以下に、本願にかかる配信装置、配信方法および配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる配信装置、配信方法および配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報提供装置の一例〕
まず、図1を用いて、配信装置の一例である情報提供装置10が実行する配信処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供装置が実行する処理の一例を示す図である。なお、図1に示す例では、電子商店街に関するサービスを提供する際において実行される配信処理の一例について説明する。
例えば、図1に示す例では、情報提供装置10は、LAN(Local Area Network)やインターネット等の所定のネットワークN(例えば、図2を参照。)を介して、端末装置100、供給者端末200、販売者端末300、若しくは図示を省略した任意のサーバ装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。なお、情報提供装置10は、ネットワークNを介して、任意の数の端末装置100、供給者端末200、および販売者端末300と通信可能であってよい。
ここで、情報提供装置10は、端末装置100を利用する利用者Uに対し、電子商取引(EC: Electronic Commerce)に関する各種のサービスを提供する。例えば、情報提供装置10は、電子商店街に出品された商品や役務等の取引対象を紹介するコンテンツ、取引対象を購入するためのコンテンツ等、電子商取引に関するコンテンツを端末装置100に提供することで、ネットワークNを介した取引対象の売買を実現する。
端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイス、PC(Personal Computer)等の情報処理装置により実現され、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して、ネットワークNに接続し、情報提供装置10や図示を省略した任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面を有し、任意のコンテンツを表示するとともに、マウスやトラックパッド、タッチパネル等とった入力デバイスを介して、利用者からの操作を受付けることが可能である。
供給者端末200は、取引対象の供給者が使用する情報処理装置であり、PCやサーバ装置等により実現される。ここで、取引対象の供給者とは、例えば、取引対象である商品を製造する製造者(所謂メーカー)、商品の輸入代理店、中間販売業者等を含む概念であり、電子商店街に商品を出品することで利用者Uに商品を販売する販売者に対して商品を供給する各種の事業者を含む概念である。また、供給者とは、ホテルや旅館等の宿泊事業者、エステや美容整形等といった役務を利用者Uに対して提供する事業者であり、電子商店街を介して利用者Uに役務を受ける権利が販売された場合に、利用者Uに対して実際に役務を提供する事業者を含む概念である。
販売者端末300は、取引対象を電子商店街に出品することで、利用者Uに取引対象を販売する販売者が利用する情報処理装置であり、PCやサーバ装置などにより実現される。例えば、販売者端末300は、取引対象を紹介するコンテンツや取引対象の価格等を情報提供装置10に登録することで、取引対象を電子商店街に出品する。
〔1−2.配信処理について〕
ここで、電子商店街においては、様々な手法で取引対象に関するコンテンツが利用者Uに対して提供される。例えば、情報提供装置10は、利用者Uが入力した検索クエリを受付けると、検索クエリと対応する取引対象を検索し、検索した取引対象の説明文、取引対象を販売する電子商店街の店舗名、取引対象の価格等といった取引対象を示すコンテンツであって、対応する取引対象を販売するコンテンツへとリンクが設定された取引対象コンテンツを生成する。そして、情報提供装置10は、利用者Uの属性、各店舗の人気度、価格等に基づく順序で取引対象コンテンツを並べた検索結果を生成し、生成した検索結果を端末装置100へと配信する。
また、電子商店街においては、利用者Uからカテゴリの選択を受付けると、受付けたカテゴリに属する取引対象の取引対象コンテンツを並べたコンテンツを提供する場合がある。このようなカテゴリには、ファッションや飲食料といった取引対象の属性だけではなく、取引対象のブランドやメーカー等、取引対象の供給者が採用される場合がある。このように、取引対象の供給者がカテゴリとして選択された場合は、情報提供装置10は、電子商店街に出品された取引対象のうち、選択された供給者が販売者に供給する取引対象の取引対象コンテンツや、選択された供給者についての説明が配置されたコンテンツを供給者ページとして生成し、生成した供給者ページを配信する。
ここで、電子商店街においては、販売者が設定した取引対象の説明文や価格が採用される。このため、販売者と供給者とが異なる場合、電子商店街を介した取引対象の売買において、供給者が利用者Uに対して伝えたい情報(例えば、商品の特性やブランドイメージ)が必ずしも伝わっているとは言えない場合があった。
そこで、情報提供装置10は、以下の配信処理を実行する。まず、情報提供装置10は、所定の取引対象を供給する供給者から、第1コンテンツを受付ける。そして、情報提供装置10は、所定の販売者により電子商店街に出品された取引対象のうち第1コンテンツと関連する取引対象を示す情報が配置された第2コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、第1コンテンツを配信する。例えば、情報提供装置10は、第1コンテンツを登録した供給者と対応するコンテンツ、すなわち、第1コンテンツを登録した供給者の供給者ページに、第2コンテンツとともに配置されるコンテンツとして、第1コンテンツを配信する。
例えば、情報提供装置10は、電子商店街を介して利用者Uに提供したい静止画像、動画像、テキスト等の各種コンテンツを供給者コンテンツ(すなわち、第1コンテンツ)として供給者から受付ける。ここで、第1供給者が登録した供給者コンテンツとともに、第1供給者と競合する第2供給者により供給された取引対象の取引対象コンテンツが表示された場合には、供給者コンテンツの訴求力が低下する恐れがある。
そこで、情報提供装置10は、電子商店街に出品された取引対象のうち、供給者コンテンツと関連する取引対象を検索する。例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツを登録した供給者により供給されている取引対象や、供給者コンテンツとの関連性が高い取引対象を検索する。より具体的な例を挙げると、情報提供装置10は、供給者コンテンツが所定の商品を紹介するコンテンツである場合には、電子商店街に出品された取引対象のうち、供給者コンテンツが紹介する商品の写真、説明文、価格、販売者の情報(例えば、店舗名等)等を取引対象コンテンツとして取得し、取得した取引対象コンテンツを並べた対応コンテンツ(すなわち、第2コンテンツ)を生成する。
続いて、情報提供装置10は、供給者ページの配信要求を受付けた場合には、供給者ページに、供給者コンテンツと、その供給者コンテンツに対応する対応コンテンツとを配置した供給者ページを生成する。そして、情報提供装置10は、生成した供給者ページを配信する。
このように、情報提供装置10は、電子商店街において供給者ページの配信要求を受付けた場合は、配信対象となる供給者ページと対応する供給者の供給者コンテンツと、供給者コンテンツと対応する取引対象の取引対象コンテンツを含む対応コンテンツとを配信する。すなわち、情報提供装置10は、電子商店街における供給者ページの一部に、電子商店街を運営する運営者や、販売者によって登録されるコンテンツではなく、供給者ページと対応する供給者自身によって作成や編集が行われたコンテンツを配置する。言い換えると、情報提供装置10は、供給者ページの一部の編集権を、対応する供給者に対して付与する。
ここで、供給者ページを閲覧しようとする利用者Uは、その供給者ページと対応する供給者に対して興味を有する利用者Uであると推定できる。このため、情報提供装置10は、ある供給者に対して興味を有する利用者Uに対し、その供給者によって作成や編集が行われたコンテンツを、対応する取引対象の取引対象コンテンツとともに提供することができるので、供給者コンテンツをより自然な態様で利用者Uに提供することができる。
〔1−3.対応コンテンツについて〕
