JPH1025811A - 横架材の接合構造とその補強金物 - Google Patents

横架材の接合構造とその補強金物

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JPH1025811A
JPH1025811A JP18326396A JP18326396A JPH1025811A JP H1025811 A JPH1025811 A JP H1025811A JP 18326396 A JP18326396 A JP 18326396A JP 18326396 A JP18326396 A JP 18326396A JP H1025811 A JPH1025811 A JP H1025811A
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JP
Japan
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joint
reinforcing
bolt
metal
column
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JP18326396A
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Masaya Hayashi
雅也 林
Tetsufumi Tsutsumi
哲文 堤
Izumi Segawa
泉 瀬川
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合金物を用いた梁等の横架材の接合部にお
いて、接合部の負担耐力が大きく、従って、低コストで
しかも大スパンの梁を用いることが出来るなど設計の自
由度を増大できるようにした接合構造とその補強金物を
提供する。 【解決手段】 梁(2)等の横架材を接合する金物(5)
に、柱(1)等の相手部材上端面で支持された補強金物(1
8)を重ねてボルト(23)で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木造建築物にお
ける柱と梁或いは梁と梁などの横架材の接合構造と、そ
の接合部に用いられる補強金物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、柱と、その柱に接合される横架
材としての梁との接合部における在来工法の例であっ
て、図の(A)は下げかまと呼ばれ、図の(B)はかたぎ大
入れと呼ばれる接合法であり、何れも仕口の加工が複雑
で手間が大きく、また、柱と梁の切欠きが大きいため大
きな耐力を負担できない欠点がある。
【0003】そこで、従来、このような柱と梁等を接合
する木造軸組の接合用金物として、図4で示すように、
金属板を折り曲げて形成される金物(31)の当接部(32)を
柱(33)の側面に当接してボルト(34)で固定し、一対の挿
入部(35)(35)を梁(36)の端面等に形成したスリット(37)
へ挿入して、梁(36)側面のピン挿入穴(38)からこの挿入
部(35)を貫通してピン(39)を打ち込むとともに、同じく
ボルト穴(40)からボルト(41)を挿入して梁を固定するも
のが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記図4の接合金物を
用いれば、柱(33)及び梁(36)の切欠きが少なくかなり大
きな耐力を負担でき、また、手間も少なくて済むが、そ
れでも、梁(36)から接合金物(31)を介して柱(33)へ伝達
される荷重が、その接合金物(31)を固定しているボルト
(34)から直接柱(33)のボルト穴へ集中してかかるため、
この柱(33)が割裂破壊し易く、必ずしも充分な耐力を負
担できないという問題がある。
【0005】このため、大きな荷重のかかる大スパンの
梁などを用いることが出来ず、プランの自由度に制限を
受け、また、コストも高くなるという欠点があった。
【0006】この発明は、このような従来の欠点を解消
して、接合金物を用いた梁等の横架材の接合部におい
て、接合部の負担耐力が大きく、従って、低コストでし
かも大スパンの梁を用いることが出来るなど設計の自由
度を増大できるようにした接合構造とその補強金物を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、横架材の端部を接合する柱等の相手
部材の側面にボルト固定した接合金物へ、前記横架材の
端部を固定するようにした横架材端部の接合部におい
て、この接合金物の相手部材への固定部と相手部材上端
面で支持された補強プレートとが重合されて、前記接合
金物の固定ボルトがその補強プレートのボルト穴を貫通
して差し込まれていることを特徴とする。
【0008】上記において、望ましくは、前記固定ボル
トは、接合金物、補強プレート及び相手部材を貫通して
差し込まれているものが提供される。
【0009】更に、上記において、相手部材の互いに平
行な面側に配置される一対の補強プレートの上端が、相
手部材上端面に設置された一つの支持プレートへ一体に
連結され、接合金物を固定する前記のボルトがこれら両
補強プレートを貫通して差し込まれているものが提供さ
れる。
【0010】同じく、上記の課題を解決するため、この
