JP6583559B2 - アンワインダの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、アンワインダの制御装置に関する。
特許文献1は、アンワインダの制御装置を開示する。当該制御装置によれば、アンワインダの径を実測値に基づいてシート材に作用する張力を一定に保持し得る。
日本特開平8−245029号公報
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置においては、アンワインダの径を測定する必要がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、アンワインダの径を測定することなく、シート材に作用する張力を一定に保持することができるアンワインダの制御装置を提供することである。
この発明に係るアンワインダの制御装置は、シート材を巻き戻すアンワインダとシート材を巻き取るワインダとを備えたワインダ設備において、前記アンワインダの張力基準値と張力応答値との偏差の入力を受け付け、当該偏差にPI制御を行うことにより前記アンワインダのトルク基準値の候補を算出するPI制御器と、前記アンワインダの張力基準値と張力応答値との偏差の入力を受け付け、前記アンワインダに巻き付けられたシート材の偏心による周期的な外乱の周波数に対応した共振周波数を持つ正弦波伝達関数において当該偏差を入力とした補償値を算出し、前記PI制御器により算出された前記アンワインダのトルク基準値の候補に当該補償値を加算することで前記アンワインダのトルク基準値とするモデル制御器と、を備えた。
この発明によれば、アンワインダのトルク基準値は、PI制御器により算出されたアンワインダ1のトルク基準値の候補に補償値を加算することで算出される。このため、アンワインダの径を測定することなく、シート材に採用する張力を一定に保持することができる。
この発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置が適用されるワインダ設備の構成図である。 この発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置が適用されるワインダ設備のアンワインダの偏心のモデリング図である。 この発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置よるアンワインダの張力制御を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置による張力制御の有効性を示すシミュレーション結果の図である。 この発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置の伝達関数のボード線図である。 この発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置のハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態2におけるアンワインダの制御装置による張力制御を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態2におけるアンワインダの制御装置による調整パラメータの決定方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態2におけるアンワインダの制御装置による外乱の周期の計測方法を説明するための図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置が適用されるワインダ設備の構成図である。
図1において、アンワインダ1は、ワインダ設備の最上流に設けられる。中間ロール2は、アンワインダ1の下流側に設けられる。スリッタ3は、中間ロール2の下流側に設けられる。ワインダ4は、スリッタ3の下流側に設けられる。
張力計5は、スリッタ3とワインダ4との間に設けられる。
アンワインダ駆動用モータ6は、アンワインダ1に対応して設けられる。中間ロール駆動用モータ7は、中間ロール2に対応して設けられる。スリッタ駆動用モータ8は、スリッタ3に対応して設けられる。ワインダ駆動用モータ9は、ワインダ4に対応して設けられる。
アンワインダ駆動用ドライブ装置10は、アンワインダ1に対応して設けられる。中間ロール駆動用ドライブ装置11は、中間ロール2に対応して設けられる。スリッタ駆動用ドライブ装置12は、スリッタ3に対応して設けられる。ワインダ駆動用ドライブ装置13は、ワインダ4に対応して設けられる。
制御装置14の入力部は、張力計5の出力部に接続される。制御装置14の入力部は、アンワインダ駆動用ドライブ装置10の出力部に接続される。制御装置14の出力部は、アンワインダ駆動用ドライブ装置10の入力部に接続される。制御装置14の出力部は、中間ロール駆動用ドライブ装置11の入力部に接続される。制御装置14の出力部は、スリッタ駆動用ドライブ装置12の入力部に接続される。制御装置14の出力部は、ワインダ駆動用ドライブ装置13の入力部に接続される。
