JP2015075513A - 画像形成装置 - Google Patents

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智之 岩越
知郎 長岡
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知郎 長岡
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大輔 金子
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Abstract

【課題】 本発明は、新たな部材を追加することなく簡単な構成で振動を低減する。
【解決手段】 モータ2を固定する筐体30と、筐体30のモータ2が固定された第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを分離するように筐体30に形成された複数のスリット3と、複数のスリット3の相互間に設けられ、第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cと、接続部Cに設けられ、モータ2から筐体30に伝播する振動を減衰する動吸振器4と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置では、電子写真プロセス手段となる感光体、現像装置、記録材給送装置、定着装置等への駆動力を駆動源であるモータからギヤ列等の駆動伝達機構を介して伝達している。
モータの駆動時に発生した振動がモータを固定している筐体を伝わって装置全体へと伝播され、画像形成に関わる部材を振動させて画像に悪影響を及ぼす場合がある。また、騒音の要因にもなる。このため振動源であるモータから伝播した振動を減衰させる必要がある。
例えば、特許文献1では、各振動源から発生する振動を構造部材へ伝達するために各振動源で発生する振動の周波数と略同等の固有振動数を有する梁部材を振動源に接した状態で設ける。各振動源で発生する振動の周波数と略同等の固有振動数を有する構造部材で振動を吸収する。
また、特許文献2では、振動源を固定するブラケット本体に切れ込みを入れることで形成された吸振部を備えている。吸振部は振動源で発生する振動の周波数と略同等の固有振動数を有するように形成している。これにより動吸振器の原理を用いて振動を吸収する。
特開2005−106261号公報 特開2006−258286号公報
特許文献1では、振動源から生じる振動を伝達する振動伝達手段と、振動伝達手段により伝達された振動を構造部材を用いて吸収する振動吸収手段とを備えて早期に振動を吸収している。しかし、振動源と振動吸収手段との間に振動伝達手段を配置するスペースが必要であり、装置の小型化を図る点で不利である。また、振動伝達手段である梁部材は別部材であるためコストアップの要因にもなる。
特許文献2では、振動源を固定するブラケット上における振動源と吸振部との配置関係が具体的に開示されておらず、ブラケット全体へ広がる振動を任意の位置に配置した動吸振器で吸収するには吸収能力の高い動吸振器を必要とするという問題があった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、新たな部材を追加することなく簡単な構成で振動を低減する画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、振動源と、前記振動源を固定する筐体と、前記筐体の前記振動源が固定された第一領域と、該第一領域以外の第二領域とを分離するように前記筐体に形成された複数のスリットまたは切り欠きと、前記複数のスリットまたは切り欠きの相互間に設けられ、前記第一領域と前記第二領域とを接続する接続部と、前記接続部または前記接続部に隣接する隣接部に設けられ、前記振動源から前記筐体に伝播する振動を減衰する振動減衰手段と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、新たな部材を追加することなく簡単な構成で振動の経路を明確に限定し、振動減衰手段を振動の経路の近傍に配置することで、振動源から発生する振動が装置全体へ広がる前に低減する。これにより装置全体としての振動を低減することができる。
本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成を示す断面説明図である。 第1実施形態の筐体に固定された振動源と、振動源が固定される部位の周囲に形成された複数のスリットと、スリット間の接続部に設けられた振動減衰手段と、振動源となる駆動源に連結された駆動伝達手段との構成を示す斜視説明図である。 第1実施形態の筐体に固定された振動源と、振動源が固定される部位の周囲に形成された複数のスリットと、スリット間の接続部に設けられた振動減衰手段と、振動源となる駆動源に連結された駆動伝達手段との構成を示す正面説明図である。 第1実施形態の筐体の振動源が固定された第一領域と、該第一領域以外の第二領域との境界を説明する正面説明図である。 (a),(b)は第1実施形態の振動減衰手段の構成を示す断面説明図及び斜視説明図である。 (a)〜(d)は第1実施形態においてスリット間の接続部に振動減衰手段を設ける位置の一例を示す正面説明図である。 (a)は筐体に固定した振動源から振動が伝播する様子を示す正面説明図である。(b)は振動源が固定される部位の周囲に形成された複数のスリット間の接続部から振動が伝播する様子を示す正面説明図である。(c)は複数のスリット間の接続部に固定した振動減衰手段により振動が減衰して振動源が固定された第一領域以外の第二領域に振動が伝播されない様子を示す正面説明図である。 (a)〜(c)は第1実施形態による振動低減の実験結果を説明する図である。 (a)〜(f)は各種のスリット間に設けられた接続部、並びに、該接続部に隣接する隣接部の領域の一例を示す正面説明図である。 (a)〜(c)は第1実施形態の接続部に隣接する隣接部における振動低減の実験結果を説明する図である。 (a)〜(c)は振動減衰手段の各種の振動部の構成の一例を示す図である。 (a)〜(d)は筐体に対する振動減衰手段の各種の取付構造の一例を示す断面説明図及び斜視説明図である。 振動源と、複数のスリット及び切り欠きと、接続部に設けられた振動減衰手段の構成を示す正面説明図である。 本発明に係る画像形成装置の第2実施形態の筐体に固定された振動源と、複数のスリットと、接続部に設けられた振動減衰手段の構成を示す正面説明図である。
