JP6862958B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、駆動伝達装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置には、駆動対象回転体となる例えば像担持体を精度良く回転させるために、像担持体毎に1つの駆動モータと減速機等の駆動伝達装置を用いて回転駆動するダイレクト方式が採用されるものがある。駆動伝達装置に減速機を用いると、減速機に用いられるギヤ等の諸元によって減速比が一つに決まってしまうため、要求精度の異なる画像形成装置に適用しようとすると、設計変更の範囲が大きくなってしまう。
一方、自動車の分野では、例えば特許文献1,2に記載のように、減速比を変更して伝達する駆動伝達装置としてトロイダル型無段変速機が利用されている。
特許文献1,2記載のトロイダル型無段変速機は、作動中に減速比を変更できる機構が設けられているが、画像形成装置では、機器作動中に減速比を変更することは要求されていないため、周知のトロイダル型無段変速機の構成を画像形成装置の駆動系に適用すると装置構成が大きくなってしまい改善の余地がある。
本発明は、省スペースで減速比を変更可能な新たな駆動伝達装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、駆動源と、該駆動源により
駆動される駆動対象回転体と、前記駆動源からの駆動力を前記駆動対象回転体に伝達する
駆動伝達装置とを備えた画像形成装置であって、前記駆動伝達装置は、前記駆動源の出力
軸と着脱可能に構成された駆動側出力軸と、該駆動側出力軸に連結された駆動ディスク部
材と、駆動対象回転体の回転軸と着脱可能に構成された従動側出力軸と、該従動側出力軸
に連結された従動ディスク部材と、前記駆動ディスク部材と前記従動ディスク部材の間に
配置されて、前記駆動ディスク部材と前記従動ディスク部材とにそれぞれ圧接し、前記駆
動ディスク部材からの前記回転駆動力を減速して前記従動ディスク部材に伝達する駆動力
伝達部材と、前記駆動力伝達部材を任意の角度に保持する保持部材と、を備え、前記駆動
側出力軸、前記駆動ディスク部材、前記従動側出力軸、前記従動ディスク部材、前記駆動
力伝達部材、及び前記保持部材がユニット化され、前記画像形成装置の本体に着脱可能に
構成されることを特徴としている。
本発明によれば、駆動ディスク部材からの回転駆動力を従動ディスク部材に伝達する駆動力伝達部材が任意の角度で保持された保持部材を変更することで減速比を変更することができるので、駆動力伝達部材の角度を変更する機構が不要となり、省スペースで減速比を変更可能な新たな駆動伝達装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する概略図。 本発明の実施形態に係る駆動伝達装置の構成と、像担持体の構成を説明する図。 駆動伝達装置の構成を説明する図。 保持部材の構成を説明する分解斜視図。 (a)は駆動伝達装置の駆動ディスク側の構成を説明する図、(b)は従動ディスク側の構成を説明する図。 駆動伝達装置の別な構成を説明する図。 (a)は駆動伝達部材の構成を説明する図、(b)は(a)の断面図、(c)は駆動伝達部材の変形例を説明する断面図。 駆動伝達装置の制御の一形態を説明するブロック図。 駆動伝達装置における周波数特性と回転むらの関係を説明する図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。実施形態において、同一機能や同一構成を有するものには同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。図面は一部構成の理解を助けるために部分的に省略する場合もある。
図1に示す画像形成装置としてのカラー複写機100は、電子写真方式で画像形成するものである。カラー複写機100は、装置本体101、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する4つのプロセスカートリッジユニット102を備えている。プロセスカートリッジユニット102は、それぞれ像担持体としてのドラム状の感光体103を備えている。感光体103は、それぞれプロセスカートリッジユニット102に回転可能に支持されていて、後述する駆動伝達装置1を介して減速して伝達される駆動モータ104からの駆動力によって回転駆動される駆動対象回転体である。
プロセスカートリッジユニット102は、感光体103の周りに、感光体表面を除電して初期化する徐電機能部、感光体表面を帯電する帯電機構部、感光体表面にプリント画像を得るために形成された静電潜像を現像剤たるトナーで現像する現像機能部、転写後の感光体表面に残る残留物を取り除くクリーニング機能部を備えた周知のものである。カラー複写機100は、感光体103の一部がプロセスカートリッジユニット102の一部から外部に露呈している。
