JP4857746B2 - 転がり支持装置 - Google Patents

転がり支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4857746B2
JP4857746B2 JP2005353441A JP2005353441A JP4857746B2 JP 4857746 B2 JP4857746 B2 JP 4857746B2 JP 2005353441 A JP2005353441 A JP 2005353441A JP 2005353441 A JP2005353441 A JP 2005353441A JP 4857746 B2 JP4857746 B2 JP 4857746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
content
mass
surface layer
layer portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005353441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007154281A (ja
Inventor
徹 植田
直也 瀬野
光司 植田
宣晶 三田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2005353441A priority Critical patent/JP4857746B2/ja
Publication of JP2007154281A publication Critical patent/JP2007154281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4857746B2 publication Critical patent/JP4857746B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、転がり軸受、ボールねじ、リニアガイド等の転がり支持装置に関する。
自動車、農業機械、建設機械、鉄鋼機械等のトランスミッションやエンジンで用いられる転がり軸受は、潤滑油中に金属の切粉、削り屑、バリ、摩耗粉等の異物が混入した条件下(以下、「異物混入潤滑下」と記す。)で使用されることが多いため、軌道輪や転動体に異物による早期剥離が生じて、大幅に寿命が低下する場合がある。
このような異物混入潤滑下における早期剥離は、軌道輪と転動体との間に異物が噛み込むことで転がり面に形成された圧痕のエッジ部(以下、「圧痕縁」と記す。)に、応力集中が生じることが原因であると言われている。
そこで、本出願人は、異物混入潤滑下で転がり面に圧痕が形成された場合であっても、圧痕縁への応力集中を緩和するために、特許文献1において、内外輪のうち少なくとも一つの軌道面をなす表層部と、転動体の転動面をなす表層部の残留オーステナイト量を20体積%以上45体積%以下とし、さらに、転動体の転動面をなす表層部の炭窒化物の含有率を体積比で5%以上15%以下とすることを提案している。
特開昭64−55423号公報
ところで、近年、異物混入潤滑下で生じる早期剥離は、上述した圧痕縁への応力集中だけでなく、軌道輪と転動体との転がり面に作用する接線力が原因となっていることが分かってきている。接線力に影響を及ぼす要因としては、転がり面のすべり速度や面圧の他に、転がり面の表面形状や表面粗さ等が挙げられる。すなわち、異物混入潤滑下において早期剥離を生じ難くするためには、転がり面に形成された圧痕縁への応力集中を抑制するとともに、転がり面に作用する接線力を小さくする必要がある。
しかしながら、上述した特許文献1では、圧痕縁への応力集中を抑制するために、転がり面をなす表層部の残留オーステナイト量を多くしているため、表層部の硬さが小さくなり、耐摩耗性や耐圧痕性が低下して、転がり面に異物による圧痕が形成され易くなる場合がある。その結果、形成される圧痕の大きさや数が増大する程、転がり面の形状崩れが起こり易く、表面粗さが大きくなるため、転がり面に作用する接線力が大きくなる。
ここで、転がり面に作用する接線力が大きくなった場合であっても、上述した特許文献1に記載の転がり軸受において、表層部の残留オーステナイト量が多い転動体には早期剥離が生じ難くなる。ところが、転がり接触する二つの部材間では同じ大きさの接線力が作用するため、上述した転動体と転がり接触する内外輪の表層部の残留オーステナイト量が転動体の表層部よりも少ない場合には、内外輪の転がり面に接線力の増大による早期剥離が生じ、結果として、転がり軸受全体の寿命を長くすることができなくなる。
また、表層部に存在する残留オーステナイトは、寸法安定性を劣化させるため、上述した特許文献1に記載の転がり軸受は、異物混入潤滑下で且つ高温下で使用される場合に好適に用いることが難しい。
そこで、本発明は、異物混入潤滑下で使用された場合であっても、早期剥離が生じ難く、寿命の長い転がり支持装置を提供することを課題としている。
