JP5577212B2 - 軸封装置 - Google Patents

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本発明は、プランジャポンプといった往復動ポンプ等の流体機器に好適な軸封装置に関するものである。
例えば、特許文献1に示されるプランジャポンプにおいては、駆動軸であるプランジャ(12)を軸封(シール)するには、プランジャ(12)に外嵌される環状リップシール(19)をハウジングであるシリンダ(11)に設けて成る軸封装置を開示している。また、特許文献2に示されるポンプモータにおいては、駆動軸である回転軸(13)のシールには、特許文献1のものと同様に、環状リップシールが用いられて成る軸封装置を開示している。
前記従来技術のものはいずれもリップシールであるから、シール対象となる流体が比較的低圧であるときには良好に軸封作用を発揮する。しかしながら、シール対象となる流体の圧が高圧である場合にはリップ部からの漏れを皆無にはできない。また、経時変化等によってリップ部に歪が生じるようなことがあると、吐出圧にばらつきが生じてポンプの性能(例えば、プランジャ形では定量性)に悪影響を及ぼすおそれもあり、軸封装置としては改善の余地が残されているものであった。
実開平2−74579号公報 実開平5−12666号公報
本発明の目的は、シール対象流体の圧が比較的圧高い場合でもシール性の低下が殆どなく、流体機器におけるより一層の漏れ改善が可能となる軸封装置を開発して提供する点にある。
請求項1に係る発明は、軸封装置において、流体機器の駆動軸1とこれを囲繞するハウジング2との間の空間部10に、前記駆動軸1の軸心P方向で先細りするテーパ外周面8を備えて前記駆動軸1に外嵌される合成樹脂製のシールリング3と、前記テーパ外周面8に外接するテーパ内周面4dを備えるアダプタ4とが配置されるとともに、
前記アダプタ4を前記軸心P方向に押圧付勢して前記テーパ内周面4dと前記テーパ外周面8との当接による分力により前記シールリング3が前記駆動軸1の外周面1aに押付けられてシール部Sを形成する弾性機構5と、前記弾性機構5の押圧付勢力が作用する前記シールリング3を前記軸心P方向で受止めるべく前記ハウジング2に支持される受止め部6とが装備されて構成され
前記受止め部6が、前記空間部10にその開口部10aから入り込む筒蓋部6Aを有して前記ハウジング2に着脱可能に取付けられる押え部材で成り、前記筒蓋部6Aに形成される第2テーパ外周面6aと前記ハウジング2の内周面2aとの間に、前記軸心P方向で前記開口部10aに寄るほど前記軸心Pに対する径方向での断面積が減少する空間部分kが形成されており、前記弾性機構5の押圧付勢力による前記第2テーパ外周面6aとの当接の分力によって、前記シールリング3が前記内周面2aに押付けられて第2シール部Tを形成する第2テーパ内周面13が前記シールリング3に形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の軸封装置において、前記弾性機構5が、前記駆動軸1に外嵌されて前記軸心P方向に配列される複数の皿バネ5aを有して構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の軸封装置において、前記アダプタ4と前記ハウジング2とが前記軸心P方向へ相対移動可能に筒状嵌合されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、シールリングには、これとは別に設けられた専用の弾性機構による押圧付勢力が常に作用するから、自身(シールリング)の持つ弾性力によってシールする従来構造のものに比べて、シールするに必要となる駆動軸への押付け力が長期に亘って安定的に発揮される。
従って、合成樹脂材によるクリーンで良好な漏れ防止機能が長続きして耐久性に優れ、よりトータル性能に優れるようになる。また、シールリングは合成樹脂製であるから、型成形が可能であって生産性に優れてコストダウンが可能となる利点もある。
