JP2018202023A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Keiichi Sakashita
慶一 坂下
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Abstract

【課題】股下部のフィット性が高い使い捨ておむつを提供する。【解決手段】使い捨ておむつは,前身頃1,後身頃2,及び股下部3に長手方向に区分され,股下部3から前身頃1及び後身頃2に亘って配置された吸収性本体30を備える。吸収性本体30は,吸収体31と,吸収体31の肌対向面側に配置されたトップシート32と,吸収体31の肌非対向面側に配置されたバックシート33と,吸収体31の肌非対向面側に配置された複数の弾性伸縮部材とを有する。複数の弾性伸縮部材は,股下部3から前身頃1及び後身頃2に亘って配置された第1伸縮部材34及び第2伸縮部材35を含み,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,前身頃1及び後身頃2において交差している。【選択図】図2

Description

本発明は,着用者の股下に装着され,尿などの液体を吸収し保持するための使い捨ておむつに関する。
従来から,乳幼児用や高齢者用の使い捨てのおむつが知られている。使い捨ておむつの型には様々なものがあり,例えば,パンツ型の使い捨ておむつや,テープ型の使い捨ておむつが知られている(特許文献1,特許文献2,及び特許文献3)。これらの使い捨ておむつは,着用者の腹部に接する前身頃,着用者の背部に接する後身頃,及びこれらの間に位置し着用者の股下に接する股下部に区分される。
パンツ型の使い捨ておむつは,前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである。パンツ型使い捨ておむつとしては,吸収性本体が載置される外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型(特許文献1)や,外装体が前身頃及び後身頃で分離され,前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架け渡すように連結された分離型(特許文献2)が知られている。また,テープ型の使い捨ておむつは,前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ,着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである(特許文献3)。
特開2009−254662号公報 特開2010−233733号公報 特開2005−323685号公報
ところで,使い捨ておむつは,パンツ型及びテープ型のいずれであっても,股下部が着用者の肌に密着しにくい構造となっている。使い捨ておむつの股下部が着用者の肌から浮いた状態であると,この股下部において見栄えが悪くなるとともに,着用者の動きも制限されて着心地が悪くなるという問題がある。また,着用者が排泄すると,使い捨ておむつの股下部付近に尿や便が吸収されるため,その股下部が重く垂れ下がり,着用者の肌から離れることとなる。
また,乳幼児向けの使い捨ておむつを考えた場合,股下部の内面側が着用者の肌に接しないものであると,乳幼児は自身が排尿又は排便したことに気が付きにくくなる。このため,乳幼児に対して排泄の調整の仕方を教育するためには,排泄時に乳幼児に対してある程度の不快感を与える必要がある。このような観点からも,着用者の肌に対する股下部のフィット性を高めることが求められている。
そこで,本発明は,股下部のフィット性が高い使い捨ておむつを提供することを目的とする。
本発明の発明者は,上記従来発明の問題を解決する手段について鋭意検討した結果,吸収体の肌非対向面側に股下部から前身頃及び後身頃に亘って長手方向に複数の弾性伸縮部材を配置し,少なくとも2本の弾性伸縮部材を前身頃及び後身頃において交差させることにより,使い捨ておむつの股下部におけるフィット性を高めることができるという知見を得た。そして,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,使い捨ておむつに関する。本発明は,パンツ型及びテープ型のいずれの使い捨ておむつであっても適用することができる。本発明に係る使い捨ておむつは,着用者の腹部に接する前身頃1,着用者の背部に接する後身頃2,及びこれらの間に位置する股下部3に長手方向に区分される。また,使い捨ておむつは,股下部3から前身頃1及び後身頃2に亘って配置された吸収性本体30を備えている。吸収性本体30は,吸収体31と,吸収体31の肌対向面側に配置されたトップシート32と,吸収体31の肌非対向面側に配置されたバックシート33と,吸収体31の肌非対向面側に配置された複数の弾性伸縮部材とを有する。なお,この弾性伸縮部材は,少なくとも一部が吸収性31に重なっていればよく,部分的に吸収体31と重なっていない部分があってもよい。ここで,複数の弾性伸縮部材は,股下部3から前身頃1及び後身頃2に亘って配置された第1伸縮部材34及び第2伸縮部材35を含む。これらの第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,前身頃1及び後身頃2において交差している。つまり,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,前身頃側の交点P1と後身頃側の交点P2を有している。
