JP6844426B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置では、感光体ドラム(トナー像回転担持体)に形成されたトナー像が中間転写ベルトに一次転写された後、記録紙等の記録材に二次転写され、定着装置によって加圧及び加熱されてトナーが記録材に定着するようになっている。
このような画像形成装置では、一次転写の際に中間転写ベルトの移動速度や感光体ドラムの回転速度が正規の速度から変動すると、中間転写ベルトに転写されるトナー像の劣化(画像劣化)が生じてしまう。そこで、中間転写ベルトの張力を一定に維持するための張力変動吸収手段を備えた画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された画像形成装置では、記録材を搬送する際に生じる中間転写ベルトの張力変動を吸収することにより、中間転写ベルトの移動速度の変動を抑制し、画像劣化の防止を図っている。
しかしながら、中間転写ベルトの移動速度や感光体ドラムの回転速度の変動は、中間転写ベルトの張力変動以外の要因によっても生じることがある。即ち、感光体ドラムや中間転写ベルト等を支持する本体部が振動することにより、この振動が伝達されて速度変動が生じることがある。また、このような振動は、記録材の搬送によって生じる中間転写ベルトの張力変動と異なり、不定期に生じるとともに、複数の周波数成分を含む可能性が高い。従って、特許文献1に記載されたような構成では、このような振動による画像劣化を防止することは困難であった。
本発明の目的は、本体部の振動による画像劣化を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、トナー像回転担持体に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写した後に記録材に二次転写するとともに、前記トナー像回転担持体及び前記中間転写ベルトを支持するための一又は複数の本体部を備えた画像形成装置であって、前記本体部における複数の固有振動数のそれぞれに応じた防振固有振動数を有する複数の回転振動系が、前記トナー像を一次転写する際に回転する複数の回転部に設けられていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の画像形成装置によれば、本体部の複数の固有振動数のそれぞれに応じた防振固有振動数を有する複数の回転振動系が回転部に設けられていることで、本体部の振動による画像劣化を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す断面図である。 前記画像形成装置の要部を示す側面図である。 前記画像形成装置のブラケットを示す斜視図である。 前記ブラケットの変形についての有限要素法を用いた解析例を示す斜視図である。 前記画像形成装置の回転振動系を示す斜視図である。 前記画像形成装置における本体部の伝達関数の実測値の一例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の要部を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の要部を模式的に示す断面図である。 前記画像形成装置の中間転写ベルトを模式的に示す回路図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の要部を模式的に示す断面図である。 本発明の変形例に係る画像形成装置の回転振動系の一部を示す斜視図である。 本発明の他の変形例に係る画像形成装置の要部を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。尚、第2〜4実施形態においては、第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材及び同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態と同じ符号を付すとともに説明を省略する。
[第1実施形態]
本実施形態の画像形成装置100は、複数の色画像を形成する作像部(画像形成ユニット)が後述する中間転写ベルト36の展張方向に沿って並置されたタンデム方式を用いるカラープリンタである。本発明はこの方式に限ることはなく、またプリンタだけではなく複写機やファクシミリ装置などを対象とすることも可能である。
画像形成装置100は、定着装置10と、電子写真方式の画像形成手段30と、後述する本体部と、を備える。画像形成手段30は、ブラック用感光体ドラム(トナー像回転担持体)31と、マゼンタ用感光体ドラム32と、シアン用感光体ドラム33と、イエロー用感光体ドラム34と、各感光体ドラム31〜34にそれぞれ対応したトナー現像部及び転写部と、を有する。
