JP7425018B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は、起き上がりギャザーの付根部における排泄液の染み出しを抑制した使い捨て着用物品に関するものである。
現在では、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の使い捨て着用物品のほとんど多くは、表面の幅方向両側から起き上がる起き上がりギャザーを備えている(例えば特許文献1~3参照)。起き上がりギャザーを備えることにより、排泄物の横方向移動が起き上がりギャザーにより遮断され、いわゆる横漏れが防止される。また、使い捨ておむつでは、ウエストからの漏れを防止するために、表面のウエスト側に起き上がりギャザーを備えているものもある。
殆ど多くの起き上がりギャザーは、不織布(以下、ギャザー不織布という)を弾性伸縮部材(以下、ギャザー弾性部材という)により収縮させて起き上がらせる基本構造を採用している(例えば特許文献1~3参照)。より詳細には、起き上がりギャザーは、使い捨て着用物品における排泄物の遮断位置に沿って延在しており、使い捨て着用物品における遮断位置の外側に取り付けられた付根部と、この付根部から突出する本体部と、この本体部における遮断位置延在方向の両端部が物品表面において倒伏状態で固定されて形成された倒伏部と、本体部における倒伏部間の部分が非固定とされて形成された起き上がり部とを有している。そして、ギャザー不織布の本体部は少なくとも先端部は、先端(突端)で折り返されて二層構造となっており、起き上がり部の少なくとも先端部の層間にギャザー弾性部材が遮断位置延在方向に伸長状態で固定されている。
ギャザー不織布は遮液性(液体の遮断性。排泄物の液分が浸透して染み出るのを防止する性質。)が要求される。このため、ギャザー不織布としては、緻密な構造のメルトブローン層を含む不織布、例えばSMS不織布(スパンボンド層-メルトブローン層-スパンボンド層)が好適に用いられる。また、ギャザー不織布に排泄物の液分が浸透してにじみ出るのを防止するために、撥水剤又は疎水剤をギャザー不織布に塗布することも行われている。
しかしながら、起き上がりギャザーの起き上がり部による排泄液の堰き止め状態が、ある程度続くと、起き上がりギャザーの起き上がり部を内側から外側に透過して排泄液が染み出すことがあった。
特開2016-120142号公報 特開2020-018482号公報 特開2020-195421号公報
そこで、本発明の主たる課題は、起き上がりギャザーの起き上がり部における排泄液の染み出しを抑制することにある。
本発明者は上記課題について鋭意研究した結果次のような知見を得た。すなわち、起き上がりギャザーの起き上がり部による排泄液の堰き止め状態が発生したときには、吸収体への吸収速度が追い付いていない。よって、一時的に排泄液が逃げ込む場所があれば、吸収体による吸収が追い付いて排泄液の堰き止め状態が解消されることにより起き上がり部における排泄液の染み出しは防止できる。一部の使い捨ておむつでは、左右の起き上がりギャザーの付根部の裏側にわたり液透過性不織布からなるトップシートが配置され、起き上がりギャザーの付根部の裏面がトップシートの側部にホットメルト接着剤を介して接着されている。このため、起き上がりギャザーの起き上がり部により堰き止められた排泄液の一部は、トップシートに浸透させて、起き上がりギャザーの付根部の裏側に位置するトップシートの側部まで逃がすことができ、吸収体の吸収時間を稼ぐことができると予想された。
しかしながら、実際には、トップシート側方への排泄液の浸透拡散が局所的に阻害され、その位置に対応して起き上がり部における排泄液の染み出しが発生することがあった。そして、試行錯誤の末、起き上がりギャザーの付根部の裏面とトップシートの側部とを接着するホットメルト接着剤の塗布量を減少させることにより、トップシート側方への排泄液の浸透拡散阻害を抑制できることが判明した。この理由としては、ホットメルト接着剤の使用量が多いと、トップシートの繊維間隙にホットメルト接着剤が入り込みやすくなり局所的に繊維間隙が目詰まりすること、局所的に液透過性を著しく低下させること、又はその両方等が考えられるが、定かではない。以下に述べる使い捨て着用物品は、このような知見に基づくものである。
<第1の態様>
吸収体と、
吸収体の表側に配置された液透過性不織布からなるトップシートと、
吸収体の裏側に配置された液不透過性シートと、
排泄物の遮断位置に沿って、前記トップシートの表面から起き上がる起き上がりギャザーと、を備え、
前記起き上がりギャザーは、前記遮断位置の外側における前記トップシートの表面を含む部分に取り付けられた付根部と、前記付根部から突出する本体部と、前記本体部における前記遮断位置に沿う方向の両端部が倒伏状態に固定されて形成された倒伏部と、前記本体部における倒伏部間の部分が非固定とされて形成された起き上がり部とを有するギャザー不織布と、前記起き上がり部の少なくとも先端部に取り付けられたギャザー弾性部材とを有するものであり、
前記トップシートは、前記遮断位置からその外側に離れた位置まで延びており、
前記付根部及び前記液不透過性シートは、前記トップシートよりも外側に延び出た延出部分をそれぞれ有し、
前記付根部の延出部分及び前記液不透過性シートの延出部分が、前記トップシートを介さずに前記遮断位置に沿う方向に連続的に接合されて外側接合部が形成され、
前記トップシートにおける前記付根部と対向する部分は、それよりも内側から排泄液が浸透する浸透部分となっており、
前記浸透部分の表面の少なくとも一部は第1ホットメルト接着剤を介して前記付根部に接着されるとともに、前記浸透部分の裏面の少なくとも一部は第2ホットメルト接着剤を介して前記液不透過性シートに接着されており、
前記第1ホットメルト接着剤の塗布量は4~25g/m2であり、前記第2ホットメルト接着剤の塗布量は0.1~10g/m2である、
ことを特徴とする使い捨て着用物品。
(作用効果)
本使い捨て着用物品では、トップシートの浸透部分の上下に位置する第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤の塗布量を制限することにより、浸透部分の繊維間隙にホットメルト接着剤が入り込みにくくなり、浸透部分による排泄液の拡散性は低下しにくくなる。その結果、起き上がりギャザーの起き上がり部により堰き止められた排泄液の一部がトップシートに浸透・拡散する際、第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤による局所的な拡散阻害を抑制することができ、トップシートの側部における前後方向の大部分を排泄液の一時的受容スペースとして有効に活用できるようになり、もって起き上がり部における排泄液の染み出しを抑制できるようになる。
<第2の態様>
前記トップシートは、目付け10~30g/m2、厚み0.08~1.4mmの短繊維不織布であり、
前記浸透部分の幅は5~30mmである、
第1の態様の使い捨て着用物品。
(作用効果)
トップシートが本態様のような短繊維不織布であると、繊維間隙が大きく、排泄液が浸透しやすいため好ましい。また、浸透部分の幅は本態様の範囲内であると排泄液の受容スペースをある程度確保できるため好ましい。ただしこの場合、トップシートの繊維間隙が大きいと、ホットメルト接着剤が浸透部分の繊維間隙に入り込みやすくなるが、前述のように第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤の塗布量を制限することにより、浸透部分の繊維間隙にホットメルト接着剤が入り込みにくくなり、浸透部分による排泄液の拡散性は低下しにくい。
<第3の態様>
前記第1ホットメルト接着剤及び前記第2ホットメルト接着剤の160℃での溶融粘度は、それぞれ700~4000mPa・sである、
第2の態様の使い捨て着用物品。
(作用効果)
第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤の溶融粘度は適宜定めることができるが、トップシートが前述の短繊維不織布の場合、本態様の範囲内であると、トップシートの浸透部分の繊維間隙に入り込み難いため好ましい。