上記構成のように,吸収体31の肌非対向面側に股下部3を中心として前身頃1及び後身頃2に達する長さで複数の伸長状態の弾性伸縮部材を配置しておくことにより,この弾性伸縮部材が収縮したときに股下部3が上方へと引き上げられるようになる。さらに,この股下部3に配置された複数の弾性伸縮部材(第1伸縮部材34,第2伸縮部材35)を前身頃1と後身頃2においてそれぞれ交差させることで,この交点において使い捨ておむつが着用者の肌に密着しやすくなる。このため,おむつのフィット性や,この弾性伸縮部材による股下部の引き上げ効果がさらに向上する。これにより,股下部において見栄えが良くなるとともに,使い捨ておむつの着用感が良化される。また,着用者が排泄し股下部が重くなった場合でも,弾性伸縮部材によってその重量を支えることができる。また,排泄後も股下部が着用者の肌に密着し,着用者に一定の不快感を与えることができるため,例えば乳幼児用のトレーニングパンツとしても有効に活用できる。
本発明において,第1伸縮部材34は,吸収体31の左側縁寄りの領域に前端部34a及び後端部34bが位置し,股下部3における吸収体31の右側縁寄りの領域に頂点部34cが位置するように湾曲又は屈曲した形状であることが好ましい。また,第2伸縮部材35は,吸収体31の右側縁寄りの領域に前端部35a及び後端部35bが位置し,股下部3における吸収体31の右側縁寄りの領域に頂点部35cが位置するように湾曲又は屈曲した形状であることが好ましい。これらの第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,頂点部34c,35cが一つのみの曲線(円弧状)であるか,もしくは頂点部34c,35cが一つのみの折線であることが好ましい。
上記構成のように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35を曲線状又は折線状に配置することで,吸収体31の肌非対向面の広い範囲に弾性伸縮部材が位置することとなる。これにより,吸収体31を着用者の肌に対してより密着させることができる。
本発明において,複数の弾性伸縮部材は,第1伸縮部材34及び第2伸縮部材35によって囲われた囲繞領域37内に,長手方向への伸長状態で配置された一又は複数の第3伸縮部材36をさらに含むことが好ましい。なお,この囲繞領域37は,吸収体31の股下部3を中心に形成されることとなる。
上記構成のように,囲繞領域37内に第3伸縮部材36を配置することで,吸収体31の特に股下部3近傍を着用者の肌に対してより密着させることができる。特に,排泄後の吸収体31の重量を第3伸縮部材36の収縮力によって支えることができる。
本発明に係る使い捨ておむつの好ましい実施形態は,分離型の使い捨ておむつである。分離型の使い捨ておむつは,吸収性本体30の前身頃1の端部が固定された前身頃外装体10と,吸収性本体30の前身頃1の端部が固定された後身頃外装体20をさらに備えることが好ましい。この場合に,前身頃外装体10と後身頃外装体20は互いに分離している。また,前身頃外装体10と後身頃外装体20のそれぞれは,幅方向の左右両端部において互いに対向する部分が接合されたサイドシール部11,21と,幅方向の左右両端部にサイドシール部11,21が形成された本体領域12,22と,本体領域12,22から股下部3の方向に向かって延出した延出領域13,23とを有している。この場合に,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の前身頃側の交点P1と後身頃側の交点P2は,それぞれ前身頃外装体10の本体領域12と後身頃外装体20の本体領域22と厚み方向に重なっていることが好ましい。
上記構成のように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の交点P1,P2を前身頃外装体10と後身頃外装体20の本体領域12,22に位置させることで,前身頃外装体10と後身頃外装体20が着用者の肌に対してより密着するようになる。これにより,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35を効果的に利用して使い捨ておむつ全体のフィット性を高めることができる。
本発明において,第3伸縮部材36は,前身頃外装体10の延出領域13と後身頃外装体20の延出領域23に達するように配置されていることが好ましい。つまり,第3伸縮部材36の前端部36aが前身頃外装体10の延出領域13に重なり,第3伸縮部材36の後端部36bが後身頃外装体20の延出領域23に重なる。
上記構成のように,第3伸縮部材36を前身頃外装体10と後身頃外装体20の延出領域13,23に達する長さで配置することで,これらの延出領域13,23が着用者の肌に密着しやすくなる。
本発明によれば,股下部のフィット性が高い使い捨ておむつを提供することができる。
図1は,本発明に係る使い捨ておむつの例を示した外観斜視図である。 図2は,本発明に係る使い捨ておむつの例を示した展開図である。 図3は,使い捨ておむつの長手方向縦断面図である。 図4(a)は,吸収性本体を肌対向面側からみた状態を示しており,図4(b)は,吸収性本体を肌非対向面側からみた状態を示している。 図5は,吸収性本体の幅方向横断面図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
本願明細書において,「長手方向」とは,使い捨ておむつの前身頃と後身頃とを結ぶ方向を意味する。また,「幅方向」とは,長手方向に平面的に直交する方向を意味する。本願の図において,「長手方向」はY軸で示され,「幅方向」はX軸で示されている。
本願明細書において,「肌対向面」とは,使い捨ておむつの着用時において,着用者の肌に向かい合う面を意味する。また,「肌非対向面」とは,使い捨ておむつの着用時において,着用者の肌に向かい合わない面,すなわち肌対向面の反対側の面を意味する。
