JP6201802B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP6201802B2
JP6201802B2 JP2014026921A JP2014026921A JP6201802B2 JP 6201802 B2 JP6201802 B2 JP 6201802B2 JP 2014026921 A JP2014026921 A JP 2014026921A JP 2014026921 A JP2014026921 A JP 2014026921A JP 6201802 B2 JP6201802 B2 JP 6201802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
cushion
disposable diaper
waist
elastic member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014026921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015150247A (ja
Inventor
勝彦 杉山
勝彦 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp, Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2014026921A priority Critical patent/JP6201802B2/ja
Publication of JP2015150247A publication Critical patent/JP2015150247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6201802B2 publication Critical patent/JP6201802B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、使い捨てに関するものである。具体的に説明すると、本発明は、おむつのウエスト端部に、伸縮部材を配置するとともに、クッション形成シートを伸縮部材の伸長方向に沿って間欠的に接合することにより、クッション性の高いウエストギャザーを形成することのできる使い捨ておむつに関する。
従来から、例えば乳幼児や高齢者用の使い捨てのおむつが知られている。使い捨ておむつの型には様々なものがあり、例えば、パンツ型の使い捨ておむつや、テープ型の使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3)。
パンツ型の使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである。パンツ型使い捨ておむつとしては、吸収性本体が載置される外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型(特許文献1)や、外装体が前身頃及び後身頃で分離され、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋された架橋型(特許文献2)が知られている。
また、テープ型の使い捨ておむつは、前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ、着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである(特許文献3)。
パンツ型使い捨ておむつは、一般的に、前身頃と後身頃を接着して形成されたウエスト開口部の周縁に、複数の伸縮部材が伸長状態で固定されている。これら伸縮部材が、着用者のウエスト周りを締めこむことによって、着用者の動きや排泄物の重さに伴っておむつが下にずり落ちずに着用できるようにしている。パンツ型使い捨ておむつは、ずり落ちてしまうと、脚回りの開口部やウエスト周りの開口部から排泄物が漏れてしまう。このため、ウエスト開口部の周縁に伸縮部材を設けて、おむつのずり落ちを防止するための機能は、重要な機能となる。
一方、おむつのウエスト周りの締め付けが強くなり過ぎると、着用者が締め付け感を不快に感じたり、痛みを感じることさえある。また、締め付けが強くなると密着性が高まる反面、通気性が悪くなるため、着用者がかいた汗によってウエスト周りの皮膚トラブルを起こす可能性がある。
ここで、従来から、使い捨ておむつのウエスト周りに適度な締付け力を付与するために、ウエストギャザーを形成する技術が知られている。すなわち、使い捨ておむつのウエスト周りを構成するカバーシートの間に、複数の伸縮部材を伸長状態で固定しておくことにより、それらの伸縮部材が収縮した際に、ウエスト開口部の近傍のカバーシートに皺が生じる。この皺により、ウエスト開口部の近傍にウエストギャザーが形成される。このウエストギャザーは、着用者の肌に当接して、使い捨ておむつの密着性を向上させることができるため、ウエスト周りのフィット感が向上する。また、ウエストギャザーは、伸縮部材による着用者への締め付けを緩和するためのクッションの役割を果たす。
ここで、本発明の発明者は、ウエストギャザー全体に柔軟性とクッション性を有する使い捨ておむつを提供する技術を開示した(特許文献4、特許文献5)。このウエストギャザーに関する技術は、「フルート構造」とも呼ばれる。フルート構造の基本的な構成は、図9に示されている。図9(a)は、フルート構造の基本的な構成要素を模式的に示した斜視図である。図9(b)〜(d)はフルート構造の断面図であり、図9(b)はウエスト伸縮部材43が伸長した状態を示し、図9(c)はウエスト伸縮部材43が少し縮んだ状態を示し、図9(d)は、ウエスト伸縮部材43が十分に縮んだ状態を示している。
すなわち、図9に示されるように、フルート構造は、ウエスト伸縮部材43を挟んで固定するための一対のシート41、42と、その上に間欠的な接合部51によって接合された皺形成用のシート(クッション形成シート44)を有する。フルート構造では、ウエスト伸縮部材43が収縮すると、クッション形成シート44が、接合されていない部分(非接合部52)において浮いた状態となる。このようにして、クッション形成シート44と、ウエスト伸縮部材を挟んだ一対のシート41、42の間に空間を形成することにより、ウエスト伸縮部材を挟んだ一対のシート41、42の硬さが直接肌に伝わりにくくなる。このため、フルート構造を形成することで、ウエストギャザー全体に柔軟性とクッション性を付与することができる。
