JP6843786B2 - 軸受部品及び転がり軸受、ならびに軸受部品の製造方法 - Google Patents

軸受部品及び転がり軸受、ならびに軸受部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、軸受部品及び転がり軸受、ならびに軸受部品の製造方法に関し、特に軸受内部に異物が混入しやすい環境(異物混入環境)下で使用される軸受部品及び転がり軸受、ならびに軸受部品の製造方法に関する。
軸受部品の製造方法として、クロムモリブデン鋼(SCM)からなる成形体に対し浸炭窒化処理、焼入処理、および焼戻処理を順に施す方法が知られている。しかし、上記の製造方法により製造された軸受部品は、異物混入環境下での使用に耐え得る程度の耐摩耗性や靱性を有しておらず、異物混入環境下で使用されたときに表面が損傷して早期に寿命に至る場合があった。
そこで、従来の一般的な軸受部品には、珪素(Si)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、バナジウム(V)、およびチタン(Ti)などの炭窒化物を形成し得る元素群の少なくともいずれかが数%以上十数%以下程度含有された鋼材が使用されている。上記鋼材に所定の熱処理を施すことにより、軸受部品の軌道面または転動面に上記添加元素の炭化物および窒化物をその元素含有率に応じて析出させ、耐摩耗性の向上を図っている(例えば、特開平2−277764号公報、特開平3−64431号公報、特開平8−49057号公報、特開平11−201168号公報、特開2001−323939号公報、特開2007−232201号公報、特開2013−11010号公報参照)。
特開平2−277764号公報 特開平3−64431号公報 特開平8−49057号公報 特開平11−201168号公報 特開2001−323939号公報 特開2007−232201号公報 特開2013−11010号公報
しかしながら、上記鋼材は、炭窒化物を形成し得る元素を種々の比率で含有しているため高価である。
本発明の目的は、異物混入環境下での使用に十分に耐え得る程度の耐摩耗性を有しており、かつ上記鋼材を用いた従来の軸受部品よりも製造コストが低い軸受部品および転がり軸受ならびに軸受部品の製造方法を提供することにある。
本発明に従った軸受部品は、クロムモリブデン鋼鋼材からなり、軌道面または転動面を備える。軌道面または転動面には炭化物、窒化物、および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が存在している。軌道面または転動面における析出化合物の面積率が3%以上である。軌道面または転動面における析出化合物の平均粒径が0.3μm以下である。
上記軸受部品では、軌道面または転動面における旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が8μm以下である。
上記軸受部品では、析出化合物は(Fe,Cr)(C,N)を含む。
上記軸受部品では、軌道面または転動面から深さ10μmまでの浅層領域の平均炭素濃度が0.7重量%以上であり、浅層領域の平均窒素濃度が0.2重量%以上である。
本発明に従った転がり軸受は、外輪と、外輪の内側に配置される内輪と、外輪と内輪との間に配列される複数の転動体とを備える。外輪、内輪および転動体のうち少なくともいずれかは、上記軸受部品である。
本発明に従った軸受部品の製造方法は、クロムモリブデン鋼からなる成形体を準備する工程と、成形体を、アンモニアを含む浸炭窒化雰囲気中で930℃以上940℃以下に加熱することにより、成形体を浸炭窒化する工程と、浸炭窒化された成形体を850℃以上930℃未満の1次焼入温度に加熱した後、Ms点以下の温度まで冷却することにより、成形体を1次焼入れする工程と、1次焼入れされた成形体をA点以上850℃未満の2次焼入温度に加熱した後、Ms点以下の温度まで冷却することにより、成形体を2次焼入れする工程とを備える。
上記軸受部品の製造方法では、1次焼入温度は860℃以上880℃以下であり、2次焼入温度は820℃以上840℃以下である。
本発明によれば、異物混入環境下での使用に十分に耐え得る程度の耐摩耗性と靱性とが両立されており、かつ炭窒化物を形成し得る元素を含有させた上記鋼材を用いた従来の軸受部品よりも製造コストが低い軸受部品および転がり軸受ならびに軸受部品の製造方法を提供することができる。