本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
本発明は,例えば,公知のパンツ型の使い捨ておむつ及びテープ型の使い捨ておむつに広く適用可能である。パンツ型の使い捨ておむつとは,前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである(例えば特許文献1)。また,テープ型の使い捨ておむつとは,前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ,着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである(例えば特許文献3)。また,パンツ型の使い捨ておむつには,前身頃から後身頃にかけて外装体が一体になった一体タイプのもの(例えば特許文献1)や,前身頃の外装体と後身頃の外装体が分離した分離タイプのもの(例えば特許文献2)がある。以下では,これらの種々のタイプの使い捨ておむつのうち,分離タイプのパンツ型使い捨ておむつを例に挙げて,本発明の内容を具体的に説明する。
図1は,使い捨ておむつ100を前身頃側から見た例を示す外観斜視図である。また,図2は,使い捨ておむつの例を示す展開図である。図2の展開図に示されるように,使い捨ておむつ100は,その長手方向に,装着時に着用者の腹部に接する前身頃1と,着用者の背部に接する後身頃2と,着用者の股下にあてがわれる股下部3とに区分される。本実施形態において,使い捨ておむつ100は,前身頃外装体10によって前身頃1が構成され,後身頃外装体20によって後身頃2が構成される。そして,前身頃外装体10と後身頃外装体20の間の股下部3には,吸収性本体30が架け渡すように配置されている。つまり,吸収性本体30の前身頃1側の端部は,前身頃外装体10に固定され,吸収性本体30の後身頃2側の端部は,後身頃外装体20に固定されている。吸収性本体30を,前身頃外装体10と後身頃外装体20に固定する手段は,公知の方法を用いることができる。例えば,ホットメルト接着剤やその他流動性のある接着剤を用いた固定方法に固定することとしてもよいし,ヒートシールのような熱溶着や超音波溶着により固定することとしてもよい。
図2に示された展開状態から,前身頃外装体10と後身頃外装体20の幅方向両端部を接合することにより,図1に示される状態に組み上がる。すなわち,前身頃外装体10と後身頃外装体20は,幅方向両側縁に位置するサイドシール部11,21において互いに接合されることによって,前身頃外装体10及び後身頃外装体20が環状に繋がる。このため,図1に示されるように,装着時に着用者の腰周りに位置するウエスト開口部4と,装着時に着用者の脚部周りに位置するレッグ開口部5が形成される。着用者は,その腹部が前身頃外装体10に接触し,背部が後身頃外装体20に接触するようにして,ウエスト開口部4からに両脚部を入れ,それぞれの脚部をレッグ開口部5から出すことで,使い捨ておむつ100を装着することができる。
また,図2に示されるように,本実施形態において,前身頃外装体10と後身頃外装体20には,それぞれクッション部40が形成されている。クッション部40は,ウエスト開口部4を形成する端縁に沿って,幅方向に延びるように形成されたものである。クッション部40は,複数のウエスト伸縮部材43(弾性伸縮部材)を含む。また,クッション部40には,複数のタミー伸縮部材46(弾性伸縮部材)が含まれていてもよい。複数のウエスト伸縮部材43は,ウエスト開口部4の開口縁に相当する前身頃外装体10の端部と後身頃外装体20の端部に沿って,使い捨ておむつの幅方向に延びている。複数のウエスト伸縮部材43は,伸長状態で固定されており,この複数のウエスト伸縮部材43が収縮することにより,ウエスト開口部4近傍に,ウエストギャザーが形成される。また,複数のタミー伸縮部材46は,ウエスト伸縮部材43よりも股下部寄りの位置において,幅方向に沿って延びている。複数のタミー伸縮部材46は,伸長状態で固定されており,この複数のタミー伸縮部材46が収縮することにより,タミーギャザーが形成される。なお,図2に示されるように,タミー伸縮部材46は,吸収性本体30重なる部分において切断することにより収縮力を失わせることが好ましい。これにより,タミー伸縮部材46が収縮したときに,吸収性本体30が撓むことを回避できる。
続いて,吸収性本体30の構造について詳しく説明する。図3は,図2に示したIII−III線における長手方向縦断面図を示しており,図4は,吸収性本体30を肌対向面側(a)と肌非対向面側(b)から見た状態を並べて示しており,図5は,図4におけるV−V線における幅方向横断面図を示している。
吸収性本体30は,前身頃外装体10と後身頃外装体20の間に架け渡された状態で保持され,使い捨ておむつ100の着用時おいて,着用者の股下部に位置し,着用者が排泄した尿などの液体を吸収保持する。吸収性本体30は,使い捨ておむつの股下部3を中心に,前身頃1及び後身頃2にかけて配置される。吸収性本体30は,吸収体31,トップシート32,バックシート33,第1伸縮部材34,第2伸縮部材35,第3伸縮部材36,カバーシート38,サイドシート39,立体ギャザー伸縮部材61,及びレッグ伸縮部材62を備えている。
吸収体31は,尿などの液体を吸収し,吸収した液体を保持するための部材である。吸収体31は,液透過性のトップシート32と,液不透過性のバックシート33の間に配置される。吸収体31は,トップシート32を透過した液体を吸収する機能を有し,吸収性材料により構成される。吸収体31を構成する吸収性材料には,公知の材料を採用することができる。吸収性材料としては,例えば,フラップパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートを用いることとしてもよい。吸収体31は,コアラップシート31aよって,被包することが好ましい。コアラップシート31aとしては,ティシュペーパー,吸収紙,親水化処理を行った不織布等を適宜用いることができる。