その結果、シール対象流体の圧が比較的圧高い場合でもシール性の低下が殆どなく、流体機器におけるより一層の漏れ改善が可能となる軸封装置を提供することができる。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて述べるが、弾性機構による押圧付勢力を受けるシールリングを軸心方向で受止める押え部材を用いて、シールリングがハウジング内周面にも押付けられて第2シール部が構築されるようになる。つまり、駆動軸とのシール部を構成するための構成要素を上手く兼用することにより、構造簡単でコンパクトに、しかも廉価にシール性能がより向上する軸封装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、アダプタを押す弾性機構が複数の皿バネによって構成されているので、駆動軸とハウジングとの間の狭い空間部でも、必要となる機能を備えながらもにコンパクト設けることができ、しかも廉価に実現できるという効果が得られる。
請求項3の発明によれば、アダプタがハウジング内周面に内嵌されているので、シール部の存在によってアダプタが拡径変形しようとする力を内周面で受止めることができ、シール部による漏れ防止機能の安定化に寄与できる利点がある。弾性機構による押圧付勢力を受けるアダプタがシールリングにテーパ面どうしで外嵌される構造上、アダプタを径外側に膨張変形させようとする力が常時作用する。従って、アダプタの剛性が弱い場合等では、シールに必要な駆動軸への押付け力が経時変化で弱くなるおそれがあるが、本請求項3のものでは、そのおそれが回避され、良好なシール性を長期に亘って安定的に発揮させることが可能になる。
ポンプにおける軸封装置の要部を示す断面図(実施例1) シールリングの形状を示す断面図 シール部の構造を示す要部の拡大断面図 第2シール部の構造を示す要部の拡大断面図
以下に、本発明による軸封装置の実施の形態を、流体機器の一例であるポンプの駆動軸(ポンプ軸)に適用された場合について、図面を参照しながら説明する。
〔実施例1〕
図1にプランジャポンプ(流体機器の一例)の駆動軸1に適用された軸封装置Aが示されている。ハウジング2には、軸心Pを有する駆動軸1が挿通配備されており、その駆動軸1とハウジングの筒状内周面2aとの間に形成される奥止り状の環状空間部(空間部の一例)10に軸封装置Aが設けられている。軸封装置Aは、弾性機構5と、アダプタ4と、シールリング3とが、この順で環状空間部10の奥から開口部10aに向けて収容配備されるとともに、開口部10aに蓋をすべく、ハウジング2の側周面2bにボルト9止めされる押え部材6を設けて構成されている。
弾性機構5は、駆動軸1に外嵌されて軸心P方向に配列される4枚(複数の一例)の皿バネ5aから構成されている。つまり、ステンレス鋼等の金属製であり、その皿バネ5aの4枚が軸心P方向で隣り合うものどうしが互いに反対向きとなる状態で並べられて、奥側壁2cとアダプタ4の奥側周面4aとの間に配備されている。つまり、隣合う皿バネ5a,5aは、内周端どうし、または外周端どうしが当接する状態で設けられており、5枚分の弾性力が有効に発揮されるようにされている。弾性機構5は、皿バネに限らず板バネ、コイルスプリング等でも良い。
アダプタ4は、軸心P方向長さの短い状態で駆動軸1の外周面1aに軸心P方向の相対移動が可能に外嵌される第1内周面4aと、ハウジング2の内周面2aに軸心P方向の相対移動が可能に内嵌される外周面4bとを備えて、ステンレス鋼等の金属製で環状の部品に構成されている。このアダプタ4は、皿バネ5aが当接する奥側周面4c、先拡がり状のテーパ内周面4d、シールリング3に外嵌されて軸心P方向長さの短い第2内周面4eとを有している。
シールリング3は、図1,図2に示すように、環状本体3Aと、駆動軸1の外周面1aに沿って環状空間部(空間部の一例)10の内奥側に伸びる外嵌筒部3Bと、ハウジング2の内周面2aに沿って環状空間部10の開口部側に伸びる内嵌筒部3Cとを備えて、軸心P方向に沿う面で切った断面形状が略Z字形状を呈するポリアセタールやフッ素樹脂(例:PTFE)等の合成樹脂製の部品に構成されている。