ここで、情報提供装置10は、供給者コンテンツと所定の関連性を有する取引対象であれば、任意の取引対象の取引対象コンテンツを含む対応コンテンツを配信してよい。より具体的な例を挙げると、情報提供装置10は、対応コンテンツとして表示する取引対象コンテンツを、供給者ページと対応する供給者が供給した取引対象の取引対象コンテンツに限定すればよい。また、情報提供装置10は、供給者ページと対応する供給者によって登録された供給者コンテンツと、供給者コンテンツが示す取引対象と関連する取引対象であって、供給者ページと対応する供給者によって供給される取引対象の取引対象コンテンツとを表示すればよい。すなわち、情報提供装置10は、供給者が共通する供給者コンテンツと対応コンテンツとを表示すればよい。また、情報提供装置10は、配信対象となる供給者コンテンツに基づいて、供給者コンテンツとともに表示する取引対象コンテンツを選択するのであれば、任意の選択基準を採用してよい。
例えば、情報提供装置10は、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象として電子商店街を運営する運営者によりあらかじめ選定された取引対象の取引対象コンテンツを選定コンテンツとして保持する。ここで、運営者は、供給者コンテンツと直接的または間接的に関連性のある取引対象をあらかじめ選定してもよく、例えば、電子商店街に出品された取引対象であって、供給者コンテンツが紹介する取引対象のうち、優良店舗が販売する取引対象をあらかじめ選定してもよい。すなわち、情報提供装置10は、供給者コンテンツと関連する取引対象であれば、任意の基準によって運営者により選定された取引対象の取引対象コンテンツを選定コンテンツとして保持する。
また、情報提供装置10は、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象を検索し、検索した取引対象の取引対象コンテンツを検索コンテンツとする。例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツの登録時に、供給者コンテンツと関連する取引対象を識別する識別情報を受付ける。そして、情報提供装置10は、供給者ページを配信する場合は、配信対象となる供給者コンテンツとともに受付けた識別情報を検索クエリとして、電子商店街に出品された取引対象のうち、供給者コンテンツと関連する取引対象を検索する。そして、情報提供装置10は、検索した取引対象の取引対象コンテンツを検索コンテンツとする。
また、情報提供装置10は、供給者ページに、供給者コンテンツ、選定コンテンツ、および検索コンテンツを配置する。すなわち、情報提供装置10は、供給者コンテンツが第1コンテンツとして配置され、選定コンテンツおよび検索コンテンツが第2コンテンツとして配置された供給者ページを生成する。そして、情報提供装置10は、生成した供給者ページを配信する。
なお、情報提供装置10は、選定コンテンツまたは検索コンテンツのいずれか一方のみが対応コンテンツとして配置された供給者コンテンツを配信してもよい。また、情報提供装置10は、供給者ページの配信先となる利用者Uの属性、取引対象の価格、販売者に対する評価、販売者が販売した取引対象の数等、各種の情報に基づいて、選定コンテンツや検索コンテンツとして表示される取引対象コンテンツの並び替えを行ってもよい。
また、情報提供装置10は、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象であって、配信先となる利用者の属性に応じて選択された取引対象を示す情報が配置された対応コンテンツを配信してもよい。例えば、情報提供装置10は、供給者ページの配信先となる利用者Uの属性等に応じて、選定コンテンツや検索コンテンツとして表示される取引対象コンテンツのうち、配信対象となる取引対象コンテンツの選択を行ってもよく、取引対象コンテンツを表示する取引対象を販売する店舗の選択を行ってもよい。
また、情報提供装置10は、供給者コンテンツとの関連性に基づいて、選定コンテンツや検索コンテンツとして表示される取引対象コンテンツの並び替えを行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツが紹介する取引対象と色やサイズが同一の取引対象がより上位の表示位置に表示されるように、取引対象コンテンツの並び替えを行ってもよい。また、情報提供装置10は、供給者コンテンツが紹介する取引対象と同一の取引対象が出品されていない場合は、供給者コンテンツが紹介する取引対象の一世代前の取引対象や、類似する取引対象がより上位の表示位置に表示されるように、取引対象コンテンツの並び替えを行ってもよい。
また、情報提供装置10は、上述した各種の情報を統合的に用いて、取引対象コンテンツの並び替えを行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者Uの属性と各取引対象の属性との一致度、供給者コンテンツと各取引対象との類似度や関連度等に応じて、各取引対象の取引対象コンテンツを表示する優先度を示すスコアを算出し、算出したスコアに応じて、選定コンテンツや検索コンテンツとして表示される取引対象コンテンツの並び替えや表示対象となる取引対象コンテンツの選択を行ってもよい。
〔1−4.供給者ページのレイアウトについて〕
ここで、情報提供装置10は、供給者ページの任意の位置に、供給者コンテンツと対応コンテンツとを配置してよい。例えば、情報提供装置10は、供給者ページのうち、より表示される可能性が高い一に、供給者コンテンツを配置してもよい。すなわち、情報提供装置10は、供給者コンテンツを対応コンテンツよりも優先的に表示されるコンテンツとして配信してもよい。
例えば、端末装置100が左上の頂点を基準点としてコンテンツを表示する場合、供給者ページのうちより左上の頂点に近い領域が、配信時に最初に表示される可能性が高い。そこで、情報提供装置10は、供給者ページのうち、配信時に最初に表示される領域、すなわち、初期表示される領域内に供給者コンテンツを配置してもよい。また、例えば、情報提供装置10は、供給者ページのうち、対応コンテンツよりも上側に供給者コンテンツを配置してもよい。
また、情報提供装置10は、供給者ページのうち、初期表示において表示される範囲と同程度、若しくは、初期表示において表示される範囲よりも大きくなるように、供給者コンテンツの表示サイズを調整し、表示サイズを調整した供給者コンテンツを供給者ページに配置してもよい。すなわち、情報提供装置10は、供給者ページの初期表示において、供給者コンテンツのみが表示されるように、供給者コンテンツを供給者ページに配置してもよい。また、情報提供装置10は、供給者ページのうち、検索クエリの入力欄やカテゴリの選択欄が配置される所定の領域以外の領域のうち、上端側に供給者コンテンツを配置してもよい。
また、情報提供装置10は、供給者コンテンツが表示された際に、利用者Uが所定の操作を行った場合に、対応コンテンツが表示されるようにしてもよい。例えば、情報提供装置10は、初期表示においては供給者コンテンツのみを表示し、利用者Uがスクロール操作を行った場合に、供給者ページをスクロールすることで、対応コンテンツを表示してもよい。また、例えば、情報提供装置10は、ウェアラブルデバイスやカメラ等を用いて、利用者Uの視線の位置を特定し、特定した視線の位置に基づいて、利用者Uが供給者コンテンツに興味を持ったか否かを判定する。そして、情報提供装置10は、利用者Uが供給者コンテンツに興味を持ったと判定した場合に、対応コンテンツの表示を行ってもよい。
すなわち、供給者ページにアクセスした利用者Uは、その供給者ページと対応する供給者やその供給者が供給する取引対象に対して興味を有する利用者であると推定できる。また、供給者ページに配置された供給者コンテンツに対して興味を有する利用者Uは、供給者コンテンツと対応する取引対象を購入する可能性が高い。そこで、情報提供装置10は、初期表示においては、供給者コンテンツのみを表示し、利用者Uが供給者コンテンツに興味を持った場合に、その供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを表示することで、取引対象が購入される可能性を向上させることができる。
また、情報提供装置10は、供給者ページに対応コンテンツのみを配置し、供給者コンテンツと供給者ページとを配信する。そして、情報提供装置10は、供給者コンテンツを供給者ページの前面に重ねてフロート表示させるとともに、利用者Uが所定の操作(例えば、供給者コンテンツを選択した場合や、供給者コンテンツと対応する取引対象の購入を提案するボタンを選択した場合等)を行った場合は、供給者コンテンツのフロート表示を取りやめ、供給者ページを表示させてもよい。また、情報提供装置10は、利用者Uが供給者コンテンツに興味を持ったと判定される場合に、供給者コンテンツのフロート表示を取りやめ、供給者ページを表示させてもよい。例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツが動画像である場合、フロート表示された供給者コンテンツのうち所定の時間領域が再生された場合にのみ、供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを表示してもよい。