特開2009−254662号公報 特開2010−233733号公報 特開2005−323685号公報 特開2011−254996号公報 特開2013−070743号公報
ところで、上記した「フルート構造」では、図9(d)に示されるように、一対のシート41、42の間に固定されたウエスト伸縮部材43が収縮したときに、この一対のシート41、42に皺が生じる。また、ウエスト伸縮部材43が収縮したときに、クッション形成シート44が、一対のシート41、42との非接合部52において浮いて大きな皺を形成する。しかしながら、例えば、腹周りの太い着用者が使い捨ておむつを装着すると、図9(b)や図9(c)に示されるように、ウエスト伸縮部材43が十分に収縮しなくなる。すなわち、ウエストギャザーを形成するためのウエスト伸縮部材43は、着用者の腹周りの太さに合わせて適宜収縮するものであるが、着用者の腹周りが太いと、このウエスト伸縮部材43は殆ど収縮しなくなる。図9(b)〜(d)に示されるように、クッション形成シート44は、ウエスト伸縮部材43が収縮するほど、大きな皺を形成するものである。しかし、図9(b)や図9(c)のように、ウエスト伸縮部材43の収縮が小さいと、クッション形成シート44が形成する皺が小さくなる。このため、特に図9(a)に示されるように、装着時にウエスト伸縮部材43がほとんど収縮しない場合には、おむつウエスト周りに柔軟性とクッション性を与えるというフルート構造の効果が少なくなるとい問題があった。
そこで、現在では、ウエストギャザーを形成する伸縮部材が十分に収縮していない状態であっても、優れた柔軟性とクッション性を発揮することのできる使い捨ておむつが求められている。
そこで、本発明の発明者は、従来の問題を解決する手段について鋭意検討した結果、「フルート構造」を形成するにあたり、おむつの幅方向に弛んだ状態のクッション形成シートを、ウエスト伸縮部材が固定されたシート部材に間欠的に接合することとした。すなわち、クッション形成シートと、これを間欠的に接合するシート部材を比較したときに、間欠的な接合部の間における長さが、クッション形成シートの方が長くなるように調整した。これにより、ウエスト伸縮部材が十分に収縮していない状態であっても、クッション形成シートによって大きな皺が形成されるようになる。従って、例えば着用者の腹周りが太く、ウエスト伸縮部材が十分に収縮していない状態であっても、使い捨ておむつのウエスト周りに柔軟性とクッション性を付与することができる。そして、本発明者は、上記知見に基づけば、従来技術の課題を解決できることに想到し、本発明を完成させた。
具体的に説明すると、本発明は以下の構成を有する。
本発明の第1の側面は、使い捨ておむつに関する。
本発明の使い捨ておむつは、前身頃1と、後身頃2と、それらの間に位置する股下部3とに区分される。
ここで、本発明の使い捨ておむつは、前身頃1と後身頃2の両方又はいずれか一方に、クッション部40が形成されている。
クッション部40は、内側シート41と、外側シート42と、ウエスト伸縮部材43と、クッション形成シート44と、を含む。
内側シート41は、外側シート42の肌対向面(着用者の肌に対向する面)側に位置する。外側シート42は、内側シート41の肌非対向面(着用者の肌に対抗しない面)側に位置する。
ウエスト伸縮部材43は、使い捨ておむつの幅方向に沿って伸長した状態で、内側シート41と外側シート42の間に挟んで固定されている。ウエスト伸縮部材43は、一本であってもよいし、複数本であってもよい。
クッション形成シート44は、内側シート41と外側シート42の両方又は少なくともいずれか一方の上に重ねられており、これらのシート41、42に対して、幅方向に接合部51と非接合部52が交互に連続するように間欠的に接合されている。
そして、本発明において、クッション形成シート44の接合部51の間における幅方向の長さ(L)は、当該クッション形成シート44が接合された内側シート41又は外側シート42の接合部51の間における幅方向の長さ(L)よりも長くなっている。
上記構成のように、本発明では、クッション形成シート44の接合部51の間の長さ(L)が、内側シート41又は外側シート42の接合部51の間の長さ(L)よりも長い。これにより、ウエスト伸縮部材43が収縮しておらず、内側シート41と外側シート42が張った状態にあっても、クッション形成シート44だけは多少は弛んだ状態となる。このため、例えば着用者の腹周りが太く、ウエスト伸縮部材43が十分に収縮していない状態であっても、使い捨ておむつのウエスト周りにおいては、クッション形成シート44が皺を形成するため、柔軟性とクッション性を発揮することができる。また、ウエスト伸縮部材43が収縮し、これを挟んでいる内側シート41と外側シート42に皺が形成された状態なると、クッション形成シート44には、さらに大きな皺が形成される。このように、クッション形成シート44が大きい皺を形成するようになるため、おむつのウエスト周りの柔軟性とクッション性をさらに高めることができる。
本発明において、接合部51の間におけるクッション形成シート44の長さ(L)は、接合部51の間における内側シート41又は外側シート42の長さ(L)を100%としたときに、103%以上300%以下であることが好ましい。
上記構成のように、長さ(L)を長さ(L)の103%以上とすることで、ウエスト伸縮部材43が十分に収縮していない状態であっても、クッション形成シート44に皺を発現させることができる。他方、長さ(L)が、長さ(L)の300%を超えるものであると、クッション形成シート44が大きく撓んでしまい、却っておむつの履き心地が悪くなる。このため、本発明において、長さ(L)は、長さ(L)の103%以上300%以下であることが好ましい。
本発明では、接合部51の間において、内側シート41と外側シート42を幅方向に最大まで伸長させた場合に、クッション形成シート44に弛みが生じていることが好ましい。なお、内側シート41と外側シート42が幅方向に最大まで伸長した状態とは、内側シート41と外側シート42に弛みが生じていない状態を意味する。