トップシート32は,着用者の股下部の肌に直接接し,尿などの液体を吸収体31へ透過させるための部材である。このため,トップシート32は,柔軟性が高い液透過性材料で構成される。また,トップシート32は,吸収体31の肌当接面側を被覆するように配置される。トップシート32を構成する液透過性材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,トップシート32としては,例えばポリプロピレンやポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。
バックシート33は,トップシート32を透過し吸収体31に吸収された液体が,おむつの外側へ漏出することを防止するための部材である。このため,バックシート33は,液不透過性材料によって構成される。バックシート33は,吸収体31の底面からの液漏れを防止するため,吸収体31を肌非当接面側から被覆する。バックシート33を構成する不透過材料の例は,ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。特に,0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
カバーシート38は,バックシート33の肌非対向面側を被覆することによってバックシート33を補強し,かつ,その手触りを良くするための部材である。カバーシート38を構成する材料としては,織布や不織布が用いられる。特に,カバーシート38を構成する材料として,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いることが好ましい。
第1伸縮部材34,第2伸縮部材35,及び第3伸縮部材36は,吸収体31の肌非対向面側に配置される弾性伸縮部材である。各伸縮部材34〜36は,吸収性本体30を着用者の肌に当接する方向に向かって引き上げることで,吸収性本体30と着用者の肌との密着性を高めることを目的として配置されている。各伸縮部材34〜36は,使い捨ておむつの長手方向に伸長した状態で,吸収体31の肌非対向面側に位置するシート部材に固定されている。このため,各伸縮部材34〜36が収縮すると,その収縮力によって吸収性本体30全体が上方に引き上げられるように作用する。第1伸縮部材34,第2伸縮部材35,及び第3伸縮部材36は,それぞれ1本ずつ設けることととしてもよいし,それぞれ複数本ずつ設けることとしてもよい。図2等に示した例では,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35が1本ずつ設けられ,第3伸縮部材36が複数本(具体的には2本)設けられている。
各伸縮部材34〜36は,吸収体31の肌非対向面側に位置していればよく,例えば,吸収体31とバックシート33の間に固定することとしてもよいし,もしくはバックシート33とカバーシート38の間に固定することとしてもよい。図5に示した例では,各伸縮部材34〜36は,バックシート33とカバーシート38の間に配置されている。また,例えば,第1伸縮部材34,第2伸縮部材35,及び第3伸縮部材36のうちのいずれか一つ又は二つをバックシート33とカバーシート38の間に配置し,残りを吸収体31とバックシート33の間に配置することも可能である。
図2及び図4(b)に示されるように,第1伸縮部材34及び第2伸縮部材35は,股下部3から前身頃1及び後身頃2に亘って配置されおり,前身頃1及び後身頃2において交差している。符号P1は,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の前身頃1側における交点を示しており,符号P2は,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の後身頃2側における交点を示している。より具体的に説明すると,第1伸縮部材34は,吸収体31の左側縁寄りの領域に前端部34a及び後端部34bが位置し,股下部3における吸収体31の右側縁寄りの領域に頂点部34cが位置するように湾曲した曲線形状を呈している。また,第2伸縮部材35は,吸収体31の右側縁寄りの領域に前端部35a及び後端部35bが位置し,股下部3における吸収体31の右側縁寄りの領域に頂点部35cが位置するように湾曲した曲線形状を呈している。ここにいう「左側縁寄り領域」や「右側縁寄りの領域」とは,吸収体31を幅方向に二等分する中央線よりも左側縁寄り又は右側縁寄りの領域であることを意味している。また,「前端部」とは各伸縮部材の前身頃側の端部を意味し,「後端部」とは各伸縮部材の後身頃側の端部を意味する。また,「頂点部」とは,最も幅方向の外側に位置する点(或いは線)を意味する。
図2等に示した実施形態では,第1伸縮部材34は,前端部34aが吸収体31の左側縁寄りの領域に位置し,そこから右側縁側に向かい,右側縁側の領域に位置する頂点部34cにおいて折り返し,そこから左側縁側に向かい,後端部34bが吸収体31の左側縁寄りの領域に位置するように山なりに湾曲した弧状となる。第2伸縮部材35は,前端部35aが吸収体31の右側縁寄りの領域に位置し,そこから左側縁側に向かい,左側縁側の領域に位置する頂点部35cにおいて折り返し,そこから右側縁側に向かい,後端部35bが吸収体31の右側縁寄りの領域に位置するように山なりに湾曲した弧状となる。このように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,吸収体31を幅方向に二等分する中央線に対して線対称な形状となる。なお,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の形状は,上記した一つの頂点を持つ弧状に限定されず,例えば一つの頂点を持つ折線状であってもよい。