外嵌筒部3Bは、図1〜図3に示すように、第2内周面4eに内嵌する外周面7、テーパ内周面4dに当接するテーパ外周面8、及び環状本体3Aに亘る状態で駆動軸1の外周面1aに外嵌される嵌合内周面11を有している。テーパ外周面8は、環状空間部10の内奥側に向かって先細りとなる円錐状外周面に形成されており、そのテーパ角度である先細り角θは、テーパ内周面4dの先拡がり角αより僅かに緩いものに設定されている。つまり、テーパ外周面8の先端がテーパ内周面4dに当接するように設定されている。また、嵌合内周面11は、テーパ外周面8の径内側に相当する部分が、その他の部分より極僅かに小径とされたシール用内周面11aに形成されている。
内嵌筒部3Cは、図1,図2,図4に示すように、軸心P方向長さの短い状態で押え部材6に外嵌される第3内周面12と、押え部材6のテーパ外周面6cに当接するテーパ内周面13と、環状本体3Aに亘る状態でハウジング2の内周面2aに内嵌される嵌合外周面14とを有している。テーパ内周面13は、環状空間部10の開口部側に向かって先拡がりする擂鉢状内周面に形成されている。嵌合外周面14における軸心P方向でテーパ内周面13に対応する箇所に、嵌合外周面14より極僅かに大径で軸心P方向長さの短い突条リング部15が形成されている。
押え部材6は、図1,図4に示すように、駆動軸1に遊外嵌される状態で環状空間部10の内部にその開口部10aから入り込む筒蓋部6Aを備えて、ステンレス鋼等の金属製のものに形成されている。筒蓋部6Aは、軸心P方向長さの短い状態でハウジング2の内周面2aに内嵌される大径外周面6a、第3内周面12に内嵌される小径外周面6b、及び大径外周面6aの環状空間部内奥側端と小径外周面6bの環状空間部開口側端とを繋ぐテーパ外周面6cを備えている。テーパ外周面6cの軸心Pに対する傾斜角βは、シールリング3のテーパ内周面13の軸心Pに対する傾斜角γより僅かに大きく設定されている。従って、図4に示すように、テーパ外周面6cにはテーパ内周面13の先端部が当接するように設定されている。
さて、押え部材6がハウジング2にボルト9で固定取付けされる軸封装置Aの組付状態では、図1に示すように、4枚の皿バネ5aによる弾性機構5がある程度軸心P方向で圧縮された状態になり、弾性機構5はアダプタ4及びアダプタ4を介してシールリング3を押え部材6に向けて押圧付勢することとなる。それにより、アダプタ4のテーパ内周面4dが外嵌筒部3Bのテーパ外周面8を軸心P方向に押付け、その傾斜分力によって嵌合内周面11における軸心P方向で外嵌筒部3Bに対応する部分、つまりはシール用内周面11aが駆動軸1の外周面1aに強く押付けられてシール部Sが形成される。また、内嵌筒部3Cのテーパ内周面13が筒蓋部6Aのテーパ外周面6cを軸心P方向に押付け、その傾斜分力によって嵌合外周面14における軸心P方向でテーパ内周面13に対応する部分がハウジング内周面2aに押付けられて第2シール部Tが形成される。
図1,図3に示すように、外嵌筒部3Bには、シールリング3とは別に設けられた専用の弾性機構5による押圧付勢力が常に作用するから、自身(シールリング)の持つ弾性力によってシールする従来構造のものに比べて、シールするに必要となる駆動軸1への押付け力が長期に亘って安定的に発揮される。これにより、合成樹脂材によるクリーンで良好な漏れ防止機能が長続きして耐久性に優れ、よりトータル性能に優れる軸封装置Aが実現できている。この優れたシール性により、シール対象流体が高圧流体であっても有効な軸封効果を発揮させることが可能になる。また、合成樹脂製であるから、型成形が可能であり、生産性に優れてコストダウンが可能となる利点もある。
