JP6865922B2

JP6865922B2 - システムキッチン

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Publication number: JP6865922B2
Application number: JP2016061505A
Authority: JP
Inventors: 野田　昇作; 昇作野田; 久美子勝田; 崇小玉; 陽介佐々木; 勇蔵池田
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 2016-03-25
Filing date: 2016-03-25
Publication date: 2021-04-28
Anticipated expiration: 2036-03-25
Also published as: JP2017169975A

Description

本発明は、対象物を除菌する機能を有するシステムキッチンに関する。

特許文献１，２のように、除菌水をシンクに吐出するシステムキッチンが提案されている。これによれば、水道水を電気分解した電解水によって、包丁やまな板等を短時間で頻繁に除菌することができる。

特開平９−３１３２６８号公報特開２００５−１２３４１３号公報

まな板を除菌するには、まな板の全体に除菌水を行き渡らせる必要があるが、特許文献１においては、シンクの側面に設けた殺菌手段からまな板に電解水を供給するため、電解水はまな板の表面を流れるようにしてまな板の全体に行き渡ることになる。
ところが、電解水がまな板の表面を流れてまな板のすみずみに電解水を供給した場合、電解水は、最初にまな板の表面に着水した時点で瞬時に電解水の除菌成分が菌と反応し、さらに電解水が通過するまな板表面の菌とも反応する。そのため、まな板の表面を流れる間に除菌性能が低下してしまい、まな板の全体を除菌するには大量の電解水か除菌成分の濃度が極めて高い電解水が必要とされる。
特許文献２においても同様で、除菌用スパウトがシンクの隅に設置されているため、やはり、まな板のすみずみに電解水を供給するには、まな板の表面に電解水を流れるようにしてまな板の全体に行き渡らせることになる。

そこで、本発明は、小量の電解水によって、まな板を効率的に除菌することが可能なシステムキッチンを提供することを目的とする。

上記した課題を解決するために、本発明のシステムキッチンは、シンクと、前記シンクの上方から前記シンクに向けて水道水を吐出する第一水栓と、前記シンクの上方から前記シンクに向けて除菌作用を有する電解水を吐出する第二水栓と、を備えたシステムキッチンにおいて、前記第二水栓は、吐水口から前記電解水を霧状に拡散させて吐出すると共に、前記吐水口から吐出された前記電解水の吐出領域は、前記シンクの上端位置において前記シンクの左右方向の中心線上を通過し、前記第一水栓および第二水栓は、前記シンクの近傍位置に設置されるとともに、前記シンクの左右方向の中心線を境に左右方向において夫々異なる位置に設けられ、前記第一水栓は、前記第一水栓が設置された位置を中心として左右方向において前記第二水栓が設置された位置と逆方向に首振り可能とされ、前記第一水栓が前方を向いているとき前記第二水栓の吐水口の位置は、前記第一水栓の吐水口よりも後方側且つ下方側に配設させてなり、前記第二水栓から吐出される前記電解水の吐出方向は、前記第一水栓から吐出される前記水道水の吐出方向よりも前方側に傾斜し、前記第二水栓から吐出され前記シンクに着水する前記電解水の着水範囲の一部は、上面視した際に前記第一水栓の前面よりも前方に位置することを特徴とする。

これによれば、シンクの上端位置において電解水が通過する吐出領域からシンクの左側側面及び右側側面にわたって広い空間が形成される。そして、その空間を利用して、シンクの上端位置から内部において、作業面を上に向けたまな板を水平移動させることが可能となる。標準的なサイズのまな板であれば、まな板を水平移動させることによって、電解水の吐出領域にまな板の右端から左端を通過させることができる。そのため、まな板の作業面の全体に電解水を直接着水させることが可能となり、まな板の作業面の全体を確実に除菌することが可能となる。

また、前記第二水栓の吐水口の位置は、前記第一水栓の吐水口よりも後方側に配設させてなり、前記第二水栓から吐出される前記電解水の吐出方向は、前記第一水栓から吐出される前記水道水の吐出方向よりも前方側に傾斜させるのが好適である。