先ず、図1〜図13を用いて本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、本実施形態では画像形成装置の一例としてレーザビームプリンタに適用した場合について説明する。
<画像形成装置>
図1において、画像形成装置1は、記録材12を収容する給送カセット20、給送カセット20内の記録材12を一枚ずつ給送する給送ローラ21、記録材12を画像形成部へ搬送する搬送ローラ22を有する。
記録材12に画像を形成する画像形成手段となる画像形成部23は、像担持体となる感光ドラム23aを有する。更に、図示しない帯電手段となる帯電ローラにより一様に帯電された感光ドラム23aの表面に画像情報に基づいたレーザ光23dを照射して静電潜像を形成する露光手段となるスキャナユニット23cを有する。
更に、感光ドラム23aの表面に形成された静電潜像に現像剤となるトナーを供給してトナー像として現像する現像手段となる現像装置23e、現像装置23eにより現像されたトナー画像を記録材12に転写する転写手段となる転写ローラ23bを有する。更に、記録材12に転写されたトナー画像を加熱及び加圧して定着する定着手段となる定着装置23fとを備えている。
画像形成部23は給送される記録材12の先端がセンサ26により検知されると、センサ26の検知情報に基づいて記録材12の搬送に同期して動作し、記録材12に画像形成を行う。画像形成がなされた記録材12は、排出ローラ24によって排出トレイ25上へ排出積載される。
<駆動部>
図2は本実施形態の画像形成装置1の筐体30〜35と、筐体30に設けられる駆動部13との構成を示す斜視説明図である。本実施形態の画像形成装置1の躯体となる枠組みは、板金からなる筐体30〜35により箱型に組み立てられており、画像形成装置1の側板を構成する筐体30には振動源であって駆動源となるモータ2が固定されている。また、筐体30にはモータ2からの回転駆動力が歯付きベルト5を介して伝達されるギヤ列14が図示しない軸受部材を介して回転可能に軸支されている。筐体30,31は画像形成部23を支持する。
図3は駆動部13と筐体30とを筐体30の正面側から見た正面説明図である。図3において、筐体30には、筐体30の背面側に固定された図3の破線で示すモータ2を有する。更に、モータ2の駆動軸に取り付けたプーリギヤ2a、モータ2の回転駆動力を画像形成ユニットの各駆動部へ伝達するための歯付きベルト5が設けられる。
更に、プーリギヤ6a、アイドラギヤ6b〜6e、給送ローラ21を駆動するギヤ7、搬送ローラ22を駆動するギヤ8が設けられる。更に、感光ドラム23aを駆動するギヤ9、定着装置23fの定着ローラ23f1を駆動するギヤ10、排出ローラ24を駆動するギヤ11を備えている。これらのギヤ列14により給送ローラ21、搬送ローラ22、感光ドラム23a、転写ローラ23b、定着ローラ23f1、排出ローラ24等に回転駆動力を伝達している。
図3において、モータ2が回転して駆動部13を動作させようとすると、モータ2を中心に筐体30に振動が発生する。この振動は大きいため画像形成装置1に発生する騒音の主たる原因となっている。本実施形態は、図3に示すモータ2の回転により発生する振動が筐体30の全面に伝播して画像形成装置1全体へと伝播するのを低減する。
<振動減衰部>
図3に示すように、本実施形態の筐体30には、該筐体30のモータ2が固定された第一領域Aと、該第一領域A以外(第一領域以外)の第二領域Bとを分離するように複数の貫通穴からなるスリット3が形成されている。本実施形態では図3の破線で示すモータ2の外周部に4つの円弧状のスリット3がモータ2を中心とする同一円周上に形成される。
複数のスリット3の相互間には第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cが設けられている。接続部Cにはモータ2が固定された第一領域Aから第二領域Bの筐体30に伝播する振動を減衰する振動減衰手段となる動吸振器4が設けられている。尚、動吸振器(ダイナミックダンパー;dynamic dampers)4とは、振動する機械系に、質量、ばね、ダンパー系を付加することにより、固有振動数周辺での共振現象を抑制する装置のことである。
本実施形態のスリット3は、図3に示すように、筐体30に固定される破線で示すモータ2の外側に複数の細長い形状でモータ2を取り囲むように形成されている。このスリット3によって筐体30を第一領域Aと第二領域Bとに分割する。第一領域Aは筐体30において大きな振動を発生させているモータ2を有する領域であり、第二領域Bは主に第一領域Aから接続部Cを介して振動が伝播される領域を示す。
第一領域Aと第二領域Bとの境界を図4の一点鎖線で示す。図4では説明の都合上、スリット3とモータ2と筐体30以外の各部材は省略し、モータ2は簡易的に方形状で示す。筐体30に貫通穴からなる複数のスリット3を形成することで、スリット3よりも内側の第一領域Aと、スリット3よりも外側の第二領域Bと、第一領域Aと第二領域Bとを接続する図4の斜線部分で示す接続部Cとに区分される。
