JP2023131459A - 柱脚金物、およびその柱脚金物を使用した建造物 - Google Patents

柱脚金物、およびその柱脚金物を使用した建造物 Download PDF

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Abstract

【課題】地震等によって大きな力が作用した場合でも破壊せずに耐えることができる柱脚金物を提供する。【解決手段】基礎コンクリートから延びるアンカーボルトが通るアンカーボルト挿通孔11aが設けられたベースプレート11と、ベースプレート11の上面側に設けられる所定の高さを有する脚プレート12,12と、その脚プレート12,12を介してベースプレート11に対向するように設けられる上部プレート13と、上部プレート13の上面側に設けられ、柱6が連結される第2部材連結プレート14とを備え、ベースプレート11には、脚プレート12,12それぞれの下端部に設けられたベースプレート嵌合用凸部12aが嵌る脚プレート用嵌合孔11c,11cを設け、ベースプレート嵌合用凸部12aとベースプレート11とはベースプレート11裏側の脚プレート用嵌合孔11c,11cにおいても溶接する。【選択図】図2

Description

本発明は、木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造、さらにはそれらの混構造の建造物に使用される柱脚金物、およびその柱脚金物を使用した建造物に関する。
柱脚金物として、例えば特許文献1,2には、それぞれ、基礎コンクリートに突設したアンカーボルトにベースプレート(特許文献1,2では「基板」という。)を通してナットで固定し、そのベースプレートに脚プレート(特許文献1,2では「脚板」という。)を介して設けた上部プレート(特許文献1,2では「受板」という。)に立設した第2部材連結部材(特許文献1,2では「接続板」という。)に柱等の木材を取付ける柱脚金物が提案されている。
特許第5323622号公報 特許第4384802号公報
しかし、上述の特許文献1,2に開示された柱脚金物では、脚プレートとベースプレートとは単に溶接等によって接合しているため、地震等によって大きな力が柱に作用した場合、脚プレートとベースプレートとの接合が離れて柱脚金物が破壊し、建物自体の構造安全性に影響を及ぼすおそれがある、という問題があった。
特に、特許文献1に記載の柱脚金物では、ベースプレートにアンカーボルトをナットで固定する際に座金の中心が基板上の中心に位置するように座金の位置を固定する位置固定部を設けているため、例えば、柱脚金物が上部に引っ張られた場合、ベースプレートはアンカーボルトをナットで固定している部分から端部側になる程、上方向に湾曲するように変形し、位置固定部が中央側に寄せられることで脱落したり、ベースプレートと一方の脚プレートとの接合が破断したりして、柱脚金物が破壊するおそれもあった。また、柱脚金物に横から荷重がかかった場合、ベースプレート、脚プレートと上部プレートが平行四辺形になるような変形が起こり、座金を介して位置固定部に大きな荷重がかかり位置固定部が脱落したりなどして柱脚金物が破壊するおそれもあった。さらに、耐力壁の側柱柱脚に金物を使った場合、前述した引張力と水平力が同時に金物に加わるため、位置固定部が脱落したりなどして柱脚金物が破壊されるおそれもあった。
また、一般的に、柱脚金物の性能は、溶接の破断で決まるケースが多く、ベースプレートが変形すると溶接部に生じる応力が大きくなり、より溶接部の破断で決まり易くなる傾向にある。そこで、ベースプレートの厚みを上げるか、溶接部の強度を上げる等の対策が必要であるが、前者はコストアップに繋がる一方、後者は溶接できる範囲が限られるため、溶接量(脚長)を増やすことは難しく、開先を取って完全溶接とする方法が考えられるが、この場合もコストアップに繋がるという問題もあった。
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、コストを上げずに強度を向上させることができる柱脚金物およびその柱脚金物を使用した建造物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る柱脚金物は、第1部材から延びるボルトが通るボルト孔が設けられたベースプレートと、前記ベースプレートの上面側に設けられる所定の高さを有する脚プレートと、前記脚プレートを介して前記ベースプレートに対向するように設けられる上部プレートと、前記上部プレートの上面側に設けられ、第2部材が連結される第2部材連結部材とを備え、前記ベースプレートには、前記脚プレートの下端部の一部または全部が嵌る脚プレート用嵌合孔が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る柱脚金物では、前記脚プレートの下端部には、前記脚プレート用嵌合孔に嵌って前記ベースプレートに接合されるベースプレート嵌合用凸部と、前記脚プレート用嵌合孔に嵌らずに前記ベースプレートの上面に接して前記ベースプレートの上面に接合されるベースプレート上面接合部とを設け、前記ベースプレート上面接合部に対する前記ベースプレート嵌合用凸部の突出長さは、前記ベースプレートの厚さ未満であり、前記脚プレート用嵌合孔に前記ベースプレート嵌合用凸部を嵌合した後、前記ベースプレートの裏面側から前記脚プレート用嵌合孔に嵌合して露出する前記ベースプレート嵌合用凸部の下端部を前記脚プレート用嵌合孔に溶接することも特徴とする。
