JP6835886B2 - 中空部材の設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、中空部材の設置構造に関し、詳細には、中空部材の下端側における中空部材の設置構造に関する。
従来、中空部材をその下端側にある下地材に固定する際、この固定は、中空部材の外側で行われている。
例えば、特許文献1には、鉄骨柱(中空部材)の下端部に柱脚金物を一体に接合してなる鉄骨柱脚を、中空部材の外側において、基礎コンクリート(下地材)中に埋設されたアンカーボルトとこのアンカーボルトの上端部に螺合されるナットとを介して下地材に固定させた柱脚構造が開示されている。
特開平10−25807号公報
しかし、特許文献1のような柱脚構造では、柱脚金物は中空部材の外側にあり、かつこの柱脚金物の上面からナットを螺合させたアンカーボルトの上端部が上方へ突出している。このため、柱脚構造周辺では、柱脚金物を避けた作業が必要になるため、中空部材の外側における作業スペースが制限されやすい。
本発明の目的は、中空部材の外側における作業スペースが制限されにくくなる中空部材の設置構造を提供することである。
本発明に係る一態様は、中空部材の設置構造であって、長さ方向が上下方向に沿う中空部材と、前記中空部材の下端側にある下地材と前記中空部材とを連結する連結部材と、前記連結部材を前記下地材に固定する固定具と、を備え、前記中空部材は、中空部を有し、前記中空部は、前記中空部材の少なくとも下端に開口し、前記連結部材は、前記中空部材を固定する固定片と、前記固定片と一体で前記下地材に固定されるベース片と、を有し、前記ベース片の少なくとも一部と前記固定具とが、前記上下方向から見た平面視において、前記中空部と重なる領域内にあり、前記固定片は、前記中空部材の外側面に沿って配置されて前記中空部材にネジ又は釘で固定されており、前記連結部材は、前記ベース片と一体の支持片を更に有し、前記支持片は、前記中空部材の外側面に沿って配置されて前記中空部材にネジ又は釘で固定され、前記中空部材を支持しており、前記中空部材の下端が前記ベース片の上面に接触している。
本発明に係る他の一態様は、中空部材の設置構造であって、長さ方向が上下方向に沿う中空部材と、前記中空部材の下端側にある下地材と前記中空部材とを連結する連結部材と、前記連結部材を前記下地材に固定する固定具と、前記中空部材を支持する支持部材と、前記支持部材を前記下地材に固定する固定具と、を備え、前記中空部材は、中空部を有し、前記中空部は、前記中空部材の少なくとも下端に開口し、前記連結部材は、前記中空部材を固定する固定片と、前記固定片と一体で前記下地材に固定されるベース片と、を有するL型アングルを含み、前記支持部材は、前記中空部材を固定する支持片と、前記支持片と一体で前記下地材に固定されるベース片と、を有するL型アングルを含み、前記連結部材の前記ベース片及び前記支持部材の前記ベース片の少なくとも一部と前記各固定具とが、前記上下方向から見た平面視において、前記中空部と重なる領域内にあり、前記固定片及び前記支持片は、前記中空部材の外側面に沿って配置されて前記中空部材にネジ又は釘で固定されており、前記中空部材の下端が前記連結部材の前記ベース片及び前記支持部材の前記ベース片の上面に接触している。
本発明の上記態様によれば、ベース片の少なくとも一部と固定具とが、上下方向から見た平面視において、中空部と重なる領域内にあるため、中空部材の外側における作業スペースが制限されにくくなる。
図1A〜図1Cは、一実施形態に係る中空部材の設置構造の第1例の説明図である。 図2A及び図2Bは、上記実施形態に係る連結部材の第1例の説明図である。 図3Aは、上記実施形態に係る連結部材の第2例の展開図である。図3Bは、上記実施形態に係る連結部材の第3例の展開図である。図3Cは、上記実施形態に係る連結部材の第4例の展開図である。 図4A〜図4Cは、上記実施形態に係る中空部材の設置構造の第2例の説明図である。 図5Aは、上記実施形態に係る中空部材の一例の斜視図である。図5Bは、上記実施形態に係る連結部材の第5例の斜視図である。 図6は、上記実施形態に係る中空部材の設置構造の第3例の説明図である。 図7は、上記実施形態に係る連結部材の第6例の説明図である。図7は、上記実施形態に係る支持部材の第1例の説明図でもある。 図8は、上記実施形態に係る中空部材の設置構造の第4例の説明図である。 図9は、上記実施形態に係る連結部材の第7例の説明図である。図9は、上記実施形態に係る支持部材の第2例の説明図でもある。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
(第1実施形態)
<中空部材の設置構造>
まず、第1実施形態に係る中空部材の設置構造(以下、設置構造という場合がある)1を、図1A〜図3Cを参照して説明する。
本実施形態に係る設置構造1は、建物の骨組み等に適用される構造であり、特に後述の下地材6の上に中空部材2を設置させる構造である。このため、設置構造1の上下方向Yは、建物の上下方向により規定される。
設置構造1は、図1A〜図1Cのように、中空部材2と、連結部材3と、固定具4と、を備える。中空部材2は、長さ方向が上下方向Yに沿うものである。中空部材2は、上下方向Yに沿って連続した中空部21を有する。連結部材3は、中空部材2の下端側にある下地材6と、中空部材2と、を連結するものであり、ベース片31と、固定片32と、を有する。固定具4は、連結部材3を下地材6に固定するものである。固定片32は、中空部材2を固定する部位である。ベース片31は、固定片32と一体で下地材6に固定される部位である。ベース片31の少なくとも一部と固定具4とが、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にある。