ワインダ設備において、シート材15は、親巻取り製品としてアンワインダ1に巻き付けられる。例えば、シート材15は、紙である。例えば、シート材15は、金属である。例えば、シート材15は、フィルムである。親巻取り製品において、シート材15の外径は、大きい。シート材15の幅は、広い。シート材15は、重い。シート材15は、アンワインダ1から巻き戻される。シート材15は、中間ロール2を介してスリッタ3において予め設定された巻取り幅に裁断される。シート材15は、予め設定された外径となるようにワインダ4に巻き取られる。その結果、小型の巻取り製品が製造される。
張力計5は、シート材15に作用する張力を検出する。
制御装置14は、張力計5からシート材15の張力応答値Tres(MPa)の入力を受け付ける。制御装置14は、アンワインダ駆動用モータ6からアンワインダ1の回転速度応答値ωuw res(rad/s)の入力を受け付ける。
制御装置14は、アンワインダ駆動用ドライブ装置10にアンワインダ1のトルク基準値τuw ref(N・m)を出力する。アンワインダ駆動用ドライブ装置10は、トルク基準値τuw ref(N・m)に基づいてアンワインダ駆動用モータ6の回転速度を制御する。
制御装置14は、中間ロール駆動用ドライブ装置11に中間ロール2の回転速度基準値ωint ref(rad/s)を出力する。中間ロール駆動用ドライブ装置11は、回転速度基準値ωint ref(rad/s)に基づいて中間ロール駆動用モータ7の回転速度を制御する。
制御装置14は、スリッタ駆動用ドライブ装置12にスリッタ3の回転速度基準値ωsl ref(rad/s)を出力する。スリッタ駆動用ドライブ装置12は、回転速度基準値ωsl ref(rad/s)に基づいてスリッタ駆動用モータ8の回転速度を制御する。
制御装置14は、ワインダ駆動用ドライブ装置13にワインダ4の回転速度基準値ω ref(rad/s)を出力する。ワインダ駆動用ドライブ装置13は、回転速度基準値ω ref(rad/s)に基づいてワインダ駆動用モータ9の回転速度を制御する。
次に、図2を用いて、アンワインダ1に作用する外乱トルクを説明する。
図2はこの発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置が適用されるワインダ設備のアンワインダの偏心のモデリング図である。図2の横軸は、アンワインダ1の回転軸に直交するx軸である。図2の縦軸は、アンワインダ1の回転軸とx軸とに直行するy軸である。
図2において、Aは、アンワインダ駆動用モータ6のトルクである。Aの単位は、N・mである。Bは、負荷トルクである。Bの単位は、N・mである。θは、偏心したアンワインダ1の重心の位置に対応した角度である。θの単位は、rad/sである。rは、偏心したアンワインダ1の重心の位置の軌跡に対するアンワインダ1の半径である。rの単位は、mmである。mは、アンワインダ1の質量である。mの単位は、kgである。gは、重力加速度である。gの単位は、N/kgである。
シート材15は、アンワインダ1に巻き付けられる前に一時的に保管される。例えば、シート材15は、巻き芯に巻き付けられた状態で保管される。巻き芯は、保管架台に架けられる。この際、シート材15の重力により、シート材15の中央部は垂下する。その結果、シート材15は、偏心する。アンワインダ1は、偏心したシート材15により周期的な外乱トルクτdis(N・m)の影響を受ける。周期的な外乱トルクτdis(N・m)は、次の(1)式で表される。
Figure 0006583559
次に、図3を用いて、制御装置14によるアンワインダ1の張力制御を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置よるアンワインダの張力制御を説明するためのブロック図である。図3において、正方向は、ワインダ4によるシート材15の巻取り方向とは反対方向に設定される。
図3に示されるように、制御装置14は、PI制御器14aとモデル制御器14bとを備える。
PI制御器14aは、アンワインダ1の張力基準値Tref(Mpa)と張力応答値Tres(Mpa)との偏差の入力を受け付ける。PI制御器14aは、当該偏差にPI制御を行うことによりアンワインダ1のトルク基準値τuw ref(N・m)の候補を算出する。PI制御器14aの伝達関数は、次の(2)式で表される。
Figure 0006583559
ただし、Kは、比例ゲインである。Kは、積分ゲインである。sは、ラプラス演算子である。
