JP6835200B2 - シート材生産ラインの数学モデル算出装置および制御装置 - Google Patents

シート材生産ラインの数学モデル算出装置および制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、シート材生産ラインの数学モデル算出装置および制御装置に関する。
特許文献1は、シート材生産ラインの張力制御装置を開示する。当該張力制御装置は、誘導電動機の界磁遅れ時間を考慮したワインダ径の結果に基づいてシート材の張力を制御する。
日本特開2009−113911号公報
しかしながら、特許文献1に記載の張力制御装置においては、張力計に計測値に含まれるノイズの影響により制御器のゲインを上げることができない。このため、シート材の張力制御の精度を上げることができない
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、シート材の張力制御に対する精度の高い数学モデルを算出することができるシート材生産ラインの数学モデル算出装置および制御装置を提供することである。
この発明に係るシート材生産ラインの数学モデル算出装置は、複数のロール装置の間に配置されて前記複数のロール装置の一方から他方へ向けて進行するシート材に対して前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力予測値が数学モデルに算出された際に当該張力予測値に基づいて制御されるシート材生産ラインに対し、前記シート材生産ラインの実測値の履歴に基づいて前記数学モデルを算出する際に、前記複数のロール装置の他方を駆動する第2モータ装置のトルクと前記複数のロール装置の一方を駆動する第1モータ装置のトルクとの偏差を入力とし、前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力の計測値を出力として前記数学モデルを算出する数学モデル算出部、を備えた。
この発明に係るシート材生産ラインの数学モデル算出装置は、複数のロール装置の間に配置されて前記複数のロール装置の一方から他方へ向けて進行するシート材に対して前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間において前記シート材の張力予測値が数学モデルに算出された際に当該張力予測値に基づいて制御されるシート材生産ラインに対し、前記シート材生産ラインの実測値の履歴に基づいて前記数学モデルを算出する際に、前記複数のロール装置の他方を駆動する第2モータ装置の回転角速度に前記複数のロール装置の他方の半径を乗じた値と前記複数のロール装置の一方を駆動する第1モータ装置の回転角速度に前記複数のロール装置の一方の半径を乗じた値との偏差を入力とし、前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力の計測値を出力として前記数学モデルを算出する数学モデル算出部、を備えた。



この発明に係るシート材生産ラインの制御装置は、前記シート材生産ラインの稼働中において、前記数学モデル算出装置が前記第1モータ装置のトルクと前記第2モータ装置のトルクとを入力として前記数学モデルに基づいて算出した前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力予測値を取得し、当該張力予測値に基づいて前記第1モータ装置のトルクを制御する制御部、を備えた。
これらの発明によれば、シート材生産ラインの実測値の履歴に基づいて、数学モデルが算出される。このため、シート材の張力制御に対する精度の高い数学モデルを算出することができる。
この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置が適用されるワインダスリット設備の構成図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置が適用されるワインダスリット設備の制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置により算出された数学モデルを用いた紙材の張力制御を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の概要を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の概要を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の概要を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の例を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の例を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の例を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルに基づいた張力予側値の例を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における数学モデル算出装置を備えた制御装置のハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態2におけるシート材生産ラインの数学モデル算出装置が算出した数学モデルによるシミュレーション結果を示す図である。 