このような設置構造1によると、ベース片31の少なくとも一部と固定具4とが、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にあることから、固定具4は中空部材2の外側に配置されなくなると共に、ベース片31は中空部材2の外側に配置されにくくなる。このため、中空部材2の外側における作業スペースが制限されにくくなる。
連結部材3は、図1Aのように、ベース片31が固定具4により下地材6に固定された状態で、中空部材2と下地材6とを連結する部材である。連結部材3は、ベース片31及びに固定片32加えて、ベース片31と一体の支持片33を有する。連結部材3は、例えば鉄等の金属製の部材である。
固定片32は、ベース片31の外側端部から、上下方向Yのうち上方に凸となる部位である。固定片32は、好ましくは平板状である。この場合、固定片32は、中空部材2と対向する対向面を有する。この対向面は、好ましくは、中空部材2の外側面と平行である。この場合、固定片32に中空部材2をより固定しやすくなる。このため、中空部材2を固定片32に固定した状態で、固定片32は中空部材2をより支えやすくなる。中空部材2を固定片32に固定する際、固定具5が用いられる。
また、固定片32は、厚みを有する。固定片32の厚み方向は、上下方向Yと直交する。固定片32の厚みは、好ましくは、中空部材2の厚みよりも大きい。この場合、設置構造1の強度を向上させやすい。固定片32の厚みは、例えば、9mmである。
固定片32は、図2Aのように、貫通孔35を有する。貫通孔35は、上下方向Yと直交する方向に沿って、固定片32を貫通する孔であり、固定具5の軸の直径よりも大きく、正面視で固定具5の頭部よりも小さい。このため、固定具5の軸を貫通孔35に通した状態で、固定具5の軸を中空部材2に打ち込んで固定具5の頭部を固定片32に接触させることにより、中空部材2は中空部21の外側(中空部材2の外側)で固定片32に固定される。具体的には、固定片32は、中空部材2の外側面に固定される。本実施形態では、固定片32は複数(図2Aの例では、4つ)の貫通孔35を有し、これら貫通孔35の各々で固定具5の軸が中空部材2に打ち込まれているが(例えば、図1C参照)、中空部材2は1つの固定具35により固定片32に固定されてもよい。
支持片33は、固定片32とは異なる位置にあり、ベース片31の外側端部から、上下方向Yのうち上方に凸となる部位である。このような支持片33は、中空部材2を側方から支持する。また、支持片33は、好ましくは、平板状である。この場合、支持片33は、中空部材2と対向する対向面を有する。この対向面は、好ましくは、中空部材2の外側面と平行である。この場合、支持片33は、中空部材2をより支えやすくなり、設置構造1はより安定しやすくなる。本実施形態では、支持片33の、上下方向Yに沿う高さは、固定片32の高さと同じであるが、異なっていてもよい。
また、支持片33は、厚みを有する。支持片33の厚み方向は、上下方向Yと直交する。支持片33の厚みは、好ましくは、中空部材2の厚みよりも大きい。この場合、設置構造1の強度を向上させやすい。支持片33の厚みは、例えば、9mmである。
本実施形態では、図1Aのように、支持片33にも中空部材2を固定しているが、固定されていなくてもよい。支持片33に中空部材2を固定しなくても、支持片33は中空部材2を支えることができる。
支持片33に中空部材2を固定する場合、支持片33は、図2Aのように、貫通孔36を有する。貫通孔36は、上下方向Yと直交する方向に沿って、支持片33を貫通する孔であり、固定具5の軸の直径よりも大きく、正面視で固定具5の頭部よりも小さい。このため、固定具5の軸を貫通孔36に通した状態で、固定具5の軸を中空部材2に打ち込んで固定具5の頭部を支持片33に接触させることにより、中空部材2は中空部21の外側(中空部材2の外側)で支持片33に固定される。これにより、支持片33が固定される場合、支持片33は、中空部材2の外側面に固定される。本実施形態では、支持片33は複数(図2Aの例では、4つ)の貫通孔36を有し、これら貫通孔36の各々で固定具5の軸が中空部材2に打ち込まれているが(例えば、図1C参照)、支持片33は1つの貫通孔36を有し、1つの固定具5により支持片33に中空部材2を固定してもよい。
ベース片31は、下地材6の設置面に設置された状態で、下地材6に固定される平板状の部位である。また、ベース片31は、図1Aのように、固定片32及び支持片33から中空部21の外側に向かって突出していない。具体的には、ベース片31は、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、固定片32及び支持片33から中空部21の外側に向かって突出していない。
本実施形態では、ベース片31の一部が、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にある。言い換えると、ベース片31は中空部材2の下方で固定片32と支持片33とに接続し、ベース片31の一部は中空部21の下方にある。