また、情報提供装置10は、供給者コンテンツがフロート表示されている場合に、スクロール操作を行った場合等、供給者コンテンツに興味を有さないと判定される場合は、供給者コンテンツのフロート表示を取りやめてもよい。また、情報提供装置10は、利用者が供給者コンテンツに興味を有さない場合は、供給者コンテンツと対応する取引対象のみならず、対応する供給者により供給される取引対象の取引対象コンテンツを改めて配信し、対応コンテンツに代えて表示させてもよい。
なお、情報提供装置10は、取引対象コンテンツをタイムライン状(若しくは、タイル状)に並べた供給者ページを配信してもよい。このような場合、情報提供装置10は、供給者コンテンツをタイムライン中に配置して表示してもよい。また、情報提供装置10は、第1の供給者コンテンツをタイムラインの先頭に配置し、第2の供給者コンテンツをタイムラインの中ほどに配置してもよい。
〔1−5.配信される供給者コンテンツについて〕
ここで、情報提供装置10は、複数の供給者コンテンツを受付けし、複数の供給者コンテンツのうち、配信先となる利用者の属性に応じて選択された供給者コンテンツを配信してもよい。例えば、情報提供装置10は、供給者から複数の供給者コンテンツと、各供給者コンテンツの配信先となる利用者の属性とを受付ける。そして、情報提供装置10は、利用者Uから供給者ページの配信要求を受付けた場合は、利用者Uの属性と対応する供給者コンテンツを選択し、選択した供給者コンテンツを配信してもよい。
また、情報提供装置10は、複数の供給者コンテンツを配信してもよい。例えば、情報提供装置10は、複数の供給者コンテンツをカルーセル表示可能な態様で供給者ページに配置し、供給者ページの配信を行ってもよい。また、情報提供装置10は、配信対象となる供給者コンテンツごとに対応コンテンツを生成し、供給者ページとともに配信する。このような場合、端末装置100は、カルーセル表示可能な態様で供給者ページに配置された供給者コンテンツのうち、表示されている供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを表示してもよい。また、端末装置100は、利用者Uの操作により、表示されている供給者コンテンツが変更される度に、変更後に表示されている供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを情報提供装置10から取得し、取得した対応コンテンツを表示してもよい。
なお、情報提供装置10は、供給者コンテンツの配信回数、供給者コンテンツが表示された回数、動画像である供給者コンテンツが再生された回数、利用者Uが選択した回数、利用者Uからの評価内容、人気度、配信保証回数、登録日時等に応じて、配信対象となる供給者コンテンツの選択を行ってもよい。すなわち、情報提供装置10は、一般的なターゲティングと同様の選択ロジックに基づいて、配信対象となる供給者コンテンツを選択してもよい。また、情報提供装置10は、利用者Uがより選択又は閲覧する可能性が高い供給者コンテンツから順にカルーセル表示されるように、供給者コンテンツを配信してもよい。
また、情報提供装置10は、複数の供給者コンテンツが並べて配置された供給者ページを配信してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者Uが選択または閲覧する可能性が高い順に、複数の供給者コンテンツを上方向から下方向へと並べて配置した供給者ページを生成し、生成した供給者ページを配信してもよい。このような場合、情報提供装置10は、各供給者コンテンツと対応する取引対象の取引対象コンテンツを対応コンテンツとして配信してもよく、例えば、最も利用者Uが選択又は閲覧する可能性が高い供給者コンテンツと対応する取引対象の取引対象コンテンツを対応コンテンツとして配信してもよい。
また、端末装置100は、例えば、各供給者コンテンツごとに対応コンテンツの配信を受付け、利用者Uが選択した供給者コンテンツと対応する取引対象の取引対象コンテンツを対応コンテンツとして表示してもよい。また、端末装置100は、利用者Uが選択した供給者コンテンツと対応する取引対象の取引対象コンテンツを情報提供装置10から取得し、取得した取引対象コンテンツと対応コンテンツとして表示してもよい。
〔1−6.配信処理の一例について〕
続いて、情報提供装置10が実行する配信処理の一例について説明する。まず、情報提供装置10は、販売者端末300から、取引対象の出品を受付ける(ステップS1)。また、情報提供装置10は、供給者端末200から、1つ又は複数の供給者コンテンツを受付ける(ステップS2)。
また、情報提供装置10は、端末装置100から供給者ページの配信要求を受付ける(ステップS3)。このような場合、情報提供装置10は、配信要求を受付けた供給者ページと対応する供給者により登録された供給者コンテンツのうち、配信要求元となる利用者Uの属性に応じた供給者コンテンツを選択する(ステップS4)。
例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツ#1〜#3とともに、各供給者コンテンツ#1〜#3が紹介する取引対象#1〜#3の情報を供給者から受付ける。また、情報提供装置10は、配信要求元となる利用者#1のデモグラフィック属性やサイコグラフィック属性等を示す属性#1を特定する。また、情報提供装置10は、属性#1に基づいて、取引対象#1〜#3のうち、最も利用者#1が興味を有すると推定される取引対象(例えば、取引対象#1)を特定する。そして、情報提供装置10は、特定した取引対象#1と対応する供給者コンテンツ#1を配信対象として選択する。
続いて、情報提供装置10は、選択した供給者コンテンツと対応する取引対象として予め選定された取引対象を特定する(ステップS5)。例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツ#1の登録を受付けた際に、電子商店街を運営する運営者から対応する取引対象として、取引対象#1−1、取引対象#1−2の選定を受付ける。このような場合、情報提供装置10は、選定された取引対象#1−1、取引対象#1−2を特定する。
そして、情報提供装置10は、供給者コンテンツと、選定コンテンツと、検索コンテンツとを配置した供給者ページを生成する(ステップS6)。例えば、情報提供装置10は、運営者により選定された取引対象#1−1および取引対象#1−2の名称、画像、価格、販売店舗の名称等を取引対象コンテンツとして取得し、取得した取引対象コンテンツを含む選定コンテンツC12を生成する。また、情報提供装置10は、供給者コンテンツ#1と対応する取引対象#1を検索クエリとして、電子商店街に出品された取引対象の検索を行い、検索された取引対象の取引対象コンテンツを利用者Uの属性等に応じて並べた検索コンテンツC13を生成する。
続いて、情報提供装置10は、検索クエリの入力欄や各種下位カテゴリへのリンクが配置された供給者ページC10の上端側から順に、供給者コンテンツC11、選定コンテンツC12、および検索コンテンツC13を配置する。そして、情報提供装置10は、生成した供給者ページC10を端末装置100へと配信する(ステップS7)。この結果、端末装置100は、電子商店街における供給者ページにおいて、対応する供給者が利用者に伝えたい内容の供給者コンテンツを表示することができる。
〔1−7.実行主体について〕
なお、上述した各処理は、任意の粒度で分割して実行されてもよく、任意の組み合わせで実行されてもよい。また、上述した処理は、端末装置100によって実行されてもよく、端末装置100および情報提供装置10が協調して動作することで実現されてもよい。また、情報提供装置10は、上述した処理を端末装置100に実行させるための制御情報(例えば、Java(登録商標)スクリプト等)を供給者ページとともに配信することで、実現してもよい。
例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツと対応コンテンツと供給者ページとをそれぞれ個別に配信するとともに、供給者コンテンツや対応コンテンツの配置位置、表示形態、どのような操作が行われた時にどのような処理を行うか等を示す制御情報を送信する。そして、端末装置100は、制御情報に基づいて、供給者コンテンツや対応コンテンツを供給者ページに配置して表示するとともに、利用者Uの操作に応じて、供給者コンテンツのカルーセル表示や対応コンテンツの切り替え、供給者コンテンツのフロート表示等を実現する。すなわち、情報提供装置10は、端末装置100に対して制御情報を配信することで、上述した各種の表示態様で供給者コンテンツを表示するように、端末装置100を制御してもよい。