このような課題を解決するために、本発明は、互いに対向配置される軌道面を有する第1部材及び第2部材と、前記第1部材及び前記第2部材の間に転動自在に配置され、前記軌道面に対する転動面を有する転動体と、を備え、前記転動体が転動することにより、前記第1部材及び前記第2部材のうち一方が他方に対して相対移動する転がり支持装置において、前記第1部材、前記第2部材、及び前記転動体のうち少なくとも一つの転動部材は、Si含有率が0.3質量%以上2.2質量%以下で、Mn含有率が0.35質量%以上2.0質量%以下であるとともに、SiとMnとの含有率の質量比(Si/Mn)が5以下で、C含有率が0.3質量%以上1.2質量%以下で、Cr含有率が0.5質量%以上2.0質量%以下で、残部がFe及び不可避不純物からなる鋼からなる素材を所定形状に加工した後に、浸炭窒化又は窒化を含む熱処理が施されて得られ、その転がり面のSi及びMnを含む窒化物の存在率は、面積比で1.0%以上7.55%以下であるとともに、その転がり面をなす表層部のN含有率は、0.2質量%以上であることを特徴とする転がり支持装置を提供する。
なお、本発明の転がり支持装置とは、例えば、転がり軸受、ボールねじ、リニアガイドを指す。ここで、転がり支持装置が転がり軸受の場合には、第1部材及び第2部材は内輪及び外輪を指し、同様に、転がり支持装置がボールねじの場合には、第1部材及び第2部材はねじ軸及びナットを、転がり支持装置がリニアガイドの場合には、第1部材及び第2部材は案内レール及びスライダをそれぞれ指す。また、本発明の転がり面とは、第1部材や第2部材の軌道面や、転動体の転動面を指す。さらに、本発明の表層部とは、転がり面から所定深さ(例えば、50μm)までの部分を指す。
本発明によれば、転がり支持装置を構成する第1部材、第2部材、及び転動体のうち少なくとも一つの転動部材において、転がり面のSi及びMnを含む窒化物(以下、「Si−Mn系窒化物」と記す。)の存在率と、転がり面をなす表層部のN含有率とを特定したことにより、その転動部材自身に優れた応力集中抑制作用と、耐圧痕性及び耐摩耗性を付与できるとともに、その転動部材と転がり接触する相手部材との間に作用する接線力を小さくできるため、異物混入下において転がり面に早期剥離が生じ難くなる。
また、本発明によれば、転がり面の表層部の残留オーステナイト量以外の構成(Si−Mn系窒化物の存在率やN含有率)を特定することで早期剥離の抑制を図っているため、高温下で使用されても、優れた寸法安定性が得られる。
よって、本発明の転がり支持装置は、異物混入潤滑下で使用された場合であっても、早期剥離が生じ難くなり、寿命が長くなる。
以下、本発明における転がり支持装置を構成する転動部材について、詳細に説明する。 本発明で用いる転動部材は、熱処理後において、転がり面のSi−Mn系窒化物の存在率が1.0%以上20.0%以下となり、且つ、転がり面をなす表層部のN含有率が0.2質量%以上となるように、鋼からなる素材を所定形状に加工した後に、浸炭窒化又は窒化を含む熱処理が施されて得られる。
<素材をなす鋼について>
素材をなす鋼としては、Si含有率が0.3質量%以上2.2質量%以下で、Mn含有率が0.3質量%以上2.0質量%以下で、Si含有率とMn含有率との質量比Si/Mnが5以下の鋼を用いることが好ましい。また、転がり面にSi−Mn系窒化物を効率よく析出させ、転がり面をなす表層部に本発明の範囲内のNを固溶させるためには、Si含有率とMn含有率との合計を1質量%以上とすることが好ましい。
ここで、Si含有率及びMn含有率は、Si−Mn系窒化物を効率よく析出させるために、それぞれ0.3質量%以上とする。一方、Si含有率が多すぎると、加工性や被削性が低下するだけでなく、浸炭窒化特性や窒化特性が低下して、転がり面をなす表層部のN含有率を本発明の範囲内に出来なくなる。また、Mn含有率が多すぎると、熱処理後に転がり面をなす表層部の残留オーステナイト量が多くなり、硬さ、耐摩耗性、及び耐圧痕性が劣化する。よって、Si含有率は2.2質量%以下とし、Mn含有率は2.0質量%以下とすることが好ましい。
また、Si−Mn系窒化物は、浸炭窒化又は窒化時に侵入した窒素が、オーステナイト域でMnを取り込みながらSiと反応して析出することで得られる。このため、Si含有率に対してMn含有率が少ないと、窒素を十分に拡散させてもSi−Mn系窒化物の析出が促進され難くなる。よって、素材をなす鋼中のSiとMnとの含有率の比(Si/Mn)を、質量比で5以下とすることが好ましい。
さらに、素材をなす鋼は、C含有率を0.3質量%以上1.2質量%以下とし、Cr含有率を0.5質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましい。
ここで、素材をなす鋼中に存在するCは、鋼に必要な強度と寿命を付与するために必要な元素である。素材をなす鋼のC含有率が少なすぎると、転動部材に必要な強度を付与できないだけでなく、窒化又は浸炭窒化を行う際に転がり面に必要な硬化層深さを得るための熱処理時間が長くなり、熱処理コストが増大する。よって、素材をなす鋼のC含有率は0.3質量%以上とすることが好ましく、0.5質量%以上とすることがより好ましい。
一方、素材をなす鋼のC含有率が多過ぎると、製鋼時に巨大な炭化物が生成されて、その後の焼入れ特性や転がり疲れ寿命に悪影響を与えるだけでなく、ヘッダー加工性が低下してコストの上昇を招く。よって、C含有率は1.2質量%以下とすることが好ましい。 また、素材をなす鋼中に存在するCrは、基地に固溶して、焼入れ性及び焼戻し軟化抵抗性を向上させる作用を有するとともに、高硬度の微細な炭化物や炭窒化物を形成して、転動部材の硬さや熱処理時の結晶粒粗大化を抑制するため、転がり疲れ寿命を向上させる作用を有する。これらの作用を得るために、素材をなす鋼のCr含有率は0.5質量%以上とすることが好ましく、1.3質量%以上とすることがより好ましい。
