以下に本願にかかる配信装置、配信方法および配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる配信装置、配信方法および配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(第1の実施形態)
〔1.配信処理〕
まず、図1を用いて、第1の実施形態にかかる配信処理の一例について説明する。図1は、第1の実施形態にかかる配信処理の一例を示す図である。図1に示す例では、配信システム1は、広告主端末10と、製作者端末20と、ユーザ端末30と、配信装置100とを有する。広告主端末10と、製作者端末20と、ユーザ端末30と、配信装置100とは、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。
なお、図1は一例であり、広告主端末10、製作者端末20、ユーザ端末30、配信装置100それぞれの数は、図1に示す数に限るものではない。例えば、配信システム1は、複数台の広告主端末10、複数台の製作者端末20、複数台のユーザ端末30、複数台の配信装置100で構成されてもよい。
広告主端末10は、広告主によって利用される端末装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。そして、広告主端末10は、広告主の操作に従って、広告コンテンツを配信装置100に入稿する。広告コンテンツは、広告に関する画像(広告動画)や動画(広告動画)等である。本実施形態では、広告コンテンツは、広告画像であるものとする。また、このような広告画像は、ユーザ端末30に表示されるウェブコンテンツといえる。
例えば、広告主が所定の企業である場合、その企業の従業員は、自社のロゴマーク等を表記した自社製品の画像を広告画像として、広告主端末10を用いて、広告画像を配信装置100に入稿する。このように、ロゴマーク等が表示される広告画像はブランディング広告等と呼ばれる。なお、広告主は、広告主端末10を用いて、配信装置100に広告画像を入稿せずに、かかる入稿を代理店に依頼する場合もある。この場合、配信装置100に広告画像を入稿するのは代理店となる。したがって、以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけではなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主の端末装置だけではなく代理店によって利用される代理店の端末装置を含む概念であるものとする。
製作者端末20は、製作者によって利用される端末装置である。例えば、製作者端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。ここで、製作者とは、記事コンテンツを製作する製作主であり、例えば、新聞社、出版社、ブログの執筆主(ブロガー)等である。そして、製作者は、例えば、時事ネタやコラム等の記事コンテンツを製作し、製作者端末20を用いて、制作した記事コンテンツを配信装置100に入稿する。なお、製作者は、製作者端末20を用いて、配信装置100に記事コンテンツを入稿せずに、かかる入稿を、例えば、記事を集約する集約業者に依頼する場合がある。この場合、配信装置100に記事コンテンツを入稿するのは集約業者となる。したがって、以下では、「製作者」といった表記は、製作者だけでなく集約業者を含む概念であり、「製作者端末」といった表記は、製作者の端末装置だけでなく集約業者によって利用される集約業者の端末装置を含む概念であるものとする。
また、本実施形態では、広告画像のリンク先が記事コンテンツとなる。このため、製作者は、自身の記事コンテンツのリンク元となる広告画像を製作者端末20を用いて選択する。したがって、広告画像がクリック等により選択された場合に、クリックされた広告画像に対応する記事コンテンツへと遷移する。
ユーザ端末30は、ユーザによって利用される端末装置である。例えば、ユーザ端末30は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、ユーザ端末30は、配信装置100から受け付けた広告画像を表示する。
配信装置100は、広告主端末10から広告画像の入稿を受け付ける。また、配信装置100は、広告主端末10から記事コンテンツの入稿と、広告画像の選択を受け付ける。そして、配信装置100は、広告画像を選択した製作者によって制作された記事コンテンツをリンク先とする広告画像をユーザ端末30に配信する。以下では、第1の実施形態にかかる配信処理について具体的に説明する。
まず、各広告主は、広告主端末10を用いて、広告画像を配信装置100に入稿する(ステップS1)。図1では、広告主C1によって広告画像AD1が配信装置100に対して入稿される例を示す。
また、各製作者は、製作者端末20を用いて、自身の製作した記事コンテンツを入稿するとともに、入稿した記事コンテンツのリンク元となる広告画像を選択する(ステップS2)。図1の例では、製作者A1によって記事コンテンツNW1が配信装置100に入稿されるとともに、記事コンテンツNW1のリンク元となる広告画像として広告画像AD1が選択される例を示す。
ここで、ユーザ端末30から広告画像が表示されるウェブコンテンツの要求であるコンテンツリクエストが送信されたとする(ステップS3)。配信装置100は、コンテンツリクエストを受け付けると、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを決定する(ステップS4)。例えば、配信装置100は、記事コンテンツが入稿された順が新しい順(新着順)に5本の記事コンテンツを広告画像が表示される記事コンテンツとして決定するものとする。ここで、配信装置100は、製作者A1によって制作された記事コンテンツNW1を5本の記事コンテンツのうちの一つとして決定したとする。
配信装置100は、決定した5本の記事コンテンツそれぞれを製作した製作者によって選択された広告画像を取得する(ステップS5)。そして、配信装置100は、取得した各広告画像に対して、各広告画像に対応する記事コンテンツへのリンクを生成する(ステップS6)。なお、本実施形態では、上記のように、製作者によって製作された記事コンテンツと、かかる製作者によって選択された広告画像とを「対応する」と表記する場合がある。そして、このような記事コンテンツと広告画像とは互いにリンク先とリンク元の関係にある。
そして、配信装置100は、取得した広告画像と、取得した広告画像に対して生成したリンクを対応付けてユーザ端末30に配信する(ステップS7)。ユーザ端末30は、配信装置100から受け付けた広告画像を表示する(ステップS8)。例えば、ユーザ端末30は、配信装置100から受信した広告画像を所定のフォーマットにレイアウトし、レイアウトしたものを表示する。これにより、図1に示すように、ユーザ端末30には、製作者A1によって選択された広告画像AD1を含む5つの広告画像が表示される。配信装置100は、このように広告画像のみを表示させることで、ユーザが広告画像を視認する機会を増やすことができるため、広告効果を高めることができる。
ここで、ユーザ端末30に表示された広告画像のうち、広告画像AD1が押下されたとする。これにより、ユーザ端末30は、広告画像AD1に対応する記事コンテンツを要求するページリクエストを配信装置100に送信する。配信装置100は、ページリクエストを受け付けると、広告画像AD1は製作者A1によって選択された広告画像であることから、製作者A1によって製作された記事コンテンツNW1を取得し、取得した記事コンテンツNW1をユーザ端末30に配信する。これにより、ウェブページW1から記事コンテンツNW1へと遷移する(ステップS8)。
このように、配信装置100は、広告主から広告画像の入稿を受け付け、製作者から記事コンテンツの入稿と、広告画像の選択とを受け付ける。そして、配信装置100は、コンテンツリクエストに応じて、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを決定し、決定した記事コンテンツに対するリンク元である広告画像をユーザ端末30に配信する。
これにより、配信装置100は、ユーザに対し広告画像をより視認し易くすることができるため、広告効果を高めることができる。また、配信装置100は、製作者に画像や動画を提供することができるため、製作者に対する記事コンテンツの制作支援を行うことができる。
〔2.配信装置の構成〕
次に、図2を用いて、第1の実施形態にかかる配信装置100の構成について説明する。図2は、第1の実施形態にかかる配信装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線又は無線で接続され、広告主端末10や製作者端末20やユーザ端末30との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、広告情報記憶部121と、記事情報記憶部122とを有する。
広告情報記憶部121は、広告主端末10から受け付けた広告コンテンツに関する各種情報を記憶する記憶部である。上述したように、広告コンテンツは、広告に関する画像や動画等である。ここで、図3に、第1の実施形態にかかる広告情報記憶部121の一例を示す。図3の例では、広告情報記憶部121は、「広告主ID」、「広告ID」、「広告データ」、「入札単価」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報である。「広告ID」は、広告画像を識別するための識別情報である。「広告データ」は、広告画像に関するデータである。図3の例では、広告データを概念的な記号で示しているが、実際には、広告データは、広告コンテンツに関する画像データや動画データ等である。「入札単価」は、クリック単価とも呼ばれ、広告画像が1回クリックされた際に、広告配信者(例えば、配信装置100の管理者)が広告主に課金する金額の単価に該当する。