また、例えば、情報提供装置10は、複数の情報処理装置が協調して動作することで、上述した配信処理を実現してもよい。例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツの登録および管理を行う供給者コンテンツサーバと、電子商店街に関する各種のサービスを提供する電子商店街サーバとが協調して動作することで、実現されてもよい。このような場合、供給者コンテンツC11と、選定コンテンツC12および検索コンテンツC13を有する供給者ページC10とは、異なるサーバ装置から端末装置100へと配信されることとなる。
また、供給者ページC10、供給者コンテンツC11、選定コンテンツC12、および検索コンテンツC13は、それぞれ異なるサーバ装置から配信されてもよい。例えば、電子商店街サーバは、各種コンテンツC11〜C13が配置されていない供給者ページC10とともに、各種コンテンツC11〜C13を取得する制御情報を端末装置100へと送信する。このような場合、端末装置100は、供給者コンテンツサーバに対し、供給者コンテンツC11の配信を要求し、供給者コンテンツC11の配信を受付ける。
続いて、端末装置100は、受付けた供給者コンテンツC11を識別する情報を、選定コンテンツを管理する選定コンテンツサーバに送信し、対応する選定コンテンツC12の配信を受付ける。また、端末装置100は、受付けた供給者コンテンツC11を識別する情報を、電子商店街の検索機能を有する検索サーバに送信し、供給者コンテンツC11と対応する検索コンテンツC13の配信を受付ける。そして、端末装置100は、供給者ページC10に、各種コンテンツC11〜C13を配置して表示してもよい。
〔2.情報提供装置の構成〕
以下、上記した情報提供装置10が有する機能構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。図2に示すように、情報提供装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100、供給者端末200、および販売者端末300との間で情報の送受信を行う。
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、取引対象データベース31および供給者コンテンツデータベース32を記憶する。
取引対象データベース31には、取引対象に関する各種の情報が登録される。例えば、図3は、実施形態に係る取引対象データベースに登録される情報の一例を示す図である。図3に示すように、取引対象データベース31には、「ストア」「取引対象ID(Identifier)」、「取引対象名」、「価格」、「販促割合」、「コンテンツデータ」、および「対応属性」等といった項目を有する情報が登録される。なお、取引対象データベース31には、図3に示す項目以外にも、取引対象に関連する各種の情報が登録されていてもよい。
ここで、「ストア」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象を電子商店街で販売する店舗を示す情報である。また「取引対象ID」とは、取引対象を識別する情報であり、例えばJAN(Japan Article Number)コード等である。また、「取引対象名」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象の名称である。また、「価格」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象の価格である。また、「販促割合」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象が販売された際に、対応付けられた価格のうち運営者に対して提供される対価の割合である。運営者は、かかる販促割合の値や、価格と販促割合との積の値(すなわち、対価の額)に応じて、取引対象コンテンツの表示順序の並び替え、優先的な取引対象コンテンツの表示を行う。また、運営者は、対価の額を原資として、セールやクーポンの発行を行ってもよい。
また、「コンテンツデータ」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象の画像、価格、説明文など、取引対象の紹介や販売を行うコンテンツのデータである。また、「対応属性」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象の取引対象コンテンツの提供先として、販売者が予め設定した利用者の属性、すなわち、ターゲティング属性である。
例えば、図3に示す例では、取引対象データベース31には、ストア「ストアA」、取引対象ID「取引対象#1」、取引対象名「取引対象名#1」、価格「4500」、販促割合「15パーセント」、コンテンツデータ「コンテンツデータ#1」、および対応属性「属性#1」が対応付けて登録されている。このような情報は、例えば、「ストアA」が示す店舗において、「取引対象#1」が示す取引対象が、「取引対象名#1」という名称で販売されており、販売者によって設定された価格が「4500」円であり、販促割合が「15パーセント」に設定されている旨を示す。また、このような情報は、「取引対象#1」が示す取引対象を販売するコンテンツに配置される情報が「コンテンツデータ#1」であり、取引対象コンテンツが「属性#1」と対応する利用者に対して提供される旨を示す。
なお、図3に示す例では、「取引対象#1」、「取引対象名#1」、「コンテンツデータ#1」、「属性#1」等といった概念的な値を記載したが、実際には、取引対象データベース31には、取引対象を識別する文字列、取引対象名となる文字列、取引対象の画像や説明文、利用者の属性を示す数値や文字列等のデータが登録されることとなる。
図2に戻り、説明を続ける。供給者コンテンツデータベース32には、供給者コンテンツに関する情報が登録される。例えば、図4は、実施形態に係る供給者コンテンツデータベースに登録される情報の一例を示す図である。図4に示すように、供給者コンテンツデータベース32には、「供給者ID」、「供給者ページ」、「供給者コンテンツ」、「取引対象ID」、「対応属性」、および「選定対象情報」といった項目を有する情報が登録される。
ここで、「供給者ID」とは、供給者コンテンツと対応する供給者を識別する情報である。また、「供給者ページ」とは、対応付けられた「供給者ID」が示す供給者の供給者ページを示す情報である。また、「供給者コンテンツ」とは、対応付けられた「供給者ID」が示す供給者により供給される取引対象を紹介する供給者コンテンツのデータである。また、「取引対象ID」は、対応付けられた「供給者コンテンツID」が紹介する取引対象を示す取引対象IDである。また、「対応属性」は、対応付けられた「供給者コンテンツ」の配信先となる利用者Uの属性を示す情報である。また、「選定対象情報」は、対応付けられた「供給者コンテンツ」と対応する取引対象として、予め選定された選定対象を示す情報であり、選定対象を販売するストアの情報と、取引対象の取引対象IDとを示す情報である。
例えば、図4に示す例では、供給者ID「B10」、供給者ページ「供給者ページ#1」、供給者コンテンツ「供給者コンテンツ#1−1」、取引対象ID「取引対象#1−1」、対応属性「対応属性#1−1」、および選定対象情報「選定対象情報#1−1・・・」が対応付けて登録されている。このような情報は、「B10」が示す供給者の供給者ページが「供給者ページ#1」であり、「B10」が示す供給者によって、「取引対象#1−1」が示す取引対象を紹介する供給者コンテンツとして、「供給者コンテンツ#1−1」が登録されている旨を示す。また、このような情報は、「供給者コンテンツ#1−1」が配信される利用者Uの属性として「対応属性#1−1」が登録されており、「供給者コンテンツ#1−1」と対応する選定対象として、「選定対象#1−1・・・」が示すストアが出品する取引対象が予め登録されている旨を示す。
なお、図4に示す例では、「B10」、「供給者ページ#1」、「供給者コンテンツ#1−1」、「対応属性#1−1」、「選定対象情報#1−1・・・」等といった概念的な値を記載したが、実際には、供給者コンテンツデータベース32には、供給者を識別する文字列、供給者ページのURL(Uniform Resource Locator)、供給者コンテンツのデータ、利用者Uの属性を示す文字列や数値等、選定対象を出品するストアの情報や取引対象ID等が登録されることとなる。
図2に戻り、説明を続ける。制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報提供装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。図2に示すように、制御部40は、登録部41、受付部42、選択部43、検索部44、および配信部45を有する。
