JP6853064B2 - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6853064B2
JP6853064B2 JP2017034351A JP2017034351A JP6853064B2 JP 6853064 B2 JP6853064 B2 JP 6853064B2 JP 2017034351 A JP2017034351 A JP 2017034351A JP 2017034351 A JP2017034351 A JP 2017034351A JP 6853064 B2 JP6853064 B2 JP 6853064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
input
resistor
signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017034351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018142766A (ja
Inventor
浩一 柳沢
浩一 柳沢
大桂 池田
大桂 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2017034351A priority Critical patent/JP6853064B2/ja
Publication of JP2018142766A publication Critical patent/JP2018142766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6853064B2 publication Critical patent/JP6853064B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、複数の増幅器が多段に接続されて構成された高増幅率の増幅回路に関するものである。
この種の増幅回路として、下記の特許文献1に開示された2種類の増幅回路が知られている。このうちの第1の増幅回路は、帰還抵抗によって一定の増幅率に規定された演算増幅器を2つ備え、各演算増幅器が多段(直列)に接続されることによって全体として高増幅率となるように構成されている。また、第2の増幅回路は、2つの演算増幅器が多段(直列)に接続されると共に、2つの演算増幅器のうちの終段側の演算増幅器の出力が初段側の演算増幅器の入力に帰還抵抗を介して負帰還されるように構成されている。この第2の増幅回路では、全体の増幅率が初段側の演算増幅器の入力抵抗の抵抗値と帰還抵抗の抵抗値とで規定される。したがって、この第2の増幅回路では、入力抵抗の抵抗値に対して帰還抵抗の抵抗値を大きくすることで、全体の増幅率を高増幅率とすることが可能となっている。
特開平6−326523号公報(第2頁、第1−2図)
ところが、上記した従来の増幅回路には、以下のような課題が存在する。具体的には、上記の第1の増幅回路には、初段側の演算増幅器および終段側の演算増幅器にそれぞれ生じる直流オフセット電圧やドリフトについて、演算増幅器毎に調整を行う必要があるため、調整作業に手間がかかるという課題が存在している。一方、上記の第2の増幅回路では、終段側の演算増幅器の出力が初段側の演算増幅器の入力に負帰還されるため、直流オフセット電圧やドリフトについては、初段側の演算増幅器についてだけ調整を行えばよいため、調整作業の手間を軽減できる。しかしながら、この第2の増幅回路には、多段の負帰還ゆえに特に高周波領域において演算増幅器の安定性が損なわれることがあり、発振などの不具合が生じやすいという課題が存在している。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、低周波領域から高周波領域に至る広い周波数領域に亘って高増幅率で、かつ安定して動作し得る増幅回路を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の増幅回路は、入力信号が入力される信号入力部に一端が接続された第1抵抗と、コンデンサが反転入力端子と出力端子との間に接続された演算増幅器を有すると共に入力部に前記第1抵抗の他端が接続されて、当該入力部に入力される信号を積分して出力部から出力する積分器と、反転入力端子が第2抵抗を介して前記信号入力部に接続されると共に第3抵抗を介して出力端子に接続され、かつ非反転入力端子が前記積分器の出力部に接続された演算増幅器を有する第1増幅器と、1つまたは直列接続された2つ以上の増幅器で構成されて、前記第1増幅器から出力される信号を非反転増幅して信号出力部に出力信号として出力する第2増幅器と、前記信号出力部と前記積分器の前記入力部との間に接続された第4抵抗とを備え、前記第1抵抗および前記第4抵抗の各抵抗値は、当該第4抵抗の抵抗値を当該第1抵抗の抵抗値で除算して得られる値が前記第1増幅器および前記第2増幅器の各増幅率の乗算値と同等となるように規定されている