プロセスカートリッジユニット102の上方には、感光体103に潜像を書込む書き込み部118が設けられている。書き込み部118の上方には原稿画像を読み取る読取部119が設けられている。
プロセスカートリッジユニット102の下方には、感光体103に形成された各色のトナー像が転写される中間転写体となる中間転写ベルト105を備えた中間転写ユニット106が配置されている。中間転写ユニット106は、中間転写ベルト105が複数の回転体に巻き掛けられていて、感光体103と対向する部位で、感光体103と同一の移動方向となるように回転走行可能とされている。カラー複写機100では、感光体103と中間転写ベルト105と対向する部位に一次転写部107がそれぞれ形成されている。一次転写部107では、それぞれの色のトナー像が中間転写ベルト105に転写される。
中間転写ユニット106の下方には、二次転写ユニット108が配置されている。二次転写ユニット108は、中間転写ベルト105が巻き掛けられた複数の回転体のうちの1つの回転体109と対向配置する転写搬送ベルト110を備えている。転写搬送ベルト110は複数の回転体に巻き掛けられていて、回転体109と対向する部位で中間転写ベルト105と同一方向に移動するように回転走行可能とされている。転写搬送ベルト110側の回転体111と回転体109とは互いに対向配置されていて、中間転写ベルト105と転写搬送ベルト110の間に、中間転写ベルト105に転写されたトナー像を転写材としての記録紙Pに転写する二次転写部113が形成されている。
カラー複写機100は、二次転写部113に向かって記録材Pを供給搬送する供給部114と、トナー像が転写された記録材Pに当該トナー像を定着させる定着装置115が設けられている。カラー複写機100は、定着後の記録材Pを装置本体外へ排出する排出部117が設けられている。
ところで、電子写真方式の画像形成装置においては、バンディングや色ムラなどの異常画像を低減して高品質の画像を得るために、特に画像感度の高い感光体を用いる場合、高い回転むら精度を達成することが要求される。このため、各色の感光体を駆動対象回転体とし、各感光体をそれぞれ1つの駆動モータで駆動する方式を採用することが多い。方式としては大きくは2つあり、ダイレクトドライブモータ方式のような駆動モータを低速で回して駆動させる方式や、使用する駆動モータを高効率領域で駆動(例えば2000〜3000[rpm])させながら高い減速比を持つトラクション機構や遊星機構等の駆動伝達装置を有した減速方式がある。
ダイレクトドライブモータ方式はコストが高くて重量が大きくなる以外にも、使用回転数が一定になることからエネルギー効率が良くないという課題がある。減速方式はモータの回転数を高くすることが出来るのでエネルギー効率の問題は解消できるが、トラクション機構はコストや重量が高いという問題や、遊星機構はギヤの噛合い周期振動による回転むらや騒音という問題がある。更に両方に言えることだが、減速機の減速機構がトラクション内の回転体諸元や遊星ギヤのギヤ諸言によって減速比が一つに決まってしまう。その場合、減速機を共通部品化して他機種にも展開しようとした際に減速比が決まってしまうので、必要とする減速比が画像形成装置の機種毎で異なる場合、そのまま共有化を図ることが難しい。このため、機種毎にすべての部品を設計し直して新規部品を起こす必要があるので、部品を共通化してのコスト低減や減速機を共有することによる設計負担の低減が難しい。
特許文献1,2には、駆動伝達装置として、車両のトロイダル型無段変速機の構成が開示されているが、これら文献の構成を画像形成装置に適用することを考えると改善の余地がある。特許文献1,2の構成の場合、減速比を変更できる機構、すなわち駆動伝達部材の角度を作動中に変更する機構が設けられているが、画像形成装置では車両と異なり、装置の作動中に減速比を変更する必要は無い。また、搭載できるスペースについても車両に比べて少ないことからコンパクト化が要求される。さらに、特許文献1,2に記載の構成では、そのほとんどが金属部品で製作すること前提の構成であるために重量とコストが高くなる。
そこで、本実施形態に係る駆動伝達装置では、省スペースで減速比が変更可能であり画像形成装置に適用可能な新たな駆動伝達装置を提供するために、高精度な回転むらを維持可能なトロイダル型無段変速機方式を採用している。そしてトロイダル型無段変速機方式の構成を成す、駆動伝達部材を所定の角度に保持する保持部材を機種毎に変えることで、他機種展開もしやすく、少ない部品変更のみで減速比を変更可能として画像形成装置に適用した構成としている。