本実施の形態に係る転がり軸受および軸受部品を示す断面図である。 本実施の形態に係る軸受部品の製造方法での熱処理方法を説明するための図である。 実施例の試料1の内輪の炭素および窒素の濃度分布を示すグラフである。 実施例の試料2の内輪の炭素および窒素の濃度分布を示すグラフである。 実施例の試料1の内輪の表面の電子顕微鏡像である。 実施例の試料1のころの表面の電子顕微鏡像である。 実施例の試料2の内輪の表面の電子顕微鏡像である。 実施例の試料2のころの表面の電子顕微鏡像である。 実施例の試料1の内輪の表面の光学顕微鏡像である。 実施例の試料1のころの表面の光学顕微鏡像である。 実施例の試料2の内輪の表面の光学顕微鏡像である。 実施例の試料2のころの表面の光学顕微鏡像である。 実施例の試料3および4の耐摩耗試験結果を示すグラフである。 実施例の試料5および6のシャルピー衝撃試験結果を示すグラフである。 実施例の試料1および2の転がり軸受の潤滑油に異物を混入させたときの寿命試験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<転がり軸受の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係る転がり軸受1は、外輪10、内輪11、玉12および保持器13を主に備える。外輪10、内輪11および玉12が本実施の形態に係る軸受部品である。なお、転がり軸受1は、例えば図1に示されるように深溝玉軸受であるが、これに限られるものではない。転がり軸受1は、アンギュラ玉軸受などのラジアル玉軸受であってもよいし、スラスト玉軸受、ラジアルころ軸受、スラストころ軸受であってもよい。
外輪10は、環形状であって、内周面に外輪軌道面10Aを有している。内輪11は、環形状であって、外周面に内輪軌道面11Aを有している。内輪11は、内輪軌道面11Aが外輪軌道面10Aに対向するように外輪10の内周側に配置されている。外輪10および内輪11は、クロムモリブデン鋼(SCM)により構成されており、例えばSCM435により構成されている。
玉12は、外輪10の内周面上に配置されている。玉12は、例えば保持器13により外輪10および内輪11の周方向に沿った円環状の軌道上において所定のピッチで並べて配置されている。玉12は、保持器13により当該軌道上を転動自在に保持されている。玉12は、玉転動面12Aを有し、当該玉転動面12Aにおいて外輪軌道面10Aおよび内輪軌道面11Aに接触している。玉12はSCMにより構成されており、例えばSCM435により構成されている。保持器13を構成する材料は、例えば合成樹脂を含む。このような構成により、深溝玉軸受1の外輪10および内輪11は、互いに相対的に回転可能となっている。
<軸受部品の具体的構成>
外輪10の外輪軌道面10Aからの深さが0.5mm以内である表面領域10Bの炭素濃度は、外輪軌道面10Aからの深さが0.5mm超えである外輪10の内部領域の炭素濃度よりも高い。外輪10の外輪軌道面10Aからの深さが0.5mm以内である表面領域10Bの窒素濃度は、外輪10の上記内部領域の窒素濃度よりも高い。
外輪10の外輪軌道面10Aには、炭化物、窒化物、および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が存在している。外輪軌道面10Aにおける上記析出化合物の面積率は3%以上である。外輪軌道面10Aにおける上記析出化合物の平均粒径は0.3μm以下である。上記析出化合物は、鉄(Fe)およびクロム(Cr)を含み、主に(Fe,Cr)(C,N)を含む。
外輪10の表面領域10Bのうち、外輪軌道面10Aから深さ10μmまでの外輪浅層領域の平均炭素濃度は0.7重量%以上である。当該外輪浅層領域の平均窒素濃度は0.2重量%以上である。なお、浅層領域における平均炭素濃度(または平均窒素濃度)は、軌道面または転動面に垂直な断面についてEPMA(Electron Probe Micro Analysis)により深さ方向に線分析を行ない、軌道面または転動面から10μm深さまでの炭素濃度(または窒素濃度)の平均値として算出される。
外輪10の外輪軌道面10Aにおける旧オーステナイト結晶粒の平均粒径は8μm以下である。