また、本発明に係る柱脚金物では、前記上部プレートには、前記第2部材連結部材の下端部の一部または全部を通す第2部材連結部材通し孔が設けられている一方、前記脚プレートの上部には、前記第2部材連結部材通し孔を通った前記第2部材連結部材の下部が嵌る連結プレート嵌合用凹部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る柱脚金物では、前記ベースプレート上には、座金の中心が前記ベースプレート上の中心に位置するように前記座金の側面に当接して前記座金の位置を固定する位置固定部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る建造物は、上述のいずれかの柱脚金物を使用してコンクリート部材上に柱を設けたことを特徴とする。
本発明では、ベースプレートに脚プレートの下端部の一部または全部が嵌る脚プレート用嵌合孔を設けているため、ベースプレートに対する脚プレートの垂直出し等の組立精度が向上すると共に、ベースプレートと脚プレートとの間の接合強度が向上するので、柱脚金物全体の剛性を向上させることができる。
また、脚プレートがベースプレートに嵌合していることで、外力がかかった際に脚プレートの変形を抑制させることができ、横からの外力に関しては特に有効である。
また、脚プレートの下端部の全部または一部はベースプレートの脚プレート用嵌合孔に嵌り、ベースプレートの裏側から溶接することが可能となり、溶接量を増やすことができるため、コストを上げずにベースプレートと脚プレートとの間の接合強度を向上させて柱脚金物全体の剛性を向上させることができる。
本発明に係る実施の形態の柱脚金物の使用状態を示す正面図である。 本発明に係る実施の形態の柱脚金物の構成を示す分解斜視図である。 本発明に係る実施の形態の柱脚金物の斜視図である。 (a)~(d)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物を構成するベースプレートの平面図、A-A線断面図、B方向から見た図、C-C線断面図である。 (a)~(d)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物を構成する脚プレートの正面図、平面図、D-D線断面図、底面図である。 (a)~(c)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物を構成する上部プレートの平面図、正面図、E-E線断面図である。 (a)~(c)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物を構成する第2部材連結部材の正面図、底面図、F-F線断面図である。 (a)~(c)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物を構成する座金の平面図、正面図、G-G線断面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物におけるベースプレートと上部プレート間の溶接部分を示す正面図、図9(a)におけるH部分の部分拡大断面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物におけるベースプレート裏面におけるベースプレートと脚プレートとの溶接部分を示す底面図、ベースプレート上面におけるベースプレートと脚プレートとの溶接部分を示す平面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施の形態の柱脚金物における上部プレート下面の溶接部分を示す図、ベースプレートと上部プレート間の溶接部分を示す側面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の柱脚金物1を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施形態では、第1部材が基礎コンクリート2であって基礎コンクリート2から延びるアンカーボルト3に柱6等を設ける木造建物用の柱脚金物1を一例に説明するが、下記の実施形態はその寸法等も含めあくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