尚、本実施形態のスリット3は、筐体30を第一領域Aと第二領域Bとに分離するために開けた細長い貫通穴からなる開口のことであり、組立や部品を取り付けるために開けたビス穴等とは異なる。しかし、複数のビス穴が所定のピッチで連続的に形成されて筐体30を第一領域Aと第二領域Bとに分離することが可能な構成を有する場合は、それ等のビス穴をスリット3として利用することも可能である。
図5(a)は動吸振器4が筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに取り付けられた様子を示す断面説明図である。図5(b)は動吸振器4が筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに取り付けられた様子を示す斜視説明図である。ただし、図5(a),(b)では、説明の都合上、動吸振器4と、筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部C以外の部材は省略する。
図5に示すように、本実施形態の動吸振器4は断面ハット形状で構成され、筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに固定手段となるビス40により締結固定される固定部4bを有する。更に、固定部4bの両側にそれぞれ接続され、筐体30の表面Fに対して略水平に配置される一対の振動部4aとを有して構成される。
本実施形態では、方形状の平板をプレス成型等により断面ハット形状に成形して振動部4aの表面Dと、固定部4bの表面Eとの筐体30の表面Fからの高さに段差を設けている。振動部4aの表面Dと、固定部4bの表面Eとは筐体30の表面Fに対して略平行に配置される。
動吸振器4の振動部4aの形状は、振動源であるモータ2で発生する振動周波数と略同等の固有振動数を有するように形成する。動吸振器4の固定部4bには貫通穴4b1が設けられており、ビス40を固定部4bの貫通穴4b1に挿通して筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに設けたビス穴30aに締結固定する。動吸振器4の固定部4bの固定位置は、図6(a)〜(d)に示すように、第一領域Aと第二領域Bとの接続部Cの領域に、少なくとも動吸振器4の固定部4bの一部が重なるように固定される。図6(a)〜(d)に示す重なり領域C1は、第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cと、動吸振器4の固定部4bとが重なった部分の領域を示す。
モータ2の振動周波数と、動吸振器4の固有振動数とが一致するように形成し、モータ2が固定された筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに動吸振器4を固定する。これにより筐体30の中で動吸振器4を固定した第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cが振動する代わりに動吸振器4の振動部4aが振動する。そして、第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cは振動することがなく第二領域Bへも振動が伝播しない。これにより筐体30の振動が低減される。
<振動減衰効果>
次に図7を用いてスリット3と、動吸振器4とを設けたことによる振動減衰効果について説明する。尚、図7(a)〜(c)に示す矢線はモータ2を中心とする振動の伝播経路の一例を示す。画像形成動作を行うために画像形成装置1を稼動すると、モータ2が駆動し、モータ2の回転により発生した振動が筐体30に伝播する。その後、振動は、図7(a)に示すように、筐体30上をモータ2を中心とした放射状に伝播する。
図7(b)に示すように、筐体30にスリット3を設けることによって、筐体30は第一領域Aと第二領域Bとに分離されている。このため、第一領域Aから第二領域Bへ伝播する全ての振動伝達経路は筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに限定される。更に、図7(c)に示すように、動吸振器4が筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに固定されている。
これにより、接続部C上を振動が通過しようとした際、筐体30の接続部Cが振動する代わりに動吸振器4の振動部4aが振動する。これにより第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cは振動することがなく第二領域Bへも振動が伝播しない。これにより、筐体30の振動が抑制される。その結果、モータ2の振動は第二領域Bに伝わる前に動吸振器4によって減衰される。これにより第二領域Bへの振動の伝播量が軽減される。
<振動減衰実験>
次に、図8(a)に示すように、モータ2を中心に対向する一対のスリット3のそれぞれの略中央部を通る図8(a)の斜め方向の矢線110を設定する。更に、モータ2を中心に対向する一対の動吸振器4が固定される筐体30の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cを通る図8(a)の左右方向の矢線111を設定する。そして、該矢線110,111上の各第一領域Aと第二領域Bにおける所定の位置を測定点としてモータ2の回転により発生した振動が筐体30に伝播する際の振動の加速度を測定した。
