JP2015197176A - シール部材及び配管継手構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のリップパッキンよりも耐圧性を向上させ、より高いシール性を得ること。
【解決手段】接続する配管の継手に用いるシール部材1であって、配管が挿入されるハウジングの内面に形成された溝に一部が収容される基部11と、溝の外の基部において配管の挿入方向の下流側から挿入方向に沿って突出する突出部13と、挿入される配管に当接して弾性変形し、配管に対向する部位に傾斜面が形成されたテーパ部12と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料油等を輸送する配管の継手部分に使用されるシール部材及びこのシール部材を用いた配管継手構造に関する。
従来、燃料油等を輸送する配管の継手部分を密封するため、リップパッキンを用いた配管継手のシール構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、リップパッキン5を用いた、ハウジング6と配管7とのシール構造を概略的に示すものである。なお、図8では、配管継手の一方の端部における周上の一部のみを示す。このリップパッキン5は、一般に、ハウジング6の収容溝61に装着されるヒール部51と、ヒール部51から配管7に向けて突出するリップ部52とを有する。リップパッキン5が予め装着されたハウジング6内に、図8中矢印方向に配管7を挿入する。この際、リップ部52は、配管7の外周面71に引き摺られて配管7の挿入方向(図8中矢印方向)に傾倒する。リップパッキン5は、リップ部52が上述の方向に傾倒することによりシール機能を発揮する。
特開平5−52283号公報
しかしながら、より高圧の燃料油等を配管内に通流する必要がある場合、従来のリップパッキンのリップ部では耐圧性を確保できず、十分なシール機能を得ることができないおそれがある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来のリップパッキンよりも耐圧性を向上させ、より高いシール機能を得ることのできるシール部材及び配管継手構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、接続する配管の継手に用いるシール部材であって、前記配管が挿入されるハウジングの内面に形成された溝に一部が収容される基部と、前記溝の外の基部において前記配管の挿入方向下流側から前記挿入方向に沿って突出する突出部と、挿入される配管に当接して弾性変形し、前記配管に対向する部位に傾斜面が形成されたテーパ部と、を有することを特徴とする。
この発明の一態様として、前記溝の外の基部における前記配管の挿入方向上流側から突出する第2の突出部を有することが好ましい。
この発明の一態様として、前記テーパ部は、前記配管の挿入方向上流側から下流側に向かうにつれて前記配管に接近する第1の傾斜面を有することが好ましい。
この発明の一態様として、前記テーパ部は、前記第1の傾斜面に連続し、前記配管の挿入方向上流側から下流側に向かうにつれて前記配管から離間する第2の傾斜面を有することが好ましい。
この発明の一態様として、前記基部の幅は、前記溝の幅よりも大きく形成されており、前記基部の一部は弾性変形されて前記溝内に収容されていることが好ましい。
また、本発明は、配管継手構造であって、上記のシール部材と、接続する配管が挿入され、内面に前記シール部材が取り付けられる筒状のハウジングと、を有し、前記配管は、前記ハウジング内に挿入した際に前記シール部材を弾性変形させて密封構造を形成することを特徴とする。
この発明の一態様として、前記溝は、前記ハウジングの内面に環状に形成されていることが好ましい。
この発明の一態様として、前記ハウジング内に挿入される配管の先端の外周側の角が面取り加工されていることが好ましい。
本発明によれば、シール部材及びこのシール部材を用いた配管継手構造の耐圧性が向上し、より高いシール機能を得ることができる。
実施形態におけるパッキンの斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 実施形態における配管継手の密封前の状態を示す図である。 実施形態における配管継手の密封後の状態を示す図である。 実施形態における配管継手の密封構造において、配管内の圧力媒体によりパッキンに圧力が加えられた状態を示す図である。 比較例における配管継手の密封前の状態を示す図である。 比較例における配管継手の密封後の状態を示す図である。 従来の配管継手の密封構造を示す図である。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の実施形態をとり得る。