<実施の形態の柱脚金物1等の構成>
実施の形態の柱脚金物1は、図1に示すように基礎コンクリート2から延びるアンカーボルト3に座金4を介しナット5により固定されて、柱6等を基礎コンクリート2上に設けるための建築金物であって、ベースプレート11と、一対の脚プレート12,12と、上部プレート13と、第2部材連結プレート14とを図2および図3に示すように組立て溶接により接合して構成され、座金4とセットで使用される。尚、座金4は、本発明に必須の構成ではない。
(ベースプレート11)
ベースプレート11は、基礎コンクリート2の上面に設置されるプレートであり、図4(a)~(d)に示すように、例えば、厚さT1の鋼板で平面視、ほぼ正方形状に形成されている。
ベースプレート11は、その中央に基礎コンクリート2から延びるアンカーボルト3を通すためアンカーボルト3の直径(外径)R3(図1参照。)の2倍前後の内径R1のアンカーボルト挿通孔11aが設けられており、そのアンカーボルト挿通孔11aの周囲にはさらに離間させ、直径が座金4の外径R2(図8参照。)となる円周上に配置して座金4の位置決め部として機能する4つの位置固定部11bを設けている。
4つの位置固定部11bは、それぞれ、図4(a)に示すようにベースプレート11の対角線上に設けられており、図4(c)等に示すようにベースプレート11上面から高さH1程突出して形成されている。尚、位置固定部11bの高さH1は、座金4の厚さT5(図8(b)参照。)より小さくしている。
また、ベースプレート11には、一対の脚プレート12,12の下端部の一部である後述するベースプレート嵌合用凸部12a(図5参照。)が嵌る一対の脚プレート用嵌合孔11c,11cを設けている。
ここで、一対の脚プレート12,12は、それぞれ、平面視、湾曲しているため、一対の脚プレート用嵌合孔11c,11cも平面視湾曲して形成されている。
また、ベースプレート11の4辺に相当する各側面の中間には、それぞれ、ベースプレート11を設置する際の通り芯の目印用のけがき部11dを設けている。
(一対の脚プレート12,12)
一対の脚プレート12は、図5(a)~(d)に示すように、例えば厚さがT2(T2<T1)の鋼板を、平面視、湾曲させて形成されており、一対の脚プレート12の下端部には、それぞれ、所定幅で長さH2(H2<T1)程下方に突出してベースプレート11の脚プレート用嵌合孔11c(図4等参照。)に嵌るベースプレート嵌合用凸部12aと、脚プレート用嵌合孔11cに嵌らずにベースプレート11の上面に接して接合されるベースプレート上面接合部12b,12bとを設けている。
ベースプレート嵌合用凸部12aは、図5(a)に示すようにベースプレート上面接合部12b,12bよりも長さH2(H2<T1)程突出しているため、厚さT1のベースプレート11の脚プレート用嵌合孔11c,11cに嵌合しても、ベースプレート11裏面側の脚プレート用嵌合孔11c,11cに(T1-H2)の凹部(溝部)が形成されることになる。そのため、その凹部(溝部)で後述する図9(b)等に示すように脚プレート12のベースプレート嵌合用凸部12aとベースプレート11の脚プレート用嵌合孔11cとを溶接しても溶接部分がベースプレート11の底面(下面)から突出することを極力防止することができる。
また、脚プレート12の上端部には、上部プレート13の後述する連結プレート通し孔13a(図6参照。)を通った第2部材連結プレート14の下端部の連結プレート下部両側凸部14b(図7参照。)が嵌る第2部材連結プレート14の厚さT4と同じ幅W1で、深さD1の連結プレート嵌合用凹部12cを設けている。
(上部プレート13)
上部プレート13は、図6(a)~(c)に示すようにベースプレート11と同じ平面視、ほぼ正方形の鋼板で形成されており、その中央には第2部材連結プレート14下端部の一部である連結プレート下部両側凸部14bが通る幅W2(=W1=T4)で、長さL1の連結プレート通し孔13aを設けている。
尚、上部プレート13は、厚さT1のベースプレート11よりも薄い厚さT3の鋼板で、脚プレート12の厚さT2等と同じ厚さの鋼板を使用している。
(第2部材連結プレート14)
第2部材連結プレート14は、図7(a)~(c)に示すように、厚さT4(=W1=W2)の鋼板により所定の横幅および高さで正面視、略長方形状に形成されており、柱6(図1参照。)に形成したスリットに挿入し易くするため上端部の左右の角部を丸く削り落としている。
そしてボルト(図示せず。)やドリフトピン(図示せず。)等によって柱(図1参照。)と接合するため、図7(a)に示すようにボルト(図示せず。)やドリフトピン(図示せず。)の軸径に合わせた内径R6のピン挿通孔14aを8個設けている。
