JP6083893B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP6083893B2
JP6083893B2 JP2012273013A JP2012273013A JP6083893B2 JP 6083893 B2 JP6083893 B2 JP 6083893B2 JP 2012273013 A JP2012273013 A JP 2012273013A JP 2012273013 A JP2012273013 A JP 2012273013A JP 6083893 B2 JP6083893 B2 JP 6083893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
fixed
main body
diaper
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012273013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014117349A (ja
Inventor
優輔 浦山
優輔 浦山
佐藤 信也
信也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2012273013A priority Critical patent/JP6083893B2/ja
Publication of JP2014117349A publication Critical patent/JP2014117349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6083893B2 publication Critical patent/JP6083893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来、尿や軟便の横漏れを防ぐ為に、吸収性本体の両側部に、弾性部材の収縮力により立ち上がる所謂立体ギャザー及びレッグギャザーを設けた使い捨ておむつ等の吸収性物品が知られている。一般的に、該立体ギャザー及び該レッグギャザーは、撥水性の不織布を用いて形成されており、通気性、柔軟性及び防漏性が求められる。
立体ギャザー及びレッグギャザーを設けた使い捨ておむつとして、本出願人は、先に、撥水性のシートを折り返し、折り返したシート間に伸長状態の弾性部材を配して立ち上がる立体ギャザー部及びレッグフラップ部を形成した使い捨ておむつを提案した(特許文献1参照)。
また、所謂立体ギャザー及びレッグギャザーを設けた使い捨ておむつとして、例えば、特許文献2には、ファブリック層を折り返し、折り返した層間に伸長状態の弾性部材を配して立ち上がる封じ込めフラップ部分(立体ギャザー相当)及び脚ガセット部分(レッグギャザー相当)を形成した使い捨ておむつが記載されている。
特開2007−20658号公報 特表2001−520082号公報
しかし、特許文献1に記載のおむつの備える立体ギャザー部は、折り返したシート間全体が接合して一体化して形成されている。その為、尿や軟便等の体液が溜まり易い立体ギャザー部の根元部分に、体液が溜まると、立体ギャザー部を構成する2枚相当のシートの撥水性を十分に発揮することが難しく、防漏性及び通気性の観点から、更なる改良の余地があった。
また、特許文献2に記載のおむつの備える脚ガセット部分(レッグギャザー相当)部は、その自由先端部に弾性部材が配されて形成されている。該脚ガセット部分の自由先端部は、最も着用者の肌に当接し易い部分であるため、自由先端部の弾性部材によって着用者に違和感を与えてしまう。
したがって、本発明の課題は、通気性、防漏性及び柔軟性の高い立体ギャザー及びレッグギャザーを設けた使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート及び両シートの間に介在された液保持性の縦長の吸収体を有する吸収性本体の長手方向に沿う両側部それぞれに、弾性部材の収縮力によって、立体ギャザー及びレッグギャザーが形成される使い捨ておむつであって、前記立体ギャザー及び前記レッグギャザーは、前記吸収性本体の前記表面シートの長手方向に沿う両側部それぞれに長手方向に延在する固定部を介して配設固定された、疎水性のサイドシートから形成され、前記サイドシートは、一枚のシート部材からなり、該シート部材の幅方向内方側においては、その内方端部が、前記固定部の位置まで該シート部材の外面側に折り返され、折り返されたシート部材間の折り返しの頂部近傍に、長手方向に伸長状態の複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定されており、該シート部材の幅方向外方側においては、その外方端部が、前記固定部の位置まで該シート部材の外面側に折り返され、折り返されたシート部材間に折り返しの頂部から間隔を空けて、該固定部寄りに、長手方向に伸長状態の複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材が配設固定されて形成されており、前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向内方側には、該固定部寄りに、弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていない立体ギャザー側非接合領域が形成されており、前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向外方側には、前記折り返しの頂部から空けた間隔に弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていないレッグギャザー側非接合領域が形成されており、前記サイドシートの前記レッグギャザー側非接合領域は、前記吸収性本体の幅方向で最も外側に位置している使い捨ておむつを提供するものである。
本発明によれば、通気性、防漏性及び柔軟性の高い立体ギャザー及びレッグギャザーを設けた使い捨ておむつが提供される。
図1は、本発明の第1実施形態である使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつを展開して伸長させた状態を、表面シート側から見た展開平面図である。 図3は、図2のI−I線断面図である。 図4は、図2のII−II線断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態である使い捨ておむつの股下部における断面図である(図3相当図)。
以下、本発明を、その好ましい第1実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、おむつ1Aともいう)は、図2に示すように、液透過性の表面シート21、液難透過性の裏面シート22及びそれらシート21,22の間に介在された液保持性の縦長の吸収体23を有する吸収性本体2を備えている。おむつ1Aは、図2に示すように、吸収性本体2、並びに吸収性本体2の長手方向の両端部2a,2bを架け渡して固定する着用者の腹側に配される腹側シート部材3A及び背側に配される背側シート部材3Bを具備し、腹側シート部材3Aのおむつ縦方向に沿う両側部3a,3aと該背側シート部材3Bの両側部3b,3bとが接合されて、図1に示すように、一対のサイドシール部4、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成される所謂パンツ型使い捨ておむつである。
また、おむつ1Aは、図3に示すように、吸収性本体2の長手方向に沿う両側部2s,2sそれぞれに、弾性部材の収縮力によって、立体ギャザーTG及びレッグギャザーLGが形成されるおむつである。以下、具体的に説明する。
おむつ1Aは、図1及び図2に示すように、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有している。ここで、おむつ1Aの縦方向は、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向(図中のY方向)であり、展開して伸長させた状態の吸収性本体2の長手方向と同方向である。また、おむつ1Aの幅方向は、Y方向に直交する方向(図中のX方向)であり、吸収性本体2の幅方向と同方向である。従って以下の説明においては、おむつの縦方向又は該おむつの吸収性本体2の長手方向に対応する方向を単にY方向、おむつの幅方向又は該おむつの吸収性本体2の幅方向に対応する方向を単にX方向ともいう。また、おむつやおむつの構成部材における内面とは、着用時に、着用者の肌側に向けられる面であり、おむつやおむつの構成部材における外面とは、着用時に、着用者の肌とは反対側に向けられる面である。
吸収性本体2は、図2及び図3に示すように、吸収体23の内面側(図3中P側)に表面シート21を配し、吸収体23の外面側(図3中Q側)に裏面シート22を配して形成されている。表面シート21は、図3に示すように、X方向の幅が小さい以外は、裏面シート22と同様の平面視形状を有している。裏面シート22は、おむつ1Aにおいては、液難透過性(撥水性を含む)の防漏シート22aと、該防漏シート22aの外面側(図3中Q側)に固定された防漏シート22aよりも幅狭の外層不織布22bとを有している。防漏シート22aと外層不織布22bとは外層接着剤層51を介して一体的に接合されている。外層不織布22bは、図3に示すように、X方向の幅が狭い以外は、防漏シート22aと同様の平面視形状を有している。外層不織布22bの存在により、おむつ外面の肌触りが良好となる。防漏シート22aは、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、そのY方向に沿う両側部22as,22asが、後述する複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26の内の最も固定部27寄り(中央線CL寄り)の弾性部材26sの位置まで延在している。
