JP7042186B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents
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<第1の態様>
腹側の胴周り領域と、背側の胴周り領域と、腹側の胴周り領域の下縁及び背側の胴周り領域の下縁の間に位置し、股間部を含む中間領域とを有し、
腹側の胴周り領域の上縁及び背側の胴周り領域の上縁がウエスト開口の縁となり、前記中間領域の側縁が、脚開口のうちの少なくとも股間側の部分の縁となり、
前記中間領域の側部は、前後方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材と、サイド弾性部材の外側に面する第1シート層と、サイド弾性部材の内側に面する第2シート層とを有し、
前記サイド弾性部材が前記第1シート層及び第2シート層に固定されている、
使い捨て着用物品において、
前記中間領域の側部は、前記第1シート層及び第2シート層を含めて三層以上のシート層を有するとともに、最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層とが接合されていない非接合部を有しており、
前記非接合部は、最も側方に位置するサイド弾性部材と前記中間領域の側縁との間の領域を含む幅方向範囲で前後方向に続いており、
前記最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層との隙間は、前記非接合部の幅方向両側で閉じられており、
前記サイド弾性部材の収縮により前記中間領域の側部が前後方向に収縮し、前記中間領域の側部における前記非接合部を含む部分にサイドギャザーが形成されている、
ことを特徴とする使い捨て着用物品。
本使い捨て着用物品では、中間領域の側部がサイド弾性部材の収縮に伴い前後方向に収縮し、中間領域の側部における非接合部を含む部分にサイドギャザーが形成される。つまり、中間領域の側部における非接合部を含む部分にサイドギャザーの各襞が前後方向に並んで形成される。ここで、非接合部は、最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層とが接合されていない部分であり、そのシート層間の隙間は、非接合部の幅方向両側で閉じられている。また、非接合部は、最も側方に位置するサイド弾性部材と中間領域の側縁との間の領域を含む幅方向範囲(当該領域と同じか又はそれ以上の幅方向範囲)で前後方向に続いている。つまり、非接合部にはシート層により囲まれた中空部分が前後方向に続くことになる。その結果、非接合部に形成される襞は、最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方が大きく膨らむことにより形成され、大きく柔らか(つまりクッション性に富む)なものとなる。したがって、この大きく柔らかな襞が、中間領域の側縁を含む範囲の内側、外側、内外両側、又は厚み方向の全体に形成されるため、脚開口の端部の肌触りが良好となる。
<第2の態様>
前記非接合部は、前記中間領域の側縁から幅方向の中央側に2~15mm離間した位置まで延びている、
第1の態様の使い捨て着用物品。
非接合部の幅は適宜定めればよいが、通常の場合、本態様の範囲内であることが好ましい。
前記中間領域の側部における、側縁から幅方向の中央側に2~15mmまでの部分は、前記サイド弾性部材を含まず、かつ前記非接合部の一部又は全部を含む、
第1又は2の態様の使い捨て着用物品。
このように、サイド弾性部材が中間領域の側縁から十分に離間しており、その離間部分に非接合部の一部又は全部を含むと、装着や購入に際して商品を手で持ったとき又は装着中において肌に押し付けられる部分(つまりサイド弾性部材を有する部分)の側方の厚み方向の全体に、柔軟性やクッションに富む大きな襞が形成されるため、脚開口の端部の肌触りを改善する上で特に好ましい。
前記非接合部と厚み方向に重なる位置に、少なくとも一本の前記サイド弾性部材を有する、
第1~3のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
非接合部とサイド弾性部材との位置関係は適宜定めることができるが、非接合部と厚み方向に重なる位置に、少なくとも一本の前記サイド弾性部材を有すると、サイド弾性部材の収縮力が直接的に非接合部に加わり、非接合部における襞の形状維持性が高いものとなるため好ましい。
前記内部シート層は、厚み方向の両側に隣接するシート層に対して非固定とされている、
第1~4のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
この構造では、サイド弾性部材の収縮力により内部シート層にも独立的に襞が形成される。つまり、最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方が大きく膨らむことにより形成される襞は、その内側に独立的に形成される内部シート層の襞により支えられるため、より優れたクッション性を有する襞が中間領域の側部に形成されるようになる。
前記中間領域の側部は、前記中間領域の側縁で折り返された折り返しシート層を有しており、
前記最も内側のシート層及び前記最も外側のシート層の少なくとも一方は、前記折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分である、
第1~5のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
このように、非接合部における最も内側のシート層及び前記最も外側のシート層の少なくとも一方が、折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分であると、折り返しに対する復元力により、非接合部に形成される襞のクッション性が特に向上するため好ましい。
前記中間領域の側部は、前記中間領域の側縁で折り返された折り返しシート層を二重に有しており、
