JP6835532B2 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関する。
従来、着用者の腹側に配される腹側領域、着用者の股間部に配される股下領域及び着用者の背側に配される背側領域に亘る砂時計状の外装体と、該外装体の内面側に固定された吸収性本体とを備え、腹側領域における外装体の両側縁部と背側領域における外装体の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつが知られている。
このようなパンツ型使い捨ておむつにおいては、吸収性本体が具備する吸収体の漏れ防止性を向上させるために、例えば、吸収体の吸収性コアにスリットや部分的にコアの形成材料が存在しない部分を設けて屈曲性を高める技術が種々提案されている。
出願人は、先に、縦長の吸収性コアに非積繊部からなる中央折曲誘導部及び側部折曲誘導部を設け、該中央折曲誘導部及び側部折曲誘導部を折り曲げ起点とすることで、該吸収性コアの屈曲性を高めて漏れ防止性を向上させた使い捨ておむつを提案した(特許文献1参照)。
特開2012−16435号公報
しかし、特許文献1に記載の使い捨ておむつは、吸収性コアが変形し易い構造ではあるが、着用者の両脚の力で吸収性コアを変形させているので、例えば、着用者が着用時に両脚への圧迫感を感じるおそれが考えられる。このように、特許文献1に記載の使い捨ておむつは、更なる改良の余地があった。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、該着用者の腹側に配される腹側領域、股間部に配される股下領域及び背側に配される背側領域に亘る外装体と、該外装体の肌対向面側に固定された吸収性コアを有する吸収性本体とを備え、前記腹側領域における前記外装体の両側縁部と前記背側領域における前記外装体の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、前記パンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態において、前記吸収性コアは、該吸収性コアの縦方向に沿う両側部に厚さ方向に貫通する一対の側部非積繊部を有し、該一対の側部非積繊部が、前記腹側領域側の前記一対のサイドシール部の前記股下領域側の内方端どうしを結んだ仮想腹側内方線と、前記背側領域側の前記一対のサイドシール部の前記股下領域側の内方端どうしを結んだ仮想背側内方線との間に、縦方向に延びて配されており、前記使い捨ておむつを縦方向に二分する横方向に延びる横中心線と前記仮想腹側内方線との間の外装体の部分に、横方向に伸長した状態で該外装体に固定された股下弾性部材によって横方向に伸縮する股下部ギャザーが形成されており、前記股下弾性部材は、前記外装体における各前記レッグ開口部の外方端部から各前記側部非積繊部と重なる部分に亘って、前記横中心線に沿って配されている、パンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明によれば、着用時の両脚への圧迫感を軽減させると共に、漏れ防止性を高めることができる。
図1は、本発明の好ましい一実施形態である使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を肌対向面側から視た平面図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、吸収性コアが屈曲した状態を示す模式図である。
以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつを、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、おむつ1ともいう)は、図1及び図2に示すように、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有し、該着用者の腹側に配される腹側領域A、股間部に配される股下領域C及び背側に配される背側領域Bに亘る外装体10と、該外装体10の肌対向面側に固定された吸収性コア40を有する吸収性本体5とを備えている。またおむつ1には、腹側領域Aにおける外装体10の両側縁部AS,ASと背側領域Bにおける外装体10の両側縁部BS,BSとが接合されて、一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部7及び一対のレッグ開口部8,8が形成されている。
おむつ1の縦方向(図2中X方向)は、図1及び図2に示すように、腹側領域Aから股下領域Cを経て背側領域Bに亘る方向又はその逆方向であり、おむつ1の横方向(図2中Y方向)は、一方のサイドシール部Sから他方のサイドシール部Sに亘る方向又はその逆方向である。またおむつ1の腹側領域A及び背側領域Bは、図1及び図2に示すように、該おむつ1の横方向(図2中Y方向)の両端に一対のサイドシール部S,Sを有する部分であり、股下領域Cは、おむつ1の展開且つ伸長状態において、腹側領域Aと背側領域Bとの間に位置する部分である。更に本明細書において「おむつ1の展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に拡げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
外装体10は、おむつ1では、図1及び図2に示すように、おむつ1の最外表面となる外層シート11と、外層シート11の内面側に配されている内層シート12と、これら両シート間11,12に伸長状態で固定された弾性部材とを備えている。外装体10は、吸収性本体5の外方全域に亘って延出しており、縦方向Xに沿う両側縁に、縦方向Xの中央部において横方向Yの内方に括れた括れ部10d,10dを有している。これら括れ部10d,10dは、外装体10の腹側領域Aの両側縁部AS,ASと背側領域Bの両側縁部BS,BSとを互いに重ね合わせて接合した際に、一対のレッグ開口部8,8となる部分である。弾性部材は、伸長状態で外装体10に固定されることでギャザーを形成する。尚、外装体10の備える弾性部材については後に詳述する。