<第4の態様>
前記第1ホットメルト接着剤及び前記第2ホットメルト接着剤は、スロット塗布されている、
第1~3のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
(作用効果)
第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤の塗布パターンは適宜定めることができるが、スロット塗布は広い幅で薄く均一に塗布でき、トップシートの浸透部分の繊維間隙に入り込み難いため好ましい。
<第5の態様>
前記起き上がりギャザーは、前後方向に延びる遮断位置に沿って使い捨て着用物品の両側部にそれぞれ設けられたものであり、
前記付根部の延出部分及び前記液不透過性シートの延出部分は、前記トップシートの側縁及び前記吸収体の側縁よりも側方に延び出た部分であり、
前記付根部の延出部分に、前後方向に延びるサイド弾性部材を有し、
前記サイド弾性部材を有する部分は、前記サイド弾性部材とともに前後方向に収縮して皺が形成されているとともに、150~350%の伸長率まで前後方向に伸長可能であり、
前記浸透部分の側部に、前記付根部と接合されておらず、かつ前記付根部との間にホットメルト接着剤を有しない非接合部が設けられ、
前記非接合部と最も近い前記サイド弾性部材との幅方向の間隔が10mm以下である、
第1~4のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
(作用効果)
前述の起き上がりギャザーは、使い捨て着用物品の前後に設けられるものであってもよいが、本態様のように使い捨て着用物品の両側部に設けられるものであると好ましい。また、この場合、起き上がりギャザーの付根部の延出部分に、ある程度伸縮する平面ギャザーを形成するためのサイド弾性部材を有すると脚周りのフィット性が良好となり、漏れ防止性が向上するため好ましい。そして、このような場合に、浸透部分の側部に、付根部と接合されておらず、かつ付根部との間にホットメルト接着剤を有しない非接合部が設けられており、この非接合部とサイド弾性部材との幅方向の間隔が10mm以下であると、サイド弾性部材の収縮力により付根部に皺がよることにより、浸透部分の側部とその上方の付根部との間にある程度の空間が形成され、排泄液の一時的受容スペースがトップシートの繊維間隙外に拡大するため好ましい。
<第6の態様>
前記起き上がりギャザーの前記本体部及び前記付根部、先端部で二つ折りされて二層構造となっているギャザー不織布により形成され、前記ギャザー弾性部材は前記二層構造の層間に挟まれており、
前記二層構造の両層は、前記付根部における前記第1ホットメルト接着剤と重なる位置から前記起き上がり部にかけて連続する第3ホットメルト接着剤の層により、少なくとも前記起き上がり部の前後方向の全体にわたり接着されている、
第1~5の態様の使い捨て着用物品。
(作用効果)
一般的な起き上がりギャザーは、先端部で二つ折りされて二層構造となっているギャザー不織布を有している。よって、このギャザー不織布の二層構造において、本態様の第3ホットメルト接着剤層を有することにより、起き上がりギャザーにおける起き上がり部から付根部にかけての部分の遮液性が向上し、起き上がり部による排泄液の堰き止め状態が、トップシートによる側方への排泄液の浸透拡散作用によってもなお解消しないときに、起き上がり部における排泄液の染み出しが発生しにくくなるため好ましい。
<第7の態様>
前記起き上がりギャザーの前記本体部及び前記付根部、先端部で二つ折りされて二層構造となっているギャザー不織布により形成され、前記ギャザー弾性部材は前記二層構造の層間に挟まれており、
前記ギャザー不織布からなる二層構造が、使い捨て着用物品の側縁まで延び、前記サイドフラップの側縁で折り返されて前記液不透過性シートの表側又は裏側に至るとともに、いずれか一層又は両層が前後方向の全体にわたり前記液不透過性シートに接合されて裏側接合部が形成されている、
第1~6のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品。
(作用効果)
一般的な起き上がりギャザーは、先端部で二つ折りされて二層構造となっているギャザー不織布を有している。よって、このギャザー不織布の二層構造を延長するとともに側縁で折り返し、液不透過性シートに接合することにより裏側接合部を形成する(ギャザー不織布を袋とじにする)と、トップシートの側部をギャザー不織布の二層構造と液不透過性シートの側部で包むことができ、外側接合部が不十分になり、外側接合部を排泄液が通り抜けても、直ちに外部に漏れ出すことがないため好ましい。
本発明によれば、起き上がりギャザーの起き上がり部における排泄液の染み出しを抑制できるようになる、等の利点がもたらされる。
展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの内面を示す、平面図である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、平面図である。 図1の2-2断面図である。 図1の3-3断面図である。 (a)図1の4-4断面図、及び(b)図1の5-5断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの斜視図である。 展開状態の内装体の外面を外装体の輪郭とともに示す、平面図である。 展開状態の内装体の外面を外装体の輪郭とともに示す、平面図である。 図1の2-2断面に相当する他の例の断面図である。 図1の3-3断面に相当する他の例の断面図である。 前外装体の拡大平面図である。 後外装体の拡大平面図である。 切断装置の斜視図である。 非伸縮領域部分の拡大平面図である。
以下、パンツタイプ使い捨て着用物品の一例として、パンツタイプ使い捨ておむつについて、添付図面を参照しつつ詳説する。断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としての接着剤を示しており、ホットメルト接着剤のベタ、ビード、カーテン、サミット若しくはスパイラル塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)などにより、あるいは弾性部材の固定部分はこれに代えて又はこれとともにコームガンやシュアラップ塗布などの弾性部材の外周面への塗布により形成されるものである。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
図1~図6は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例を示している。本パンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する長方形の前外装体12F及び後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する長方形の後外装体12Bと、前外装体12Fから股間部を経て後外装体12Bまで延在するように外装体12F,12Bの内側に設けられた内装体200とを備えている。前外装体12Fの両側部と後外装体12Bの両側部とが接合されてサイドシール部12Aが形成されており、これにより、外装体12F,12Bの前後端部により形成される開口が装着者の胴を通すウエスト開口WOとなり、内装体200の幅方向両側において外装体12F,12Bの下縁及び内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口LOとなっている。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装体12F,12Bは着用者の身体に対して内装体200を支えるための部分である。また、符号Yは展開状態におけるおむつの全長(前身頃Fのウエスト開口WOの縁から後身頃Bのウエスト開口WOの縁までの前後方向長さ)を示しており、符号Xは展開状態におけるおむつの全幅を示している。