登録部41は、電子商店街に出品する取引対象の登録を受付ける。例えば、登録部41は、販売者端末300から取引対象を出品するストアの情報、取引対象ID、取引対象名、価格、販促割合、コンテンツデータ、対応属性等の登録を受付ける。このような場合、登録部41は、受付けた各種の情報を取引対象データベース31に登録する。
受付部42は、所定の取引対象を供給する供給者から、第1コンテンツである供給者コンテンツを受付ける。例えば、受付部42は、供給者端末200から、供給者コンテンツ、供給者コンテンツが紹介する取引対象の取引対象ID、供給者コンテンツの配信先となる利用者の属性を示す対応属性等を受付ける。このような場合、受付部42は、供給者を識別する供給者IDとともに、受付けた各種の情報を供給者コンテンツデータベース32に登録する。なお、受付部42は、複数の供給者コンテンツの登録を受付けてもよい。
また、受付部42は、所定のタイミングで供給者コンテンツデータベース32を参照し、選定対象IDが登録されていない供給者コンテンツを特定し、特定した供給者コンテンツや対応する取引対象IDが示す取引対象の情報を所定の運営者に提供する。そして、受付部42は、所定の運営者が選定対象として選定した取引対象の取引対象IDを受付けると、受付けた取引対象IDを選定対象IDとして供給者コンテンツデータベース32に登録する。
選択部43は、配信対象となる供給者コンテンツを選択する。例えば、選択部43は、配信部45が供給者ページの配信要求を端末装置100から受付けた場合は、供給者コンテンツデータベース32を参照し、配信要求の対象となる供給者ページと対応付けられた供給者IDを特定する。また、選択部43は、配信元となる利用者Uの属性を特定する。そして、選択部43は、特定した供給者IDと対応付けられた各供給者コンテンツの対応属性と利用者Uの属性との一致度や類似度に基づくスコアを算出し、算出したスコアに基づいて、配信対象となる1つまたは複数の供給者コンテンツを選択する。例えば、選択部43は、各供給者コンテンツに対する利用者の興味の強さを示すスコアを算出し、算出したスコアが所定の閾値を超えた供給者コンテンツを配信対象として選択する。
検索部44は、配信対象として選択された供給者コンテンツと関連する取引対象を電子商店街から検索する。例えば、検索部44は、供給者コンテンツデータベース32を参照し、選択部43によって配信対象として選択された供給者コンテンツが紹介する取引対象の取引対象IDを特定する。そして、検索部44は、取引対象データベース31を参照し、取引対象IDが、供給者コンテンツデータベース32から特定した取引対象IDと一致する取引対象、すなわち、電子商店街に出品された取引対象のうち、配信対象となる供給者コンテンツが紹介する取引対象を特定する。なお、検索部44は、配信対象となる供給者コンテンツが紹介する取引対象と類似する取引対象や関連する取引対象を検索してもよい。
配信部45は、販売者により電子商店街に出品された取引対象のうち配信対象として選択された供給者コンテンツと関連する取引対象の取引対象コンテンツを生成し、生成した取引対象コンテンツを含む対応コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、配信対象として選択された供給者コンテンツを配信する。より具体的には、配信部45は、生成した対応コンテンツとともに、供給者と対応する供給者ページに配置されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。
例えば、配信部45は、供給者コンテンツデータベース32を参照し、選択部43によって選択された供給者コンテンツと対応付けられた選定対象情報を特定する。すなわち、配信部45は、配信先となる利用者の属性に応じて選択された供給者コンテンツの選定対象を特定する。また、配信部45は、特定した選定対象情報が示すストアと取引対象との組を取引対象データベース31から検索し、検索したストアと取引対象との組に対応付けられた価格やコンテンツデータ等から、選定対象となる取引対象の取引対象コンテンツを生成する。そして、配信部45は、生成した取引対象コンテンツを配置した選定コンテンツを生成する。
また、配信部45は、検索部44によって検索された取引対象、すなわち、配信対象となる供給者コンテンツと関連するする取引対象として検索された取引対象の価格やコンテンツデータから取引対象コンテンツを生成し、生成した取引対象コンテンツを配置した検索コンテンツを生成する。そして、配信部45は、配信対象となる供給者ページに、選択された供給者コンテンツ、生成した選定コンテンツおよび検索コンテンツを配置し、各コンテンツを配置した供給者ページを端末装置100へと配信する。
なお、配信部45は、供給者コンテンツが対応コンテンツとともに表示されるのであれば、供給者コンテンツや対応コンテンツを実際に配置した供給者ページを配信する必要はない。例えば、配信部45は、供給者ページを配信するとともに、供給者コンテンツや対応コンテンツのデータとともに、供給者コンテンツや対応コンテンツの配置位置を示す制御情報を配信してもよい。このような場合、端末装置100は、制御情報に従って、供給者ページに供給者コンテンツや対応コンテンツを配置して表示することとなる。
このように、配信部45は、第1コンテンツに基づいて生成された第2コンテンツである選定コンテンツや検索コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、第1コンテンツである供給者コンテンツを配信する。また、配信部45は、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象として電子商店街を運営する運営者により選択された選定対象を示す選定コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。また、配信部45は、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象として検索された取引対象を示す検索コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。
なお、配信部45は、供給者コンテンツを対応コンテンツよりも優先的に表示されるコンテンツとして配信してもよい。例えば、配信部45は、供給者ページのうち配信時に初期表示される範囲に供給者コンテンツを配置してもよい。また、配信部45は、供給者コンテンツを初期表示される範囲に配置して表示させる制御情報とともに、供給者コンテンツを配信してもよい。また、配信部45は、供給者ページのうち、初期表示される範囲よりも表示サイズが大きい態様で、供給者ページに供給者コンテンツを配置してもよく、初期表示される範囲よりも表示サイズが大きい態様で表示あせる制御情報とともに、供給者コンテンツを配信してもよい。
また、配信部45は、供給者コンテンツが表示された際に利用者Uが所定の操作を行った場合には、対応コンテンツが表示されるように、供給者コンテンツを配信してもよい。例えば、配信部45は、利用者Uが所定の操作を行うまでは供給者コンテンツのみを表示し、利用者Uが所定の操作を行った場合には、供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを表示するように、供給者コンテンツを配信してもよい。
より具体的な例を挙げると、配信部45は、初期表示される範囲全体に供給者コンテンツを配置し、他の領域に対応コンテンツを配置した供給者ページを配信してもよい。このような供給者ページを配信した場合、端末装置100は、供給者コンテンツのみを表示し、スクロール操作が行われて初めて、対応コンテンツを表示することとなる。また、他の例では、配信部45は、初期表示において、供給者コンテンツをフロート表示し、利用者Uがスクロール操作を行った場合は、供給者コンテンツのフロート表示を取りやめるとともに、対応コンテンツを表示する処理を端末装置100に実行させる制御情報を生成する。そして、配信部45は、生成した制御情報とともに、供給者コンテンツの配信を行ってもよい。
また、配信部45は、配信対象として複数の供給者コンテンツが選択された場合は、カルーセル表示可能な態様で表示されるように、選択された複数の供給者コンテンツを配信してもよい。例えば、配信部45は、カルーセル表示される態様で、複数の供給者コンテンツを供給者ページに配置してもよく、端末装置100にカルーセル表示させるための制御情報とともに、複数の供給者コンテンツを配信してもよい。