シール部Sは、図3に示すように、弾性機構5の押圧付勢力によってシール用内周面11aが外周面1aに押付けられる作用は、角度差(θ<α)によりテーパ外周面8の先端部分により強く生じるものとなる。従って、シール対象流体がシールリング3と駆動軸1との間に浸入しないようにする軸封効果がより改善されるとともに、その優れた軸封効果が長期に亘って確実に発揮されるようになるという利点が得られる。それには、嵌合内周面11のうちのテーパ外周面8に対応するシール用内周面11aを僅かに小径として応力集中され易いようにする構造も好都合に作用している。また、外周面7と第2内周面4eとの軸心P方向の相対移動が可能に嵌合させる構造により、第2内周面4eがガイドとなって外嵌筒部3Bの径外側への拡がり変位が規制される点も好都合である。
図1,図4示すように、第2シール部Tは、アダプタ4を介しての弾性機構5の押圧付勢力により、内嵌筒部3Cが常に拡径方向に押付けられるから、シール部S用の弾性機構5を兼用でき、かつ、内嵌筒部3Cを内周面2aに押付ける機能が開口部10aの蓋となる押え部材6を利用して生じるように設定されている。また、内嵌筒部3Cはシール部Sを構成するためのシールリング3の一部でもある。これら部品や機能の兼用化により、合理的で経済的にハウジング2とのシール性が改善される第2シール部Tが、高寿命で信頼性にも優れるものとして実現できている。
第2シール部Tは、図4に示すように、弾性機構5の押圧付勢力によって嵌合外周面14が内周面2aに押付けられる作用は、角度差(θ<α)によりテーパ内周面13の先端部分により強く生じるものとなる。つまり、嵌合外周面14の開口部側端が最も強く内周面2aに圧接され、図4に仮想線の引出し線及び括弧書きTで示す部位に第2シール部Tが形成される。一方、前述したように、嵌合外周面14におけるテーパ内周面13に対応する部分に突条リング部15が形成されている場合には、その突条リング部15の外周面15aが最も強く内周面2aに圧接されて第2シール部Tが形成される。
つまり、軸封装置Aは、流体機器の駆動軸1とこれを囲繞するハウジング2との間の空間部10に、駆動軸1の軸心P方向で先細りするテーパ外周面8を備えて駆動軸1に外嵌される合成樹脂製のシールリング3と、テーパ外周面8に外接するテーパ内周面4dを備えるアダプタ4とが配置されるとともに、アダプタ4を軸心P方向に押圧付勢してテーパ内周面4dとテーパ外周面8との当接による分力によりシールリング3が駆動軸1の外周面1aに押付けられてシール部Sを形成する弾性機構5と、弾性機構5の押圧付勢力が作用するシールリング3を軸心P方向で受止めるべくハウジング2に支持される押え部材(受止め部)6とが装備されて構成されている。シールリング3とハウジング2とは、軸心P方向へ相対移動可能に筒状嵌合されている。
そして、受止め部6が、環状空間部10にその開口部10aから入り込む筒蓋部6Aを有してハウジング2の側周面2bに着脱可能に取付けられる押え部材6で成り、筒蓋部6Aに形成される第2テーパ外周面6aとハウジング2の内周面2aとの間に、軸心P方向で開口部10aに寄るほど軸心Pに対する径方向での断面積が減少する環状空間部分(空間部分の一例)kが形成されており、弾性機構5の押圧付勢力による第2テーパ外周面6aとの当接の分力によって、シールリング3の内嵌筒部3Cが内周面2aに押付けられて第2シール部Tを形成する第2テーパ内周面13がシールリング3に形成されている。
軸封装置Aを形成する各パーツ、即ち、4枚の皿バネ5a、アダプタ4、シールリング3は開口部10aから環状空間部10に挿入されて配備され、それから押え部材6で開口部10aの蓋をするようにハウジング2にボルト9で締付固定することにより、4枚の皿バネ5aを軸心P方向に圧縮しながら部品装填及び組付けが完了する。その組付状態では、4枚の皿バネ5aによる弾性機構5がある程度圧縮されており、アダプタ4を開口部10aに向けて常時押圧付勢し、それによって機内側のシール対象流体が機外側に漏れ出さないように、シール部S及び第2シール部Tによる優れたシール機能が発揮されるようになっている。なお、シール部S及び第2シール部Tが機能しているときには、アダプタ4の先端面16とシールリング3の奥側周面17との軸心P方向間(図1参照)及び、シールリング3の先側周面18と押え部材6の奥端面19との軸心P方向間(図4参照)のいずれも、当然ながら間隙が形成されている。