表面シート21、防漏シート22a及び外層不織布22bは、それぞれのX方向の幅が、吸収体23のX方向の幅より広い。表面シート21及び防漏シート22aは、Y方向の長さが、吸収体23のY方向の長さより長い。
おむつ1Aは、図2に示すように、吸収性本体2の長手方向中央線CLに対して左右対称に形成されている。そのため、以下に説明する吸収性本体2の側部2sに形成される立体ギャザーTG及びレッグギャザーLGの形態については、主に図2及び図3の左側を例に説明するが、右側についても左右対称となる以外は同様である。
立体ギャザーTG及びレッグギャザーLGは、図3に示すように、吸収性本体2の表面シート21のY方向に沿う両側部21s,21sそれぞれにY方向に延在する固定部27を介して配設固定された、疎水性のサイドシート24から形成されている。サイドシート24は、図3に示すように、吸収性本体2の表面シート21の側部21sの内面上、即ち、吸収体23のY方向に沿う両側縁部からX方向外方に延在する表面シート21の内面(図3中P側)上に、各種公知の方法により接着剤を塗工したり、各種公知の方法により互いに融着加工したりして形成される固定部27を介して、吸収性本体2の全長に亘って配されている。該固定部27は、サイドシート24と吸収性本体2の全長に亘って配されている。
サイドシート24は、図3に示すように、一枚の疎水性のシート部材からなり、該シート部材の幅方向内方側(中央線CL側)においては、その内方端部24Iが、固定部27の位置までシート部材の外面側(図3中Q側)に折り返され、折り返されたシート部材間の折り返しの頂部24T1近傍に、長手方向(Y方向)に伸長状態の複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材25が配設固定されて形成されている。ここで、頂部24T1近傍に複数本の弾性部材25が配されているとは、実質的には、折り返しの頂部24T1先端に、複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材25の内の一本が配されており、該先端から所定の間隔を空けて複数本の弾性部材25が間欠的に配されていることを意味する。立体ギャザー形成用の弾性部材25は、1本以上5本以下配されていることが好ましく、おむつ1Aにおいては2本配されている。複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材25が配設固定された領域は、図3に示すように、領域25Tとなっている。
また、サイドシート24は、図3に示すように、一枚の疎水性のシート部材からなり、該シート部材の幅方向外方側においては、その外方端部24Oが、固定部27の位置までシート部材の外面側(図3中Q側)に折り返され、折り返されたシート部材間に折り返しの頂部24T2から間隔Sを空けて、固定部27寄りに、長手方向(Y方向)に伸長状態の複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26が配設固定されて形成されている。サイドシート24は、おむつ1Aにおいては、外方端部24Oが、図3に示すように、固定部27の位置を越えて中央線CL寄りに延在し、裏面シート22の防漏シート22aと外層不織布22bとの間に配され形成されている。防漏シート22aと外層不織布22bとの間に配されたサイドシート24を形成するシート部材は、外層接着剤層51により外層不織布22bに接着されており、内層接着剤層52により防漏シート22aに接着されている。レッグギャザー形成用の弾性部材26は、間欠的に複数本の配されており、具体的には、1本以上5本以下配されていることが好ましく、おむつ1Aにおいては2本配されている。複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26が配設固定された領域は、図3に示すように、領域26Tとなっている。
以上のように一枚のシート部材を折り返して形成されたサイドシート24について更に詳述すると、図3に示すように、サイドシート24における固定部27よりもX方向内方側には、該固定部27寄り(中央線CL寄り)に、弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていない立体ギャザー側非接合領域28Tが形成されている。立体ギャザー側非接合領域28Tは、サイドシート24のY方向の全長に亘って形成されている。立体ギャザー側非接合領域28Tにおいては、折り返された疎水性のシート部材どうしの間に、空気層が形成され易くなっている。このような立体ギャザー側非接合領域28Tが、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、サイドシート4における固定部27と立体ギャザー形成用の弾性部材25が配設固定された領域25Tとの間に亘って延在している。即ち、おむつ1Aのサイドシート24は、図3に示すように、固定部27と領域25Tとの間が、全て立体ギャザー側非接合領域28Tとなっている。
また、図3に示すように、サイドシート24における固定部27よりもX方向外方側には、折り返しの頂部24T2から空けた間隔Sに弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていないレッグギャザー側非接合領域28Lが形成されている。レッグギャザー側非接合領域28Lは、サイドシート24のY方向の全長に亘って形成されている。即ち、サイドシート24のX方向外方側は、図3に示すように、折り返しの頂部24T2とレッグギャザー形成用の弾性部材26が配設固定された領域26Tとの間が、レッグギャザー側非接合領域28Lとなっている。レッグギャザー側非接合領域28Lにおいては、折り返された疎水性のシート部材どうしの間に、空気層が形成され易くなっている。
以上のように形成されたサイドシート24は、サイドシート24のレッグギャザー側非接合領域28Lが、図3に示すように、吸収性本体2の幅方向(X方向)で最も外側に位置している。即ち、吸収性本体2においては、レッグギャザーの先端側となるサイドシート24のレッグギャザー側非接合領域28Lが、図3に示すように、裏面シート22(防漏シート22a,外層不織布22b)よりもX方向外方に延出しており、最もX方向の外方まで延出している。
折り返して形成されたサイドシート24の幅方向(X方向)の長さW1に対する間隔S(レッグギャザー側非接合領域28L)の幅W2の割合(W2/W1)(図2参照)は、弾性部材による物理刺激低減の観点から、5%以上が好ましく、8%以上が更に好ましく、また40%以下が好ましく、30%以下が更に好ましく、具体的には5%以上40%以下であることが好ましく、8%以上30%以下であることが更に好ましい。具体的には、間隔Sの幅W2は、前述の割合と同様の観点から、3mm以上が好ましく、5mm以上が更に好ましく、25mm以下が好ましく、20mm以下が更に好ましく、具体的には3mm以上25mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下であることが更に好ましい。
間隔S(レッグギャザー側非接合領域28L)の幅W2は、図3に示すように、複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26が配設固定された領域26Tの幅W4よりも、弾性部材による物理刺激低減および外観の演出の観点から、広いことが好ましく、幅W2に対する幅W4の割合(W4/W2)は、10%以上が好ましく、20%以上が更に好ましく、また90%以下が好ましく、75%以下が更に好ましく、具体的には10%以上90%以下であることが好ましく、20%以上75%以下であることが更に好ましい。
間隔S(レッグギャザー側非接合領域28L)の幅W2は、図3に示すように、固定部27のX方向の外方端と複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26が配設固定された領域26TのX方向の外方端との間の間隔W5よりも、防漏性向上の観点から、狭いことが好ましく、幅W2に対する間隔W5の割合(W5/W2)は、100%以上が好ましく、200%以上が更に好ましく、また500%以下が好ましく、400%以下が更に好ましく、具体的には100%以上500%以下であることが好ましく、200%以上400%以下であることが更に好ましい。
間隔S(レッグギャザー側非接合領域28L)の幅W2は、図3に示すように、固定部27のX方向の外方端と複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26が配設固定された領域26TのX方向の内方端との間の間隔W6よりも、弾性部材による物理刺激低減および外観の演出の観点から、広いことが好ましく、幅W2に対する間隔W6の割合(W6/W2)は、25%以上が好ましく、50%以上が更に好ましく、また99%以下が好ましく、90%以下が更に好ましく、具体的には25%以上99%以下であることが好ましく、50%以上90%以下であることが更に好ましい。