また、ベース片31は、厚みを有する。ベース片31の厚み方向は、上下方向Yと平行である。ベース片31の厚みは、好ましくは、中空部材2の厚みよりも大きく、固定片32及び支持片33の厚みと同じである。この場合、連結部材3の強度が高くなりやすくなり、設置構造1の強度を向上させやすい。ベース片31の厚みは、例えば、9mmである。
ベース片31は、図2Aのように、貫通孔34を有する。貫通孔34は、上下方向Yに沿ってベース片31を貫通する孔であり、固定具4の軸43の直径よりも大きく、上下方向Yのうち上方から見た平面視で固定具4の上端部よりも小さい。このため、軸43が貫通孔34を通った状態で、固定具4の上端部がベース片31に接触することにより、ベース片31は下地材6に固定される。固定具4は、図1Bのように、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にある。言い換えると、固定具4の上端部は、中空部21内にある。
本実施形態では、ベース片31は、1つの固定具4により下地材6に固定されているが、複数の固定具4により固定されてもよい。ベース片31が複数の固定具4により固定される場合、ベース片31は複数の貫通孔34を有する。
図2Aのような連結部材3では、上下方向Yと直交する方向において、固定片32と支持片33とが対向する。このような連結部材3は、例えば、図2Bのような貫通孔34、35、36を有するプレートを折り曲げ線37、37の位置で屈曲加工することで作製される。また、連結部材3は、図2Bのようなプレートだけでなく、図3A〜図3Cのようなプレートから作製できる。図3Aのようなプレートからなる連結部材3では、支持片33及び固定片32がベース片31に対して凸となる状態で、支持片33と固定片32とが隣り合う。図3Bのようなプレートからなる連結部材3では、支持片33及び固定片32がベース片31に対して凸となる状態で、ベース片31を介して互いに対向する一対の支持片33、33のうち、一方の支持片33と固定片32とが隣り合い、他方の支持片33と固定片32とが隣り合う。図3Cのようなプレートからなる連結部材3では、支持片33及び固定片32がベース片31に対して凸となる状態で、ベース片31を介して支持片33と固定片32とが対向し、さらにベース片31を介して互いに対向する一対の支持片33、33のうち、一方の支持片33と固定片32とが隣り合うと共に、他方の支持片33と固定片32とが隣り合う。また、連結部材3は鋳造により作製されてもよい。
設置構造1が上記いずれかの連結部材3を備え、かつ中空部材2を固定片32だけでなく支持片33にも固定させる場合、中空部材2は固定片32と1以上の支持片33とに固定される。
本実施形態に係る設置構造1では、連結部材3を下地材6に配置する前(例えば工場)に、中空部材2よりも軽量の連結部材3に貫通孔34、35、36を形成することができるため、連結部材3の作製が容易になる。結果として、設置構造1が出来上がるまでの作業の煩雑性を軽減しやすくなり、設置構造1を作製しやすくなる。
中空部材2は、外幅Wを有する。外幅Wは、中空部材2の外周縁の幅である。外幅Wの方向は、上下方向Yと直交する。外幅Wは、任意に設定できるが、例えば50mm〜150mmである。この場合、中空部材2を軽量化できる。外幅Wは、例えば、100mmである。
中空部材2は、長さを有する。中空部材の長さ方向は、上下方向Yに沿う。すなわち、中空部材の長さ方向は、上下方向Yと平行である。中空部材の長さは、外幅Wよりも大きい。中空部材の長さは、外幅Wよりも大きいければ、特に限定されず、設置構造1が設けられる場所の高さ等に応じて任意に設定される。
また、中空部材2は、厚みを有する。中空部材2の厚み方向は、上下方向Yと直交し、外幅Wの方向と平行である。中空部材2の厚みは、任意に設定できるが、例えば1.6mm〜3.2mmである。この場合、中空部材2を軽量化できる。中空部材2の厚みは、例えば、2.3mmである。
本実施形態に係る中空部材2は、設置前の状態で、貫通孔35、36に対応する位置に貫通孔を有していてもよく、又は有さなくてもよい。中空部材2が貫通孔を有する場合、この貫通孔は、固定具5の軸の直径よりも小さい。
中空部材2は、中空部21を有する。中空部21は長さを有する。中空部21の長さ方向は上下方向Yと平行であり、中空部材2の長さと同じである。このため、1つの中空部21が中空部材2の上端及び下端の両方に開口する。
中空部材2は、例えば鉄等の金属製の部材である。このような中空部材2として、例えば、鋼管、及びC型チャンネルが挙げられる。また、鋼管として、上下方向Yと直交する方向の断面が円又は楕円形状の鋼管、及び角形鋼管が挙げられる。特に、中空部材2は、好ましくは、角形鋼管である。角形鋼管は、上下方向Yと直交する方向の断面が四角形状の鋼管である。
本実施形態に係る設置構造1によると、ベース片31の一部と固定具4とが、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にあることから、固定具4は中空部材2の外側に配置されなくなると共に、ベース片31は中空部材2の外側に配置されにくくなる。このため、中空部材2の外側における作業スペースが制限されにくくなる。
本実施形態において、「直交する」とは、上下方向Yと厳密に直交する態様だけでなく、概念上、略直交する態様も含む。また、「平行」とは、上下方向Yと厳密と平行な態様だけでなく、概念上、略平行な態様も含む。
本実施形態に係る設置構造1では、図1Aのように、中空部材2の下端がベース片31に接触している。このため、下地材6の設置面に沿うベース片31の外側において、中空部材2と下地材6との間に隙間が介在している。