画像形成装置100は、外部から入力された画像データに基づいて、光学系ユニット35にて各色に対応してそれぞれの感光体ドラム31〜34を露光して潜像を形成し、各潜像をそれぞれのトナー現像部で顕像化する。さらに、顕在化された各トナー像を中間転写ベルト36に一次転写することでカラートナー画像とし、このトナー画像を、転写部37において搬送されてくる記録材としての記録紙Sに二次転写するように構成されている。
記録紙Sは、給紙カセット38から給紙ローラ39にて給紙され、レジストローラ40にてタイミングが図られて転写部37においてカラートナー画像が転写され、定着装置10に送られる。転写後の記録紙Sは、定着装置10によって加熱加圧され、トナー像の定着処理を受ける。定着後の記録紙Sは、排紙ローラ41にて装置外部の排紙トレイ42へ排出される。
中間転写ベルト36は、無端状のベルトであって、駆動ローラ43及び従動ローラ44に張架されている。また、中間転写ベルト36の内側には、各感光体ドラム31〜34に対向するように現像ローラ45〜48が設けられている。
本体部は、感光体ドラム31〜34及び中間転写ベルト36を画像形成装置100の筐体内の適宜な位置に支持するためのものであって、例えば後述する本体側板51やブラケット58、中間転写ベルト36を支持するための側板やブラケット等が例示される。尚、本実施形態では、感光体ドラム31〜34を支持するための本体部と、中間転写ベルト36を支持するための本体部と、が別体である(即ち、画像形成装置が複数の本体部を有する)ものとするが、一の本体部によって感光体ドラム31〜34及び中間転写ベルト36が支持されてもよい。
ここで、感光体ドラム31〜34の支持構造について図2に基づいて説明する。尚、図2ではブラック用感光体ドラム31について代表して説明するが、他の感光体ドラム32〜34についても同様の構成を有している。
本体部としての本体側板51の一方側には、ユニット取付レール511が設けられており、感光体ドラム31、現像ローラ45および感光体ドラム31の周辺部材を1つの画像形成ユニット31Aとして、画像形成ユニット31Aがユニット取付レール511に支持されている。また、感光体ドラム31における本体側板51の反対側には、回転振動系80が設けられている。
本体部の本体側板51の他方側には、感光体ドラム31を回転駆動させるためのドラム用モータ52と、現像ローラ45を回転駆動させるための現像用モータ53と、が設けられている。ドラム用モータ52、感光体ドラム31、現像用モータ53及び現像ローラ45のそれぞれの軸部にはギア54〜57が設けられており、ギア54〜57を覆うように本体側板51の他方側に本体部としてのブラケット58が取り付けられている。モータ52、53はブラケット58によって支持されて本体側板51に取り付けられている。
ブラケット58は、図3に示すように、長方形状の板部581と、板部581の四隅から立設された脚部582と、を有する。このようなブラケット58に対して外力が加わると、板部581が撓むとともに脚部582が屈曲するように変形しようとする。このような振動モードについて、有限要素法を用いた解析例を図4に示す。
回転振動系80は、図5にも示すように、感光体ドラム31から軸方向に沿って延びる軸部81と、軸部81の一端に設けられた円板状の回転体82と、が互いに回動不能に接続されて構成されている。軸部81は例えばゴム等の弾性体によって構成され、回転体82は適宜な質量と外径とを有する。軸部81のねじり剛性をkとし、回転体82のイナーシャをJとすると、回転振動系80は、下記の式(1)によって表される防振固有振動数fを有する。
Figure 0006844426
即ち、一次転写の際に感光体ドラム31が回転部として回転した際に、この回転に伴って回転振動系80が回転することにより、fと等しい振動数を有する振動が、回転振動系80によって消散される。回転振動系80は、ブラケット58の複数の固有振動数のうち1つに応じた防振固有振動数fを有するように、ねじり剛性k及びイナーシャJが設定される。
他の感光体ドラム32〜34にも同様に回転振動系80が設けられる。各感光体ドラム31〜34に設けられた回転振動系80のうち、少なくとも2つが互いに異なる防振固有振動数fを有するものとする。即ち、本体部としてのブラケット58の複数の固有振動数のそれぞれに応じた防振固有振動数fを有する複数の回転振動系80が、トナー像を一次転写する際に回転する回転部としての感光体ドラム31〜34に設けられている。
尚、振動が発生する本体部はブラケット58に限定されず、本体部としての本体側板51やユニット取付レール511に種々の振動が発生する場合、これらの固有振動数に応じて防振固有振動数を設定してもよい。また、本体部の固有振動数は、実測によって求めてもよい。例えば、本体側板51に加速度計を取り付けるとともに加振することにより、伝達関数を計測して固有振動数を求めてもよい。このように計測した本体側板51の伝達関数のグラフの一例を図6に示す。
