JP6834160B2 - システムキッチン - Google Patents

システムキッチン Download PDF

Info

Publication number
JP6834160B2
JP6834160B2 JP2016061023A JP2016061023A JP6834160B2 JP 6834160 B2 JP6834160 B2 JP 6834160B2 JP 2016061023 A JP2016061023 A JP 2016061023A JP 2016061023 A JP2016061023 A JP 2016061023A JP 6834160 B2 JP6834160 B2 JP 6834160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyzed water
sink
water discharge
range
discharge device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016061023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017169952A (ja
Inventor
野田 昇作
昇作 野田
久美子 勝田
久美子 勝田
崇 小玉
崇 小玉
陽介 佐々木
陽介 佐々木
勇蔵 池田
勇蔵 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2016061023A priority Critical patent/JP6834160B2/ja
Publication of JP2017169952A publication Critical patent/JP2017169952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6834160B2 publication Critical patent/JP6834160B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Description

本発明の態様は、一般的にキッチンルームに設置されるシステムキッチンに関する。
排水口を有するシンクを備えたシステムキッチンが知られている。また、まな板に電解水を吐出させることで、まな板を殺菌する電解水吐出装置を備えたシステムキッチンも知られている(特許文献1)。
まな板全体をきちんと除菌するためには、まな板全体に対して直接電解水を着水させる必要があることを、出願人は発見した。
一方で、まな板全体に直接電解水を着水させるためには、一定量の電解水が必要である。しかし、多量の電解水を生成するためには、大型あるいは多量の電極を必要とし、多量の水道水に電圧を印加する必要がある。そのため、比較的短い時間に多量の電解水を生成することは困難である。
少量の電解水によってまな板全体に直接電解水を着水させ、まな板全体を除菌するためには、電解水を霧状に吐出し、吐出範囲(着水範囲)を分散させることが効果的である。しかし、電解水を霧状に吐出すると、霧状に吐出されている電解水が視認しにくくなるため、まな板のどの範囲に着水しているのかが見づらく、まな板を動かしてまな板全体に直接電解水を着水させることが困難になるという問題が発生した。
特開2015−123413号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、電解水を霧状に吐出した場合であっても、まな板を動かしてまな板全体に直接電解水を着水させることができるシステムキッチンを提供することを目的とする。
第1の発明は、除菌機能を有する電解水をシンク内へ霧状に吐出可能な電解水吐水部を有する電解水吐出装置と、上下方向において前記シンクの上端部と略同一の位置において、前記電解水の噴霧範囲より後方に光を照射する照射部と、を備え、前記照射部による光の照射範囲は、前記噴霧範囲の後方部分と重なるように設けられ一方で前記噴霧範囲の前方部分とは重ならないように設けられたことを特徴とするシステムキッチンである。
出願人の知見によれば、使用者は、まな板を上下方向においてシンクの上端部と略同一の高さになるよう持ち上げて電解水を着水させるものである。
このシステムキッチンによれば、照射部は、上下方向においてシンクの上端部と略同一の高さにおいて電解水の噴霧範囲より後方及び噴霧範囲の後方部分を含んだ照射範囲で光を照射する。このため、シンクの上端部と略同一の高さにあるまな板に電解水を噴霧している際に、噴霧範囲の後方部分のまな板表面においては、光が当たる前に電解水に光が当たり散乱し、且つ、光がまな板に着水した電解水(噴霧範囲内の電解水)によって形成された水膜に当たり乱反射することにより光が薄く(まな板から反射した光の光量が少なく)なり、噴霧範囲外で且つ照射範囲内におけるまな板表面には電解水が光を遮らないため光が強く(まな板から反射した光の光量が多く)当たる。このことより、まな板に噴霧されている電解水の後方部分において、噴霧範囲は光が薄く、噴霧範囲外且つ照射範囲内は光が濃いものとなる。