(シール部材)
図1、図2に基づいて、シール部材について説明する。シール部材は、接続する管の継手に用いるものである。図1、図2に示すように、シール部材としてのパッキン1は、いわゆるスクイーズパッキンである。スクイーズパッキンは、一般に、溝に装着され、圧縮されことでシール機能を発揮する。
パッキン1は環状に形成されている。パッキン1は、例えば、ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴム材料や、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、布入りフェノール樹脂などの樹脂材料によって形成されている。パッキン1は、基部11と、基部11の内周側に位置するテーパ部12と、基部11から外方に向けて突出する2つの突出部13とを有する。
図2に示すように、基部11は、パッキン1の半径方向外方に形成された外周面111を有している。外周面111は、軸線X方向に沿って所定の幅を有している。外周面111の軸線X方向の両端部には、外周面111に連続するRが形成された面取部112,113が形成されている。各面取部112,113には、当該面取部112,113に連続し、パッキン1の半径方向に沿って内方に延びる端面部114,115が形成されている。基部11は、上記の外周面111から端面部114,115に至る領域がハウジング21の内周面に形成された溝213内に収容される。
テーパ部12は、配管22をハウジング21に挿入した際に、挿入される配管22に当接することで弾性変形して密封構造を形成する。テーパ部12は、配管22に対向する部位において、パッキン1の軸線Xに向かって先細りとなるように形成された第1の傾斜面121及び第2の傾斜面122を有している。
第1の傾斜面121は、配管22の挿入方向上流側から下流側に向かうにつれて配管22に接近するように形成されている。すなわち、基部11の幅方向(軸線X方向)一端から他端に向けてパッキン1の中心に向かって延びるように形成されている。第1の傾斜面121は、基部11の幅方向中央部近傍まで延びるように形成されている。
第2の傾斜面122は、第1の傾斜面121に対して配管22の挿入方向下流側で連続し、配管22の挿入方向上流側から下流側に向かうにつれて配管22から離間するように形成されている。すなわち、基部11の幅方向(軸線X方向)他端から一端に向けてパッキン1の中心に向かって延びるように形成されている。第2の傾斜面122は、基部11の幅方向中央部近傍まで延びるように形成されている。
第1の傾斜面121の先端部と第2の傾斜面122の先端部は、基部11の幅方向中央で交わり、この合流部分には、第1の傾斜面121及び第2の傾斜面122に連続するRが形成された面取部123が形成されている。
突出部13は、溝213の外にある基部11の各端面部114,115からそれぞれ軸線X方向に沿って外方に突出するように形成されている。すなわち、突出部13は、配管22のハウジング21への挿入方向下流側からその挿入方向に沿って突出するように形成されており、さらに、配管22のハウジング21への挿入方向上流側から挿入方向の反対方向に沿って突出するように形成されている(第2の突出部)。なお、突出部13は、配管22のハウジング21への挿入方向下流側だけに形成されていてもよい。
端面部114,115から延びる延在面131,132は、軸線Xに対して平行に形成されている。各延在面131,132の端部には、当該延在面131,132に連続する端面部133,134が形成されている。各端面部133,134は、パッキン1の半径方向に沿って内方に延びるように形成されている。一方の端面部133には、軸線X方向に沿った平坦部135を介して第1の傾斜面121の端部に連続しており、他方の端面部134には、軸線X方向に沿った平坦部136を介して第2の傾斜面122の端部に連続している。ここで、平坦部135,136は、軸線X方向に沿った長さが延在面131,132の同方向長さよりも短くなるように形成されている。従って、各傾斜面121,122の端部は、基部11よりも外方に突出して突出部13に至っている。
(配管継手構造)
次に、図3から図5に基づいて、配管継手構造2について説明する。図3に示すように、配管継手構造2は、上記のパッキン1と、継手部分Bを形成するハウジング21と、ハウジング21に図3中矢印方向に挿入される配管22とを有している。なお、図3から図5では、配管継手2の一方の端部における周上の一部のみを示す。