吸収性本体5は、おむつ1では、図2に示すように、液透過性の表面シート2と、液不透過性又は撥水性の裏面シート3と、これらの間に配された縦長の吸収体4とを備えている。吸収体4は、縦方向Xに長い吸収性コア40をコアラップシート45で被覆して構成されている。
吸収性コア40は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、該吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側部に厚さ方向に貫通した一対の側部非積繊部44,44を有している(図3参照)。一対の側部非積繊部44,44は、おむつ1の展開且つ伸長状態において、腹側領域A側の一対のサイドシール部S,Sの股下領域C側の内方端Sa,Saどうしを結んだ仮想腹側内方線Yaと、背側領域B側の一対のサイドシール部S,Sの股下領域C側の内方端Sb,Sbどうしを結んだ仮想背側内方線Ybとの間で縦方向Xに延びて配されている。一対の側部非積繊部44,44は、おむつ1を横方向Yに二分する縦方向Xに延びる縦中心線Xcに対して線対称に配されている。また一対の側部非積繊部44,44は、おむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1の縦方向Xの略中央部に後述する横中心線Ycに跨って設けられることが好ましい。
本発明において、「一対の側部非積繊部44,44は、おむつ1の展開且つ伸長状態において、腹側領域A側の一対のサイドシール部S,Sの股下領域C側の内方端Sa,Saどうしを結んだ仮想腹側内方線Yaと、背側領域B側の一対のサイドシール部S,Sの股下領域C側の内方端Sb,Sbどうしを結んだ仮想背側内方線Ybとの間で縦方向Xに延びて配されている。」とは、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1のように、一対の側部非積繊部44,44が仮想腹側内方線Ya及び仮想背側内方線Ybから空間を空けて内方に配されている形態のみならず、仮想腹側内方線Yaと仮想背側内方線Ybとの間に亘って配されている形態、或いは、仮想腹側内方線Yaと仮想背側内方線Ybとの間に亘って配され且つ少なくとも仮想腹側内方線Ya及び仮想背側内方線Ybの一方から縦方向Xの外方にまで延在している形態を含む意味である。
おむつ1について詳述すると、吸収性コア40は、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、股下領域Cにおける横方向Yの中央部に縦方向Xに延在する高坪量部41と、該高坪量部41の縦方向Xに沿う両側外方に配される一対の側部非積繊部44,44よりも横方向Yの外方に配され該高坪量部41よりも低坪量の一対の低坪量部42,42とを有している。また吸収性コア40は、図3に示すように、上部吸収層411と、上部吸収層411よりも縦方向X及び横方向Yの長さが長い下部吸収層412とを有する2層構造に形成されている。吸収性コア40では、下部吸収層412の肌対向面上に上部吸収層411が積層されて下部吸収層412及び上部吸収層411が重なる部分が高坪量部41であり、下部吸収層412の肌対向面上に上部吸収層411が積層されておらず下部吸収層412のみの部分が低坪量部42となっている。
上部吸収層411は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、おむつ1の股下領域Cから腹側領域Aに亘って配されており、背側領域Bには配されていない。上部吸収層411は、股下領域Cの縦方向Xの中央部付近から腹側領域Aに向かって幅が増大(漸増)しており、股下領域Cよりも腹側領域A側の方が幅広の平面視略T字状に形成されている。上部吸収層411の腹側領域A側の先端部は、腹側領域Aにおける後述する胴回り部Dまで延出している。下部吸収層412は、腹側領域Aから股下領域Cを通って背側領域Bに亘って配されており、縦方向Xに長い矩形状に形成されている。下部吸収層412は、縦方向Xの両端部それぞれが腹側領域A及び背側領域Bそれぞれの後述する胴回り部D間に亘っている。
吸収性コア40は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、横方向Yの中央部に、該吸収性コア40の縦方向Xに沿って厚さ方向に貫通した中央非積繊部43を有している。中央非積繊部43は、縦方向Xに沿う略矩形状に形成されている。吸収性コア40に中央非積繊部43を設けることで、例えば、横方向Yの外方から内方に向かって股下領域Cに応力が発生した場合に、吸収性コア40の縦方向Xに沿った中央部の屈曲性を高めて着用者の排尿部に密着させ易くなる。中央非積繊部43は、おむつ1では、高坪量部41に厚さ方向に貫通して設けられている。即ち、中央非積繊部43は、図3に示すように、上部吸収層411と下部吸収層412とが重なる部分に厚さ方向に貫通して形成されている。高坪量部41(上部吸収層411と下部吸収層412とが重なる部分)に厚さ方向に貫通して中央非積繊部43を設けることで、高坪量部41(上部吸収層411と下部吸収層412とが重なる部分)をより一層凸状に屈曲させ易くなる。
吸収性コア40は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、下部吸収層412に前述した一対の側部非積繊部44,44が形成されている(図3参照)。一対の側部非積繊部44,44は、下部吸収層412の肌対向面上に上部吸収層411が積層されておらず下部吸収層412のみの部分に形成されている。換言すると、一対の側部非積繊部44,44は、上部吸収層411の縦方向Xに沿う両側縁に沿って該両側縁から横方向Yの外方の下部吸収層412に縦方向Xに延びて形成されている。下部吸収層412に一対の側部非積繊部44,44を設けることで、横方向Yの外方から内方に向かって股下領域Cに応力が発生した場合に、下部吸収層412の縦方向Xに沿う両側部の屈曲性を高めることができる。