固定具4は、ベース片固定用の固定具である。固定具4は、例えば、軸43であるアンカーボルトと、ワッシャー42と、ナット41とを含む(図1A参照)。この場合、アンカーボルトの上端部とナット41とが螺合してベース片31が下地材6に固定された状態で、ベース片31とナット41との間にワッシャー42が介在している。このような態様において、固定具4の上端部は、ワッシャー42と、アンカーボルトに螺合したナット41とにより構成される。また、固定具4の他例として、ネジ、釘、及びリベットが挙げられる。この場合、固定具4の上端部は、ネジ等が有する頭部により構成される。軸43の直径は、好ましくは、8mm〜16mmである。
固定具5は、中空部材2の外側面に打ち込まれる固定具(中空部材外側面用の固定具)である。固定具5として、例えば、ネジ、釘、及びリベットが挙げられる。固定具5は、固定具4と異なり、固定具5の軸の直径は、軸43の直径よりも小さい。固定具5の軸の長さは、任意に設定できるが、例えば、固定片32の厚みと中空部材2の厚みとの合計よりも大きく、上下方向Yと直交する方向における固定片32の外面と固定具4との間の距離よりも小さい。また、固定具4により中空部材2を支持片33に固定させる場合、固定具4の軸の長さは、固定片32の固定態様と同様にして設定できる。
下地材6として、例えば、胴差し、床梁、土台、及び基礎コンクリートが挙げられる。下地材6が基礎コンクリートである場合、例えば、基礎コンクリート中にアンカーボルトを埋設し、このアンカーボルトの上端部が基礎コンクリートから露出する。
本実施形態に係る設置構造1は、好ましくは柱脚構造である。この場合、中空部材2は、建物の柱となる。また、設置構造1は、縦胴縁の脚構造等にも適用できる。
<中空部材の設置方法>
次に、本実施形態に係る中空部材の設置方法(以下、設置方法という場合がある)を説明する。設置方法は、下地材6の上に中空部材2を設置して設置構造1を作製する方法である。このため、設置方法は、設置構造1の説明を参照できる。
本実施形態に係る設置方法は、準備工程と、配置工程と、設置工程と、を含む。
準備工程は、下地材6と、中空部材2と、連結部材3と、固定具5とを用意する工程である。準備工程では、ベース片31、及び固定片32に、それぞれ貫通孔34、35を形成し、必要に応じて、支持片33に貫通孔36を形成する。貫通孔34、35、36は、任意の孔空け加工により形成される。孔空け加工として、例えば、パンチング孔空け加工、及びドリル孔空け加工が挙げられる。
また、準備工程の際、中空部材2において、貫通孔35、36に対応する位置に貫通孔を形成してもよい。また、本実施形態では軸43としてアンカーボルトが下地材6に埋設されているが、下地材6にアンカーボルトを埋設しなくてもよい。準備工程の後、配置工程、及び設置工程が行われる。
配置工程は、連結部材3を下地材6に配置する工程である。下地材6にアンカーボルトが埋設されている場合、配置工程では、アンカーボルトの上端部を、貫通孔34及びワッシャー42に通してから、ナット41と螺合させる。そして、ベース片31にワッシャー42を接触させると共に、ワッシャー42にナット41を接触させることで、下地材6にベース片31が固定される。また、下地材6にアンカーボルトが埋設されていない場合、連結部材3が下地材6に配置された状態で、ベース片31の上方から固定具4の軸43を貫通孔34に通し、その後、軸43を下地材6に打ち込むことにより、ベース片31を下地材6に固定してもよい。この場合、ベース片31と固定具4の頭部との間にワッシャーを介在させてもよい。配置工程後、設置工程が行われる。
設置工程は、中空部材2を設置する工程である。設置工程中、中空部材2の下端をベース片31に接触させ、この状態で、貫通孔35に固定具5の軸を通してから中空部材2に打ち込むことにより、中空部材2は固定具5により固定片32に固定される。また、本実施形態では、貫通孔36を通った固定具5の軸を中空部材2に打ち込むことにより、支持片33にも中空部材2を固定しているが、支持片33に中空部材2を固定しなくてもよい。支持片33に中空部材2を固定しなくても、支持片33は中空部材2を支えることができる。また、中空部材2及び連結部材3が鉄等の金属製の部材である場合、溶接により連結部材3と中空部材2とを連結してもよい。
本実施形態に係る設置方法では、下地材6に固定された連結部材3と、中空部材2とを連結することにより、中空部材2が下地材6の上に設置されて、設置構造1が作製される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る設置構造1を、図4A〜図5Bを参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と共通する構成については図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る設置構造1は、図4A〜図4Cのように、中空部材2と、連結部材3と、固定具4と、固定具5と、を備える。
設置構造1において、図4Aのように、中空部材2の下端が下地材6に接触した状態で、中空部材2は下地材6の上に設置されている。このような中空部材2は、図5Aのように、貫通孔22を有する。貫通孔22は、上下方向Yと直交する方向に沿って、中空部材2を貫通する孔であり、中空部材2の下端部にある。中空部材2の下端部は、設置構造1の状態で、固定片32及び支持片33のうち、高い方の上端と同じ高さとなる位置と中空部材2の下端との間にある部分である。固定片32に中空部材2を固定する際、固定具5の軸が貫通孔22を通って中空部21内の固定片32に打ち込まれる。これにより、固定片32は、中空部材2の内側面に固定される。