ハウジング21は、筒状に形成されている。ハウジング21は、軸線X方向の端部211に継手部分Bを有している。継手部分Bとなるハウジング21の端部211の内径は、他の箇所の内径よりも拡径されており、拡径された領域内にパッキン1や配管22が配置される。また、ハウジング21に配管22を挿入してパッキン1で密封した際に、ハウジング21の内周面と配管22の内周面とが面一になるようにパッキン1の大きさが決定される。
ハウジング21には、端部211の内周面212に、パッキン1の基部11の一部を収容する環状の溝213が形成されている。溝213には、基部11の一部のみが収容される。溝213は、基部11の幅(軸線X方向に沿った長さ)、すなわち、端面部114,115間の距離よりも小さい幅を有するように形成されている。これは、基部11の一部を弾性変形させて溝213に収容することで、パッキン1が溝213内から簡単に離脱しないようにするためである。
配管22は、環状に形成されている。配管22は、油や水等の圧力媒体の流路を形成する。配管22は、挿入方向先端部におけるパッキン1に対向する面222側(外周面側)の角部に、面取り加工が施された面取部221を有している。この面取部221は、配管22のハウジング21への挿入時に第1の傾斜面121と対向することになるので、配管22の角部がパッキン1に引っ掛かることを防ぎ、配管22の挿入をより簡単にすることができるようになっている。
図3において、パッキン1の高さ(突出部13の延在面131,132から、テーパ部12の面取部123までの距離)Hは、ハウジング21の端部211の内周面212から挿入された配管22の外周面222までの距離Dよりも大きく形成されている。
(配管継手構造の構築)
図3、図4に基づいて、配管22に配管継手を組み付けて配管継手構造2を構築する方法について説明する。図3に示すように、パッキン1の基部11の一部を、ハウジング21の溝213内に嵌め込む。パッキン1は、自身の弾性で元の状態に戻ろうとして溝213の壁面を押圧するため、溝213内に固定される。この際、基部11の外周面111、面取部112,113、端面部114,115は、それぞれ、溝213内に隙間無く接触する。また、突出部13の延在面131,132は、それぞれ、ハウジング21の内周面212に接触する。
次いで、図3中矢印方向に、配管22をハウジング21内に挿入する。この際、配管22の面取部221が、パッキン1のテーパ部12の第1の傾斜面121に接触する。
次いで、図4に示すように、配管22の先端部223がハウジング21の軸線X方向端面214に近接するまで、配管22を挿入する。この際、配管22の面取部221及び外周面222は、パッキン1のテーパ部12の第1の傾斜面121上を、摩擦を伴いながら摺動する。これと同時に、配管22の面取部221及び外周面222は、パッキン1のテーパ部12を半径方向外方に向けて圧縮する。基部11の端面部115が溝213の壁面に接触することで、パッキン1の移動は阻害され、配管22の挿入に伴ってパッキン1は図4の紙面における時計回りに回転しようとする。しかし、突出部13における延在面132がハウジング21の内周面212に当接し、パッキン1の回転が阻止され、パッキン1は、僅かに傾倒するにとどまる。
この結果、図4に示す配管継手2の最終的な組み付け状態において、基部11の端面部115と突出部13の延在面132とが交わる部分(境界部分)は、組み付け段階における応力集中箇所Eとなる。
(使用中の配管継手構造)
図5に基づいて、配管継手2内に圧力媒体Fを通流させたときの状態について説明する。圧力媒体Fは、その大部分がハウジング21及び配管22内を流れる。しかし、圧力媒体Fの一部は、ハウジング21の軸線方向端面214と配管22の先端部223との間を通流して、パッキン1に到達する。パッキン1に到達した圧力媒体Fは、テーパ部12の傾斜面122及び突出部13の端面部134に圧力を加える。この圧力により、応力集中箇所Eに作用する応力が緩和される。
(作用、効果)