吸収性コア40は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、中央非積繊部43と一対の側部非積繊部44,44とが該吸収性コア40の横方向Yから視て重なっている領域R1(以下、並列領域R1ともいう)を有している。並列領域R1とは、中央非積繊部43及び一対の側部非積繊部44,44が横方向Yに空間を空けて並置され、吸収性コア40の横方向Yから視て中央非積繊部43及び一対の側部非積繊部44,44のすべてが重なっている領域を意味する。並列領域R1は、仮想腹側内方線Yaと仮想背側内方線Ybとの間で、横中心線Ycに跨って設けられている。吸収性コア40の股下領域Cに並列領域R1を設けることにより、図4に示すように、横方向Yの外方から内方に向かって股下領域Cに応力が生じた場合に、中央非積繊部43が山部、側部非積繊部44,44が谷部となり、並列領域R1がW字状に屈曲し易くなる。
尚、吸収性コア40の横方向Yの屈曲性を高める観点から、中央非積繊部43及び一対の側部非積繊部44,44は、おむつ1では、図3に示すように、吸収性コア40を厚さ方向に貫通しており、吸収性コア40を形成する材料(コア形成材料)が存在しない部分としたが、例えば、低坪量部42より少ない量のコア形成材料が20g/m2程度に若干存在している場合も、同様な効果を奏しうることから非積繊部に含めることができる。但し、該非積繊部に存するコア形成材料の坪量は50g/m2以下であることが好ましい。
吸収性コア40は、おむつ1では、図3に示すように、上部吸収層411及び下部吸収層412の全体がコアラップシート45で被覆されている。コアラップシート45としては、各種公知のものを用いることができ、例えばティッシュペーパーのような薄紙や透水性の不織布等が好ましく用いられる。吸収性コア40は、上部吸収層411と下部吸収層412とを、それぞれ別々にコアラップシート45で被覆した後、両者を積層したものであっても良い。この場合、上部吸収層411を被覆するコアラップシート45と下部吸収層412を被覆するコアラップシート45との間は接着しても接着しなくても良い。
吸収性本体5の両側には、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、一対の防漏カフ55,55が形成されている。各防漏カフ55は、吸収性本体5に接合された防漏カフ形成用シート56、該防漏カフ形成用シート56の自由端近傍に伸長状態で固定された防漏カフ形成用の弾性部材57、及び各防漏カフ55の固定端と自由端との間に伸長状態で固定された防漏カフ中間弾性部材58を備えている。図3に示す例では、防漏カフ形成用シート56として、所定幅の帯状の撥水性シートの1枚を、その長手方向に沿って二つ折りして、相対向する層間をホットメルト型接着剤又は部分的な熱シール若しくは超音波シール等で接合した2層構造のシートを用いている。前述した弾性部材57及び防漏カフ中間弾性部材58は、この2層構造シートの層間に伸長状態で固定されている。
吸収体4を覆う表面シート2は、図3に示すように、吸収体4(吸収性コア40)の縦方向Xに沿う両側部にて外装体10側(非肌対向面側)に巻き下げられている。表面シート2は、外装体10側(非肌対向面側)に巻き下げられることで吸収体4の縦方向Xに沿う両側部を被覆している。吸収体4(吸収性コア40)の縦方向Xに沿う両側部を巻き下げて被覆することで、吸収体4(吸収性コア40)の該両側部の肌対向面側への良好な起立性が得られる。尚、起立性とは、起立し易さを意味する。表面シート2は、おむつ1では、吸収体4の両側部にて巻き下げられた縦方向Xに沿う両側端部21,21が吸収体4の非肌対向面側において、裏面シート3及び防漏カフ形成用シート56にヒートシール接着材等の接合手段により接合され固定されている。
吸収性本体5を固定する外装体10は、上述したように、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、腹側領域A、股下領域C及び背側領域Bに亘っている。外装体10は、外層シート11、内層シート12及び各領域でギャザーを形成する1本又は複数本(本実施形態では複数本)の弾性部材を有している。以下、外装体10が有する弾性部材について説明する。
外装体10は、おむつ1では、図1に示すように、ウエスト開口部7に沿って配された1本又は複数本(本実施形態では複数本)のウエスト弾性部材71を備えており、該ウエスト弾性部材71によりウエストギャザー70が形成されている。ウエスト弾性部材71は、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれの一方のサイドシール部Sから他方のサイドシール部Sに亘って横方向Yに伸長状態で外装体10に固定されている。そして、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれの一方のサイドシール部Sと他方のサイドシール部Sとを接合することで、図1に示すように、ウエスト開口部7の全周に亘って実質的に連続した環状のウエストギャザー70が形成されている。ウエスト弾性部材71は、糸状又は帯状であり、外装体10を構成する外層シート11と内層シート12との間に伸長状態でホットメルト型接着剤等の任意の接合手段により固定されている。またウエスト弾性部材71は、おむつ1では、縦方向Xに等間隔を空けて配されている。