本実施形態に係る中空部材2は、複数の貫通孔22を有しているが、貫通孔22の数は任意に設定できる。例えば、中空部材2は1つの貫通孔22を有していてもよい。
連結部材3は、図4Aのように、ベース片31が固定具4により下地材6に固定された状態で、中空部21内にある。このため、ベース片31の全部が中空部21内にあり、固定具4の上端部も中空部21内にある。この場合、中空部材2における下端部の外側では、作業スペースがより広くなりやすい。
固定片32は、中空部材2と対向する対向面を有する。この対向面は、好ましくは、中空部材2の内側面と平行である。この場合、固定片32に中空部材2をより固定しやすくなる。このため、固定片32に中空部材2を固定した状態で、固定片32は中空部材2をより支えやすくなる。
固定片32は、貫通孔22に対応する位置に貫通孔を有していないが(図5B参照)、貫通孔を有してもよい。固定片32が貫通孔を有する場合、貫通孔は固定具5の軸の直径よりも小さい。
支持片33は、中空部材2と対向する対向面を有する。この対向面は、好ましくは、中空部材2の内側面と平行である。この場合、支持片33は、中空部材2をより支えやすくなり、設置構造1はより安定しやすくなる。本実施形態では、支持片33の、上下方向Yに沿う高さは、固定片32の高さと同じであるが、異なっていてもよい。
支持片33は、貫通孔22に対応する位置に貫通孔を有していないが(図5B参照)、貫通孔を有してもよい。支持片33が貫通孔を有する場合、貫通孔は固定具5の軸の直径よりも小さい。また、本実施形態では、支持片33にも中空部材2を固定しているが(図4A参照)、支持片33に中空部材2を固定しなくてもよい。支持片33に中空部材2を固定する場合、固定具5の軸は貫通孔22を通って支持片33に打ち込まれる。これにより、支持片33は、中空部材2の内側面に固定される。
本実施形態に係る中空部材2を下地材6の上に設置するにあたって、準備工程では、中空部材2の下端部に貫通孔22を形成する。この貫通孔22は、設置工程の際に固定片32と対向させる部分に形成され、また必要に応じて、支持片33と対向させる部分にも形成される。貫通孔22は、任意の孔空け加工により形成される。孔空け加工として、例えば、パンチング孔空け加工、及びドリル孔空け加工が挙げられる。
設置工程では、連結部材3が中空部21内にある状態で、中空部材2の下端を下地材6に接触させる。そして、貫通孔22に固定具5の軸を通してから固定片32に打ち込むことにより、中空部材2は固定具5により固定片32に固定される。また、貫通孔22に固定具5の軸を通してから支持片33に打ち込むことにより、支持片33にも中空部材2は固定具5により固定される。
(第3実施形態)
<中空部材の設置構造>
次に、第3実施形態に係る設置構造1を、図6及び図7を参照して説明する。第3実施形態では、第1及び第2実施形態と共通する構成については図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る設置構造1は、図6のように、中空部材2と、連結部材3と、支持部材7と、固定具4と、固定具8と、を備える。固定具4は第1固定具であり、固定具8は第2固定具である。このような設置構造1では、中空部材2の下端が後述のベース片31、71に接触した状態で、中空部材2は下地材6の上に設置されている(図6参照)。
連結部材3は、図6のように、ベース片31と、固定片32と、を有する。ベース片31は貫通孔34を有し、固定片32は貫通孔35を有する(図7参照)。また、連結部材3は支持片(例えば、図2Aの支持片33)を有さない。このような連結部材3として、例えば、L型アングルが挙げられる。
また、本実施形態では、ベース片31の一部が、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にある。言い換えると、ベース片31は中空部材2の下方にあり、ベース片31の一部は中空部21の下方にある。
支持部材7は、図6のように、第2固定具8により下地材6に固定された状態で、中空部材2を支持する部材である。支持部材7は、ベース片71と、ベース片71と一体の支持片72を有する。支持部材7は、例えば鉄等の金属製の部材である。
支持片72は、ベース片71の外側端部から、上下方向Yのうち上方に凸となる部位である。このような支持片72は、中空部材2を側方から支持する。また、支持片72は、好ましくは、平板状である。この場合、支持片72は、中空部材2と対向する対向面を有する。この対向面は、好ましくは、中空部材2の外側面と平行である。この場合、支持片72は、中空部材2をより支えやすくなり、設置構造1はより安定しやすくなる。本実施形態では、支持片72の、上下方向Yに沿う高さは、固定片32の高さと同じであるが、異なっていてもよい。例えば、支持片72は、固定片32よりも高くてもよい。
また、支持片72は、厚みを有する。支持片72の厚み方向は、上下方向Yと直交する。支持片72の厚みは、好ましくは、中空部材2の厚みよりも大きい。この場合、設置構造1の強度を向上させやすい。支持片72の厚みは、例えば、9mmである。
本実施形態では、図6のように、支持片72にも中空部材2を固定しているが、支持片72に固定しなくてもよい。支持片72に中空部材2を固定しなくても、支持片72は中空部材2を支えることができる。