また、第2部材連結プレート14の下端部には、上部プレート13の連結プレート通し孔13aを通って一対の脚プレート12,12上端部それぞれの連結プレート嵌合用凹部12c,12c(図5(a),(b)等参照。)に嵌る両側の連結プレート下部両側凸部14b,14bと、連結プレート下部両側凸部14b,14bに挟まれて中央で台形状に凹んだ連結プレート下部中央凹部14cと、連結プレート下部両側凸部14b,14bの両側にそれぞれ設けられ連結プレート嵌合用凹部12c,12cに嵌らずに上部プレート13の上面に接して接合される上部プレート上面接合部14d,14dを設けている。
尚、図7(a)に示すように連結プレート下部両側凸部14b,14bの幅と、その間の連結プレート下部中央凹部14cの幅との合計W3は、上部プレート13の連結プレート通し孔13aの長さL1(図6(a)参照。)と同じで、しかも連結プレート下部両側凸部14b,14bの厚さT4は連結プレート通し孔13aの幅W2(図6(a)参照。)と同じであるため、連結プレート下部両側凸部14b,14bおよび連結プレート下部中央凹部14cは上部プレート13の連結プレート通し孔13aに嵌合することになる。また、そのW3は、第2部材連結プレート14の幅W4より小さいものの、第2部材連結プレート14の幅W4から2つのピン挿通孔14aの内径R6を差し引いた値よりも大きく、W4>W3>(W4-2・R6)の関係が成立するようにしている。これは、第2部材連結プレート14は厚さが一定であるため幅が狭い部分やピン挿通孔14aを設けた部分は必然的に強度が低下するので、W3を有する連結プレート下部両側凸部14b,14bおよび連結プレート下部中央凹部14cの部分が、第2部材連結プレート14における幅W4を有する部分において強度が最も低下する2つのピン挿通孔14aを設けることによって実質的に鋼板の幅が(W4-2・R6)となる部分よりも強度を向上させるためである。
また、上部プレート上面接合部14d,14dに対する連結プレート下部両側凸部14b,14bの突出長さH3は、連結プレート下部両側凸部14b,14bが上部プレート13の連結プレート通し孔13aを通って脚プレート12上端部の連結プレート嵌合用凹部12cに嵌合するように、上部プレート13の厚さT3(図6(b)参照。)と、脚プレート12上端部の連結プレート嵌合用凹部12cの深さD1(図5(a)参照。)との合計と同じにしている。
また、上部プレート上面接合部14d,14dに対する連結プレート下部中央凹部14cの突出長さH4は、連結プレート下部中央凹部14cが上部プレート13の連結プレート通し孔13aを通って上部プレート13の下面側へ突出するように上部プレート13の厚さT3(図6(b)参照。)よりも大きくしている。ただし、図7(a)等に示すように連結プレート下部中央凹部14cの突出長さH4は、連結プレート下部両側凸部14b,14bの突出長さH3よりも小さいため、H3>H4>T3の関係が成立する。
ここで、第2部材連結プレート嵌合用両端凸部14b,14bの間に台形状に凹んだ連結プレート下部中央凹部14cを設けた理由、すなわちH3>H4とした理由は、実施形態の柱脚金物1では、木材連結プレート嵌合用両端凸部14b,14bおよび連結プレート下部中央凹部14cが上部プレート13の連結プレート通し孔13aからベースプレート11下面側に突出するため、アンカーボルト挿通孔11aから突出するアンカーボルト3の先端をナット5により緊結する工具(図示せず。)の作業スペース等を確保するためである。
(座金4)
座金4は、図8(a)~(c)に示すように、例えば、その厚さT5がベースプレート11の厚さT1(図4(b)参照。)と同じ鋼板で外径R2で円形に形成されており、その中心から偏心した長孔形状の、いわゆる透孔(バカ孔)のアンカーボルト挿通偏心孔41を設けている。本実施形態では、アンカーボルト3の直径をR3(図1参照。)とし、ベースプレート11に形成したアンカーボルト挿通孔11aの直径R1はアンカーボルト3の直径R3の2倍前後としているため、座金4に形成した長孔形状のアンカーボルト挿通偏心孔41は、短径R4をアンカーボルト3の直径R3より僅かに大きい値とし、長径R5をアンカーボルト3の直径R3の1.5倍程度としている。
これにより、基礎コンクリート2から突出するアンカーボルト3が、ベースプレート11の中心から延びてなく、ベースプレート11の中心からアンカーボルト3がずれていた場合でも、4つの位置固定部11bに従ってベースプレート11の中心に設置した座金4を回転させることによりアンカーボルト3の位置ズレを吸収してアンカーボルト3を通しながらも座金4をベースプレート11中心に設置することができる。そのため、ベースプレート11に対し上下方向や斜め方向等の外力が加わる場合には、ベースプレート11中心の座金4を介してバランス良くベースプレート11に外力が加わるので、ベースプレート11が安定して固定されるだけでなく、ベースプレート11の浮きや、ベースプレート11に対する座金4のズレをより確実に防止することができる。