したがって、シンクの前方に立っている使用者にも、まな板の後方に着水する電解水がどこに着水しているかがよくわかるようになる。したがって、まな板を動かしてまな板全体に直接電解水を着水させやすくなる。
第2の発明は、第1の発明において、前記照射部は、前記電解水吐水部より後方に設けられており、上下方向において前記シンクの上端部と略同一の位置において、後方から前記照射範囲へ光を照射することを特徴とするシステムキッチンである。
このシステムキッチンによれば、上下方向においてシンクの上端部と略同一の位置における電解水の噴霧範囲より後方及び噴霧範囲の後方部分を含んだ照射範囲を的確に照らすことができる。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記電解水吐出装置が設置される設置部と、を備え、前記電解水吐出装置は、前記設置部から略垂直方向を軸に少なくとも一定角度以上回転可能であり、前記照射部は、前記電解水吐出装置と一体的に設けられていることを特徴とするシステムキッチンである。
このシステムキッチンによれば、電解水吐出装置は、設置部から略垂直方向を軸に少なくとも一定角度以上回転可能であるため、シンク内に水切りカゴや食器、鍋などが配置されていても、電解水吐出装置を回転させることで、まな板に直接電解水を着水させやすい位置に電解水吐水部を移動させることができる。
さらにその上で、照射部が電解水吐出装置と一体的に設けられているため、電解水吐出装置の回転に合わせて照射部も動くことになり、電解水吐出装置が回転することによって電解水吐水部の位置が移動した際にも、照射部は電解水吐水部から吐出されている電解水の噴霧範囲より後方部分及び噴霧範囲の後方部分を含んだ照射範囲に光を照射することができる。したがって、まな板に着水する電解水がどこに着水しているかがよくわかるようになる。したがって、まな板を動かしてまな板全体に直接電解水を着水させやすくなる。
また、照射部が電解水吐出装置と一体的に設けられているため、電解水吐出装置以外に照射部を有する装置を別途設ける必要がない。そのため、システムキッチンの全体をコンパクト化することができ、システムキッチンの施工性を向上させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記照射部は、前記電解水吐水部から離れた位置に設けられたことを特徴とするシステムキッチンである。
照射部が電解水吐出装置と一体的に設けられていることにより、照射部が電解水吐水部の位置と同じ位置に設けられている場合には、照射部から照射された光は、電解水吐水部から吐出した直後の電解水に遮られる。電解水吐水部から吐出した直後の霧状の電解水の密度は、電解水吐水部から離れた位置における霧状の電解水の密度よりも高い。そのため、照射部から照射された光は、電解水吐水部から吐出した直後の電解水に遮られると、電解水吐水部よりも下方の所定範囲に存在する電解水に光を照射しにくい。使用者は、光が照射されている電解水にまな板を当てようとしてしまうため、この場合であると、電解水吐水部の近傍であるシンク上方にまな板を持ってきてしまい、結果、水はねが多く発生してしまう。
これに対して、このシステムキッチンによれば、照射部が電解水吐水部から離れた位置に設けられているため、照射部は、電解水吐水部よりも下方の所定範囲に存在する電解水に光を照射しやすく、より下方へまな板を誘導しやすい。したがって、電解水の水はねを抑制できる。
本発明の態様によれば、電解水を霧状に吐出した場合であっても、まな板を動かしてまな板全体に直接電解水を着水させることができるシステムキッチンを提供することができる。
本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを表す模式的正面図である。 図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的斜視図である。 図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図である。 図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的上面図である。 図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図である。 本実施形態の機能水生成部の具体例を表す模式的断面図である。 図1のシステムキッチンにおいて、使用者がまな板をシンク上方へ把持している状態を表す模式的断面図である。 図1のシステムキッチンにおいて、まな板へ電解水が吐出されている状態を表す模式的断面図である。 図8において、まな板に電解水が着水している状態を表す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを表す模式的正面図である。図2は、図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的斜視図である。図3は、図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図である。図4は、図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的上面図である。