前記非接合部における前記最も内側のシート層及び前記最も外側のシート層は、それぞれ外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで内側の部分及び外側の部分であり、
前記内部シート層は、内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで内側の部分及び外側の部分を含んでおり、
前記第1シート層及び前記第2シート層は、それぞれ外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分、及び内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分を含んでおり、
前記非接合部は、外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで他方側の部分と、及び内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで他方側の部分とが接合されていない部分を含んでいる、
第1~5のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
この構造では、二重の折り返しシート層を配置することにより、第1シート層及び第2シート層以外のシート層を二層形成することができ、しかもそれぞれが折り返しに対する復元力を有するため、より少ないシート材で、より優れたクッション性を有する襞が中間領域の側部に形成されるようになる。
前記中間領域の側部は、前記中間領域の側縁で折り返された折り返しシート層を二重に有しており、
前記第1シート層及び第2シート層は、それぞれ内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分及び他方側の部分を含んでおり、
前記最も内側のシート層及び前記最も外側のシート層は、それぞれ外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分及び他方側の部分であり、
前記非接合部は、前記最も内側のシート層とその裏に重なる第1シート層とが接合されていない部分、及び前記最も外側のシート層とその裏に重なる第2シート層とが接合されていない部分である、
第1~5のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
本態様では、非接合部に形成される襞は、中間領域の側縁を含む範囲の少なくとも内外両側には形成されるため、脚開口の端部の内外両面で肌触りが良好となる。また、最も内側のシート層及び最も外側のシート層は、外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分及び他方側の部分であるため、折り返しに対する復元力により、非接合部に形成される襞のクッション性が特に高いものとなる。
前記中間領域の両側部には、前記非接合部よりも幅方向の中央側の位置を起点として起き上がる起き上がりギャザーが前後方向に沿って延びており、
前記起き上がりギャザーは、先端部で二つ折りされて二層構造となっているギャザーシートと、少なくとも先端部における前記二層構造の層間に前後方向に沿って設けられた細長状のギャザー弾性部材とを有しており、
前記中間領域の両側部は、前記ギャザーシートからなる二層構造が前記起点から前記中間領域の側縁まで延びる第1部分と、前記ギャザーシートからなる二層構造が前記中間領域の側縁で折り返されて幅方向の中央側に延びる第2部分とを有しており、
前記折り返しシート層は、前記ギャザーシートの前記第1部分及び第2部分である、
第7又は8の態様の使い捨て着用物品。
使い捨て着用物品では、本態様のような起き上がりギャザーを設けることが一般的である。すなわち、一般的な起き上がりギャザーは、先端部で二つ折りされて二層構造となっているギャザーシートを有している。よって、このギャザーシートの二層構造を延長するとともに側縁で折り返すことにより、前述の非接合部を設けることが好ましい。これにより、より少ないシート材で、より優れたクッション性を有する襞が中間領域の側部に形成されるようになる。
前身頃及び後身頃の少なくとも胴周り部を構成する外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体に対して取り付けられた、吸収体を内蔵する内装体と、ウエスト開口と、左右一対の脚開口とを備えた、パンツタイプ使い捨て着用物品であって、
前記内装体の両側部に、前記吸収体の側方に延び出たサイドフラップ部を有しており、このサイドフラップ部が前記中間領域の側部である、
第1~9のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
パンツタイプ使い捨て着用物品に応用する場合、このように内装体の両側部に、吸収体を有しないサイドフラップ部を設け、このサイドフラップ部に非接合部を設けることが望ましい。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示例では長方形である。内装体200は、図3~図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができるが、後述するカバー不織布13とのホットメルト接着剤を介した接着時に十分な接着強度を得るため、樹脂フィルムを用いるのが望ましい。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
起き上がりギャザー60は、内装体200の側部から起き上がる起き上がり部分68を有しており、この起き上がり部分68が、装着者の鼠径部から脚周りを経て臀部までの範囲に接して横漏れを防止するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分60Bが幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分60Aが幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立するもの等、適宜の変更が可能である。