内輪11の内輪軌道面11Aからの深さが0.5mm以内である表面領域11Bの炭素濃度は、内輪軌道面11Aからの深さが0.5mm超えである内輪11の内部領域の炭素濃度よりも高い。内輪11の内輪軌道面11Aからの深さが0.5mm以内である表面領域11Bの窒素濃度は、内輪11の上記内部領域の窒素濃度よりも高い。
内輪11の内輪軌道面11Aには、炭化物、窒化物、および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が存在している。内輪軌道面11Aにおける上記析出化合物の面積率は3%以上である。内輪軌道面11Aにおける上記析出化合物の平均粒径は0.3μm以下である。上記析出化合物は、鉄(Fe)およびクロム(Cr)を含み、主に(Fe,Cr)(C,N)を含む。
内輪11の表面領域11Bのうち、内輪軌道面11Aから深さ10μmまでの内輪浅層領域の平均炭素濃度は0.7重量%以上である。当該内輪浅層領域の平均窒素濃度は0.2重量%以上である。
内輪11の内輪軌道面11Aにおける旧オーステナイト結晶粒の平均粒径は8μm以下である。
玉12の玉転動面12Aからの深さが0.5mm以内である表面領域12Bの炭素濃度は、玉転動面12Aからの深さが0.5mm超えである玉12の内部領域の炭素濃度よりも高い。玉12の玉転動面12Aからの深さが0.5mm以内である表面領域12Bの窒素濃度は、玉12の上記内部領域の窒素濃度よりも高い。
玉12の玉転動面12Aには、炭化物、窒化物、および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が存在している。玉転動面12Aにおける上記析出化合物の面積率は3%以上である。玉転動面12Aにおける上記析出化合物の平均粒径は0.3μm以下である。上記析出化合物は、鉄(Fe)およびクロム(Cr)を含み、主に(Fe,Cr)(C,N)を含む。
玉12の表面領域12Bのうち、玉転動面12Aから深さ10μmまでの玉浅層領域の平均炭素濃度は0.7重量%以上である。当該玉浅層領域の平均窒素濃度は0.2重量%以上である。
玉12の玉転動面12Aにおける旧オーステナイト結晶粒の平均粒径は8μm以下である。
外輪10の外輪軌道面10Aから外周面までの厚みは例えば10mm以上である。内輪11の内輪軌道面11Aから内周面までの厚みは例えば10mm以上である。玉12の直径は例えば10mm以上である。
なお、軌道面および転動面における上記析出化合物の平均粒径は、例えば軌道面および転動面の電子顕微鏡像から算出され得る。軌道面および転動面における旧オーステナイト結晶粒の平均粒径は、例えば軌道面および転動面の光学顕微鏡像から算出され得る。本明細書において、平均粒径とは、十分な数(例えば20個)の粒子の粒径の算術平均をいう。
また、軌道面および転動面における上記析出化合物の面積率は、軌道面および転動面の予め定められた表面積の領域内に存在する析出化合物の総表面積の、当該領域の表面積に対する割合である。軌道面および転動面の予め定められた表面積の領域とは、例えば軌道面および転動面を顕微鏡などで観察したときの観察視野における領域である。析出化合物の総表面積とは、観察領域を有する面に対して成す角度が90°±2°の方向(略垂直な方向)から観察領域を見たときに確認される析出化合物の当該方向に垂直な平面への投影面積の総和である。
<軸受部品および転がり軸受の製造方法>
本実施の形態に係る転がり軸受1の製造方法では、まず外輪10、内輪11、玉12となるべき成形体がそれぞれ形成される(工程(S10))。本工程(S10)では、SCM材を機械加工することにより、所定の形状を有する成形体を形成する。機械加工方法としては、切削やプレス加工など任意の方法を用いることができる。
次に、上記成形体に対し、図2に示されるような熱処理が実施される。図2の横方向は、熱処理工程での経過時間を示しており、右に行くほど時間が経過していることを示している。図2の縦方向は、熱処理工程での成形体の加熱温度を示しており、上に行くほど温度が高いことを示している。
上記熱処理工程では、まず、被処理物としての成形部材が浸炭窒化処理される(工程(S20))。本工程(S20)では、先の工程(S10)において準備された成形体が、例えばRガスなどの吸熱型変成ガスにアンモニア(NH)ガスが導入された雰囲気中において、A点以上の温度である930℃以上940℃以下の浸炭窒化温度T1に加熱される。加熱保持時間は、例えば10時間以上15時間以下である。本工程(S20)の雰囲気は、雰囲気中の一酸化炭素(CO)量、二酸化炭素(CO2)量、および未分解NH3量を用いて、未分解アンモニア量(分解されることなく雰囲気中に存在するNH3ガスの雰囲気中の量)が例えば0.1体積%以上となるように、制御される。これにより、浸炭窒化処理された成形体の表面を含む領域の炭素濃度および窒素濃度は、該成形体の他の領域の炭素濃度および窒素濃度と比べて高くなる。