また、配信部45は、複数の供給者コンテンツのうち画面上に表示された供給者コンテンツと関連する取引対象を示す情報が配置された対応コンテンツを取得して表示させる制御情報とともに、複数の供給者コンテンツを配信してもよい。このような場合、端末装置100は、利用者Uの操作によって表示される供給者コンテンツが変更した場合は、変更した供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを情報提供装置10から取得し、取得した対応コンテンツを表示することとなる。なお、配信部45は、配信対象となる複数の供給者コンテンツとともに、予め供給コンテンツごとに生成した複数の対応コンテンツを配信してもよい。このような場合、端末装置100は、利用者Uの操作によって表示される供給者コンテンツが変更した場合は、変更後の供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを表示すればよい。
また、配信部45は、対応コンテンツとして、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象であって、配信先となる利用者の属性に応じて選択された取引対象の取引対象コンテンツが配置された対応コンテンツを生成する。例えば、配信部45は、検索部44によって検索された取引対象と対応付けられた対応属性と、利用者Uの属性との一致度に応じたスコアを算出し、算出したスコアの値が所定の閾値を超える取引対象を特定する。そして、配信部45は、特定した取引対象の取引対象コンテンツを含む対応コンテンツを生成してもよい。また、配信部45は、算出したスコアの値に基づいて、取引対象コンテンツを配置する位置や順番を変更してもよい。
〔3.端末装置の構成〕
上述した例では、情報提供装置10は、供給者コンテンツや対応コンテンツを配置した供給者ページを配信する例の他に、供給者コンテンツや対応コンテンツを供給者ページに配置して表示させる制御情報を供給者コンテンツとともに端末装置100へと配信する例について説明した。以下の説明では、図5を用いて、制御情報を供給者コンテンツとともに配信した際に端末装置100が実行する処理の一例について説明する。図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供装置10との間で情報の送受信を行う。
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
物理センサ140は、端末装置100の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ140は、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ140は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。
制御部150は、例えば、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムやその他のアプリケーションプログラムに該当する。
図5に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示制御部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、操作制御部152から電子商店街のURLを受信した場合は、情報提供装置10に対して受信したURLが示すコンテンツの配信要求を送信する。
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対して電子商店街のコンテンツの表示操作を行った場合は、表示対象となるコンテンツのURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示制御部153に出力する。
表示制御部153は、受信した供給者ページや各種のコンテンツを出力部130に表示させる。例えば、表示制御部153は、図5に示すように、配置部154、表示部155、および取得部156として動作し、表示処理を実行する。なお、配置部154、表示部155、および取得部156は、例えば、CPUやMPU等によって、情報提供装置10から配信された制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現されることとなる。
配置部154は、供給者ページに供給者コンテンツおよび対応コンテンツを配置して表示する。例えば、配置部154は、供給者ページのうち、初期表示される範囲やより優先的に表示される範囲に供給者コンテンツを配置し、他の領域に対応コンテンツを配置する。なお、配置部154は、供給者コンテンツや対応コンテンツを配置する位置については、任意の設定が採用可能である。
また、配置部154は、複数の供給者コンテンツをカルーセル表示させる旨を制御情報が示す場合は、複数の供給者コンテンツをカルーセル表示可能な態様で、供給者ページに配置して表示する。また、配置部154は、供給者コンテンツをフロート表示する旨を制御情報が示す場合は、供給者コンテンツを供給者ページに配置せず、対応コンテンツのみを供給者ページに配置する。
表示部155は、供給者コンテンツを対応コンテンツとともに表示する。例えば、表示部155は、供給者コンテンツと対応コンテンツとが配置された供給者ページを出力部130に表示させる。また、表示部155は、複数の供給者コンテンツをカルーセル表示可能な態様で表示する。そして、表示部155は、カルーセル表示された供給者コンテンツを変更する操作が行われた場合は、操作内容に従って、表示する供給者コンテンツを変更するとともに、表示されている対応コンテンツを、変更後の供給者コンテンツと対応する対応コンテンツへと変更する。
なお、表示部155は、供給者コンテンツがフロート表示される場合、初期表示において供給者ページの前面に供給者コンテンツを重ねて表示する。そして、表示部155は、制御情報が示す操作が行われた場合は、フロート表示された供給者コンテンツを消去し、供給者ページのみを表示する。
取得部156は、カルーセル表示された供給者コンテンツを変更する操作が行われた場合は、変更後の供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを取得する。例えば、取得部155は、カルーセル表示された供給者コンテンツを変更する操作が行われた場合は、変更後の供給者コンテンツを示す情報を情報提供装置10へと送信する。このような場合、情報提供装置10は、変更後の供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを生成し、生成した対応コンテンツを端末装置100へと送信する。この結果、表示部155は、変更後の供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを表示することとなる。
〔4.供給者ページの表示例〕
以下、図6、図7を用いて、供給者ページの表示例について説明する。図6は、実施形態に係る供給者ページの表示例を示す第1の図である。また、図7は、実施形態に係る供給者ページの表示例を示す第2の図である。なお、以下に説明する表示例は、情報提供装置10が、以下の表示例を実現する供給者ページを生成し配信することで実現されてもよく、例えば、情報提供装置10が、以下の表示例で各コンテンツを表示するように端末装置100を制御する制御情報を配信することで、実現されてもよい。
まず、図6を用いて、カルーセル表示可能な複数の供給者コンテンツを配信した際の表示例について説明する。例えば、端末装置100は、供給者コンテンツC11、選定コンテンツC12、および検索コンテンツC13が配置された供給者ページC10の配信を受付ける。このような場合、端末装置100は、図6の第1状態に示すように、配信された供給者ページC10を表示する。
ここで、供給者ページC10には、不可視状態で供給者コンテンツC21が配置されており、カルーセル表示可能であるものとする。このような場合、端末装置100は、利用者Uの指F10が画面左方向に供給者コンテンツC11をスライドさせる操作を行った場合には、供給者コンテンツC11を供給者コンテンツC21へと徐々に切替える。
さらに、端末装置100は、供給者コンテンツC21と対応する対応コンテンツを取得する。例えば、端末装置100は、情報提供装置10に対して供給者コンテンツC21を示す情報を送信し、供給者コンテンツC21と対応する選定コンテンツC22および検索コンテンツC23を取得する。なお、情報提供装置100は、供給者コンテンツC21と対応する対応コンテンツをあらかじめ端末装置100に配信していてもよい。
そして、端末装置100は、第2状態に示すように、供給者コンテンツC21を表示するとともに、選定コンテンツC12および検索コンテンツC13を、選定コンテンツC22および検索コンテンツC23に変更する。このため、端末装置100は、カルーセル表示される複数の供給者コンテンツのうち、画面上に表示された供給者コンテンツと対応する対応コンテンツを表示することができる。