請求項1記載の増幅回路によれば、上記の第1抵抗、積分器、第1増幅器、第2増幅器および第4抵抗を備えたことにより、直流オフセット電圧やドリフトについての調整作業を低周波領域での動作のときの初段となる積分器の演算増幅器に対してだけ行い、積分器の後段となる第1増幅器および第2増幅器に対するこの調整作業を省くことを可能とし、かつ高周波領域においては負帰還による増幅動作を行わないで第1増幅器および第2増幅器だけで増幅する構成として発振などの不具合の発生を回避すること(安定した増幅動作)を可能としつつ、低周波領域(直流を含む周波数領域)から高周波領域に亘って、入力信号を高増幅率で反転増幅して出力信号として信号出力部から出力することができる。
また、この増幅回路によれば、低周波領域での増幅率と高周波領域での増幅率とを同等とさせることができるため、低周波領域から高周波領域に亘って、入力信号を一定の高増幅率で反転増幅して出力信号として信号出力部から出力することができる。
増幅回路1の回路図である。
以下、増幅回路の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、増幅回路としての増幅回路1の構成について説明する。図1に示す増幅回路1は、信号入力部2、抵抗3、積分器4、第1増幅器5、第2増幅器6、抵抗7および信号出力部8を備え、信号入力部2から入力される入力信号(電圧信号)Siを増幅して信号出力部8から出力信号(電圧信号)Soとして出力可能に構成されている。なお、入力信号Siは、例えば、図1において破線で示すような増幅器AP(例えば演算増幅器で構成されて、出力インピーダンスの極めて低い増幅器)から出力される信号であるものとする。
抵抗3は第1抵抗(抵抗値Rs)であって、一端が信号入力部2に接続されると共に、他端が積分器4の後述する入力部4aに接続されている。
積分器4は、一例として、入力部4a、入力抵抗4b,4c、演算増幅器4d、コンデンサ4e、分圧用の抵抗4f,4gおよび出力部4hを備えて構成されている。具体的には、入力部4aは、抵抗3の他端に接続されている。入力抵抗4bは、一端が入力部4aに接続されると共に、他端が演算増幅器4dの反転入力端子に接続されている。入力抵抗4cは、一端が増幅回路1の基準電位(グランドG)に接続されると共に、他端が演算増幅器4dの非反転入力端子に接続されている。コンデンサ4eは、一端が演算増幅器4dの反転入力端子に接続されると共に他端が演算増幅器4dの出力端子に接続されている。抵抗4f,4gは、直列接続されて、演算増幅器4dの出力端子とグランドGとの間に接続されている。具体的には、本例では、抵抗4fおよび抵抗4gの直列回路(抵抗4fの他端に抵抗4gの一端が接続されて構成された直列回路)は、その一端(抵抗4fの一端)が演算増幅器4dの出力端子に接続されると共に、その他端(抵抗4gの他端)がグランドGに接続されている。出力部4hは、抵抗4fの他端と抵抗4gの一端の接続点に接続されている。
この構成により、積分器4は、コンデンサ4eのインピーダンスが入力抵抗4bの抵抗値に対して十分に大きくなる低周波領域(直流を含む)においては、高増幅率の反転増幅器として機能し、一方、コンデンサ4eのインピーダンスが入力抵抗4bの抵抗値に対して十分に小さくなる高周波領域においては、増幅率の極めて小さな(増幅率がほぼゼロの)反転増幅器(言い換えれば、この高周波領域に含まれる周波数の信号成分を除去(大幅に低減)する高域除去フィルタ)として機能する。また、積分器4に使用する演算増幅器4dについては、上記したように低周波領域で増幅器として機能するものであることから、広帯域な演算増幅器(高い周波数領域まで動作可能な演算増幅器)である必要は無いが、低オフセット(さらには、低ドリフト)の演算増幅器であるのが好ましい。これにより、負帰還動作において直流オフセット電圧やドリフトについての調整が必要となるこの積分器4の演算増幅器4dに対するこの調整を確実に行い得るようにすることが可能となる。
また、本例の積分器4では、抵抗4fおよび抵抗4gの直列回路が分圧回路として機能して、演算増幅器4dから出力される信号を分圧して出力部4hに出力する。したがって、この積分器4では、抵抗4fおよび抵抗4gの各抵抗値を調節することで、出力部4hから出力される信号のレベル調整が可能となっている。また、抵抗4gは、その一端が出力部4hを介して第1増幅器5の後述する演算増幅器5eにおける非反転入力端子に接続されることで、積分器4が増幅率の極めて小さな反転増幅器として機能する際に、演算増幅器5eの非反転入力端子の電位をグランドGの電位に安定して規定する。