上記熱処理工程では、次に、浸炭窒化処理された成形体が窒素拡散処理される(工程(S25))。本工程(S25)では、先の工程(S20)において浸炭窒化処理された成形体が、例えばRガスなどの吸熱型変成ガスにアンモニア(NH)ガスが導入された雰囲気中において、例えば浸炭窒化温度T1に加熱保持される。加熱保持時間は、例えば5時間以上10時間以下である。本工程(S25)の雰囲気は、上記浸炭窒化処理と同様に雰囲気中の一酸化炭素(CO)量、二酸化炭素(CO2)量、および未分解NH3量を用いて、未分解アンモニア量が例えば0.1体積%以上となるように、制御される。また、以下の式(1)および(2)により定義されるαに関し、窒素拡散処理におけるαは浸炭窒化処理におけるαよりも低く制御される。
上記熱処理工程では、次に、浸炭窒化処理された成形体が1次焼入処理される(工程(S30))。本工程(S30)では、先の工程(S25)にて窒素拡散処理された成形体が、アンモニアガスを含まない雰囲気中において、上記浸炭窒化温度T1未満であるがA1点よりも十分に高い1次焼入温度T2に所定時間加熱保持された後、M点以下の温度域に冷却される。このとき、先の工程(S25)において上記浸炭窒化温度T1に加熱されていた成形体は、A1点未満の温度に冷却されることなく1次焼入温度T2に加熱される。1次焼入温度T2は、主に(Fe,Cr)(C,N)からなる析出化合物の過大化を抑制するために一般的な焼入温度である850℃より高い温度とされ、例えば860℃以上880℃以下であり、例えば870℃である。加熱保持時間は、例えば0.5時間以上2時間以下である。冷却は例えば油冷である。
上記熱処理工程では、次に、1次焼入処理された成形体が2次焼入処理される(工程(S40))。本工程(S40)では、先の工程(S30)において焼入硬化された成形体が、A1点以上上記1次焼入温度T2未満の2次焼入温度T3に加熱保持された後、M点以下の温度に冷却される。2次焼入温度T3は、850℃未満であり、例えば820℃以上840℃以下であり、例えば830℃である。加熱時間は、例えば1時間以上2時間以下である。冷却は例えば油冷である。
上記熱処理工程では、次に、焼戻処理される(工程(S50))。本工程(S50)では、先の工程(S40)において焼入硬化された成形体がA1点以下の焼戻温度T4に加熱されることにより、焼戻処理される。焼戻温度T4は、例えば150℃以上350℃以下であり、例えば180℃である。加熱保持時間は、例えば0.5時間以上5時間以下である。以上の工程により、熱処理工程は完了する。
次に、上記熱処理工程が施された成形体が仕上げ加工される(工程(S60))。本工程(S60)では、例えば成形体の表面に対して研磨加工などの仕上げ加工が実施される。なお、仕上げ加工による加工量、成形体の表面に対する機械部品の表面とされる位置の深さは、例えば250μmである。このようにして、本実施の形態に係る軸受部品としての外輪10、内輪11、および玉12が製造される。
次に、外輪10、内輪11、および玉12が組み立てられる(工程(S70))。本工程(S70)では、外輪10、内輪11、玉12および別途準備された保持器13が組み立てられる。これにより、図1に示した深溝玉軸受1が製造される。
<作用効果>
本実施の形態に係る軸受部品の製造方法は、クロムモリブデン鋼からなる成形体を準備する工程(S10)と、成形体を、アンモニアを含む浸炭窒化雰囲気中で930℃以上940℃以下に加熱することにより、成形体を浸炭窒化する工程(S20)と、浸炭窒化された成形体を850℃超え930℃未満の1次焼入温度に加熱した後、Ms点以下の温度まで冷却することにより、成形体を1次焼入れする工程(S30)と、1次焼入れされた成形体をA点以上850℃未満の2次焼入温度に加熱した後、Ms点以下の温度まで冷却することにより、成形体を2次焼入れする工程(S40)とを備える。