折り返して形成されたサイドシート24の幅方向(X方向)の長さW1に対する立体ギャザー側非接合領域28Tの幅W3の割合(W3/W1)(図3参照)は、防漏性担保の観点から、15%以上が好ましく、25%以上が更に好ましく、また50%以下が好ましく、45%以下が更に好ましく、具体的には15%以上50%以下であることが好ましく、25%以上45%以下であることが更に好ましい。具体的には、立体ギャザー側非接合領域28Tの幅W3は、前述の割合と同様の観点から、10mm以上が好ましく、15mm以上が更に好ましく、35mm以下が好ましく、30mm以下が更に好ましく、具体的には10mm以上35mm以下が好ましく、15mm以上30mm以下であることが更に好ましい。
以上のように形成されたサイドシート24は、着用時には、図3に示すように、立体ギャザー形成用の弾性部材25の収縮力によって、サイドシート24の固定部27よりもX方向内方側が立体ギャザーとなる。具体的には、サイドシート24の固定部27よりもX方向内方側の折り返しの頂部24T1が表面シート21から離間して立体ギャザーを形成する。それと共に、レッグギャザー形成用の弾性部材26の収縮力によって、サイドシート24の固定部27よりもX方向外方側がレッグギャザーとなる。
上述したように、おむつ1Aは、図1及び図2に示すように、パンツ型使い捨ておむつであり、着用者の腹側に配される腹側シート部材3Aと、着用者の背側に配される背側シート部材3Bとに、前述の吸収性本体2を架け渡して固定して形成されている。以下、更に具体的に説明する。
腹側シート部材3Aは、おむつ1Aの展開且つ伸長状態(図2参照)において、X方向に横長の長方形状をなしている。背側シート部材3Bも、同様に、X方向に横長の長方形状をなしている。腹側シート部材3Aと背側シート部材3Bとは、図2に示すように、同形同大であり、おむつ縦方向(Y方向)の長さが均一であり、おむつ幅方向(X方向)の長さも均一である。腹側シート部材3Aと背側シート部材3Bとは、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、同形同大であり、Y方向の長さが均一であり、X方向の長さも均一である。
吸収性本体2は、図2に示すように、Y方向の一端部2a側が腹側シート部材3AのX方向の中央領域に接着剤を介して固定され、Y方向の他端部2b側が背側シート部材3BのX方向の中央領域に接着剤を介して固定されている。また、おむつ1Aは、腹側シート部材3AのX方向の全長に亘る腹側シート部材3Aよりも幅狭(Y方向の長さが短い)の横長の長方形状の被覆シート36Aを備え、背側シート部材3BのX方向の全長に亘る背側シート部材3Bよりも幅狭(Y方向の長さが短い)の横長の長方形状の被覆シート36Bを備えている。被覆シート36Aは、図2に示すように、吸収性本体2の一端部2aを覆って、腹側シート部材3AのX方向の全長に亘って接着剤を介して固定されている。また、被覆シート36Bは、被覆シート36Aと同様に、図2に示すように、吸収性本体2の他端部2bを覆って、背側シート部材3BのX方向の全長に亘って接着剤を介して固定されている。このように、吸収性本体2の一端部2a及び他端部2bが、被覆シート36A,36Bで覆われているので、肌触りが良くなる。
そして、腹側シート部材3AのY方向に沿う両側部3a,3aと、背側シート部材3BのY方向に沿う両側部3b,3bとが接合されていることによって、図1に示すように、おむつ1Aに、一対のサイドシール部4,4が形成されている。この接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等の公知の接合方法が用いられる。また、この接合によって、図1に示すように、サイドシール部4,4が形成されると共に、おむつ1Aに、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成される。
おむつ1Aにおける腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bは、何れも、図4に示すように、おむつの外面をなす外層シート31と、外層シート31の内面側に配された内層シート32と、両シート31,32間に配された複数本の糸状の本体弾性部材33とを備えており、外層シート31と内層シート32との間に、X方向に伸長状態の本体弾性部材33をY方向に間隔を空けて複数本配して形成されている。具体的には、腹側シート部材3Aにおいては、外層シート31と内層シート32との間に、腹側シート部材3Aの両側部3a,3aに対応する位置に、接着剤(不図示)が塗布されており、X方向に伸長状態の本体弾性部材33の両端部分が外層シート31と内層シート32との間に固定されている。また、外層シート31と内層シート32との間には、吸収性本体2の一端部2a側の両側部2s,2sに対応する位置に、接着剤(不図示)が塗布されており、伸長状態の本体弾性部材33が外層シート31と内層シート32との間に固定されている。背側シート部材3Bにおいても、腹側シート部材3Aと同様に、外層シート31と内層シート32との間に、背側シート部材3Bの両側部3b,3bに対応する位置に、接着剤(不図示)が塗布されており、X方向に伸長状態の本体弾性部材33の両端部分が外層シート31と内層シート32との間に固定されている。また、外層シート31と内層シート32との間には、吸収性本体2の他端部2b側の両側部2s,2sに対応する位置に、接着剤(不図示)が塗布されており、伸長状態の本体弾性部材33が外層シート31と内層シート32との間に固定されている。
伸長状態の本体弾性部材33は、上述した接着剤以外の部位においては、外層シート31及び内層シート32の何れにも固定されていない。また、外層シート31と内層シート32との間は、図4に示すように、Y方向に間隔を空けて配された本体弾性部材33どうしの間毎に配された多数の接合部34により接合されている。この接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合方法が用いられる。おむつ1Aにおいては、おむつ1のY方向に間欠的に直列配置されてなる接合部34の接合部列が、おむつ1のX方向に複数列形成されている。このように外層シート31及び内層シート32が形成されているので、柔らかさが向上して肌触り等が向上する他、ムレ防止性にも優れている。また、おむつ1Aにおいては、吸収性本体2と重なる領域に位置する複数本の糸状の本体弾性部材33は、それぞれが個々複数個に分断されており、細かく分断された本体弾性部材33は、もはや収縮力を殆ど有しない状態となっており、吸収性本体2と重なる領域に弱機能化領域を形成している。
外層シート31と内層シート32とは、一枚のシート部材を、例えばウエスト開口部WOの周縁に沿って内面側(図4中P側)に折り返して形成されたものでも、別個独立した二枚のシート部材であってもよく、おむつ1Aにおいては、別個独立した二枚のシート部材から形成されている。
以上のように形成された腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bの一方には、図2及び図4に示すように、複数本の本体弾性部材33の内の最も下方に位置する本体弾性部材33dよりも下方に延出する延出部35が形成されている。おむつ1Aにおいては、腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bそれぞれに、延出部35A,35Bが形成されている。図2に示すように、おむつ1Aにおいては、腹側シート部材3A側の延出部35Aの延出長さ(Y方向の長さ)と、前記背側シート部材側の延出部の延出長さ(Y方向の長さ)とが同じである。延出部35A,35Bは、本体弾性部材33が配されていない部分であり、腹側シート部材3A又は背側シート部材3BのX方向の全長に亘って配されている。
おむつ1Aの延出部35は、その延出先端部分35Tが、外層シート31及び内層シート31の内の一方の1枚のシート部材から形成されている。具体的には、背側シート部材3B側の延出部35Bは、おむつ1Aにおいては、図4に示すように、その延出先端部分35BTが、外層シート31及び内層シート31の内の外層シート31の1枚から形成されている。言い換えれば、外層シート31のY方向の長さが、内層シート31のY方向の長さよりも長く、そのような外層シート31及び内層シート31を重ね合わせて背側シート部材3Aを形成している。そのため、背側シート部材3B側の延出部35Bが、外層シート31及び内層シート31の二枚の部分と外層シート31の一枚の部分とで形成される。腹側シート部材3A側の延出部35Aも、背側シート部材3B側の延出部35Bと同様である。
背側シート部材3BのY方向の長さL1に対する延出部35BのY方向の長さL2の割合(L2/L1)(図2参照)は、物理刺激低減及び外観の演出の観点から、1%以上が好ましく、5%以上が更に好ましく、また25%以下が好ましく、20%以下が更に好ましく、具体的には1%以上25%以下であることが好ましく、5%以上20%以下であることが更に好ましい。具体的には、延出部35BのY方向の長さL2は、前述の割合と同様の観点から、1mm以上が好ましく、5mm以上が更に好ましく、25mm以下が好ましく、20mm以下が更に好ましく、具体的には1mm以上25mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下であることが更に好ましい。腹側シート部材3Aも、背側シート部材3Bと同様である。