上記のように、内側シート41と外側シート42に弛みが生じていない状態において、クッション形成シート44にのみ弛みが生じているようにすることが好ましい。
本発明の第2の側面は、クッションシートに関する。本発明のクッションシートは、複数のシート部材の間に一又は複数の伸縮部材が平行に固定されたシート部材の複合体である。クッションシートは、例えば、使い捨ておむつのウエスト周りに貼り付けて用いることができる。
クッションシートは、内側シート41と、外側シート42と、ウエスト伸縮部材43と、クッション形成シート44と、を含む。
ウエスト伸縮部材43は、一定方向に沿って伸長した状態で、内側シート41と外側シート42の間に挟んで固定されている。ウエスト伸縮部材43は、一本であってもよいし、複数本であってもよい。
クッション形成シート44は、内側シート41と外側シート42の両方又は少なくともいずれか一方の上に重ねられており、これらのシート41、42に対して、一定方向に接合部51と非接合部52が交互に連続するように間欠的に接合されている。
そして、本発明において、クッション形成シート44の接合部51の間における一定方向の長さ(L)は、当該クッション形成シート44が接合された内側シート41又は外側シート42の接合部51の間における一定方向の長さ(L)よりも長くなっている。
本発明によれば、ウエストギャザーを形成するウエスト伸縮部材が十分に収縮していない状態であっても、優れた柔軟性とクッション性を発揮する使い捨ておむつを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る使い捨ておむつの外観斜視図である 図2は、本発明の一実施形態に係る使い捨ておむつの展開平面図である。 図3は、図2で示したY−Y線における断面図である。 図4は、本発明に係るクッション部の構造を概念的に示している。図4(a)は、クッション部の構成要素を模式的に示しており、図4(b)〜(d)は、クッション部の断面状態を模式的に示している。 図5は、長さ(L)と長さ(L)の概念を説明するための説明図である。 図6は、本発明に係るクッション部の他の実施形態を示している。 図7は、本発明に係るクッション部の他の実施形態を示している。 図8は、本発明に係るクッション部の他の実施形態を示している。 図9は、従来技術に係るクッション部の構造を概念的に示している。図9(a)は、クッション部の構成要素を模式的に示しており、図9(b)〜(d)は、クッション部の断面状態を模式的に示している。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は、以下に説明する形態に限定されるものではなく、以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお、本願明細書において、「長手方向」とは、基本的に、使い捨ておむつの前身頃と後身頃を結ぶ方向(Y軸方向)を意味する。また、「幅方向」とは、基本的に、使い捨ておむつの長手方向に直交する方向(X軸方向)を意味する。
また、本願明細書において、「A〜B」とは、「A以上B以下」であることを意味する
(1.使い捨ておむつの全体構成)
本発明は、例えば、公知のパンツ型の使い捨ておむつ、テープ型の使い捨ておむつ、及び架橋型の使い捨ておむつに広く適用可能である。パンツ型の使い捨ておむつとは、前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである(例えば特許文献1)。また、テープ型の使い捨ておむつとは、前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ、着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである(例えば特許文献2)。また、架橋型の使い捨ておむつとは、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋された構成を有するタイプの使い捨ておむつである(例えば特許文献3)。
以下では、これらの種々のタイプの使い捨ておむつのうち、架橋型の使い捨ておむつを例に挙げて、本発明の内容を具体的に説明する。
図1は、架橋型の使い捨ておむつを前身頃側から見た例を示す斜視図である。また、図2は、架橋型の使い捨ておむつの例を示す展開図であって、使い捨ておむつを肌対向面側から見た状態を示している。図2の展開図に示されるように、使い捨ておむつ100は、装着された際に、着用者の腹部に接する前身頃1と、着用者の背部に接する後身頃2と、着用者の股下にあてがわれる股下部3とに区分される。本実施形態において、架橋型の使い捨ておむつは、前身頃外装体10によって前身頃1が構成され、後身頃外装体20によって後身頃2が構成される。そして、前身頃外装体10と後身頃外装体20の間の股下部3には、吸収性本体30が架橋されている。
図2に示された展開状態から、前身頃外装体10と後身頃外装体20の幅方向両端部を接合することにより、図1に示される状態に組み上がる。図1に示されるように、前身頃外装体10の上端縁と後身頃外装体20の上端縁により、ウエスト開口部4が形成される。また、前身頃外装体10と後身頃外装体20の両端部同士が接合されることにより、装着時に着用者の脚部周りに位置するレッグ開口部5が形成される。このため、着用者は、ウエスト開口部4から両脚部を入れ、それぞれの脚部をレッグ開口部5から出すことで、使い捨ておむつ100を装着できる。
また、図2に示されるように、本実施形態において、前身頃外装体10と後身頃外装体20には、クッション部40が形成されている。クッション部40は、ウエスト開口部4を形成する端縁に沿って、幅方向に延びるように形成されたものである。クッション部40は、複数のウエスト伸縮部材43を含む。複数のウエスト伸縮部材43は、ウエスト開口部4の開口縁に相当する前身頃外装体10の端部と後身頃外装体20の端部に沿って、使い捨ておむつの幅方向に延びている。複数のウエスト伸縮部材43は、伸長状態で固定されており、この複数のウエスト伸縮部材43が収縮することにより、ウエスト開口部4近傍に、ウエストギャザーが形成される。