これによれば、第二水栓の吐水口を第一水栓の吐水口よりも後方側に配設されるので、電解水を吐出する水栓は、水道水を吐出する通常使用する水栓よりも小型化される。そして、第二水栓の吐水口は、第一水栓の吐水口よりも後方側にあるにも関わらず、電解水の吐出方向を水道水よりも前方に傾斜させているので、シンクの後方側壁面よりも離れた位置に電解水の吐出領域を形成することになる。そのため、まな板を前後方向に大きく傾けることなく、電解水の吐出領域にまな板の前端から後端を通過させることが可能となる。そのため、まな板を持つ手首を大きく返すことなく、まな板の作業面の全体に電解水を直接着水させることが可能となり、無理な姿勢をとることなく、まな板を除菌する作業を行うことが可能となる。

さらに、また、前記第二水栓は、前記第一水栓よりも前記シンクの左右方向の中心線に近い位置を中心として首振り可能とされるのがより好ましい。

これによれば、第二水栓の首振りの回転軸がシンクの左右方向の中心線上に寄るにしたがって、シンクの中心線上における第二水栓からの電解水の吐出領域をシンクの後方側の側壁から離して前方側に寄せ、シンクの中心に近い位置に吐出領域を位置させることができる。そのため、シンク内で横長姿勢とされたまな板を水平に保持した状態のまま前後・左右に動かせば、まな板の四隅に電解水を着水させることができ、手首に大きな負担をかけることなく、楽な姿勢でまな板を除菌する作業を行うことが可能となる。
また、まな板は、シンクの内部でその四隅を電解水にあてることができるので、電解水のシンクの回りへの飛び散りも最小限に抑えることが可能となる。

本発明によれば、小量の電解水によって、まな板を効率的に除菌することが可能なシステムキッチンを提供することが可能である。

本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを表す模式的正面図である。図１のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的斜視図である。図１のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図である。図１のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的上面図である。本実施形態の電解水生成部の具体例を表す模式図である。図１のシステムキッチンにおいて、使用者がまな板をシンク上方で把持している状態を表す模式図である。図１のシステムキッチンにおいて、まな板へ電解水が吐出されている状態を表す模式図である。図１のシステムキッチンにおいて、まな板へ電解水が吐出されている状態を表す模式的断面図である。シンクの上端における電解水の吐出領域を示す模式図である。電解水の吐出領域にまな板の右後隅を配置した状態を示す模式図である。電解水の吐出領域にまな板の左後隅を配置した状態を示す模式図である。電解水の吐出領域にまな板の左前隅を配置した状態を示す模式図である。電解水の吐出領域にまな板の右前隅を配置した状態を示す模式図である。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。

図１は、本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを表す模式的正面図である。図２は、図１のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的斜視図である。図３は、図１のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的断面図である。図４は、図１のシステムキッチンのシンク周りを表す模式的上面図である。

図１に示すように、本実施形態にかかるシステムキッチン１００は、ウォールキャビネット１１０と、レンジフード装置１２０と、電解水吐出装置（第二水栓）１３０と、電解水生成部１４０（図５参照）と、水栓装置（第一水栓）１３５と、フロアキャビネット１６０と、カウンター１７０と、コンロ部１８０と、シンク１９０（図２参照）と、を備える。ウォールキャビネット１１０及びフロアキャビネット１６０は、それぞれ内部に収納空間を有しており、例えば木製である。カウンター１７０は、例えば樹脂製である。シンク１９０は、例えばステンレス鋼（ＳＵＳ）製である。

なお、本願明細書において、「上」、「下」、「右」および「左」という記載は、システムキッチン１００の前でシステムキッチン１００を見た人を基準とした上、下、右および左をそれぞれ指す。また、本願明細書においては、システムキッチン１００から、システムキッチン１００の前に居る人へ向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。

図２〜４に示すように、シンク１９０は、電解水吐出装置１３０及び水栓装置１３５が設置されるデッキ部（設置部）１と、排水口６と、を有している。デッキ部１は、シンク１９０内の後方側に設けられている。また、シンク１９０は、シンク１９０内におけるデッキ部１と対向する位置に、係止部２を有している。

水栓装置１３５は、シンク１９０に向けて水道水を吐出する。水栓装置１３５は、デッキ部１に対して略垂直に立設されている基端部１８と、基端部１８の上端から略水平方向に延設された延設部２０と、を有する。延設部２０は、吐水口１３７（図６参照）を有する。なお、本発明において、「略水平方向」とは、水平方向と比べた傾きの大きさが３度以内のもの、と定義する。延設部１０の端部は、シンク１９０の上方まで突出している。また、水栓装置１３５は、デッキ部１への取付部に対して基端部１８が回動可能であり、吐水口１３７がシンク１９０の上方で首振り可能となっている。