この発明の実施の形態3における数学モデル算出装置が適用される圧延設備の構成図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における数学モデル算出装置が適用されるワインダスリット設備の構成図である。
図1のシート材生産ラインは、ワインダスリット設備である。図1に示されるように、アンワインダ1は、ロール装置の一方としてワインダスリット設備の上流側に設けられる。ワインダ2は、ロール装置の他方としてワインダスリット設備の下流側に設けられる。ワインダ2は、フロントドラム3とリアドラム4とライダーロール5とを備える。スリッタ6は、アンワインダ1とワインダ2との間に設けられる。中間ロール7は、アンワインダ1とスリッタ6との間に設けられる。
アンワインダ用モータ8は、第1モータ装置としてアンワインダ1に対応して設けられる。フロントドラム用モータ9は、第2モータ装置の一部としてフロントドラム3に対応して設けられる。リアドラム用モータ10は、第2モータ装置の一部としてリアドラム4に対応して設けられる。ライダーロール用モータ11は、第2モータ装置の一部としてライダーロール5に対応して設けられる。スリッタ用モータ12は、スリッタ6に対応して設けられる。中間ロール用モータ13は、中間ロール7に対応して設けられる。
アンワインダ用ドライブ装置14は、アンワインダ1に対応して設けられる。フロントドラム用ドライブ装置15は、フロントドラム3に対応して設けられる。リアドラム用ドライブ装置16は、リアドラム4に対応して設けられる。ライダーロール用ドライブ装置17は、ライダーロール5に対応して設けられる。スリッタ用ドライブ装置18は、スリッタ6に対応して設けられる。中間ロール用ドライブ装置19は、中間ロール7に対応して設けられる。
張力計20は、アンワインダ1とワインダ2との間においてスリッタ6の下流側に設けられる。
制御装置21は、数学モデル算出装置22を備える。数学モデル算出装置22は、数学モデル算出部23を備える。数学モデル算出部23は、ワインダスリット設備の実測値の履歴に基づいて、ワインダスリット設備の数学モデルを算出し得るように設けられる。
制御装置21は、制御部24を備える。制御部24は、数学モデル算出部23により算出された数学モデルに基づいてワインダスリット設備の動作を制御し得るように設けられる。
ワインダスリット設備において、紙材25は、アンワインダ1とワインダ2との間に配置される。紙材25は、アンワインダ1からワインダ2に向けて進行する。
紙材25は、シート材としてアンワインダ1に予め巻き付いている。アンワインダ1において、紙材25の巻き付き径は大きい。紙材25の重量は重い。紙材25は、中間ロール7を介してスリッタ6で予め設定された幅に裁断される。紙材25は、ワインダ2に巻き取られる。ワインダ2において、紙材25は、予め設定された外径まで巻き取られる。この際の紙材25の巻き取り径は、アンワインダ1における紙材25の巻き付き径よりも小さい。
次に、図2を用いて、ワインダスリット設備の制御を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における数学モデル算出装置が適用されるワインダスリット設備の制御を説明するための図である。
図2に示されるように、制御装置21の入力部は、張力計20の出力部とフロントドラム用ドライブ装置15の出力部とリアドラム用ドライブ装置16の出力部とライダーロール用ドライブ装置17の出力部に接続される。制御装置21の出力部は、アンワインダ用ドライブ装置14の装置の入力部とフロントドラム用ドライブ装置15の入力部とリアドラム用ドライブ装置16の入力部とライダーロール用ドライブ装置17の入力部とスリッタ用ドライブ装置18の入力部と中間ロール用ドライブ装置19の入力部とに接続される。
フロントドラム3においては、速度制御が行われる。具体的には、制御部24は、フロントドラム用ドライブ装置15に対して回転角速度基準値ωfd ref(rad/s)を出力する。フロントドラム用ドライブ装置15は、回転角速度基準値ωfd refに基づいてフロントドラム用モータ9を駆動する。フロントドラム用モータ9は、フロントドラム3を駆動する。