すなわち、図3では、広告主ID「C11」によって識別される広告主が、広告ID「AD11」によって識別される広告データ「G11.gif」を入稿するとともに、入札単価「115円」を設定している例を示す。なお、以下の実施形態では、各広告画像を区別するために、広告IDを用いる場合がある。例えば、広告ID「AD11」によって識別される広告画像を広告画像AD11と表記する場合がある。
図2に戻り、記事情報記憶部122は、製作者端末20から受け付けた記事コンテンツに関する各種情報を記憶する記憶部である。ここで、図4に、第1の実施形態にかかる記事情報記憶部122の一例を示す。図4の例では、記事情報記憶部122は、「製作者ID」、「製作者名」、「記事ID」、「記事データ」、「広告ID」といった項目を有する。
「製作者ID」は、製作者または製作者端末20を識別するための識別情報である。「製作者名」は、記事コンテンツを製作した製作主の個人名や社名を示す。また、記事情報記憶部122は、製作者から製作者が属する業種のカテゴリ(業種カテゴリ)も受け付けてよい。例えば、記事情報記憶部122は、「新聞社」、「出版社」といった業種カテゴリを受け付けてもよいし、さらに細分化された業種カテゴリとして、例えば「新聞社:経済、出版社:少年誌」といったものを受け付けてもよい。なお、記事情報記憶部122は、業種カテゴリを受け付けるのではなく、例えば、製作者名から製作者が属する業種カテゴリを判定してもよい。
「記事ID」は、記事コンテンツを識別するデータである。図4の例では、記事データを概念的な記号で示しているが、実際には、記事データは、記事コンテンツの元となるHTMLソースである。なお、記事データは、必ずしもHTMLソースである必要はなく、例えば、記事そのもののテキストデータであってもよい。この場合、配信装置100や配信装置100の管理者によって、かかるテキストデータからHTMLソースが生成される。
「広告ID」は、各製作者によって選択された広告画像を識別するための識別情報であり、図3に示した広告IDに対応する。
すなわち、図4の例では、製作者ID「A11」によって識別される製作者である「AA社」が、自身の制作した記事コンテンツであって、記事ID「NW11」によって識別される記事コンテンツのデータ「P11.html」を入稿している例を示す。また、製作者ID「A11」によって識別される製作者は、自身の記事コンテンツ「NW11」のリンク元となる広告画像として、広告画像「AD12」を選択している例を示す。なお、以下の実施形態では、各製作者を区別するために、製作者IDを用いる場合がある。例えば、製作者ID「A11」によって識別される製作者を製作者A11と表記する場合がある。
図2に戻り、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、広告受付部131と、審査部132と、記事受付部133と、受付部134と、決定部135と、配信部136と、算定部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
広告受付部131は、広告主端末10から広告画像の入稿を受け付ける。そして、広告受付部131は、受け付けた広告画像を所定の広告主IDおよび広告IDに対応付けて、広告情報記憶部121に格納する。
審査部132は、広告受付部131によって受け付けられた広告画像が、広告画像の入稿元の広告主に対応するものであるか否かを審査する。そして、後述する配信部136は、審査部132によって対応すると判定された広告画像を配信する。
審査部132の処理について説明する。例えば、配信装置100は、所定の記憶部に各広告主の業種に関するカテゴリや、各広告主のロゴマークを記憶しているものとする。審査部132は、広告受付部131によって広告画像が受け付けられると、受け付けられた広告画像に対応する広告主の業種カテゴリと、受け付けられた広告画像のメタ情報とのマッチングを行い、業種カテゴリとメタ情報が一致した場合には、審査部132は、かかる広告画像が広告画像の入稿元の広告主に対応するものと判定する。
ここで、審査部132の処理の一例を示す。例えば、広告受付部131によって、コーヒーショップである広告主「C20」による広告画像AD20の入稿が受け付けられたとする。これにより、審査部132は、所定の記憶部を参照し、広告主「C20」が例えば、カテゴリ「コーヒーショップ」に属することを特定する。また、審査部132は、広告主「C20」によって入稿された広告画像AD20に含まれるメタ情報が「コーヒー」であることを特定したとする。これにより、審査部132は、カテゴリ「コーヒーショップ」とメタ情報「コーヒー」とのマッチングにより、両者が一致することから、広告画像AD20が広告主「C20」に対応するものであると判定する。なお、このような判定処理を実現する場合には、予め、広告主によって広告画像にメタ情報が付与されておく必要がある。
また、審査部132による他の処理について説明する。上記のように、配信装置100は、所定の記憶部に各広告主の業種に関するカテゴリや、各広告主のロゴマークを記憶しているものとする。審査部132は、広告受付部131によって広告画像が受け付けられると、受け付けられた広告画像と、受け付けられた広告画像に対応する広告主のロゴマークとを比較する。そして、審査部132は、受け付けられた広告画像内に、受け付けられた広告画像に対応する広告主のロゴマークが含まれるか否かを判定する。そして、審査部132は、含まれると判定した場合には、かかる広告画像が広告画像入稿元の広告主に対応するものと判定する。
記事受付部133は、記事コンテンツを製作する製作者から記事コンテンツの入稿を受け付ける。そして、記事受付部133は、受け付けた記事コンテンツを所定の製作者IDおよび記事IDに対応付けて、記事情報記憶部122に格納する。
また、記事受付部133は、広告受付部131によって受け付けられた広告画像のうち、製作者から広告画像の選択を受け付ける。具体的には、記事受付部133は、広告情報記憶部121に格納されている広告画像を製作者端末20から閲覧可能に公開することで、製作者から広告画像の選択を受け付ける。そして、記事受付部133は、製作者から選択を受け付けた広告コンテンツの「広告ID」を、かかる製作者の記事IDに対応付けて、記事情報記憶部122に格納する。
受付部134は、ユーザ端末30からウェブコンテンツの要求であるコンテンツリクエストや、ウェブページの要求であるページリクエストを受け付ける。上述したように、本実施形態において、広告画像はウェブコンテンツの一種であるものとする。
決定部135は、受付部134によってコンテンツリクエストが受け付けられた場合に、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを決定する。例えば、図1に示すようなレイアウトで5つの広告画像を表示することが予め決められているとすると、決定部135は、記事コンテンツが入稿された順が新しい順(新着順)に5本の記事コンテンツを、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツとして決定する。
また、決定部135は、コンテンツリクエスト送信元のユーザのユーザ属性に応じた記事コンテンツを、広告画像が表示される記事コンテンツとして決定してもよい。例えば、決定部135は、コンテンツリクエスト送信元のユーザのユーザ属性が「女性」である場合には、女性向けの記事コンテンツを広告画像が表示される記事コンテンツとして決定してもよい。この場合、例えば、記事受付部133によって、記事コンテンツとともに、記事コンテンツが属するカテゴリが受け付けられる、または、記事受付部133による記事コンテンツのカテゴリ分けが行われておくことにより、決定部134は、ユーザ属性「女性」に応じたカテゴリとして、例えば、「化粧品」や「アクセサリ」といったカテゴリに属する記事コンテンツから、新着順に5本の記事コンテンツを広告画像が表示される記事コンテンツとして決定する。
また、決定部135は、新着順やユーザ属性を考慮せずに、ランダムで所定数(例えば、5本)の記事コンテンツを広告画像が表示される記事コンテンツとして決定してもよい。なお、以下に示す実施形態では、決定部135は、新着順に5本の記事コンテンツを広告画像が表示される記事コンテンツとして決定するものとする。
配信部136は、広告受付部131によって受け付けられた広告画像であって、リンク先が記事受付部133によって受け付けられた記事コンテンツである広告画像を配信する。具体的には、配信部136は、決定部135によって決定された記事コンテンツを製作した製作者によって選択された広告画像を広告情報記憶部121から取得する。そして、配信部136は、取得した広告画像に対し、かかる広告画像に対応する記事コンテンツへのリンクを生成する。そして、配信部136は、取得した広告画像と、取得した広告画像に対して生成したリンクとを対応付けて、ユーザ端末30に配信する。これにより、ユーザ端末30は、コンテンツリクエストにより配信装置100から受け付けた広告画像を、例えば、所定のフォーマットにレイアウトし、レイアウトしたものを表示する。
ここで、配信部136による広告画像の配信処理の一例について、図4を用いて説明する。例えば、ユーザ端末30からのコンテンツリクエストに応じて、決定部135によって、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」、「NW20」が、広告画像が表示される記事コンテンツとして決定されたとする。
配信部136は、決定部135から広告画像が表示される記事コンテンツが決定された旨の通知を受けると、記事情報記憶部122を参照し、決定部135によって決定された記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」、「NW20」それぞれに対応する広告画像の広告ID「AD12」、「AD20」、「AD18」、「AD13」、「AD19」を特定する。このように、例えば、記事コンテンツ「NW11」に対応する広告画像とは、記事コンテンツ「NW11」を製作した製作者「A11」によって選択された広告画像「AD12」を示す。