尚、座金4の裏側には、メッシュ刻印線や梨地等により形成された滑り止め部(図示せず。)を形成しても良い。
<実施形態の柱脚金物1の溶接>
次に、以上のように構成された実施形態の柱脚金物1の溶接について、図面を参照しながら説明する。尚、図面において溶接部分は、格子線で示す。
(ベースプレート11裏面におけるベースプレート11と脚プレート12,12との溶接)
ベースプレート11には、図4(a)~(d)等に示すように脚プレート用嵌合孔11c,11cが設けられており、脚プレート用嵌合孔11c,11cには、図9(a),(b)等に示すようにそれぞれ脚プレート12,12下部のベースプレート嵌合用凸部12a,12aが嵌る構造としているため、ベースプレート11裏面側から図9(a),(b)や図10(a)に示すようにベースプレート11裏面の脚プレート用嵌合孔11c,11cにおいてベースプレート11と脚プレート12,12とを溶接する。
これは、上述したようにベースプレート上面接合部12b,12bに対するベースプレート嵌合用凸部12aの突出長さH2(図5(a)参照。)は、ベースプレート11の厚さT1(図4(b)参照。)よりも小さい関係にあるため、ベースプレート嵌合用凸部12aをベースプレート11の脚プレート用嵌合孔11cに嵌合しても、図9(a),(b)に示すようにベースプレート11裏面側の脚プレート用嵌合孔11cに深さ(T1-H2)の凹部(溝部)が残るため、図9(a),(b)や図10(a)に示すようにこの凹部(溝部)でベースプレート11と脚プレート12,12を隅肉溶接等で溶接を行う。
そのため、実施形態の柱脚金物1では、従来の特許文献1,2の技術とは異なり、ベースプレート11裏面の脚プレート用嵌合孔11c,11cにおいてもベースプレート11と脚プレート12,12との間で溶接を行うことができるので、その分だけベースプレート11と脚プレート12,12との間の接合強度を向上させることができ、結果として柱脚金物1全体の接合強度を向上させることができる。
尚、脚プレート用嵌合孔11c,11cにおける溶接時に余盛部分がベースプレート11下面から出っ張った場合は、ベースプレート11下面から出っ張っている余盛部分を裏面側からサンダー等で削って、図9(a),(b)に示すようにベースプレート11裏面と面一にする。
(ベースプレート11上面におけるベースプレート11と脚プレート12,12との溶接)
ベースプレート11上面では、図9(a),(b)に示すように脚プレート12,12それぞれのベースプレート嵌合用凸部12a,12aがベースプレート11の脚プレート用嵌合孔11c,11cにおよそ半分まで挿入して嵌合しているため、図9(a),(b)や図10(b)に示すようにベースプレート11上面で脚プレート12,12との嵌合部分を1周にわたって、例えば、隅肉溶接等で溶接を行う。
(第2部材連結プレート14と上部プレート13との溶接)
第2部材連結プレート14と上部プレート13との溶接は、図11(a),(b)に示すように上部プレート13の下面側で行い、上部プレート13の上面側では行わない。
具体的には、図2や図3等に示すように、第2部材連結プレート14下端部の連結プレート下部両側凸部14b,14bおよび連結プレート下部中央凹部14cが、上部プレート13の連結プレート通し孔13aに挿入されて貫通し、上部プレート13の下面側から突出するため、図9(a)や図11(a),(b)等に示すように上部プレート13の下面から突出した第2部材連結プレート14下端部の連結プレート下部両側凸部14b,14bおよび連結プレート下部中央凹部14cと上部プレート13の連結プレート通し孔13a周縁にて溶接を行う。
(脚プレート12,12と上部プレート13との溶接)
図2や図3等から明らかなように脚プレート12,12それぞれの上端面は上部プレート13の下面に当接しているため、脚プレート12,12と上部プレート13の溶接は、図11(a),(b)に示すように上部プレート13の下面側で脚プレート12,12それぞれの上端面と上部プレート13下面との当接部周縁で隅肉溶接等で溶接する。
(第2部材連結プレート14と脚プレート12,12との溶接)
上述したように第2部材連結プレート14下端部の連結プレート下部両側凸部14b,14bおよび連結プレート下部中央凹部14cが、上部プレート13の連結プレート通し孔13aに挿入されて貫通し、連結プレート下部両側凸部14b,14bがそれぞれ脚プレート12,12の連結プレート嵌合用凹部12c,12cに嵌合するため、第2部材連結プレート14と脚プレート12,12の溶接部分は、図9(a)や図11(a),(b)等に示すようにその嵌合部位周縁であって脚プレート12,12の凸側である内側(図9(a)参照。)と凹側である外側(図11(b)参照。)との両側を隅肉溶接等で溶接する。