リアドラム4においては、速度制御が行われる。具体的には、制御部24は、リアドラム用ドライブ装置16に対して回転角速度基準値ωrd ref(rad/s)を出力する。リアドラム用ドライブ装置16は、回転角速度基準値ωrd refに基づいてリアドラム用モータ10を駆動する。リアドラム用モータ10は、リアドラム4を駆動する。
ライダーロール5においては、速度制御が行われる。具体的には、制御部24は、ライダーロール用ドライブ装置17に対して回転角速度基準値ωrr ref(rad/s)を出力する。ライダーロール用ドライブ装置17は、回転角速度基準値ωrr refに基づいてライダーロール用モータ11を駆動する。ライダーロール用モータ11は、ライダーロール5を駆動する。
スリッタ6においては、速度制御が行われる。具体的には、制御部24は、スリッタ用ドライブ装置18に対して回転角速度基準値ωsl ref(rad/s)を出力する。スリッタ用ドライブ装置18は、回転角速度基準値ωsl refに基づいてスリッタ用モータ12を駆動する。スリッタ用モータ12は、スリッタ6を駆動する。
中間ロール7においては、速度制御が行われる。具体的には、制御部24は、中間ロール用ドライブ装置19に対して回転角速度基準値ωint ref(rad/s)を出力する。中間ロール用ドライブ装置19は、回転角速度基準値ωint refに基づいて中間ロール用モータ13を駆動する。中間ロール用モータ13は、中間ロール7を駆動する。
制御部24は、フロントドラム用ドライブ装置15からトルク基準値τfd ref(N・m)の入力を受け付ける。制御部24は、リアドラム用ドライブ装置16からトルク基準値τrd ref(N・m)の入力を受け付ける。制御部24は、ライダーロール用ドライブ装置17からトルク基準値τrr ref(N・m)の入力を受け付ける。制御部24は、張力計20の計測値である張力応答値Tres(MPa)の入力を受け付ける。
アンワインダ1においては、張力制御が行われる。具体的には、制御部24は、トルク基準値τfd refとトルク基準値τrd refとトルク基準値τrr refと張力応答値Tresとに基づいてアンワインダ用ドライブ装置14に対してトルク基準値τuw ref(N・m)を出力する。アンワインダ用ドライブ装置14は、トルク基準値τuw refに基づいてアンワインダ用モータ8を駆動する。アンワインダ用モータ8は、アンワインダ1を駆動する。
その結果、紙材25は、ワインダ2において巻き取られる際に一定の張力を受ける。紙材25にかかる張力が一定であると、紙材25のしわと紙材25の切断とが抑制される。紙材25のしわと紙材25の切断とが抑制されると、ワインダスリット設備の操業が安定する。ワインダスリット設備の操業が安定すると、製品品質が向上する。
次に、図3を用いて、紙材25の張力制御を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1における数学モデル算出装置により算出された数学モデルを用いた紙材の張力制御を説明するためのブロック図である。
図3に示されるように、制御部24は、張力予測器26とPI制御器27とを備える。
張力予測器26は、数学モデルに対応した伝達関数G(s)を用いてトルク基準値τfd refとトルク基準値τrd refとトルク基準値τrr refとの和とトルク基準値τuw refとの偏差から張力予測値T(MPa)を算出する。
PI制御器27は、比例ゲインKと積分ゲインKとラプラス演算子sとに基づいて張力基準値Tref(MPa)と張力予測値Tとの偏差からトルク基準値τuw refを算出する。
この際、アンワインダ用ドライブ装置14とアンワインダ用モータ8とは、トルク基準値τuw refに基づいて電流制御を行う。アンワインダ用モータ8のトルク応答値τuw res(N・m)は、当該電流制御に基づいて決定する。アンワインダ1の回転角速度応答値ωuw res(rad/s)は、アンワインダ1の慣性モーメントJuw(kgm)とラプラス演算子sとに基づいてトルク応答値τuw resと外乱トルクτdis(N・m)とから決定される。
次に、図4から図6を用いて、数学モデルの算出方法の概要を説明する。
図4から図6はこの発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の概要を説明するためのブロック図である。
図4に示されるように、数学モデル算出部23は、実験的に得られたデータから紙材25にかかる張力を推定するための数学モデルを作成する。具体的には、数学モデル算出部23は、フロントドラム用モータ9のトルク応答値τfd res(N・m)とリアドラム用モータ10のトルク応答値τrd res(N・m)とライダーロール用モータ11のトルク応答値τrr res(N・m)との和とアンワインダ用モータ8のトルク応答値τuw res(N・m)との偏差を入力とし、張力計20の張力応答値Tresを出力として、入力から出力までの差分方程式、伝達関数、状態方程式を算出する。