次に、図7を用いて、供給者コンテンツをフロート表示する処理の一例について説明する。なお、図7に示す例では、スマートフォンを端末装置100とする処理の一例について記載したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、供給者ページ上に選定コンテンツと検索コンテンツとを配置するとともに、供給者ページと供給者コンテンツとを配信する。このような場合、端末装置100は、第1状態に示すように、画面上に供給者ページを表示するとともに、供給者ページの前面に透過度を設定した黒色の画像を表示し、さらに黒色の画像の前面に供給者コンテンツを重ねて表示する。
そして、端末装置100は、例えば、利用者Uの指F10が供給者コンテンツが表示されていない領域でスクロール操作を行った場合は、第2状態に示すように、供給者コンテンツの表示を取りやめ、供給者ページを表示してもよい。
また、他の例では、情報提供装置10は、供給者ページのうち、初期表示される領域に黒色の画像を配置するとともに、かかる画像の前面に供給者コンテンツを配置する。また、情報提供装置10は、初期表示される領域よりも下側に、選定コンテンツや検索コンテンツを配置する。そして、情報提供装置10は、供給者ページを配信する。
このような供給者ページが配信された場合、端末装置100は、第3状態に示すように、初期表示においては供給者コンテンツのみを表示することとなる。そして、情報提供装置10は、利用者Uの指F10が供給者ページを画面上方向へとスクロールさせる上スクロール操作を行った場合は、第4状態に示すように、供給者ページを画面上方向へとスクロールさせることで、選定コンテンツや検索コンテンツを表示する。
〔5.情報提供装置の処理フロー〕
次に、図8を用いて、情報提供装置10が実行する配信処理の流れの一例について説明する。図8は、実施形態に係る情報提供装置が実行する配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、情報提供装置10は、図8に示す処理に先立って、供給者コンテンツの登録や取引対象の出品を受付けているものとする。
例えば、情報提供装置10は、供給者ページの配信要求を受付けたか否かを判定し(ステップS101)、受付けていない場合は(ステップS101:No)、受付けるまで待機する。また、情報提供装置10は、供給者ページの配信要求を受付けた場合は(ステップS101:Yes)、配信要求対象となる供給者ページと対応する供給者により登録された供給者コンテンツの中から、利用者Uの属性に応じて、配信対象となる供給者コンテンツを選択する(ステップS102)。
続いて、情報提供装置10は、選択した供給者コンテンツに対応する選定コンテンツと検索コンテンツとを生成する(ステップS103)。例えば、情報提供装置10は、選択した供給者コンテンツが紹介する取引対象に基づいて運営者が予め選定した取引対象の取引対象コンテンツを含む選定コンテンツを生成する。また、情報提供装置10は、選択した供給者コンテンツが紹介する取引対象と関連する取引対象であって、電子商店街に出品された取引対象の中から検索された取引対象の取引対象コンテンツを含む検索コンテンツを生成する。そして、情報提供装置10は、供給者ページに供給者コンテンツと選定コンテンツと検索コンテンツとを配置し(ステップS104)、供給者ページを配信し(ステップS105)、処理を終了する。
〔6.端末装置の処理フロー〕
次に、図9を用いて、端末装置100が実行する配信処理の流れの一例について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置が実行する配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図9に示す例では、複数の供給者コンテンツがカルーセル表示可能な状態で配置された供給者ページを表示する際に端末装置100が実行する処理の一例について記載した。
例えば、端末装置100は、配信された供給者ページを表示する(ステップS201)。そして、端末装置100は、供給者コンテンツのスクロール操作が行われたか否かを判定する(ステップS202)。すなわち、端末装置100は、カルーセル表示可能な複数の供給者コンテンツのうち、表示される供給者コンテンツを変更する操作が行われたか否かを判定する。
そして、端末装置100は、供給者コンテンツのスクロール操作が行われた場合は(ステップS202:No)、スクロール後に表示される供給者コンテンツに対応する選定コンテンツと検索コンテンツとを新たに取得する(ステップS203)。そして、端末装置100は、スクロール操作に応じて供給者コンテンツを変更するとともに、新たに取得し選定コンテンツと検索コンテンツとを供給者ページに配置して表示する(ステップS204)。その後、端末装置100は、ステップS202から処理を繰り返し実行する。なお、端末装置100は、供給者コンテンツのスクロール操作が行われていない場合は(ステップS202:No)、そのまま待機する。
〔7.変形例〕
上記では、図1を用いて、情報提供装置10が実行する配信処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、情報提供装置10が実行する配信処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する配信処理は、例えば、登録部41、受付部42、選択部43、検索部44、および配信部45によって実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
〔7−1.供給者コンテンツの態様について〕
上述した情報提供装置10は、供給者により登録された任意のコンテンツを供給者コンテンツとして配信した。ここで、情報提供装置10は、供給者により登録されたコンテンツであれば、任意の内容のコンテンツを供給者コンテンツとして配信してもよい。例えば、情報提供装置10は、供給者のブランドイメージを示すようなコンテンツ、供給者とタイアップする人物を示すコンテンツ、意見広告等、特定の取引対象を紹介しないコンテンツを供給者コンテンツとして配信してもよい。また、情報提供装置10は、特定の取引対象を紹介しないコンテンツを供給者コンテンツとして配信する場合は、供給者により供給される取引対象の取引対象コンテンツを対応コンテンツとして配信してもよい。
ここで、供給者コンテンツは、所謂広告と見做せるコンテンツであってもよいが、広告以外のコンテンツであってもよい。ここで、広告とは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公ともに対する通知、供給者ページに関する情報の一部、その他任意のコンテンツであるものとする。すなわち、供給者コンテンツは、利用者に興味を抱かせ、供給者コンテンツに含まれる情報、または、供給者コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、利用者に対して興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを供給者コンテンツとして適用可能である。
また、供給者コンテンツは、供給者ページ専用のコンテンツでなくともよい。例えば、供給者コンテンツは、動画供給サイトや供給者のホームページ等に掲載された動画像等のコンテンツであってもよい。このような場合、情報提供装置10は、供給者コンテンツのデータそのものを配信してもよく、供給者コンテンツが掲載された動画共有サイトのURLやサムネイル等を供給者コンテンツとして配信してもよい。
また、供給者コンテンツは、ゲームやプレイアブル広告等、利用者の操作によって動的に変化するコンテンツであってもよい。また、供給者コンテンツは、音声を含むものであってもよい。また、供給者コンテンツは、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションやカメラアプリケーション等といった各種アプリケーションとして動作するコンテンツ、その他任意のコンテンツであってもよい。
また、供給者コンテンツは、供給者自身により登録されるものではなく、例えば、供給者から依頼を受けた広告代理店等により登録されてもよい。このような場合、図1に示す供給者端末200は、広告代理店が使用する端末装置であってもよい。すなわち、供給者コンテンツは、供給者の発意の下、電子商店街における供給者ページにおいて、供給者が発信したい情報を伝達するものであれば、任意のコンテンツが採用可能である。
〔7−2.制御情報について〕
上記した端末装置100は、情報提供装置10から配信された制御情報を用いて、上記した表示態様を実現した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10が提供する処理が複数のサーバ装置等により実現される場合、制御情報は、供給者ページを配信するサーバ装置から配信されてもよく、供給者コンテンツを配信するサーバ装置から配信されてもよい。また、制御情報は、供給者ページに埋め込まれていてもよい。