一方、素材をなす鋼のCr含有率が多過ぎると、製鋼時に巨大な炭化物が生成されて、その後の焼入れ特性や転がり疲れ寿命に悪影響を与えたり、ヘッダー加工性及び被削性が低下する場合がある。よって、素材をなす鋼のCr含有率は2.0質量%以下とすることが好ましく、1.6質量%以下とすることがより好ましい。
なお、素材をなす鋼には、上述した元素に加えて、Crと同様の作用を有するMoやV等の炭化物形成促進元素を、素材費の上昇や加工性の低下によるコスト上昇を招かない範囲で含有してもよい。また、素材をなす鋼の残部は、実質的にFeからなるが、不可避不純物として、S,P,Al,Ti,O等を含有してもよい。これらの元素は、圧痕縁を起点とする表面起点型の剥離に対して特に際立った抑制効果はないと言われているが、鋼の品質が著しく悪い場合には、これらが起点となって内部起点型の剥離が生じる。このため、コストの著しい上昇を招くような厳しい不純物規制は行わないが、不可避不純物の含有率は、JIS G 4805に規定された高炭素クロム軸受鋼の清浄度規制を満たす品質レベルとする。
<熱処理について>
まず、上述した鋼からなる素材を、成形加工や粗研削等で所定形状に加工した後に、アンモニアガスを導入した炉内で加熱保持することによる「窒化」を行うか、混合ガス(例えば、RXガス+エンリッチガス+アンモニアガス)を導入した炉内で加熱保持することによる「浸炭窒化」を行う。これらの処理は、熱処理後において、転がり面のSi−Mn系窒化物の存在率が1.0%以上20.0%以下で、転がり面をなす表層部のN含有率が0.2質量%以上となるような条件で行う。
次に、焼入れ及び焼戻しを行う。これらの処理は、熱処理後における転がり面をなす表層部に、転動部材として必要な硬さ(例えば、Hv750以上)が得られるような条件で行うことが好ましい。
<転がり面をなす表層部のN含有率について>
転がり面をなす表層部に存在するNは、マルテンサイトの固溶強化や残留オーステナイトの安定確保に作用するだけでなく、窒化物や炭窒化物を形成して、耐摩耗性及び耐圧痕性を向上させ、転がり面に作用する接線力を小さくする作用を有する。これらの作用を得るために、転がり面をなす表層部のN含有率は0.2質量%以上とし、好ましくは0.3質量%とし、より好ましくは0.45質量%以上とする。
一方、前記表層部のN含有率が多すぎると、転動部材として必要な靱性や強度が得られなくなる。特に、転がり支持装置の転動体には、十分な靱性や強度が必要であるため、転がり面をなす表層部のN含有率は2.0質量%以下とすることが好ましい。
<転がり面のSi−Mn系窒化物の存在率について>
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、転がり面に存在するSi−Mn系窒化物は、耐摩耗性及び耐圧痕性を向上させるとともに、転がり疲れ寿命を向上させる作用を有することを見出した。これらの作用を得るために、転がり面のSi−Mn系窒化物の存在率は1.0%以上とする。
一方、転がり面に存在するSi−Mn系窒化物が多すぎると、転動部材として必要な靱性や強度が得られなくなる。よって、転がり面のSi−Mn系窒化物の存在率は20.0%以下とし、好ましくは10.0%以下とする。
<転がり面をなす表層部の残留オーステナイト量について>
転がり面をなす表層部の残留オーステナイト量は、圧痕縁への応力集中を抑制するためには多くすることが好ましいが、表層部に優れた耐摩耗性や耐圧痕性を付与して、転がり面に作用する接線力を小さくするためには少なくすることが好ましい。
そこで、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、第1部材及び第2部材の軌道面をなす表層部の残留オーステナイト量をγRAB とし、転動体の転動面をなす表層部の残留オーステナイト量をγRCとした時に、0≦γRAB 及び0≦γRC≦50を満たすとともに、γRAB −15≦γRC≦γRAB +15を満たすようにすることにより、転がり面をなす表層部における圧痕縁への応力集中を確実に抑制しつつ、転がり面に作用する接線力をより小さくできることを見出した。ここで、転がり面に必要な硬さを付与し、優れた耐圧痕性や耐摩耗性を得るとともに、高温下で使用された場合に優れた寸法安定性を付与するために、γRCは50体積%以下とする。
本発明の転がり支持装置によれば、第1部材、第2部材、及び転動体のうち少なくとも一つの転動部材において、転がり面のSi及びMnを含む窒化物の存在率を面積比で1.0%以上20.0%以下とし、転がり面をなす表層部のN含有率を0.2質量%以上とすることにより、転がり面に作用する接線力を小さくできるため、異物混入潤滑下において早期剥離を生じ難くできる。
以下、本発明の効果を実施例に基づいて検証した結果について説明する。
<第1実施例>
まず、高炭素クロム軸受鋼二種(SUJ2)からなる素材を所定形状に加工した後、混合ガス(Rxガス+エンリッチガス+アンモニアガス)を導入した炉内において830〜850℃で1〜3時間加熱保持することによる浸炭窒化と、油焼入れと、180〜240℃で2時間加熱保持することによる焼戻しを施すことにより、円筒状の試験体(内径:16mm,外径:30mm,幅:7mm)を作製した。