図8(a)に示すように、筐体100の中央部にモータ2の代わりとして加振器101を取り付けて加振周波数が740Hzの振動を与えた。その際、筐体100に複数のスリット3を形成する。そして、筐体100の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに動吸振器4を固定する。そのときの筐体100の振動の加速度の測定値を図8(b),(c)の実線で示す。スリット3も動吸振器4も設けなかった筐体100の振動の加速度の測定値を図8(b),(c)の破線で示す。
動吸振器4の固有振動数は加振器101の加振周波数の740Hzに合わせて設計したものである。筐体100の振動の加速度の測定は、加速度ピックアップを用いて、図8(a)に示す矢線110,111上の等間隔に設定した15点の測定ポイントにおける振動の加速度を電圧に変換して測定した。図8(b)は図8(a)に示す矢線110上の15点の測定ポイントにおける振動の加速度を矢線110の向きに順に測定した結果である。図8(c)は図8(a)に示す矢線111上の15点の測定ポイントにおける振動の加速度を矢線111の向きに順に測定した結果である。
図8(b),(c)の実線で示すように、筐体100にスリット3を形成し、筐体100の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに動吸振器4を固定したことで、第二領域B内のどの測定ポイントにおいても振動の加速度が減少していることが分かる。
本実施形態では、筐体30にスリット3を設けることでモータ2を固定する第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとに分離する。そして、別途、追加部材や余分なスペースを設けることなく、モータ2の回転により発生する振動が筐体30上を伝播する経路をモータ2を固定する第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを接続する接続部Cに限定することが出来る。そして、接続部C上に固定された動吸振器4が該接続部Cに伝播された振動を減衰し、モータ2で発生した振動が第二領域Bへ伝播する量を大幅に軽減することが出来る。
<変形例>
複数のスリット3により分離されたモータ2を固定する第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを接続する接続部Cは以下の通りである。即ち、図9(a)〜(c)の斜線部で示すように、スリット3の幅が一定の場合は、スリット3の外形を繋いで出来た領域とすることが出来る。また、図9(d),(e)の斜線部で示すように、スリット3の幅が一定でない場合は、隣り合うスリット3間の最短距離を結ぶ線分120の近傍で隣り合うスリット3同士の最大幅の外形を繋いで出来た領域とすることが出来る。
また、図9(d)の網線部で示すように、複数のスリット3により分離されたモータ2を固定する第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを接続する図9(d)の斜線部で示す接続部Cに隣接する隣接部Gがある。その隣接部Gにモータ2から筐体30に伝播する振動を減衰する動吸振器4を固定することでも良い。図9(d)の網線部で示す隣接部Gは、図9(d)の斜線部で示す接続部Cから図9(d)の上下方向にそれぞれ10mmの幅を有して設定された一例である。
また、動吸振器4の振動部4aの形状は、設置条件や設置環境等によって、例えば、図11(a),(b)に示すように、動吸振器4の固定部4bと振動部4aとの幅(図11(a),(b)の上下方向の長さ)が異なっていても良い。また、図11(c)に示すように、振動部4aが所定の曲率を持って湾曲していても良い。
また、動吸振器4の固定方法は、図5に示したようにビス40により筐体30に締結固定する他に図12(a),(b)に示すように、磁石や接着剤41等で筐体30に固定しても良い。また、図5(a),(b)及び図12(a),(b)に示す動吸振器4の形状は筐体30から振動部4aを浮かすために断面ハット形状に曲げてある。
しかし、図12(c),(d)に示すように、動吸振器4の振動部4aと固定部4bとが同一平面上の平板状で構成された場合には貫通穴42aを有するスペーサ部材42を筐体30と固定部4bとの間に挟んでビス40で締結固定する。これにより振動部4aを筐体30から浮かしても良い。
モータ2を固定する第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを分離するスリット3からなる境界は、図3に示すように、筐体30内部でモータ2を取り囲むような円形状でなくても良い。例えば、図13に示すように、筐体36の一辺に面した位置にモータ2を固定する第一領域Aを設けても良い。この場合、筐体36の一辺に面した位置に形成された切り欠き70をスリット3と同様にモータ2を固定する第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを分離する境界として利用出来る。
即ち、図13では、筐体36のモータ2が固定された第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを分離するように、該筐体36に複数のスリット3及び切り欠き70が設けられている。そして、複数のスリット3及び切り欠き70の相互間に第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cが設けられている。そして、その接続部Cにモータ2から筐体36に伝播する振動を減衰する動吸振器4が設けられている。尚、図9(f)に示したように、接続部Cに隣接する隣接部Gにモータ2から筐体36に伝播する振動を減衰する動吸振器4を設けることも出来る。
図9(f)の網線部で示すように、モータ2を固定する第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを接続する接続部Cから図9(d)の上下方向の距離が10mmの範囲の隣接部Gの中央部に動吸振器4を固定する。その際にも接続部Cに動吸振器4を配置した際と同様に第二領域Bの範囲において振動低減効果が得られる。