好ましくは、1次焼入温度T2は、軸受鋼からなる軸受部品の製造方法における一般的な1次焼入温度850℃よりも高く、例えば860℃以上880℃以下である。1次焼入温度T2をこのように設定することにより、SCM材からなる軸受部品において上記析出化合物の過大化を抑制することができる。好ましくは、2次焼入温度T3は、軸受鋼からなる軸受部品の製造方法における一般的な1次焼入温度850℃よりも低く、例えば820℃以上840℃以下である。2次焼入処理時の成形体では、素地に固溶する炭素濃度および窒素濃度が1次焼入処理時よりも低下しており、上記析出化合物が形成されにくくなっている。そこで、2次焼入温度T3を上記のような数値範囲内に設定することにより、微細な析出化合物を多量に形成することができる。
本発明者らは、本実施の形態に係る軸受部品の製造方法により得られる外輪10、内輪11および玉12の各々が、以下の特徴を有していることを確認した(詳細は後述する実施例参照)。
外輪軌道面10A、内輪軌道面11Aおよび玉転動面12Aには炭化物、窒化物、および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が存在している。外輪軌道面10A、内輪軌道面11Aおよび玉転動面12Aにおける上記析出化合物の面積率が3%以上である。この値は、浸炭用鋼からなり従来の熱処理工程が施されることにより製造された従来の軸受部品のそれと比べて高い。さらに、上記析出化合物の平均粒径が0.3μm以下である。この値は、従来の軸受部品のそれと比べて小さい。そのため、このような外輪10、内輪11および玉12は、従来の軸受部品と比べて高い耐摩耗性を有しており、異物混入環境下で使用されたときにも外輪軌道面10A、内輪軌道面11Aおよび玉転動面12Aが損傷されにくく、長寿命である。
さらに、本実施の形態に係る外輪10、内輪11および玉12は、SCM材からなるため、炭窒化物を形成し得る元素を含有させた上記鋼材を用いた従来の軸受部品よりも製造コストが低い。
上記軸受部品において、旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が8μm以下である。この値は、従来の軸受部品のそれと比べて小さい。そのため、このような外輪10、内輪11および玉12は従来の軸受部品と比べて高い靱性を有している。なお、浸炭用鋼からなる従来の軸受部品では、耐摩耗性を向上するために炭化物や窒化物の析出量を増加させるには、炭窒化物を形成し得る元素の含有率を高くする必要がある。しかし、炭窒化物を形成し得る元素の含有率が高いほど、軸受部品の靱性は低下する傾向にある。そのため、従来の軸受部品では、異物混入環境下での使用に十分に耐え得る程度の耐摩耗性と靱性とを両立させることが困難であった。これに対し、上記のような外輪10、内輪11および玉12では、従来の軸受部品と比べて、上記析出化合物が表面領域10B、11B,12Bに多量に存在しておりかつ旧オーステナイト結晶粒が微細化されているため、異物混入環境下での使用に十分に耐え得る程度の耐摩耗性と靱性とが両立されているため、異物混入環境下で使用されたときにも長寿命である。
さらに、上記軸受部品において、上記析出化合物を構成する材料が(Fe,Cr)(C,N)を含む。
上記軸受部品において、外輪軌道面10A、内輪軌道面11Aおよび玉転動面12Aから深さ10μmまでの浅層領域の平均炭素濃度が0.7重量%以上であり、浅層領域の平均窒素濃度が0.2重量%以上である。これらの値は、従来の軸受部品と比べて同等以上である。このことは、上記軸受部品では、従来の軸受部品と比べて、当該浅層領域に炭化物、窒化物、および炭窒化物のうち少なくとも2つが多量に析出していることを示している。
<変形例>
外輪10、内輪11、および玉12の少なくとも1つが、SCM材からなり、軌道面および転動面には炭窒化物が析出しており、炭窒化物の面積率が3%以上であり、かつ炭窒化物の平均粒径が0.3μm以下であってもよい。
以下、本開示に係る転動部品および軸受の効果を確認するために行った実験を説明する。
<試料1>
試料1は、本実施の形態に係る軸受部品の製造方法に従って作製された。具体的には、まず、JIS規格SCM435からなり、転がり軸受の内輪の形状に成形された成形体を準備した。次に、当該成形体に対し、浸炭窒化処理、1次焼入処理、2次焼入処理および焼戻処理を順に施した。