例えば、図5に示されるように、数学モデル算出部23は、線形差分方程式であるARMAX(Auto−Regressive Moving Average eXogonous)モデルを算出する。ARMAXモデルは、次の(1)式で表される。
Figure 0006835200
(1)式のA(z)は、次の(2)式で表される。
Figure 0006835200
(1)式のB(z)は、次の(3)式で表される。
Figure 0006835200
(1)式のC(z)は、次の(4)式で表される。
Figure 0006835200
ARMAXモデルにおいては、多項式有理関数G(z)が定義される。G(z)は、入力u(k)から出力y(k)までの伝達関数である。具体的には、G(z)は、次の(5)式で表される。
Figure 0006835200
ARMAXモデルにおいては、多項式有理関数H(z)が定義される。H(z)は、雑音w(k)から外乱項v(k)までの伝達関数である。具体的には、H(z)は、次の(6)式で表される。
Figure 0006835200
その結果、図5のブロック図は、図6のブロック図に変換される。この際、出力y(k)は、次の(7)式で表される。
Figure 0006835200
現時刻kにおける出力y(k)の予測値は、時刻(k−1)までの過去のデータを用いて次の(8)式で表される。
Figure 0006835200
なお、(8)式の右辺の第2項は、次の(9)式で定義される。
Figure 0006835200
(8)式が(7)式に代入されると、次の(10)式が得られる。
Figure 0006835200
(7)式と(10)式とにより雑音w(k)が消去されると、次の(11)式が得られる。
Figure 0006835200
(11)式に示されるように、現在の出力は、過去の入力と出力との線形結合として算出される。この際、1段階予測値を用いた予測誤差εは、次の(12)式で定義される。
Figure 0006835200
A(z)とB(z)とC(z)とは、(12)式を用いた予測誤差法で決定される。具体的には、A(z)とB(z)とC(z)とは、予測誤差εから構成される評価関数を最小にするように決定される。
離散時間系において、入力u(k)から出力y(k)までの伝達関数G(z)は、次の(13)式で表される。
Figure 0006835200
連続時間系において、入力u(k)から出力y(k)までの伝達関数G´(s)は、(13)式を変換することにより得られる。伝達関数G´(s)は、次の(14)式で表される。
Figure 0006835200
次に、図7から図9を用いて、数学モデルの算出方法の例を説明する。
図7から図9はこの発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルの算出方法の例を説明するための図である。
図7の上段は、フロントドラム用モータ9のトルク応答値τfd resとリアドラム用モータ10のトルク応答値τrd resとライダーロール用モータ11のトルク応答値τrr resとの和とアンワインダ用モータ8のトルク応答値τuw resとの偏差を示す。図7の上段において、フロントドラム用モータ9のトルク応答値τfd resとリアドラム用モータ10のトルク応答値τrd resとライダーロール用モータ11のトルク応答値τrr resとアンワインダ用モータ8のトルク応答値τuw resとは、定格トルクを100%として換算された値である。
図7の下段は、張力計20の張力応答値Tresを示す。図7の下段において、張力計20の張力応答値Tresは、ローパスフィルタが施された後の値である。
図8の上段は、図7の上段における開始直後から目標張力に至るまでの過渡的な状態を示す図である。具体的には、図8の上段は、時刻が0(s)から20(s)までの拡大図である。図8の上段において、点線は、データを直線近似した線である。
図8の下段は、図7の下段における開始直後から目標張力に至るまでの過渡的な状態を示す図である。具体的には、図8の下段は、時刻が0(s)から20(s)までの拡大図である。図8の下段において、点線は、データを直線近似した線である。
図9の上段は、数学モデルに入力する前のデータの前処理として、図8の上段のデータから低周波外乱である平均値と傾きとを取り除いたデータである。
図9の下段は、数学モデルに入力する前のデータの前処理として、図8の下段のデータから低周波外乱である平均値と傾きとを取り除いたデータである。
図9の上段と下段とにおいて、データの平均値と傾きとは0である。数学モデル算出部23は、データの収集後にオフラインで図9の上段と下段とに対応した処理を行う。数学モデル算出部23は、図9の上段と下段とのデータを用いて伝達関数を算出する。例えば、伝達関数G(s)は、以下の(15)式で表される。
Figure 0006835200