図6のグラフでは、4Hz、107Hz、150Hz、300Hzに固有振動数のピークが存在する。このとき、例えば、感光体ドラム31の防振固有振動数fを4Hzとし、感光体ドラム32の防振固有振動数fを107Hzとし、感光体ドラム33の防振固有振動数fを150Hzとし、感光体ドラム34の防振固有振動数fを300Hzとすればよい。このように、一つの本体部が有する複数の固有振動数のそれぞれに応じて、複数の回転振動系の防振固有振動数を設定してもよいし、複数の本体部が有する互いに異なる固有振動数のそれぞれに応じて、複数の回転振動系の防振固有振動数を設定してもよい。
以上のような画像形成装置100では、例えば本体部に衝撃が加わって振動した際に、この振動がブラケット58に伝達され、さらにモータ52、53に伝達される。モータ52、53が振動すると、その駆動軸が偏心しようとしたり、駆動軸とギア54、56との軸間距離が固有振動数に応じて変化しようしたりする。
これにより、感光体ドラム31〜34の回転速度に変化が生じようとする。このとき、感光体ドラム31〜34に回転振動系80が設けられていることから、感光体ドラム31〜34が回転することで回転振動系80の防振固有振動数fに応じた振動エネルギーが消散される。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、本体部の複数の固有振動数のそれぞれに応じた防振固有振動数fを有する複数の回転振動系80が、トナー像を一次転写する際に回転する回転部としての感光体ドラム31〜34に設けられていることで、本体部の振動エネルギーを回転振動系80によって消散することができる。これにより、一次転写時における速度変化を低減し、本体部の振動による画像劣化を抑制することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の画像形成装置200は、その要部を図7に示すように、それぞれ感光体ドラム31〜34を有する画像形成ユニット31A〜34Aと、中間転写ベルト36と、駆動ローラ43と、従動ローラ44と、二次転写ローラ対59と、を備える。即ち、画像形成装置200は、中間転写ベルト36が張架される複数のローラ(駆動ローラ43と、従動ローラ44と、二次転写ローラ対59の内側ローラ591)を備える。
尚、本実施形態では二次転写ローラ対59の内側ローラ591が駆動ローラ43及び従動ローラ44と別体に設けられるものとするが、前記第1実施形態と同様に駆動ローラ43又は従動ローラ44が内側ローラとして機能する構成としてもよい。
駆動ローラ43、従動ローラ44、並びに、二次転写ローラ対59の内側ローラ及591び外側ローラ592は、一次転写の際に回転して回転部として機能する。
回転部としての駆動ローラ43、従動ローラ44及び内側ローラ591には、それぞれ回転振動系80A〜80Cが設けられている。回転振動系80A〜80Cは、前記第1実施形態の回転振動系80と同様の構成を有するとともに、互いに異なる防振固有振動数(それぞれfa、fb、fc)を有する。防振固有振動数fa、fb、fcは、本体部における複数の固有振動数のそれぞれに応じた値となっている。
上述のように、画像形成装置200における本体部に振動が生じると、この振動がモータ52、53に伝達される。この振動は感光体ドラム31〜34を介して中間転写ベルト36や駆動ローラ43、従動ローラ44及び二次転写ローラ対59に伝達されることがある。これにより、中間転写ベルト36の移動速度に変化が生じようとするものの、回転部としての駆動ローラ43、従動ローラ44及び内側ローラに回転振動系80A〜80Cが設けられていることから、駆動ローラ43、従動ローラ44及び内側ローラが回転することで回転振動系80A〜80Cの防振固有振動数fa、fb、fcに応じた振動エネルギーが消散される。
このような本実施形態によれば、本体部における複数の固有振動数のそれぞれに応じた防振固有振動数fa、fb、fcを有する複数の回転振動系80A〜80Cが、トナー像を一次転写する際に回転する回転部としての駆動ローラ43、従動ローラ44及び内側ローラに設けられていることで、本体部によって発生した振動の振動エネルギーを回転振動系80によって消散することができる。これにより、一次転写における速度変化を低減し、本体部の振動による画像劣化を抑制することができる。