浸炭窒化処理では、RガスとNH3ガスの混合ガスを用いて、浸炭窒化処理温度を930℃以上940℃以下とし、加熱保持時間は13時間とした。浸炭窒化処理の炉内雰囲気は、雰囲気中の一酸化炭素(CO)量、二酸化炭素(CO2)量、およびNH3量を用いて制御され、CO量11体積%以上17体積%以下、CO量0.05体積%以上0.15体積%以下、NH量0.1体積%以上0.3体積%以下とされた。
拡散処理では、RガスとNH3ガスの混合ガスを用いて、拡散処理温度を930℃以上940℃以下とし、加熱保持時間は6時間とした。拡散処理の炉内雰囲気は、上記浸炭窒化処理と同様に雰囲気中の一酸化炭素(CO)量、二酸化炭素(CO2)量、およびNH3量を用いて制御され、CO量11体積%以上17体積%以下、CO量0.05体積%以上0.15体積%以下、NH量0.1体積%以上0.3体積%以下とされた。窒素拡散処理における上記αは浸炭窒化処理における上記αよりも低く制御された。
1次焼入処理では、1次焼入温度を870℃とし、加熱保持時間を1時間とした。冷却は油冷とした。
2次焼入処理では、2次焼入温度を830℃とし、加熱保持時間を1.5時間とした。冷却は油冷とした。
焼戻処理では、焼戻温度を180℃とし、加熱保持時間を3時間とした。冷却は空冷とした。
上記熱処理が施された各成形体に対し、仕上げ加工を施した。仕上げ加工は機械研磨により行い、研磨量は150μmとした。
<試料2>
試料2は、比較例として、従来の軸受部品の製造方法に従って作製された。具体的には、まず、JIS規格SCM435からなり、転がり軸受の外輪、内輪およびころの各形状に成形された成形体を準備した。次に、各成形体に対し、浸炭窒化処理、焼入処理および焼戻処理を順に施した。
浸炭窒化処理では、RガスとNH3ガスの混合ガスを用いて、浸炭窒化処理温度を930℃以上940℃以下とし、加熱保持時間は8時間とした。浸炭窒化処理の炉内雰囲気は、雰囲気中の一酸化炭素(CO)量、二酸化炭素(CO2)量、およびNH3量を用いて制御され、CO量16体積%以上22体積%以下、CO量0.2体積%以上0.4体積%以下、NH量0.1体積%以上0.3体積%以下とされた。
拡散処理では、RガスとNH3ガスの混合ガスを用いて、拡散処理温度を930℃以上940℃以下とし、加熱保持時間は4時間とした。拡散処理の炉内雰囲気は、雰囲気中の一酸化炭素(CO)量、二酸化炭素(CO2)量、およびNH3量を用いて制御され、CO量16体積%以上22体積%以下、CO量0.2体積%以上0.4体積%以下、NH量0.1体積%以上0.3体積%以下とされた。窒素拡散処理における上記αは浸炭窒化処理における上記αよりも低く制御された。
焼入処理では、焼入温度を870℃とし、加熱保持時間を1時間とした。冷却は油冷とした。
焼戻処理では、焼戻温度を180℃とし、加熱保持時間を3時間とした。冷却は空冷とした。
上記熱処理が施された各成形体に対し、仕上げ加工を施した。仕上げ加工は機械研磨により行い、研磨量は150μmとした。
<評価>
(1)電子プローブマイクロアナライザー (Electron Probe Micro Analyzer; EPMA)分析
EPMAを用いて上記試料1および2の内輪の表面領域の炭素濃度分布および窒素濃度分布を評価した。図3は試料1の内輪に対する分析結果を、図4は試料2の内輪に対する分析結果を示す。図3および図4の横軸は表面からの深さ[単位:mm]を示し、図3および図4の縦軸は炭素および窒素の濃度[単位:重量%]を示す。
図3に示されるように、実施例としての試料1では、表面からの深さが0.5mmまでの表面領域に、炭素濃度および窒素濃度に鋭いピークが多数確認された。これにより、当該表面領域には、炭化物、窒化物、および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が多数存在し、かつこれらの析出化合物の粗大化が抑制されていることが確認された。
また、試料1では、表面から深さ10μmまでの浅層領域の平均炭素濃度が0.7重量%以上1.2重量%以下であること、該浅層領域の平均窒素濃度が0.2重量%以上0.4重量%以下であることが確認された。さらに、試料1では、浸炭深さおよび窒化深さが1.0mm以上1.5mm以下程度であることが確認された。
図4に示されるように、比較例としての試料2では、表面からの深さが0.5mmまでの表面領域に、炭素濃度および窒素濃度に鋭いピークが多数確認されなかった。試料2の当該表面領域には、炭化物、窒化物および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が多数存在していないことが確認された。