本パンツタイプ使い捨ておむつは、サイドシール部12Aを有する前後方向範囲(ウエスト開口WOから脚開口LOの上端に至る前後方向範囲)として定まる胴周り領域Tと、脚開口LOを形成する部分の前後方向範囲(前身頃Fのサイドシール部12Aを有する前後方向領域と後身頃Bのサイドシール部12Aを有する前後方向領域との間)として定まる中間領域Lとを有する。胴周り領域Tは、概念的にウエスト開口WOの縁部を形成する「ウエスト部」Wと、これよりも下側の部分である「ウエスト下方部」Uとに分けることができる。通常、胴周り領域T内に幅方向WDの伸縮応力が変化する境界(例えば弾性部材の太さや伸長率が変化する)を有する場合は、最もウエスト開口WO側の境界よりもウエスト開口WO側がウエスト部Wとなり、このような境界が無い場合は吸収体56又は内装体200よりもウエスト開口WO側に延び出たウエスト延出部分12Eがウエスト部Wとなる。これらの前後方向長さは、製品のサイズによって異なり、適宜定めることができるが、一例を挙げると、ウエスト部Wは15~40mm、ウエスト下方部Uは65~120mmとすることができる。一方、中間領域Lの両側縁は被着者の脚周りに沿うようにコ字状又は曲線状に括れており、ここが装着者の脚を入れる部位となる。この結果、展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつは、全体としてほぼ砂時計形状をなしている。
(内装体)
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示例では長方形である。内装体200は、図3~図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部分である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シートを示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
(トップシート)
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、有孔プラスチックシートなどを例示することができる。また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。トップシート30は、裏側の部材に対する位置ずれを防止する等の目的で、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により隣接する部材に固定することが望ましい。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体56へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体56へ移行させて吸収体56による吸収性能を高めるとともに、吸収した液の吸収体56からの逆戻り現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド不織布又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは17~80g/m2が好ましく、18~45g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.0~10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示例の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅Xにわたって設けてもよい。中間シート40の前後方向長さは、おむつの全長Yと同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
中間シート40は、裏側の部材に対する位置ずれを防止する等の目的で、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により裏側に隣接する部材に固定することが望ましい。図示例では、中間シート40はその裏面に塗布されたホットメルト接着剤により包装シート58のうち吸収体56の表側に位置する部分の表面に固定されている。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができるが、後述するカバー不織布13とのホットメルト接着剤を介した接着時に十分な接着強度を得るため、樹脂フィルムを用いるのが望ましい。
液不透過性シート11は、防漏性を高めるために、トップシート30側面の両側部よりも長く延在させることが好ましい。この延在部の幅は、トップシート30の端より左右それぞれ5~20mm程度が、より好ましくは8~15mm程度が適当である。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56は長方形形状でも良いが、図7等にも示すように、前後方向中間に、その前後両側よりも幅が狭い括れ部56Nとを有する砂時計形状をなしていると、吸収体56自体と起き上がりギャザー60の、脚周りへのフィット性が向上するため好ましい。
また、吸収体56の寸法は排尿口位置の前後左右にわたる限り適宜定めることができるが、前後方向LD及び幅方向WDにおいて、内装体200の周縁部又はその近傍まで延在しているのが好ましい。なお、符号56Xは吸収体56の全幅を示している。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん-アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50~350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
包装シート58の包装構造は適宜定めることができるが、製造容易性や前後端縁からの高吸収性ポリマー粒子の漏れ防止等の観点から、吸収体56の表裏面及び両側面を取り囲むように筒状に巻付け、かつその前後縁部を吸収体56の前後からはみ出させ、巻き重なる部分及び前後はみ出し部分の重なり部分をホットメルト接着剤、素材溶着等の接合手段により接合するのが好ましい。
(起き上がりギャザー)
起き上がりギャザー60は、内装体200の側部から起き上がる起き上がり部68を有しており、この起き上がり部68が、装着者の鼠径部から脚周りを経て臀部までの範囲に接して横漏れを防止するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分60Bが幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分60Aが幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立するもの等、適宜の変更が可能である。
より詳細に説明すると、図示例の起き上がりギャザー60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のギャザー不織布62を、先端となる部分で幅方向WDに折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状のギャザー弾性部材63を長手方向に沿って伸長状態で、幅方向WDに間隔を空けて複数本固定してなるものである。起き上がりギャザー60のうち先端部と反対側に位置する基端部(幅方向WDにおいてシート折り返し部分と反対側の端部)は、内装体200の側部に固定された付根部65とされ、この付根部65以外の部分は付根部65から延び出る本体部66(折り返し部分側の部分)とされている。また、本体部66は、幅方向中央側に延びる付け根側部分60Bと、この付け根側部分60Bの先端で折り返され、幅方向外側に延びる先端側部分60Aとを有している。そして、本体部66のうち前後方向両端部が倒伏状態でトップシート30の側部表面に対して固定された倒伏部67とされる一方で、これらの間に位置する前後方向中間部は非固定の起き上がり部68とされ、この起き上がり部68の少なくとも先端部に前後方向LDに沿うギャザー弾性部材63が伸長状態で固定されている。
以上のように構成された起き上がりギャザー60では、ギャザー弾性部材63の収縮力により起き上がり部68が図3に矢印で示すように肌に当接するように起き上がる。