上述した構成によれば、配管22を挿入する前におけるパッキン1の高さHが、ハウジング21の端部211の内周面212から配管22の外周面222までの距離Dよりも大きく形成されているので(図3参照)、配管22をハウジング21内に挿入する際に、パッキン1のテーパ部12が十分に圧縮される。よって、圧力媒体Fがより高圧で通流しても、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、ハウジング21と配管22とが偏心している場合でも、上述の高さHと距離Dとの差分の範囲内であれば、当該偏心量を吸収することができる。よって、ハウジング21と配管22とが偏心している場合でも、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、突出部13は基部11から軸線X方向に沿って延びて形成されているので、配管22をハウジング21内に挿入する際、突出部13がハウジング21の内周面212に当接してパッキン1の過剰な回転を阻止する(図4参照)。よって、配管22の挿入に伴う、パッキン1のメクレを防止することができる。従って、圧力媒体Fがより高圧で通流しても、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、パッキン1をハウジング21の溝213に嵌め込んだ状態において、突出部13の延在面131,132が、それぞれ、ハウジング21の内周面212に接触しているので(図3参照)、配管22の挿入に伴うパッキン1のメクレを最小に抑えることができる。よって、圧力媒体Fがより高圧で通流しても、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、パッキン1の基部11の軸線X方向長さがハウジング21の溝213の軸線X方向長さよりも短く形成された場合であっても、突出部13がハウジング21の内周面212に当接するため、配管22の挿入に伴うパッキン1のメクレを抑えることができる。よって、圧力媒体Fがより高圧で通流しても、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、パッキン1がテーパ部12を有するため、配管22を挿入する際に、配管22とパッキン1との引っ掛かりを防止することできる。よって、配管22の滑らかな挿入が可能になる。
また、テーパ部12は、内周側に向かって軸線X方向で対称に先細りに形成されているので、パッキン1の組み付けにおける方向性の問題は生じない。よって、パッキン1の誤組み付けを防止することができる。
また、配管22は、テーパ部12の傾斜面121に接触する面取部221を有するので、配管22の挿入に伴いパッキン1に切り欠き等の傷が生じることを防止することができる。よって、この切り欠き等を起点にして生じるパッキン1の破損を回避できる。従って、圧力媒体Fがより高圧で通流しても、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、配管継手2の使用状態において、パッキン1に到達した圧力媒体Fはテーパ部12の傾斜面122及び突出部13の端面部134に圧力を加えるので、配管継手2の組み付け段階において生じた応力集中箇所Eにおける応力集中を緩和することができる(図4、図5参照)。よって、応力集中箇所Eを起点にして生じるパッキン1の破損を回避できる。従って、圧力媒体Fがより高圧で通流しても、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、パッキン1に到達した圧力媒体Fの圧力によって、配管継手2の最終的な組み付け状態において形成された間隙(パッキン1の延在面131とハウジング21の内周面212との間の間隙、パッキン1の面取部112及び端面部114と溝213との間の間隙)は小さくなる(図4、図5参照)。よって、パッキン1と溝213との接触面、パッキン1とハウジング21の内周面212との接触面を増加させることができる。従って、圧力媒体Fがより高圧で通流しても、配管継手2のシール機能を確保することができる。
また、パッキン1は、ハウジング21の溝213と配管22の外周面222との間で圧縮されているので、パッキン1に圧力媒体Fの圧力が加えられた場合、パッキン1は半径方向内方、外方に拡張しようとする。これにより、パッキン1と配管22との接触圧力、パッキン1とハウジング21との接触圧力を、セルフシール効果によって増加することができる。よって、配管継手2のシール機能をさらに向上することができる。
このような構造を有する配管継手2は、配管22を挿入する際のパッキン1のメクレを防止することができ、ハウジング21と配管22との偏心に追従することができる。さらに、配管継手2の組み付け段階において生じた、パッキン1の応力集中箇所Eにおける応力集中を緩和することができ、パッキン1のセルフシール効果を得ることができる。よって、配管継手2における耐圧性を向上することができ、ひいてはシール機能を向上することができる。また、パッキン1の挿入を滑らかに行うことができ、パッキン1の誤組み付けを防止することができるので、配管継手2の組み付けを簡素にすることができる。
(比較例)
次に、上記のパッキンと突出部のないパッキンとのシール性の比較を行う。