そして、配信部136は、広告情報記憶部121を参照し、特定した広告IDに対応する広告画像「G12.gif」(AD12)、「G20.gif」(AD20)、「G18.gif」(AD18)、「G13.gif」(AD13)、「G19.gif」(Ad19)を取得する。そして、配信部136は、取得した各広告画像に対し、各広告画像に対応する記事コンテンツへのリンク(例えば、URL)を生成する。なお、配信部136は、生成したリンクを記事情報記憶部122において記事コンテンツに対応付けて格納してもよい。そして、配信部136は、取得した各広告画像と、各広告画像に対して生成したリンクとを対応付けて、ユーザ端末30に配信する。これにより、ユーザ端末30は、配信部136によって取得された広告画像を表示する。なお、配信部136は、取得した各広告画像に対して生成したリンクを貼り付け、リンクが貼り付けられた各広告画像を配信してもよいし、このようなリンクを貼り付ける処理は、ユーザ端末30によって行われてもよい。
図5は、ユーザ端末30における広告画像および記事コンテンツの表示の一例を示す図である。図5に示すように、配信部136によって取得された広告画像AD12、AD13、AD18、AD19、AD20それぞれが、所定の位置にレイアウトされて表示されている。
ここで、ユーザ端末30によって広告画像がレイアウトされるために、配信部136によって、かかるフォーマットのどの位置に広告画像をレイアウトさせるかが決められるレイアウト処理について説明する。
図5に示すように、広告画像が表示されるフォーマットには、2種類のサイズの広告領域が存在する。すなわち、かかるフォーマットは、大サイズの広告領域1つと、小サイズの広告領域4つを含む計5つの広告領域をから成るフォーマットである。
大サイズの広告領域に表示される広告画像は、ユーザに対してより視認され易くなるため、小サイズの広告領域に表示される広告画像より広告効果が高くなるといえる。このため、配信部136によって取得された広告画像に対する広告領域がランダムで決定されると、特定の広告画像が大サイズの広告領域に何度も表示されるといった偏りが生じてしまう可能性がある。
そこで、配信部136は、1度大サイズの広告領域に表示するよう決定した広告画像に対し、所定の期間が経過するまでは、大サイズの広告領域に表示させないといった処理、あるいは、各広告画像に対し大サイズの広告領域に表示可能な回数に制限を設けるといった処理を行ってもよい。
また、配信部136は、コンテンツリクエストを受け付ける度に、取得した広告画像において、大サイズの広告領域に表示させるものをローテーションして決め、小サイズの広告領域に表示させるものを、残りの広告画像でランダムに決定してもよい。
また、例えば、広告受付部131によって広告画像とともに、広告領域のサイズ指定が受け付けられることにより、配信部136は、取得した広告画像に対して指定されている広告領域サイズに応じて、取得した広告画像を表示させてもよい。なお、上述してきたレイアウト処理は、ユーザ端末30によって行われてもよい。具体的には、ユーザ端末30は、配信装置100から受け付けた広告画像をフォーマットのどの広告領域にレイアウトするかを決定してもよい。
次に、配信部136による記事コンテンツの配信処理について、図5を用いて説明する。配信部136は、広告画像が押下された場合に、押下された広告画像に張られているリンクに基づいて、リンク先の記事コンテンツを取得し、取得した記事コンテンツをユーザ端末30に配信する。
例えば、図5に示す広告画像のうち、広告画像AD20が押下されたとする。これに応じて、ユーザ端末30は、広告画像AD20に対して張られているリンクを含むページリクエストを配信装置100に送信する。配信装置100の受付部134によって、ページリクエストが受け付けられると、配信部136は、受け付けられたページリクエストに含まれるリンクに基づいて、リンク先が記事コンテンツNW12であることを特定する。
そして、配信部136は、特定した記事コンテンツNW12に対応付けられている記事データ「P12.html」を記事情報記憶部122から取得する。そして、配信部136は、取得した記事データ「P12.html」をユーザ端末30に配信することで、ユーザ端末30に記事データ「P12.html」に基づくウェブページP12を表示させる。
算定部137は、配信部136によって配信された広告画像の入稿元の広告主に対して、広告画像の配信実績に基づく課金額を算定する。以下では、算定部137の処理について説明する。
算定部137は、例えば、配信実績として、広告画像がクリックされたクリック数に基づいて、課金額を算定する。この場合、例えば、受付部134によって広告画像がクリックされた旨の通知が受け付けられ、受け付けられる度に広告情報記憶部121においてクリック数が加算されてゆく。
そして、算定部137は、定期的に広告情報記憶部121を参照し、各広告画像の入札単価とクリック数とに基づいて、課金額を算出する。そして、算定部137は、算出した課金額を広告主端末10に通知する。
また、算定部137は、配信実績として、広告画像に対応する記事コンテンツが表示された表示回数、広告画像に対応する記事コンテンツがユーザに見られた回数であるリーチ数、または、広告画像がクリックされたクリック率に基づいて、課金額を算定してもよい。
また、算定部137は、広告画像が表示された表示サイズに応じた課金額を算定してもよい。例えば、算定部137は、広告画像が上述した大サイズの広告領域に表示された場合には、大サイズの広告領域に表示された回数に基づく所定の金額を上記のように算出した課金額にさらに上乗せしてもよい(例えば、大サイズの広告領域に1回表示される度に100円加算)。
〔3.配信処理フロー〕
次に、図6を用いて、第1の実施形態にかかる配信システム1による広告配信処理の手順について説明する。図6は、第1の実施形態にかかる配信システム1による配信処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、配信装置100の受付部134は、ユーザ端末30からコンテンツリクエストを受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。受付部134は、コンテンツリクエストを受け付けていないと判定した場合には(ステップS101;No)、受け付けるまで待機する。一方、受付部134は、コンテンツリクエストを受け付けたと判定した場合には(ステップS101;Yes)、決定部135へ処理を移行する。
決定部135は、受付部134によってコンテンツリクエストが受け付けられた場合に、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを決定する(ステップS102)。例えば、決定部134は、広告画像が表示されるフォーマットにおいて、広告画像が表示される数に応じた記事コンテンツであって、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを、記事コンテンツが入稿された新着順や、ページリクエスト送信元のユーザのユーザ属性に基づいて決定する。
配信部136は、決定部135によって決定された記事コンテンツに対応する広告コンテンツ、すなわち、決定部135によって決定された記事コンテンツを制作した製作者によって選択された広告画像を広告情報記憶部121から取得する(ステップS103)。
そして、配信部136は、取得した広告画像に対し、かかる広告画像に対応する記事コンテンツへのリンクを生成する(ステップS104)。そして、配信部136は、取得した各広告画像と、取得した各広告画像に対して生成したリンクとを対応付けてユーザ端末30に配信する(ステップS105)。なお、配信部136が、取得した各広告画像をどの広告領域に表示させるかを決定する上記レイアウト処理を行う場合には、配信部136は、レイアウト処理により決定した情報も各広告画像に対応付けて、ユーザ端末30に配信する。また、レイアウト処理は、ステップS103〜S105のいずれで行われてもよい。
また、受付部134は、ユーザ端末30からリンク先の記事コンテンツへ遷移するための遷移リクエスト(例えば、ユーザによる所定の広告コンテンツの押下)を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。受付部134は、リクエストを受け付けていないと判定した場合には(ステップS106;No)、受け付けるまで待機する。一方、受付部134は、リクエストを受け付けたと判定した場合には(ステップS106;Yes)、配信部136へ処理を移行する。
配信部136は、受付部134によって遷移リクエスト(ページリクエスト)が受け付けられると、受け付けられた遷移リクエストに含まれるリンクに基づいて、リンク先の記事コンテンツを特定し、特定した記事コンテンツを記事情報記憶部122から取得する(ステップS107)。そして、配信部136は、取得した記事コンテンツが表示されるようにユーザ端末30に配信する(ステップS108)。
〔4.変形例〕
上記第1の実施形態にかかる配信装置100は、上記第1の実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信装置100の他の実施形態について説明する。
〔4−1.広告主による条件指定〕
上述してきた第1の実施形態にかかる配信装置100の広告受付部131は、広告主から広告画像を受け付ける例を示した。しかし、広告受付部131は、広告主から、広告主によって入稿された広告画像のリンク先となる記事コンテンツに関する所定の条件の指定をさらに受け付けてもよい。そして、これにより記事受付部133は、所定の条件を満たす記事コンテンツを制作した製作者から、所定の条件を指定した広告主によって入稿された広告画像の選択を受け付ける。この点について、以下で説明する。
広告受付部131は、広告主から、記事コンテンツに関する所定の条件の指定として、例えば、製作者の指定を受け付ける。この場合、広告受付部131は、例えば、記事情報記憶部122を参照し、これまで記事コンテンツを入稿した製作者に関する情報として製作者名や製作者の業種カテゴリ等を、広告主が広告画像を入稿する際に開示する。ここで、広告主C11は、広告画像を入稿する際に、開示されている製作者一覧を閲覧し、製作者「AA社」を指定したとする。すなわち、広告主C11は、入稿した広告画像「AD11」が製作者「AA社」に使われてよい旨を指定したことになる。言い換えれば、製作者「AA社」は、広告主C11によって指定された条件を満たしていることになる。