得られた伝達関数G(s)は、次回以降の紙材25の張力制御に使用される。数学モデル算出部23は、各モータのトルク基準値から算出した巻き取りと巻き戻しのトルクの偏差のデータから前回の紙材25において伝達関数G(s)を推定する際に入力データから取り除いた平均値と傾きとをオンラインで取り除く。数学モデル算出部23は、当該値を伝達関数G(s)に入力する。数学モデル算出部23は、伝達関数G(s)の出力に対して、伝達関数G(s)を算出する際に出力データから取り除いた平均値と傾きを加えた値を張力予測値Tとして算出する。
次に、図10を用いて、数学モデルに基づいた張力予側値Tの例を説明する。
図10はこの発明の実施の形態1における数学モデル算出装置による数学モデルに基づいた張力予側値の例を説明するための図である。
図10に示されるように、張力予測値Tは、実際の張力応答値Tresに沿うように算出される。その結果、紙材25の張力は、精度よく制御される。
以上で説明した実施の形態1によれば、シート材生産ラインの実測値の履歴に基づいて、数学モデルが算出される。このため、シート材の張力制御に対する精度の高い数学モデルを算出することができる。
具体的には、数学モデルは、フロントドラム用モータ9のトルク応答値τfd resとリアドラム用モータ10のトルク応答値τrd resとライダーロール用モータ11のトルク応答値τrr resとの和とアンワインダ用モータ8のトルク応答値τuw resとの偏差を入力とし、張力計20の張力応答値Tresを出力として算出される。このため、ワインダスリット設備に対し、精度の高い数学モデルを算出することができる。
なお、フロントドラム用モータ9のトルク応答値τfd resとリアドラム用モータ10のトルク応答値τrd resとライダーロール用モータ11のトルク応答値τrr resとの和とアンワインダ用モータ8のトルク応答値τuw resに対して重み付けを行った上で数学モデルを算出してもよい。この場合、実情に合わせて精度の高い数学モデルを算出することができる。
また、数学モデルは、入力と出力とを1次直線で近似し、当該入力と当該出力とから対応した1次直線を差し引いた値を用いて算出される。このため、より精度の高い数学モデルを算出することができる。
また、数学モデルは、張力計20の計測値にローパスフィルタを施した値を出力として算出される。このため、張力計20での計測値に含まれるノイズを除去することができる。その結果、より精度の高い数学モデルを算出することができる。
また、張力計20の計測値の複数のサンプリング値の平均値を出力として数学モデルを算出してもよい。この場合、張力計20での計測値に含まれるノイズを除去するができる。その結果、より精度の高い数学モデルを算出することができる。
また、アンワインダ用モータ8は、数学モデル算出装置22に算出された数学モデルから出力された張力予測値Tに基づいて制御される。このため、張力計20の計測値に含まれるノイズの影響を抑制することができる。その結果、紙材25の張力制御の精度を高めることができる。
なお、数学モデルを算出する際、フロントドラム用モータ9とリアドラム用モータ10とライダーロール用モータ11とのうちの最も速い回転速度に対応したロールの半径を乗じた値とアンワインダ用モータ8の回転速度にアンワインダ1の半径を乗じた値との偏差を入力としてもよい。この際、数学モデルに対応した伝達関数として、ロールの周速度から紙材25の張力までの伝達関数を算出すればよい。この場合も、精度の高い数学モデルを算出することができる。
また、フィルムの生産ラインに実施の形態1の制御装置21と同様の制御装置をフィルムの生産ラインに適用してもよい。この場合も、精度の高い数学モデルに基づいて張力制御の精度を高めることができる。
次に、図11を用いて、制御装置21の例を説明する。
図11はこの発明の実施の形態1における数学モデル算出装置を備えた制御装置のハードウェア構成図である。
制御装置21の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ28aと少なくとも1つのメモリ28bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア29を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ28aと少なくとも1つのメモリ28bとを備える場合、制御装置21の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ28bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ28aは、少なくとも1つのメモリ28bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置21の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ28aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ28bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア29を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置21の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置21の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