また、中間転写ベルト36が張架される複数のローラに設けられた回転振動系80A〜80Cが互いに異なる防振固有振動数fa、fb、fcを有することで、それぞれ異なる固有振動数の振動エネルギーを消散させることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の画像形成装置300は、その要部を図8に示すように、それぞれ感光体ドラム31〜34を有する画像形成ユニット31A〜34Aと、中間転写ベルト36と、駆動ローラ43と、従動ローラ44と、二次転写ローラ対59と、張力付与手段60と、を備える。
張力付与手段60は、中間転写ベルト36に当接して従動するテンションローラ61と、中間転写ベルト36の進行方向に交差する方向に伸縮することによりテンションローラ61を中間転写ベルト36に押圧して張力を付与するばね機構62と、を有する。尚、図8ではばね機構62を回路要素によって模式的に示している。張力付与手段60は、適宜な押圧力でテンションローラ61を中間転写ベルト36に押し付けて張力を付与することにより、中間転写ベルト36に緩みが生じることを抑制するものである。
テンションローラ61には、前記第1実施形態の回転振動系80と同様の構成を有する回転振動系80Dが設けられている。回転振動系80Dの防振固有振動数fdは、本体部における固有振動数に応じた値となっている。
ばね機構62のばね定数と、テンションローラ61の質量(回転振動系80Dの質量を含む)と、によって並進振動系80Eが構成される。テンションローラ61の質量をmとし、ばね機構62のばね定数をk2とすると、並進振動系80Eは、下記の式(2)によって表される防振固有振動数feを有する。
Figure 0006844426
中間転写ベルト36を主慣性体700とし、回転振動系80D及び並進振動系80Eを有する張力付与機構60を副慣性体800とすると、これらは、図9のような回路要素によって表される。即ち、中間転写ベルト36の弾性に対応する回路要素900によって主慣性体700と副慣性体800とが接続され、回路要素900によって主慣性体700が接地されている(即ち仮想的な剛体としての各ローラ43、44、591に張架されている)。
本実施形態では、回転振動系80Dの防振固有振動数fdと並進振動系80Eの防振固有振動数feとは異なる値を有している。本体部が図6に示すような固有振動数のピークを有する場合、例えば、回転振動系80Dの防振固有振動数fdが150Hzであり、並進振動系80Eの防振固有振動数feが107Hzであればよい。また、これらの値が入れ替えられてもよいし、各防振固有振動数は、他のピークに対応した値を有していてもよい。
上述のように、画像形成装置300における本体部に振動が生じると、この振動がモータ52、53に伝達される。この振動は感光体ドラム31〜34を介して中間転写ベルト36や駆動ローラ43、従動ローラ44及び二次転写ローラ対59に伝達されることがある。これにより、中間転写ベルト36の移動速度に変化が生じようとするものの、張力付与手段60に回転振動系80D及び並進振動系80Eが設けられていることから、テンションローラ61が回転したりばね機構62が伸縮したりすることで、回転振動系80Dの防振固有振動数fd及び並進振動系80Eの防振固有振動数feに応じた振動エネルギーが消散される。
このような本実施形態によれば、本体部における固有振動数に応じた防振固有振動数fd、feを有する回転振動系80D及び並進振動系80Eが張力付与手段60に設けられていることで、本体部によって発生した振動の振動エネルギーを回転振動系80D及び並進振動系80Eによって消散することができる。これにより、一次転写における速度変化を低減し、本体部の振動による画像劣化を抑制することができる。
また、ばね機構62は、中間転写ベルト36の進行方向に交差する方向に伸縮するものである。複数のローラに張架された中間転写ベルト36は、本体部からの振動が伝達されることにより、ローラに当接する部分を節とするとともにローラ間の中央部を腹として弦のように振動しようとすることがある。このような振動の振動方向(弦振動方向)は、中間転写ベルト36の進行方向と略直交している。従って、ばね機構62によって構成される並進振動系80Eは、このような中間転写ベルト36の振動によるエネルギーを効率よく消散することができる。
一方、回転振動系80Dが設けられたテンションローラ61における中間転写ベルト36との接線方向は、中間転写ベルト36の進行方向と略一致している。従って、テンションローラ61に設けられた回転振動系80Dは、中間転写ベルト36の進行方向における振動によるエネルギーを効率よく消散することができる。回転振動系80Dと並進振動系80Eとが組み合わされていることで、進行方向及び直交方向のいずれの振動エネルギーも効率よく消散することができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の画像形成装置400は、その要部を図10に示すように、それぞれ感光体ドラム31〜34を有する画像形成ユニット31A〜34Aと、中間転写ベルト36と、駆動ローラ43と、従動ローラ44と、二次転写用の内側ローラ591と、張力付与手段60Bと、二次転写ユニット70と、を備える。