また,図に示した実施形態において,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,吸収性本体30の長手方向のほぼ全域に亘って配置されている。例えば,各伸縮部材34,35の前端部34a,35aから幅方向と平行に延びる仮想線と後端部34b,35bから幅方向と平行に延びる仮想線との間の長手方向における直線距離をαとし,吸収性本体30の長手方向の長さをβとする。この場合に,直線距離αは,長さβに対して,70〜100%又は80〜100%であることが好ましく,85〜100%又は90〜100%であることが特に好ましい。
また,図に示した実施形態において,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,吸収性本体30の幅方向のほぼ全域に亘って配置されている。例えば,第1伸縮部材34の頂点34cから長手方向と平行に延びる仮想線と第2伸縮部材35の頂点35cから長手方向と平行に延びる仮想線との間の幅方向における直線距離をγとし,吸収性本体30の幅方向の長さ(横幅)をδとする。この場合に,直線距離γは,横幅δに対して,70〜100%又は80〜100%であることが好ましく,85〜100%又は90〜100%であることが特に好ましい。
図2に示されるように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の前身頃側の交点P1は,前身頃外装体10と重なる位置に形成されている。特に,交点P1は,前身頃外装体10の本体領域12と重なる位置に形成されていることが好ましい。さらに,交点P1は,前身頃外装体10の本体領域12と吸収体31とが重なる位置に形成されていることが好ましい。同様に,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の後身頃側の交点P2は,後身頃外装体20と重なる位置に形成されている。特に,交点P2は,後身頃外装体20の本体領域22と重なる位置に形成されていることが好ましい。さらに,交点P2は,後身頃外装体20の本体領域22と吸収体31とが重なる位置に形成されていることが好ましい。このように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の交点P1と交点P2は,それぞれ,前身頃外装体10と後身頃外装体20のほぼ中央付近に位置することとなる。
また,例えば,交点P1から幅方向と平行に延びる仮想線と交点P2から幅方向と平行に延びる可能線との間の長手方向における直線距離をεとし,吸収性本体30の長手方向の長さをβとする。この場合に,直線距離εは,長さβに対して,30〜90%,40〜85%,又は50〜80%とすることが好ましい。
上記のように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35を曲線状(又は折線状)に形成することで,股下部3を中心に,これら第1伸縮部材34と第2伸縮部材35によって囲われた囲繞領域37が形成される。この囲繞領域37は,一定の範囲を占める領域となる。
図2や図4(b)に示されるように,囲繞領域37内には,一又は複数の第3伸縮部材36が配置されている。図に示した実施形態において,第3伸縮部材36は,長手方向と平行に直線状に延びるように配置されており,また囲繞領域37内に2本設けられている。各第3伸縮部材36は,股下部3から前身頃1(前身頃外装体10)及び後身頃2(後身頃外装体20)に亘って配置される。
具体的に説明すると,第3伸縮部材36は,前端部36a(前身頃1側の端部)と後端部36b(後身頃2側の端部)を有する。図2に示されるように,第3伸縮部材36の前端部36aは,少なくとも前身頃外装体10の延出領域13に達している。また,第3伸縮部材36の後端部36bも,少なくとも後身頃外装体20の延出領域23に達している。ただし,第3伸縮部材36の前端部36aと後端部36bは,前身頃外装体10と後身頃外装体20の延出領域13,23を超えて,本体領域12,22に達する長さを有していてもよい。例えば,第3伸縮部材36の長手方向の長さは,前述した交点P1と交点P2の間の直線距離εに対して,50〜100%,60〜95%,又は70〜90%であることが好ましい。また,図2に示されるように,第3伸縮部材36は,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35との干渉を避けるために,これらの伸縮部材34,35と交差あるいは接触しないように配置されていることが好ましい。
図2に示されるように,第1伸縮部材34,第2伸縮部材35,第3伸縮部材36は,それぞれ,前身頃外装体10及び後身頃外装体20に設けられたウエスト伸縮部材43及びタミー伸縮部材46となるべく交差あるいは接触しないように配置されていることが好ましい。少なくとも,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35の交点P1,交点P2,及び第3伸縮部材36は,ウエスト伸縮部材43及びタミー伸縮部材46と重ならないように配置すると良い。そのためには,例えば図2に示されるように,タミー伸縮部材46を,幅方向の中央部分において伸縮性が発現されないように切断し,この幅方向の中央部分にタミー伸縮部材46の伸縮性が発現されない非伸縮領域を設けるようにすればよい。