制御装置21の各機能について、一部を専用のハードウェア29で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、数学モデル算出部23の機能については専用のハードウェア29としての処理回路で実現し、数学モデル算出部23の機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ28aが少なくとも1つのメモリ28bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア29、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置21の各機能を実現する。
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2におけるシート材生産ラインの数学モデル算出装置が算出した数学モデルによるシミュレーション結果を示す図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
実施の形態2において、数学モデル算出部23は、算出した各伝達関数を状態方程式に変換し、カルマンフィルタを用いることによって予測精度を改善する。カルマンフィルタは、システムの動特性を示す状態方程式と時々刻々与えられる実測データとを用いてシステムの状態を逐次的に推定するオンラインアルゴリズムである。カルマンフィルタは、システムに加わる外乱とセンサーとに含まれるノイズの影響が正規分布に従うとの仮定を用いる。
カルマンフィルタの実装には、制御対象の動特性を状態方程式で表現する必要がある。そこで、数学モデル算出部23は、実施の形態1で算出された二次系の伝達関数を状態方程式に変換する。伝達関数から状態方程式への変換は無限通りの方法がある。例えば、以下の(16)式の二次系の伝達関数は、(17)式の状態方程式で表現される。
Figure 0006835200
Figure 0006835200
なお、(17)式において、xは状態変数である。uは入力(トルク差)である。yは出力(張力)である。
カルマンフィルタは、1サンプリング直前までの情報と現時刻で取得した情報とに基づいてシステムの最適な状態を推定する。
ただし、状態変数xと出力yとは、ノイズを含むとされる。
カルマンフィルタにおいては、サンプリング時刻が更新される度に、予測処理と更新処理とが行われる。
予測処理においては、現時刻での状態は、1サンプリング前の時刻の情報に基づいて推定される。
予測処理においては、事前状態推定は、次の(18)式で表される。
Figure 0006835200
予測処理においては、事前誤差共分散は、次の(19)式で表される。
Figure 0006835200
更新処理においては、正確な状態は、現時刻の実測値に基づいて張力予測値を修正することにより推定される。
更新処理においては、カルマンゲインは、次の(20)式で表される。
Figure 0006835200
更新処理においては、状態推定は、次の(21)式で表される。
Figure 0006835200
更新処理においては、事後誤差共分散は、次の(22)式で表される。
Figure 0006835200
(18)式から(22)式の演算は逐次行われる。この際、張力予測値T は、次の(23)式で表される。
Figure 0006835200
数学モデル算出部23は、実施の形態1で算出された各伝達関数を(17)式の状態方程式に変換し、カルマンフィルタを実装する。数学モデル算出部23は、サンプリング毎に取得する張力応答値Tresと張力予測値T との偏差を用いて逐次張力予測値T を補正する。具体的には、数学モデル算出部23は、(18)式から(22)式の演算をサンプリング毎に行うことにより張力予測値T を算出する。
以上で説明した実施の形態2によれば、数学モデル算出部23は、数学モデルを状態方程式に変換し、カルマンフィルタを用いて、ワインダスリッタ設備の稼働中における張力計20の計測値に基づいて数学モデルによる張力予測値T を補正する。このため、紙材25の張力制御の精度をより高めることができる。
また、フィルムの生産ラインに実施の形態1の制御装置21と同様の制御装置をフィルムの生産ラインに適用してもよい。この場合も、精度の高い数学モデルに基づいて張力制御の精度を高めることができる。
実施の形態3.