即ち、本実施形態の画像形成装置400は、前記第3実施形態の画像形成装置300における二次転写ローラ対59の外側ローラ592に代えて二次転写ユニット70を設けたものである。尚、張力付与手段60Bは、前記第3実施形態の張力付与手段60と同様の回転振動系80Dや並進振動系80Eを有していてもよいし、これらを有しておらず単に中間転写ベルト36に張力を付与するものであってもよい。
二次転写ユニット71は、ベルト部材71と、ベルト部材71が張架される回転部としての複数(本実施形態では4つ)のローラ72〜75と、を有する。尚、ローラ72〜75は、全て従動ローラであってもよいし、少なくとも1つが駆動ローラ43と同期して回転する駆動ローラであってもよい。
記録紙Sは、中間転写ベルト36とベルト部材71とによって挟み込まれるとともに、内側ローラ591とローラ72とによって押圧される。
4つのローラ72〜75のうち押圧用でない2つのローラ73、74のそれぞれに回転振動系80F、80Gが設けられている。
本実施形態では、回転振動系80Fの防振固有振動数ffと並進振動系80Gの防振固有振動数fgとは異なる値を有している。本体部が図6に示すような固有振動数のピークを有する場合、例えば、回転振動系80Fの防振固有振動数ffが150Hzであり、並進振動系80Gの防振固有振動数fgが107Hzであればよい。また、これらの値が入れ替えられてもよいし、各防振固有振動数は、他のピークに対応した値を有していてもよい。
上述のように、画像形成装置400における本体部に振動が生じると、この振動がモータ52、53に伝達される。この振動は感光体ドラム31〜34を介して中間転写ベルト36や駆動ローラ43、従動ローラ44及び内側ローラ591に伝達されることがある。これにより、中間転写ベルト36の移動速度に変化が生じようとするが、中間転写ベルト36の振動が、二次転写ユニット70に伝達される。二次転写ユニット70に回転振動系80F、80Gが設けられていることから、ローラ73、74が回転することで、回転振動系80F、80Gの防振固有振動数ff、fgに応じた振動エネルギーが消散される。
このような本実施形態によれば、本体部における固有振動数に応じた防振固有振動数ff、fgを有する回転振動系80F、80Gが二次転写ユニット70に設けられていることで、本体部によって発生した振動の振動エネルギーを回転振動系80F、80Gによって消散することができる。これにより、一次転写における速度変化を低減し、本体部の振動による画像劣化を抑制することができる。
また、二次転写ユニット70に回転振動系80F、80Gが設けられていることで、中間転写ベルト36のうち記録紙Sにトナー画像を転写する部分に生じる振動を効率よく消散することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第2実施形態では、中間転写ベルト36が張架される複数のローラに設けられた回転振動系80A〜80Cが互いに異なる防振固有振動数fa、fb、fcを有するものとしたが、複数のローラの全てに対して互いに等しい防振固有振動数を有する回転振動系が設けられてもよいし、複数のローラのうち一部に対して互いに等しい防振固有振動数を有する回転振動系が設けられてもよい。尚、複数のローラの全てに対して互いに等しい防振固有振動数を有する回転振動系が設けられる場合には、他の回転部に、異なる防振固有振動数を有する回転振動系が設けられればよい。
互いに等しい防振固有振動数を有する回転振動系を設けることにより、部品を共通化することができる。また、本体部が、図6に示したように振幅が最も大きくなる固有振動数(150Hz)を有する場合には、この周波数に応じた防振固有振動数を有する複数の回転振動系を設けることにより、この周波数の振動を効果的に消散させることができる。さらに、複数の回転振動系が分担して振動エネルギーを消散させることで、各回転振動系を小型化することができる。
また、前記第1実施形態では、回転振動系80の軸部81と円板状の回転体82とが互いに回動不能に接続され、即ちねじり剛性kが一定であるものとしたが、回転振動系は、ねじり剛性が調節可能なものであってもよい。
例えば、図8に示すように、回転振動系の回転体90が、内周部91と、外周部92と、内周部91と外周部92との間に充填された磁気粘性流体93と、を有する構成としてもよい。この構成においては、回転振動系の軸部が内周部91に固定され、内周部91の回転が磁気粘性流体93を介して外周部92に伝達され、外周部92が回転するようになっている。即ち、磁気粘性流体93の粘度によって、軸部と回転体90との間のねじり剛性k1が変化するようになっている。