また、端末装置100は、上述した表示態様を実現するアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。また、端末装置100は、アプリケーションに対して、供給者コンテンツの配置位置や表示態様を変化させる制御情報の配信を受付けてもよい。
〔7−3.供給者コンテンツの配信許諾について〕
ここで、情報提供装置10は、供給者ページの配信先となる利用者が、供給者コンテンツの配信を所望する旨をあらかじめ登録している場合にのみ、供給者コンテンツを配信してもよい。また、情報提供装置10は、供給者ページの配信先となる利用者が、予め供給者ページの配信態様に対するアンケートに協力する旨の許諾を行っている場合には、供給者コンテンツの配信後、所定のメールアドレスに供給者コンテンツについての各種評価を求めるアンケートをプッシュ配信してもよい。
〔7−4.評価について〕
ここで、情報提供装置10は、上述したアンケートの結果のみならず、配信先の利用者による供給者コンテンツへの評価を受付けてもよい。例えば、情報提供装置10は、供給者ページに、供給者コンテンツに対する評価やコメントを入力するためのコンテンツを配置し、広く一般から評価を受付けてもよい。また、情報提供装置10は、供給者コンテンツや供給者コンテンツに関するメッセージ等を各種SNS等に投稿するためのコンテンツを供給者ページに配置してもよい。また、情報提供装置10は、供給者コンテンツそのものに対する評価のみならず、供給者コンテンツが配置された供給者ページや供給者に対する評価を受付けてもよい。
このような供給者コンテンツ、供給者ページおよび供給者に対する評価やSNSへの投稿は、供給者コンテンツの訴求効果を示す指針となりうる。情報提供装置10は、上述した各種評価や投稿の階数や内容、評価や投稿を行った利用者の属性等に基づくレポートを作成し、作成したレポートを供給者に対して提供してもよい。また、情報提供装置10は、供給者コンテンツの閲覧回数、供給者コンテンツの表示回数、表示時間、再生回数、再生時間、再生位置等、供給者コンテンツに対する操作内容、供給者コンテンツが配置された供給者ページの滞在時間等をログとして取得し、ログに基づくレポートを供給者に対して提供してもよい。
また、情報提供装置10は、供給者コンテンツに対する各種操作内容のみならず、供給者ページに対する操作内容、供給者ページの表示時間、スクロール操作の回数、リロードした回数や、供給者コンテンツや供給者ページを特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作をログとして取得し、ログに基づくレポートを供給者に対して提供してもよい。また、このようなログは、供給者コンテンツそのものや供給者コンテンツが配置された供給者ページの広告効果を示す指標として用いられてもよい。
〔7−5.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
なお、情報提供装置10や端末装置100は、上述した任意の処理を適宜組み合わせて、実行してもよい。また、かかる組合せは、例えば、供給者コンテンツを供給者が登録する際に、どのような表示態様で供給者コンテンツを表示させるかを示す情報を合わせて登録することで、設定可能としてもよい。このような場合、情報提供装置10は、供給者により設定内容に応じて、制御情報を生成し、生成した制御情報を配信すればよい。この結果、端末装置100は、上述した任意の処理を組み合わせた態様で、供給者コンテンツを表示することができる。
〔7−6.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る情報提供装置10や端末装置100は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。また、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。
〔8.効果〕
上述したように、情報提供装置10は、所定の取引対象を供給する供給者から、供給者コンテンツを受付ける。そして、情報提供装置10は、所定の販売者により電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象を示す情報である取引対象コンテンツが配置された対応コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、電子商店街において供給者の意図を反映させたコンテンツを提供することができる。
また、情報提供装置10は、対応コンテンツとともに供給者と対応する供給者ページに配置されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、電子商店街において供給者ページを閲覧する利用者に対し、供給者の意図を反映させたコンテンツを提供することができる。
また、情報提供装置10は、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象として電子商店街を運営する運営者により選択された取引対象、すなわち、選定対象を示す選定コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。また、情報提供装置10は、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象として検索された取引対象を示す検索コンテンツとともに表示されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、供給者コンテンツが伝えようとする情報と取引対象コンテンツが表示される取引対象との乖離を防ぐことができる。また、情報提供装置10は、供給者コンテンツに対して興味を有する利用者に対し、供給者コンテンツと関連する取引対象を電子商店街で販売するコンテンツを円滑に提供することができる。
また、情報提供装置10は、供給者コンテンツを対応コンテンツよりも優先的に表示されるコンテンツとして配信する。例えば、情報提供装置10は、供給者コンテンツと対応コンテンツとが配置される供給者ページのうち、配信時に表示される範囲、すなわち、初期表示される範囲に配置されるコンテンツとして、供給者コンテンツを配信する。また、情報提供装置10は、例えば、供給者コンテンツと対応コンテンツとが配置されるコンテンツのうち、配信時に表示される範囲よりも表示サイズが大きい態様で、供給者コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、供給者ページを閲覧する利用者に対してまず供給者コンテンツを提供し、その後、取引対象コンテンツを提供するので、供給者コンテンツと関連する取引対象の販売機会を促進することができる。
また、情報提供装置10は、供給者コンテンツが表示された際に利用者が所定の操作を行った場合には、対応コンテンツが表示されるように、供給者コンテンツを配信する。例えば、情報提供装置10は、利用者が所定の操作を行うまでは供給者コンテンツのみを表示し、その利用者が所定の操作を行った場合には、対応コンテンツを表示するように、供給者コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、供給者コンテンツに対して興味を有する利用者に、関連する取引対象の取引対象コンテンツを提供するので、供給者コンテンツと関連する取引対象の販売機会を促進することができる。
また、情報提供装置10は、複数の供給者コンテンツを受付けし、複数の供給者コンテンツのうち、配信先となる利用者の属性に応じて選択された供給者コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、利用者が興味を有する可能性がより高い供給者コンテンツを配信できる。
また、情報提供装置10は、対応コンテンツとして、電子商店街に出品された取引対象のうち供給者コンテンツと関連する取引対象であって、配信先となる利用者の属性に応じて選択された取引対象を示す取引対象コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、取引対象の販売機会を促進することができる。
また、情報提供装置10は、複数の供給者コンテンツを受付し、カルーセル表示されるコンテンツとして、複数の供給者コンテンツを配信する。また、情報提供装置10は、複数の供給者コンテンツのうち画面上に表示された供給者コンテンツと関連する取引対象を示す情報が配置された対応コンテンツを取得して表示する端末装置100に対し、複数の供給者コンテンツを配信する。このため、情報提供装置10は、利用者が選択した供給者コンテンツと関連する取引対象の取引対象コンテンツを提供するので、取引対象の販売機会を促進することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。