モデル制御器14bは、PI制御器14aに対して並列に適用される。モデル制御器14bは、アンワインダ1の張力基準値Tref(Mpa)と張力応答値Tres(Mpa)との偏差の入力を受け付ける。モデル制御器14bは、アンワインダ1に巻き付いたコイルの偏心による周期的な外乱トルクτdis(N・m)の周波数に対応した共振周波数を持つ正弦波伝達関数において当該偏差を入力とした補償値を算出する。モデル制御器14bの伝達関数は、cos関数のラプラス変換式で表される。具体的には、モデル制御器14bの伝達関数は、次の(3)式で表される。
Figure 0006583559
ただし、Kは、比例ゲインである。sは、ラプラス演算子である。
モデル制御器14bは、PI制御器14aにより算出されたトルク基準値τuw ref(N・m)の候補に当該補償値を加算することによりアンワインダ1のトルク基準値τuw ref(N・m)とする。この際、共振周波数は、サンプリング毎に更新される。
アンワインダ駆動用ドライブ装置10は、トルク基準値τuw ref(N・m)に基づいて電流制御を行う。その結果、Q軸電流応答値I res(A)が得られる。
アンワインダ駆動用モータ6は、Q軸電流応答値I res(A)に基づいて回転する。その結果、トルク応答値τuw res(N・m)が得られる。トルク応答値τuw res(N・M)は、アンワインダ駆動用モータ6のd軸磁束φ(Wb)に基づいて決まる。
この際、周期的な外乱トルクτdis(N・m)は、トルク応答値τuw res(N・M)に加算される。その結果、実際の回転速度応答値ωuw res(rad/s)が得られる。実際の回転速度応答値ωuw res(rad/s)は、トルク応答値τuw res(N・M)と外乱トルクτdis(N・m)とアンワインダ1の慣性モーメントJuw(kgm)とラプラス演算子sで決まる。
アンワインダ1の張力応答値Tres(Mpa)は、ワインダ4の回転速度応答値ω res(rad/s)とアンワインダ1の回転速度応答値ωuw res(rad/s)との差分を時間積分した値に比例する。具体的には、張力応答値Tres(MPa)は、次の(4)式で表される。
Figure 0006583559
ただし、Eは、シート材15のヤング率である。Eの単位は、MPaである。Lは、アンワインダ1とワインダ4との距離である。Lの単位は、mmである。v resは、ワインダ4の周速応答値である。v resの単位は、mm/sである。vuw resは、アンワインダ1の周速応答値である。vuw resの単位は、mm/sである。Rは、ワインダ4の半径である。Rの単位は、mmである。Ruwは、ワインダ4の半径である。Ruwの単位は、mmである。
この際、周期的な外乱トルクτdis(N・m)は、回転速度応答値ωuw res(rad/s)を変動させ得る。その結果、張力応答値Tres(MPa)は、変動し得る。
しかしながら、トルク基準値τuw ref(N・m)は、周期的な外乱トルクτdis(N・m)の周波数に対応した共振周波数に対応した補償値で補償される。このため、張力応答値Tres(MPa)の変動は、抑制される。
次に、図4を用いて、制御装置14による張力制御の有効性を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置による張力制御の有効性を示すシミュレーション結果の図である。図4の横軸は、時間(s)である。図4の上段の縦軸は、ライン速度(mpm)である。図4の下段の縦軸は、張力応答値(MPa)である。
図4の上段に示されるように、ライン速度は、0mpmから1200mpmに加速される。
モデル制御器14bが適用されない場合、張力応答値は、アンワインダ1の偏心の影響を受ける。その結果、張力応答値は、変動する。この際、周期的な外乱の周波数は、アンワインダ1の回転速度に対応した周波数となる。このため、ライン速度が上がるについて、張力応答値の変動の周波数も高くなる。
これに対し、モデル制御器14bが適用される場合、モデル制御器14bのゲインは、周期的な外乱の周波数において無限大となる。この際、周期的な外乱の周波数において、外乱を抑制する性能が向上する。このため、張力応答値は、アンワインダ1の偏心の影響を受けにくい。その結果、張力応答値の変動は、抑制される。
次に、図5を用いて、制御装置14のゲインを説明する。
図5はこの発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置の伝達関数のボード線図である。図5の横軸は、アンワインダ1の回転速度である。図5の上段の縦軸は、ゲイン(dB)である。図5の下段の縦軸は、アンワインダ1の位相(deg)である。図5においては、共振周波数は、20rad/sに設定される。
図5の上段に示されるように、ゲインは、共振周波数に対応した回転数である20rad/sにおいて無限大となる。
次に、図6を用いて、制御装置14の動作の概要を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。