そして、広告受付部131は、製作者名の指定を受け付けると受け付けた製作者名を、指定元の広告主の広告主IDに対応付けて、広告情報記憶部121に格納する。上記の場合、広告受付部131は、製作者名「AA社」を広告主ID「C11」に対応付けて、広告情報記憶部121に格納する。
ここで、製作者「AA社」が広告画像を選択するために、製作者端末20を用いて、配信装置100にアクセスしたとする。記事受付部133は、広告情報記憶部121に、広告主C11による製作者「AA社」に対する指定が存在することから、製作者「AA社」に対して、広告主C11によって入稿された広告画像のみを閲覧可能に公開する。このため、製作者「AA社」は、広告主C11によって入稿された広告画像しか選択することができない。これにより、記事受付部133は、広告主C11によって指定された条件を満たす製作者「AA社」から広告主C11によって入稿された広告画像の選択を受け付ける。
なお、広告受付部131は、広告主から、記事コンテンツに関する所定の条件の指定として、記事コンテンツの内容に関する指定を受け付けてもよい。例えば、広告主C11は、広告画像を入稿する際に、記事コンテンツの内容として「料理関係の記事」を指定したとする。なお、このような記事コンテンツの内容に関する指定は、広告主が自由に入力できてもよいし、広告受付部131が記事コンテンツの内容に関する特定のカテゴリ(例えば、料理、政治・経済等)を選択可能に、広告主に提示してもよい。
そして、広告受付部131は、記事コンテンツの内容に関する指定を受け付けると、受け付けた指定を、指定元の広告主IDに対応付けて、広告情報記憶部121に格納する。上記の場合、広告受付部131は、「料理関係の記事」を広告主ID「C11」に対応付けて、広告情報記憶部121に格納する。
ここで、製作者「AA社」が広告画像を選択するために、製作者端末20を用いて、配信装置100に記事コンテンツを入稿したとする。記事受付部133は、入稿された記事コンテンツのデータを解析することにより(例えば、メタ情報の解析)、記事コンテンツの内容を特定する。例えば、記事受付部133は、製作者「AA社」によって入稿された記事コンテンツが「料理関係の記事」であることを特定したとする。
記事受付部133は、広告情報記憶部121において、広告主C11による「料理関係の記事」指定が存在することから、製作者「AA社」は、広告主C11によって指定された条件を満たしていると判定する。これにより、記事受付部133は、広告主C11によって指定された条件を満たす製作者「AA社」から広告主C11によって入稿された広告画像の選択を受け付ける。
なお、記事受付部133は、製作者から入稿された記事コンテンツのデータを解析することで、内容を特定する例を示したが、記事受付部133は、製作者から記事コンテンツの入稿とともに、入稿される記事コンテンツがどのような内容のものであるかの入力を受け付けてもよい。
このように、配信装置100は、広告主から記事コンテンツに対する所定の条件の指定を受け付け、受け付けた条件を満たす記事コンテンツを製作した製作者から、所定の条件を指定した広告主によって入稿された広告画像の選択を受け付ける。これにより、配信装置100は、広告主が望まない製作者に広告画像が使用されることや、広告主が望まない記事コンテンツのリンク元として広告画像が使用されることを防ぐことができる。
〔4−2.入札価格を考慮した広告画像公開〕
また、記事受付部133は、製作者に広告画像を選択させるために、広告情報記憶部121に格納されている広告画像を閲覧可能に公開する際に、各広告画像の入札価格に基づいて、広告画像を公開してもよい。例えば、記事受付部133は、製作者端末20において、広告情報記憶部121に格納されている各広告画像が各広告画像の入札価格が高い順に上から下へと表示されるように公開する。
このように表示された場合、広告画像は上に表示されるほど製作者に露出される機会が多くなり、より選択されやすくなることが考えられる。このため、広告主は入札価格を高めることで、自身の広告画像を選択されやすくしようとする。これにより、配信装置100は、広告主間での入札価格の競争を活発化することができ、入札価格の競争を活発化することで全体的な入札価格が高まり、広告収益を高めることができる。
(第2の実施形態)
〔1.配信装置の構成〕
第1の実施形態では、製作者によって広告画像が選択される例を示した。しかし、製作者が広告画像を選択するのではなく、広告画像が自動で選択されてもよい。具体的には、選択部234は、広告受付部131によって受け付けられた広告画像のうち、各製作者によって制作された記事コンテンツに応じた広告画像を選択する。そして、配信装置200が、このような選択部234を有するものとする。なお、配信装置200のうち、配信装置100と同一部位については説明を省略する。
ここで、図7を用いて、第2の実施形態にかかる配信装置200の構成について説明する。図7は、第2の実施形態にかかる配信装置200の構成例を示す図である。図7に示すように、配信装置200は、通信部110と、記憶部120と、制御部230とを有する。
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、広告情報記憶部121と、記事情報記憶部122とを有する。
第2の実施形態においても、各記憶部に記憶されている情報は、第1の実施形態と同様である。しかし、記事情報記憶部122において、「広告ID」は、後述する選択部234によって選択された広告画像の広告IDである。
制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図7に示すように、制御部230は、広告受付部131と、審査部132と、記事受付部133と、選択部234と、受付部134と、決定部135と、配信部136と、算定部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。以下では、選択部234の処理について説明する。
選択部234は、上記のように、広告受付部131によって受け付けられた広告画像のうち、各製作者によって制作された記事コンテンツに応じた広告画像を選択する。
具体的には、選択部234は、記事受付部133によって製作者から記事コンテンツの入稿が受け付けられると、入稿された記事コンテンツに応じた広告画像を広告情報記憶部121から選択する。そして、選択部234は、選択した広告画像に対応する広告IDを、入稿された記事コンテンツの記事IDに対応付けて、記事情報記憶部122に格納する。
次に、選択部234による入稿された記事コンテンツに応じた広告画像の選択処理の一例を示す。例えば、選択部234は、入稿された記事コンテンツ、すなわち、入稿された記事コンテンツのデータ(HTMLソース)に対して言語解析を行うことにより、記事コンテンツに含まれる特徴語を抽出する。また、選択部234は、広告情報記憶部121から広告画像を取得する。そして、選択部234は、抽出した特徴語と取得した広告画像に含まれるメタ情報とのマッチングを行うことにより、入稿された記事コンテンツに応じた広告画像を選択する。
この点について、図3および図4を用いて説明する。例えば、記事コンテンツNW11が入稿されたとする。これに応じて、選択部234は、記事コンテンツNW11に対応する記事データ「P11.html」に対して言語解析を行うことにより、記事データ「P11.html」に含まれる特徴語を抽出する。また、選択部234は、広告情報記憶部121から1つ広告データを抽出する。例えば、選択部234は、広告画像AD11の広告データ「G11.gif」を抽出したとする。そして、選択部234は、抽出した特徴語と広告データ「G11.gif」に含まれるメタ情報とのマッチングを行う。このとき、選択部234は、例えば、抽出した特徴語のうち所定の割合以上の特徴語がメタ情報と一致した場合に、広告画像AD11は記事コンテンツNW11に対応する画像であると判定する。すなわち、選択部234は、広告画像AD11は記事コンテンツNW11の内容にふさわしい画像であると判定し、広告情報記憶部121に格納されている広告画像から広告画像AD11を選択する。
そして、選択部234は、選択した広告画像AD11の広告ID「AD11」を、記事コンテンツNW11の記事ID「NW11」に対応付けて、記事情報記憶部122に格納する。また、選択部234は、広告情報記憶部121から次の広告データを1つ抽出し、同様に、記事コンテンツNW11とのマッチングを行ってゆく。このように、選択部234は、記事受付部133によって記事コンテンツの入稿が受け付けられる度に、入稿された記事コンテンツと、広告情報記憶部121に格納されている全ての広告画像とのマッチングを行う。
図7に戻り、第2の実施形態において配信部136は、決定部135によって決定された記事コンテンツに対して選択部234によって選択されている広告画像を配信する。なお、以下の実施形態では、製作者によって製作された記事コンテンツと、かかる記事コンテンツに対して選択部234によって選択された広告画像とを「対応する」と表記する場合がある。そして、このような記事コンテンツと広告画像とは互いにリンク先とリンク元の関係にある。
〔2.変形例〕
上記第2の実施形態にかかる配信装置200は、上記第2の実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信装置200の他の実施形態について説明する。
〔2−1.広告主による条件指定〕
第1の実施形態で説明したように、広告受付部131は、広告主から広告主によって入稿された広告画像のリンク先となる記事コンテンツに関する所定の条件の指定をさらに受け付けてもよい。そして、これにより選択部234は、所定の条件を満たす記事コンテンツに応じた広告画像を、所定の条件を指定した広告主によって入稿された広告画像から選択する。この点について、以下で説明する。なお、この場合の広告受付部131の処理は、第1の実施形態にかかる変形例4−1で説明した通りである。