本実施形態において、クッション部40は、前身頃外装体10と後身頃外装体20の両方に設けられている。ただし、クッション部40は、前身頃外装体10と後身頃外装体20の少なくともいずれか一方に設けられていればよい
(2.使い捨ておむつの各部構成)
次に、図面を用いて、使い捨ておむつ100の各部の構成について説明する。
(2−1.クッション部)
図3は、図2に示したY−Y線における断面図を示している。なお、図3の断面図では、使い捨ておむつを構成する各種のシート部材に概念的な厚みをもたせて描画しているが、通常、使い捨ておむつを構成するシート部材は、非常に薄いものである。
図3に示されるように、前身頃外装体10と後身頃外装体20(以下、併せて「外装体10、20」という)は、クッション部40を含んで構成されている。クッション部40は、使い捨ておむつのウエスト開口部4の周縁に、ウエストギャザーを形成する手段であり、複数のシート部材と伸縮部材とから構成される。
図3の断面図に示されるように、クッション部40は、肌対向面側に位置する内側シート41と、肌非対向面側に位置する外側シート42と、これらの内側シート41と外側シート42の間に固定された複数のウエスト伸縮部材43と、を含む。図3に示されるように、内側シート41と外側シート42は、共に、使い捨ておむつの長手方向の端縁を形成している。つまり、内側シート41と外側シート42は、使い捨ておむつのウエスト開口部4に沿った端縁を形成するものである。また、図2の平面図にも示されているように、複数のウエスト伸縮部材43は、使い捨ておむつの幅方向に沿って平行に延びている。また、複数のウエスト伸縮部材43は、使い捨ておむつの長手方向に所定間隔をあけて配置されている。
複数のウエスト伸縮部材43は、幅方向に沿って伸長した状態で、内側シート41と外側シート42の間に固定されている。複数のウエスト伸縮材20が固定される際の伸張率は、例えば、150〜400%、200〜380%、又は250〜360%であることが好ましい。なお、「伸張率」とは、非伸張状態(自由状態)の伸縮部材の長さ(原寸)を100%としたときに、伸張状態とされた伸縮部材の長さを示した値である。このように、内側シート41と外側シート42の間に伸長状態にあるウエスト伸縮部材43が形成されているため、ウエスト伸縮部材43が収縮したときに、内側シート41と外側シート42に皺(ギャザー)が形成される。
また、本発明において、内側シート41と外側シート42にウエスト伸縮部材43を固定する際には、これらの内側シート41と外側シート42には、一定の張力が付与されており、弛みのない状態とされていることが好ましい。特に、内側シート41と外側シート42は、使い捨ておむつの幅方向に張った状態で、それらの間にウエスト伸縮部材43が固定されるものであることが好ましい。ウエスト伸縮部材43を、内側シート41と外側シート42の間に挟み込んで固定するときには、例えば、ウエスト伸縮部材43自体に接着剤を塗布し、接着剤が塗布されたウエスト伸縮部材43を、内側シート41と外側シート42の間に挟み込めばよい。また、例えば、内側シート41と外側シート42の両方又はいずれか一方に接着剤を塗布した後、これらのシート41の間にウエスト伸縮部材43を挟み込んで固定することもできる。
さらに、本実施形態において、クッション部40は、内側シート41の肌対向面側に配置されたクッション形成シート44を含む。クッション形成シート44は、使い捨ておむつの装着者の肌に直接触れるシート部材であり、内側シート41の肌対向面側に、皺(ギャザー)形成する機能を持つ。
ここで、図4を参照して、クッション部40に含まれるクッション形成シート44が、皺を形成する構造について説明する。図4は、クッション部40を構成する各種の要素を、概念的に抽出して示した模式図である。図4(a)に示されるように、クッション部40は、内側シート41と、外側シート42と、これらのシート41、42の間に固定された複数のウエスト伸縮部材43と、内側シート41に重ねられたクッション形成シート44と、を含んで構成されている。
図4(a)に示されるように、クッション形成シート44と内側シート41の接合部51は、おむつの幅方向(X軸方向)に間欠的に形成されている。すなわち、クッション形成シート44と内側シート41は、おむつの幅方向において、接合部51と非接合部52が交互に連続するようにして、間欠的に接合されている。なお、図4(a)の例に示されるように、接合部51は、おむつの長手方向(Y軸方向)においても間欠的に形成されていてもよい。少なくとも、接合部51は、おむつの長手方向に沿った直線上に並んで形成されていることが好ましい。接合部51においては、ホットメルト接着剤等によってクッション形成シート44と内側シート41を接合することとしてもよいし、ヒートシールや超音波シールによってクッション形成シート44と内側シート41を融着してもよい。その他、クッション形成シート44と内側シート41の接合態様については、特許文献4(特開2011−254996号公報)や特許文献5(特開2013−070743号公報)等を参考として、公知の接合態様を適宜採用することができる。
図4(b)は、図面の下側(肌非当接面側)から順に、外側シート42、ウエスト伸縮部材43、内側シート43、及びクッション形成シート44の順番で重ね合わせた状態の断面図を示している。図4(b)は、ウエスト伸縮部材43が収縮していない状態を示すものである。図4(b)に示されるように、ウエスト伸縮部材43は、内側シート41と外側シート42の間に、伸長状態で挟み込んで固定されている。また、クッション形成シート44は、幅方向に間欠的に形成された接合部51において、内側シート41の肌対向面側に接合されている。ここで、図4(b)に示されるように、内側シート41と外側シート42は、ウエスト伸縮部材43の伸長状態に合わせて、幅方向に弛みのない張った状態となっている。これに対し、クッション形成シート44は、ウエスト伸縮部材43が伸長している状態であっても、幅方向に少し弛んだ状態となっている。このように、本発明は、クッション形成シート44が弛みのある状態で、内側シート41に間欠的に接合される点を、特徴の一つとしている。