また、試料2では、表面から深さ10μmまでの浅層領域の平均炭素濃度が0.7重量%以上0.8重量%以下であること、該浅層領域の平均窒素濃度が0.2重量%以上0.4重量%以下であることが確認された。さらに、試料2では、浸炭深さおよび窒化深さが1.0mm以上1.5mm以下程度であることが確認された。
また、EPMA分析から、試料1の析出化合物が主に(Fe,Cr)(C,N)であることが確認された。
以上の結果から、試料1は、試料2と同程度の浸炭深さおよび窒化深さを有しながらも、試料2よりも多量の析出化合物(Fe,Cr)(C,N)が表面領域に存在することが確認された。
(2)電子顕微鏡観察
電子顕微鏡を用いて、試料1および2の内輪およびころの表面観察を行った。図5は試料1の内輪の電子顕微鏡像を示し、図6は試料1のころの電子顕微鏡像を示す。図7は試料2の内輪の電子顕微鏡像を示し、図8は試料2のころの電子顕微鏡像を示す。
図5および図6に示されるように、試料1の表面には、平均粒径が0.2μm以上0.3μm以下の析出化合物が多数存在することが確認された。さらに、図5および図6に示される視野の面積に対する当該析出化合物の総表面積の割合(面積率)は、3%以上10%以下であることが確認された。
図7および図8に示されるように、試料2の表面には、平均粒径が0.1μm以上0.2μm以下の析出化合物がわずかに存在することが確認された。さらに、図7および図8に示される視野の面積に対する当該析出化合物の総表面積の割合(面積率)は、1%程度であることが確認された。
以上の結果から、試料1には、試料2よりも多くの析出化合物が存在していることが確認された。また、試料1の多数の析出化合物は微細な構造を有していることが確認された。
(3)光学顕微鏡観察
光学顕微鏡を用いて、試料1および2の内輪およびころの表面観察を行った。図9は試料1の内輪の光学顕微鏡像を示し、図10は試料1のころの光学顕微鏡像を示す。図11は試料2の内輪の光学顕微鏡像を示し、図12は試料2のころの光学顕微鏡像を示す。
図9および図10に示されるように、試料1の表面における旧オーステナイト結晶粒の粒径は1μm以上10μm以下であり、その平均粒径は4μm以上8μm以下であることが確認された。
図11および図12に示されるように、試料2の表面における旧オーステナイト結晶粒の粒径は5μm以上100μm以下であり、その平均粒径は12μm以上25μm以下であることが確認された。
以上の結果から、試料1では、試料2と比べて、旧オーステナイト結晶粒が微細化されていることが確認された。また、試料1では、試料2と比べて、旧オーステナイト結晶粒の粒径のばらつきが少ないことが確認された。
(4)摩耗試験
サバン型摩耗試験機を用いて、上記試料1と同様の方法により準備された実施例としての試験片1、および上記試料2と同様の方法により準備された比較例としての試験片2に対し、摩耗試験を行った。試験片1および2は平板状とした。試験片1および2の表面粗さRaは0.010μmとした。試験時の荷重は50N、試験片と相手材との相対速度は0.05m/s、試験時間は60分間、潤滑油にはモービルベロシティーオイルNo.3(登録商標)(VG2)を採用した。そして、試験終了後の試験片の摩耗量から比摩耗量を算出し、耐摩耗性を評価した。
図13は、試験片1および2の比摩耗量[単位:×10-10mm3/N・m]を示す。図13に示されるように、試験片1の比摩耗量は、試験片2のそれの20%程度に抑えられていることが確認された。上述した実施例における試料1と同様に、試験片1では上記表面領域に微細な析出化合物が試験片2と比べて多数存在するため、試験片1は高い耐摩耗性を有していると考えられる。
(5)シャルピー衝撃試験
JIS規格Z2242に従って、上記試料1と同様の方法により準備された実施例としての試験片3、および上記試料2と同様の方法により準備された比較例としての試験片4に対し、シャルピー衝撃試験を行った。試験片3および4は、ノッチ深さ2mm、ノッチ底曲率半径1mmであるUノッチが形成されたものとした。
図14は試験片3および4のシャルピー衝撃値[単位:J/cm]を示す。図14に示されるように、試験片3は、試験片4と比べて、シャルピー衝撃値が1.5倍以上であり、高い靱性を有していることが確認された。これは、上述した試料1と同様に、試験片3の上記表面領域には微細かつ粒径のばらつきが小さい旧オーステナイト結晶粒が存在するため、試験片3は高い靱性を有していると考えられる。