第1増幅器5は、一例として、入力部5a,5b、抵抗5c,5d、演算増幅器5eおよび出力部5fを備えて構成されている。一方の入力部5aは、信号入力部2に接続されている。他方の入力部5bは、積分器4の出力部4hに接続されている。抵抗5c,5dのうちの一方の抵抗5cは第2抵抗であって、一端が入力部5aに接続されると共に他端が演算増幅器5eの反転入力端子に接続されて、演算増幅器5eの入力抵抗として機能する。他方の抵抗5dは第3抵抗であって、一端が演算増幅器5eの反転入力端子に接続されると共に他端が演算増幅器5eの出力端子に接続されて、演算増幅器5eの負帰還路を構成する帰還抵抗として機能する。演算増幅器5eは、その非反転入力端子が入力部5bに接続されると共に、その出力端子が出力部5fに接続されている。
この構成の第1増幅器5は、入力部5aおよび抵抗5cを介して入力される入力信号Siと入力部5bから入力される積分器4からの信号との差分を増幅して出力部5fから出力する。具体的には、第1増幅器5では、積分器4が高増幅率の増幅器として機能する低周波領域においては、入力部5bから演算増幅器5eの非反転入力端子に入力される信号のレベルが抵抗5cを介して演算増幅器5eの反転入力端子に入力される信号のレベルよりも大きくなる(入力部5bから演算増幅器5eの非反転入力端子に入力される信号のレベルが支配的となる)。このことから、第1増幅器5は、非反転増幅器として機能して、この入力部5bから入力される信号(つまり、積分器4から出力される信号)を増幅率A1(抵抗5c,5dの各抵抗値で規定される増幅率A1)で増幅して出力部5fから出力する。一方、第1増幅器5は、積分器4が増幅率の極めて小さな反転増幅器として機能する高周波領域においては、入力部5bが積分器4の抵抗4gを介してグランドGに等価的に接地された状態となることから、反転増幅器として機能して、入力部5aおよび抵抗5cを介して入力される入力信号Siを、増幅率A1で増幅して出力部6fから出力する。
第2増幅器6は、1つ、または直列接続(カスケード接続)された2つ以上の増幅器で構成されて、入力部6aから入力された信号を非反転増幅して出力部6bから出力する。本例では一例として、第2増幅器6は、それぞれ反転増幅器として構成された2つの増幅器11,12が直列接続されることで、全体として非反転増幅器として構成されている。また、入力部6aは、第1増幅器5の出力部5fに接続され、出力部6bは、信号出力部8に接続されている。
具体的には、増幅器11は、一例として、抵抗11a,11bおよび演算増幅器11cを備えている。抵抗11aは、一端が入力部6aに接続されると共に、他端が演算増幅器11cの反転入力端子に接続されて、演算増幅器11cの入力抵抗として機能する。抵抗11bは、一端が演算増幅器11cの反転入力端子に接続されると共に他端が演算増幅器11cの出力端子に接続されて、演算増幅器11cの負帰還路を構成する帰還抵抗として機能する。演算増幅器11cは、その非反転入力端子がグランドGに接続されている。これにより、増幅器11は、増幅率A2(抵抗11a,11bの各抵抗値で規定される増幅率)の反転増幅器として構成されている。
また、増幅器12は、一例として、抵抗12a,12bおよび演算増幅器12cを備えて構成されている。抵抗12aは、一端が増幅器11の出力部(具体的には、増幅器11を構成する演算増幅器11cの出力端子)に接続されると共に、他端が演算増幅器12cの反転入力端子に接続されて、演算増幅器12cの入力抵抗として機能する。抵抗12bは、一端が演算増幅器12cの反転入力端子に接続されると共に他端が演算増幅器12cの出力端子に接続されて、演算増幅器12cの負帰還路を構成する帰還抵抗として機能する。演算増幅器12cは、その非反転入力端子がグランドGに接続されると共に、その出力端子が出力部6bに接続されている。これにより、増幅器12は、増幅率A3(抵抗12a,12bの各抵抗値で規定される増幅率)の反転増幅器として構成されている。また、出力部6bは、信号出力部8に接続されている。したがって、この構成により、第2増幅器6は、増幅率(A2×A3)の非反転増幅器として構成されている。
なお、図示はしないが、第2増幅器6は、1つの非反転増幅器で構成されていてもよいし、3つ以上の増幅器が直列接続されて全体として非反転増幅器として構成されるものであってもよい。この3つ以上の増幅器が直列接続される構成では、反転増幅器だけの構成であってもよいし、非反転増幅器だけの構成であってもよいし、反転増幅器と非反転増幅器が混在する構成であってもよい。また、各増幅器の増幅率については、同じ増幅率に規定される構成であっても、異なる増幅率に規定される構成であってもよい。また、第1増幅器5に使用する演算増幅器5eおよび第2増幅器6に使用する演算増幅器(本例では、演算増幅器11c,12c)については、高周波領域で十分に動作する必要があることから、広帯域な演算増幅器であればよく、負帰還動作する低周波領域では直流オフセット電圧やドリフトについての調整が不要なため、低オフセット(さらには、低ドリフト)の演算増幅器であることは必須とはならない。