おむつ1Aの構成材料について説明する。
吸収性本体2を構成する表面シート21、裏面シート22、吸収体23としては、それぞれ、従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるもの等を、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、親水性且つ液透過性の不織布や立体開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート22としては、防漏シート22aが、液不透過性又は液難透過性(撥水性を含む)の樹脂フィルム、外層不織布22bが、各種製法による不織布(例えば、エアースルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等)からなるものを用いることができる。外層不織布22bは多層構造のものであっても良い。また、吸収体23としては、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアを、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆したもの等を用いることができる。立体ギャザー及びレッグギャザーとなるサイドシート24を形成する疎水性のシート部材としては、フィルム、不織布、織物又はこれらの積層シート等を用いることができる。
腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bそれぞれを構成する外層シート31及び内層シート32としては、従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるもの等を、特に制限なく用いることができ、例えば不織布を用いることができ、不織布の中でも特に柔軟性等の観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層の不織布又は2層以上の積層不織布を用いることができる。また、これらの不織布とフィルムとを一体化したシート部材を用いることもできる。
本体弾性部材33、立体ギャザー形成用の弾性部材25、レッグギャザー形成用の部弾性部材26としては、従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるもの等を、特に制限なく用いることができ、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状ないし紐状の弾性部材を用いることができる。
弾性部材25,26を固定する接着剤としては、従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるもの等を、特に制限なく用いることができ、例えばホットメルト型の接着剤を用いることができる。
腹側シート部材3A又は背側シート部材3Bに配された複数本の本体弾性部材33の内の最も下方に位置する本体弾性部材33dは、その伸長応力が、着用位置のずれを抑制しつつ足回りの可動性を損なわない観点から、複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26それぞれの伸長応力よりも大きい。また、本体弾性部材33dは、その伸長応力が、着用位置のずれを抑制しつつ足回りの可動性を損なわない観点から、複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材25それぞれの伸長応力よりも大きい。具体的には、レッグギャザー形成用の弾性部材26、立体ギャザー形成用の弾性部材25及び本体弾性部材33は、その材料を統一し、その太さを同じにしているが、その伸長率を異ならせて伸長応力を異ならせている。レッグギャザー形成用の弾性部材26、立体ギャザー形成用の弾性部材25及び本体弾性部材33の材料としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。おむつ1Aにおいては、本体弾性部材33dの伸長率をレッグギャザー形成用の弾性部材26の伸長率より高くしており、本体弾性部材33dの伸長応力は、レッグギャザー形成用の弾性部材26の伸長応力に対する比(前者/後者)が、1.1倍以上4倍以下であることが好ましく、1.2倍以上3倍以下であることが更に好ましい。また、おむつ1Aにおいては、本体弾性部材33dの伸長率を立体ギャザー形成用の弾性部材25の伸長率よりも高くしており、本体弾性部材33dの伸長応力は、立体ギャザー形成用の弾性部材25の伸長応力に対する比(前者/後者)が、1.1倍以上4倍以下であることが好ましく、1.2倍以上3倍以下であることが更に好ましい。尚、伸長率は、自然長に対する、伸長されて増加した分の長さの割合であり、例えば、長さ10cmのものを20cmに伸長するとその伸長率は100%とされる。
また、最も下方に位置する本体弾性部材33dを除く複数本の本体弾性部材33は、その伸長応力が、着用位置のずれを抑制しつつ足回りの可動性を損なわない観点から、レッグギャザー形成用の弾性部材26の伸長応力よりも大きく、立体ギャザー形成用の弾性部材25の伸長応力よりも大きいことが好ましい。
上述した本発明の第1実施形態のおむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Aは、図3に示すように、着用時には、弾性部材25,26の収縮力によって、立体ギャザーTG及びレッグギャザーLGが形成される。そして、立体ギャザーTGとなるサイドシート24のX方向内方側においては、固定部27寄りの部分、即ち立体ギャザーTGの根元部分に、立体ギャザー側非接合領域28Tが形成されている。立体ギャザー側非接合領域28Tには、折り返された疎水性のシート部材どうしの間に、空気層が形成され易くなっており、立体ギャザーTGの通気性及び柔軟性が向上すると共に、2枚相当のシート部材の疎水性を十分に発揮することができるので、防漏性が向上する。また、レッグギャザーLGとなるサイドシート24のX方向外方側においては、折り返しの頂部24T2からの間隔Sに、レッグギャザー側非接合領域28Lが形成されている。そして該レッグギャザー側非接合領域28Lが、図3に示すように、吸収性本体2の幅方向(X方向)で最も外側に位置しており、最も着用者の肌に当接し易くなっている。レッグギャザー側非接合領域28Lには、折り返された疎水性のシート部材どうしの間に、空気層が形成され易くなっているので、着用者に違和感を与え難く、レッグギャザーLGの通気性はもちろん、肌に優しく柔軟性が向上する。
また、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、立体ギャザーTGとなるサイドシート24のX方向内方側に関し、固定部27と立体ギャザー形成用の弾性部材25が配設固定された領域25Tとの間が、全て立体ギャザー側非接合領域28Tとなっている。その為、尿や経血等の体液が多量であったとしても、防漏性が向上しており、横漏れを防止することができる。
また、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、裏面シート22の防漏シート22aの側部22asが、X方向外方に固定部27を越えて延在しており、サイドシート24を形成するシート部材の外方端部24Oが、裏面シート22の防漏シート22aと外層不織布22bとの間に配されている。その為、尿や経血等の体液が固定部27を越えて広がることを防止でき、防漏性が向上する。
また、おむつ1Aにおいては、図1に示すように、着用時、吸収性本体2の幅方向(X方向)で最も外側に位置するレッグギャザー側非接合領域28Lと、腹側シート部材3Aの延出部35Aと、背側シート部材3Bの延出部35Bとによって、着用者の脚回りが取り囲まれるようになっている。その為、着用者が脚を広げたとしても、脚回りに食い込み難く、着用性が向上する。
また、おむつ1Aにおいては、図4に示すように、延出部35(腹側シート部材3Aの延出部35A及び背側シート部材3Bの延出部35B)の延出先端部分35Tが、外層シート31及び内層シート31の内の一方の1枚のシート部材から形成されている。その為、肌触りが良く、着用性が向上する。
次に、本発明の第2実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」とも言う。)について、図5に基づいて説明する。
第2実施形態のおむつ1Bについては、第1実施形態のおむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
おむつ1Bの吸収性本体2においては、図5に示すように、サイドシート24における固定部27よりも幅方向(X方向)内方側に関し、立体ギャザー側非接合領域28Tと立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域25Tとの間に、折り返されたシート部材間が固定された固定領域29Tが形成されている。即ち、図5に示すように、サイドシート24の幅方向(X方向)内方側には、固定部27寄り(中央線CL寄り)に立体ギャザー側非接合領域28Tが形成されており、折り返しの頂部24T1先端に立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域25Tが形成されており、立体ギャザー側非接合領域28Tと領域25Tとの間に固定領域29Tが形成されている。固定領域29Tは、サイドシート24のY方向の全長に亘って形成されている。