発明の補強金物は、横架材の端部が接合される相手部材
の側面にボルト固定した接合金物へ、横架材の端部を固
定するようにした横架材の接合部に用いられる補強金物
であって、その補強金物の相手部材への固定部に重合さ
れ、且つ、その固定ボルトが貫通するボルト穴を備えた
補強プレートと、相手部材上端面に設置されて補強プレ
ートを上方から支持する支持プレートとからなるものが
提供される。
【0011】上記において、補強プレートは、好ましく
は、相手部材の互いに平行な面側に配置される一対から
なるものが用いられる。
【0012】この発明の接合構造及び補強金物は、特に
寒冷地において積雪荷重のかかる小屋梁の接合部におい
て有効であるが、それに限られるものではなく、一般の
柱と梁、梁と梁等の接合部に用いることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を柱と
梁の接合部に用いた場合の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1及び図2において、(1)は角形木材か
らなる柱、(2)は、その柱(1)の側面に接合される角形
木材製の梁であって、その梁(2)の接合端面には、一定
深さのスリット(3)(3)が、その梁(2)の上下に貫通し
て形成されている。また、両スリット(3)(3)間の先端
が切り落としされて、梁(2)先端中央に溝(4)を形成し
ている。また、これらのスリット(3)(3)を通過するよ
うにして、それぞれ1対のピン挿入穴(17)とボルト穴(1
6)が形成されている。
【0015】(5)は、前記従来と同様の接合金物を示し
ている。(6)は、前記柱(1)の側面に当接される金属板
からなる当接部であって、この当接部(6)には、図3で
示すように、上下方向に一定間隔をおいて形成した上部
側4個のボルト穴(7)(7)…と、同様に一定の間隔をお
いて形成した下側4個のボルト穴(8)(8)…とが 形成
されている。当接部(6)の左右方向の両端が、平面から
見て直角方向に折り曲げられて挿入部(9)(9)を形成
し、更に、これら挿入部(9)(9)の下端を、ともに水平
部内方向に折り曲げて底部(10)(10)を形成している。
【0016】他方、柱(1)には、前記上部側4個のボル
ト穴(7)(7)…のうちの2個と、下部側4個のボルト穴
(8)(8)…のうち2個のボルト穴に対応する計4個のボ
ルト穴(15)(15)…が、その柱(1)の互いに平行な側面方
向に貫通して形成されている。
【0017】挿入部(9)(9)は、梁(2)側面のボルト穴
(16)(16)に対応して、その上端部近傍と下端部部分に一
対のボルト穴(11)(12)が形成され、同じく梁(2)のピン
挿入穴(17)(17)に対応して、上部側ボルト穴(11)の下方
と、下側のボルト穴(12)の側方にピン挿入穴(13)(13)が
形成されている。上部側のボルト穴(11)は、挿入部(9)
の上端から切欠したV字型切欠(14)によって上端側に開
放され、これによって、上方からボルトを落とし込んで
挿入できるようにしている。
【0018】(18)は、この発明の補強金物であり、柱
(1)の上端面にほぼ適合する正方形の支持プレート(19)
と、この支持プレート(19)の互いに平行な辺の中央から
下向きに直角に垂下した一対の帯状補強プレート(20)(2
0)とによって、側面から見て概略門型に形成されてい
る。この補強金物(18)は、鉄などの金属板を折り曲げて
形成されるものである。更に、支持プレート(19)の中央
には、ほぞ穴(21)が形成され、補強プレート(20)(20)に
は、前記柱(1)側面のボルト穴(15)に適合するような4
個のボルト穴(22)(22)…が、上下に間隔をおいて形成さ
れている。
【0019】取付けに際しては、まず、接合金物(5)の
当接部(6)の外側面を、柱(1)の側面にそれらのボルト
穴(7)(8)(15)を合致させながら当接させる。同時に、
補強金物(18)の補強プレート(20)をその当接部(6)の内
側に重ね、ボルト穴(22)(22)…を対応する当接部(6)の
ボルト穴(7)(8)へ一致させて、支持プレート(19)を柱
(1)上端面に設置する。
【0020】この状態で、それら補強プレート(20)と当
接部(6)及び柱(1)のボルト穴(22)(7)(8)(15)へ、当
接部(6)の内側からボルト(23)を挿入して、その先端を
反対側の補強プレート(20)のボルト穴(22)へ貫通させ、
ナット(24)を螺合して金物(5)を柱(1)へ固定する。そ
の際、図2のように、柱(1)の反対側にも梁(2)が接合
される場合には、同様に、その反対側の補強プレート(2
0)と接合金物(5)の当接部を同様に重ねて、同一のボル
ト(23)で共締め固定する。
【0021】なお、通常、接合金物(5)及び補強金物(1
8)は、予め柱(1)へ固定した状態で現場へ搬入される
が、現場で取付けることとしてもよいものである。
【0022】次いで、梁(2)をそのスリット(3)(3)
へ、前記挿入部(9)(9)を挿入するようにして取付け
る。このとき、これらの挿入部(9)(9)に対応するよう
にして形成された一対の梁(2)側のボルト穴(16)(16)の
うち、上部側のボルト穴(16)には、予めボルト(25)が取