尚、従来の特許文献1,2の柱脚金物では、第2部材連結プレート(特許文献1,2では「接続板」。)下端部が上部プレート(特許文献1,2では「受板」。)の連結プレート通し孔に挿入されて貫通して上部プレートの下面側から突出するものの、一対の脚プレート(特許文献1,2では「脚板」。)間にのみ突出するため、第2部材連結プレート下端部と脚プレートそれぞれの内側(凸側)との接触部位でのみ溶接される。
そのため、本実施形態の柱脚金物1は、第2部材連結プレート嵌合用両端凸部14b,14bと脚プレート12,12の連結プレート嵌合用凹部12c,12cとが嵌合するだけでなく、従来の特許文献1,2の柱脚金物よりも第2部材連結プレート14下端部と脚プレート12,12との溶接部位(溶接長さ)がほぼ2倍となるため、これらの点で柱脚金物1全体の強度を向上させることができる。
また、連結プレート下部両側凸部14b,14bの幅と連結プレート下部中央凹部14cの幅との合計W3は、第2部材連結プレート14の幅W4より小さく、かつ、第2部材連結プレート14の幅W4から2つのピン挿通孔14aの内径R6を差し引いた値よりも大きく、W4>W3>(W4-2・R6)の関係が成立するようにしている。
これにより、第2部材連結プレートの下端部を一対の脚プレート間に収容する特許文献1,2に記載した従来の柱脚金物では、第2部材連結プレート(特許文献1,2では「接続板」。)の下端部の幅は一対の脚プレート(特許文献1,2では「脚板」。)それぞれの内面間の幅となっていたが、本実施形態では、第2部材連結プレート14を連結プレート嵌合用凹部12c,12cに嵌め込むことで、第2部材連結プレート14の下端部の幅である連結プレート下部両側凸部14b,14bの幅と連結プレート下部中央凹部14cの幅との合計W3は、一対の脚プレート12,12のそれぞれの内面間の幅よりも大きく確保でき、さらには第2部材連結プレート14の幅W4から2つのピン挿通孔14aの内径R6を差し引いた値よりも大きくなるように鋼材幅を広げることができるので、第2部材連結プレート14自体の強度が向上し、結果として柱脚金物1全体の接合強度を向上させることができる。
<本発明に係る実施形態の柱脚金物1のまとめ>
以上説明したように、本発明に係る実施形態の柱脚金物1では、基礎コンクリート2から延びるアンカーボルト3が通るアンカーボルト挿通孔11aが設けられたベースプレート11には、一対の脚プレート12,12それぞれのベースプレート嵌合用凸部12aが嵌る一対の脚プレート用嵌合孔11c,11cを設けている。
そのため、ベースプレート11の一対の脚プレート用嵌合孔11c,11cに一対の脚プレート12,12それぞれのベースプレート嵌合用凸部12a,12aを嵌合させて接合するので、ベースプレート11に対する一対の脚プレート12,12の垂直出し等の組立精度が向上すると共に、嵌合によってベースプレート11と脚プレート12,12との間の接合強度も向上するので、柱脚金物1全体の剛性を向上させることができ、この柱脚金物1を使用して柱6を基礎コンクリート2上に設けた木造建物全体の強度を向上させることができる。
特に、ベースプレート11と脚プレート12,12との間の接合強度が向上するので、ベースプレート11と一方の脚プレート12との接合が破断してベースプレート11の片側が上方に引っ張られることによりベースプレート11が湾曲して座金4によって位置固定部11bが脱落することも極力防止でき、この点でも、柱脚金物1全体の剛性を向上させ、この柱脚金物1を使用した木造建物全体の強度を向上させることができる。
また、脚プレート用嵌合孔11c,11cはベースプレート11の表裏を貫通しており、一対の脚プレート12,12のベースプレート嵌合用凸部12a,12aがそれぞれ脚プレート用嵌合孔11c,11cに嵌ると、ベースプレート11の裏側から溶接して溶接量を増やすことができるため、コストを上げずにベースプレート11と脚プレート12,12との間の接合強度を向上させて柱脚金物1全体の剛性を向上させることができる。
また、本発明に係る実施形態の柱脚金物1では、脚プレート12,12の下端部には、脚プレート用嵌合孔11c,11cに嵌ってベースプレート11に接合されるベースプレート嵌合用凸部12a,12aと、脚プレート用嵌合孔11c,11cに嵌らずにベースプレート11上面に接して接合されるベースプレート上面接合部12b,12bとを設け、ベースプレート上面接合部12b,12bに対するベースプレート嵌合用凸部12aの突出長さH2(図5(a)参照。)は、ベースプレート11の厚さT1(図4(b)参照。)よりも小さい関係にあるため、脚プレート用嵌合孔11c,11cにベースプレート嵌合用凸部12a,12aを嵌合した後、ベースプレート11の裏面側から脚プレート用嵌合孔11c,11cに嵌合して露出するベースプレート嵌合用凸部12a,12aの下端部を一対の脚プレート用嵌合孔11c,11cに溶接している。