図6は、比較例における配管継手の密封構造において、配管継手の密封前の状態を示す図である。なお、それぞれ図中において同じ符号が付されているものは同一の構成を示すものであり、説明は省略する。
パッキン3は、突出部13を有さない点で、上記実施形態にかかるパッキン1と異なる。パッキン3は、ハウジング21の溝213に嵌め込まれる基部31と、基部31から配管22の方向に向かって先細りに形成されるテーパ部32とを有する。パッキン3は、いわゆるスクイーズパッキンである。よって、配管22の挿入に伴ってテーパ部12が圧縮されてシール機能を発揮するというパッキン3の機能については、パッキン1と同じである。
図7は、図6に示す配管継手の密封構造において、配管22をハウジング21内に挿入した後の状態を示す図である。この場合、パッキン3は、配管22の挿入に伴い図7の紙面における時計回りに回転し、メクレが生じ、決して良好なシール性を発揮することはできない。
(その他)
なお、組み付け段階における応力集中箇所Eに接触するハウジング21の部分(溝213及び内周面212が交わる部分)をR状に面取り加工してもよい。これにより、組み付け段階における応力集中箇所Eの応力を緩和することができる。
なお、テーパ部12の傾斜面121,122の傾斜角度は、配管22の挿入性と配管継手2のシール機能を決定する二律背反するものである。つまり、傾斜面121,122の傾斜角度を大きくすればするほど、シール性は向上するが配管22の挿入性は悪化する。一方で、傾斜面121,122の傾斜角度を小さくすればするほど、配管22の挿入性は向上するがシール性は悪化する。配管継手が使用される環境に応じて、適切な傾斜角度が選択される。
以上説明した配管継手は、本発明の一態様を示すものであってこの発明を限定するものではなく、それぞれの実施形態は本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
1 パッキン
11 基部
111 外周面
112 面取部
113 面取部
114 端面部
115 端面部
12 テーパ部
121 第1の傾斜面
122 第2の傾斜面
123 面取部
13 突出部
131 延在面
132 延在面
133 端面部
134 端面部
2 配管継手
21 ハウジング
212 内周面
213 溝
22 配管
221 面取部

Claims (8)

  1. 接続する配管の継手に用いるシール部材であって、
    前記配管が挿入されるハウジングの内面に形成された溝に一部が収容される基部と、
    前記溝の外の基部において前記配管の挿入方向下流側から前記挿入方向に沿って突出する突出部と、
    挿入される配管に当接して弾性変形し、前記配管に対向する部位に傾斜面が形成されたテーパ部と、
    を有することを特徴とするシール部材。
  2. 前記溝の外の基部における前記配管の挿入方向上流側から突出する第2の突出部を有することを特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記テーパ部は、前記配管の挿入方向上流側から下流側に向かうにつれて前記配管に接近する第1の傾斜面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシール部材。
  4. 前記テーパ部は、前記第1の傾斜面に連続し、前記配管の挿入方向上流側から下流側に向かうにつれて前記配管から離間する第2の傾斜面を有することを特徴とする請求項3に記載のシール部材。
  5. 前記基部の幅は、前記溝の幅よりも大きく形成されており、
    前記基部の一部は弾性変形されて前記溝内に収容されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載のシール部材。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のシール部材と、
    接続する配管が挿入され、内面に前記シール部材が取り付けられる筒状のハウジングと、を有し、
    前記配管は、前記ハウジング内に挿入した際に前記シール部材を弾性変形させて密封構造を形成することを特徴とする管継手構造。
  7. 前記溝は、前記ハウジングの内面に環状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の管継手構造。
  8. 前記ハウジング内に挿入される配管の先端の外周側の角が面取り加工されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の管継手構造。
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