電解水吐出装置１３０は、操作部１３１と、吐水口１３２と、照射部１３３（図６参照）と、を有する。例えば使用者が操作部１３１を押圧操作すると、電解水吐出装置１３０は、吐水口１３２から、除菌作用を有する電解水１６１を霧状に拡散させて吐出（噴霧）する。霧状の電解水１６１の粒径は、例えば約１０マイクロメートル（μｍ）以上、１０００μｍ未満程度である。

この電解水吐出装置１３０は、デッキ部１から略垂直に立設されている基端部８と、基端部８の上端から略水平方向に延設された延設部１０と、を有する。延設部１０は、吐水口１３２を有する。

また、電解水吐出装置１３０は、デッキ部１への取付部に対して基端部８が回動可能であり、吐水口１３２がシンク１９０の上方で首振り可能となっている。首振り可能な角度は、図４に示すように、デッキ部１から略垂直方向を軸に角度Ａだけ回転可能である。角度Ａは、例えば９０度である。なお、本発明において、「略垂直方向」とは、垂直方向と比べた傾きの大きさが３度以内のもの、と定義する。電解水吐出装置１３０がデッキ部１から略垂直方向を軸に回転する回転可能範囲は、吐水口１３２がシンク１９０の上方に位置している範囲である。この際、シンク１９０に着水する電解水１６１の着水範囲は、図４の通りである。このように、電解水吐出装置１３０がデッキ部１から略垂直方向を軸に回転する回転可能範囲内において、電解水１６１の着水範囲は、シンク１９０内に限定される。

そして、図３に示すように、電解水吐出装置１３０は、水栓装置１３５よりもシンク１９０の左右方向の中心線に近い位置に配設されている。言い換えると、電解水吐出装置１３０は、水栓装置１３５よりもシンク１９０の左右方向の中心線に近い位置を中心として基端部８が回動し、首振り可能となっている。

さらに、電解水吐出装置１３０の吐水口１３２は、水栓装置１３５の吐水口１３７よりも後方側となるようにされている。より具体的には、電解水吐出装置１３０及び水栓装置１３５が共に前方に向いているときの吐水口１３２、１３７の位置は、電解水吐出装置１３０の吐水口１３２の方がより後方側となっている。その上で、電解水吐出装置１３０の吐水口１３２から吐出される電解水１６１の吐出方向は、水栓装置１３５から吐出される水道水の吐出方向よりも前方側に傾けている。すなわち、電解水吐出装置１３０は、吐水口１３２の位置を水栓装置１３５に後方側としながらも、電解水１６１が着水する位置を前方側となるようにされている。前述したように電解水１６１は霧状に拡散するように吐出されることもあり、シンク１９０の側壁から離れたよりシンクの中心に近い位置に電解水１６１が吐出されるようになっている。

電解水生成部１４０は、水道管に連通し、電磁弁（図示せず）と電解水吐出装置１３０との間に設けられ、除菌作用を有する電解水１６１を生成する。電磁弁は、例えばシンク１９０の下に設けられている。例えば、図５に表したように、電解水生成部１４０は、陽極１５１と、陰極１５２と、を内部に有し、制御部（図示せず）から出力された通電の制御信号により、陽極１５１と陰極１５２との間の流路を流れる水道水を電気分解する。水道水は、塩化物イオンを含んでいる。塩化物イオンは、例えば食塩（ＮａＣｌ）や塩化カルシウム（ＣａＣｌ_２）などとして含まれている。

そして、陽極１５１と陰極１５２との間に電圧がかかると、式（１）に表した反応が陰極１５２において生ずる。

Ｈ^＋＋ｅ⁻ → １／２Ｈ_２↑ ・・・（１）

一方で、陽極１５１と陰極１５２との間に電圧がかかると、式（２）および式（３）に表した反応が陽極１５１において生ずる。

２ＯＨ⁻ → ２ｅ⁻＋Ｈ_２Ｏ＋１／２Ｏ_２↑ ・・・（２）
Ｃｌ⁻ → ｅ⁻＋１／２Ｃｌ_２・・・（３）

式（３）において発生した塩素は気泡としては存在しにくく、ほとんどの塩素は水に溶解する。そのため、式（３）において発生した塩素については、式（４）に表した反応が生ずる。このようにして、塩化物イオンを電気分解することにより次亜塩素酸（ＨＣｌＯ）が生成される。その結果、電解水生成部１４０において電気分解された水は、次亜塩素酸を含む液に変化する。