固定領域29Tは、折り返されたシート部材間を間欠的に散点状に配した複数の融着部(不図示)によって接合して形成されている。尚、隣り合う融着部(不図示)同士の間のシート部材間は、接合されておらず、空気層を形成し易くなっている。
おむつ1Bにおいては、折り返して形成されたサイドシート24の幅方向(X方向)の長さW1に対する立体ギャザー側非接合領域28Tの幅W3の割合(W3/W1)(図5参照)は、防漏性担保の観点から、1%以上が好ましく、5%以上が更に好ましく、また16%以下が好ましく、11%以下が更に好ましく、具体的には1%以上16%以下であることが好ましく、5%以上11%以下であることが更に好ましい。具体的には、立体ギャザー側非接合領域28Tの幅W3は、前述の割合と同様の観点から、1mm以上が好ましく、3mm以上が更に好ましく、10mm以下が好ましく、7mm以下が更に好ましく、具体的には1mm以上10mm以下が好ましく、3mm以上7mm以下であることが更に好ましい。
また、折り返して形成されたサイドシート24の幅方向(X方向)の長さW1に対する固定領域29Tの幅W7の割合(W7/W1)(図5参照)は、立体ギャザーの起立性担保の観点から、5%以上が好ましく、10%以上が更に好ましく、また50%以下が好ましく、40%以下が更に好ましく、具体的には5%以上50%以下であることが好ましく、10%以上40%以下であることが更に好ましい。具体的には、固定領域29Tの幅W7は、前述の割合と同様の観点から、3mm以上が好ましく、5mm以上が更に好ましく、30mm以下が好ましく、25mm以下が更に好ましく、具体的には3mm以上30mm以下が好ましく、5mm以上25mm以下であることが更に好ましい。
融着部(不図示)は、その形状に関し、特に制限されず、例えば、円形、楕円形、菱形、三角形、多角形等の任意の形状であってもよい。1個の融着部(不図示)のシールパターン面積は、着用感を損なわないようにする観点から、0.1mm2以上であることが好ましく、0.2mm2以上であることが更に好ましく、また、2mm2以下であることが好ましく、1mm2以下であることが更に好ましく、より具体的には0.1mm2以上2mm2以下であることが好ましく、0.2mm2以上1mm2以下であることが更に好ましい。また、融着部(不図示)は、配置する個数が、着用感を損なわないようにする観点から、 1個/cm2以上であることが好ましく、4個/cm2以上であることが更に好ましく、また、14個/cm2以下であることが好ましく、10個/cm2以下であることが更に好ましく、より具体的には1個/cm2以上14個/cm2以下であることが好ましく、4個/cm2以上10個/cm2以下であることが更に好ましい。
融着部(不図示)は、例えばヒートシール、超音波シール、高周波シール、又はこれらの2種以上の組み合わせ等を用いて形成することができる。おむつ1Bの融着部(不図示)の形成パターンは、上述のように、散点状に配されたドットパターンであるが、それに制限されるものではなく、例えば、線状の融着部がY方向等に1本又は複数本形成される線状パターンや、格子状パターン等であってもよい。また、2種以上のシールパターンを併用してもよい。
上述した本発明の第2実施形態のおむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
第2実施形態のおむつ1Bの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aの効果と同様であり、おむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
おむつ1Bは、図5に示すように、サイドシート24における固定部27よりも幅方向(X方向)内方側において、立体ギャザー側非接合領域28Tと立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域25Tとの間に、シート部材間の固定された固定領域29Tが形成されている。その為、立体ギャザーの剛性が増して身体への追従性が増す効果を奏する。
また、固定領域29Tを形成する複数の融着部(不図示)は、隣り合う融着部(不図示)同士の間のシート部材間が接合されておらず、空気層を形成し易くなっている。その為、融着部(不図示)を設けたとしても、立体ギャザーTGの通気性及び柔軟性が損なわれ難く、体液も通過し難く、防漏性も損なわれ難い。
本発明の使い捨ておむつは、上述の第1実施形態のおむつ1A、上述の第2実施形態のおむつ1Bに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述のおむつ1A,1Bにおいては、図3,図5に示すように、サイドシート24を形成するシート部材の外方端部24Oが、X方向内方に固定部27の位置を越えて延在し、裏面シート22の防漏シート22aと外層不織布22bとの間に配されているが、そのような位置に限らない。即ち、レッグギャザー側非接合領域28Lが、吸収性本体2の幅方向(X方向)で最も外側に位置するように配されていれば、例えば、サイドシート24を形成するシート部材の外方端部24Oが固定部27の位置まで折り返されていればよく、表面シート21の側部21sの内面(図3中P側)上に固定されていてもよい。
また、上述のおむつ1A,1Bにおいては、図1及び図2に示すように、腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bそれぞれに、延出部35A,35Bが形成されているが、何れか一方に延出部35が形成されていればよい。また、腹側シート部材3Aの延出部35A及び背側シート部材3Bの延出部35Bが形成されているとしても、延出長さが異なっていてもよい。
本発明の使い捨ておむつは、おむつ1A,1Bのような、外層体が腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bに分割されたパンツ型使い捨ておむつ以外に、外層体が分割されていないパンツ型使い捨ておむつであってもよく、展開型のファスニングテープを有する使い捨ておむつであってもよい。
上述した実施形態に関し、さらに以下の使い捨ておむつを開示する。
<1>
液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート及び両シートの間に介在された液保持性の縦長の吸収体を有する吸収性本体の長手方向に沿う両側部それぞれに、弾性部材の収縮力によって、立体ギャザー及びレッグギャザーが形成される使い捨ておむつであって、
前記立体ギャザー及び前記レッグギャザーは、前記吸収性本体の前記表面シートの長手方向に沿う両側部それぞれに長手方向に延在する固定部を介して配設固定された、疎水性のサイドシートから形成され、
前記サイドシートは、一枚のシート部材からなり、該シート部材の幅方向内方側においては、その内方端部が、前記固定部の位置まで該シート部材の外面側に折り返され、折り返されたシート部材間の折り返しの頂部近傍に、長手方向に伸長状態の複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定されており、該シート部材の幅方向外方側においては、その外方端部が、前記固定部の位置まで該シート部材の外面側に折り返され、折り返されたシート部材間に折り返しの頂部から間隔を空けて、該固定部寄りに、長手方向に伸長状態の複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材が配設固定されて形成されており、
前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向内方側には、該固定部寄りに、弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていない立体ギャザー側非接合領域が形成されており、前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向外方側には、前記折り返しの頂部から空けた間隔に弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていないレッグギャザー側非接合領域が形成されており、
前記サイドシートの前記レッグギャザー側非接合領域は、前記吸収性本体の幅方向で最も外側に位置している使い捨ておむつ。
<2>
前記立体ギャザー側非接合領域は、前記サイドシートにおける前記固定部と前記立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域との間に亘って延在している前記<1>記載の使い捨ておむつ。
<3>
前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向内方側には、前記立体ギャザー側非接合領域と前記立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域との間に、折り返されたシート部材間が固定された固定領域が形成されている前記<1>記載の使い捨ておむつ。
<4>
前記固定領域は、折り返された前記シート部材間を間欠的に散点状に配した複数の融着部によって接合して形成されている前記<3>記載の使い捨ておむつ。
<5>
隣り合う前記融着部同士の間の前記シート部材間は、接合されていない前記<4>記載の使い捨ておむつ。
<6>