図2は、トロイダル型無段変速機方式を用いた駆動伝達装置1を1つの感光体103の駆動に適用した際のレイアウトを示している。駆動伝達装置1は各感光体に1つずつ用いられる。感光体103は、駆動モータ104と駆動伝達装置1によって、高精度の回転むらで回転駆動されるように構成されている。駆動モータ104と駆動伝達装置1の構成は、同一構成であるので、ここでは1つの駆動モータ104と駆動伝達装置1の構成について説明する。
プロセスカートリッジユニット102は、前面板101aと後面板101bで装置本体101に保持されている。プロセスカートリッジユニット102に内包されている感光体103は、ドラム軸120によって位置決めされて、プロセスカートリッジユニット102のケースに回転可能に支持されている。ドラム軸120の駆動力は、感光体ジョイント121を介して感光体103を駆動する。ドラム軸120は軸ジョイント122を介して駆動伝達装置1の従動側出力軸4Bと連結されていて、駆動モータ104で発生する回転駆動力が減速されて伝達される。駆動モータ104は、装置本体101の後面板101bに高精度に位置決めされた駆動ブラケット123に固定されている。
図3は、駆動伝達装置1の一実施形態の構成を説明する拡大図である。図4(a)は駆動伝達装置1の駆動ディスク側の構成を説明する図であり、図4(b)は駆動伝達装置1の従動ディスク側の構成を説明する図である。駆動伝達装置1は、図3に示すように、トロイダル型の無段変速機であるCVT(Continuously Variable Transmission)方式であって、駆動モータ104からの回転駆動力を減速し、最終的には駆動対象回転体である感光体103に伝達して回転駆動するものである。
駆動伝達装置1は、筒状のハウジング2と、ハウジング2内に設けられていて駆動側出力軸4Aと連結された駆動ディスク部材3と、従動側出力軸4Bと連結された従動ディスク部材5と、駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5の中間に配置された中間ディスク部材6を有している。中間ディスク部材6は、駆動側出力軸4Aと従動側出力軸4Bに軸受を介して接続された中間軸4Cに支持されて回転可能とされている。駆動側出力軸4A、従動側出力軸4B、中間軸4Cは、同一軸線O上に配置されている。同様に、駆動ディスク部材3、従動ディスク部材5、中間ディスク部材6も同一軸線O上に配置されている。
駆動伝達装置1は、駆動ディスク部材3と中間ディスク部材6の間、及び、中間ディスク部材6と従動ディスク部材5の間に、駆動を伝達する複数の駆動力伝達部材としての駆動伝達ローラ(パワーローラともいう場合がある)7と、複数の駆動伝達ローラ7を保持する保持部材となる駆動側保持部材8と従動側保持部材9を備えている。駆動伝達装置1は、駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5にそれぞれ駆動側の加圧部材10と受動側の加圧部材11を備えている。加圧部材10,11は、例えば圧縮コイルばねで構成されている。
つまり、駆動伝達ローラ7は、これら加圧部材10,11のバネ力によって、駆動ディスク部材3と中間ディスク部材6及び中間ディスク部材6と従動ディスク部材5とにそれぞれ圧接し、駆動ディスク部材3からの回転駆動力を減速して従動ディスク部材5に伝達するものである。
駆動伝達装置1は、装置本体101に対して筒状のハウジング2を介して着脱可能とされている。駆動伝達装置1は、装置本体101へ装着した際に、駆動側出力軸4Aと駆動モータ104の出力軸104aとがカップリング16を介して一体化される。
駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5と中間ディスク部材6が駆動伝達ローラ7と接触する面3a、5a、6a、6bはトロイダル形状に形成されている。駆動側保持部材8と従動側保持部材9は、駆動伝達ローラ7を所定の角度に保持するものである。駆動側保持部材8と従動側保持部材9には、図4に示すように複数の突起形状部12が設けられていて、この突起形状部12により駆動伝達ローラ7を傾斜した状態で回転自在に支持して、駆動ディスク部材3と中間ディスク部材6と従動ディスク部材5に対する接触角度を定めている。本実施形態において、駆動側保持部材8と従動側保持部材9に設けた突起形状部12は、それぞれ3つと、ディスク回転方向に対して等間隔となるように配置される。なお、突起形状部12は、各ディスクに対して安定して当接(圧接)するように三点支持となるように3つとしたが、3つに限定されるものではない。本実施形態において、突起形状部12は例えば軸で構成している。