また,図2に示されるように,吸収体31は,長手方向の中央部分に横幅の狭くなるくびれ部が形成された砂時計型(あるいは瓢箪型)で形成されている。この場合に,第1伸縮部材34の頂点部34cと第2伸縮部材35の頂点部35cは,それぞれ,吸収体31のくびれ部の幅方向外側に位置していることが好ましい。つまり,第1伸縮部材34の頂点部34cと第2伸縮部材35の頂点部35cとを繋ぐように仮想線をひいたときに,その仮想線が吸収体31のくびれ部を横断するようになる。なお,第1伸縮部材34の頂点部34cと第2伸縮部材35の頂点部35cは,吸収体31とは重ならずに,吸収性本体30を構成する他のシート部材と重なっている。このようにすることで,吸収体31のくびれ部の左右側方におけるフィット性が向上する。
続いて,吸収性本体30の立体ギャザーの構造について説明する。図4(a)及び図5に示されるように,トップシート32の肌対向面側の幅方向左右両側には,長手方向の全体に亘って,一対のサイドシート39が重ね合わされている。一対のサイドシート39は,吸収体31の両側縁に沿って起立して,尿の横漏れを防止する立体ギャザーを形成するためのシート部材である。このため,サイドシート39は,液不透過性材料によって構成される。特に,サイドシート39としては,撥水性と通気性を有するシート部材を採用することが好ましい。例えば,サイドシート39としては,スパンボンド不織布(SS,SSS等)や,SMS不織布(SMS,SSMMS等),メルトブロー不織布等の柔軟性に優れた不織布に,シリコンなどによる撥水処理を施したものを好適に用いることができる。特にサイドシート39としては,防水性及び通気性が高いSMSやSMMS等の不織布シートに撥水処理を施したものを用いることが好ましい。
一対のサイドシート39は,それぞれ,接合線39aと,接合領域39bと,起立領域39cとからなる。サイドシート39の接合線39aは,長手方向に沿って真っ直ぐに延びた直線状に形成されており,接合領域39bと起立領域39cの間の境界線となっている。また,サイドシート39の接合線39aは,トップシート32の肌対向面上に形成されている。
サイドシート39の接合領域39bは,接合線39aよりも幅方向の外側に位置する領域である。この接合領域39bにおいて,サイドシート39は,トップシート32の肌対向面に全面的に接合されている。サイドシート39とトップシート32の接合には,ホットメルト接着剤などの公知の接着剤を用いてもよいし,熱シールや超音波シールなどによって融着させてもよい。
サイドシート39の起立領域39cは,接合線39aよりも幅方向の内側に位置する領域である。この起立領域39cは,長手方向の中央に位置する自由部分と,前身頃1側と後身頃2側に位置する接合部分を持つ。サイドシート39は,前後の接合部分においてトップシート32の肌対向面上に接合され,中央の自由部分ではトップシート32の肌対向面上に接合されていない。このため,サイドシート39は,起立領域39cの自由部分においてトップシート32から離れており,自由に立ち上がることができるようになっている。
また,図5に示されるように,サイドシート39の起立領域39cは,幅方向内側の先端部分(端縁)が折り返されて,シート部材が2重に重なった折返部39dを有することが好ましい。サイドシート39の折返部39dは,サイドシート39の長手方向全体に亘って形成されている。折返部39dは,サイドシート39の内側端縁を,幅方向の内側に向かって折り返すようにして形成されたものであってもよい。また,図示は省略するが,折返部39dは,サイドシート39の内側端縁を,幅方向の外側に向かって折り返すようにして形成されたものであってもよい。このサイドシート39の折返部39dには,一又は複数の立体ギャザー伸縮部材61を挟み込んで固定することができる。
立体ギャザー伸縮部材61は,長手方向に沿った伸長状態で,サイドシート39の折返部39dに挟み込んで固定される。このようにして,各立体ギャザー伸縮部材61が伸長状態で固定されていることで,これらの立体ギャザー伸縮部材61が収縮したときに,サイドシート39の起立領域39cが長手方向に縮まる。これにより,サイドシート39の起立領域39cが,立体ギャザー伸縮部材61の収縮力を利用して,トップシート32の肌対向面から離れるように起立する。また,立体ギャザー伸縮部材61が収縮すると,これを固定しているサイドシート39の起立領域39cに皺(ギャザー)が形成される。従って,サイドシート39の自由部分によって,着用者の肌の方向に向かって起立する立体ギャザーが形成されることとなる。
ここで,図5に示されるように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35は,股下部3において,サイドシート39の接合領域39bと厚み方向に重なっていることが好ましい。特に,第1伸縮部材34の頂点部34cと第2伸縮部材35の頂点部35cがサイドシート39の接合領域39bと重なっていると良い。このような配置構成とすることで,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35が収縮したときに,股下部3において,これらの伸縮部材34,35が,立体ギャザーを構成するサイドシート39を根本部分から上方に向かって押し上げるように作用する。これにより,立体ギャザーの上縁部分が着用者の肌により密着するようになり,尿や便などが漏れ出すことを効果的に防止できる。
サイドシート39の接合領域39bの肌非対向面側には,長手方向と平行に延びる一又は複数のレッグ伸縮部材62が配置されている。このレッグ伸縮部材62が収縮すると,着用者の脚部周りにレッグギャザーが形成される。図5に示されるように,レッグ伸縮部材62は,トップシート32とバックシート33の間に固定すればよい。また,図示は省略するが,レッグ伸縮部材62は,サイドシート39とトップシート32の間や,バックシート33とカバーシート38の間に固定することもできる。