なお、図2(a)は、水切りカゴが設置されていない図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的斜視図であり、図2(b)は、水切りカゴが設置された図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的斜視図である。
また、図3(a)は、水切りカゴが設置されていない図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図であり、図3(b)は、水切りカゴが設置された図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図である。
また、図4(a)は、水切りカゴが設置されていない図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的上面図であり、図4(b)は、水切りカゴが設置された図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的上面図である。
また、図5は、水切りカゴが設置された図1のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図である。
図1に示すように、本実施形態にかかるシステムキッチン100は、ウォールキャビネット110と、レンジフード装置120と、電解水吐出装置(機能水吐出装置)130と、電解水生成部140(図6参照)と、水栓装置150と、フロアキャビネット160と、カウンター170と、コンロ部180と、シンク190(図2参照)と、デッキ部(設置部)1と、を備える。ウォールキャビネット110は、例えば電解水吐出装置(機能水吐出装置)130、水栓装置150、シンク190の上に設けられている。レンジフード装置120は、ウォールキャビネット110と左右に並んで設けられており、コンロ部180の上に設けられている。ウォールキャビネット110及びフロアキャビネット160は、それぞれ内部に収納空間を有しており、例えば木製である。カウンター170は、例えば樹脂製である。シンク190は、例えばステンレス鋼(SUS)製である。水栓装置150は、水を吐出可能である。デッキ部1には、電解水吐出装置130及び水栓装置150が設置されている。
なお、本願明細書において、「上」、「下」、「右」および「左」という記載は、システムキッチン100の前でシステムキッチン100を見た人を基準とした上、下、右および左をそれぞれいう。また、本願明細書においては、システムキッチン100から、システムキッチン100の前に居る人へ向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。
図2〜5に示すように、シンク190は、シンク190内の水を外部の排水管へ排出するための排水口6を有している。デッキ部1は、シンク190内の後方側に設けられている。また、シンク190は、シンク190内におけるデッキ部1と対向する位置に、係止部2を有している。デッキ部1のシンク190における底面からの高さは、係止部2のシンク190における底面からの高さと、同一である。本発明の実施の形態において、載置部200は、デッキ部1及び係止部2を指す。
システムキッチン100は、載置部200、即ちデッキ部1及び係止部2に載置されることで、シンク190内に設置可能な水切りカゴ210を備えている。水切りカゴ210は、例えばSUS製である。水切りカゴ210の前後の上端には、引っ掛け部4が設けられており、この引っ掛け部4が載置部200、即ちデッキ部1及び係止部2に引っ掛かり、載置されることで、水切りカゴ210がシンク190の底面に接することなく、シンク190内に設置される。
載置部200であるデッキ部1及び係止部2は、それぞれシンク190の左右方向に亘って設けられている。このことより、水切りカゴ210は、シンク190内の左右方向において移動可能となっている。また、電解水吐出装置130及び水栓装置150は、水切りカゴ210のシンク190内の左右方向における移動の阻害にならないように、デッキ部1の奥側に設置されている。より詳述すると、水切りカゴ210のシンク190内の左右方向における移動の際に、引っ掛け部4が電解水吐出装置130及び水栓装置150に当接しないように、デッキ部1の前端と電解水吐出装置130及び水栓装置150との間が、一定距離で離れている。
電解水吐出装置130は、操作部131と、電解水吐水部(機能水吐出部)132と、照射部133(図7参照)と、を有する。例えば使用者が操作部131を押圧操作すると、電解水吐出装置130は、電解水吐水部132から、除菌作用を有する電解水(機能水)161を霧状に吐出(噴霧)する。霧状の電解水161の粒径は、例えば約10マイクロメートル(μm)以上、1000μm未満程度である。