本実施形態において、駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5と中間ディスク部材6は樹脂部材で構成されている。
駆動伝達装置1は、駆動側出力軸4Aに回転駆動力が付加されたとき、駆動側出力軸4Aと嵌合されているハウジング2内の駆動ディスク部材3に動力が伝わり回転する。その時、駆動ディスク部材3のトロイダル形状側と接触している駆動伝達ローラ7(パワーローラ)が図5(a)に示すように、摩擦伝動されて回転する。駆動伝達ローラ7は、中間ディスク部材6とも接触しており、摩擦伝動によって中間ディスク部材6が回転する。この駆動伝達ローラ7は反対側に位置する従動ディスク部材5側にも配置されており、中間ディスク部材6の回転が、図5(b)に示すように摩擦伝動によって駆動伝達ローラ7へと伝わる。そして、駆動伝達ローラ7は回転し、この回転により従動ディスク部材5が回転駆動し、最終的に従動ディスク部材5に嵌合されている従動側出力軸4Bが回転する。
一般に、CVTの減速比は、(式1)で表される
減速比=出力側接触半径/入力側接触半径・・・(式1)
本実施形態では、要求される設計仕様(機種毎)に応じて突起形状部12の角度を変更して駆動伝達ローラ7の配置角度を変更するようにしている。
すなわち、トロイダル型のCVTの場合、駆動伝達ローラ7の接触角度が変更されると、減速比が変更されるため、突起形状部12の角度を変更するという設計変更、あるいは突起形状部12の角度が異なる駆動側保持部材8と従動側保持部材9を機種ごとに予め設計して製造しておく。そして、搭載する機器に応じて、該当する保持部材に交換することで、機器に対応した減速比に容易に変更することができる。このため、従来のように減速比を作動中に変更する機構が不要となることから、その分の占有スペースを削減できるため、駆動伝達装置自体のコンパクト化を図られるとともにカラー複写機100(画像形成装置)のコンパクト化も図ることができる。
つまり、本実施形態の構成とすると、突起形状部12の角度を変更するという設計変更と、設計変更した部分に関する部品を変更するだけで、自由に減速比を設定することができ、省スペースで減速比が変更可能でありカラー複写機100(画像形成装置)に適用可能な新たな駆動伝達装置1を提供することができる。
また、本実施形態では、駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5の間に中間ディスク部材6を配置し、駆動ディスク部材3と中間ディスク部材6間、及び中間ディスク部材6と従動ディスク部材5間にそれぞれ駆動伝達ローラ7を配置して、減速機能部分を2段階構成にして駆動モータ104からの回転速度を減速している。このため、減速機能が1つの場合に比べて減速比の設定範囲の拡大化を計ることができる。なお、低減速比で良い場合には、図6に示すように、中間ディスク部材6のなく、減速機能部分が1段構成の構成であってもよい。
図6に示す駆動伝達装置1Aは、回転駆動力が入力される駆動側出力軸4Aと連結された駆動ディスク部材3と、駆動対象回転体と一体回転可能な従動側出力軸4Bと連結された従動ディスク部材5と、駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5の間に配置されて、駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5とに加圧部材10,11の作用によってそれぞれ圧接し、駆動ディスク部材3からの回転駆動力を減速して従動ディスク部材5に伝達する駆動伝達ローラ7と、駆動伝達ローラ7を任意の角度に保持する保持部材8Aとを備えている。
このような構成としても、駆動伝達ローラ7の角度が異なる保持部材8Aを予め設計して製造しておき、搭載する機器に応じて、該当する保持部材に交換することで、機器に対応した減速比に容易に変更することができる。このため、従来のように減速比を作動中に変更する機構が不要となることから、その分の占有スペースを削減できるため、駆動伝達装置自体のコンパクト化を図られるとともにカラー複写機100(画像形成装置)のコンパクト化も図ることができる。
駆動の伝達に関しては、式(1)で説明したように、駆動の伝達は摩擦伝動によって伝達されており、回転駆動伝達力と接触圧力の関係は下記の(式2)で表される。
回転駆動伝達力=接触圧力×摩擦係数・・・(式2)
このため、本実施形態では、駆動伝達ローラ7の摩擦面が各ディクスとの間でスリップしないように、駆動側には加圧部材10を、従動側には加圧部材11をそれぞれ配置して、軸線方向の両側から狙いの接触圧力になるように構成している。