なお、SUJ2からなる素材は、C含有率が0.99質量%で、Si含有率が0.25質量%で、Mn含有率が0.40質量%で、Cr含有率が1.49質量%の鋼である。
このとき、浸炭窒化の条件を変えることにより、熱処理後における試験体の外周面(表面)をなす表層部(表面から50μmの深さまでの部分)のN含有率を調節した。
このようにして得られた試験体において、外周面をなす表層部のN含有率を電子線マイクロアナライザ(EPMA)を用いて、加速電圧15kvで測定した。
なお、得られた試験体において、表層部の硬さはいずれもHv750〜780とし、表層部の残留オーステナイト量はいずれも20〜30体積%とした。
そして、得られた試験体を用いて、耐圧痕性試験、耐摩耗性試験、及びシャルピー衝撃試験を行った。
〔耐圧痕性試験について〕
耐圧痕性試験は、図1に示すように、試験体10の外周面に直径2mmの鋼球20を載せて、5GPaで押し付けることで行った。この試験では、鋼球20を押し付けた後に試験体10の外周面に形成される圧痕深さを測定した。
そして、得られた結果に基づいて、表層部のN含有率と圧痕深さとの関係を示す図2のグラフを作成した。
図2のグラフから、表層部のN含有率が多くなる程、圧痕深さが浅くなり、表層部のN含有率を0.2質量%以上とすると、圧痕深さが250nm以下となることが分かった。
〔耐摩耗性試験について〕
耐摩耗性試験は、図3に示すように、一対の試験体11,12の両外周面を接触させた状態で配置した後、面圧0.8GPa、滑り率30%の条件下で、駆動側の試験体11を回転速度10min-1で、従動側の試験体12を回転速度7min-1で20時間回転させることで行った。この試験では、回転前後の各試験体11,12の質量差を測定し、これらの平均値を摩耗量として測定した。なお、各試験体11,12はモータ30により回転させて、従動側の試験体12の回転速度はギア40で調節した。
そして、得られた結果に基づいて、表層部のN含有率と摩耗量との関係を示す図4のグラフを作成した。
図4のグラフから、表層部のN含有率が多くなる程、摩耗量が少なくなり、表層部のN含有率を0.2質量以上とすると、摩耗量が0.02g以下となることが分かった。
〔シャルピー衝撃試験について〕
シャルピー衝撃試験は、JIS Z 2242に規定されたシャルピー衝撃試験方法で行った。そして、得られた結果に基づいて、表層部のN含有率と吸収エネルギーとの関係を示す図5のグラフを作成した。
図5のグラフから、表層部のN含有率が2.0質量%よりも大きくなると、吸収エネルギーが小さくなり、表層部に十分な靱性が得られなくなることが分かった。
以上の結果より、表層部に耐圧痕性、耐摩耗性、及び靱性の全てを付与するためには、表層部のN含有率を0.2質量%以上2.0質量%以下にすればよいことが確認できた。
<第2実施例>
まず、SUJ2からなる素材を所定形状に加工した後、上述した第1実施例と同様の熱処理を施すことにより、上述した第1実施例と同様の円筒状の試験体を作製した。
このとき、浸炭窒化の条件を変えることにより、熱処理後における試験体の外周面をなす表層部(表面から50μmの深さまでの部分)の硬さを調節した。
このようにして得られた試験体において、外周面をなす表層部の硬さを、JIS Z 2244に規定されたビッカース硬さ試験方法を用いて測定した。
なお、得られた試験体において、表層部のN含有率はいずれも0.3〜0.5質量%とし、表層部の残留オーステナイト量はいずれも20〜30体積%とした。
そして、得られた試験体を用いて、上述した第1実施例と同様の条件で、耐圧痕性試験及び耐摩耗性試験を行った。
その後、得られた結果に基づいて、表層部の硬さと圧痕深さとの関係を示す図6のグラフを作成した。
図6のグラフから、表層部の硬さを大きくする程、圧痕深さが浅くなり、表層部の硬さをHv750以上とすると、圧痕深さが200nm以下となることが分かった。
また、得られた結果に基づいて、表層部の硬さと摩耗量との関係を示す図7のグラフとを作成した。
図7のグラフから、表層部の硬さが大きくなる程、摩耗量が少なくなり、表層部の硬さをHv750以上とすると、摩耗量が0.011g以下となることが分かった。
以上の結果より、表層部に耐圧痕性及び耐摩耗性を確実に付与するためには、表層部の硬さをHv750以上とすればよいことが確認できた。
<第3実施例>
まず、Si及びMnを含む鋼からなる素材を所定形状に加工した後、上述した第1実施例と同様の熱処理を施すことにより、上述した第1実施例と同様の円筒状の試験体を作製した。
このとき、素材をなす鋼中のSi含有率及びMn含有率を変えることにより、熱処理後における試験体の外周面(表面)のSi−Mn系窒化物の存在率が異なるようにした。
このようにして得られた試験体の外周面において、電界放射型走査顕微鏡(Fe−SEM)を用いて、加速電圧10kVで、倍率5000倍の条件下で、最低3視野以上の写真(図8参照)を撮影した。その後、画像解析装置を用いて、得られた写真を二値化した後に存在率(面積比)を測定した。
なお、得られた試験体において、表層部(表面から50μmの深さまでの部分)の硬さはいずれもHv780〜820とし、表層部のN含有率はいずれも0.3〜0.7質量%とし、表層部の残留オーステナイト量はいずれも20〜30体積%とした。
そして、得られた試験体を用いて、上述した第1実施例と同様の圧痕性試験、耐摩耗性試験、及びシャルピー衝撃試験を行った。