図示例の起き上がりギャザー60のように、本体部66が、幅方向中央側に延びる付け根側部分60Bと、この付け根側部分60Bの先端で折り返され幅方向外側に延びる先端側部分60Aとからなる屈曲構造では、倒伏部67で、先端側部分60Aと付け根側部分60Bとが倒伏状態で接合されるとともに、付け根側部分60Bが倒伏状態でトップシート30に接合される。倒伏部67における対向面の接合には、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤、及びヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段の少なくとも一方を用いることができる。この場合において、付け根側部分60B及びトップシート30の接合と、先端側部分60A及び付け根側部分60Bの接合とを同じ手段により行っても、また異なる手段により行っても良い。例えば、付け根側部分60B及びトップシート30の接合をホットメルト接着剤により行い、先端側部分60A及び付け根側部分60Bの接合を素材溶着により行うのは好ましい。
ギャザー不織布62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコーンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができる。この場合の不織布の繊維目付けは10~30g/m程度とするのが好ましい。ギャザー弾性部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470~1240dtexが好ましく、620~940dtexがより好ましい。ギャザー弾性部材63の取付け状態での伸長率は、150~350%が好ましく、200~300%がより好ましい。ギャザー弾性部材63の本数は2~6本が好ましく、3~5本がより好ましい。ギャザー弾性部材63の配置間隔は3~10mmが適当である。このように構成すると、ギャザー弾性部材63を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にもギャザー弾性部材63を配置しても良い。
起き上がりギャザー60の起き上がり部68では、ギャザー不織布62の内側層及び外側層の貼り合わせや、その間に挟まれるギャザー弾性部材63の固定に、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤及びヒートシールや超音波シール等の素材溶着による固定手段の少なくとも一方を用いることができる。ギャザー不織布62の内側層及び外側層の全面を貼り合わせると柔軟性を損ねるため、ギャザー弾性部材63の接着部以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。図示例では、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段によりギャザー弾性部材63の外周面にのみホットメルト接着剤を塗布してギャザー不織布62の内側層及び外側層間に挟むことにより、当該ギャザー弾性部材63の外周面に塗布したホットメルト接着剤のみで、ギャザー不織布62の内側層及び外側層へのギャザー弾性部材63の固定と、ギャザー不織布62の内側層及び外側層間の固定とを行う構造となっている。
同様に、倒伏部67の固定についても、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤、及びヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段の少なくとも一方を用いることができる。
(浸透部分)
トップシート30の両側部は、排泄液を拡散させるために、折り返さず吸収要素50の側縁より側方にはみ出させるのが好ましい。側方にはみ出したトップシート30における付根部65と対向する浸透部分78は、遮断位置から排泄液が浸透、拡散する部分である。浸透部分78があることで、遮断位置に溜まった排泄液は浸透部分78に位置するトップシート30の繊維間隙に吸収される。
図示例では、トップシート30の浸透部分78はその表面に塗布された第1ホットメルト接着剤HM1により起き上がりギャザー60の付根部65に固定され、トップシート30の浸透部分78の裏面に塗布された第2ホットメルト接着剤HM2により液不透過性シート11の表面に固定されていると好ましい。
トップシート30は、繊維間隙に排泄液を浸透しやすくするために、エアスルー不織布等の短繊維不織布の方が好ましい。短繊維不織布の繊維長は特に限定されるものではないが、20~100mm程度であることが好ましい。また、トップシート30の不織布としては、繊度1~10dtex、目付けは好ましくは10~30g/m2、より好ましくは15~25g/m2で、繊維径は好ましくは1.0~5.0dtex、より好ましくは2.0~3.0dtex、繊維長さは1.0mm~51.0mm程度、厚み0.08~1.4mm程度の短繊維不織布を好適に用いることができる。また、浸透部分78の幅は好ましくは5~30mm、より好ましくは5~15mmである。
(外側接合部)
トップシート30の側縁よりも幅方向WDに延出した液不透過性シート11と付根部65をホットメルト接着剤を介して接着する部分である、外側接合部があることで、トップシート30に浸透した排泄液を外側接合部で堰き止めることが可能である。第2ホットメルト接着剤HM2と外側接合部のホットメルト接着剤は図9及び図10で示すように、連続する形態でもよい。また、図示しないが、第2ホットメルト接着剤HM2と外側接合部のホットメルト接着剤はそれぞれ塗布され、第2ホットメルト接着剤HM2と外側接合部のホットメルト接着剤との間は離間していてもよい。
(第1及び第2ホットメルト接着剤)
排泄液が多い場合、起き上がりギャザー60の起き上がり部68の付根部65で堰き止められ、トップシート30の側部方向に位置する浸透部分78に排泄液が浸透、拡散する。このとき、トップシート30の表面に位置する第1ホットメルト接着剤HM1とトップシート30の裏面に位置する第2ホットメルト接着剤HM2の塗布量によっては、トップシート30の繊維間隙が埋まる等により、排泄液を受容する場所が少なくなり、浸透部分78で受容しきれない排泄液が起き上がり部68を厚み方向に透過して染み出しやすくなる。これに対して、第1ホットメルト接着剤HM1の塗布量が4~25g/m2であり、第2ホットメルト接着剤HM2の塗布量が0.1~10g/m2であると、浸透部分78への排泄液の浸透阻害が発生しにくくなるため好ましい。このような第1ホットメルト接着剤HM1の塗布量は4~15g/m2であるとより好ましい。また、第2ホットメルト接着剤HM2の塗布量は3~7g/m2であるとより好ましい。
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布幅は適宜定めることができるが、単位面積当たりの塗布量を低く抑えても、確実に接着できるように3~12mmであると好ましい。
また、第1ホットメルト接着剤HM1及び第2ホットメルト接着剤HM2がトップシート30の繊維間隙に入りにくくなる観点からは、第1ホットメルト接着剤HM1及び第2ホットメルト接着剤HM2の溶融粘度を、好ましくは160℃で700~4000mPa・s、より好ましくは160℃で780~3400mPa・sとすることが望ましい。
第1ホットメルト接着剤HM1及び第2ホットメルト接着剤HM2の塗布方法は、適宜定めることが可能だが、スロット塗布であると、広い幅で薄く均一に塗布できるため、トップシート30の繊維間隙に入る可能性が低く、塗布方法として望ましい。