付けられている。即ち、前記切欠部(14)より、このボル
ト(25)を落とし込むようにして設置することで、そのボ
ルト(25)がボルト穴(11)へ自動的にはまりこみ、これに
よって、梁(2)の位置決めを行うようにしたものであ
る。
【0023】この状態で、梁(2)に形成されたピン挿入
穴(17)(17)と挿入部(9)のピン挿入穴(13)(13)とが互い
に合致しており、小梁(2)の側面からこれらのピン挿入
穴(24)(13)へドリフトピン(26)を打ち込む。更に、残り
のボルト穴(16)へボルト(25)を挿入して締め付けて、梁
(2)の接合を完了する。
【0024】上記において、柱(1)の上端に更に柱(1)
が接合される場合には、支持プレート(19)のほぞ穴(21)
を貫通して接合用のほぞ部材(図示せず)が差し込まれ
る。
【0025】なお、柱(1)の4方向に梁(2)が接合され
る場合には、支持プレート(19)の残りの辺にも補強プレ
ート(20)を設けることも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、梁な
どの横架材に作用する荷重は、従来のように接合金具を
固定するボルトから柱のボルト穴へ集中して伝達される
のではなく、補強金具の補強プレートから支持プレート
を介して、柱の上端面に伝達され、この柱全体の圧縮力
によって支持されることになる。そのため、この接合部
の耐力強度が増大し、荷重の大きくなる大スパンの梁な
どを用いることも可能となって、設計プランの自由度が
増大するとともに、コストを低減できる効果がある。
【0027】また、柱のボルト穴に直接荷重がかからな
いので、地震時等の水平力によってボルト穴が拡大して
接合部が大きく変形するのを防止することが出来、水平
力に対する強度も増大することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す柱と梁との接合部分の
分解斜視図である。
【図2】同じく接合部分の断面図である。
【図3】柱と梁の在来工法の仕口部を示す概略分解斜視
図である。
【図4】柱と梁の従来の接合構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
(1) 柱 (2) 梁 (5) 接合金物 (6) 当接部 (18) 補強金物 (19) 支持プレート (20) 補強プレート (22) ボルト穴 (23) ボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横架材の端部を接合する柱等の相手部材
    の側面にボルト固定した接合金物へ、前記横架材の端部
    を固定するようにした横架材端部の接合部において、こ
    の接合金物の相手部材への固定部と相手部材上端面で支
    持された補強プレートとが重合されて、前記接合金物の
    固定ボルトがその補強プレートのボルト穴を貫通して差
    し込まれていることを特徴とする横架材の接合構造。
  2. 【請求項2】 前記固定ボルトが、接合金物、補強プレ
    ート及び相手部材を貫通して差し込まれていることを特
    徴とする請求項1記載の横架材の接合構造。
  3. 【請求項3】 相手部材の互いに平行な面側に配置され
    る一対の補強プレートの上端が、相手部材上端面に設置
    された一つの支持プレートへ一体に連結され、接合金物
    を固定する前記のボルトがこれら両補強プレートを貫通
    して差し込まれていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の横架材の接合構造。
  4. 【請求項4】 横架材の端部が接合される相手部材の側
    面にボルト固定した接合金物へ、横架材の端部を固定す
    るようにした横架材の接合部に用いられる補強金物であ
    って、その補強金物の相手部材への固定部に重合され、
    且つ、その固定ボルトが貫通するボルト穴を備えた補強
    プレートと、相手部材上端面に設置されて補強プレート
    を上方から支持する支持プレートとからなることを特徴
    とする横架材の接合用補強金物。
  5. 【請求項5】 補強プレートは、相手部材の互いに平行
    な面側に配置される一対からなるものであることを特徴
    とする請求項4記載の横架材の接合用補強金物。
JP18326396A 1996-07-12 1996-07-12 横架材の接合構造とその補強金物 Pending JPH1025811A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082776A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Wood One:Kk 接合金具
KR100709650B1 (ko) * 2003-09-02 2007-04-20 산요덴키가부시키가이샤 복조 회로
WO2008007325A3 (en) * 2006-07-07 2009-09-11 Advanced Housing Systems Limited Building method

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