また外装体10は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、腹側領域Aのウエストギャザー70の股下領域C側の下端と仮想腹側内方線Yaとの間、及び背側領域Bのウエストギャザー70の股下領域C側の下端と仮想背側内方線Ybとの間それぞれの胴回り部Dに配された1本又は複数本(本実施形態では複数本)の胴回り弾性部材91を備えており、該胴回り弾性部材91により、胴回りギャザー90が形成されている。胴回り弾性部材91は、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれの胴回り部Dにおいて横方向Yに伸長状態で外装体10に固定されている。また胴回り弾性部材91は、吸収性本体5と重なる外装体10の部分において個々複数に分断されており、もはや収縮力を発現しない状態になっている。その為、外装体10には、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれの胴回り部Dにおける吸収性本体5と重なる部分においては胴回りギャザー90が形成されない。これにより、胴回りギャザー90は、図1に示すように、吸収性本体5と重なる外装体10の部分において横方向Yに分割された状態となっている。胴回り弾性部材91は、糸状又は帯状であり、外装体10を構成する外層シート11と内層シート12との間に伸長状態でホットメルト型接着剤等の任意の接合手段により固定されている。また胴回り弾性部材91は、おむつ1では、縦方向Xに等間隔を空けて配されている。
また外装体10は、おむつ1では、図1に示すように、一対のレッグ開口部8,8それぞれの開口周縁部に沿って配された1本又は複数本(本実施形態では3本)の腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bを備えており、該腹側レッグ弾性部材81a及び該背側レッグ弾性部材81bにより一対のレッグギャザー80,80が形成されている。腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bは、糸状又は帯状であり、外装体10を構成する外層シート11と内層シート12との間に伸長状態でホットメルト型接着剤等の任意の接合手段により接続固定されている。また腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bは、おむつ1では、縦方向Xに等間隔を空けて配されている。
腹側レッグ弾性部材81aについて詳述すると、該腹側レッグ弾性部材81aは、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、外装体10における横中心線Ycよりも腹側領域A側に配されている。更に詳述すると、腹側レッグ弾性部材81aは、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、外装体10における腹側領域A側から一方のレッグ開口部8に沿って伸長状態で配され且つ股下領域Cの縦方向Xの中央部にて横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている。また腹側レッグ弾性部材81aは、該外装体10における腹側領域A側から他方のレッグ開口部8に沿って伸長状態で配され且つ該股下領域Cの縦方向Xの中央部にて横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている。腹側レッグ弾性部材81aの横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている部分は、股下領域Cにおける縦方向Xの中央部において、横中心線Ycと仮想腹側内方線Yaとの間で横中心線Yc寄りを通って横方向Yの内方に延びて吸収性本体5と重なるように配されている。好適に、腹側レッグ弾性部材81aの横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている部分は、股下領域Cにおける縦方向Xの中央部において、横中心線Ycと仮想腹側内方線Yaとの間で横中心線Yc寄りを通って横方向Yの内方に延びて吸収性コア40の前述した並列領域R1と重なるように配されている。
同様に背側レッグ弾性部材81bについて詳述すると、該背側レッグ弾性部材81bは、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、外装体10における背側領域Bから股下領域Cに亘って配されている。更に詳述すると、背側レッグ弾性部材81bは、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、外装体10における背側領域B側から一方のレッグ開口部8に沿って伸長状態で配され且つ股下領域Cの縦方向Xの中央部にて横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている。また背側レッグ弾性部材81bは、外装体10における背側領域B側から他方のレッグ開口部8に沿って伸長状態で配され且つ該股下領域Cの縦方向Xの中央部にて横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている。背側レッグ弾性部材81bの横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている部分は、股下領域Cにおける縦方向Xの中央部において、横中心線Ycと仮想腹側内方線Yaとの間で横中心線Yc寄りを通って横方向Yの内方に延びて吸収性本体5と重なっている。好適に、背側レッグ弾性部材81bの横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている部分は、股下領域Cにおける縦方向Xの中央部において、横中心線Ycと仮想腹側内方線Yaとの間で横中心線Yc寄りを通って横方向Yの内方に延びて吸収性コア40の前述した並列領域R1と重なるように配されている。
腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bは、図2に示すように、股下領域Cにおける縦方向Xの中央部の吸収性本体5と重なる部分においては、一対の側部非積繊部44,44から横方向Yの外方では伸長状態で外装体10に固着されている。また腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bは、該一対の側部非積繊部44,44どうしの間では収縮力が発現する状態では配されていない。腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bの収縮力を発現させないようにするには、例えば、腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bを熱により硬化させることもできるが、おむつ1では、腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bを個々複数個に分断することで収縮力を発現しないようにしている。即ち、腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bは、おむつ1では、一対の側部非積繊部44,44どうしの間で分断され、横方向Yに分割された状態となっている。
腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bを一対の側部非積繊部44,44から横方向Yの外方では伸長状態で外装体10に固着させ、一対の側部非積繊部44,44どうしの間では収縮力が発現する状態で配さないことで、吸収性コア40(下部吸収層412)の縦方向Xに沿った両側部の良好な起立性が得られる。
外装体10は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、横中心線Ycと仮想腹側内方線Yaとの間の該外装体10の部分に、横方向Yに伸長した状態で外装体10に固定された1本又は複数本(本実施形態では複数本)の股下弾性部材61を備えており、該股下弾性部材61により横方向Yに伸縮する股下部ギャザー60が形成されている。股下弾性部材61は、外装体10における各レッグ開口部8の外方端部から各側部非積繊部44と重なる部分に亘って、横中心線Ycに沿って配されている。股下弾性部材61は外装体10における各レッグ開口部8の外方端部から各側部非積繊部44と重なる部分に亘って、横中心線Ycに沿って横方向Yにのみ配されていることが好ましく、おむつ1では、横中心線Ycと略平行に、横方向Yにのみ配されている。
股下弾性部材61は、糸状又は帯状であり、外装体10を構成する外層シート11と内層シート12との間に伸長状態でホットメルト型接着剤等の任意の接合手段により接続固定されている。股下弾性部材61の本数としては、吸収性コア40の横方向Yの良好な屈曲性が得られる観点から、好ましくは2本以上、より好ましくは4本以上、好ましくは8本以下、より好ましくは6本以下、好ましくは2本以上8本以下、より好ましくは4本以上6本以下である。
また股下弾性部材61は、図2に示すように、腹側領域A側の胴回りギャザー90を構成する最も股下領域C側の胴回り弾性部材91から横中心線Yc側に間隔を空けて配されている。最も股下領域C側の胴回り弾性部材91と横中心線Ycとの間隔に対する、最も股下領域C側の胴回り弾性部材91と最も腹側領域A側の股下弾性部材61との間隔の割合((最も股下領域C側の胴回り弾性部材91と最も腹側領域A側の股下弾性部材61との間隔/最も股下領域C側の胴回り弾性部材91と横中心線Ycとの間隔)×100)としては、吸収性コア40の良好な屈曲性が得られる観点から、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上、好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下、好ましくは10%以上90%以下、より好ましくは20%以上80%以下である。
また股下弾性部材61は、図2に示すように、横中心線Ycから間隔を空けて腹側領域A側に配されている。横中心線Ycと腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bの吸収性本体5と重なる部分のうちの最も横中心線Yc寄りの腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bとの間隔に対する、横中心線Ycと最も横中心線Yc寄りの股下弾性部材61との間隔の割合((横中心線Ycと最も横中心線Yc寄りの股下弾性部材61との間隔/横中心線Ycと腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bの吸収性本体5と重なる部分のうちの最も横中心線Yc寄りの腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bとの間隔)×100)としては、吸収性コア40の良好な屈曲性が得られる観点から、好ましくは120%以上、より好ましくは200%以上、好ましくは800%以下、より好ましくは600%以下、好ましくは120%以上800%以下、より好ましくは200%以上600%以下である。
また股下弾性部材61を複数設ける場合、複数の股下弾性部材61どうしの縦方向Xの間隔は、等間隔であってもよく、異なる間隔であってもよい。例えば、縦方向Xに徐々に間隔が広くなるようにしてもよい。複数の股下弾性部材61どうしの縦方向Xの間隔(ピッチ)が等間隔の場合、縦方向Xの該間隔としては、吸収性コア40の良好な屈曲性が得られる観点から、腹側領域A側の胴回りギャザー90を構成する胴回り弾性部材91どうしの縦方向Xの間隔の好ましくは1.0倍以上、より好ましくは1.2倍以上である。
股下弾性部材61の伸張倍率としては、吸収性コア40の良好な屈曲性が得られる観点から、150%以上400%以下であることが好ましく、200%以上350%以下であることがさらに好ましい。ここでいう伸張倍率とは、未伸張時の長さをA(mm)、伸張時の長さをB(mm)とした際、次式から求められる値である。
伸張倍率(%)=(B/A)×100