図示例では、起き上がり部68を含む部分に防水フィルム等の排泄液遮断部材が設けられていないため、ギャザー不織布62の繊維間隙を介して排泄液が染み出しやすいものとなっている。そこで、起き上がり部68の染み出し防止性能を向上させるために、図9及び図10に示すように、起き上がりギャザー60が起き上がり部68から付根部65にかけて二層構造となっている場合、二層構造の両層は、付根部65における第1ホットメルト接着剤HM1と重なる位置から起き上がり部68にかけて連続する第3ホットメルト接着剤HM3の層により、少なくとも起き上がり部68の前後方向の全体にわたり接着されていると好ましい。第3ホットメルト接着剤HM3の幅は適宜定めることができるが、付根部65における幅は3~20mm程度、起き上がり部68における幅は15~25mm程度とすることができる。第3ホットメルト接着剤層HM3を有することにより、起き上がりギャザー60における起き上がり部68から付根部65にかけての部分の遮液性が向上し、起き上がり部68による排泄液の堰き止め状態が、トップシート30による側方への排泄液の浸透拡散作用によってもなお解消しないときに、起き上がり部68における排泄液の染み出しが発生しにくくなる。
(サイドフラップ)
内装体200の両側部には、吸収体56の側方に延び出たサイドフラップ70が設けられており、各サイドフラップ70は、その側縁に沿って前後方向LDに続く中空部80を有していると好ましい。また、各サイドフラップ70は、一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材73が前後方向LDに沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられたサイド伸縮領域SGを有していると好ましい。この結果、サイド弾性部材73の収縮により、サイドフラップ70における中空部80を含む部分が前後方向LDに収縮して、多数の襞が前後方向LDに並んだサイドギャザーが形成される。ここで、サイドフラップ70における中空部80を含む部分にサイドギャザーが形成されると、図6に示すように、サイドギャザーの襞は中空部80が大きく膨らむことにより形成され、大きく柔らか(つまりクッション性に富む)なものとなる。したがって、この大きく柔らかな襞により、股間部の側部の肌触りが良好となる(ふっくら、ふわふわしたものとなる)。
サイドフラップ70は、サイド弾性部材73を固定するために、サイド弾性部材73の外側に面する第1シート層71と、サイド弾性部材73の内側に面する第2シート層72とを有する、二層構造を有するのが好ましい。
第1シート層71及び第2シート層72をなすシート材は特に限定されず、前述の起き上がりギャザー60や前述の外装体12F,12Bで利用可能な不織布等、適宜の不織布を選択することができる。図3、図4、図9及び図10に示す例では、後述するように起き上がりギャザー60のギャザー不織布62を延長して第1シート層71及び第2シート層72を形成している。サイドフラップ70の前後端は起き上がりギャザー60の前後端(つまりこの場合内装体200の前後端)に一致する。
サイド弾性部材73も特に限定されず、前述のギャザー弾性部材63と同様の細長状の弾性部材を使用することができる。展開状態のサイド伸縮領域SGにおけるサイド弾性部材73の前後方向の伸長率は、150~350%が好ましく、200~270%がより好ましい。サイド弾性部材73の本数は2~16本が好ましく、6~10本がより好ましい。サイド弾性部材73の配置間隔は5~10mmが適当である。特に、サイド弾性部材73が、幅方向WDに間隔を空けて複数本設けられる場合、展開状態のサイド伸縮領域SGにおけるサイド弾性部材73の伸長率は、側方に位置するものほど低いと、サイド伸縮領域SGの肌側への立ち上がりが緩くなり、サイド伸縮領域SGが適切な装着状態となりやすくなるため好ましい。サイド伸縮領域SGの立ち上がりがきついと、サイドフラップ70が内側に折りかえって脚と使い捨て着用物品の表面との間に挟まれ、漏れにつながるおそれがある。
サイド弾性部材73は、第1シート層71及び第2シート層72に固定されている。第1シート層71及び第2シート層72の貼り合わせや、その間に挟まれるサイド弾性部材73の固定に、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤HMや、ヒートシールや超音波シール等の素材溶着による固定手段を用いることができる。第1シート層71及び第2シート層72の接合面積が大きいと柔軟性を損ねるため、サイド弾性部材73の接着部以外の部分は接合しないか、又は弱く接合するのが好ましい。図示例では、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段によりサイド弾性部材73の外周面にのみホットメルト接着剤HMを塗布して第1シート層71及び第2シート層72の間に挟むことにより、当該サイド弾性部材73の外周面に塗布したホットメルト接着剤HMのみで、第1シート層71及び第2シート層72へのサイド弾性部材73の固定と、第1シート層71及び第2シート層72間の固定とを行う構造となっている。
前後方向LDにおけるサイド弾性部材73の取付け範囲、すなわち、サイド伸縮領域SGの前後方向LDの範囲は、前外装体12Fと重なる部分から後外装体12Bと重なる部分までとなっている。サイド伸縮領域SGの前後方向LDの範囲は、後述する非接合部79の前後方向LDの範囲と同じか、又はより広い範囲となっていることが好ましい。また、サイド伸縮領域SGの前後方向LDの範囲は、起き上がりギャザー60のギャザー弾性部材63による収縮部分と同じか、それよりも前後両側に延びているのも好ましい。
サイドフラップ70は、第1シート層71及び第2シート層72を含めて三層以上のシート層を有すると好ましい。つまり、最も表側のシート層74及び最も裏側のシート層75の他に、それらの間に位置する内部シート層76を少なくとも1層有すると好ましい。これらの一部又は全部のシート層は、それぞれ別体のシート材で形成されていてもよいし、一枚のシート材が一回又は複数回折り返されて形成されていてもよい。内部シート層76は、前述のギャザー不織布62や、液不透過性シート11、又は後述する外装体12F,12Bと同様の不織布の中から適宜選択することができるほか、前述のギャザー不織布62や、液不透過性シート11を適宜延長や折り返しする等により形成することができる。
図示例と異なり、サイドフラップ70は中空部80を有していなくてもよい。サイドフラップ70の側縁は、図示例のようにシートの折り返し部分により形成されていると好ましいが、切断縁でもよい。
(非接合部)
前述のサイド弾性部材73を有する場合、図示例のように、浸透部分78の側部に第1ホットメルト接着剤HM1により付根部65と接着されておらず、かつホットメルト接着剤を有しない非接合部79が設けられていると好ましい。この場合、サイド弾性部材73とともに付根部65が収縮することで、浸透部分78の側部とその上方の付根部65との間にある程度の空間が形成され、排泄液の一時的受容スペースがトップシート30の繊維間隙外に拡大するため好ましい。非接合部79と最も近いサイド弾性部材73との幅方向WDの間隔は好ましくは10mm以下、より好ましくは5mm以下であることが望ましい。
非接合部79の幅方向WDの寸法は適宜定めることができるが、5~30mmであることが好ましく、特に10~20mmであることが好ましい。また、非接合部79の前後方向LDの寸法(中空部80の前後方向の寸法)は、製品全長Yの30%以上、特に40%以上であることが好ましい。また、図示例のような前外装体12F及び後外装体12Bが離間したパンツタイプ使い捨て着用物品の場合、非接合部79は、前外装体12F及び後外装体12Bとそれぞれ重なる位置まで前後方向LDに延びていることが好ましい。この場合、非接合部79は、内装体200の前後方向LD全体にわたり延びているのは好ましい。また、非接合部79は、内装体200の前後縁の位置と、前外装体12F及び後外装体12Bの最も脚開口LO側の弾性部材16,19との間の位置までしか延びていないのも好ましい。さらに、非接合部79は、前外装体12F及び後外装体12Bにおける最も脚開口LO側の弾性部材16,19と脚開口LOの縁(前外装体12Fの後縁及び後外装体12Bの前縁)との間の位置までしか伸びていなくてもよい。