電解水生成部140は、電磁弁(図示せず)と電解水吐出装置130との間に設けられ、除菌作用を有する電解水161を生成する。電磁弁は、例えばシンク190の下に設けられている。例えば、図6に表したように、電解水生成部140は、陽極151と、陰極152と、を内部に有し、制御部(図示せず)から出力された通電の制御信号により、陽極151と、陰極152と、の間の空間(流路)を流れる水道水を電気分解することができる。水道水は、塩化物イオンを含んでいる。塩化物イオンは、例えば食塩(NaCl)や塩化カルシウム(CaCl)などとして含まれている。
そこで、電圧が陽極151と陰極152との間に供給されると、式(1)に表した反応が陰極152において生ずる。

+e → 1/2H↑ ・・・(1)
一方で、電圧が陽極151と陰極152との間に供給されると、式(2)および式(3)に表した反応が陽極151において生ずる。

2OH → 2e+HO+1/2O↑ ・・・(2)
Cl → e+1/2Cl ・・・(3)
式(3)において発生した塩素は気泡としては存在しにくく、ほとんどの塩素は水に溶解する。そのため、式(3)において発生した塩素については、式(4)に表した反応が生ずる。このようにして、塩化物イオンを電気分解することにより次亜塩素酸(HClO)が生成される。その結果、電解水生成部140において電気分解された水は、次亜塩素酸を含む液に変化する。

Cl+HO → HClO+H+Cl ・・・(4)
次亜塩素酸は、除菌成分として機能する。次亜塩素酸を含む液は、例えばシンク190やシンク190の有する排水口6、排水口6の内部、水切りカゴ210、布巾、包丁、まな板などに付着している細菌を除菌することができる。
なお、本実施形態の電解水生成部140は、次亜塩素酸を含む液を生成することには限定されない。電解水生成部140は、水を電気分解することにより除菌作用を有する電解水を生成できればよい。
電解水生成部140に供給された水は、電解水生成部140において電解水161として生成され、電解水吐出装置130の電解水吐水部132からシンク190に吐出される。
電解水吐出装置130は、デッキ部1から略垂直に立設されている基端部8と、基端部8の上端から略水平方向に延設された延設部10と、を有する。延設部10は、電解水吐水部132を有する。なお、本発明において、「略水平方向」とは、水平方向と比べた傾きの大きさが3度以内のもの、と定義する。延設部10の端部は、シンク190の上方まで突出している。
図4に示すように、電解水吐出装置130は、デッキ部1から略垂直方向を軸に角度Aだけ回転可能である。角度Aは、例えば90度である。なお、本発明において、「略垂直方向」とは、垂直方向と比べた傾きの大きさが3度以内のもの、と定義する。電解水吐出装置130が回転することで、水切りカゴ210が、シンク190内において、シンク190内まで突出している電解水吐出装置130である延設部10の端部の下方に設置される状態となる。なお、電解水吐出装置130を回転させずとも、水切りカゴ210をシンク190内の左右方向において移動させれば、水切りカゴ210が、シンク190内において、シンク190内まで突出している電解水吐出装置130である延設部10の端部の下方に設置される状態となる。電解水吐出装置130がデッキ部1から略垂直方向を軸に回転する回転可能範囲は、電解水吐水部132がシンク190内の上方に位置している範囲である。この際、シンク190に着水する電解水161の着水範囲は、図4の通りである。このように、電解水吐出装置130がデッキ部1から略垂直方向を軸に回転する回転可能範囲内において、電解水161の着水範囲は、シンク190内に限定される。
図3及び5に示すように、シンク190の上方まで突出している電解水吐出装置130におけるデッキ部1からの高さD1は、水切りカゴ210の底部(水切りカゴ210において皿やコップなどの収納物が載置される下面)からデッキ部1までの長さD2より、大きい。D1は、例えば200ミリメートル(mm)である。D2は、例えば150mmである。一般的に、水切りカゴ210の底部には、水切りカゴ210の底部から載置部200までの高さの2倍の長さより小さい背の高さを有する収納物しか載置、即ち収納されない。なぜなら、皿など水切りカゴ210の底部に載置して収納される収納物は、水切りカゴ210の側面に寄りかかるように設置される(図3(b)参照)ため、水切りカゴ210の底部に、水切りカゴの底部から載置部200までの高さの2倍の長さより大きい背の高さを有する収納物を載置、即ち収納してしまうと、収納物の寄りかかりにより、水切りカゴ210がひっくり返ってしまう可能性が高いからである。したがって、水切りカゴ210の底部から水切りカゴ210の底部に載置して収納された収納物の上端までの高さ(長さ)は、D2の2倍より小さい。
本発明の実施の形態におけるシステムキッチン100によれば、水切りカゴ210がシンク190内においてシンク190内まで突出している電解水吐出装置130の下方に設置されている際に、水切りカゴ210に背の高い収納物を収納しようとした場合であっても、電解水吐出装置130をデッキ部1から略垂直方向を軸に回転されることで、電解水吐出装置130が背の高い収納物の収納の邪魔となってしまうことを防ぐことができる。