図4(b)に示されるように、本発明では、ウエスト伸縮部材43が収縮しておらず、内側シート41と外側シート42が幅方向に弛みのない張った状態となっている場合であっても、クッション形成シート44が幅方向に少し弛んだ状態となっている。このため、ウエスト伸縮部材43が完全に伸張していても、クッション形成シート44と内側シート41の間には空間が生じて、クッション形成シート44が少し浮いた状態となっている。
図4(b)に示した本発明のクッション部40の構造は、図9(b)に示した従来の構造と比較すると、その違いが明らかである。図9(b)に示されるように、従来の構造では、ウエスト伸縮部材43が伸張している状態においては、内側シート41、外側シート42、及びクッション形成シート44のそれぞれが、幅方向に弛みのない張った状態となっていた。このため、ウエスト伸縮部材43が伸長している状態にあっては、クッション形成シート44は、皺を形成するものではなかった。このため、例えば、腹周りの太い着用者が、使い捨ておむつを履くような場合には、ウエスト伸縮部材43が収縮しないため、クッション形成シート44に皺が形成されないこととなる。これに対し、図4(b)に示されるように、本発明のクッション部40の構造では、ウエスト伸縮部材43が伸張している状態であっても、クッション形成シート44が、内側シート41から浮いた状態となって、皺を形成している。このため、例えば腹周りの太い着用者が使い捨ておむつを履いてウエスト伸縮部材43の収縮が小さい状態であっても、クッション形成シート44によって皺が形成されるようになる。よって、本発明によって、ウエスト伸縮部材43が収縮していない状態であっても、おむつのウエスト周りの柔軟性とクッション性を十分に発揮することができる。
次に、図4(c)は、ウエスト伸縮部材43が多少収縮した様子を示し、図4(d)は、ウエスト伸縮部材43が十分に収縮した様子を示している。図4(c)及び図4(d)に示されるように、ウエスト伸縮部材43の収縮に伴って、クッション形成シート44によって形成される皺が大きくなることが判る。ここで、本発明のクッション形成シート44により形成される皺と、従来のクッション形成シート44により形成される皺の違いは、図4と図9を比較すれば明らかである。すなわち、図4に示されるように、ウエスト伸縮部材43が収縮した状態において、本発明のクッション形成シート44は、従来のクッション形成シートと比較し、明らかに大きな皺を形成することができる。このため、本発明の技術(図4参照)を採用すれば、おむつのウエスト周りに形成されるウエストギャザーは、その柔軟性がさらに高まり、また、通気性もより良好なものとなる。
ここで、図5は、クッション形成シート44と、これが接合された内側シート41の長さを比較するための説明図である。すなわち、上記したように、ウエスト伸縮部材43の伸長状態において、内側シート41には弛みを生じさせず、クッション形成シート44にのみ弛みが生じさせるためには、接合部51の間において、クッション形成シート44が内側シートよりも長い必要がある。図5に示されるように、おむつの幅方向に隣接する2つの接合部51の間において、クッション形成シート44と内側シート41をそれぞれ切り出す。そして、切り出したクッション形成シート44と内側シート41を弛みのない状態に伸ばして並べる。このとき、2つの接合部51の間におけるクッション形成シート44の長さを、“L”とする。また、2つの接合部51の間における内側シート41の長さを、“L”とする。図5に示されるように、長さ(L)と長さ(L)を比較すると、長さ(L)の方がより長くなっていることが判る。このように、おむつの幅方向に隣接する2つの接合部51の間において、クッション形成シート44と内側シート41を切り出して、長さを比較する。このとき、クッション形成シート44の長さの方を長くすることで、ウエスト伸縮部材43が収縮していない状態であっても、クッション形成シート44によって皺を形成することができるようになる。
ここで、内側シート41の長さ(L)を100%と設定したときに、クッション形成シート44の長さ(L)は、103〜300%であることが好ましい。また、クッション形成シート44の長さ(L)は、内側シート41の長さ(L)に対して、110〜3290%又は120〜280%であってもよいし、150〜250%であってもよい。このように、長さ(L)を、少なくとも長さ(L)の103%以上とすることで、ウエスト伸縮部材43が十分に収縮していない状態であっても、クッション形成シート44に皺を発現させることができる。他方、長さ(L)が、長さ(L)の300%を超えるものであると、クッション形成シート44が大きく撓んでしまい、却っておむつの履き心地が悪くなる。このため、本発明において、長さ(L)は、長さ(L)の103%以上300%以下であることが特に好ましい。
その他、図3に示された実施形態では、内側シート41と外側シート42が別々のシート部材によって形成されている。また、本実施形態では、クッション形成シート44が、内側シート41にのみ接合されている。内側シート41、外側シート42、クッション形成シート44は、それぞれ、手触りのよい通気性を有する不織布などの素材で形成されたものであることが好ましい。
また、ウエスト伸縮部材43としては、糸状弾性ゴム又は帯状弾性ゴムを適用することが好ましい。このようなゴム材としては、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコーン、又はポリエステル等の素材を用いることができる。
また、本実施形態では、内側シート41が、おむつの股下部3の方向へと延在している。そして、内側シート41の一部は、吸収性本体30の長手方向の端部の上(肌対向面)に重畳している。このように、内側シート41の一部を吸収性本体30に重畳させることで、吸収性本体30が、外装体10、20にしっかりと固定されて、外れにくくなる。
また、その他、外装体10、20は、インナーシート45と、タミー伸縮部材46とを含んで構成されている。すなわち、図3に示されるように、本実施形態において、外側シート42は、股下部3の方向へと延在し、その一部が、吸収性本体30の肌非対向面側に位置している。ここで、外側シート42の延在部分の肌対向面側には、インナーシート45が配置されている。そして、外側シート42の延在部分とインナーシート45との間には、一又は複数本のタミー伸縮部材46が、挟んで固定されている。タミー伸縮部材46は、ウエスト伸縮部材43と同様に、おむつの幅方向に沿った伸長状態で、外側シート42の延在部分とインナーシート45との間に固定される。