駆動伝達ローラ7は、図7(a)に示すように、駆動伝達ホルダ13と駆動伝達接触部を構成する駆動伝達接触部材14の2部品以上から構成されている。図7(a)は、駆動伝達ローラ7を軸線方向から見た図であり、図7(b)は図7(a)のA−A線断面図を示し、図7(c)は駆動伝達ローラ7の別な形態を説明する断面図である。駆動伝達ローラ7は、図7(b)に示すパターン1(形態1)と図7(b)に示すパターン2(形態2)の2種類を想定している。図7(b)に示す低コストタイプのパターン1の駆動伝達ローラ7は、中心部に駆動側出力軸4Aや従動側出力軸4Bが挿入される挿入孔13aが形成された円形の駆動伝達ホルダ13と、駆動伝達ホルダ13の外周面に形成しれた環状溝13b内に装着されて駆動伝達ホルダ13の外周面13cから外方に突出する駆動伝達接触部材14の2部品構成で構成されている。図7(c)に示す高精度タイプのパターン2の駆動伝達ローラ7Aは、円形の駆動伝達ホルダ13と、環状溝13b内に装着されて駆動伝達ホルダ13の外周面13cから外方に突出する駆動伝達接触部材14と、挿入孔13aに装着された玉軸受15とを備えている。
本実施形態において、駆動伝達接触部材14はゴム部材のような摩擦係数が大きく粘性成分の大きい材料で形成されている。駆動伝達接触部材14をゴム部材で構成した理由は駆動伝達性と駆動制御性の2つからである。
駆動伝達性に関する理由としては、摩擦係数を大きくすると(式2)から分かるように小さな接触圧力で大きな回転駆動伝達力を得られるので、必要トルクを満足する範囲で駆動側の加圧部材10と従動側の加圧部材11による圧力(バネ力)を小さくできるため、ハウジング2をはじめとした周囲部材に与える影響を小さくできるためである。
駆動制御性に関する理由については、図8,図9を用いてする。図8は駆動伝達装置1の制御の一形態を説明するブロック図であり、図9は周波数特性と回転むらの関係を説明する図である。図9において、縦軸を駆動モータ104の入力に対する速度変動検出器201の出力の比(Gain)を示し、横軸を周波数としている。
本実施形態において、駆動モータ104からの駆動力がトロイダル方式の減速部を介して伝達される従動側出力軸4Bの回転は、速度変動検出器201によって検出される。駆動モータ104と速度変動検出器201は、駆動制御部(コントローラ)200に信号線を介して接続されている。駆動制御部200は速度変動検出器201からの検出情報に応じて駆動モータ104の回転に対してフィートバック制御を掛けて、設定された回転数で感光体103が回転するように制御して、回転むらの発生を抑制している。その際、駆動モータ104の入力に対する速度変動検出器201の出力の比(Gain)に関する周波数特性が重要となるのだが、一般的に減速器(駆動伝達装置1)のような負荷がかかる場所は、図9に示すように、制御上の律速となる共振点を持っていることが多く、結果として減速機(駆動伝達装置1)の周波数特性によってどこまで回転むらを落とせるか(制御範囲)が決まる。故に減速機(駆動伝達装置1)の共振となる周波数を高くするか、共振した際のピークを下げることが重要となる。
本実施形態のように、駆動伝達装置1の駆動伝達接触部材14に粘性成分の大きい材料(減衰性能の大きい材料)を使うと、図9に示すように、後者の共振した際のピークを下げることが出来る(ダンピング効果が得られる)ので、制御帯域をより高帯域まで持っていくことができ、結果としてより高い周波数まで回転むらを抑えることができるようになる。
このように、本実施形態では、駆動伝達ローラ7の角度を変えても滑らかに駆動モータ104からの回転駆動力を感光体103に伝達することができる。このため、バンディングや色ムラなどの異常画像を低減して高品質の画像を得ことができる。また、駆動伝達ローラ7の支持角度(接触角度)θを変えるだけで減速比を変更できるために、当該部分の設計変更と該当部品の交換で他機種展開もしやすくなる。このため、少ない部品変更と設計変更で他機種展開に対応できるため、省スペースで減速比が変更可能であり画像形成装置に適用可能な新たな駆動伝達装置1を提供することができる。
本実施形態では、駆動ディスク部材3と従動ディスク部材5と中間ディスク部材6を樹脂部材で構成したので、金属製に比べて軽量化することができるとともに、低コスト化が図れる。
本実施形態では、駆動側の保持部材8と従動側の保持部材9に設けた突起形状部12をそれぞれ3つ以上としているので、駆動伝達ローラ7からの駆動伝達箇所が3か所以上となり、回転駆動伝達を安定化させることができ、より高精度な回転むらを実現することができる。この結果、バンディングや色ムラなどの異常画像をより低減して高品質の画像を得ことができる。