また、この際、シンク190内まで突出している電解水吐出装置130におけるデッキ部1からの高さを水切りカゴ210の底部からデッキ部1までの高さ(長さ)より大きいもの、即ち、シンク190内まで突出している電解水吐出装置130における水切りカゴ210の底部からの高さを水切りカゴ210の底部(水切りカゴ210において皿やコップなどの収納物が載置される下面)からデッキ部1までの長さの2倍以上の大きさとしたことにより、水切りカゴ210に背の高い収納物の収納されているときに電解水吐出装置130をデッキ部1から略垂直方向を軸に回転させてしまい収納物と電解水吐出装置130とが衝突してしまうことで収納物ごと水切りカゴ210がひっくり返ってしまうことを、抑制できる。
また、本発明の実施の形態におけるシステムキッチン100によれば、電解水吐水部132を有する延設部10は、基端部8から略水平方向に延設されている。このように、延設部10はデッキ部1から略垂直に延びた基端部8から略水平方向に延設されていることにより、延設部10の載置部であるデッキ部1からの高さは、どの位置においてもほぼ一定(長さD1、即ち200mm)である。なお、本発明の実施の形態において、「延設部10の載置部であるデッキ部1からの高さは、どの位置においてもほぼ一定」とは、延設部10の載置部であるデッキ部1からの高さのそれぞれの位置における最大差分が、10mm以内であること、と定義する。仮に、電解水吐水部132を有する延設部10が、基端部8から上方へ傾斜するように延設されているものであったとすると、水切りカゴ210に収納されている背の高い収納物が電解水吐出装置130の基端部8側(シンク190外)へ傾いた場合には、電解水吐出装置130をデッキ部1から略垂直方向を軸に回転させてしまった際に、収納物が延設部10の先端には当たらずとも、基端部8近傍の延設部10に衝突してしまう可能性がある。一方で、本発明の実施の形態のシステムキッチン100によれば、上述した通り、延設部10はデッキ部1から略垂直に延びた基端部8から略水平方向に延設されていることにより、延設部10の載置部であるデッキ部1からの高さは、どの位置においてもほぼ一定(長さD1、即ち200mm)であるため、水切りカゴ210に収納されている背の高い収納物が電解水吐出装置130の基端部8側(シンク190外)へ傾いた場合であっても、電解水吐出装置130をデッキ部1から略垂直方向を軸に回転させてしまった際に、収納物と電解水吐出装置130の延設部10とが衝突してしまうことを、抑制できる。
電解水吐出装置130は、一定時間、例えば8時間経過後に自動で電解水161を吐出する定期吐出モードを備えている。この制御は、上述した制御部で行われる。制御部は、タイマー機能を有しており、8時間経過するごとに、電解水吐出装置130へ、電解水吐水部132から電解水161を10秒間吐出させる指令を送信する。その結果、電解水吐出装置130は、電解水吐水部132から電解水161を10秒間、シンク190内へ吐出させる。このように、電解水吐出装置130は、一定時間経過する毎に電解水161をシンク190内へ吐出させるため、使用者が長時間電解水吐出装置130を使用(操作)していない場合であっても、シンク190もしくは電解水吐出装置130の下方に設置された水切りカゴ210を定期的に除菌(殺菌)させることができる。なお、本発明における「定期吐出モード」はそれに限らず、使用者が電解水吐出装置130を使用してから一定時間(例えば8時間)経過後に自動で電解水161を吐出するモードも含まれる。
上述したように、本発明の実施の形態におけるシステムキッチン100によれば、電解水吐出装置130は、一定時間経過後に自動で電解水161を吐出する定期吐出モードを備えているため、定期的に電解水161によってシンク190内もしくは電解水吐出装置130の下方に設置された水切りカゴ210を殺菌できる。
また、電解水吐出装置130がデッキ部1から略垂直方向を軸に回転する回転可能範囲は、電解水吐水部132がシンク190内の上方に位置している範囲としたため、定期吐出モードによって定期的に電解水161を吐出する場合であっても、必ずシンク190内に電解水161が吐出されることなるため、定期吐出モードによって誤ってシンク190外に電解水161を吐出してしまい、シンク190外が濡れてしまうことを抑制できる。
図7は、図1のシステムキッチンにおいて、使用者がまな板をシンク上方へ把持している状態を表す模式的断面図である。図8は、図1のシステムキッチンにおいて、まな板へ電解水が吐出されている状態を表す模式的断面図である。図9は、図8において、まな板に電解水が着水している状態を表す模式図である。
図7に示すように、照射部133は、電解水吐出装置130と一体的に設けられている。照射部133は、電解水吐水部132から後方に離れた位置に設けられている。照射部133と電解水吐水部132との間の距離は、例えば10mmである。
図7に示すように、モニター試験の結果によれば、使用者は、まな板を上下方向においてシンク190の上端部と略同一の高さになるよう持ち上げて電解水161を着水させるものである。使用者は、まな板を上下方向においてシンク190の上端部と略同一の高さに把持した状態で、まな板を前後・左右(例えば図8の矢印方向)に動かして、電解水161を着水させる。一般的に、電解水161は無色透明であり、まな板は白色のものが多い。このような場合において、特に、電解水161の噴霧範囲(着水範囲)は直接視認しにくい。