Ｃｌ_２＋Ｈ_２Ｏ → ＨＣｌＯ＋Ｈ^＋＋Ｃｌ⁻ ・・・（４）

次亜塩素酸は、除菌成分として機能する。次亜塩素酸を含む液は、例えばシンク１９０やシンク１９０の有する排水口６、排水口６の内部、布巾、包丁、まな板などに付着している細菌を除菌することができる。

なお、本実施形態の電解水生成部１４０は、次亜塩素酸を含む液を生成することには限定されない。電解水生成部１４０は、水を電気分解することにより除菌作用を有する電解水を生成できればよい。

電解水生成部１４０に供給された水は、電解水生成部１４０において電解水１６１として生成され、電解水吐出装置１３０の吐水口１３２からシンク１９０に向けて吐出される。

次に、この電解水吐出装置１３０によってまな板を除菌する方法について説明する。
図６は、図１のシステムキッチンにおいて、使用者がまな板をシンク上方へ把持している状態を表す模式的断面図である。図７は、図１のシステムキッチンにおいて、まな板へ電解水が吐出されている状態を表す模式的断面図である。図９は、シンクの上端部における電解水の吐出領域を示す模式図である。図１０〜１３は、電解水の吐出領域にまな板の四隅を配置した状態を示す模式図である。

調理作業後のまな板の作業面には細菌が付着しているが、電解水１６１をかけることにより細菌は除菌される。ここで、まな板の表面に電解水１６１を流してもまな板の全体に電解水は行き渡るが、まな板の表面に付着している細菌によって電解水１６１の除菌成分はまな板の表面を流れるにしたがって減少してしまう。そのため、電解水１６１の着水地点から離れた位置では除菌性能が劣る傾向にある。そのため、例えば、まな板の表面に電解水を流すようにしてまな板の端部までしっかりと除菌するには、大量の電解水あるいは極めて濃度の高い電解水が必要となり、節水の要望に耐えられないあるいはシンク回りの金属部分の腐食の問題が生じてしまう。そこで、小量で且つ濃度を抑えた電解水でまな板の作業面の全体を除菌するために発明者等が鋭意検討した結果、まな板の作業面の全体に直接電解水をかけるのが最適であると考えた。

そこで、この電解水吐出装置１３０を用いてまな板の除菌作業のモニター試験をした結果、図６に示すように、使用者は、まな板を上下方向においてシンク１９０の上端部と略同一の高さになるよう持ち上げて電解水１６１を着水させて使用することがわかった。使用者は、横長姿勢にしたまな板を上下方向においてシンク１９０の上端部と略同一の高さに把持した状態で、まな板を前後・左右（例えば図８の矢印方向）に動かして、電解水１６１を着水させるのである。
そのためには、シンク１９０の上端部と同じ高さにおいて電解水１６１が通る領域（吐出領域）にまな板の端から端までを通過させれば良いことがわかった。

図９の模式図に示すように、シンク１９０の上端部を同じ高さにおいて電解水１６１が通る吐出領域は、点線で囲まれた部分の内側である。この点線で囲まれた領域に、まな板を前後・左右に動かしたときにまな板の四隅が収まればよい。
そして、電解水１６１の吐出領域は、シンクの左右方向の中心線上を通過し、さらにその中心線上においてシンク１９０の後方側の側壁から十分に離れた位置であることが、シンク１９０内でまな板を取り回しやすいために、より好ましいものとなる。そのために、電解水吐出装置１３０を、水栓装置１３５よりもシンクの左右方向の中心線に近い位置に設置している。例えば、電解水吐出装置１３０はその基端部８が中心線から８０ｍｍ、水栓装置１３５はその基端部１８が中心線から１６０ｍｍ離して設置する。これにより、電解水１６１を吐出する吐水口１３２がシンク１９０の中心により近づけることが可能なので、シンク１９０の上端部高さにおいて中心線上における電解水１６１の吐出領域を、シンク１９０の後方側の側壁から離れたシンク１９０の中心に近い位置にすることができる。

試験によれば、シンク１９０を横幅７６０ｍｍ、奥行４００ｍｍとすれば、標準的なまな板（３８０ｍｍ×２１０ｍｍ）を前後・左右に動かしたときに、電解水１６１の吐出領域にまな板の端まで収めることが可能であった。なお、図１０から１３は、シンク１９０内でまな板を動かしたときの電解水１６１の吐出領域との位置関係を示したものであるが、まな板の四隅が電解水１６１の吐出領域内に収まっていることが確認できる。