ここで、磁気粘性流体93は、強磁性金属微粒子を媒体となる液体中に高濃度で分散させたスラリーであり、外部磁場が印加されることによって粒子が磁化され、粒子同士が引き付け合うことで粘度が高くなる。媒体となる液体は例えばフッ素系のオイルであればよく、強磁性金属微粒子は、例えば粒子径が数nm〜数μm程度のマグネタイトやMn−Zn系複合フェライトであればよい。また、強磁性金属微粒子の表面に界面活性剤が吸着され、安定した分散状態を保つように構成されていることが好ましい。
このような回転体90に対し、図9に示すように、コイル94に電流を流すことにより、磁気粘性流体93に外部磁場が印加されて粘度が変化し、ねじり剛性k1を調節することができる。以上のような構成によれば、回転振動系のねじり剛性k1が調節可能である(防振固有振動数が調節可能である)ことで、1種類の回転振動系を異なる画像形成装置に用いることができ、汎用性を向上させることができる。即ち、本体部が異なる固有振動数を有する場合であっても、共通の回転振動系を用いることができる。
さらに、以上のように回転振動系のねじり剛性k1が調節可能な構成において、画像形成装置が本体部の振動を検知する検知手段と、コイル94に接続される電源と、電源を制御する制御手段と、を備えることがより好ましい。このような構成では、検知手段の検知結果(発生した振動の周波数)に基づき、回転振動系がこの周波数に応じた防振固有振動数を有するように、制御手段によって電源を制御してコイル94に流す電流を調節することで、ねじり剛性k1を調節すればよい。
このような構成によれば、実際に生じた振動に応じて防振固有振動数を調節することができ、一次転写における速度変化を低減し、本体部の振動による画像劣化を効果的に抑制することができる。また、製品の寸法又は形状のばらつきや環境変動等によって本体部の固有振動数にばらつきが生じた場合であっても、このばらつきに応じて防振固有振動数を調節することができる。
また、前記第3実施形態では、回転振動系80Dと並進振動系80Eとが互いに異なる防振固有振動数fd、feを有するものとしたが、回転振動系と並進振動系とが等しい防振固有振動数を有していてもよい。このような構成によれば、上記のように、振幅が最も大きくなる固有振動数の振動を効果的に消散させるとともに、各振動系に振動エネルギーの消散を分担させて小型化することができる。
また、前記第3実施形態では、張力付与手段60に、本体部における固有振動数に応じた防振固有振動数を有する回転振動系80D及び並進振動系80Eが設けられるものとしたが、張力付与手段には、これらの振動系のうち少なくとも一方が設けられていればよい。また、張力付与機構は、テンションローラを有しているものに限定されず、例えば回動不能且つ低摩擦な部材を中間転写ベルトに当接させ、ばね機構によって押圧する構成であってもよい。
また、前記第4実施形態では、2つのローラ73、74のそれぞれに設けられた回転振動系80F、80Gが互いに異なる防振固有振動数ff、fgを有するものとしたが、これらの回転振動系が互いに等しい防振固有振動数を有していてもよい。このような構成によれば、上記のように、振幅が最も大きくなる固有振動数の振動を効果的に消散させるとともに、各回転振動系に振動エネルギーの消散を分担させて小型化することができる。
また、前記第4実施形態では、二次転写ユニット70の2つのローラ73、74に回転振動系80F、80Gが設けられるものとしたが、3つ以上のローラに回転振動系が設けられてもよいし、1つのローラにのみ回転振動系が設けられてもよい。また、回転振動系が設けられる対象のローラは押圧用のローラであってもよい。
また、前記第4実施形態では、二次転写ユニット70がベルト部材71及びローラ72〜75を有するものとしたが、二次転写ユニットは、記録材を中間転写ベルトとの間に挟み込むものであればよく、ベルト部材を有していなくてもよい。即ち、二次転写ユニットとして、前記第3実施形態のような外側ローラ592のみによって構成されたものを用い、このローラに回転振動系を設けてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではない。それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
100、200、300、400 画像形成装置
31〜34 感光体ドラム(トナー像回転担持体、回転部)
36 中間転写ベルト
43 駆動ローラ(回転部)
44 従動ローラ(回転部)
51 本体側板(本体部)
511 ユニット取付レール(本体部)
58 ブラケット(本体部)
591 内側ローラ(回転部)
60 張力付与手段
61 テンションローラ
62 ばね機構
70 二次転写ユニット
71 ベルト部材
72〜75 ローラ(回転部)