(2−2.クッション部の実施形態)
続いて、図6〜図8を参照して、本発明の使い捨ておむつ100におけるクッション部40の他の実施形態について説明する。以下の実施形態については、基本的に、上述した図3に示した実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図6(a)に示した実施形態において、クッション部40は、内側シート41に間欠的に接合されるクッション形成シート44Aと、外側シート42に間欠的に接合されるクッション形成シート44Bを含んでいる。すなわち、内側のクッション形成シート44Aは、内側シート41の肌対向面に接合されている。また、外側のクッション形成シート44Bは、外側シート42の肌非対向面に接合されている。このように、本発明において、クッション形成シート44A、44Bは、内側と外側の両方に配置されたものであってもよい。
図6(b)に示した実施形態において、内側のクッション形成シート44Aと、外側のクッション形成シート44Bは、一枚のシート部材によって構成されている。すなわち、一枚のシート部材を、使い捨ておむつの長手方向の端縁において折り返し、折り返し線よりも内側に位置する部分を、内側のクッション形成シート44Aとし、折り返し線よりも外側に位置する部分を、外側のクッション形成シート44Bとしている。このように、本発明において、内側のクッション形成シート44Aと外側のクッション形成シート44Bを、一枚のシート部材によって構成することも可能である。
図7(a)に示した実施形態において、内側シート41と外側シート42は、一枚のシート部材によって構成されている。すなわち、一枚のシート部材を、使い捨ておむつの長手方向の端縁において折り返し、その間に複数のウエスト伸縮部材43を挟み込んで固定する。そして、折り返し線よりも内側に位置する部分を、内側シート41とし、折り返し線よりも外側に位置する部分を、外側シート42としている。このように、本発明において、内側シート41と外側シート42を、一枚のシート部材によって構成することも可能である。
図7(b)に示した実施形態では、内側シート41と外側シート42を一枚のシート部材によって構成するとともに、別々のシート部材で形成された内側のクッション形成シート44Aと外側のクッション形成シート44Bを設けている。すなわち、内側のクッション形成シート44Aは、内側シート41の肌対向面に接合され、外側のクッション形成シート44Bは、外側シート42の肌非対向面に接合されている。このように、本発明では、内側シート41と外側シート42を、一枚のシート部材で構成し、且つ、内側のクッション形成シート44Aと外側のクッション形成シート44Bの両方を設けることもできる。
図8(a)に示した実施形態では、内側シート41と外側シート42を一枚のシート部材によって構成するとともに、内側のクッション形成シート44Aと外側のクッション形成シート44Bを一枚のシート部材によって構成している。すなわち、一枚のシート部材を、使い捨ておむつの長手方向の端縁において折り返し、折り返し線よりも内側に位置する部分を、内側のクッション形成シート44Aとし、折り返し線よりも外側に位置する部分を、外側のクッション形成シート44Bとしている。このように、本発明では、内側シート41と外側シート42を一枚のシート部材によって構成し、且つ、内側のクッション形成シート44Aと外側のクッション形成シート44Bを一枚のシート部材によって構成することもできる。
図8(b)に示した実施形態において、外側シート42の肌非対向面側に、最外層シート47を貼り合わせている。この最外層シート47は、上述した外側のクッション形成シート44Bとは異なり、外側シート42に対して間欠的に接合されるものではなく、例えばホットメルト接着剤などによって全面的に張り合わせるものである。最外層シート47は、外側シート42を補強し、且つ、その手触りを良くするためのシート部材である。このように、外側シート42の肌非対向面には、最外層シート47を貼り合わせることもできる。
(2−3.吸収性本体)
図2や図3に示されるように、吸収性本体30は、前身頃外装体10と後身頃外装体20の間に架橋された状態で保持され、使い捨ておむつ100の着用時おいて、着用者の股下部に位置し、着用者が排泄した尿などの液体を吸収保持する。吸収性本体30は、使い捨ておむつの股下部3を中心に、前身頃1及び後身頃2にかけて配置される。図2や図3に示されるように、吸収性本体30は、吸収体31と、トップシート32と、バックシート33と、カバーシート34と、一対の立体ギャザー35を備えている。
吸収体31は、尿などの液体を吸収し、吸収した液体を保持するための部材である。吸収体31は、液透過性のトップシート32と、液不透過性のバックシート33の間に配置される。吸収体31は、トップシート32を透過した液体を吸収する機能を有し、吸収性材料により構成される。吸収体31を構成する吸収性材料には、公知の材料を採用することができる。吸収性材料としては、例えば、フラップパルプ、高吸収性ポリマー、又は親水性シートを用いることとしても良い。また、吸収性材料には、フラップパルプ、高吸収性ポリマー、又は親水性シートのうち1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用することとしてもよい。吸収性材料は、通常、単層又は複数層のマット状に形成され、用いられる。
吸収体31は、コアラップシート36よって、被包することが好ましい。コアラップシート36は、肌対向面側及び肌非対向面側から、吸収体31を被覆し、吸収性材料が外側へ漏出することを防止する。コアラップシート36としては、ティシュペーパー、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を適宜用いることができる。