サイドフラップ70側方では、最も表側のシート層74及び最も裏側のシート層75の少なくとも一方とその裏に重なる内部シート層76との隙間が閉じられている。図示例のように、最も表側のシート層74又は最も裏側のシート層75をなすシート材をサイドフラップ70の側縁で折り返すことにより閉じることができる。また、サイドフラップ70の端部は、裏側のシート層75又は付根部65の少なくとも一方がホットメルト接着剤HMや溶着手段等を用いて、厚み方向に隣接するシート層である液不透過性シート11に適宜の箇所で接合して、サイドフラップ70端を閉じることができる。裏側接合部を設けることで、ギャザー不織布62を袋とじにすることができ、浸透部分78、外側接合部、及び非接合部79に浸透拡散した排泄液を閉じ込める可能性が上がるため好ましい。
(外装体)
外装体12F,12Bは、前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の前外装体12Fと、後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の後外装体12Bとからなり、前外装体12F及び後外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されたものとなっている(外装二分割タイプ)。この前後方向の離間距離は例えば全長Yの40~60%程度とすることができる。図示例では、前外装体12F及び後外装体12Bの下縁は幅方向WDに沿う直線状となっているが、前外装体12F及び後外装体12Bの少なくとも一方の下縁が脚周りに沿うような曲線状となっていてもよい。
外装体12F,12Bは、胴周り領域Tと対応する前後方向範囲である胴周り部を有する。また、本例では、前外装体12F及び後外装体12Bの前後方向寸法が同じとなっている。図8に示すように、後外装体12Bの前後方向寸法を前外装体12Fの前後方向寸法よりも長くし、後外装体12Bに胴周り領域Tから中間領域L側に延び出た臀部カバー部Cを設け、前外装体12Fには中間領域Lと対応する部分を設けない構造とすることができる。この場合において又はこれとは逆に、図示しないが、前外装体12Fにも胴周り領域Tから中間領域L側に延び出た鼠蹊カバー部を設けることもできる。
外装体12F,12Bは、図4及び図5に示されるように、内側シート層12H及び外側シート層12Sと、これらの間に設けられた弾性部材16~19とを有する。各シート層は、共通の一枚のシート材とする他、個別のシート材とすることもできる。すなわち、前者の場合、前外装体12F及び後外装体12Bの一部又は全部において、ウエスト開口WOの縁や脚開口LO側の縁等の適宜の位置で折り返された一枚のシート材の内側の部分及び外側の部分の間に弾性部材16~19を設けることができる。図示例では、ウエスト部Wに、それぞれシート材の折り返しを含む部分を有している。例えば、ウエスト部Wでは、外側シート層12Sを形成するシート材はウエスト開口WOの縁までしか延在していないが、内側シート層12Hを形成するシート材は、第2シート層72を形成するシート材のウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返されている。また、この折り返し部分は、内装体200のウエスト開口WO側の端部と重なる位置まで、外装体の幅方向全体にわたり延在する内装カバー層12rとなっている。内装カバー層12rは、内側シート層12Hを形成するシート材を折り返して形成せずに、専用のシート材を貼り付けてもよい。
外装体12F,12Bには、装着者の胴周りに対するフィット性を高めるために、弾性部材16~19が内蔵され、弾性部材の伸縮を伴って幅方向WDに弾性伸縮する伸縮領域A2が形成されている。この伸縮領域A2では、外装体12F,12Bは、自然長の状態では弾性部材の収縮に伴って収縮し、皺又は襞が形成されており、弾性部材の長手方向に伸長すると、皺なく伸び切る所定の伸長率まで伸長が可能である。弾性部材16~19としては、糸ゴム等の細長状の弾性部材(図示例)のほか、帯状、網状、フィルム状等、公知の弾性部材を特に限定なく用いることができる。弾性部材16~19としてはスパンデックス等の合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。
図示例の弾性部材16~19についてより詳細に説明すると、外装体12F,12Bのウエスト部Wには、幅方向WDの全体にわたり連続するように、複数のウエスト弾性部材17が前後方向に間隔を空けて取り付けられている。また、ウエスト弾性部材17のうち、ウエスト下方部Uに隣接する領域に配設される1本又は複数本については、内装体200と重なっていてもよいし、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けてもよい。このウエスト弾性部材17としては、太さ155~1880dtex、特に470~1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05~1.5mm2、特に0.1~1.0mm2程度)の糸ゴムを、2~12mmの間隔、特に3~7mmの間隔で、2~15本程度、特に4~10本程度設けるのが好ましく、これによるウエスト部Wの幅方向WDの伸長率は150~400%、特に220~320%程度であるのが好ましい。また、ウエスト部Wは、その前後方向LDのすべてに同じ太さのウエスト弾性部材17を用いたり、同じ伸長率にしたりする必要はなく、例えばウエスト部Wの上部と下部で弾性部材17の太さや伸長率が異なるようにしてもよい。
また、外装体12F,12Bのウエスト下方部Uには、細長状の弾性部材からなるウエスト下方弾性部材16,19が複数本、前後方向に間隔を空けて取り付けられていると好ましい。ウエスト下方弾性部材16,19としては、太さ155~1880dtex、特に470~1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05~1.5mm2、特に0.1~1.0mm2程度)の糸ゴムを、1~15mm、特に3~8mmの間隔で5~30本程度設けるのが好ましく、これによるウエスト下方部Uの幅方向WDの伸長率は200~350%、特に240~300%程度であるのが好ましい。
また、図8に示すように前述のように後外装体12Bに臀部カバー部Cを設ける場合や、図示しないが前外装体12Fに鼠径カバー部を設ける場合には、ウエスト下方部Uと同様の弾性部材を設けることができ、これによる幅方向WDの伸長率は150~300%、特に180~260%とすることができる。
図示例のウエスト下方部Uのように、吸収体56を有する前後方向範囲に弾性部材16,19を設ける場合には、その一部又は全部において吸収体56の幅方向WDの収縮を防止するために、吸収体56と幅方向WDに重なる部分の一部又は全部を含む幅方向中間(好ましくは内外接合部201,202の全体を含む)が非伸縮領域A1とされ、その幅方向両側が伸縮領域A2とされていると好ましい。ウエスト部Wは幅方向WDの全体にわた伸縮領域A2とされるのが好ましいが、ウエスト下方部Uと同様に、幅方向中間に非伸縮領域A1を設けても良い。
このような伸縮領域A2及び非伸縮領域A1は、内側シート層12Hと外側シート層12Sとの間に、弾性部材16,17,19を供給し、弾性部材16,19を伸縮領域A2に位置する部分のみホットメルト接着剤により固定した後、吸収体56を有する領域において、弾性部材16,19を幅方向中間の1か所で加圧及び加熱により切断22するか、又は弾性部材16,19のほぼ全体を加圧及び加熱により細かく切断22し、伸縮領域A2に伸縮性を残しつつ非伸縮領域A1では伸縮性を殺すことにより構築することができる。
図13(a)は、弾性部材16,19を幅方向中間の1か所で切断する場合を示しており、周方向の1か所に切断凸部172を有する加圧部171を外周面に備え、切断凸部172が所望の温度に加熱されるシールロール170と、これに対向配置された表面平滑なアンビルロール180とにより、内側シート層12H及び外側シート層12S間に弾性部材16,17,19を取り付けた切断対象を、内側シート層12Hがシールロール側となるように挟み、切断凸部172とアンビルロール180の外周面との間に挟まれる部位のみ弾性部材16,19を加圧及び加熱して切断するものである。このような加工を施した製品では、図14(a)に示すように、外側シート層12S及び内側シート層12H間には、伸縮領域A2の弾性部材16,19から連続する切断残部のみが不要弾性部材18として単独で自然長まで収縮した状態で残ることになる。