80、80A〜80D、80F、80G 回転振動系
80E 並進振動系
特開2005−338884号公報

Claims (13)

  1. トナー像回転担持体に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写した後に記録材に二次転写するとともに、前記トナー像回転担持体及び前記中間転写ベルトを支持するための一又は複数の本体部を備えた画像形成装置であって、
    前記本体部における複数の固有振動数のそれぞれに応じた防振固有振動数を有する複数の回転振動系が、前記トナー像を一次転写する際に回転する複数の回転部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回転振動系が、前記複数の回転部に含まれる前記トナー像回転担持体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写ベルトが張架される複数のローラを備え、
    前記回転振動系が、前記複数の回転部に含まれる前記複数のローラのそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数のローラに設けられた前記回転振動系が互いに異なる防振固有振動数を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数のローラに設けられた前記回転振動系が互いに等しい防振固有振動数を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. トナー像回転担持体に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写した後に記録材に二次転写するとともに、前記トナー像回転担持体及び前記中間転写ベルトを支持するための一又は複数の本体部を備えた画像形成装置であって、
    前記中間転写ベルトに張力を付与するとともに、前記本体部における固有振動数に応じた防振固有振動数を有する少なくとも1つの振動系が設けられた張力付与手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記振動系として、張力付与のためのばね機構によって構成される並進振動系、又は、前記中間転写ベルトに従動するテンションローラに設けられる回転振動系を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記振動系として、前記中間転写ベルトの進行方向に交差する方向に伸縮するばね機構によって構成される並進振動系、及び、前記中間転写ベルトに従動するテンションローラに設けられる回転振動系を備え、
    前記並進振動系と前記回転振動系とは、互いに異なる前記固有振動数に応じた防振固有振動数を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. トナー像回転担持体に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写した後に記録材に二次転写するとともに、前記トナー像回転担持体及び前記中間転写ベルトを支持するための一又は複数の本体部を備えた画像形成装置であって、
    前記記録材を前記中間転写ベルトとの間に挟み込む二次転写ユニットを備え、
    前記本体部における固有振動数に応じた防振固有振動数を有する少なくとも1つの回転振動系が、二次転写ユニットの回転部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記二次転写ユニットは、ベルト部材と、該ベルト部材が張架される前記回転部としての複数のローラと、を有し、
    前記複数のローラのうち少なくとも1つに前記回転振動系が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記複数のローラのうち2つ以上のそれぞれに、互いに異なる防振固有振動数を有する前記回転振動系が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記回転振動系は、軸部と、所定のイナーシャを有する回転体と、を有し、前記軸部と前記回転体との間のねじり剛性が調節可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記本体部の振動を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記ねじり剛性を調節する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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