そのため、一対の脚プレート用嵌合孔11c,11cを利用してベースプレート11の裏側から一対の脚プレート12,12とベースプレート11とを溶接する際、ベースプレート11の裏側の脚プレート用嵌合孔11c,11cに形成された凹部が溶接部のスペースとなり、確実に溶接を行うことができるので、この点でもベースプレート11と一対の脚プレート12,12との間の接合強度が向上し、柱脚金物1全体の剛性を向上させることができる。
また、本発明に係る実施形態の柱脚金物1では、上部プレート13には、第2部材連結プレート14の下端部を通す連結プレート通し孔13aを設ける一方、一対の脚プレート12,12の上部には、連結プレート通し孔13aを通った第2部材連結プレート14の下部が嵌る連結プレート嵌合用凹部12cを設けている。
そのため、第2部材連結プレート14と脚プレート12,12とは、従来の特許文献1,2の柱脚金物のように溶接等で接合するだけでなく、さらに連結プレート嵌合用凹部12cを介して嵌合すると共に、その脚プレート12,12の嵌合部分の内側および外側で溶接して溶接長さを長く確保することが可能となるので、第2部材連結プレート14と脚プレート12,12との間の接合強度が向上し、柱脚金物1全体の剛性を向上させることができる。
また、本発明に係る実施形態の柱脚金物1では、ベースプレート11上には、座金4の中心がベースプレート11上の中心に位置するように座金4の側面に当接して座金4の位置を固定する位置固定部11bを設けている。
そのため、位置固定部11bにより座金4の位置を固定することで柱脚金物1全体の剛性を向上させ、この柱脚金物1を使用した木造建物全体の強度を向上させることができる。加えて、位置固定部11bがあることで座金4の位置決めも容易になる。さらに位置固定部11bを大きく押し出すと、座金4との接する接触面積が増加することになり、座金4を固定する力も向上し、さらにベースプレート11の変形をより抑制でき、それにより変形に伴う溶接の破断も防止できるため、柱脚金物1全体の剛性を向上させ、この柱脚金物1を使用した木造建物全体の強度を向上させることができる。
尚、上記実施形態の説明では、適切な嵌め込み深さと、ベースプレート11の脚プレート用嵌合孔11c,11cからベースプレート11の端部まで距離の確保(ベースプレート11自体の強度を適切に保つこと)が行い易いため、ベースプレート11の脚プレート用嵌合孔11c,11cは、脚プレート12,12の下端部の一部であるベースプレート嵌合用凸部12aが嵌るように形成して説明したが、本発明ではこれに限らず、脚プレート12,12の下端部をベースプレート嵌合用凸部12aとその両側のベースプレート上面接合部12b,12bに分けずに脚プレート12,12の下端部全体が脚プレート用嵌合孔11c,11cに嵌合するように構成しても勿論良い。
また、上記実施形態の説明では、上部プレート13には、第2部材連結プレート14下端部の一部である一対の連結プレート下部両側凸部14b,14bおよび連結プレート下部中央凹部14cが通る連結プレート通し孔13aを設けて説明したが、本発明ではこれに限らず、第2部材連結プレート14下端部に連結プレート下部両側凸部14b,14bや連結プレート下部中央凹部14cおよび上部プレート上面接合部14dを設けずに第2部材連結プレート14下端部全体が連結プレート通し孔13aに通るように構成しても勿論良い。
また、上記実施形態の説明では、第2部材連結プレート14に設けるピン挿通孔14aは、上から順に水平方向に2個、1個、2個・・・を繰り返して8個設けるように説明したが、本発明ではこれに限定されず、本発明に係る柱脚金物を使用して設ける柱の幅等によって第2部材連結プレート14の幅W4も変わるため、第2部材連結プレート14に設けるピン挿通孔14aの数等も変わり、水平方向に並べて設けるピン挿通孔14aの数は2個以外でも勿論良い。この場合、水平方向に並べて設けるピン挿通孔の数をn(nは自然数。)個とすると、第2部材連結プレート14の幅W4と、第2部材連結プレート14の連結プレート下部両側凸部14b,14bの幅と連結プレート下部中央凹部14cの幅との合計W3との関係は、W4>W3>(W4-n・R6)となる。また、上部プレート上面接合部14d等を設けずにW4=W3とする場合やW3=(W4-n・R6)の場合も考慮すると、本発明における第2部材連結プレート14の幅W4と、第2部材連結プレート14の連結プレート下部両側凸部14b,14bの幅と連結プレート下部中央凹部14cの幅との合計W3との関係は、W4≧W3≧(W4-n・R6)の関係が成立するように構成することが望ましい。