なお、本発明の実施の形態において、「シンク190の上端部と略同一の高さ」および「上下方向においてシンク190の上端部と略同一の位置」とは、シンク190の上端部より3センチメートル上方の位置より低く、シンク190の上端部より3センチメートル下方の位置より高い範囲である、と定義する。
図8に示すように、照射部133は、電解水吐水部132から吐出されている電解水161に対して、後方から光を照射する。光は、下方および前方に向かって照射されるため、電解水161およびシンク190の上端部と略同一の高さに位置しているまな板を照らすこととなる。図9において、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の位置における電解水161の噴霧範囲(着水範囲)はS1であり、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の位置における照射部133による光の照射範囲はS2である。なお、光の照射範囲S2は、点線で囲まれた範囲である。照射部133による光の照射範囲S2は、電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分と重なっている。
図9に示すように、照射部133は、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の位置における電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分を含んだ噴霧範囲(着水範囲)S1の後方近傍に光を照射する。言い換えると、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の位置における電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1は、後方部分において、照射部133による光の照射範囲S2と、重なっている。
噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分のまな板表面においては、電解水161に光が当たり散乱し、且つ、光が噴霧範囲(着水範囲)S1に着水した電解水161によって形成された水膜に当たり乱反射することにより光が薄く(まな板から反射した光の光量が少なく(照度が小さく))なり、噴霧範囲(着水範囲)S1外で噴霧範囲(着水範囲)S1の後方近傍におけるまな板表面には電解水161が光を遮らないため光が強く(まな板から反射した光の光量が多く(照度が大きく))当たる。光が強く当たる範囲は、S3である。図8において、光が強く当たる範囲S3は、濃い色で描かれた範囲である。この光が強く当たる範囲S3は、例えば、上面視において略三日月形状となる。
このことより、光が強く当たる範囲S3と噴霧範囲(着水範囲)S1との境界L1は、明暗が分かれて視認できるようになる。この境界L1は、噴霧範囲(着水範囲)S1の後方側に現れることになる。使用者は、例えば、境界L1の後端とまな板の後端を合わせた状態で、まな板を左右に移動させることで、噴霧された電解水161を、無駄なく、まな板後方に直接着水させやすくなる。
以上より、このシステムキッチン100によれば、照射部133は、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の高さにおいて電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分を含んだ噴霧範囲(着水範囲)S1の後方近傍に光を照射する。言い換えると、照射部133は、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の高さにおいて電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1より後方及び噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分を含んだ照射範囲S2で光を照射する。このため、シンク190の上端部と略同一の高さにあるまな板に電解水161を噴霧している際に、噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分のまな板表面においては、電解水161に光が当たり散乱することにより光が薄く(まな板から反射した光の光量が少なく)なり、噴霧範囲(着水範囲)S1外で照射範囲S2内におけるまな板表面には電解水161が光を遮らないため光が強く(まな板から反射した光の光量が多く)当たる。このことより、まな板に噴霧されている電解水161の後方部分において、噴霧範囲(着水範囲)S1は光が薄く、噴霧範囲(着水範囲)S1外且つ照射範囲S2内は光が濃いものとなる。
したがって、シンク190の前方に立っている使用者にも、まな板に着水する電解水161がどこに着水しているかがよくわかるようになる。したがって、まな板を動かすことでまな板全体に直接電解水161を着水させやすくなる。