また、図13(b)は、弾性部材16,19のほぼ全体を細かく切断する場合を示しており、多数の切断凸部173を有する加圧部171を外周面に備え、切断凸部172が所望の温度に加熱されるシールロール170と、これに対向配置された表面平滑なアンビルロール180とにより、内側シート層12H及び外側シート層12S間に弾性部材16,17,19を取り付けた切断対象を、内側シート層12Hがシールロール側となるように挟み、切断凸部173とアンビルロール180の外周面との間に挟まれる部位のみ弾性部材16,19を加圧及び加熱して切断するものである。このような加工を施した製品では、図14(b)に示すように、外側シート層12S及び内側シート層12H間には、伸縮領域A2の弾性部材16,19から連続する切断残部、及び両方の伸縮領域A2の弾性部材16,19と連続しない弾性部材の切断片が不要弾性部材18として単独で自然長まで収縮した状態で残ることになる。
内側シート層12H及び外側シート層12Sを形成するシート材としては、特に限定無く使用できるが不織布が好ましい。不織布を用いる場合、1枚あたりの目付けは10~30g/m2程度とするのが好ましい。
弾性部材16~19は種々の塗布方法によるホットメルト接着剤HMにより外装体12F,12Bに固定される。内側シート層12H及び外側シート層12Sは、それぞれ弾性部材16~19を有する部分では、弾性部材16~19を固定するためのホットメルト接着剤HMにより接合することが好ましく、弾性部材16~19を有しない部分では、ホットメルト接着剤HMにより接合しても、ヒートシールや超音波シール等の素材溶着により接合してもよく、また一部又は全部を接着しなくてもよい。図示例の外装体12F,12Bにおける弾性部材16~19を有する部分では、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段により弾性部材16~19の外周面にのみホットメルト接着剤HMを塗布してシート層間に挟むことにより、当該弾性部材16~19の外周面に塗布したホットメルト接着剤HMのみで、両シート層への弾性部材16~19の固定と、両シート層間の固定とを行っている。弾性部材16~19は伸縮領域A2における伸縮方向の両端部のみ、両シート層に固定してもよい。
(内外接合部)
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部65に塗布されたホットメルト接着剤を介して外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部201,202は、図11及び図12に示すように、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
内外接合部201,202は、図示しないが、サイド伸縮領域SGを有する前後方向LDの範囲では、左右のサイド伸縮領域SGにわたり設けられていると、サイド伸縮領域SGのフィット性を十分に発揮させるためには好ましい。特に、サイドフラップ70が前述の非接合部79を有していると、サイド伸縮領域SGの形成部分がそれよりも外側の部分に対して自由に変形でき、サイド伸縮領域SGの伸縮が内外接合部201,202により阻害されないため好ましい。
内外接合部201,202の幅方向WDの寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、非伸縮領域A1の幅方向WDの寸法の80~100%程度、特に90~100%程度とすることができる。
(カバー不織布)
外装二分割タイプのパンツタイプ使い捨ておむつでは、前外装体12F及び後外装体12Bとの間に内装体200が露出するため、内装体200の裏面に液不透過性シート11が露出しないように、内装体200の裏面には、前外装体12Fと内装体200との間から、後外装体12Bと内装体200との間にわたるカバー不織布13を備えていることが好ましい。カバー不織布13の内面及び外面は、それぞれ対向面にホットメルト接着剤を介して接着することができる。カバー不織布13に用いる不織布は、例えば外装体12F,12Bの素材と同様のものを適宜選択することができる。
(不織布)
上記説明における不織布としては、部位や目的に応じて公知の不織布を適宜使用することができる。不織布の構成繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維(単成分繊維の他、芯鞘等の複合繊維も含む)の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等、特に限定なく選択することができ、これらを混合して用いることもできる。不織布の柔軟性を高めるために、構成繊維を捲縮繊維とするのは好ましい。また、不織布の構成繊維は、親水性繊維(親水化剤により親水性となったものを含む)であっても、疎水性繊維若しくは撥水性繊維(撥水剤により撥水性となった撥水性繊維を含む)であってもよい。また、不織布は一般に繊維の長さや、シート形成方法、繊維結合方法、積層構造により、短繊維不織布、長繊維不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド(エアスルー)不織布、ニードルパンチ不織布、ポイントボンド不織布、積層不織布(スパンボンド層間にメルトブローン層を挟んだSMS不織布、SMMS不織布等を含む)等に分類されるが、これらのどの不織布も用いることができる。
<染み出し確認試験>
図1~図4に示す構造を有するパンツタイプ使い捨ておむつのサンプルを二種類用意し、下記の染み出し確認試験を行った。
(サンプル1)
トップシート30:目付け18g/m2、厚み0.2mm、繊度2.0dtexの短繊維不織布
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布量:72g/m2
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布幅:1.0mm
第1ホットメルト接着剤HM1の溶融粘度:160℃で2000mPa・s
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布方式:ビード塗布
第2ホットメルト接着剤HM2の塗布量:5g/m2
第2ホットメルト接着剤HM2の塗布幅:33mm
第2ホットメルト接着剤HM2の溶融粘度:160℃で1200mPa・s
第2ホットメルト接着剤HM2の塗布方式:スロット塗布
(サンプル2)
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布条件を以下のように変更した以外は、サンプル1と同様とした。
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布量:7.2g/m2
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布幅:10mm
第1ホットメルト接着剤HM1の溶融粘度:160℃で1200mPa・s
第1ホットメルト接着剤HM1の塗布方式:スロット塗布
(試験方法)
サンプルのサイドシールを剥がして図1と同様に展開し、トップシート30が上になるように平らな板上に張り付けた後、板を水平から45度傾けた。次に、傾斜の下側に位置する起き上がりギャザー60の起き上がり部68を指で摘まんで立てた状態にするとともに、ストローの先端をトップシート30の表面上の起き上がり部68近くに臨ませた。その後、このストローの先端から青色に着色した人工尿を12.5ml/秒の速度で50ml吐出させ、起き上がり部68で堰き止められた人工尿が、浸透部分78へどのように浸透するかを観察した。
(試験結果)
サンプル1では、前後方向の数か所で人工尿が浸透部分78に浸透せず、起き上がり部68の3箇所から人工尿が染み出した。一方、サンプル2では、人工尿が浸透部分78へ浸透しない場所が発生せず、前後方向の全体にわたり均一に人工尿が浸透部分78へ浸透し、起き上がり部68から人工尿が染み出すことはなかった。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向」とは図中に符号LDで示す方向(縦方向)を意味し、「幅方向」とは図中にWDで示す方向(左右方向)を意味し、前後方向と幅方向とは直交するものである。