折り返して形成された前記サイドシートの幅方向(X方向)の長さW1に対する前記立体ギャザー側非接合領域の幅W3の割合(W3/W1)は、1%以上が好ましく、5%以上が更に好ましく、また16%以下が好ましく、11%以下が更に好ましく、具体的には1%以上16%以下であることが好ましく、5%以上11%以下であることが更に好ましい前記<3>〜<5>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<7>
折り返して形成された前記サイドシートの幅方向(X方向)の長さW1に対する前記固定領域の幅W7の割合(W7/W1)は、5%以上が好ましく、10%以上が更に好ましく、また50%以下が好ましく、40%以下が更に好ましく、具体的には5%以上50%以下であることが好ましく、10%以上40%以下であることが更に好ましい前記<3>〜<6>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<8>
前記融着部の形状は、円形、楕円形、菱形、三角形、多角形等の形状である前記<4>〜<7>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<9>
1個の前記融着部のシールパターン面積は、0.1mm2以上であることが好ましく、0.2mm2以上であることが更に好ましく、また、2mm2以下であることが好ましく、1mm2以下であることが更に好ましく、より具体的には0.1mm2以上2mm2以下であることが好ましく、0.2mm2以上1mm2以下であることが更に好ましい前記<4>〜<8>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<10>
前記融着部は、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、又はこれらの2種以上の組み合わせ等を用いて形成する前記<4>〜<9>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<11>
前記裏面シートは、液難透過性の防漏シートと、該防漏シートの外面側に固定された該防漏シートよりも幅狭の外層不織布とを有しており、
前記外層不織布は、その長手方向に沿う両側部が、前記複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材の内の最も前記固定部寄りの弾性部材の位置まで延在しており、
前記サイドシートは、前記一枚のシート部材の前記外方端部が、前記固定部の位置を越えて延在し、前記防漏シートと前記外層不織布との間に配され形成されている前記<1>〜<10>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<12>
前記使い捨ておむつは、前記吸収性本体、並びに前記吸収性本体の長手方向の両端部を架け渡して固定する着用者の腹側に配される腹側シート部材及び背側に配される背側シート部材を具備し、該腹側シート部材のおむつ縦方向に沿う両側部と該背側シート部材の両側部とが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されるパンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材は、おむつの外面をなす外層シートと、該外層シートの内面側に配された内層シートとの間に、おむつ幅方向に伸長状態の本体弾性部材をおむつ縦方向に間隔を開けて複数本配して形成されており、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材の一方には、前記複数本の本体弾性部材の内の最も下方に位置する本体弾性部材よりも下方に延出する延出部が形成されている前記<1>〜<11>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<13>
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれには、前記延出部が形成されており、前記腹側シート部材側の延出部の延出長さと、前記背側シート部材側の延出部の延出長さとが同じである前記<12>記載の使い捨ておむつ。
<14>
前記延出部は、その延出先端部分が、前記外層シート及び前記内層シートの内の一方の1枚のシート部材から形成されている前記<12>又は<13>記載の使い捨ておむつ。
<15>
前記腹側シート部材又は前記背側シート部材に配された前記複数本の本体弾性部材の内の最も下方に位置する本体弾性部材は、その伸長応力が、前記複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材それぞれの伸長応力よりも大きい前記<12>〜<14>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記本体弾性部材は、その伸長応力が、複数本の前記立体ギャザー形成用の弾性部材それぞれの伸長応力よりも大きい前記<12>〜<15>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<17>
前記本体弾性部材の伸長率は、前記レッグギャザー形成用の弾性部材の伸長率より高い前記<12>〜<16>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<18>
前記本体弾性部材の伸長応力は、前記レッグギャザー形成用の弾性部材の伸長応力に対する比(前者/後者)が、1.1倍以上4倍以下であることが好ましく、1.2倍以上3倍以下であることが更に好ましい前記<12>〜<17>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<19>
前記本体弾性部材の伸長率は、前記立体ギャザー形成用の弾性部材の伸長率よりも高い前記<12>〜<18>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<20>
前記本体弾性部材の伸長応力は、前記立体ギャザー形成用の弾性部材の伸長応力に対する比(前者/後者)が、1.1倍以上4倍以下であることが好ましく、1.2倍以上3倍以下であることが更に好ましい前記<12>〜<19>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<21>
最も下方に位置する前記本体弾性部材を除く前記複数本の本体弾性部材は、その伸長応力が、前記レッグギャザー形成用の弾性部材の伸長応力よりも大きく、前記立体ギャザー形成用の弾性部材の伸長応力よりも大きい前記<12>〜<20>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<22>
前記サイドシートは、前記吸収体の長手方向に沿う両側縁部から幅方向外方に延在する前記表面シートの内面上に、前記固定部を介して、前記吸収性本体の全長に亘って配されている前記<1>〜<21>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<23>
前記固定部は、前記サイドシートと前記吸収性本体の全長に亘って配されている前記<1>〜<22>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<24>
折り返して形成された前記サイドシートの幅方向の長さW1に対する間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2の割合(W2/W1)は、5%以上が好ましく、8%以上が更に好ましく、また40%以下が好ましく、30%以下が更に好ましく、具体的には5%以上40%以下であることが好ましく、8%以上30%以下であることが更に好ましい前記<1>〜<23>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<25>
間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2は、3mm以上が好ましく、5mm以上が更に好ましく、25mm以下が好ましく、20mm以下が更に好ましく、具体的には3mm以上25mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下であることが更に好ましい前記<1>〜<24>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<26>
間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2は、前記複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域の幅W4よりも広い前記<1>〜<25>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<27>
間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2に対する、前記幅W4の割合(W4/W2)は、10%以上が好ましく、20%以上が更に好ましく、また90%以下が好ましく、75%以下が更に好ましく、具体的には10%以上90%以下であることが好ましく、20%以上75%以下であることが更に好ましい前記<26>記載の使い捨ておむつ。
<28>