また、このシステムキッチン100によれば、照射部133は、電解水吐水部132より後方に設けられており、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の高さにおいて電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1より後方及び噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分を含んだ照射範囲S2で光を照射するため、上下方向においてシンク190の上端部と略同一の位置における電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分を含んだ噴霧範囲(着水範囲)S1の後方近傍を的確に照らすことができる。
また、このシステムキッチン100によれば、電解水吐出装置130は、デッキ部1から略垂直方向を軸に少なくとも一定角度以上回転可能であるため、シンク内に水切りカゴ210や食器、鍋などが配置されていても、電解水吐出装置130を回転させることで、まな板に直接電解水161を着水させやすい位置に電解水吐水部132を移動させることができる。
さらにその上で、照射部133が電解水吐出装置130と一体的に設けられているため、電解水吐出装置130の回転に合わせて照射部133も動くことになり、電解水吐出装置130が回転することによって電解水吐水部132の位置が移動した際にも、照射部133は電解水161の噴霧範囲(着水範囲)S1より後方及び噴霧範囲(着水範囲)S1の後方部分を含んだ照射範囲S2で光を照射することができる。したがって、まな板に着水する電解水161がどこに着水しているかがよくわかるようになる。したがって、まな板を動かしてまな板全体に直接電解水161を着水させやすくなる。
また、照射部133が電解水吐出装置130と一体的に設けられているため、電解水吐出装置130以外に照射部133を有する装置を別途設ける必要がない。そのため、システムキッチンキッチン100全体をコンパクト化することができ、システムキッチンキッチン100の施工性を向上させることができる。
一方で、照射部133が電解水吐出装置130と一体的に設けられていることにより、仮に照射部133が電解水吐水部132の位置と同じ位置に設けられている場合には、照射部133から照射された光は、電解水吐水部132から吐出した直後の電解水161に遮られる。電解水吐水部132から吐出した直後の霧状の電解水161の密度は、電解水吐水部132から離れた位置における霧状の電解水161の密度よりも高い。そのため、照射部133から照射された光は、電解水吐水部132から吐出した直後の電解水161に遮られると、電解水吐水部132よりも下方の所定範囲に存在する電解水161に光を照射しにくい。使用者は、光が照射されている電解水161にまな板を当てようとしてしまうため、この場合であると、電解水吐水部132の近傍であるシンク190上方にまな板を持ってきてしまい、結果、水はねが多く発生してしまう。
これに対して、このシステムキッチンによれば、照射部133が電解水吐水部132から離れた位置に設けられているため、照射部133は、電解水吐水部132よりも下方の所定範囲に存在する電解水161に光を照射しやすく、より下方へまな板を誘導しやすい。したがって、電解水161の水はねを抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、システムキッチン100および電解水吐出装置130などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや水栓装置120、電解水吐出装置130および排水口113の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 デッキ部、 2 係止部、 4 引っ掛け部、 6 排水口、 8 基端部、 10 延設部、 100 システムキッチン、 110 ウォールキャビネット、 120 レンジフード、 130 電解水吐出装置(機能水吐出装置)、 131 操作部、 132 電解水吐水部(機能水吐出部)、 133 照射部、 140 電解水生成部、 150 水栓装置、 151 陽極、 152 陰極、 160 フロアキャビネット、 161 電解水(機能水)、 170 カウンター、 180 コンロ部、 190 シンク、 200 載置部、 210 水切りカゴ、 S1 噴霧範囲(着水範囲)、 S2 照射範囲、 S3 光が強く当たる(光が強く反射する)範囲、 L1 境界

Claims (4)

  1. 除菌機能を有する電解水をシンク内へ霧状に吐出可能な電解水吐水部を有する電解水吐出装置と、
    上下方向において前記シンクの上端部と略同一の位置において、前記電解水の噴霧範囲より後方に光を照射する照射部と、を備え、
    前記照射部による光の照射範囲は、前記噴霧範囲の後方部分と重なるように設けられ一方で前記噴霧範囲の前方部分とは重ならないように設けられたことを特徴とするシステムキッチン。
  2. 前記照射部は、前記電解水吐水部より後方に設けられており、上下方向において前記シ
    ンクの上端部と略同一の位置において、後方から前記照射範囲へ光を照射することを特徴
    とする請求項1のシステムキッチン。