上記おむつ1によれば、着用時の両脚への圧迫感を軽減させると共に、漏れ防止性を高めることができる。具体的には、図2に示すように、おむつ1の各レッグ開口部8の外方端部から各側部非積繊部44と重なる外装体10の部分に横中心線Ycに沿って横方向Yに股下弾性部材61を配することで吸収性コア40の縦方向に沿う両側部が一対の側部非積繊部44,44を折り曲げ起点として起立するため(図4参照)、着用者の両脚から内方に加えられる圧力に対して吸収性コア40が柔軟に変形し易くなる。特に、おむつ1では、股下弾性部材61が横方向Yにのみ配されていることで、着用者の両脚から内方に加えられる圧力に対して吸収性コア40の縦方向に沿う両側部が一層起立し易い。その為、着用者の両脚に加わる抵抗感や違和感等が軽減される。また、一対の側部非積繊部44,44を起点に該吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側部が着用者の肌に向かって起立することにより、良好な横漏れ防止性も得られる。即ち、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1によれば、着用時の脚への圧迫感を軽減させると共に、漏れ防止性を高めることができる。
更に股下弾性部材61の収縮力で中央非積繊部43が形成された吸収性コア40の中央部を縦方向Xに沿って凸状に屈曲させることができる。その為、該中央部を着用者の排尿部に密着させ易くなり、フィット性が向上する。また中央非積繊部43を通って尿が吸収体4や吸収性コア40内にスムーズに吸収されるようになる。特に、吸収性コア40の横方向Yの中央部を高坪量部41とし、該高坪量部41に中央非積繊部43を設けることで、よりフィット性が向上し、且つより多くの尿を高坪量部41でスムーズに吸収させることができるようになる。
また股下弾性部材61は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、各レッグ開口部8の外方端部から各低坪量部42を横断して各側部非積繊部44と重なる部分まで横方向Yの内方向かって配されており、高坪量部41には収縮力を発現する状態では配されていない。収縮力を発現させないようにするには、股下弾性部材61を熱により硬化させることもできるが、おむつ1では、股下弾性部材61を個々複数個に分断することで収縮力を発現しないようにしている。即ち、股下弾性部材61は、おむつ1では、一対の側部非積繊部44,44どうしの間で分断され、横方向Yに分割されている。
股下弾性部材61は、図2に示すように、縦方向Xに空間を空けて並置された全ての股下弾性部材61が中央非積繊部43及び一対の側部非積繊部44,44からなる並列領域R1と重なる外装体10の部分に配されている。つまり、全ての股下弾性部材61が一対の側部非積繊部44,44と重なる外装体10の部分に配されている。股下弾性部材61は、各側部非積繊部44の横方向Yの全域に亘って各側部非積繊部44と重なる外装体10の部分に配されることが好ましいが、各側部非積繊部44の横方向Yの一部に重なる外装体10の部分に配されていればよい。例えば、各側部非積繊部44の横方向Yの長さの半分以上が各側部非積繊部44と重なる外装体10の部分に配されていればよい。
股下弾性部材61が高坪量部41と重なる部分で収縮力を発現しないことで、高坪量部41が捻じれる等の高坪量部41の不要な変形が防止され、フィット性が向上する。また、股下弾性部材61が各レッグ開口部8,8側の外方端部から各低坪量部42を横断して各側部非積繊部44,44と重なる部分まで横方向Yの内方に向かって配されることで、一対の側部非積繊部44,44を折り曲げ起点として低坪量部42,42が起立することで、良好な横漏れ防止性が得られると共にフィット性が向上する。
また股下弾性部材61は、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、横中心線Ycと仮想腹側内方線Yaとの間にのみに存在している。即ち、股下弾性部材61は、おむつ1では、横中心線Ycと仮想背側内方線Ybとの間には配されていない。股下弾性部材61を横中心線Ycと仮想腹側内方線Yaとの間にのみに存在させることで、横中心線Ycよりも腹側領域A側で排尿等の漏れ防止性を図り、背側領域B側では排便等の保持を図ることができるようになる。
腹側レッグ弾性部材81aと背側レッグ弾性部材81bとは、おむつ1では、図2に示すおむつ1の展開且つ伸長状態において、股下領域Cの縦方向Xの中央部において、横中心線Ycよりも腹側領域A側で交差している。交差した腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bは、互いに重なった状態で、横方向Yの内方に向かって伸長状態で配されている。股下弾性部材61は、腹側レッグ弾性部材81aと背側レッグ弾性部材81bとが交差し、重なった状態で内方に向かって配されている部分よりも腹側領域A側に配されている。股下弾性部材61は、股下領域Cの縦方向Xの中央部において、横方向Yの内方に向かって配された腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81b寄りに配されることが好ましい。股下領域Cの縦方向Xの中央部で交差している腹側レッグ弾性部材81a及び背側レッグ弾性部材81bよりも腹側領域A側に股下弾性部材61を配することで、より腹側領域A側で吸収性コア40の縦方向に沿う両側部を起立させることになり、良好な横漏れ防止性が得られる。
また、股下弾性部材61は、図1に示すように、その収縮力が外装体10におけるウエスト開口部7の開口周縁部に伸長状態で固定されるウエスト弾性部材71の収縮力よりも大きい。股下弾性部材61の収縮力をウエスト弾性部材71の収縮力よりも大きくすることで、股下領域Cを上方に引き上げられ、股下領域Cの良好なフィット感が得られる。
ウエスト弾性部材71の収縮力に対する股下弾性部材61の収縮力の割合((股下弾性部材61の収縮力/ウエスト弾性部材71の収縮力)×100%)としては、好ましくは120%以上、より好ましくは150%以上、好ましくは400%以下、より好ましくは300%以下、好ましくは120%以上400%以下、より好ましくは150%以上300%以下である。