ステップS1では、制御装置14は、アンワインダ1の張力基準値と張力応答値との入力を受け付けたか否かを判定する。制御装置14がアンワインダ1の張力基準値と張力応答値との入力を受け付けていない場合、制御装置14は、ステップS1の動作を繰り返す。制御装置14がアンワインダ1の張力基準値と張力応答値との入力を受け付けた場合、制御装置14は、ステップS2の動作を行う。
ステップS2では、制御装置14は、アンワインダ1の張力基準値と張力応答値との偏差にPI制御を行うことによりアンワインダ1のトルク基準値の候補を算出する。その後、制御装置14は、ステップS3の動作を行う。
ステップS3では、制御装置14は、アンワインダ1に巻き付けられたシート材15の偏心による周期的な外乱トルクの周波数に対応した共振周波数を持つ正弦波伝達関数において当該偏差を入力とした補償値を算出する。その後、制御装置14は、ステップS4の動作を行う。
ステップS4では、制御装置14は、PI制御器14aにより算出されたアンワインダ1のトルク基準値の候補に当該補償値を加算することによりアンワインダ1のトルク基準値とする。その後、制御装置14は、動作を終了する。
以上で説明した実施の形態1によれば、アンワインダ1のトルク基準値は、PI制御器14aにより算出されたアンワインダ1のトルク基準値の候補に補償値を加算することで算出される。このため、シート材15に作用する張力を一定に保持することができる。
次に、図7を用いて、制御装置14の例を説明する。
図7はこの発明の実施の形態1におけるアンワインダの制御装置のハードウェア構成図である。
制御装置14の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ16aと少なくとも1つのメモリ16bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア17を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ16aと少なくとも1つのメモリ16bとを備える場合、制御装置14の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ16bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ16aは、少なくとも1つのメモリ16bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置14の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ16aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ16bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア17を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置14の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置14の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
制御装置14の各機能について、一部を専用のハードウェア17で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、PI制御器14aの機能については専用のハードウェア17としての処理回路で実現し、PI制御器14a以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ16aが少なくとも1つのメモリ16bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア17、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置14の各機能を実現する。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2におけるアンワインダの制御装置による張力制御を説明するためのブロック図である。なお、実施の形態1と同一または相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
実施の形態2のモデル制御器14bは、調整パラメータαを備える。実施の形態2のモデル制御器14bの伝達関数は、次の(5)式で表される。
Figure 0006583559
次に、図9を用いて、調整パラメータαの決定方法を説明する。
図9はこの発明の実施の形態2におけるアンワインダの制御装置による調整パラメータの決定方法を説明するための図である。