間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2は、前記固定部の幅方向の外方端と前記複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域の幅方向の外方端との間の間隔W5よりも広いことが好ましい前記<1>〜<27>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<29>
間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2に対する、前記間隔W5の割合(W5/W2)は、100%以上が好ましく、200%以上が更に好ましく、また500%以下が好ましく、400%以下が更に好ましく、具体的には100%以上500%以下であることが好ましく、200%以上400%以下であることが更に好ましい前記<28>記載の使い捨ておむつ。
<30>
間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2は、前記固定部の幅方向の外方端と前記複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域の幅方向の内方端との間の間隔W6よりも広いことが好ましい前記<1>〜<29>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<31>
間隔S(前記レッグギャザー側非接合領域)の幅W2に対する前記間隔W6の割合(W6/W2)は、25%以上が好ましく、50%以上が更に好ましく、また99%以下が好ましく、90%以下が更に好ましく、具体的には25%以上99%以下であることが好ましく、50%以上90%以下であることが更に好ましい前記<30>記載の使い捨ておむつ。
<32>
折り返して形成された前記サイドシートの幅方向の長さW1に対する前記立体ギャザー側非接合領域の幅W3の割合(W3/W1)は、15%以上が好ましく、25%以上が更に好ましく、また50%以下が好ましく、45%以下が更に好ましく、具体的には15%以上50%以下であることが好ましく、25%以上45%以下であることが更に好ましい。具体的には、立体ギャザー側非接合領域28Tの幅W3は、10mm以上が好ましく、15mm以上が更に好ましく、35mm以下が好ましく、30mm以下が更に好ましく、具体的には10mm以上35mm以下が好ましく、15mm以上30mm以下である前記<1>又は<2>記載の使い捨ておむつ。
<33>
前背側シート部材の縦方向の長さL1に対する前記延出部の縦方向の長さL2の割合(L2/L1)は、1%以上が好ましく、5%以上が更に好ましく、また25%以下が好ましく、20%以下が更に好ましく、具体的には1%以上25%以下であることが好ましく、5%以上20%以下であることが更に好ましい前記<12>〜<32>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<34>
前記裏面シートの防漏シートの側部が、幅方向外方に前記固定部を越えて延在している前記<1>〜<33>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<35>
前記使い捨ておむつは、外層体が分割されていないパンツ型使い捨ておむつである前記<1>〜<34>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<36>
前記使い捨ておむつは、展開型のファスニングテープを有する使い捨ておむつである前記<1>〜<34>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
1A,1B パンツ型使い捨ておむつ
2 吸収性本体
2a、2b 吸収性本体の長手方向の端部
2s 吸収性本体の側部
21 表面シート
21s 表面シートの側部
22 裏面シート
22a 防漏シート
22as 防漏シートの側部
22b 外層不織布
23 吸収体
24 サイドシート
24O 外方端部
24I 内方端部
24T1,24T2 折り返しの頂部
25 立体ギャザー形成用の弾性部材
25T 複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材25が配された領域
26 レッグギャザー形成用の弾性部材
26T 複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26が配された領域
26s 最も固定部寄りのレッグギャザー形成用の弾性部材
27 固定部
28T 立体ギャザー側非接合領域
28L レッグギャザー側非接合領域
29T 固定領域
3A 腹側シート部材
3a 腹側シート部材の側部
3B 背側シート部材
3b 背側シート部材の側部
31 外層シート
32 内層シート
33 本体弾性部材
33d 本体弾性部材の内の最も下方に位置する本体弾性部材
35(35A,35B) 延出部
35T 延出部の延出先端部分
36A,36B 被覆シート
4 サイドシール部
51 外層接着剤層
52 内層接着剤層

Claims (7)

  1. 液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート及び両シートの間に介在された液保持性の縦長の吸収体を有する吸収性本体の長手方向に沿う両側部それぞれに、弾性部材の収縮力によって、立体ギャザー及びレッグギャザーが形成される使い捨ておむつであって、
    前記立体ギャザー及び前記レッグギャザーは、前記吸収性本体の前記表面シートの長手方向に沿う両側部それぞれに長手方向に延在する固定部を介して配設固定された、疎水性のサイドシートから形成され、
    前記サイドシートは、一枚のシート部材からなり、該シート部材の幅方向内方側においては、その内方端部が、前記固定部の位置まで該シート部材の外面側に折り返され、折り返されたシート部材間の折り返しの頂部近傍に、長手方向に伸長状態の複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定されており、該シート部材の幅方向外方側においては、その外方端部が、前記固定部の位置まで該シート部材の外面側に折り返され、折り返されたシート部材間に折り返しの頂部から間隔を空けて、幅方向外方側の該折り返しの頂部よりも該固定部寄りに、長手方向に伸長状態の複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材が配設固定されて形成されており、
    前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向内方側には、幅方向内方側の前記折り返しの頂部よりも該固定部寄りに、弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていない立体ギャザー側非接合領域が形成されており、前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向外方側には、前記折り返しの頂部から空けた間隔に弾性部材が配されておらずシート部材間が固定されていないレッグギャザー側非接合領域が形成されており、
    前記サイドシートの前記レッグギャザー側非接合領域は、前記吸収性本体の幅方向で最も外側に位置しており、
    前記裏面シートは、液難透過性の防漏シートと、該防漏シートの外面側に固定された該防漏シートよりも幅狭の外層不織布とを有しており、
    前記外層不織布は、その長手方向に沿う両側部が、前記複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材の内の最も前記固定部寄りの弾性部材の位置まで延在しており、
    前記サイドシートは、前記一枚のシート部材の前記外方端部が、前記固定部の位置を越えて延在し、前記防漏シートと前記外層不織布との間に配され形成されている使い捨ておむつ。
  2. 前記立体ギャザー側非接合領域は、前記サイドシートにおける前記固定部と前記立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域との間に亘って延在している請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記サイドシートにおける前記固定部よりも幅方向内方側には、前記立体ギャザー側非接合領域と前記立体ギャザー形成用の弾性部材が配設固定された領域との間に、折り返されたシート部材間が固定された固定領域が形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記使い捨ておむつは、前記吸収性本体、並びに前記吸収性本体の長手方向の両端部を架け渡して固定する着用者の腹側に配される腹側シート部材及び背側に配される背側シート部材を具備し、該腹側シート部材のおむつ縦方向に沿う両側部と該背側シート部材の両側部とが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されるパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側シート部材及び前記背側シート部材は、おむつの外面をなす外層シートと、該外層シートの内面側に配された内層シートとの間に、おむつ幅方向に伸長状態の本体弾性部材をおむつ縦方向に間隔を開けて複数本配して形成されており、