また,レッグ伸縮部材62を固定する層は,第1伸縮部材34や第2伸縮部材35を固定する層とは異なることが好ましい。例えば,図5に示されるように,第1伸縮部材34と第2伸縮部材35とをバックシート33とカバーシート38の間の層に固定する場合,レッグ伸縮部材62はトップシート32とバックシート33の間に層に固定するとよい。
続いて,前身頃外装体10及び後身頃外装体20におけるクッション部40の構造について説明する。図3に示されるように,前身頃外装体10と後身頃外装体20(以下,併せて「外装体10,20」ともいう)は,クッション部40を含んで構成されている。クッション部40は,使い捨ておむつのウエスト開口部4の周縁に,ウエストギャザーを形成する手段であり,複数のシート部材と伸縮部材とから構成される。
図3の断面図に示されるように,クッション部40は,肌対向面側に位置する内側シート41と,肌非対向面側に位置する外側シート42と,これらの内側シート41と外側シート42の間に固定された複数のウエスト伸縮部材43及びタミー伸縮部材46(これらを合わせて「弾性伸縮部材43,46」ともいう)とを含む。図3に示されるように,内側シート41と外側シート42は,共に,使い捨ておむつの長手方向の端縁を形成している。つまり,内側シート41と外側シート42は,使い捨ておむつのウエスト開口部4に沿った端縁を形成するものである。また,図2の平面図に示されているように,複数の弾性伸縮部材43,46は,使い捨ておむつの幅方向に沿って平行に延びている。また,複数の弾性伸縮部材43,46は,使い捨ておむつの長手方向に所定間隔をあけて配置されている。なお,図3に示した例において,内側シート41と外側シート42はそれぞれ分離されているが,これらのシート41,42は,繋がって一体的に形成されていてもよい。つまり,一枚のシート部材をウエスト端縁において折り返して,肌対向面側の部分を内側シート41とし,肌非対向面側の部分を外側シート42としてもよい。
複数の弾性伸縮部材43,46は,幅方向に沿って伸長した状態で,内側シート41と外側シート42の間に固定されている。このように,内側シート41と外側シート42の間に伸長状態にある弾性伸縮部材43,46が形成されているため,弾性伸縮部材43,46が収縮したときに,内側シート41と外側シート42に皺(ギャザー)が形成される。
さらに,クッション部40は,内側シート41の肌対向面側に配置されたクッション形成シート44を含む。クッション形成シート44は,使い捨ておむつの装着者の肌に直接触れるシート部材であり,内側シート41の肌対向面側に,皺(ギャザー)を形成する機能を持つ。なお,クッション形成シート44は,さらに,外側シート42の肌非対向面側に配置されていてもよい。また,内側シート41に重ねられたクッション形成シート44と,外側シート42に重ねられたクッション形成シート44は,一体的に繋がっていてもよい。
図2に示されるように,クッション形成シート44と内側シート41の接合部51は,おむつの幅方向(X方向)に沿って間欠的に形成されている。すなわち,クッション形成シート44と内側シート41は,おむつの幅方向に沿って,接合部51と非接合部52が交互に連続するようにして接合されている。接合部51の幅方向の間隔は,例えば,5〜20mm,6〜18mm,又は7〜16mmの範囲であることが好ましい。接合部51においては,ホットメルト接着剤等によってクッション形成シート44と内側シート41を接合することとしてもよいし,ヒートシールや超音波シールによってクッション形成シート44と内側シート41を融着してもよい。また,接合部51は,基本的に,おむつの長手方向(Y方向)に沿って直線的に形成されている。各接合部51は,1本の直線状の接合線によって形成されていてもよい。また,各接合部51は,複数の直線状又はドット状(点状)の接合点が長手方向(Y方向)に間欠的に形成された接合点の郡によって形成されていてもよい。各接合部51の横幅は,非接合部52の幅よりも狭く,好ましくは非接合部52の幅の1/2以下である。
弾性伸縮部材43,46は,内側シート41と外側シート42の間に,伸長状態で挟み込んで固定されている。また,クッション形成シート44は,幅方向に間欠的に形成された接合部51において,内側シート41の肌対向面側に接合されている。弾性伸縮部材43,46の収縮に伴って,クッション形成シート44に皺が形成される。つまり,弾性伸縮部材43,46が収縮すると,非接合部52において,クッション形成シート44が,内側シート41から離れて,クッション形成シート44と内側シート41との間に,通気路(空間)が形成される。このような構造を,本願明細書では「フルート構造」と称している。このようにして,間欠的に形成された接合部51の間において,通気路を形成することにより,弾性伸縮部材43,46を挟んでいる内側シート41の硬さが,着用者の直接肌に伝わりにくくなる。また,「フルート構造」を形成することで,ウエストギャザー全体に通気性,柔軟性,及びクッション性を付与することができる。
また,本実施形態では,図3に示されるように,内側シート41が,おむつの股下部3の方向へと延在している。そして,内側シート41の一部は,吸収性本体30の長手方向の端部の上(肌対向面)に重畳している。このように,内側シート41の一部を吸収性本体30に重畳させることで,吸収性本体30が,外装体10,20にしっかりと固定されて,外れにくくなる。