  3. 前記電解水吐出装置が設置される設置部と、を備え、
    前記電解水吐出装置は、前記設置部から略垂直方向を軸に少なくとも一定角度以上回転
    可能であり、
    前記照射部は、前記電解水吐出装置と一体的に設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のシステムキッチン。
  4. 前記照射部は、前記電解水吐水部から離れた位置に設けられたことを特徴とする請求項
    3記載のシステムキッチン。
JP2016061023A 2016-03-25 2016-03-25 システムキッチン Active JP6834160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061023A JP6834160B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 システムキッチン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061023A JP6834160B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 システムキッチン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017169952A JP2017169952A (ja) 2017-09-28
JP6834160B2 true JP6834160B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=59969802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016061023A Active JP6834160B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 システムキッチン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6834160B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113633220B (zh) * 2021-08-09 2022-09-02 安徽巨成厨房设备有限公司 一种节水式自冲洗厨房工作台

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3908582B2 (ja) * 2002-03-29 2007-04-25 株式会社Inax 水栓の取付構造
US6805458B2 (en) * 2002-08-15 2004-10-19 Gelcore Llc Night light for plumbing fixtures
JP4821617B2 (ja) * 2007-01-12 2011-11-24 パナソニック電工株式会社 吐水スパウト
JP6299345B2 (ja) * 2014-03-31 2018-03-28 Toto株式会社 除菌水生成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017169952A (ja) 2017-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6829414B2 (ja) 洗面化粧台
JP6478157B2 (ja) 殺菌液供給装置及びこれを備えた便器装置
JP6834160B2 (ja) システムキッチン
JP6843366B2 (ja) システムキッチン
JP6663583B2 (ja) 吐水装置及び吐水システム
JP2021166800A (ja) 洗面化粧台
JP6739747B2 (ja) システムキッチン
JP2024019197A (ja) 浴室
JP2024019196A (ja) 浴室
JP6865922B2 (ja) システムキッチン
JP6745038B2 (ja) 洗面化粧台
JP6682998B2 (ja) 洗い場洗浄装置
JP6697669B2 (ja) 吐水システム及び吐水装置
JP6455797B2 (ja) 小便器装置
JP6813789B2 (ja) 洗面化粧台
JP6891554B2 (ja) 浴室殺菌装置
JP2000316787A (ja) 靴底洗浄装置及び靴底洗浄システム
JP5268033B2 (ja) システムキッチン
JP7029658B2 (ja) 浴室
JP6691319B2 (ja) 吐水装置及び吐水システム
JP6617869B2 (ja) 小便器装置
JP6696185B2 (ja) 洗面化粧台
JP2023115714A (ja) 水まわり装置
JP6489495B2 (ja) 吐水装置
JP2009189454A (ja) 浴室洗浄ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6834160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150