例えば、広告受付部131は、所定の条件として、製作者名の指定を受け付け、受け付けた製作者名を、指定元の広告主IDに対応付けて、広告情報記憶部121に格納しているものとする。
選択部234は、記事受付部133によって記事コンテンツの入稿が受け付けられると、広告情報記憶部121を参照し、記事コンテンツ入稿元の製作者が指定されている場合には、かかる入稿元の製作者が条件を満たしていると判断する。そして、選択部234は、かかる入稿元の製作者によって入稿された記事コンテンツに応じた広告画像を、指定元の広告主によって入稿された広告画像から選択する。この場合、選択部234による選択処理は、上述した特徴語とメタ情報とのマッチングであってよい。
また、広告受付部131によって、記事コンテンツに関する所定の条件の指定として、記事コンテンツの内容に関する指定が広告主から受け付けられてもよい。例えば、選択部234は、記事受付部133によって記事コンテンツの入稿が受け付けられると、入稿された記事コンテンツの内容を特定する。例えば、選択部234は、入稿された記事コンテンツのデータを解析することにより、記事コンテンツの内容を特定する。そして、選択部234は、広告情報記憶部121を参照し、入稿された記事コンテンツの内容が指定されている場合には、かかる記事コンテンツ入稿元の製作者が条件を満たしていると判断する。そして、選択部234は、かかる入稿元の製作者によって入稿された記事コンテンツに応じた広告画像を、入稿された記事コンテンツの内容を指定している指定元の広告主によって入稿された広告画像から選択する。
このように、配信装置200は、広告主から記事コンテンツに対する所定の条件の指定を受け付け、所定の条件を満たす記事コンテンツに応じた広告画像を、所定の条件を指定した広告主によって入稿された広告画像から選択する。これにより、配信装置200は、広告主が望まない製作者や記事コンテンツに、かかる広告主の広告画像が使用されることを防ぐことができる。
(他の実施形態)
上記第1の実施形態にかかる配信装置100および第2の実施形態にかかる配信装置200は、上記以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信装置100および配信装置200に共通する他の実施形態について説明する。
〔1.広告主への確認〕
記事受付部133は、製作者または選択部234に選択された広告画像を入稿した広告主に、対応する製作者に関する情報として、製作者名や記事コンテンツを提示し、提示した製作者名や記事コンテンツを確認させる。そして、記事受付部133は、提示した製作者に広告画像が使われることや、広告画像が提示した記事コンテンツのリンク元となることが広告主によって許可された場合に、かかる広告画像を配信対象の候補とする。
例えば、図4の例では、広告ID「AD12」によって識別される広告画像AD12は、製作者A11または選択部234によって選択されたことを示す。ここで、記事受付部133は、広告情報記憶部121を参照し、広告画像AD12を入稿した広告主C12に対し、製作者名「AA社」および記事データ「P11.html」を提示する。そして、記事受付部133は、製作者名「AA社」に広告画像AD12が使われることや、広告画像AD12が記事データ「P11.html」(記事コンテンツNW12)のリンク元となることが広告主C12許可された場合に、広告画像AD12を配信対象の候補とする。
これにより、配信装置100および200は、広告主が望まない製作者に広告画像が使用されることや、広告主が望まない記事コンテンツのリンク元として広告画像が使用されることを防ぐことができる。
〔2.広告画像に見出し表示(1)〕
配信部136は、決定部135によって決定された記事コンテンツに対応する広告画像を配信する例を示した。しかし、配信部136は、決定部135によって決定された記事コンテンツに対応する広告画像に、かかる記事コンテンツの見出しを表示させてもよい。この点について、図8を用いて説明する。
図8は、第1および第2の実施形態にかかる変形例における広告画像の表示の一例を示す図である。まず、ユーザ端末30からのウェブページW1のページリクエストに応じて、決定部135によって、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」、「NW20」が、広告画像が表示される記事コンテンツとして決定されたとする。
配信部136は、決定部136から広告画像が表示される記事コンテンツが決定された旨の通知を受けると、記事情報記憶部122を参照し、決定部135によって決定された記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」、「NW20」それぞれに対応する広告画像の広告ID「AD12」、「AD20」、「AD18」、「AD13」、「AD19」を特定する。
また、このとき配信部136は、決定部135によって決定された記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」、「NW20」それぞれに対応する記事データ「P11.html」、「P12.html」、「P14.html」、「P18.html」、「P20.html」それぞれから見出しとなる文章として、例えば、タイトルを抽出する。
また、配信部136は、広告情報記憶部121を参照し、特定した広告IDに対応する広告画像「G12.gif」(AD12)、「G20.gif」(AD20)、「G18.gif」(AD18)、「G13.gif」(AD13)、「G19.gif」(AD19)を取得する。そして、配信部136は、取得した各広告画像に対し、各広告画像に対応する記事コンテンツへのリンク(例えば、URL)を生成する。
そして、配信部136は、広告画像AD12に記事データ「P11.html」から取得した見出し、広告画像AD20に記事データ「P12.html」から取得した見出し、広告画像AD18に記事データ「P14.html」から取得した見出し、広告画像AD13に記事データ「P18.html」から取得した見出し、広告画像AD19に記事データ「P20.html」から取得した見出しをそれぞれ対応付ける。また、配信部136は、各広告画像と、各広告画像に対して生成したリンクを対応付ける。そして、配信部136は、見出しとリンクとを対応付けた広告画像をユーザ端末30に配信する。
そして、図8に示すように、配信部136によって取得された広告画像AD12、AD13、AD18、AD19およびAD20それぞれに対応する記事コンテンツの見出しが表示される。例えば、広告画像AD12に、記事データ「P11.html」から取得した見出し「100均で作るおしゃれ収納」といった見出しが表示される。なお、配信部136によって、広告画像のデータから見出しが抽出される例を示したが、例えば、広告主によって広告画像とともに、見出しのテキストデータが入稿されてもよい。
このように、配信装置100および200は、広告画像とともに、広告画像に対応する記事コンテンツの見出しを表示する。これにより、配信装置100および200は、ユーザに対して記事コンテンツへの興味を高めることができるので、ユーザを記事コンテンツへ誘導することができる。また、配信装置100および200は、広告画像にユーザをより注視させることができるため、広告効果を高めることができる。
〔3.広告画像に見出し表示(2)〕
「2.広告画像に見出し表示(1)」において、配信部136によって、リンク元である広告画像に対し、かかる広告画像に対応する記事コンテンツの見出しが表示される処理について説明した。ここで、配信部136は、広告画像の所定箇所に重ならないように見出しを表示させてもよい。例えば、配信部136は、広告画像のロゴマークに見出しが重ならないように、見出しを表示させる。この点について、図8を用いて説明する。
例えば、配信部136は、取得した広告画像を解析することにより、取得した広告画像のロゴマークの位置を特定する。例えば、配信装置100および200によって、予め広告主からロゴマークに関するデータが受け付けられておくことにより、配信部136は、取得した広告画像と、取得した広告画像に対応するロゴマークとのマッチングを行うことにより、ロゴマークの位置を特定してもよい。また、配信装置100および200によって、予め広告主からロゴマークの位置情報(座標)が受け付けられておくことにより、配信部136は、取得した広告画像におけるロゴマークの位置を特定してもよい。
図8の例では、配信部136は、取得した広告画像のうち、広告画像AD20の所定の位置にロゴマークL1が存在することを特定したとする。これにより、配信装置136は、広告画像AD20に対応する記事コンテンツの見出し「知られざるコーヒーの効果とは?」を、ロゴマークL1に重ならないようにして、広告画像AD20と見出し「知られざるコーヒーの効果とは?」とをユーザ端末30に配信する。
このように、配信装置100および200は、広告画像の所定箇所に重ならないように見出しを表示させる。例えば、ユーザは、広告画像の提供元(広告主)を知りたい場合、広告画像に含まれるロゴマークから広告主を特定する場合がある。このとき、ロゴマークが見出しによって隠れていると、ユーザは、広告主を特定し難くなってしまう。配信装置100および200は、このような状況を回避することができる。
〔4.遷移先ページに広告表示〕
配信部136は、表示された広告画像が押下された場合に、押下された広告画像に張られているリンクに基づいて、リンク先の記事コンテンツを取得し、取得した記事コンテンツを配信する例を示した。このとき、配信部136は、取得した記事コンテンツであって、押下された広告画像に関連する広告コンテンツが表示されるような記事コンテンツを配信してもよい。この点について、図8を用いて説明する。
記事コンテンツとしてのウェブページには、予め広告枠F1が設けられているものとする。また、広告受付部131によって、広告画像とともに、広告枠F1に表示される広告コンテンツ(バナー広告とする)の入稿が受け付けられ、広告情報記憶部121において、広告IDに対応付けて、広告画像とバナー広告用のデータが格納されているものとする。なお、ディスプレイ広告は、画像や動画であってよい。