抵抗7は第4抵抗(抵抗値Rf)であって、一端が第2増幅器6の出力部6bに接続される(本例では、信号出力部8にも接続される)と共に、他端が抵抗3の他端に接続されている(本例では、積分器4の入力部4aにも接続されている)。また、抵抗7は、抵抗3と相まって、低周波領域での増幅回路1の増幅率(−Rf/Rs)を規定する。一方、増幅回路1では、高周波領域において、直列接続(カスケード接続)された第1増幅器5および第2増幅器6が、入力信号Siを増幅率(−A1×A2×A3)で増幅して出力信号Soとして信号出力部8に出力する。したがって、増幅回路1では、低周波領域での増幅率(抵抗7の抵抗値Rfを抵抗3の抵抗値Rsで除算して得られる値で表される増幅率)と高周波領域での増幅率(第1増幅器5および第2増幅器6の各増幅率A1,(A2×A3)の乗算値で表される増幅率)とが一致(同等の一例)するように(Rf/Rs=A1×A2×A3となるように)、抵抗7の抵抗値Rfは、抵抗3の抵抗値Rsの(A1×A2×A3)倍に規定されている。
以上の構成により、増幅回路1の全体としての増幅率を、低周波領域から高周波領域に亘って、例えば1000倍とする場合には、増幅器5,11,12の各増幅率A1,A2,A3を10倍に揃える構成を採用することができる。この構成は、例えば、抵抗5d,11b,12bの抵抗値を10kΩとし、抵抗5c,11a,12aの抵抗値を1kΩとすることで実現することが可能である。また、抵抗3,7の各抵抗値Rs,Rfについては、例えば、抵抗値Rsを100Ωとし、抵抗値Rfをその1000倍の100kΩとすることで実現することが可能である。
次いで、増幅回路1の動作について説明する。
増幅回路1では、増幅器APから信号入力部2に出力されている入力信号Siが低周波領域に含まれる周波数の信号のときには、上記したように、積分器4が、高増幅率の反転増幅器として機能する。このため、積分器4は、抵抗3を介して入力部4aに入力される入力信号Siを高増幅率で反転増幅して出力部4hから第1増幅器5の入力部5bに出力する動作を実行する。したがって、第1増幅器5では、入力部5bから演算増幅器5eの非反転入力端子に入力される信号のレベルが抵抗5cを介して演算増幅器5eの反転入力端子に入力される信号のレベルよりも大きくなる(入力部5bから演算増幅器5eの非反転入力端子に入力される信号のレベルが支配的となる)ことから、第1増幅器5は、非反転増幅器として機能して、入力部5bから入力される信号(つまり、積分器4から出力される信号)を増幅して出力部5fから出力する動作を実行する。また、第2増幅器6は、第1増幅器5から出力される信号を増幅して出力部6bから出力する動作を実行する。
これにより、この増幅回路1では、多段に直列接続された積分器4、第1増幅器5および第2増幅器6が、全体として、抵抗3を入力抵抗とし、かつ抵抗7を帰還抵抗とする1つの反転増幅器(負帰還増幅器)として動作する。したがって、増幅回路1は、信号入力部2から入力される入力信号Siを、増幅率(Rf/Rs=A1×A2×A3)で反転増幅して、出力信号Soとして信号出力部8から出力する。この場合、上記したように積分器4が高増幅率の反転増幅器として機能するのに加えて、この積分器4に第1増幅器5および第2増幅器6が直列接続されているため、直列接続された積分器4、第1増幅器5および第2増幅器6の全体としての裸の増幅率(オープンループゲイン)が極めて大きな値となっている。これにより、直列接続された積分器4、第1増幅器5および第2増幅器6は、Rf/Rsで規定される負帰還動作時の増幅率が大きな値(1000倍以上の値)に設定された場合においても、オープンループゲインが不足することなく、安定して負帰還動作することが可能となっている。また、直列接続された積分器4、第1増幅器5および第2増幅器6は、このように負帰還動作するため、各演算増幅器4d,5e,11c,12cでの直流オフセット電圧やドリフトについては、初段の演算増幅器4dについてだけ調整すればよいことから、直流オフセット電圧やドリフトについての調整作業を大幅に簡略化することが可能となっている。
また、増幅回路1では、増幅器APから信号入力部2に出力されている入力信号Siが高周波領域に含まれる周波数の信号のときには、上記したように、積分器4が増幅率の極めて小さな反転増幅器として機能するため、積分器4の演算増幅器4dから出力される信号のレベルがゼロボルトに近い電圧となる。併せて、第1増幅器5の入力部5bが抵抗4gを介してグランドGに接続されている。以上のことから、この入力部5bの電圧がグランドGとほぼ同電位に規定される。したがって、第1増幅器5では、演算増幅器5eが、入力部5aから入力される入力信号Siを増幅率A1で反転増幅して出力部5fから出力する動作を実行する。また、第2増幅器6は、第1増幅器5から出力される信号を増幅して出力部6bから出力する動作を実行する。