次に、おむつ1の形成材料について説明する。
おむつ1の各部の形成材料としては、従来のパンツ型使い捨ておむつの当該部分に用いられる各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布、樹脂フィルムに開孔を形成したもの等を用いることができ、裏面シート3としては、透湿性又は非透湿性の樹脂フィルムや該樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。
吸収性コア40を構成する繊維集合体を構成する繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等を用いることできる。繊維集合体は、空気流に載せて供給した繊維材料を、所定形状の凹部内に吸引して堆積させる積繊工程を経て得られるものが好ましい。繊維材料とともに機能性材料を混合積繊したものであっても良い。機能性材料の保持形態は、2枚の繊維集合体間に挟んで保持する形態や、混合積繊して繊維間に保持させた状態等が挙げられる。繊維及び吸水性ポリマー等の機能性材料は、それぞれ、一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等からなる粒子等が挙げられる。
防漏カフ形成用シート56としては、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド等からなる多層構造の複合不織布、スパンボンド不織布、ヒートボンド不織布、エアスルー不織布等を用いることができる。
ウエスト弾性部材71、胴回り弾性部材91、腹側レッグ弾性部材81a、背側レッグ弾性部材81b及び股下弾性部材61としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、弾性部材71,91,81a,81b,61の形態としては、糸状のもの(糸ゴム等)、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)等が好ましく、特に糸状のものが好ましい。また弾性部材71,91,81a,81b,61の素材としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ウレタン等を挙げることができる。股下弾性部材61を除く各弾性部材71,91,81a,81bの伸張倍率としては、肌に弾性体跡などのトラブルを起こさないことと、脚周りに隙間を生じさせないことを両立するという観点から、160%〜350%であることが好ましく、200%〜340%であることがさらに好ましい。ここでいう伸張倍率とは、上述した股下弾性部材61の伸張倍率(%)を求める方法と同様の方法で求められる値である。
また、胴回り弾性部材91及び股下弾性部材61の収縮力を発現しないように個々を分断するためのカットには、各種公知の切断手段を用いることができる。例えばピンチカッター、ロータリーダイカッター、ヒートシールカッター、超音波カッター、ウォータージェットカッター等を用いることができる。
外装体10を構成する外層シート11及び内層シート12としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、外層シート11及び内層シート12としては、撥水性の不織布等を用いることができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、本実施形態では、より一層の横方向Yの屈曲性を高める観点から、図2に示すように、おむつ1の吸収性コア40に中央非積繊部43及び一対の側部非積繊部44,44を設けたが、本発明のパンツ型使い捨ておむつは、吸収性コア40に一対の側部非積繊部44,44を設けるのみでも吸収性コア40の横方向Yの屈曲性を高めることができる。
また、本実施形態では、図1に示すように、腹側領域A、股下領域C及び背側領域Bに亘る外装体10を有するおむつ1を用いて説明したが、本発明では、外装体が着用者の背側に配される背側シート部材と腹側に配される腹側シート部材とに分割されており、背側シート部材と腹側シート部材とが一対のサイドシール部で接合されて筒状をなしているとともに、吸収性本体が、背側シート部材と腹側シート部材との間に架け渡して固定されている外包材分割タイプのパンツ型使い捨ておむつであっても良い。
また、本実施形態では、図3に示すように、下部吸収層412の肌対向面上に上部吸収層411が積層された2層構造となる部分を高坪量部41としたが、本発明では、高坪量部は単層構造の吸収性コアの一部に設けた肉厚部分であっても良い。また本実施形態では、縦方向Xに沿って厚さ方向に貫通した連続線状の中央非積繊部及び一対の側部非積繊部を用いたが、本発明では、連続線状のものに代えて、部分的に不連続な部分を有する中央非積繊部及び一対の側部非積繊部を用いても良い。
1 パンツ型使い捨ておむつ
4 吸収体
40 吸収性コア
41 高坪量部
42 低坪量部
411 上部吸収層
412 下部吸収層
43 中央非積繊部
44 側部非積繊部
5 吸収性本体
60 股下部ギャザー
61 股下弾性部材
7 ウエスト開口部
70ウエストギャザー
8 レッグ開口部
80 レッグギャザー
81a 腹側レッグ弾性部材
81b 背側レッグ弾性部材
10 外装体
A 腹側領域
B 背側領域
C 股下領域
AS 外装体の腹側領域側の両側縁部
BS 外装体の背側領域側の両側縁部
S サイドシール部
Sa 腹側領域側のサイドシール部の股下領域側の内方端
Sb 背側領域側のサイドシール部の股下領域側の内方端
Ya 仮想腹側内方線
Yb 仮想背側内方線
Yc 横中心線

Claims (8)

