的に接するので、表面擦過等に起因する腐食の進展を防止する。降水が、薄板屋根部材端部に略コの字形状に形成した引っ掛け部の背部11の内側に沿って一部が遡上したとしても、軒下唐草部材と馳係合させる部分と反対側の部分S近傍に折り曲げて成す第二の断面直線部31と折れ曲がり部24、折れ曲がり部26によって阻止される。折れ曲がり部26を乗り越えてしまったとしても、断面が略台形の上方開口部Mにプールされ、それ以上屋内方向に、降雨が侵入しない効果を奏する。このように、熱膨張や地震に耐える係合構造である上に、記述のように、人や工具が上に載っても強度を発揮し、劣化を抑制しつつ、かつ、多重に防水効果を奏する。
工場での前記薄板屋根部材の成形等の加工を多くすると、前記薄板屋根部材の製品、半製品に曲げ加工等が施される程度に応じて、前記薄板折板屋根部材の製品、半製品そのものが、立体的になる。結果、全体に体積ボリウムが増す。そして、曲げ加工済み部分に、材料の重ね合わせ重量や輸送中の振動等によって変形してしまわないように、輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作が必要になり、輸送コスト、ト―タルコストが上がる。本考案実施態様では、これらのコストを低減でき、輸送中の薄板折板屋根部材の製品、半製品の輸送過程、輸送付随過程での品質劣化を回避できる。薄板折板屋根部材類の施工現場近傍で、多く、薄板折板屋根部材の加工をすれば、薄板折板屋根部材の製品、半製品の輸送コストと輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作費用が大幅に低減できる。遠隔地でも、ト―タルコストを抑えた組み立て、施工が出来る効果を奏する。
そして、本考案実施態様が、その他の補強材なしで、追加部品なしで、より少ない材料で、これらの機能を果たすことは、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、材料そのものの製造環境負荷の低減、加工装置の入力電力の低減等をふくむ加工時の環境負荷の低減、リサイクル時の環境負荷の低減等大きなライフサイクル総合環境負荷の低減作用を成す効果を奏する。
また、本考案実施態様では、軒下唐草部材と、前記略コの字形状の薄板屋根部材の、いずれかの板金塑性加工の一部または全部を加工する塑性加工装置を屋根施工現場近傍に持ち込んで塑性加工することによって、屋根系全体の軽量化により、大きな地震発生時、重量のある屋根によって加勢される建て屋の振動による建て屋そのものの振動、共振、振幅を低減できる作用がある。これにより、地震発生時の建て屋の倒壊、半倒壊による被害を減じる作用があるとともに、小さな地震で有っても、共振等による、建て屋の経時劣化を抑制できる。また、板材料の色バラエティにより、建物にふさわしい、施工主体の希望する美観、外観を創出できる効果を奏する。屋根の外観に締結具、雨返し曲げ部などが現れない効果を奏する。
近年国内で発生した大きな地震では、重量の大きな和瓦が耐震構造の充分でない住宅、建て屋を倒壊、半倒壊させて被害を招いている。将来発生が予想される地震でもこのような被害が懸念される。スレート屋根等重量がある屋根は、大きな地震での住宅、建て屋に与える負担が大きい。ここに、これらを回避し、耐久性が高く、メンテナンススパンも長い、例えば金属薄板から成るとともに、軽量で強度があり、防水性の高い薄板折板屋根部材とその組み立て施工方法を提供するので、産業上の利用可能性が大きい。
Y 薄板屋根部材
K 略コの字形状に形成した引っ掛け部
S 薄板屋根部材の略コの字形状に形成した引っ掛け部Kと反対側の部分
L 軒下唐草部材略矩形引っ掛け部
M 断面が略台形の上方開口部
N 軒下唐草部材
11 薄板屋根部材端部に略コの字形状に形成した引っ掛け部の背部
13 薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端近傍部
14 軒下唐草部材引っ掛け部断面の上側表面の線部
17 断面が曲率をもって薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分
18 軒下唐草部材の断面が略矩形引っ掛け部L部の下側内側近傍
21 薄板屋根部材Yに設けた薄板屋根部材の長さ方向断面折れ曲がり部
22 折れ曲がり部
23 折れ曲がり部
24 折れ曲がり部
25 折れ曲がり部
26 折れ曲がり部
31 軒下唐草部材と馳係合させる部分と反対側の部分S近傍に折り曲げて成す第二の断面直線部
32 軒下唐草部材と馳係合させる部分と反対側の部分S近傍に折り曲げて成す第三の断面直線部
33 溝部
41 軒下唐草部材の断面が略矩形引っ掛け部の背部
51 薄板屋根部材端部の上表線
さらに、本考案は、薄板屋根部材を、鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、溶融55%アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つの材料とすることによって成る。
そして、本考案は、軒下唐草部材を、鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、溶融55%アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つの材料とすることによって成る。
また、本考案は、鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、溶融55%アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つの材料を前記重合、馳係合してなる前記薄板屋根部材、または、前記軒下唐草部材として配することによって成る。
また、本考案の実施形態では、薄板折板屋根部材の材料として、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、溶融55%アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板を関東地方で、対候試験をしたところ、8年経過サンプル、11年経過サンプル、21年経過サンプルのいずれも、雨水漏れ現象が発生しない状態を更新中である。