これにより、増幅回路1では、多段に直列接続された第1増幅器5および第2増幅器6のうちの第1増幅器5が、上記したように、入力部5aに入力される入力信号Siを増幅率A1で反転増幅して出力する動作を実行し、第2増幅器6が、第1増幅器5から出力される信号を増幅率(A2×A3)で非反転増幅して信号出力部8へ出力する動作を実行する。したがって、増幅回路1は、信号入力部2から入力される入力信号Siを、増幅率(A1×A2×A3)で反転増幅して、出力信号Soとして信号出力部8から出力する。この場合、直列接続(カスケード接続)された第1増幅器5および第2増幅器6は、負帰還動作しないため、増幅器が多段に接続された構成においても、安定性を損なうことなく(これにより、発振などの不具合が生じることなく)、入力信号Siを出力信号Soに増幅することが可能となっている。
このように、この増幅回路1では、信号入力部2に出力されている入力信号Siが低周波領域に含まれる周波数の信号のときには、積分器4が高増幅率の反転増幅器として機能するため、直列接続された積分器4、第1増幅器5および第2増幅器6が、全体として、抵抗3を入力抵抗とし、かつ抵抗7を帰還抵抗とする1つの反転増幅器(負帰還増幅器)して、入力信号Siを増幅率(Rf/Rs=A1×A2×A3)で反転増幅して出力信号Soとして信号出力部8から出力する。また、この増幅回路1では、信号入力部2に出力されている入力信号Siが高周波領域に含まれる周波数の信号のときには、積分器4が増幅率の極めて小さな反転増幅器として機能し、これにより、演算増幅器5eの非反転入力端子の電圧がグランドGと同電位に規定された第1増幅器5が、入力部5aから入力される入力信号Siを増幅率A1で反転増幅して出力部5fから出力する。このため、直列接続された第1増幅器5および第2増幅器6が、入力信号Siを増幅率(A1×A2×A3)で反転増幅して出力信号Soとして信号出力部8から出力する。
したがって、この増幅回路1によれば、直流オフセット電圧やドリフトについての調整作業を低周波領域での動作のときの初段となる演算増幅器4d(積分器4の演算増幅器)に対してだけ行い、積分器4の後段となる第1増幅器5および第2増幅器6に含まれている各演算増幅器5e,11c,12cに対するこの調整作業を省くことを可能とし、かつ高周波領域においては負帰還による増幅動作を行わないで第1増幅器5および第2増幅器6だけで増幅する構成として発振などの不具合の発生を回避すること(安定した増幅動作)を可能としつつ、低周波領域(直流を含む周波数領域)から高周波領域に亘って、入力信号Siを一定の高増幅率(A1×A2×A3)で反転増幅して出力信号Soとして信号出力部8から出力することができる。
なお、上記の増幅回路1では、低周波領域での増幅率(抵抗値Rfを抵抗値Rsで除算して得られる値で表される増幅率)と高周波領域での増幅率(第1増幅器5および第2増幅器6の各増幅率A1,(A2×A3)の乗算値で表される増幅率)とが一致するように、抵抗7の抵抗値Rfを抵抗3の抵抗値Rsの(A1×A2×A3)倍に規定することで、低周波領域から高周波領域に亘る広い周波数領域に亘って、入力信号Siを一定の高増幅率(A1×A2×A3)で反転増幅して出力信号Soとして出力し得る好ましい構成を採用しているが、この構成に限定されるものではない。低周波領域での増幅率と高周波領域での増幅率とが同等であればよい。例えば、必要に応じて、高周波領域での増幅率に対して低周波領域での増幅率が小さくなるように各抵抗値Rf,Rsを規定したり、高周波領域での増幅率に対して低周波領域での増幅率が大きくなるように各抵抗値Rf,Rsを規定したりする構成を採用することもできる。
また、上記の積分器4では、演算増幅器4dの反転入力端子と出力端子との間にコンデンサ4eだけを接続する構成を採用しているが、この構成においては、直流および直流に近い極めて低い周波数の入力信号Siに対する増幅率が極めて高くなり、安定性が若干低下する場合もある。このため、積分器4において、コンデンサ4eに数MΩ程度の高抵抗値の抵抗を並列に接続して、この直流および直流に近い極めて低い周波数での増幅率を抑える構成を採用することもできる。
1 増幅回路
2 信号入力部
3 抵抗(第1抵抗)
4 積分器
4a 入力部
4d 演算増幅器
4e コンデンサ
4h 出力部
5 第1増幅器
5c 抵抗(第2抵抗)
5d 抵抗(第3抵抗)
5e 演算増幅器
6 第2増幅器
7 抵抗(第4抵抗)
8 信号出力部
11,12 増幅器
Si 入力信号
So 出力信号

Claims (1)