その後、得られた結果に基づいて、試験体の外周面のSi−Mn系窒化物の存在率と、圧痕深さとの関係を示す図9のグラフを作成した。
図9のグラフから、外周面のSi−Mn系窒化物の存在率を大きくする程、圧痕深さが浅くなり、Si−Mn系窒化物の存在率を1.0%以上とすると、圧痕深さが100nm以下となることが分かった。
また、得られた結果に基づいて、試験体の外周面のSi−Mn系窒化物の存在率と、摩耗量との関係を示す図10のグラフを作成した。
図10のグラフから、外周面のSi−Mn系窒化物の存在率を大きくする程、摩耗量が少なくなり、外周面のSi−Mn系窒化物の存在率を1.0%以上とすると、摩耗量が0.005g以下となることが分かった。
さらに、得られた結果に基づいて、試験体の外周面のSi−Mn系窒化物の存在率と、吸収エネルギーとの関係を示す図11のグラフを作成した。
図11のグラフから、外周面のSi−Mn系窒化物の存在率が20.0%を超えると、吸収エネルギーが小さくなり、転がり面に十分な靱性が得られなくなることが分かった。 以上の結果より、表層部に耐圧痕性、耐摩耗性、及び靱性の全てを付与するためには、外周面のSi−Mn系窒化物の存在率を1.0%以上、好ましくは2.0%以上とし、20.0%以下にすればよいことが確認できた。
<第4実施例>
まず、高炭素クロム軸受鋼三種(SUJ3)からなる素材と、SUJ2からなる素材を、それぞれ旋削加工を施して所定形状に加工した。
次に、これらに、混合ガス(Rxガス+プロパンガス+アンモニアガス)を導入した炉内において820〜900℃で2〜10時間加熱保持することによる浸炭窒化と、油焼入れと、160〜270℃で2時間加熱保持することによる焼戻しとを施した。
次に、これらに研磨及びラッピングによる鏡面仕上げ加工を施すことにより、円板状の試験体(直径65mm,厚さ6mm)を作製した。
なお、SUJ3からなる素材は、C含有率が1.01質量%で、Si含有率が0.56質量%で、Mn含有率が1.10質量%で、Cr含有率が1.10質量%の鋼である。
このとき、浸炭窒化の条件を変えることにより、表1に示すように、熱処理後における試験体の表面をなす表層部のN含有率を調節した。
なお、得られた試験体において、表層部の硬さはいずれもHv750〜820とし、表層部の残留オーステナイト量はいずれも20〜30体積%とした。
このようにして得られた試験体において、上述と同様の条件で、表面をなす表層部のN含有率と、表面のSi−Mn系窒化物の存在率を測定した。この結果を、表1に併せて示した。
そして、得られた試験体を、日本精工株式会社製のスラスト型寿命試験機に組み込んだ後、異物混入潤滑下で使用することを想定した以下に示す条件で寿命試験を行った。この試験では、試験体の表面に剥離が生じるまでの試験体の回転時間を寿命として測定し、ワイブル分布曲線に基づくL10寿命を算出した。この結果を、No.11のL10寿命を1としたときの比で、表1に併せて示した。
〔寿命試験条件〕
試験荷重:5880N(600kgf)
回転速度:1000min-1
潤滑油:VG68
異物:(硬さ)Hv870
(寸法)74〜147μm
(混入量)潤滑剤全体に対して200ppmとなるように混入
Figure 0004857746
表1の結果から、試験体の表面をなす表層部のN含有率が0.2質量%以上で、且つ、試験体の表面のSi−Mn系窒化物の存在率が1.0質量%以上であると、長寿命が得られ、No.11の2.1倍以上となっていることが分かる。
また、得られた結果に基づいて、試験体の表面をなす表層部のN含有率と、試験体の表面のSi−Mn系窒化物の存在率との関係を示す図12を作成した。
図12のグラフから、試験体の表面をなす表層部のN含有率が多くなる程、試験体の表面のSi−Mn系窒化物の存在率が大きくなっていることが分かる。また、SUJ2と比べてSi含有率やMn含有率の多いSUJ3からなる素材を用いた場合に、表層部のN含有率がSUJ2と同量でも、表面のSi−Mn系窒化物の存在率が大きくなっていることが分かる。
さらに、得られた結果に基づいて、試験体の表面のSi−Mn系窒化物の存在率と、寿命との関係を示す図13のグラフを作成した。
図13のグラフから、試験体の表面のSi−Mn系窒化物の存在率が大きくなる程、寿命が長くなっていることが分かる。また、SUJ2と比べてSi含有率やMn含有率の多いSUJ3からなる素材を用いた場合に、表面のSi−Mn系窒化物の存在率がSUJ2と同様でも、寿命が長くなっていることが分かる。
以上の結果より、転がり支持装置の転動部材を、表面をなす表層部のN含有率が0.2質量%以上で、且つ、表面のSi−Mn系窒化物の存在率が1.0%以上20.0%以下とした試験体と同様の構成とすることにより、異物混入潤滑下で使用された場合であっても、転がり支持装置の寿命を長くできることが確認できた。
<第5実施例>
本実施例では、日本精工株式会社製呼び番号6206の深溝玉軸受(内径:30mm,外径:62mm,幅16mm)を以下に示す手順で作製した。この深溝玉軸受は、図14に示すように、内輪1、外輪2、玉3、及び保持器4からなる。
玉3は、表2に示す各組成の鋼からなる素材を所定形状に加工した後、上述した第4実施例と同様の熱処理及び鏡面仕上げ加工を施すことにより作製した。 このようにして得られた玉3において、上述した第1実施例と同様の条件で転動面(転がり面)をなす表層部のN含有率を測定するとともに、上述した第3実施例と同様の条件で転動面のSi−Mn系窒化物の存在率を測定した。この結果を、表2に併せて示した。