また、本考案の実施形態では、薄板折板屋根部材の材料の要素技術として、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、溶融55%アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板の要素を関東地方で、各要素サンプルの対候試験をしたところ、8年経過サンプル、11年経過サンプル、21年経過サンプルのいずれも、雨水漏れ現象が発生しない状態を更新中である。

Claims (9)

  1. 屋根外側と屋根反対内側に折り返す曲げ部分を一部重ね合せ、馳係合してなる薄板屋根部材を係合してなる屋根構造において、
    前記重ね合せ、馳係合してなる折り返し曲げ部分の、薄板屋根部材長さ方向垂直断面に、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない少なくとも2つの直線部、すなわち、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない長さ方向平面部を有し、
    略コの字形状の前記薄板屋根部材端部の略コの字形引っ掛け部の先端に、断面が曲率をもって前記薄板屋根部材の下側に曲がる曲げ部分を設け、
    引っ掛け部が略コの字形状の薄板屋根部材端部の前記略コの字形状の背寸法に対して、前記引っ掛け部が略コの字形状の薄板屋根部材の断面開口寸法が、少し短い、または、少し長いことに加え、
    前記薄板屋根部材の長さ方向断面に少なくとも2つの折れ曲がり部を有する前記薄板屋根部材を相互に一部重ね合せ、馳係合して、屋根広域面積部を形成し、前記屋根広域面積部の一端の2つの下向きの略直角をなす断面L字型部からなる前記軒下唐草部材最近傍の前記薄板屋根部材を、一方を前記軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線(14)と、前記略コの字形状の薄板屋根部材端部の前記係合構造部上表線(51)とを、平行を含む所定の角度をもって係合させ、
    前記薄板屋根部材の他方を、
    2つの下向きの略直角をなす断面L字型部からなる前記軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線と、前記前記略コの字形状の薄板屋根部材端部の前記係合構造部上表線とを所定の角度をもって係合させ、2つの下向きの略直角をなす断面L字型部分で形成される前記軒下唐草部材引っ掛け部(L)に係合する前記略コの字形状の薄板屋根部材端部の引っ掛け部の背(11)の断面垂直方向長さが、前記2つの下向きの略直角をなす断面L字型部分で形成される前記軒下唐草部材の略矩形引っ掛け部(L)の背部(41)の垂直方向断面長さより短く、前記略コの字形状の薄板屋根部材端部の引っ掛け部先端近傍部の断面長さ(12〜13の水平方向長さ)が、前記軒下唐草部材引っ掛け部水平部の(水平方向)断面長さ(前記軒下唐草部材引っ掛け部断面上表線14の水平方向長さ)より短かい前記軒下唐草部材と一部重ね合せ、馳係合させることを特徴とする薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
  2. 前記薄板屋根部材の、前記軒下唐草部材と一部重ね合せ、馳係合させる部分と反対側の部分を屋根側に折り曲げて第二の断面直線部、すなわち、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない長さ方向平面部を有し、さらに、断面で反対側に折り曲げてなる第に三の断面直線部、つまり、前記薄板屋根部材本体表面と略平行な長さ方向平面部を有することを特徴とする請求項1に記載の薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
  3. 前記薄板屋根部材の、前記軒下唐草部材を軒下唐草部材をアルミニウム押し出し加工材料とする、または、板金加工接合部材とし、一部重ね合せ、馳係合させる部分と反対側の部分を屋根側に折り曲げて第二の断面直線部、すなわち、前記薄板屋根部材本体表面と略平行でない長さ方向平面部を有し、さらに、断面で反対側に折り曲げてなる第三の断面直線部、つまり、前記薄板屋根部材本体表面と略平行な長さ方向平面部の先端に、断面が略台形の上方開口部を底部が略水平になるように設けることを特徴とする請求項2に記載の薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
  4. 前記断面が略台形の上方開口溝部の底部が、前記薄板屋根部材の本体屋根面と略平行であることを特徴とする請求項3に記載の薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
  5. 前記断面が略台形の上方開口溝部の底部にさらに溝を配置して成る請求項4に記載の薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
  6. 前記薄板屋根部材本体長手方向に少なくとも一つの直線折れ曲がり部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
  7. 鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つの材料を前記重合、馳係合してなる前記薄板屋根部材、または、前記軒下唐草部材として配することを特徴とする請求項1〜請求項4に記載の薄板屋根部材を配置して成る一部重ね合せ、馳係合構造。
  8. 前記薄板屋根部材の屋根側、または、屋根と反対側のいずれか一方に断熱材を積層することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
  9. 断熱材をポリエチレンフォームとし、前記薄板屋根部材のコの字状係合部分の下側への先端折り曲げ水返し部の曲率曲線をオーバーラップするように積層することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の薄板屋根部材の一部重ね合せ、馳係合構造。
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