図13はこの発明の実施の形態3における数学モデル算出装置が適用される圧延設備の構成図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
図13に示されるように、前方圧延スタンド30は、ロール装置の一方として圧延設備の上流側に設けられる。前方圧延ロール31は、前方圧延スタンド30に設けられる。前方圧下装置32は、前方圧延スタンド30の上方に設けられる。
後方圧延スタンド33は、ロール装置の他方として圧延設備の下流側に設けられる。後方圧延ロール34は、後方圧延スタンド33に設けられる。後方圧下装置35は、後方圧延スタンド33の上方に設けられる。
前方モータ36は、第1モータ装置として前方圧延スタンド30に対応して設けられる。後方モータ37は、第2モータ装置として後方圧延スタンド33に対応して設けられる。
前方モータ用ドライブ装置38は、前方圧延スタンド30に対応して設けられる。後方モータ用ドライブ装置39は、後方圧延スタンド33に対応して設けられる。
張力計40は、前方圧延スタンド30と後方圧延スタンド33との間に設けられる。
前方圧延スタンド30と後方圧延スタンド33との間において、圧延材41の張力は、後方モータ37のトルクと前方モータ36のトルクとの偏差に基づいて決定される。
数学モデル算出部23は、後方モータ37のトルク応答値と前方モータ36のトルク応答値との偏差を入力とし、張力計40の張力応答値を出力として数学モデルを算出する。
以上で説明した実施の形態3によれば、圧延設備の実測値の履歴に基づいて、数学モデルが算出される。このため、圧延設備に対し、精度の高い数学モデルを算出することができる。
具体的には、数学モデルは、後方モータ37のトルク規準値と前方モータ36のトルク規準値との偏差を入力とし、張力計40の張力応答値を出力として算出される。このため、圧延設備に対し、精度の高い数学モデルを算出することができる。
また、数学モデルを算出する際、後方モータ37の回転速度に後方圧延ロール34の半径を乗じた値と前方モータ36の回転速度に前方圧延ロール31の半径を乗じた値との偏差を入力としてもよい。この際、数学モデルに対応した伝達関数として、各ロールの周速度から圧延材41の張力までの伝達関数を算出すればよい。この場合も、精度の高い数学モデルを算出することができる。
なお、実施の形態3において、実施の形態2と同様にカルマンフィルタを用いてもよい。この場合、圧延材41の張力制御の精度をより高めることができる。
以上のように、この発明に係るシート材生産ラインの数学モデル算出装置および制御装置は、精度の高い数学モデルを算出するシステムに利用できる。
1 アンワインダ、 2 ワインダ、 3 フロントドラム、 4 リアドラム、 5 ライダーロール、 6 スリッタ、 7 中間ロール、 8 アンワインダ用モータ、 9 フロントドラム用モータ、 10 リアドラム用モータ、 11 ライダーロール用モータ、 12 スリッタ用モータ、 13 中間ロール用モータ、 14 アンワインダ用ドライブ装置、 15 フロントドラム用ドライブ装置、 16 リアドラム用ドライブ装置、 17 ライダーロール用ドライブ装置、 18 スリッタ用ドライブ装置、 19 中間ロール用ドライブ装置、 20 張力計、 21 制御装置、 22 数学モデル算出装置、 23 数学モデル算出部、 24 制御部、 25 紙材、 26 張力予測器、 27 PI制御器、 28a プロセッサ、 28b メモリ、 29 ハードウェア、 30 前方圧延スタンド、 31 前方圧延ロール、 32 前方圧下装置、 33 後方圧延スタンド、 34 後方圧延ロール、 35 後方圧下装置、 36 前方モータ、 37 後方モータ、 38 前方モータ用ドライブ装置、 39 後方モータ用ドライブ装置、 40 張力計、 41 圧延材

Claims (12)

  1. 複数のロール装置の間に配置されて前記複数のロール装置の一方から他方へ向けて進行するシート材に対して前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力予測値が数学モデルに算出された際に当該張力予測値に基づいて制御されるシート材生産ラインに対し、前記シート材生産ラインの実測値の履歴に基づいて前記数学モデルを算出する際に、前記複数のロール装置の他方を駆動する第2モータ装置のトルクと前記複数のロール装置の一方を駆動する第1モータ装置のトルクとの偏差を入力とし、前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力の計測値を出力として前記数学モデルを算出する数学モデル算出部、
    を備えたシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  2. 前記複数のロール装置の一方は、シート材を巻き戻すアンワインダであり、
    前記複数のロール装置の他方は、フロントドラムとリアドラムとライダーロールとを用いてシート材を巻き取るワインダであり、
    前記第1モータ装置は、前記アンワインダを駆動するモータを有し、
    前記第2モータ装置は、前記フロントドラムと前記リアドラムと前記ライダーロールとをそれぞれ駆動する複数のモータを有し、
    前記数学モデル算出部は、前記フロントドラムと前記リアドラムと前記ライダーロールとをそれぞれ駆動する複数のモータのトルクの和と前記アンワインダを駆動するモータのトルクとの偏差を入力として前記数学モデルを算出する請求項1に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  3. 前記数学モデル算出部は、前記フロントドラムと前記リアドラムと前記ライダーロールとをそれぞれ駆動する複数のモータのトルクに対して重み付けを行った上で前記フロントドラムと前記リアドラムと前記ライダーロールとをそれぞれ駆動する複数のモータのトルクの和と前記アンワインダを駆動するモータのトルクとの偏差を入力として前記数学モデルを算出する請求項2に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  4. 前記複数のロール装置は、複数の圧延スタンドであり、