そして、得られた玉3と、SUJ2製の内輪1及び外輪2と、プラスチック製の保持器4とを用いて深溝玉軸受を組み立てた後、異物混入潤滑下で使用することを想定した以下に示す条件で寿命試験を行った。
この試験では、内輪1、外輪2、及び玉3のいずれかの転がり面に剥離が生じるまでの回転時間を寿命として測定し、ワイブル分布曲線に基づくL10寿命を算出した。この結果を、No.40のL10寿命を1としたときの比で、表2に併せて示した。
〔寿命試験条件〕
試験荷重:6223N(635kgf)
回転速度:3000min-1
潤滑油:VG68
異物:(硬さ)Hv590
(寸法)74〜147μm
(混入量)潤滑剤全体に対して200ppmとなるように混入
Figure 0004857746
表2の結果から、Si含有率が0.3質量%以上2.2質量%以下で、Mn含有率が0.3質量%以上2.0質量%以下であり、Si/Mnが質量比で5以下である鋼からなる素材を用いて作製して、転動面をなす表層部のN含有率を0.2質量%以上とし、転動面のSi−Mn系窒化物の存在率を1.0%以上で20.0%以下とした玉3を用いたNo.21〜No.39では、それ以外の玉3を用いたNo.40〜No.44と比べて、長寿命が得られていることが分かる。
また、得られた結果に基づいて、玉3の素材をなす鋼中のSi/Mnと、玉3の転動面のSi−Mn系窒化物の存在率との関係を示す図15のグラフを作成した。
図15のグラフから、Si含有率及びMn含有率が本発明範囲内の鋼からなる素材を用いて、転動面をなす表層部のN含有率を本発明範囲内とした玉3の素材をなす鋼中のSi/Mnが質量比で5以下であると、玉3の転動面のSi−Mn系窒化物の存在率が1.0%以上になることが分かった。
<第6実施例>
本実施例では、日本精工株式会社製呼び番号L44649/610の円錐ころ軸受(内径:26.988mm,外径:50.292mm,幅14.224mm)のころを、以下に示す手順で作製した。
まず、表3に示す各組成の鋼からなる線材(素材)をヘッダー加工及び粗研削加工により所定形状に加工した後、混合ガス(Rxガス+プロパンガス+アンモニアガス)を導入した炉内において830℃で5〜20時間加熱保持することによる浸炭窒化と、油焼入れと、180〜270℃で2時間加熱保持することによる焼戻しとを施した。次に、これらの転動面に研磨及びラッピングによる鏡面仕上げ加工を施した。
このようにして得られたころにおいて、転動面(転がり面)をなす表層部において、上述した第1実施例と同様の条件でN含有率を測定するとともに、X線回折法により残留オーステナイト量を測定した。また、ころの転動面のSi−Mn系窒化物の存在率を、上述した第3実施例と同様の条件で測定した。これらの結果を、表3に併せて示した。
内輪及び外輪は、以下に示す手順で作製した。
まず、SUJ2からなる素材を所定形状に加工した後、混合ガス(Rxガス+プロパンガス+アンモニアガス)を導入した炉内で、830〜850℃で1〜3時間加熱保持することによる浸炭窒化と、油焼入れと、180〜240℃で2時間加熱保持することによる焼戻しとからなる熱処理を施した。次に、これらの軌道面に研磨及びラッピングによる鏡面仕上げ加工を施した。
この時、浸炭窒化の条件を変えることで、内輪及び外輪の軌道面(転がり面)をなす表層部の残留オーステナイト量を三種類(10体積%、約20体積%、30体積%)に調節した。
そして、得られたころと、内輪及び外輪と、を用いて円錐ころ軸受を組み立てた後、異物混入潤滑下で使用することを想定した以下に示す条件で寿命試験を行った。この試験では、ころ、内輪、及び外輪のいずれかの転がり面に剥離が生じるまでの回転時間を寿命として測定し、ワイブル分布曲線に基づくL10寿命を算出した。この結果を、No.96のL10寿命を1としたときの比で、表3に併せて示した。
〔寿命試験条件〕
試験荷重:Fr=12kN,Fa=3.5kN
回転速度:3000min-1
潤滑油:VG68
異物:(硬さ)Hv870
(寸法)74〜134μm
(混入量)潤滑剤全体に対して0.1gとなるように混入
サンプル毎の試験回数:12回
Figure 0004857746
表3の結果から、転動面をなす表層部のN含有率が0.2質量%以上で、その転動面のSi−Mn系窒化物の存在率が1.0%以上20.0%以下のころを用いたNo.51〜No.91では、上記以外のころを用いたNo.92〜No.96と比べて、長寿命が得られていることが分かる。
このうち、内外輪の軌道面をなす表層部の残留オーステナイト量γRAB を種々変更させたNo.67〜No.74と、No.75〜No.82と、No.83〜No.91との結果から、γRAB が多い程、寿命が長くなる傾向があることが分かる。
すなわち、γRAB が10体積%の内外輪を用いたNo.67〜No.74では、No.96の1.7〜2.8倍の寿命が得られた。同様に、γRAB が20体積%の内外輪を用いたNo.75〜No.82では、No.96の2.4〜4.5倍の寿命が得られ、γRAB が30体積%の内外輪を用いたNo.83〜No.91では、No.96の2.9〜6.1倍の寿命が得られた。
