JP6839563B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
ったりするおそれがある。なお、爪部の支点から先端までの距離を単に長くすれば、爪部を撓み易くすることが可能である。しかしながら、この場合には、外周リップ712及び内周リップ713を長くしなければならないため、密封装置700全体が大きくなってしまい、設計自由度が狭くなってしまう。
2部材間の環状隙間を封止する密封装置において、
環状の装着溝と、該装着溝を介して径方向外側の外周リップと、前記装着溝を介して径方向内側の内周リップとを有する弾性体製のパッキンと、
前記装着溝内に装着されるバネ部材と、
を備え、
前記バネ部材は、
前記装着溝の溝底側に配される環状部と、
前記環状部から前記外周リップのリップ先端方向に向かって伸び、該外周リップを径方向外側に押圧する外周押圧部と、
前記環状部から前記内周リップのリップ先端方向に向かって伸び、該内周リップを径方向内側に押圧する内周押圧部と、
を備えると共に、
前記外周押圧部及び内周押圧部のうちの少なくともいずれか一方は、周方向に間隔を空けて設けられ、かつ先端が自由端で構成される複数の爪部から構成されると共に、
これらの爪部は、前記環状部から自由端に向けて、該環状部の中心軸線に対して周方向にずれた方向に伸びるように構成されていることを特徴とする。
図1〜図4を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の模式的断面図である。なお、密封装置10を構成するパッキンは回転対称形状であり、図1においては、パッキンの中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。また、図1においては、切断面のみを示し、奥行き線については省略している。図2は本発明の実施例1に係る密封装置が適用された密封構造の模式的断面図である。図2においても、パッキンの中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。また、図2においては、切断面のみを示し、奥行き線については省略している。図3は本発明の実施例1に係るバネ部材の一部破断斜視図である。図4は本発明の実施例1に係る爪部の一つを中心軸線側から径方向外側に投影した図であり、同図(a)は外周押圧部を構成する爪部について示しており、同図(b)は内周押圧部を構成する爪部について示している。
特に、図1を参照して、密封装置10の全体構成について説明する。本実施例に係る密封装置10は、弾性体製のパッキン100と、金属または樹脂製のバネ部材200とから構成される。
る。また、内周リップ130は、装着溝111を介して径方向内側に設けられている。
特に、図2を参照して、本実施例に係る密封装置10が適用された密封構造について説明する。
特に、図3及び図4を参照して、本実施例に係るバネ部材200について、より詳細に説明する。上記の通り、バネ部材200は、環状部210と、外周押圧部220と、内周押圧部230とから構成される。そして、本実施例に係る外周押圧部220及び内周押圧部230は、いずれも、周方向に間隔を空けて設けられ、かつ先端が自由端で構成される複数の爪部221,231から構成されている。また、これらの爪部221,231は、環状部210から自由端に向けて、環状部210の中心軸線に対して周方向にずれた方向に伸びるように構成されている。この点について、以下、より詳しく説明する。
本実施例に係る密封装置10によれば、バネ部材200における外周押圧部220及び内周押圧部230をそれぞれ構成する複数の爪部221,231は、環状部210から自由端に向けて、環状部210の中心軸線に対して周方向にずれた方向に伸びるように構成されている。そのため、爪部221,231において、環状部210における中心軸線方向の長さが制限されても、爪部221,231の支点から作用点までの距離を長くすることができる。これにより、外周リップ120及び内周リップ130を長くしなくても、爪部221,231を撓み易くすることが可能となる。従って、爪部221,231の先端が、これら外周リップ120及び内周リップ130に食い込んでしまうことを抑制することができる。
図5及び図6には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、バネ部材の構成が、上記実施例1におけるバネ部材の構成と異なる場合の構成を示す。
上記各実施例においては、外周押圧部及び内周押圧部が、いずれも、周方向に間隔を空けて設けられ、かつ先端が自由端で構成される複数の爪部により構成される場合を示した。しかしながら、本発明においては、外周押圧部及び内周押圧部のうちのいずれか一方が、周方向に間隔を空けて設けられ、かつ先端が自由端で構成される複数の爪部により構成され、他方は環状の部分により構成(複数の爪部を有していない構成)される場合も含まれる。
100 パッキン
110 胴体部
111 装着溝
120 外周リップ
130 内周リップ
200,300 バネ部材
210,310 環状部
220,320 外周押圧部
221,231,321,331 爪部
221a,231a 根元側部分
221b,231b 先端側部分
230,330 内周押圧部
500 軸
600 ハウジング
610 環状溝
Claims (2)
- 2部材間の環状隙間を封止する密封装置において、
環状の装着溝と、該装着溝を介して径方向外側の外周リップと、前記装着溝を介して径方向内側の内周リップとを有する弾性体製のパッキンと、
前記装着溝内に装着されるバネ部材と、
を備え、
前記バネ部材は、
前記装着溝の溝底側に配される環状部と、
前記環状部から前記外周リップのリップ先端方向に向かって伸び、該外周リップを径方向外側に押圧する外周押圧部と、
前記環状部から前記内周リップのリップ先端方向に向かって伸び、該内周リップを径方向内側に押圧する内周押圧部と、
を備えると共に、
前記外周押圧部及び内周押圧部のうちの少なくともいずれか一方は、周方向に間隔を空けて設けられ、かつ先端が自由端で構成される複数の爪部から構成されると共に、
これらの爪部は、略L字形状の部位にて構成されており、自由端が周方向に向かって伸びることで、前記環状部から自由端に向けて、該環状部の中心軸線に対して周方向にずれた方向に伸びるように構成されていることを特徴とする密封装置。 - 2部材間の環状隙間を封止する密封装置において、
環状の装着溝と、該装着溝を介して径方向外側の外周リップと、前記装着溝を介して径方向内側の内周リップとを有する弾性体製のパッキンと、
前記装着溝内に装着されるバネ部材と、
を備え、
前記バネ部材は、
前記装着溝の溝底側に配される環状部と、
前記環状部から前記外周リップのリップ先端方向に向かって伸び、該外周リップを径方
向外側に押圧する外周押圧部と、
前記環状部から前記内周リップのリップ先端方向に向かって伸び、該内周リップを径方向内側に押圧する内周押圧部と、
を備えると共に、
前記外周押圧部及び内周押圧部のうちの少なくともいずれか一方は、周方向に間隔を空けて設けられ、かつ先端が自由端で構成される複数の爪部から構成されると共に、
これらの爪部は、前記環状部から自由端に向けて、該環状部の中心軸線に対して周方向に傾くように真っ直ぐ伸びることで、該環状部の中心軸線に対して周方向にずれた方向に伸びるように構成されていることを特徴とする密封装置。
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