図10(a)〜(c)の破線で示すグラフは、図8(a)に示す筐体100に複数のスリット3を形成する。そして、筐体100の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cに動吸振器4を固定したときの筐体100の振動の加速度の測定値を示す。図10(a)〜(c)の実線で示すグラフは、図8(a)に示す筐体100に複数のスリット3を形成する。
そして、筐体100の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cから図9(f)の上下方向の距離が10mm、15mm、20mmの範囲のそれぞれの隣接部Gの中央部に動吸振器4を固定する。そのときの筐体100の振動の加速度の測定値を示す。尚、図10(a)〜(c)に示された測定点は、図8(a)示す矢線110上を等間隔に設定した15点のポイントである。
図10(b),(c)の実線で示すように、筐体100の第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cから図9(f)の上下方向の距離が15mmと20mmの範囲の隣接部Gに動吸振器4を固定する。その場合は、第二領域Bの範囲において振動の加速度が大きくなり、振動の減衰が不十分であることが分かる。このことから接続部Cに隣接する隣接部Gの領域は、接続部Cからの離間距離が10mm以内であれば好ましい。
次に、図14を用いて本発明に係る画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図14は本実施形態の駆動部13と筐体82とを筐体82の正面側から見た正面説明図である。本実施形態では、振動減衰手段で振動部となる動吸振器80が筐体82に形成された複数のH字形状のスリット81の内部で接続部Cに連続して一体的に形成されたものである。
即ち、本実施形態では、動吸振器80を筐体82と一体的に形成したものである。動吸振器80を筐体82と一体的に形成するために開けた貫通穴からなるスリット81は、前記第1実施形態のスリット3の働きと同様に筐体82をモータ2が固定された第一領域Aと、該第一領域A以外の第二領域Bとを分離する役割を有する。図14において、第一領域Aは筐体82において大きな振動を発生させているモータ2を固定した領域であり、第二領域Bは主に第一領域Aから振動が伝播される領域を示す。
動吸振器80は、振動源であるモータ2の回転により発生する振動周波数と略同等の固有振動数を有するように設計されており、複数のH字形状のスリット81の内部に形成されている。このため筐体82において第一領域Aと第二領域Bとを接続する接続部Cと一体的に接続されている。本実施形態の動吸振器80も筐体82の表面と面一で筐体82の表面に対して略水平に配置される。
これにより、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、筐体82にH字形状のスリット81を形成した際に動吸振器80が同時に形成される。このため前記第1実施形態のように筐体30とは別体で構成される動吸振器4を取り付けたものと比べて、部品点数が削減出来る上、組み立て工数を減らしてコストも安くできる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
尚、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、適宜変形や組み合わせが可能である。
A …第一領域
B …第二領域
C …接続部
2 …モータ(振動源)
3 …スリット
4 …動吸振器(振動減衰手段)
30〜35 …筐体

Claims (8)

  1. 振動源と、
    前記振動源を固定する筐体と、
    前記筐体の前記振動源が固定された第一領域と、該第一領域以外の第二領域とを分離するように前記筐体に形成された複数のスリットまたは切り欠きと、
    前記複数のスリットまたは切り欠きの相互間に設けられ、前記第一領域と前記第二領域とを接続する接続部と、
    前記接続部または前記接続部に隣接する隣接部に設けられ、前記振動源から前記筐体に伝播する振動を減衰する振動減衰手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記振動減衰手段は、前記スリットまたは切り欠きの内部で前記接続部と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記振動減衰手段は、前記筐体の表面に対して略水平に配置される振動部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記筐体は、前記画像形成装置の躯体の一部を構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記筐体は、前記画像形成装置の側板を構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記筐体は、画像を形成する画像形成部を支持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記筐体は、板金からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記振動源は、モータからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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