例えば、図8に示す広告画像のうち、広告画像AD20が押下されたとする。これに応じて、ユーザ端末30は、広告画像AD20に対して張られているリンクを含むページリクエストを配信装置100に送信する。配信装置100の受付部134によって、ページリクエストが受け付けられると、配信部136は、受け付けられたページリクエストに含まれるリンクに基づいて、リンク先が記事コンテンツNW12であることを特定する。
そして、配信部136は、特定した記事コンテンツNW12に対応付けられている記事データ「P12.html」を記事情報記憶部122から取得する。そして、配信部136は、取得した記事データ「P12.html」をユーザ端末30に配信する。
ユーザ端末30は、記事データ「P12.html」に広告枠F1が含まれることから、広告枠F1に表示される広告コンテンツの要求である広告リクエストを配信装置100に送信する。配信部136は、受付部134によって広告リクエストが受け付けられると、押下された広告画像AD20とともに入稿されたバナー広告用データを広告情報記憶部121から取得する。
そして、配信部136は、取得したバナー広告用データをユーザ端末30に配信する。そして、ユーザ端末30は、広告枠F1に配信部136から受け付けたデータを表示したウェブページP12を表示する。なお、配信部136は、かかる広告コンテンツ(バナー広告)が押下された場合に所定の詳細ページへ遷移するためのリンクを広告コンテンツに張ってよい。
このように、配信装置100および200は、広告画像のリンク先である記事コンテンツに、かかる広告画像と関係のある広告コンテンツを表示する。これにより、配信装置100および200は、広告コンテンツに対する広告効果を高めることができる。
なお、図8に示したように、配信部136は、ロゴマークの含まれる広告画像AD20に対応する記事コンテンツNW12に対して、広告画像AD20と関連する広告コンテンツであるバナー広告を表示する点について説明したが、配信部136は、ロゴマークが含まれない広告画像に対応する記事コンテンツに対して、このようなバナー広告を表示させる処理を行ってもよい。
例えば、配信部136は、広告リクエストが受け付けられた場合に、広告リクエストにかかる記事コンテンツ(広告枠F1を含む記事コンテンツ)に対応する広告画像にロゴマークが含まれるか否かを判定する。例えば、配信部136は、「3.広告画像に見出し表示(2)」で示したような、広告画像とロゴマークに関するデータとのマッチング処理等により、ロゴマークが含まれるか否かを判定する。そして、配信部136は、ロゴマークが含まれないと判定した場合に、かかる広告画像に関連するバナー広告を広告枠F1に表示させる。このようにすることで、配信装置100および200は、広告画像にロゴマーク等がない等により、広告画像だけでは広告主や広告の内容が把握しにくい場合に、バナー広告を利用して、広告画像の内容等を補足することができる。
〔5.配信処理(1)〕
配信部136は、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツが複数である場合、各記事コンテンツに対応する広告画像が重複しないように、複数の記事コンテンツを選択し、選択した記事コンテンツに対応する広告画像を配信する。この点について、図4を用いて説明する。
まず、ユーザ端末30からのコンテンツリクエストに応じて、決定部135によって、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW13」、「NW14」、「NW15」が、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツとして決定されたとする。
配信部136は、決定部135から広告画像が表示される記事コンテンツが決定された旨の通知を受けると、記事情報記憶部122を参照し、決定部135によって決定された記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW13」、「NW14」、「NW15」それぞれに対応する広告画像の広告ID「AD12」、「AD20」、「AD15」、「AD18」、「AD20」を特定する。
このとき、配信部136は、特定した広告IDに重複があるか否かを判定する。かかる例の場合、配信部136は、広告ID「AD20」が重複していると判定する。配信部136によって、このまま広告画像が配信されると、広告画像が重複して表示されることになる。したがって、配信部136は、広告画像が重複しないように、複数の記事コンテンツを選択する。
例えば、配信部136は、広告IDが重複している記事コンテンツNW12およびNW15のうち、いずれか一方を除外して、除外した代わりの記事コンテンツとして、広告ID「AD12」、「AD15」、「AD18」、「AD20」が対応付けられていない記事コンテンツを記事情報記憶部122から選択する。これにより、配信部136は、各記事コンテンツに対応する広告画像が重複しないようにする。ここでは、配信部136は、記事コンテンツNW15を除外し、代わりに記事コンテンツNW18を選択したものとする。
また、配信部136は、広告画像の重複が無い記事コンテンツ「NW11」、「NW13」、「NW14」については、このまま選択するものとする。したがって、配信部136は、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツとして、「NW11」、「NW12」、「NW13」、「NW14」、「NW18」を選択したことになる。
配信部136は、選択した記事コンテンツに対応する広告画像を広告情報記憶部121から取得し、取得した広告画像にリンクを対応付けて、ユーザ端末30に配信する。
なお、配信部136は、広告IDが重複している記事コンテンツのうち、いずれを除外するかをランダムで決定してもよい。
また、配信部136は、除外した記事コンテンツの代わりとなる記事コンテンツをコンテンツリクエスト送信元ユーザのユーザ属性に基づいて選択してもよいし、各記事コンテンツに対応付られている広告画像のうち、入稿時期がより新しい広告画像をリンク元とする記事コンテンツを選択してもよい。
このように、配信装置100および200は、複数の記事コンテンツに対応する広告画像が重複しないように、複数の記事コンテンツを選択する。これにより、配信装置100および200は、1のユーザ端末30に対し、一度に同一の広告画像が複数表示されることを防ぐことができる。仮に、同一の広告画像が複数表示されたとすれば、その広告画像は、他の広告画像よりユーザの目につき易くなるため広告効果が高くなる。配信装置100および200は、このように一部の広告画像が有利となることを防ぐことができる。
〔6.配信処理(2)〕
また、配信部136は、リンク元として広告コンテンツが配信される記事コンテンツが複数存在し、かつ、記事コンテンツに対して複数の広告コンテンツが選択されている場合に、各記事コンテンツに対応する広告画像が重複しないように、複数の広告画像から所定の広告画像を選択し、選択した広告画像を配信する。この点について、図9を用いて説明する。
図9は、第1および第2の実施形態にかかる変形例における記事情報記憶部122の一例を示す図である。図9に示すように、記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」、「NW20」には、複数の広告IDが対応付けられている。すなわち、各製作者によって複数の広告画像が選択されている、または、選択部234によって、記事コンテンツに応じた複数の広告画像が選択されている。上述してきた各実施形態では、1つの記事コンテンツにつき1つの広告画像が選択される例を示したが、このように、1つの記事コンテンツにつき複数の広告画像が選択されてもよい。かかる変形例では、1つの記事コンテンツにつき複数の広告画像が選択されていることを前提とする。
ここで、ユーザ端末30からのコンテンツリクエストに応じて、決定部135によって、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW15」、「NW18」が、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツとして決定されたとする。
そして、配信部136は、記事情報記憶部122を参照し、決定された複数の記事コンテンツに対応する広告IDが重複しないように、複数の広告IDから所定の広告IDを選択する。例えば、配信部136は、記事コンテンツ「NW11」に対応する広告IDのうち、広告ID「AD15」を選択する。また、配信部136は、記事コンテンツ「NW12」に対応する広告IDのうち、広告ID「AD12」を選択する。また、配信部136は、記事コンテンツ「NW14」に対応する広告IDのうち、広告ID「AD19」を選択する。また、配信部136は、記事コンテンツ「NW15」については、1つだけ対応付けられている広告ID「AD20」を選択する。また、配信部136は、記事コンテンツ「NW18」に対応する広告IDのうち、広告ID「AD13」を選択する。
そして、配信部136は、選択した広告IDに対応する広告画像を広告情報記憶部121から取得し、取得した広告画像にリンクを対応付けて、ユーザ端末30に配信する。
このように、配信装置100および200は、複数の記事コンテンツに対応する広告画像が重複しないように、複数の広告画像から所定の広告画像を選択する。これにより、配信装置100および200は、1のユーザ端末30に対し、一度に同一の広告画像が複数表示されることを防ぐことができるため、複数表示された広告画像の広告効果が他の広告画像より高くなることを防ぐことができる。
〔7.配信処理(3)〕
また、配信部136は、記事コンテンツ対して複数の広告画像が選択されている場合に、複数の広告画像の入札価格に基づいて、当該記事コンテンツのリンク元となる広告画像を決定する。この点について、図9を用いて説明する。