・「表側」とはパンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌に近い方を意味し、「裏側」とはパンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌から遠い方を意味する。
・「表面」とは部材の、パンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌に近い方の面を意味し、「裏面」とはパンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌から遠い方の面を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿(尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%を混合したもの)49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter-MAX ME-500)でゲル強度を測定する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES-G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・吸水量は、JIS K7223-1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・吸水速度は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・「展開状態」とは、収縮(弾性部材による収縮等、あらゆる収縮を含む)や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
本発明は、上記例のようなパンツタイプ使い捨ておむつの他、テープタイプ使い捨ておむつ、パッドタイプ使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の使い捨て着用物品全般に利用できるものである。
11…液不透過性シート、12A…サイドシール部、12B…後外装体、12E…ウエスト延出部分、12F…前外装体、12F,12B…外装体、12H…内側シート層、12S…外側シート層、13…カバー不織布、16,19…ウエスト下方弾性部材、17…ウエスト弾性部材、18…不要弾性部材、200…内装体、201,202…内外接合部、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…起き上がりギャザー、60A…先端側部分、60B…付け根側部分、62…ギャザー不織布、63…ギャザー弾性部材、65…付根部、67…倒伏部、68…起き上がり部、A1…非伸縮領域、A2…伸縮領域、L…中間領域、LD…前後方向、SG…サイド伸縮領域、T…胴周り領域、U…ウエスト下方部、W…ウエスト部、WD…幅方向、WO…ウエスト開口、LO…脚開口、HM…ホットメルト接着剤、HM1…第1ホットメルト接着剤、HM2…第2ホットメルト接着剤、70…サイドフラップ、71…第1シート層、72…第2シート層、73…サイド弾性部材、74…最も表側のシート層、75…最も裏側のシート層、76…内部シート層、78…浸透部分、79…非接合部、80…中空部、F…前身頃、B…後身頃。

Claims (5)

  1. 吸収体と、
    吸収体の表側に配置された液透過性不織布からなるトップシートと、
    吸収体の裏側に配置された液不透過性シートと、
    排泄物の遮断位置に沿って、前記トップシートの表面から起き上がる起き上がりギャザーと、を備え、
    前記起き上がりギャザーは、前記遮断位置の外側における前記トップシートの表面を含む部分に取り付けられた付根部と、前記付根部から突出する本体部と、前記本体部における前記遮断位置に沿う方向の両端部が前記トップシートの表面に対して固定されて倒伏状態にされた倒伏部と、前記本体部における倒伏部間の部分が非固定とされて前記トップシートの表面から起き上がり可能なように形成された起き上がり部とを有するギャザー不織布と、前記起き上がり部の少なくとも先端部に取り付けられたギャザー弾性部材とを有するものであり、
    前記トップシートは、前記遮断位置からその外側に離れた位置まで延びており、
    前記付根部及び前記液不透過性シートは、前記トップシートよりも外側に延び出た延出部分をそれぞれ有し、
    前記付根部の延出部分及び前記液不透過性シートの延出部分が、前記トップシートを介さずに前記遮断位置に沿う方向に連続的に接合されて外側接合部が形成され、
    前記トップシートにおける前記付根部と対向する部分は、それよりも内側から排泄液が浸透する浸透部分となっており、
    前記浸透部分の表面の少なくとも一部は第1ホットメルト接着剤を介して前記付根部に接着されるとともに、前記浸透部分の裏面の少なくとも一部は第2ホットメルト接着剤を介して前記液不透過性シートに接着されており、
    前記第1ホットメルト接着剤の塗布量は4~15g/mであり、前記第2ホットメルト接着剤の塗布量は0.1~g/mであ
    前記トップシートは、繊維の繊度が1.0~5.0dtex、目付けが10~30g/m 、厚みが0.08~1.4mmの短繊維不織布であり、
    前記浸透部分の幅は5~30mmであり、
    前記第1ホットメルト接着剤及び前記第2ホットメルト接着剤の160℃での溶融粘度は、それぞれ700~4000mPa・sであり、
    前記第1ホットメルト接着剤及び前記第2ホットメルト接着剤は、スロット塗布されている、
    ことを特徴とする使い捨て着用物品。
  2. 前記起き上がりギャザーの前記本体部及び前記付根部は、先端部で二つ折りされて二層構造となっている前記ギャザー不織布により形成され、前記ギャザー弾性部材は前記二層構造の層間に挟まれており、
    前記起き上がりギャザーの前記本体部及び前記付根部は、前記ギャザー不織布、前記ギャザー弾性部材及びホットメルト接着剤以外の排泄液遮断部材を有しない部分であり、
    前記ギャザー不織布は、目付け10~30g/m の撥水処理が施された不織布である、
    請求項1記載の使い捨て着用物品。
  3. 前記起き上がりギャザーは、前後方向に延びる遮断位置に沿って使い捨て着用物品の両側部にそれぞれ設けられたものであり、
    前記付根部の延出部分及び前記液不透過性シートの延出部分は、前記トップシートの側縁及び前記吸収体の側縁よりも側方に延び出た部分であり、
    前記ギャザー不織布からなる二層構造が、使い捨て着用物品の側縁まで延び、前記使い捨て着用物品の側縁で折り返されて前記液不透過性シートの表側又は裏側に至るとともに、いずれか一層又は両層が前後方向の全体にわたり前記液不透過性シートに接合されて裏側接合部が形成されている、
    請求項2記載の使い捨て着用物品。
  4. 前記付根部の延出部分に、前後方向に延びるサイド弾性部材を有し、
    前記サイド弾性部材を有する部分は、前記サイド弾性部材とともに前後方向に収縮して皺が形成されているとともに、150~350%の伸長率まで前後方向に伸長可能であり、
    前記浸透部分の側部に、前記付根部と接合されておらず、かつ前記付根部との間にホットメルト接着剤を有しない非接合部が設けられ、
    前記非接合部と最も近い前記サイド弾性部材との幅方向の間隔が10mm以下である、
    請求項記載の使い捨て着用物品。
  5. 前記二層構造の両層は、前記付根部における前記第1ホットメルト接着剤と重なる位置から前記起き上がり部にかけて連続する第3ホットメルト接着剤の層により、少なくとも前記起き上がり部の前後方向の全体にわたり接着されている、
    請求項のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品。
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