内装体200の両側部には、吸収体56の側方に延び出たサイドフラップ部70が設けられており、このサイドフラップ部70にサイドギャザーSGが形成されている。すなわち、サイドフラップ部70は、前後方向LDに沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材73と、サイド弾性部材73の外側に面する第1シート層71と、サイド弾性部材73の内側に面する第2シート層72とを有する。
外装体12F,12Bは、前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の前外装体12Fと、後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の後外装体12Bとからなり、前外装体12F及び後外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されたものとなっている(外装二分割タイプ)。この前後方向の離間距離12dは例えば全長Yの40~60%程度とすることができる。図示例では、前外装体12F及び後外装体12Bの下縁は幅方向WDに沿う直線状となっているが、前外装体12F及び後外装体12Bの少なくとも一方の下縁が脚周りに沿うような曲線状となっていてもよい。また、図8に示すように、外装体12が、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間を通り連続する一体的なものとすることもできる(外装一体タイプ)。
図1、図2、図5、図6及び図13に示すように、本パンツタイプ使い捨ておむつでは、脚開口LOの上部の縁は、前外装体12F及び後外装体12Bにおける内装体200の両側に延びるウイング領域Jの下縁となっている。ウイング領域Jの下端部80は、幅方向WDに沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた一本又は複数本の細長状の下端部弾性部材83と、下端部弾性部材83の内側に面する第1シート層81と、下端部弾性部材83の外側に面する第2シート層82とを有している。
外装二分割タイプのパンツタイプ使い捨ておむつでは、前外装体12F及び後外装体12Bとの間に内装体200が露出するため、内装体200の裏面に液不透過性シート11が露出しないように、内装体200の裏面には、前外装体12Fと内装体200との間から、後外装体12Bと内装体200との間にわたるカバー不織布13を備えていることが好ましい。カバー不織布13の内面及び外面は、それぞれ対向面にホットメルト接着剤を介して接着することができる。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部分65に塗布されたホットメルト接着剤を介して外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部201,202は、図2に示すように、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
一般にテープタイプ使い捨ておむつは、サイドギャザーが形成されたサイドフラップ部を有しているため、上記パンツタイプ使い捨ておむつと同様の非接合部を有するサイドギャザーの構造を採用することができる。パッドタイプ使い捨ておむつや生理用ナプキン等のパッドタイプ着用物品は、パンツタイプ使い捨ておむつの外装体を省略したものとほぼ同様の構造のものや、一般的なテープタイプ使い捨ておむつのテープを省略し、幅を適宜調整したものとほぼ同様の構造のものであるため、上記パンツタイプ使い捨ておむつと同様の非接合部を有するサイドギャザーの構造を採用することができる。
上記パンツタイプ使い捨て着用物品では、上記外装体12F,12Bに上記非接合部87を有する下端部ギャザーUGを設けなくてもよい(上記非接合部87を有しない下端部ギャザーを有していてもよい)。しかし、上記外装体12F,12Bに上記非接合部87を有する下端部ギャザーUGを設けると、脚開口LOの端部のほぼ全周にわたり大きく柔らかな襞が形成されるため、脚開口LOの端部の肌触りに優れるだけでなく、外観も好ましいものとなる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
Claims (8)
- 腹側の胴周り領域と、背側の胴周り領域と、腹側の胴周り領域の下縁及び背側の胴周り領域の下縁の間に位置し、股間部を含む中間領域とを有し、
腹側の胴周り領域の上縁及び背側の胴周り領域の上縁がウエスト開口の縁となり、前記中間領域の側縁が、脚開口のうちの少なくとも股間側の部分の縁となり、
前記中間領域の側部は、前後方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材と、サイド弾性部材の外側に面する第1シート層と、サイド弾性部材の内側に面する第2シート層とを有し、
前記サイド弾性部材が前記第1シート層及び第2シート層に固定されている、
使い捨て着用物品において、
前記中間領域の側部は、前記第1シート層及び第2シート層を含めて三層以上のシート層を有するとともに、最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層とが接合されていない非接合部を有しており、
前記非接合部は、最も側方に位置するサイド弾性部材と前記中間領域の側縁との間の領域を含む幅方向範囲で前後方向に続いており、
前記最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層との隙間は、前記非接合部の幅方向両側で閉じられており、