支持片72に中空部材2を固定する場合、支持片72は、図7のように、貫通孔75を有する。貫通孔75は、上下方向Yと直交する方向に沿って、支持片72を貫通する孔であり、固定具5の軸の直径よりも大きく、正面視で固定具5の頭部よりも小さい。このため、固定具5の軸を貫通孔75に通した状態で、固定具5の軸を中空部材2に打ち込んで固定具5の頭部を支持片72に接触させることにより、中空部材2は中空部21の外側(中空部材2の外側)で支持片72に固定される。すなわち、支持片72は、中空部材2の内側面に固定される。本実施形態では、支持片72は複数(図7の例では、4つ)の貫通孔75を有し、これら貫通孔75の各々を通して固定具5の軸が中空部材2に打ち込まれているが(例えば、図6参照)、支持片72は1つの貫通孔36を有し、1つの固定具5により中空部材2を支持片72に固定してもよい。
ベース片71は、上下方向Yと直交する方向に沿って、下地材6の設置面に配置される平板状の部位である。また、ベース片71は、図6のように、支持片72から中空部21の外側に向かって突出していない。具体的には、ベース片71は、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、支持片72から中空部21の外側に向かって突出していない。
本実施形態では、ベース片71の一部が、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にある。言い換えると、ベース片71は中空部材2の下方にあり、ベース片71の一部は中空部21の下方にある。
また、ベース片71は、厚みを有する。ベース片71の厚み方向は、上下方向Yと平行である。ベース片71の厚みは、好ましくは、中空部材2の厚みよりも大きく、支持片72の厚みと同じである。この場合、支持部材7の強度は高くなりやすくなり、設置構造1の強度を向上させやすい。ベース片71の厚みは、例えば、9mmである。
ベース片71は、図7のように、貫通孔74を有する。貫通孔74は、上下方向Yに沿ってベース片71を貫通する孔であり、第2固定具8の軸83の直径よりも大きく、上下方向Yのうち上方から見た平面視で第2固定具8の上端部よりも小さい。このため、軸83が貫通孔74を通った状態で、第2固定具8の上端部がベース片71に接触することにより、ベース片71は下地材6に固定される。第2固定具8は、図6のように、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にある。言い換えると、第2固定具8の上端部は、中空部21内にある。
本実施形態では、ベース片71は、1つの第2固定具8により下地材6に固定されているが、複数の第2固定具8により固定されてもよい。ベース片71が複数の第2固定具8により固定される場合、ベース片71は複数の貫通孔74を有する。
上記のようなベース片71と支持片72とを有する支持部材7として、例えば、L型アングルが挙げられる。
本実施形態に係る設置構造1によると、ベース片31の一部と、ベース片71の一部と、第1固定具4と、第2固定具8とが、上下方向Yのうち上方から見た平面視において、中空部21と重なる領域内にあることから、第1及び第2固定具4、8は中空部材2の外側に配置されなくなると共に、ベース片31、71は中空部材2の外側に配置されにくくなる。このため、中空部材2の下端部の外側における作業スペースが制限されにくくなる。
中空部材2の下端部は、設置構造1の状態で、固定片32及び支持片72のうち、高い方の上端と同じ高さとなる位置と中空部材2の下端との間にある部分である。
第2固定具8は、ベース片固定用の固定具である。第2固定具8は、例えば、軸83であるアンカーボルトと、ワッシャー82と、ナット81とを含む(図6参照)。この場合、アンカーボルトの上端部とナット81とが螺合してベース片71が下地材6に固定された状態で、ベース片71とナット81との間にワッシャー82が介在している。このような態様において、第2固定具8の上端部は、ワッシャー82と、アンカーボルトに螺合したナット81とにより構成される。また、第2固定具8の他例として、ネジ、釘、及びリベットが挙げられる。この場合、第2固定具8の上端部は、ネジ等が有する頭部により構成される。軸83の直径は、好ましくは、8mm〜16mmである。第2固定具8は、第1固定具4と同じであってもよい。
<中空部材の設置方法>
次に、本実施形態に係る設置方法を説明する。設置方法は、下地材6の上に中空部材2を設置して設置構造1を作製する方法である。このため、設置方法は、設置構造1の説明を参照できる。
本実施形態に係る設置方法は、準備工程と、配置工程と、設置工程と、を含む。
準備工程は、下地材6と、中空部材2と、連結部材3と、支持部材7と、固定具5と、を用意する工程である。準備工程では、ベース片31、固定片32、ベース片71に、それぞれ貫通孔34、35、74を形成し、必要に応じて、支持片72に貫通孔75を形成する。貫通孔34、35、74、75は、任意の孔空け加工により形成される。孔空け加工として、例えば、パンチング孔空け加工、及びドリル孔空け加工が挙げられる。
また、準備工程の際、中空部材2において、貫通孔35、75に対応する位置に貫通孔を形成してもよい。また、本実施形態では軸43、83としてアンカーボルトが下地材6に埋設されているが、下地材6にアンカーボルトを埋設しなくてもよい。準備工程の後、配置工程、及び設置工程が行われる。