また、No.67〜No.74のうち、γRAB と、ころの表層部の残留オーステナイト量γRCとの差(以下、「γRAB とγRCとの差」と記す。)が15体積%よりも大きなころを用いたNo.73,No.74では、寿命が短く、No.96の1.8倍以下となっていることが分かる。
同様に、No.75〜No.82のうち、γRAB とγRCとの差が15体積%よりも大きなころを用いたNo.75,No.81,No.82では、寿命が短く、No.96の2.4倍以下となっており、No.83〜No.91のうち、γRAB とγRCとの差が15体積%よりも大きなころを用いたNo.83,No.84,No.90,No.91では、寿命が短く、No.96の2.9倍以下となっていることが分かる。
これらの結果から、γRAB とγRCとの差を15体積%以下とすることにより、円錐ころ軸受の寿命をさらに長くできることが分かる。
表3に示す結果に基づいて、ころの転動面のSi−Mn系窒化物の存在率と、寿命との関係を示す図16のグラフを作成した。
図16のグラフから、ころの転動面のSi−Mn系窒化物の存在率を1.0%以上20.0%以下とすると、No.96の2.0倍以上の寿命が得られていることが分かる。
また、表3に示す結果に基づいて、内輪及び外輪の軌道面をなす表層部及びころの転動面をなす表層部の残留オーステナイト量と、寿命との関係を示す図17のグラフを作成した。
図17のグラフから、ころの転動面をなす表層部の残留オーステナイト量γRCと、内輪及び外輪の軌道面をなす表層部の残留オーステナイト量γRAB との関係が、γRAB −15≦γRC≦γRAB +15を満たさない部分(図17における破線部)では、寿命が短くなっていることが分かる。
以上の結果より、ころの転動面をなす表層部のN含有率及び内外輪の転動面のSi−Mn系窒化物の存在率の特定に加えて、ころの転動面をなす表層部の残留オーステナイト量γRC及び内外輪の軌道面をなす表層部の残留オーステナイト量γRAB を特定することにより、異物混入潤滑下で使用される円錐ころ軸受の寿命をさらに長くできることが確認できた。
耐圧痕性試験について示す説明図である。 表層部のN含有率と、圧痕深さとの関係を示す図である。 耐摩耗性試験について示す説明図である。 表層部のN含有率と、摩耗量との関係を示す図である。 表層部のN含有率と、吸収エネルギーとの関係を示す図である。 表層部の硬さと、圧痕深さとの関係を示す図である。 表層部の硬さと、摩耗量との関係を示す図である。 試験体の表面における走査顕微鏡写真である。 Si−Mn系窒化物の存在率と、圧痕深さとの関係を示す図である。 Si−Mn系窒化物の存在率と、摩耗量との関係を示す図である。 Si−Mn系窒化物の存在率と、吸収エネルギーとの関係を示す図である。 表層部のN含有率と、Si−Mn系窒化物の存在率との関係を示す図である。 Si−Mn系窒化物の存在率と、寿命との関係を示す図である。 本発明に係る転がり支持装置の一例として、深溝玉軸受を示す断面図である。 鋼中のSi/Mnと、Si−Mn系窒化物の存在率との関係を示す図である。 Si−Mn系窒化物の存在率と、寿命との関係を示す図である。 表層部の残留オーステナイト量と、寿命との関係を示す図である。
符号の説明
1 内輪(第1部材)
2 外輪(第2部材)
3 玉(転動体)
4 保持器

Claims (2)

  1. 互いに対向配置される軌道面を有する第1部材及び第2部材と、前記第1部材及び前記第2部材の間に転動自在に配置され、前記軌道面に対する転動面を有する転動体と、を備え、前記転動体が転動することにより、前記第1部材及び前記第2部材のうち一方が他方に対して相対移動する転がり支持装置において、
    前記第1部材、前記第2部材、及び前記転動体のうち少なくとも一つの転動部材は、Si含有率が0.3質量%以上2.2質量%以下で、Mn含有率が0.35質量%以上2.0質量%以下であるとともに、SiとMnとの含有率の質量比(Si/Mn)が5以下で、C含有率が0.3質量%以上1.2質量%以下で、Cr含有率が0.5質量%以上2.0質量%以下で、残部がFe及び不可避不純物からなる鋼からなる素材を所定形状に加工した後に、浸炭窒化又は窒化を含む熱処理が施されて得られ、
    その転がり面のSi及びMnを含む窒化物の存在率は、面積比で1.0%以上7.55%以下であるとともに、その転がり面をなす表層部のN含有率は、0.2質量%以上であることを特徴とする転がり支持装置。
  2. 前記軌道面をなす表層部の残留オーステナイト量をγ RAB とし、前記転動面をなす表層部の残留オーステナイト量をγ RC とした時に、0≦γ RAB 及び0≦γ RC ≦50を満たすとともに、γ RAB −15≦γ RC ≦γ RAB +15を満たすことを特徴とする請求項1に記載の転がり支持装置。
JP2005353441A 2005-12-07 2005-12-07 転がり支持装置 Active JP4857746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005353441A JP4857746B2 (ja) 2005-12-07 2005-12-07 転がり支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005353441A JP4857746B2 (ja) 2005-12-07 2005-12-07 転がり支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007154281A JP2007154281A (ja) 2007-06-21