  1. 入力信号が入力される信号入力部に一端が接続された第1抵抗と、
    コンデンサが反転入力端子と出力端子との間に接続された演算増幅器を有すると共に入力部に前記第1抵抗の他端が接続されて、当該入力部に入力される信号を積分して出力部から出力する積分器と、
    反転入力端子が第2抵抗を介して前記信号入力部に接続されると共に第3抵抗を介して出力端子に接続され、かつ非反転入力端子が前記積分器の出力部に接続された演算増幅器を有する第1増幅器と、
    1つまたは直列接続された2つ以上の増幅器で構成されて、前記第1増幅器から出力される信号を非反転増幅して信号出力部に出力信号として出力する第2増幅器と、
    前記信号出力部と前記積分器の前記入力部との間に接続された第4抵抗とを備え
    前記第1抵抗および前記第4抵抗の各抵抗値は、当該第4抵抗の抵抗値を当該第1抵抗の抵抗値で除算して得られる値が前記第1増幅器および前記第2増幅器の各増幅率の乗算値と同等となるように規定されている増幅回路。
JP2017034351A 2017-02-27 2017-02-27 増幅回路 Active JP6853064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017034351A JP6853064B2 (ja) 2017-02-27 2017-02-27 増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017034351A JP6853064B2 (ja) 2017-02-27 2017-02-27 増幅回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018142766A JP2018142766A (ja) 2018-09-13
JP6853064B2 true JP6853064B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=63528353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017034351A Active JP6853064B2 (ja) 2017-02-27 2017-02-27 増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6853064B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018142766A (ja) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5722270B2 (ja) 増幅装置及び信号の増幅方法
US2273997A (en) Negative feedback amplifier
JP6853064B2 (ja) 増幅回路
US10574197B2 (en) Multi-stage high frequency amplifier
JPH05267991A (ja) ローパスフィルタ
JPH0683113B2 (ja) 回線等化回路
KR0171652B1 (ko) 자기 바이어스용 네거티브 피드백 루프를 갖는 증폭기 회로
JP4127085B2 (ja) Dクラス電力増幅回路
JP4364579B2 (ja) 広帯域増幅器及びi−v変換器
JPS5830212A (ja) イコライザ回路
US9871495B2 (en) Thermal compensation for amplifiers
JP2016220104A (ja) 増幅手段を備える電子回路の切替回路および電子回路
KR101094705B1 (ko) 차동 증폭기 회로
JP4669602B2 (ja) 縦続接続型増幅器
KR102151825B1 (ko) 신호부와 오프셋부가 결합된 부궤환회로
JP5251285B2 (ja) 半導体集積回路装置及びオフセットキャンセル設定システム
JP6470213B2 (ja) 可変利得増幅器
JP6327813B2 (ja) 可変利得増幅器
JP2002076788A (ja) 電気信号を増幅する装置および方法
JP2005354587A (ja) 複合電子回路
KR0149602B1 (ko) 광 대역폭을 갖는 감쇄기 회로
JP2003204225A (ja) 増幅器
JP2004104339A (ja) 負帰還増幅器
JP2011023841A (ja) 広帯域利得可変型増幅器
JPH06209219A (ja) 増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6853064

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250