本発明による軸封装置Aによれば、次のような作用・効果もある。
(1)アダプタ4のテーパ内周面4dの先拡がり角αと、シールリング3のテーパ外周面8の先細り角θとに差(角度差)を設けてあるので、軸心P方向に作用する弾性機構5による押圧付勢力を容易に径方向に変換させることができ、外嵌筒部3Bと駆動軸1とによるシール部Sのシール性を合理的に高めることに成功している。
(2)押え部材6(筒蓋部6A)のテーパ外周面6cの傾斜角βと、シールリングのテーパ内周面13の傾斜角γとに差(角度差)を設けてあるので、軸心P方向に作用する弾性機構5による押圧付勢力を容易に径方向に変換させることができ、内嵌筒部3Cとハウジング2とによる第2シール部Tのシール性を合理的に高めることに成功している。
(3)嵌合内周面11のシール用内周面11aや嵌合外周面14の突条リング部15のように、シール部S(第2シール部T)を形成するための対となる構成要素(1,2)に作用する突出部分を設けることにより、高いシール面圧を発生させてシール性を高めることができている。
(4)流体機器がポンプである場合には、吐出圧力負荷時において、合成樹脂製シールリング3の変形が完全なまでに発生せず、吐出圧の変動が少なくなるため、高精度の吐出圧管理が可能となる。
(5)フッ素樹脂やポリアセタール樹脂は乳白色を呈する部品となり、黒色を呈するカーボン系合成樹脂品に比べてユーザーに好まれ易い。特に、シール対象流体が飲料用薬品や調味液体等、医薬品や食料品に関するものである場合はその傾向が強い。
〔別実施例〕
弾性機構5によって軸心P方向に押されるシールリング3を、押え部材6の端面で単に受止めるだけの構成、即ち、内嵌部3C及び第2シール部Tが存在しない構造の軸封装置でも良い。この場合、シールリング3の断面形状は略L字形を呈する形状のものが好都合である。弾性機構5は、周方向の均等確度毎に配備される複数のコイルスプリングで成る構造や、その他の構造を採ることが可能である。駆動軸1は、回転する軸でも軸心P方向に往復移動する軸でも良い。
1 駆動軸
1a 外周面
2 ハウジング
3 シールリング
4 アダプタ
4d テーパ内周面
5 弾性機構
5a 皿バネ
6 受止め部、押え部材
6a 第2テーパ外周面
6A 筒蓋部
8 テーパ外周面
10 空間部
10a 開口部
13 第2テーパ内周面
P 軸心
S シール部
k 空間部分

Claims (3)

  1. 流体機器の駆動軸とこれを囲繞するハウジングとの間の空間部に、前記駆動軸の軸心方向で先細りするテーパ外周面を備えて前記駆動軸に外嵌される合成樹脂製のシールリングと、前記テーパ外周面に外接するテーパ内周面を備えるアダプタとが配置されるとともに、前記アダプタを前記軸心方向に押圧付勢して前記テーパ内周面と前記テーパ外周面との当接による分力により前記シールリングが前記駆動軸の外周面に押付けられてシール部を形成する弾性機構と、前記弾性機構の押圧付勢力が作用する前記シールリングを前記軸心方向で受止めるべく前記ハウジングに支持される受止め部とが装備されて構成され
    前記受止め部が、前記空間部にその開口部から入り込む筒蓋部を有して前記ハウジングに着脱可能に取付けられる押え部材で成り、前記筒蓋部に形成される第2テーパ外周面と前記ハウジングの内周面との間に、前記軸心方向で前記開口部に寄るほど前記軸心に対する径方向での断面積が減少する空間部分が形成されており、前記弾性機構の押圧付勢力による前記第2テーパ外周面との当接の分力によって、前記シールリングが前記内周面に押付けられて第2シール部を形成する第2テーパ内周面が前記シールリングに形成されている軸封装置。
  2. 前記弾性機構が、前記駆動軸に外嵌されて前記軸心方向に配列される複数の皿バネを有して構成されている請求項1に記載の軸封装置。
  3. 前記アダプタと前記ハウジングとが前記軸心方向へ相対移動可能に筒状嵌合されている請求項1又は2に記載の軸封装置。
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