JP4857746B2 true JP4857746B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=38239017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005353441A Active JP4857746B2 (ja) 2005-12-07 2005-12-07 転がり支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4857746B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010185548A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Nsk Ltd 転がり軸受
JP5736937B2 (ja) * 2011-04-27 2015-06-17 日本精工株式会社 転がり軸受
WO2013147259A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 株式会社神戸製鋼所 耐焼付き性に優れた歯車
CN103492739B (zh) * 2012-04-25 2016-11-09 日本精工株式会社 滚动轴承
DE102018104881A1 (de) * 2018-03-05 2019-09-26 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Turbolader für einen Verbrennungsmotor

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2590645B2 (ja) * 1991-09-19 1997-03-12 日本精工株式会社 転がり軸受
JPH08120438A (ja) * 1994-10-19 1996-05-14 Kobe Steel Ltd 機械構造用部品の製造方法
JP2004353742A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Nsk Ltd 転がり軸受
JP4576842B2 (ja) * 2004-01-20 2010-11-10 日本精工株式会社 転がり軸受及びこれを用いたベルト式無段変速機
JP2005282854A (ja) * 2004-03-03 2005-10-13 Nsk Ltd 転がり軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007154281A (ja) 2007-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5194532B2 (ja) 転がり軸受
JP2006348342A (ja) 転がり支持装置
EP2386669A1 (en) Constituent member of bearing, process for production of same, and ball-and-roller bearing provided with the constituent member
JP2009192071A (ja) 転がり軸受
JP4857746B2 (ja) 転がり支持装置
JP4998054B2 (ja) 転がり軸受
JP5163183B2 (ja) 転がり軸受
JP2006241480A (ja) 転がり支持装置、転がり支持装置の転動部材の製造方法、鋼の熱処理方法
JP5372316B2 (ja) 転動部材
JP2002180203A (ja) 針状ころ軸受構成部品およびその製造方法
JP2008151236A (ja) 転がり軸受
JP2007100126A (ja) 転動部材および転がり軸受
JP2007113027A (ja) 鋼の熱処理方法、転がり支持装置の製造方法、転がり支持装置
JP2005282854A (ja) 転がり軸受
JP4968106B2 (ja) 転がり軸受
JP2006328514A (ja) 転がり支持装置
JP5211453B2 (ja) 転がり軸受
JP5194538B2 (ja) 転がり軸受
JP2009191942A (ja) 転がり軸受
JP5853409B2 (ja) 転がり軸受の製造方法
JP2005337361A (ja) ころ軸受
JP2009174656A (ja) 転がり軸受
JP2006183845A (ja) 転がり軸受
JP2009191280A (ja) ころ軸受及びその製造方法
JP2006045591A (ja) 円すいころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

S801 Written request for registration of abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801

ABAN Cancellation of abandonment
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350