例えば、ユーザ端末30からのコンテンツリクエストに応じて、決定部135によって、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW15」、「NW18」が、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツとして決定されたとする。記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」それぞれには、複数の広告IDが対応付けられている。つまり、これら各記事コンテンツ対して複数の広告画像が選択されている。
そして、配信部136は、広告情報記憶部121を参照し、記事コンテンツNW11に対応付けられている広告画像AD12、15、16のうち、入札価格が最も高い広告画像を、記事コンテンツNW11のリンク元として決定する。図3の例では、配信部136は、入札価格「105円」の広告画像AD15をリンク元として決定する。同様にして、配信部136は、記事コンテンツNW12に対応付けられている広告画像AD12、13、20のうち、入札価格が最も高い広告画像AD13をリンク元として決定する。また、配信部136は、記事コンテンツNW14に対応付けられている広告画像AD11、19のうち、入札価格が最も高い広告画像AD11をリンク元として決定する。また、配信部136は、記事コンテンツNW15については、1つだけ対応付けられている広告画像AD20をリンク元として決定する。また、配信部136は、記事コンテンツNW18に対応付けられている広告画像AD13、15、20のうち、入札価格が最も高い広告画像AD20をリンク元として決定する。
ここで、記事コンテンツNW15と記事コンテンツNW18において、広告ID「AD20」が重複している。このような場合、配信部136は、「6.配信処理(2)」で示したように、5つの記事コンテンツに対応する広告画像が重複しないように、所定の広告画像を選択する。
例えば、配信部136は、広告IDが重複している記事コンテンツNW15およびNW18のうち、記事コンテンツNW15を除外して、残り4つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW18」それぞれに対応する広告ID「AD15」、「AD13」、「AD11」、「AD20」と重複しない広告IDを記事情報記憶部122から選択する。
または、配信部136は、記事コンテンツNW18に対応付けられている広告ID「AD13」、「AD15」、「AD20」から、残りの4つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW15」それぞれに対応する広告ID「AD15」、「AD13」、「AD11」、「AD20」と重複しない広告IDを選択してもよい。
しかし、かかる例では、配信部136は、記事コンテンツNW18に対応付けられている広告ID「AD13」、「AD15」、「AD20」のうち、いずれを選択したとしても、残り4つの記事コンテンツに対応する広告IDと重複してしまう。このような場合、配信部136は、残り4つの記事コンテンツに対応する広告IDのいずれとも重複しない広告IDを記事情報記憶部122から選択する。
そして、配信部136は、選択した広告IDに対応する広告画像を広告情報記憶部121から取得し、取得した広告画像にリンクを対応付けて、ユーザ端末30に配信する。
このように、配信装置100および200は、入札価格に基づいて、記事コンテンツのリンク元となる広告画像を決定する。これにより、配信装置100および200は、1つの記事コンテンツに対し複数の広告画像が選択された場合であっても、入札価格に基づいて、公平にリンク元となる広告画像を決定することができる。また、配信装置100および200は、広告主間での入札価格競争を活発化することができるため、広告収益を高めることができる。
〔8.配信処理(4)〕
また、配信部136は、記事コンテンツ対して複数の広告画像が選択されている場合に、配信先のユーザ端末を利用するユーザのユーザ属性に基づいて、記事コンテンツのリンク元となる広告画像を決定する。この点について、図9を用いて説明する。
例えば、ユーザ端末30からのコンテンツリクエストに応じて、決定部135によって、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW15」、「NW18」が、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツとして決定されたとする。
ここで、配信部136は、ページリクエスト送信元のユーザのユーザ属性を特定する。例えば、図示しないが、配信装置100および200は、ユーザ毎のユーザ属性を記憶したユーザ属性記憶部を有することで、配信部136は、ユーザ属性記憶部を参照し、ページリクエスト送信元のユーザのユーザ属性を特定する。例えば、配信部136は、ユーザ属性「女性」を特定したとする。
次に、配信部136は、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW15」、「NW18」それぞれに対応付けられている広告IDに対応する広告画像を広告情報記憶部121から取得する。例えば、配信部136は、記事コンテンツ「NW11」に対応付けられている広告ID「AD12」、「AD15」、「AD16」に対応する広告画像(広告データ)「G12.gif」、「G15.gif」、「G16.gif」を広告情報記憶部121から取得する。そして、配信部136は、取得した広告画像に含まれるメタ情報に基づいて、取得した広告画像がユーザ属性「女性」に対応するか否かを判定する。そして、配信部136は、対応すると判定した広告画像を、記事コンテンツNW11のリンク元として決定し、広告情報記憶部121から取得する。
なお、配信部136は、ユーザ属性に対し、複数の広告画像が対応すると判定した場合には、そのうち入札価格の最も高いものを1つ取得してもよいし、ランダムでいずれか1つを取得してもよい。また、配信部136は、ユーザ属性に対応する広告画像が存在しない場合には、入札価格の最も高いものを1つ取得してもよいし、ランダムでいずれか1つを取得してもよい。
配信部136は、このようにして記事コンテンツ「NW11」に対応する広告画像を取得すると、同様の処理を記事コンテンツ「NW12」、「NW14」、「NW15」、「NW18」に対して順に行ってゆく。そして、配信部136は、取得した広告画像にリンクを対応付けて、ユーザ端末30に配信する。
なお、配信部136は、コンテンツリクエスト送信元ユーザのユーザ属性が複数存在する場合、複数のユーザ属性を用いて、記事コンテンツのリンク元となる広告画像を決定してもよい。例えば、配信部136は、ユーザ属性「女性」、「20代」、「料理に興味あり」、「化粧品購入頻度高」、「バイク好き」を特定したとする。これにより、配信部136は、5つの記事コンテンツ「NW11」、「NW12」、「NW14」、「NW15」、「NW18」それぞれに対応付けられている広告IDに対応する広告画像から、以上のユーザ属性の少なくとも一つを満たす広告画像を、リンク元となる広告画像として決定する。
また、配信部136は、決定した広告画像に重複が存在した場合には、〔6.配信処理(2)〕および〔7.配信処理(3)〕で説明した処理を適用してもよい。
このように、配信装置100および200は、ユーザ属性に基づいて、各記事コンテンツのリンク元となる広告画像を決定する。これにより、配信装置100および200は、1つの記事コンテンツに対し複数の広告画像が選択された場合であっても、ユーザ属性に基づいて、公平にリンク元となる広告画像を決定することができる。また、配信装置100および200おける配信部136よって、ユーザ属性に基づいて、各記事コンテンツのリンク元となる広告画像を決定される例を示したが、このような処理は、ユーザ端末30が、ユーザ端末30内に実現されたアプリケーションプログラムに従い実行するものであってもよい。例えば、配信装置100は、ユーザ端末30に、受け付けた広告画像と記事コンテンツとを送信する。ユーザ端末30は、アプリケーションプログラムに従い、広告画像と記事コンテンツとを受け付ける。そして、ユーザ端末30は、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを決定する。そして、ユーザ端末30は、ユーザ属性に基づいて、各記事コンテンツのリンク元となる広告画像を決定し、決定した広告画像を対応する記事コンテンツのリンク元として表示する。
〔9.記事コンテンツ決定処理〕
上述してきた各実施形態では、表示される広告画像は全て、対応する記事コンテンツのリンク元である例を示した。具体的には、コンテンツリクエストに応じて表示される5つの広告画像の全てが、各広告画像に対応する記事コンテンツのリンク元である例を示した。しかし、コンテンツリクエストに応じて表示される広告画像の一部が、記事コンテンツのリンク元である広告画像であってもよい。
例えば、配信装置100および200に対して、記事コンテンツのリンク元となる広告画像を2つとすることが予め設定されているとする。この場合、決定部135は、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを2つ決定する。そして、ユーザ端末30に5つの広告画像が表示されるとすると、配信部136は、決定部135によって決定された2つの記事コンテンツに対応する広告画像を広告情報記憶部121から取得し、取得した広告画像に対応する記事コンテンツへのリンクを生成する。また、配信部136は、残り3つの広告情報も広告情報記憶部121から取得してよい。
配信部136が3つの広告情報について、どのような広告情報を取得するかは任意であってよいが、例えば、配信部136は、コンテンツリクエスト送信元のユーザのユーザ属性に応じた広告画像を取得してもよいし、入札価格の高い順に取得してもよい。そして、配信部136は、この3つの広告画像に対しては、それぞれの詳細ページへのリンクを生成する。そして、配信部136は、各広告画像と生成したリンクとを対応付けて、ユーザ端末30に配信する。
〔10.配信装置とユーザ端末〕