また、上記実施形態の説明では、第1部材が基礎コンクリート2であって基礎コンクリート2から延びるアンカーボルト3に柱6等を設ける木造建物用の柱脚金物1を一例に説明したが、本発明に係る柱脚金物は、木造建物に限定されるものではなく、例えば、鉄筋コンクリート造の柱や梁、鉄骨造の柱や梁等も第1部材として適用可能で、鉄筋コンクリート造や鉄骨造、さらにはこれらの混構造等の柱脚金物にも適用可能で、第2連結部材は木材に限らず鋼板等へも適用できる。
また、上記実施形態の説明では、柱脚金物のベースプレートに挿通するボルトとして基礎コンクリート2から延びるアンカーボルト3を一例に説明したが、本発明に係る柱脚金物では、第1部材として基礎コンクリート2以外も対象とするため、本発明では、アンカーボルト3以外のボルトであっても勿論良い。
さらに、上記実施形態の説明では、第2部材連結部材を板状の第2部材連結プレート14とし、第2部材連結プレート14と第2部材である柱6とをドリフトピン(図示せず。)等によって連結するものとして説明したが、本発明では、これに限らず、例えば、ラグスクリューボルト(LSB)等の棒状、パイプやグル―ドインロッド(GIR)等の円筒状、ブロック状等の第2部材連結部材であっても勿論良く、第2部材連結部材と柱6等の第2部材との連結もドリフトピンに限らず、ボルト等の連結材を使用しても勿論良い。
1 柱脚金物
11 ベースプレート
11a アンカーボルト挿通孔
11b 位置固定部
11c 脚プレート用嵌合孔
11d けがき部
12 脚プレート
12a ベースプレート嵌合用凸部
12b ベースプレート上面接合部
12c 連結プレート嵌合用凹部
13 上部プレート
13a 連結プレート通し孔(第2部材連結部材通し孔)
14 第2部材連結プレート(第2部材連結部材)
14a ピン挿通孔
14b 連結プレート下部両側凸部
14c 連結プレート下部中央凹部
14d 上部プレート上面接合部
2 基礎コンクリート(第1部材)
3 アンカーボルト
4 座金
41 アンカーボルト挿通偏心孔
5 ナット
6 柱(第2部材)

Claims (5)

  1. 第1部材から延びるボルトが通るボルト孔が設けられたベースプレートと、
    前記ベースプレートの上面側に設けられる所定の高さを有する脚プレートと、
    前記脚プレートを介して前記ベースプレートに対向するように設けられる上部プレートと、
    前記上部プレートの上面側に設けられ、第2部材が連結される第2部材連結部材とを備え、
    前記ベースプレートには、前記脚プレートの下端部の一部または全部が嵌る脚プレート用嵌合孔が設けられていることを特徴とする柱脚金物。
  2. 請求項1記載の柱脚金物において、
    前記脚プレートの下端部には、前記脚プレート用嵌合孔に嵌って前記ベースプレートに接合されるベースプレート嵌合用凸部と、前記脚プレート用嵌合孔に嵌らずに前記ベースプレートの上面に接して前記ベースプレートの上面に接合されるベースプレート上面接合部とを設け、
    前記ベースプレート上面接合部に対する前記ベースプレート嵌合用凸部の突出長さは、前記ベースプレートの厚さ未満であり、前記脚プレート用嵌合孔に前記ベースプレート嵌合用凸部を嵌合した後、前記ベースプレートの裏面側から前記脚プレート用嵌合孔に嵌合して露出する前記ベースプレート嵌合用凸部の下端部を前記脚プレート用嵌合孔に溶接することを特徴とする柱脚金物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の柱脚金物において、
    前記上部プレートには、前記第2部材連結部材の下端部の一部または全部を通す第2部材連結部材通し孔が設けられている一方、
    前記脚プレートの上部には、前記第2部材連結部材通し孔を通った前記第2部材連結部材の下部が嵌る連結プレート嵌合用凹部が設けられていることを特徴とする柱脚金物。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載の柱脚金物において、
    前記ベースプレート上には、座金の中心が前記ベースプレート上の中心に位置するように前記座金の側面に当接して前記座金の位置を固定する位置固定部が設けられていることを特徴とする柱脚金物。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか一の請求項に記載の柱脚金物を使用してコンクリート部材上に柱を設けたことを特徴とする建造物。
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