前記サイド弾性部材の収縮により前記中間領域の側部が前後方向に収縮し、前記中間領域の側部における前記非接合部を含む部分にサイドギャザーが形成されており、
前記中間領域の側部は、前記中間領域の側縁で折り返された折り返しシート層を二重に有しており、
前記非接合部における前記最も内側のシート層及び前記最も外側のシート層は、それぞれ外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで内側の部分及び外側の部分であり、
前記内部シート層は、内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで内側の部分及び外側の部分を含んでおり、
前記第1シート層及び前記第2シート層は、それぞれ外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分、及び内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分を含んでおり、
前記非接合部は、外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで他方側の部分と、内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで他方側の部分とが接合されていない部分を含んでいる、
ことを特徴とする使い捨て着用物品。 - 前記非接合部は、前記中間領域の側縁から幅方向の中央側に2~15mm離間した位置まで延びている、
請求項1記載の使い捨て着用物品。 - 前記中間領域の側部における、側縁から幅方向の中央側に2~15mmまでの部分は、前記サイド弾性部材を含まず、かつ前記非接合部の一部又は全部を含む、
請求項1又は2記載の使い捨て着用物品。 - 前記非接合部と厚み方向に重なる位置に、少なくとも一本の前記サイド弾性部材を有する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品。 - 前記内部シート層は、厚み方向の両側に隣接するシート層に対して非固定とされている、
請求項1~4のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品。 - 腹側の胴周り領域と、背側の胴周り領域と、腹側の胴周り領域の下縁及び背側の胴周り領域の下縁の間に位置し、股間部を含む中間領域とを有し、
腹側の胴周り領域の上縁及び背側の胴周り領域の上縁がウエスト開口の縁となり、前記中間領域の側縁が、脚開口のうちの少なくとも股間側の部分の縁となり、
前記中間領域の側部は、前後方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材と、サイド弾性部材の外側に面する第1シート層と、サイド弾性部材の内側に面する第2シート層とを有し、
前記サイド弾性部材が前記第1シート層及び第2シート層に固定されている、
使い捨て着用物品において、
前記中間領域の側部は、前記第1シート層及び第2シート層を含めて三層以上のシート層を有するとともに、最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層とが接合されていない非接合部を有しており、
前記非接合部は、最も側方に位置するサイド弾性部材と前記中間領域の側縁との間の領域を含む幅方向範囲で前後方向に続いており、
前記最も内側のシート層及び最も外側のシート層の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層との隙間は、前記非接合部の幅方向両側で閉じられており、
前記サイド弾性部材の収縮により前記中間領域の側部が前後方向に収縮し、前記中間領域の側部における前記非接合部を含む部分にサイドギャザーが形成されており、
前記中間領域の側部は、前記中間領域の側縁で折り返された折り返しシート層を二重に有しており、
前記第1シート層及び第2シート層は、それぞれ内部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分及び他方側の部分を含んでおり、
前記最も内側のシート層及び前記最も外側のシート層は、それぞれ外部に位置する折り返しシート層の折り位置を挟んで一方側の部分及び他方側の部分であり、
前記非接合部は、前記最も内側のシート層とその裏に重なる第1シート層とが接合されていない部分、及び前記最も外側のシート層とその裏に重なる第2シート層とが接合されていない部分である、
ことを特徴とする、使い捨て着用物品。 - 前記中間領域の両側部には、前記非接合部よりも幅方向の中央側の位置を起点として起き上がる起き上がりギャザーが前後方向に沿って延びており、
前記起き上がりギャザーは、先端部で二つ折りされて二層構造となっているギャザーシートと、少なくとも先端部における前記二層構造の層間に前後方向に沿って設けられた細長状のギャザー弾性部材とを有しており、
前記中間領域の両側部は、前記ギャザーシートからなる二層構造が前記起点から前記中間領域の側縁まで延びる第1部分と、前記ギャザーシートからなる二層構造が前記中間領域の側縁で折り返されて幅方向の中央側に延びる第2部分とを有しており、
前記折り返しシート層は、前記ギャザーシートの前記第1部分及び第2部分である、
請求項1又は6記載の使い捨て着用物品。 - 前身頃及び後身頃の少なくとも胴周り部を構成する外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体に対して取り付けられた、吸収体を内蔵する内装体と、ウエスト開口と、左右一対の脚開口とを備えた、パンツタイプ使い捨て着用物品であって、
前記内装体の両側部に、前記吸収体の側方に延び出たサイドフラップ部を有しており、このサイドフラップ部が前記中間領域の側部である、
請求項1~7のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品。
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