吸収体31の形状は、適宜、使い捨ておむつの形状や、大きさ、用途に合せて設計することができる。例えば、吸収体31の形状は、図2に示されるように、砂時計型としてもよい。また、一般的な使い捨ておむつに使用されている、矩形型、楕円形型、又はひょうたん型とすることとしてもよい。
トップシート32は、着用者の股下部の肌に直接接し、尿などの液体を吸収体31へ透過させるための部材である。このため、トップシート32は、柔軟性が高い液透過性材料で構成される。また、トップシート32は、吸収体31の肌当接面側を被覆するように配置される。
トップシート32を構成する不透過性材料の例は、織布、不織布、又は多孔性フィルムである。また、例えばポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。
バックシート33は、トップシート32を透過し吸収体31に吸収された液体が、おむつの外側へ漏出することを防止するための部材である。このため、バックシート33は、液不透過性材料によって構成される。そして、バックシート33は、吸収体31の底面からの液漏れを防止するため、吸収体31を肌非当接面側から被覆する。
バックシート33を構成する不透過材料の例は、ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。特に、0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
カバーシート34は、バックシート33を補強し、かつ、その手触りを良くするための部材である。カバーシート34は、バックシート33の肌当接面側に貼り合わせられる。カバーシート34を構成する材料としては、織布や不織布が用いられる。特に、カバーシート34を構成する材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いることが好ましい。
一対の立体ギャザー35は、吸収体31の両側縁部沿って起立し、着用者が排泄した尿の横漏れを防止するための部材である。立体ギャザー35のそれぞれには、その先端部に、立体ギャザー伸縮材が配置されており、伸縮材が収縮した際に、着用者の肌当接方向に向かって立ち上がる。このため、一対の立体ギャザー35は、尿の防漏壁となり、トップシート32を透過しなかった尿や、吸収体31により吸収しきれなった尿が、使い捨ておむつの脚部周り開口部などから漏出する横漏れを防止する。
立体ギャザー35は、従来の使い捨ておむつに用いられている公知の構成を採用することができる。立体ギャザー35は、例えば、撥水性シートの層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材を挟み込んで固定することにより、形成することができる。撥水性シートとしては、例えば、カードエンボスやスパンボンド等の製法により得られた不織布シートを使用することができ、特に防水性が高いSMSやSMMS等の不織布シートを用いることが好ましい。
以上、本願明細書では、本発明の内容を表現するために、図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
例えば、本発明では、図4(a)に示したようなクッションシートを、使い捨ておむつとは別体で製造し、使い捨ておむつのウエスト周りに、貼り合わせるようにして、クッション性を付与することもできる。
すなわち、図4(a)に示されるように、クッションシートは、内側シート41と、外側シート42と、ウエスト伸縮部材43と、クッション形成シート44と、を含む。ウエスト伸縮部材43は、一定方向に沿って伸長した状態で、内側シート41と外側シート42の間に挟んで固定されている。ウエスト伸縮部材43は、一本であってもよいし、複数本であってもよい。クッション形成シート44は、内側シート41と外側シート42の両方又は少なくともいずれか一方の上に重ねられており、これらのシート41、42に対して、一定方向に接合部51と非接合部52が交互に連続するように間欠的に接合されている。そして、クッション形成シート44の接合部51の間における一定方向の長さ(L)は、当該クッション形成シート44が接合された内側シート41又は外側シート42の接合部51の間における一定方向の長さ(L)よりも長くなっている。
上記のように、使い捨ておむつとは別に、クッションシートを製造することで、既成の使い捨ておむつにも簡単にクッション性を付与することができるようになる。このため、クッションシートのみを製造することも、本発明の好ましい形態である。
本発明は、使い捨ておむつの製造業などにおいて好適に利用し得る。
1…前身頃 2…後身頃 3…股下部
4…ウエスト開口部 5…レッグ開口部 10…前身頃外装体
20…後身頃外装体 30…吸収性本体 31…吸収体
32…トップシート 33…バックシート 34…カバーシート
35…立体ギャザー 36…コアラップシート 40…クッション部
41…内側シート 42…外側シート 43…ウエスト伸縮部材
44…クッション形成シート 45…インナーシート 46…タミー伸縮部材
47…最外層シート 51…接合部 52…非接合部

Claims (4)

  1. 前身頃(1)と、後身頃(2)と、前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)とに区分された使い捨ておむつであって、
    前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の両方又はいずれか一方に、クッション部(40)が形成されており、
    前記クッション部(40)は、
    内側シート(41)と、
    前記内側シート(41)の肌非対向面側に位置する外側シート(42)と、
    前記使い捨ておむつの幅方向に沿って伸長した状態で、前記内側シート(41)と前記外側シート(42)の間に挟んで固定されている一又は複数のウエスト伸縮部材(43)と、
    前記内側シート(41)と前記外側シート(42)の両方又はいずれか一方の上に重ねられて、前記幅方向に接合部(51)と非接合部(52)が交互に連続するように間欠的に接合されたクッション形成シート(44)と、を含み、