配置工程は、連結部材3及び支持部材7を下地材6に配置する工程である。下地材6に軸43であるアンカーボルトが埋設されている場合、配置工程では、アンカーボルトの上端部を、貫通孔34及びワッシャー42に通してから、ナット41と螺合させる。そして、ベース片31にワッシャー42を接触させると共に、ワッシャー42にナット41を接触させることで、下地材6にベース片31が固定される。また、下地材6に軸83であるアンカーボルトが埋設されている場合、アンカーボルトの上端部を、貫通孔74及びワッシャー82に通してから、ナット81と螺合させる。そして、ベース片71にワッシャー82を接触させると共に、ワッシャー82にナット81を接触させることで、下地材6にベース片71が固定される。
下地材6にアンカーボルトが埋設されていない場合、連結部材3及び支持部材7が下地材6に配置された状態で、ベース片31の上方から第1固定具4の軸43を貫通孔34に通し、かつ、ベース片71の上方から第2固定具8の軸83を貫通孔74に通してもよい。その後、第1及び第2固定具4、8を下地材6に打ち込むことにより、ベース片31、71を下地材6に固定できる。この場合、ベース片31と第1固定具4の頭部との間、及びにベース片71と第2固定具8の頭部との間にワッシャーを介在させてもよい。配置工程後、設置工程が行われる。
設置工程は、中空部材2を設置する工程である。設置工程中、中空部材2の下端をベース片31、71に接触させ、この状態で、貫通孔35に固定具5の軸を通してから中空部材2に打ち込むことにより、中空部材2は固定具5により固定片32に固定される。また、本実施形態では、貫通孔75を通った固定具5の軸を中空部材2に打ち込むことにより、支持片72にも中空部材2を固定しているが、支持片72に中空部材2を固定しなくてもよい。支持片72に中空部材2を固定しなくても、支持片72は中空部材2を支えることができる。また、中空部材2、連結部材3、及び支持部材7が鉄等の金属製の部材である場合、溶接により、中空部材2と連結部材3とを連結し、中空部材2と支持部材7とを連結してもよい。
本実施形態に係る設置方法では、下地材6に固定された連結部材3を中空部材2に連結すると共に、下地材6に固定された支持部材7で中空部材2を支えることにより、中空部材2が下地材6の上に設置されて、設置構造1が作製される。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る設置構造1を、図8、及び図9を参照して説明する。本実施形態では、第2及び第3実施形態と共通する構成については図面に同じ符号を付して説明を省略する。
本実施解体に係る設置構造1は、図8のように、中空部材2と、連結部材3と、支持部材7と、第1固定具4と、第2固定具8と、固定具5と、を備える。
設置構造1において、図8のように、中空部材2の下端が下地材6に接触した状態で、中空部材2は下地材6の上に設置されている。このような中空部材2は、貫通孔22を有する。固定片32に中空部材2を固定する際、固定具5の軸が貫通孔22を通って中空部21内の固定片32に打ち込まれる。これにより、固定片32は、中空部材2の内側面に固定される。また、固定具5が打ち込まれる前の固定片32は、図7のような貫通孔35を有さなくてもよい(図9参照)。すなわち、固定具5が打ち込まれていない状態で、固定片32のうち、中空部材2と対向する対向面は、一平面であってもよい。
本実施形態に係る中空部材2は、複数の貫通孔22を有しているが、貫通孔22の数は任意に設定できる。例えば、中空部材2は1つの貫通孔22を有していてもよい。
連結部材3は、図8のように、ベース片31が第1固定具4により下地材6に固定された状態で、中空部21内にある。このため、ベース片31の全部が中空部21内にあり、第1固定具4の上端部も中空部21内にある。この場合、中空部材2における下端部の外側では、作業スペースがより広くなりやすい。
支持部材7は、ベース片71が第2固定具8により下地材6に固定された状態で、中空部21内にある。このため、ベース片71の全部が中空部21内にあり、第2固定具8の上端部も中空部21内にある。この場合、中空部材2における下端部の外側では、作業スペースがより広くなりやすい。
支持片72は、中空部材2と対向する対向面を有する。この対向面は、好ましくは、中空部材2の内面と平行である。この場合、支持片72は、中空部材2をより支えやすくなり、設置構造1はより安定しやすくなる。本実施形態では、支持片72の、上下方向Yに沿う高さは、固定片32の高さと同じであるが、異なっていてもよい。
支持片72は、貫通孔22に対応する位置に貫通孔を有してもよく、有さなくてもよい。支持片72が貫通孔を有する場合、貫通孔は固定具5の軸の直径よりも小さい。また、本実施形態では、支持片72にも中空部材2を固定しているが(図8参照)、支持片72に中空部材2を固定しなくてもよい。支持片72に中空部材2を固定する場合、固定具5の軸は貫通孔22を通って支持片72に打ち込まれる。これにより、支持片72は、中空部材2の内側面に固定される。また、固定具5が打ち込まれる前の支持片72は、図7のような貫通孔75を有さなくてもよい(図9参照)。すなわち、固定具5が打ち込まれていない状態で、支持片72のうち、中空部材2と対向する対向面は、一平面であってもよい。