本実施形態では、駆動伝達接触部材14をゴム部材として摩擦係数を高くしているので、結果として伝達粘性が大きくなり、モータ制御時の制御帯域を高くすることができる。
以上本発明の好ましい実施の形態と実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態や実施例に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、実施形態において、画像形成装置は電子写真方式を例に説明したが、この方式に限定するものではなく、インクを噴出して画像形成する方式の画像形成装置であってもよい。実施形態において、画像形成装置はカラー複写機を例に説明したが、この形態に限定するものではなく、画像形成機能単独のプリンタや、画像形成機能とこれ以外の機能を備えた装置、例えばファクシミリや複合機であってもよい。複写機の構成においては、カー画像に限定するものではなく、モノクロ画像を形成する画像形成装置であっても同様の効果を得ることできる。
本実施形態では、駆動対象回転体として感光体(像担持体)103を例示して説明したが、駆動伝達装置1、1Aで駆動力が減速されて伝達される対象は感光体103に限定されるものではない。例えば画像形成装置においては、周知の現像機能部が備える現像ローラ、像担持体となる中間転写ベルト105を回転駆動するための転写駆動ローラ、定着装置115等が挙げられる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1、1A 駆動伝達装置
3 駆動ディスク部材
3a 接触する面
4A 駆動側出力軸
4B 従動側出力軸
5 従動ディスク部材
5a 接触する面
6 中間ディスク部材
6a、6b 接触する面
7、7A 駆動力伝達部材
8 駆動側の保持部材
8A 保持部材
9 従動側の保持部材
10、11 加圧部材
12 突起形状部
13 駆動伝達ホルダ
14 駆動伝達接触部
100 画像形成装置
103 駆動対象回転体
104 駆動モータ
特許5471876号公報 特許3765587号公報

Claims (6)

  1. 駆動源と、該駆動源により駆動される駆動対象回転体と、前記駆動源からの駆動力を前記
    駆動対象回転体に伝達する駆動伝達装置とを備えた画像形成装置であって、
    前記駆動伝達装置は、
    前記駆動源の出力軸と着脱可能に構成された駆動側出力軸と、
    該駆動側出力軸に連結された駆動ディスク部材と、
    駆動対象回転体の回転軸と着脱可能に構成された従動側出力軸と、
    該従動側出力軸に連結された従動ディスク部材と、
    前記駆動ディスク部材と前記従動ディスク部材の間に配置されて、前記駆動ディスク部材
    と前記従動ディスク部材とにそれぞれ圧接し、前記駆動ディスク部材からの前記回転駆動
    力を減速して前記従動ディスク部材に伝達する駆動力伝達部材と、
    前記駆動力伝達部材を任意の角度に保持する保持部材と、を備え、
    前記駆動側出力軸、前記駆動ディスク部材、前記従動側出力軸、前記従動ディスク部材、
    前記駆動力伝達部材、及び前記保持部材がユニット化され、前記画像形成装置の本体に着
    脱可能に構成される画像形成装置。
  2. 前記駆動ディスク部材と前記従動ディスク部材の間に回転可能に配置された中間ディスク
    部材を備え、
    前記駆動力伝達部材は、前記駆動ディスク部材と前記中間ディスク部材の間及び前記中間
    ディスク部材と前記従動ディスク部材の間に前記保持部材を配置することで位置する請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動力伝達部材は、少なくとも駆動伝達接触部を備え、
    前記駆動伝達接触部は、ゴム部材で構成されている請求項1又は2に記載の画像形成装置
  4. 少なくとも前記駆動ディスク部材と前記従動ディスク部材は、樹脂部材で構成されている
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記保持部材は、前記駆動力伝達部材を支持する複数の突起形状部を有する請求項1乃至
    4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記駆動ディスク部材と前記従動ディスク部材と前記中間ディスク部材は、前記駆動伝達
    部材と接触する面がトロイダル形状に形成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載
    画像形成装置。
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