    前記クッション形成シート(44)の前記接合部(51)の間における前記幅方向の長さ(L)は、当該クッション形成シート(44)が接合された前記内側シート(41)又は前記外側シート(42)の前記接合部(51)の間における前記幅方向の長さ(L)よりも長い
    使い捨ておむつ。
  2. 前記長さ(L)は、前記長さ(L)に対して、103%以上300%以下である
    請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記接合部(51)の間において、前記内側シート(41)と前記外側シート(42)を前記幅方向に最大まで伸長させた場合に、前記クッション形成シート(44)には弛みが生じている
    請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 複数のシート部材の間に一又は複数の伸縮部材が平行に固定され,使い捨ておむつに使用されるクッションシートであって、
    内側シート(41)と、
    外側シート(42)と、
    一定方向に沿って伸長した状態で、前記内側シート(41)と前記外側シート(42)の間に挟んで固定されている一又は複数のウエスト伸縮部材(43)と、
    前記内側シート(41)と前記外側シート(42)の両方又はいずれか一方の上に重ねられて、前記一定方向に接合部(51)と非接合部(52)が交互に連続するように間欠的に接合されたクッション形成シート(44)と、を含み、
    前記クッション形成シート(44)の前記接合部(51)の間における前記一定方向の長さ(L)は、当該クッション形成シート(44)が接合された前記内側シート(41)又は前記外側シート(42)の前記接合部(51)の間における前記一定方向の長さ(L)よりも長い
    クッションシート。
JP2014026921A 2014-02-14 2014-02-14 使い捨ておむつ Active JP6201802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026921A JP6201802B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026921A JP6201802B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015150247A JP2015150247A (ja) 2015-08-24
JP6201802B2 true JP6201802B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=53893133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014026921A Active JP6201802B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6201802B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6731312B2 (ja) * 2016-08-09 2020-07-29 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5761179B2 (ja) * 2010-03-29 2015-08-12 王子ホールディングス株式会社 使い捨ておむつ
WO2012177401A1 (en) * 2011-06-21 2012-12-27 The Procter & Gamble Company Absorbent article with waistband having consolidation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015150247A (ja) 2015-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6837952B2 (ja) 使い捨ておむつ、および、使い捨ておむつの製造方法
JP5929984B2 (ja) 使い捨ておむつ及びクッションシート
JP4996508B2 (ja) 吸収性物品
JP5896187B1 (ja) 使い捨ておむつ及びクッションシート
JP6213877B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつ
JP4934610B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6737190B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6314822B2 (ja) 使い捨ておむつ及びクッションシート
JP6089807B2 (ja) 使い捨ておむつ
WO2017141808A1 (ja) 使い捨ておむつ、および、使い捨ておむつの製造方法
JP7255626B2 (ja) 吸収性物品
JP2021183279A (ja) 吸収性物品
JP6922249B2 (ja) 吸収性物品
JP5782960B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6365745B2 (ja) テープ型の使い捨ておむつ
JP6201802B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6307544B2 (ja) パンツタイプ使い捨て製品
JP6972590B2 (ja) 吸収性物品
JP6429961B2 (ja) パンツタイプ使い捨て製品
JP2017169730A5 (ja)
JP5471017B2 (ja) 男性用軽失禁パッド
JP6269473B2 (ja) 使い捨ておむつ及びクッションシート
JP6209987B2 (ja) テープ型の使い捨ておむつ
JP2018166936A (ja) 吸収性物品
JP6747335B2 (ja) 使い捨ておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6201802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250