(6)異物混入潤滑下での転動疲労寿命試験
上記試料1と同様の方法により準備された実施例のJIS規格30206型番の円錐ころ軸受と、上記試料2と同様の方法により準備された比較例のJIS規格30206型番の円錐ころ軸受とに対し、異物混入潤滑下での転動疲労寿命試験を行った。該寿命試験は、潤滑油としてタービン油VG56を用いた油浴潤滑とし、荷重17kN、外輪温度65℃の条件下で、外輪を固定し、内輪を2000rpmの回転速度で回転させた。そして、試験開始から剥離が発生するまでの時間(寿命)を調査して統計的に解析し、累積破損確率が10%であるときのL10寿命と、累積破損確率が50%であるときのL50寿命とを算出した。
図15は、実施例および比較例の寿命試験結果を示す。図15の横軸は寿命[単位:時間]を示し、図15の縦軸は累積破損確率[単位:%]を示す。図15に示されるように、比較例のL10寿命が38時間、L50寿命が76時間であったのに対し、実施例のL10寿命は89時間、L50寿命は152時間であった。実施例の転動疲労寿命は、比較例の転動疲労寿命の2倍以上であることが確認された。上記試料1、試験片1および3と同様に、実施例は、比較例と比べて高耐摩耗性および高靱性を有しているため、2倍以上の転動疲労寿命を有していると考えられる。
今回開示された実施の形態と実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は以上の実施の形態と実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものであることが意図される。
10 外輪、10A 外輪軌道面、10B,11B,12B 表面領域、11 内輪、11A 内輪軌道面、12 玉、12A 玉転動面、13 保持器。

Claims (7)

  1. JIS規格に定められるSCM鋼種に属する鋼からなり、
    軌道面または転動面を備え、
    前記軌道面または前記転動面には炭化物、窒化物、および炭窒化物の少なくともいずれかからなる析出化合物が存在しており、
    前記軌道面または前記転動面における前記析出化合物の面積率が3%以上であり、
    前記軌道面または前記転動面における前記析出化合物の平均粒径が0.3μm以下である、軸受部品。
  2. 前記軌道面または前記転動面における旧オーステナイト結晶粒の平均粒径が8μm以下である、請求項1に記載の軸受部品。
  3. 前記析出化合物は、(Fe,Cr)3(C,N)を含む、請求項1または2のいずれか1項に記載の軸受部品。
  4. 前記軌道面または前記転動面から深さ10μmまでの浅層領域の平均炭素濃度が0.7重量%以上であり、前記浅層領域の平均窒素濃度が0.2重量%以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸受部品。
  5. 外輪と、
    前記外輪の内側に配置される内輪と、
    前記外輪と前記内輪との間に配列される複数の転動体とを備え、
    前記外輪、前記内輪および前記転動体のうち少なくともいずれかは、請求項1〜4のいずれか1項に記載の軸受部品である、転がり軸受。
  6. JIS規格に定められるSCM鋼種に属する鋼からなる成形体を準備する工程と、
    前記成形体を、アンモニアを含む浸炭窒化雰囲気中で930℃以上940℃以下に加熱することにより、前記成形体を浸炭窒化する工程と、
    浸炭窒化された前記成形体をアンモニアを含まない雰囲気中で850℃超え930℃未満の1次焼入温度に加熱した後、Ms点以下の温度まで冷却することにより、前記成形体を1次焼入れする工程と、
    1次焼入れされた前記成形体をアンモニアを含まない雰囲気中でA1点以上850℃未満の2次焼入温度に1時間以上加熱した後、Ms点以下の温度まで冷却することにより、前記成形体を2次焼入れする工程とを備える、軸受部品の製造方法。
  7. 前記1次焼入温度は860℃以上880℃以下であり、
    前記2次焼入温度は820℃以上840℃以下である、請求項6に記載の軸受部品の製造方法。
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