    前記第1モータ装置は、前記複数の圧延スタンドの一方のロールを駆動するモータを有し、
    前記第2モータ装置は、前記複数の圧延スタンドの他方のロールを駆動するモータを有し、
    前記数学モデル算出部は、前記複数の圧延スタンドの他方のロールを駆動するモータのトルクと前記複数の圧延スタンドの一方のロールを駆動するモータのトルクとの偏差を入力として前記数学モデルを算出する請求項1に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  5. 複数のロール装置の間に配置されて前記複数のロール装置の一方から他方へ向けて進行するシート材に対して前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間において前記シート材の張力予測値が数学モデルに算出された際に当該張力予測値に基づいて制御されるシート材生産ラインに対し、前記シート材生産ラインの実測値の履歴に基づいて前記数学モデルを算出する際に、前記複数のロール装置の他方を駆動する第2モータ装置の回転角速度に前記複数のロール装置の他方の半径を乗じた値と前記複数のロール装置の一方を駆動する第1モータ装置の回転角速度に前記複数のロール装置の一方の半径を乗じた値との偏差を入力とし、前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力の計測値を出力として前記数学モデルを算出する数学モデル算出部、
    を備えたシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  6. 前記複数のロール装置の一方は、シート材が巻かれているアンワインダであり、
    前記複数のロール装置の他方は、フロントドラムとリアドラムとライダーロールとを用いてシート材を巻き取るワインダであり、
    前記第1モータ装置は、前記アンワインダを駆動するモータを有し、
    前記第2モータ装置は、前記フロントドラムと前記リアドラムと前記ライダーロールとをそれぞれ駆動する複数のモータを有し、
    前記数学モデル算出部は、前記フロントドラムと前記リアドラムと前記ライダーロールとをそれぞれ駆動する複数のモータの回転速度のうちの最も速い回転角速度に対応したロールの半径を乗じた値と前記アンワインダを駆動するモータの回転角速度に前記アンワインダの半径を乗じた値との偏差を入力として前記数学モデルを算出する請求項5に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  7. 前記複数のロール装置は、複数の圧延スタンドであり、
    前記第1モータ装置は、前記複数の圧延スタンドの一方のロールを駆動するモータを有し、
    前記第2モータ装置は、前記複数の圧延スタンドの他方のロールを駆動するモータを有し、
    前記数学モデル算出部は、前記複数の圧延スタンドの他方を駆動するモータの回転角速度に前記複数の圧延スタンドの他方のロールの半径を乗じた値と前記複数の圧延スタンドの一方を駆動するモータの回転角速度に前記複数の圧延スタンドの一方のロールの半径を乗じた値との偏差を入力として前記数学モデルを算出する請求項5に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  8. 前記数学モデル算出部は、入力と出力とを1次直線で近似し、当該入力と当該出力とから対応した1次直線を差し引いた値を用いて前記数学モデルを算出する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  9. 前記数学モデル算出部は、前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力の計測値にローパスフィルタを施した値を出力として前記数学モデルを算出する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  10. 前記数学モデル算出部は、前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力の計測値の複数のサンプリング値の平均値を出力として前記数学モデルを算出する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のシート材生産ラインの数学モデル算出装置。
  11. 前記シート材生産ラインの稼働中において、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の数学モデル算出装置が前記第1モータ装置のトルクと前記第2モータ装置のトルクとを入力として前記数学モデルに基づいて算出した前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力予測値を取得し、当該張力予測値に基づいて前記第1モータ装置のトルクを制御する制御部、
    を備えたシート材生産ラインの制御装置。
  12. 前記数学モデル算出装置は、前記数学モデルを状態方程式に変換し、カルマンフィルタを用いて、前記シート材生産ラインの稼働中における前記複数のロール装置の一方と前記複数のロール装置の他方との間における前記シート材の張力の計測値に基づいて前記数学モデルによる張力予測値を補正する請求項11に記載のシート材生産ラインの制御装置。
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