また,外装体10,20は,インナーシート45と,タミー伸縮部材46と,をさらに含んで構成されている。すなわち,図3に示されるように,本実施形態において,外側シート42は,股下部3の方向へと延在し,その一部が,吸収性本体30の肌非対向面側に位置している。ここで,外側シート42の延在部分の肌対向面側には,インナーシート45が配置されている。そして,外側シート42の延在部分とインナーシート45との間には,一又は複数本のタミー伸縮部材46が,挟んで固定されている。タミー伸縮部材46は,弾性伸縮部材43,46と同様に,おむつの幅方向に沿った伸長状態で,外側シート42の延在部分とインナーシート45との間に固定される。
このように,本発明は,外装体10,20にフルート構造が形成されているものが好ましい形態である。ただし,フルート構造は任意の構成であり,本発明にとって必須なものではない。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,使い捨ておむつの製造業などにおいて好適に利用し得る。
1…前身頃 2…後身頃
3…股下部 4…ウエスト開口部
5…レッグ開口部 10…前身頃外装体
11…サイドシール部 12…本体領域
13…延出領域 20…後身頃外装体
21…サイドシール部 22…本体領域
23…延出領域 30…吸収性本体
31…吸収体 32…トップシート
33…バックシート 34…第1伸縮部材
34a…前端部 34b…後端部
34c…頂点部 35…第2伸縮部材
35a…前端部 35b…後端部
35c…頂点部 36…第3伸縮部材
36a…前端部 36b…後端部
37…囲繞領域 38…カバーシート
39…サイドシート 39a…接合線
39b…接合領域 39c…起立領域
39d…折返部 40…クッション部
41…内側シート 42…外側シート
43…ウエスト伸縮部材 44…クッション形成シート
45…インナーシート 46…タミー伸縮部材
51…接合部 52…非接合部
61…立体ギャザー伸縮部材 62…レッグ伸縮部材
100…使い捨ておむつ

Claims (5)

  1. 着用者の腹部に接する前身頃(1),着用者の背部に接する後身頃(2),及び前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に長手方向に区分され,
    前記股下部(3)から前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)に亘って配置された吸収性本体(30)を備えた使い捨ておむつであって,
    前記吸収性本体(30)は,
    吸収体(31)と,
    前記吸収体(31)の肌対向面側に配置されたトップシート(32)と,
    前記吸収体(31)の肌非対向面側に配置されたバックシート(33)と,
    前記吸収体(31)の肌非対向面側に配置された複数の弾性伸縮部材と,を有し,
    前記複数の弾性伸縮部材は,前記股下部(3)から前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)に亘って配置された第1伸縮部材(34)及び第2伸縮部材(35)を含み,
    前記第1伸縮部材(34)と前記第2伸縮部材(35)は,前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)において交差している
    使い捨ておむつ。
  2. 前記第1伸縮部材(34)は,前記吸収体(31)の左側縁寄りの領域に前端部(34a)及び後端部(34b)が位置し,前記股下部(3)における前記吸収体(31)の右側縁寄りの領域に頂点部(34c)が位置するように湾曲又は屈曲した形状であり,
    前記第2伸縮部材(35)は,前記吸収体(31)の右側縁寄りの領域に前端部(35a)及び後端部(35b)が位置し,前記股下部(3)における前記吸収体(31)の右側縁寄りの領域に頂点部(35c)が位置するように湾曲又は屈曲した形状である
    請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記複数の弾性伸縮部材は,前記第1伸縮部材(34)及び前記第2伸縮部材(35)によって囲われた囲繞領域(37)内に,前記長手方向への伸長状態で配置された一又は複数の第3伸縮部材(36)をさらに含む
    請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記使い捨ておむつは,
    前記吸収性本体(30)の前記前身頃(1)の端部が固定された前身頃外装体(10)と,
    前記吸収性本体(30)の前記前身頃(1)の端部が固定された後身頃外装体(20)と,をさらに備え,
    前記前身頃外装体(10)と前記後身頃外装体(20)は互いに分離しており,
    前記前身頃外装体(10)と前記後身頃外装体(20)のそれぞれは,
    幅方向の左右両端部において互いに対向する部分が接合されたサイドシール部(11,21)と,
    幅方向の左右両端部に前記サイドシール部(11,21)が形成された本体領域(12,22)と,
    前記本体領域(12,22)から前記股下部(3)の方向に向かって延出した延出領域(13,23)と,を有しており,
    前記第1伸縮部材(34)と前記第2伸縮部材(35)の前身頃側の交点(P1)と後身頃側の交点(P)は,それぞれ前記前身頃外装体(10)の本体領域(12)と前記後身頃外装体(20)の本体領域(22)と厚み方向に重なっている
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記第3伸縮部材(36)は,前記前身頃外装体(10)の延出領域(13)と前記後身頃外装体(20)の延出領域(23)に達するように配置されている
    請求項3を引用する請求項4に記載の使い捨ておむつ。
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