本実施形態に係る中空部材2を下地材6の上に設置するにあたって、準備工程では、中空部材2の下端部に貫通孔22を形成する。この貫通孔22は、設置工程の際に固定片32と対向させる部分に形成され、また必要に応じて、支持片72と対向させる部分にも形成される。貫通孔22は、任意の孔空け加工により形成される。孔空け加工として、例えば、パンチング孔空け加工、及びドリル孔空け加工が挙げられる。
設置工程では、連結部材3及び支持部材7が中空部21内にある状態で、中空部材2の下端を下地材6に接触させる。そして、貫通孔22に固定具5の軸を通してから固定片32に打ち込むことにより、中空部材2は固定具5により固定片32に固定される。また、支持片72に中空部材2を固定する際、貫通孔22に固定具5の軸を通してから支持片72に打ち込むことにより、中空部材2は固定具5により支持片72に固定される。
以上の態様は、好ましいものとして第1〜第4実施形態を例示しているが、第1〜第4実施形態のみに限らず、第1〜第4実施形態を組み合わせてもよい。また、上記態様に基づく趣旨に影響しなければ、第1〜第4実施形態を修正及び変更できる。この修正及び変更の例として、下記の変形例が挙げられる。
(変形例)
上記実施形態では、ベース片31は、固定片32及び支持片33から中空部21の外側に向かって突出していないが、固定片32及び支持片33から中空部21の外側に向かって僅かに突出していてもよい。このようなベース片31が僅かに突出した部分は、溶接等で、固定片32及び支持片33と、ベース片31とを一体にすることで形成できる。
上記実施形態では、ベース片71は、支持片72から中空部21の外側に向かって突出していないが、支持片72から中空部21の外側に向かって僅かに突出していてもよい。このようなベース片71が僅かに突出した部分は、溶接等で、支持片72と、ベース片71とを一体にすることで形成できる。
上記実施形態では中空部21の長さが中空部材2の長さと同じであり、かつ1つの中空部21が中空部材2の上端及び下端の両方に開口しているが、中空部21の長さは中空部材2と異なっていてもよい。すなわち、中空部21の長さは、中空部材2よりも小さくてもよい。この場合、1つの中空部21が中空部材2の下端に開口していてもよく、2つの中空部21がそれぞれ中空部材21の上端と下端とに開口していてもよい。上記実施形態及び本変形例の説明から、中空部21は中空部材21の少なくとも下端に開口する。また、中空部21の長さが中空部材2よりも小さい場合、中空部材2のうち、中空部21以外の部分は中実となっていてもよい。
1 中空部材の設置構造
2 中空部材
21 中空部
3 連結部材
31 ベース片
32 固定片
4 固定具
6 下地材
Y 上下方向

Claims (5)

  1. 長さ方向が上下方向に沿う中空部材と、
    前記中空部材の下端側にある下地材と前記中空部材とを連結する連結部材と、
    前記連結部材を前記下地材に固定する固定具と、を備え、
    前記中空部材は、中空部を有し、
    前記中空部は、前記中空部材の少なくとも下端に開口し、
    前記連結部材は、前記中空部材を固定する固定片と、前記固定片と一体で前記下地材に固定されるベース片と、を有し、
    前記ベース片の少なくとも一部と前記固定具とが、前記上下方向から見た平面視において、前記中空部と重なる領域内にあり、
    前記固定片は、前記中空部材の外側面に沿って配置されて前記中空部材にネジ又は釘で固定されており、
    前記連結部材は、前記ベース片と一体の支持片を更に有し、
    前記支持片は、前記中空部材の外側面に沿って配置されて前記中空部材にネジ又は釘で固定され、前記中空部材を支持しており、
    前記中空部材の下端が前記ベース片の上面に接触している、
    中空部材の設置構造。
  2. 前記ベース片は、前記固定片から前記中空部の外側に向かって突出していない、
    請求項1に記載の中空部材の設置構造。
  3. 前記中空部材は、鋼管である、
    請求項1又は2に記載の中空部材の設置構造。
  4. 前記ベース片は、前記支持片から前記中空部の外側に向かって突出していない、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の中空部材の設置構造。
  5. 長さ方向が上下方向に沿う中空部材と、
    前記中空部材の下端側にある下地材と前記中空部材とを連結する連結部材と、
    前記連結部材を前記下地材に固定する固定具と、
    前記中空部材を支持する支持部材と、
    前記支持部材を前記下地材に固定する固定具と、を備え、
    前記中空部材は、中空部を有し、
    前記中空部は、前記中空部材の少なくとも下端に開口し、
    前記連結部材は、前記中空部材を固定する固定片と、前記固定片と一体で前記下地材に固定されるベース片と、を有するL型アングルを含み、
    前記支持部材は、前記中空部材を固定する支持片と、前記支持片と一体で前記下地材に固定されるベース片と、を有するL型アングルを含み、
    前記連結部材の前記ベース片及び前記支持部材の前記ベース片の少なくとも一部と前記各固定具とが、前記上下方向から見た平面視において、前記中空部と重なる領域内にあり、
    前記固定片及び前記支持片は、前記中空部材の外側面に沿って配置されて前記中空部材にネジ又は釘で固定されており、
    前記中空部材の下端が前記連結部材の前記ベース片及び前記支持部材の前記ベース片の上面に接触している、
    中空部材の設置構造。
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