    前記腹側シート部材及び前記背側シート部材の一方には、前記複数本の本体弾性部材の内の最も下方に位置する本体弾性部材よりも下方に延出する延出部が形成されている請求項1〜の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれには、前記延出部が形成されており、前記腹側シート部材側の延出部の延出長さと、前記背側シート部材側の延出部の延出長さとが同じである請求項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記延出部は、その延出先端部分が、前記外層シート及び前記内層シートの内の一方の1枚のシート部材から形成されている請求項又はに記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記腹側シート部材又は前記背側シート部材に配された前記複数本の本体弾性部材の内の最も下方に位置する本体弾性部材は、その伸長応力が、前記複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材それぞれの伸長応力よりも大きい請求項の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
JP2012273013A 2012-12-14 2012-12-14 使い捨ておむつ Active JP6083893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273013A JP6083893B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273013A JP6083893B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014117349A JP2014117349A (ja) 2014-06-30
JP6083893B2 true JP6083893B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=51172755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012273013A Active JP6083893B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6083893B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5839760B1 (ja) * 2015-08-31 2016-01-06 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
JP5866054B1 (ja) * 2015-09-03 2016-02-17 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型着用物品
JP6920070B2 (ja) * 2017-02-14 2021-08-18 花王株式会社 吸収性物品
JP6824774B2 (ja) * 2017-02-22 2021-02-03 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP6397947B2 (ja) * 2017-02-28 2018-09-26 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品
JP7456731B2 (ja) * 2019-05-30 2024-03-27 大王製紙株式会社 使い捨て着用物品
CN112384180B (zh) * 2018-07-31 2022-05-10 大王制纸株式会社 一次性穿着物品
JP7042186B2 (ja) * 2018-07-31 2022-03-25 大王製紙株式会社 使い捨て着用物品
JP7349819B2 (ja) 2019-05-30 2023-09-25 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨て着用物品
JP7336334B2 (ja) * 2019-09-26 2023-08-31 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ
JP7362393B2 (ja) * 2019-09-26 2023-10-17 大王製紙株式会社 使い捨て着用物品
CN217908181U (zh) * 2019-11-27 2022-11-29 花王株式会社 一次性尿布

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6248097B1 (en) * 1998-08-06 2001-06-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with more conformable elastics
JP2002045397A (ja) * 2000-08-04 2002-02-12 Daio Paper Corp 使い捨て紙おむつ
JP4392173B2 (ja) * 2002-01-30 2009-12-24 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型の使い捨て着用物品
US7569039B2 (en) * 2003-11-19 2009-08-04 The Procter & Gamble Company Disposable pull-on garment
JP4693530B2 (ja) * 2005-07-12 2011-06-01 花王株式会社 使い捨ておむつ及びその製造方法
JP2012061138A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Kao Corp パンツ型吸収性物品
JP5790031B2 (ja) * 2011-03-04 2015-10-07 王子ホールディングス株式会社 使い捨ておむつ
JP5729041B2 (ja) * 2011-03-17 2015-06-03 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP5719652B2 (ja) * 2011-03-24 2015-05-20 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014117349A (ja) 2014-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6083893B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6837952B2 (ja) 使い捨ておむつ、および、使い捨ておむつの製造方法
JP4966355B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP6292851B2 (ja) パンツ型吸収性物品
TWI481393B (zh) 可丟棄尿布
JP6442224B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP5000551B2 (ja) 吸収性物品及び吸収性本体保持カバー
TWI480033B (zh) Pants type absorbent articles
JP5977928B2 (ja) 吸収性物品
TWI519284B (zh) Wearing items
JP5838077B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP6008512B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP6835532B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP2016077880A (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP6297438B2 (ja) 使い捨て着用品
JP6391208B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5940838B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP6220661B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP5782960B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2018202023A (ja) 使い捨ておむつ
JP6396783B2 (ja) 吸収性物品
JP6352714B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP3240732U (ja) 着用物品
JP6747335B2 (ja) 使い捨ておむつ
WO2023286523A1 (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150914

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6083893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250