  1. 着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、該着用者の腹側に配される腹側領域、股間部に配される股下領域及び背側に配される背側領域に亘る外装体と、該外装体の肌対向面側に固定された吸収性コアを有する吸収性本体とを備え、前記腹側領域における前記外装体の両側縁部と前記背側領域における前記外装体の両側縁部とが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記一対のレッグ開口部それぞれの開口周縁部に沿って配された腹側レッグ弾性部材及び背側レッグ弾性部材により一対のレッグギャザーが形成されており、
    前記パンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態において、
    前記吸収性コアは、該吸収性コアの縦方向に沿う両側部に厚さ方向に貫通する一対の側部非積繊部を有し、該一対の側部非積繊部が、前記腹側領域側の前記一対のサイドシール部の前記股下領域側の内方端どうしを結んだ仮想腹側内方線と、前記背側領域側の前記一対のサイドシール部の前記股下領域側の内方端どうしを結んだ仮想背側内方線との間に、縦方向に延びて配されており、
    前記使い捨ておむつを縦方向に二分する横方向に延びる横中心線と前記仮想腹側内方線との間の前記外装体の部分に、腹側レッグ弾性部材及び背側レッグ弾性部材とは別に股下弾性部材が配されており、該股下弾性部材は、横方向に伸長した状態で該外装体に固定され、それによって横方向に伸縮する股下部ギャザーが形成されており、
    前記股下弾性部材は、前記外装体における一方の前記レッグ開口部の外方端部から他方の前記レッグ開口部の外方端部に亘って、各前記側部非積繊部と重なるように、前記横中心線に沿って直線状に配されており、
    前記腹側レッグ弾性部材は、前記外装体における前記腹側領域側から一方の前記レッグ開口部に沿って伸長状態で配され且つ前記股下領域の縦方向の中央部にて横方向の内方に向かって伸長状態で配され、更に、該外装体における前記腹側領域側から他方の前記レッグ開口部に沿って伸長状態で配され且つ該股下領域の縦方向の中央部にて横方向の内方に向かって伸長状態で配されており、
    前記背側レッグ弾性部材は、前記外装体における前記背側領域側から一方の前記レッグ開口部に沿って伸長状態で配され且つ前記股下領域の縦方向の中央部にて横方向の内方に向かって伸長状態で配され、更に、該外装体における前記背側領域側から他方の前記レッグ開口部に沿って伸長状態で配され且つ該股下領域の縦方向の中央部にて横方向の内方に向かって伸長状態で配されており、
    前記腹側レッグ弾性部材及び前記背側レッグ弾性部材は、前記股下領域における縦方向の中央部の前記吸収性本体と重なる部分においては、該一対の側部非積繊部から横方向の外方では伸長状態で前記外装体に固着され、該一対の側部非積繊部どうしの間では収縮力が発現する状態では配されていない、パンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記吸収性コアは、横方向の中央部に縦方向に延在する高坪量部と、該高坪量部の縦方向に沿う両側外方に配される前記一対の側部非積繊部よりも横方向の外方に配され該高坪量部より低坪量の一対の低坪量部とを有しており、
    前記パンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態において、
    前記股下弾性部材は、各前記レッグ開口部側の外方端部から各前記低坪量部を横断して各前記側部非積繊部と重なる部分まで横方向に配されており、前記高坪量部と重なる部分には収縮力を発現する状態では配されていない、請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記吸収性コアは、横方向の中央部に、該吸収性コアの縦方向に沿って厚さ方向に貫通した中央非積繊部を有する、請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収性コアは、上部吸収層と、該上部吸収層よりも横方向に長い下部吸収層とを有する2層構造に形成されており、
    前記下部吸収層に前記一対の側部非積繊部が形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記パンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態において、
    前記股下弾性部材は、前記横中心線と前記仮想腹側内方線との間にのみに存在する、請求項1〜4の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記パンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態において、
    前記腹側レッグ弾性部材と前記背側レッグ弾性部材とは、前記股下領域の縦方向の中央部において、前記横中心線よりも前記腹側領域側で交差しており、
    前記股下弾性部材は、前記腹側レッグ弾性部材と前記背側レッグ弾性部材とが交差している部分よりも前記腹側領域側に配されている、請求項1〜の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前記吸収性本体は、前記吸収性コアの肌対向面を覆う表面シートを備え、
    前記表面シートは、前記吸収性コアの縦方向に沿う両側部にて前記外装体側に巻き下げられており、該両側部を被覆している、請求項1〜の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 前記股下弾性部材の収縮力は、前記外装体における前記ウエスト開口部の開口周縁部に伸長状態で固定されるウエスト弾性部材の収縮力よりも大きい、請求項1〜の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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