図9に示されるように、制御装置14は、調整パラメータ決定器14cを備える。調整パラメータ決定器14cは、外乱の周波数に対応した回転速度推定値ωdis est(rad/s)を外乱の周期Tdis(s)ごとに算出する。回転速度推定値ωdis est(rad/s)は、次の(6)式で表される。
Figure 0006583559
ただし、fdisは、外乱の周波数である。fdisの単位は、1/sである。
調整パラメータ決定器14cは、回転速度推定値ωdis est(rad/s)と回転速度応答値ωuw res(rad/s)との比較結果に基づいてモデル制御器14bの共振周波数が外乱の周波数と一致するように調整パラメータαを外乱の周期Tdis(s)ごとに更新する。調整パラメータαは、次の(7)式で表される。
Figure 0006583559
次に、図10を用いて、外乱の周期Tdis(s)の計測を説明する。
図10はこの発明の実施の形態2におけるアンワインダの制御装置による外乱の周期の計測方法を説明するための図である。図10の横軸は、時間(s)である。図10の縦軸は、張力計5からの張力応答値(pu)またはアンワインダ駆動用モータ6の回転速度を検出する速度計からの回転速度応答値(pu)である。
図10において、TとTとTとは、張力計5からの張力応答値(pu)または速度計からの回転速度応答値(pu)における隣接したピークの周期である。
調整パラメータ決定器14cは、張力計5からの張力応答値(pu)または速度計からの回転速度応答値(pu)における隣接したピークの周期を外乱の周期Tdis(s)として計測する。張力計5からの張力応答値(pu)または速度計からの回転速度応答値(pu)にノイズが重畳している場合は、適切な時定数をローパスフィルタによりノイズが抑制される。その後、調整パラメータ決定器14cは、張力計5からの張力応答値(pu)または速度計からの回転速度応答値(pu)における隣接したピークの周期を外乱の周期Tdis(s)として計測する。
以上で説明した実施の形態2によれば、モデル制御器14bの共振周波数は、調整パラメータαにより調整される。このため、シート材15に作用する張力をより確実に一定に保持することができる。
また、調整パラメータαは、張力計5からの張力応答値(pu)または速度計からの回転速度応答値(pu)に基づいてリアルタイムで調整される。このため、調整パラメータαを容易に調整することができる。
以上のように、この発明に係るアンワインダの制御装置は、シート材に作用する張力を一定に保持するシステムに利用できる。
1 アンワインダ、 2 中間ロール、 3 スリッタ、 4 ワインダ、 5 張力計、 6 アンワインダ駆動用モータ、 7 中間ロール駆動用モータ、 8 スリッタ駆動用モータ、 9 ワインダ駆動用モータ、 10 アンワインダ駆動用ドライブ装置、 11 中間ロール駆動用ドライブ装置、 12 スリッタ駆動用ドライブ装置、 13 ワインダ駆動用ドライブ装置、 14 制御装置、 14a PI制御器、 14b モデル制御器、 14c 調整パラメータ決定器、 15 シート材、 16a プロセッサ、 16b メモリ、 17 ハードウェア

Claims (4)

  1. シート材を巻き戻すアンワインダとシート材を巻き取るワインダとを備えたワインダ設備において、前記アンワインダの張力基準値と張力応答値との偏差の入力を受け付け、当該偏差にPI制御を行うことにより前記アンワインダのトルク基準値の候補を算出するPI制御器と、
    前記アンワインダの張力基準値と張力応答値との偏差の入力を受け付け、前記アンワインダに巻き付けられたシート材の偏心による周期的な外乱の周波数に対応した共振周波数を持つ正弦波伝達関数において当該偏差を入力とした補償値を算出し、前記PI制御器により算出された前記アンワインダのトルク基準値の候補に当該補償値を加算することで前記アンワインダのトルク基準値とするモデル制御器と、
    を備えたアンワインダの制御装置。
  2. 前記モデル制御器は、前記正弦波伝達関数において共振周波数の調整パラメータを備え、当該調整パラメータを調整することにより周期的な外乱の周波数に共振周波数を一致させる請求項1に記載のアンワインダの制御装置。
  3. 前記モデル制御器は、シート材の張力を検出する張力計からの張力応答値に基づいて当該調整パラメータを調整することにより周期的な外乱の周波数に共振周波数を一致させる請求項2に記載のアンワインダの制御装置。
  4. 前記モデル制御器は、前記アンワインダを回転させるアンワインダ駆動用モータの回転速度を検出する速度計からの回転速度応答値に基づいて当該調整パラメータを調整することにより周期的な外乱の周波数に共振周波数を一致させる請求項2に記載のアンワインダの制御装置。
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