上述してきた各実施形態では、ユーザ端末30が配信装置100および200から受け付けた広告画像を所定のフォーマットに基づいてレイアウトし、レイアウトしたものを表示する例を示した。しかし、配信装置100および200が、取得した広告画像が表示されるようなウェブページを生成し、生成したウェブペページをユーザ端末30に配信してもよい。また、ユーザ端末30に対し、配信装置100および200の機能を有するアプリケーションプログラム(端末プログラム)が実現されてもよい。例えば、配信部136は、広告受付部131によって受け付けられた広告画像と、記事受付部133によって受け付けられた記事コンテンツとをユーザ端末30に送信する。そして、ユーザ端末30は、かかるアプリケーションプログラムに従い、広告画像と記事コンテンツとを受け付ける。そして、ユーザ端末30は、リンク元として広告画像が表示される記事コンテンツを決定し、決定した記事コンテンツに対応する広告画像を取得し、取得した広告画像に対して、対応する記事コンテンツのリンクを生成する。そして、ユーザ端末30は、生成したリンクを張った広告画像を表示する。また、ユーザ端末30は、上記各実施形態で示した決定部135や配信部136の処理を実行することにより、リンク先が記事コンテンツである広告コンテンツを生成し、生成した広告コンテンツを表示する。
〔11.プログラム〕
また、上述してきた第1の実施形態にかかる配信装置100および第2の実施形態にかかる配信装置200は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信装置100を例に挙げて説明する。図10は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が第1の実施形態にかかるる配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
また、例えば、コンピュータ1000が第2の実施形態にかかる配信装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部230の機能を実現する。
〔12.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(効果)
上述してきたように、配信装置100および200は、広告受付部131と、記事受付部133と、配信部136とを有する。広告受付部131は、広告主から広告コンテンツの入稿を受け付ける。記事受付部133は、記事コンテンツを製作する製作者から記事コンテンツの入稿を受け付ける。配信部136は、記事受付部133によって受け付けられた記事コンテンツである広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、ユーザに対し広告画像をより視認し易くすることができるため、広告効果を高めることができる。また、配信装置100および200は、製作者に画像や動画を提供することができるため、製作者に対する記事コンテンツの制作支援を行うことができる。
また、記事受付部133は、広告受付部131によって受け付けられた広告コンテンツのうち、製作者から広告コンテンツの選択を受け付け、配信部136は、リンク先が記事コンテンツである広告コンテンツとして、当該記事コンテンツを制作した製作者によって選択された広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、ユーザに対し広告コンテンツをより視認し易くすることができるため、広告効果を高めることができるとともに、記事コンテンツへユーザをより誘導させることができる。
また、広告受付部131は、広告主から、当該広告主によって入稿された広告コンテンツのリンク先となる記事コンテンツに関する所定の条件の指定を受け付け、記事受付部133は、所定の条件を満たす記事コンテンツを製作した製作者から、所定の条件を指定した広告主によって入稿された広告コンテンツの選択を受け付ける。
これにより、配信装置100は、広告主が望まない製作者に広告画像が使用されることや、広告主が望まない記事コンテンツのリンク元として広告コンテンツが使用されることを防ぐことができる。
また、配信装置200は、選択部234を有する。選択部234は、広告受付部131によって受け付けられた広告コンテンツのうち、各製作者によって制作された記事コンテンツに応じた広告コンテンツを選択する。そして、配信部136は、選択部234によって選択された広告コンテンツであって、リンク先が記事受付部133によって受け付けられた記事コンテンツである広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置200は、製作者が広告コンテンツを選択する手間を省くことができるとともに、各製作者によって製作された記事コンテンツ応じた広告コンテンツを選択することで、製作者に対する記事コンテンツの制作支援を行うことができる。
また、広告受付部131は、広告主から、当該広告主によって入稿された広告コンテンツのリンク先となる記事コンテンツに関する所定の条件の指定を受け付け、選択部234は、所定の条件を満たす記事コンテンツに応じた広告コンテンツを、所定の条件を指定した広告主によって入稿された広告コンテンツから選択する。
これにより、配信装置200は、広告主が望まない製作者に広告コンテンツが使用されることや、広告主が望まない記事コンテンツのリンク元として広告画像が使用されることを防ぐことができる。
また、配信部136は、リンク元として広告コンテンツが配信される記事コンテンツが複数である場合、各記事コンテンツに対応する広告コンテンツが重複しないように、複数の記事コンテンツを選択し、選択した記事コンテンツに対応する広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、1のユーザ端末30に対し、一度に同一の広告コンテンツが複数表示されることを防ぐことができる。仮に、同一の広告コンテンツが複数表示されたとすれば、その広告コンテンツは、他の広告画像よりユーザの目につき易くなるため広告効果が高くなる。配信装置100および200は、このように一部の広告コンテンツが有利となることを防ぐことができる。
また、配信部136は、リンク元として広告コンテンツが配信される記事コンテンツが複数存在し、かつ、当該記事コンテンツ対して複数の広告コンテンツが選択されている場合に、各記事コンテンツに対応する広告コンテンツが重複しないように、複数の広告コンテンツから所定の広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、1のユーザ端末30に対し、一度に同一の広告コンテンツが複数表示されることを防ぐことができるため、複数表示された広告コンテンツの広告効果が他の広告コンテンツより高くなることを防ぐことができる。
また、配信部136は、記事コンテンツ対して複数の広告コンテンツが選択されている場合に、当該複数の広告コンテンツの入札価格に基づいて、当該記事コンテンツのリンク元となる広告コンテンツを決定する。
これにより、配信装置100および200は、1つの記事コンテンツに対し複数の広告コンテンツが選択された場合であっても、入札価格に基づいて、公平にリンク元となる広告コンテンツを決定することができる。また、配信装置100および200は、広告主間での入札価格競争を活発化することができるため、広告収益を高めることができる。
また、配信部136は、記事コンテンツ対して複数の広告コンテンツが選択されている場合に、配信先のユーザ端末を利用するユーザのユーザ属性に基づいて、当該記事コンテンツのリンク元となる広告コンテンツを決定する。
これにより、配信装置100および200は、れにより、1つの記事コンテンツに対し複数の広告コンテンツが選択された場合であっても、ユーザ属性に基づいて、公平にリンク元となる広告コンテンツを決定することができる。
また、配信部136は、広告コンテンツに対応する記事コンテンツの見出しが表示される広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、ユーザに対して記事コンテンツへの興味を高めることができるので、ユーザを記事コンテンツへ誘導することができる。また、配信装置100および200は、広告コンテンツにユーザをより注視させることができるため、広告効果を高めることができる。
また、配信部136は、広告コンテンツの所定箇所に見出しが重ならないように表示されるような広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、ユーザが広告コンテンツから広告主を特定しにくくなるような状況を防ぐことができる。
また、配信部136は、広告コンテンツに対応する記事コンテンツであって、当該広告コンテンツに関連する所定の広告コンテンツが表示されるような記事コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、広告コンテンツに対する広告効果を高めることができる。
また、配信装置100および200は、算定部137を有する。算定部137は、配信部136によって配信された広告コンテンツの入稿元の広告主に対して、当該広告コンテンツの配信実績に基づく課金額を算定する。
これにより、配信装置100および200は、配信実績に基づく広告収益を得ることができる。
また、算定部137は、広告コンテンツが表示された表示サイズに応じた課金額を算定する。
これにより、配信装置100および200は、広告コンテンツの表示サイズに基づく広告収益を得ることができる。
また、配信装置100および200は、審査部132を有する。審査部132は、広告受付部131によって受け付けられた広告コンテンツが、当該広告コンテンツの入稿元の広告主に対応するか否かを審査し、配信部136は、広告主に対応すると判定された広告コンテンツを配信する。
これにより、配信装置100および200は、広告主が自身と関係のない広告コンテンツを利用することを防いだり、例えば、広告主が他社(他の広告主)の広告コンテンツを不正に利用するといったことを防ぐことができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。