次に、まな板への着水位置を光照射によって示す方法について説明する。
図６に示すように、照射部１３３は、電解水吐出装置１３０と一体的に設けられている。照射部１３３は、吐水口１３２から後方に離れた位置に設けられている。照射部１３３と吐水口１３２との間の距離は、例えば１０ｍｍである。

一般的に、電解水１６１は無色透明であり、まな板は白色のものが多い。このような場合において、特に、電解水１６１の噴霧範囲（着水範囲）は直接視認しにくい。
なお、本発明の実施の形態において、「シンク１９０の上端部と略同一の高さ」および「上下方向においてシンク１９０の上端部と略同一の位置」とは、シンク１９０の上端部より３ｃｍ上方の位置より低く、シンク１９０の上端部より３ｃｍ下方の位置より高い範囲である、と定義する。

図７に示すように、照射部１３３は、吐水口１３２から吐出されている電解水１６１に対して、後方から光を照射する。光は、下方および前方に向かって照射されるため、電解水１６１およびシンク１９０の上端部と略同一の高さに位置しているまな板を照らすこととなる。図８において、上下方向においてシンク１９０の上端部と略同一の位置における電解水１６１の噴霧範囲（着水範囲）はＳ１であり、上下方向においてシンク１９０の上端部と略同一の位置における照射部１３３による光の照射範囲はＳ２である。なお、光の照射範囲Ｓ２は、点線で囲まれた範囲である。

図８に示すように、照射部１３３は、上下方向においてシンク１９０の上端部と略同一の位置における電解水１６１の噴霧範囲（着水範囲）Ｓ１の全体を含めた噴霧範囲（着水範囲）Ｓ１の全周近傍に光を照射する。言い換えると、上下方向においてシンク１９０の上端部と略同一の位置における電解水１６１の噴霧範囲（着水範囲）Ｓ１は、照射部１３３による光の照射範囲Ｓ２より狭い範囲（面積）であり、照射部１３３による光の照射範囲Ｓ２より内側に形成される。

この光照射により、シンク１９０の前方に立っている使用者にも、まな板に着水する電解水１６１がどこに着水しているかがよくわかるようになる。したがって、まな板を動かすことでまな板全体に直接電解水１６１を着水させやすくなる。

また、このシステムキッチン１００によれば、電解水吐出装置１３０は、デッキ部１から略垂直方向を軸に少なくとも一定角度以上回転可能であるため、まな板に直接電解水１６１を着水させやすい位置に吐水口１３２を移動させることができる。
さらにその上で、照射部１３３が電解水吐出装置１３０と一体的に設けられているため、電解水吐出装置１３０の回転に合わせて照射部１３３も動くことになり、電解水吐出装置１３０が回転することによって吐水口１３２の位置が移動した際にも、照射部１３３は吐水口１３２から吐出されている電解水１６１の噴霧範囲（着水範囲）Ｓ１より大きな照射範囲Ｓ２で且つ噴霧範囲（着水範囲）Ｓ１が照射範囲Ｓ２の内側に位置するよう光を照射することができる。したがって、まな板に着水する電解水１６１がどこに着水しているかがよくわかるようになる。したがって、まな板を動かしてまな板全体に直接電解水１６１を着水させやすくなる。
また、照射部１３３が電解水吐出装置１３０と一体的に設けられているため、電解水吐出装置１３０以外に照射部１３３を有する装置を別途設ける必要がない。そのため、システムキッチンキッチン１００全体をコンパクト化することができ、システムキッチンキッチン１００の施工性を向上させることができる。

以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、システムキッチン１００および電解水吐出装置１３０などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや水栓装置１２０、電解水吐出装置１３０および排水口１１３の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。

１００システムキッチン
１３０電解水吐出装置（第二水栓）
１３２吐水口
１３５水栓装置（第一水栓）
１３７吐水口
１９０シンク
Ｓ１吐出領域

Claims

シンクと、
前記シンクの上方から前記シンクに向けて水道水を吐出する第一水栓と、
前記シンクの上方から前記シンクに向けて除菌作用を有する電解水を吐出する第二水栓と、を備えたシステムキッチンにおいて、
前記第二水栓は、
吐水口から前記電解水を霧状に拡散させて吐出すると共に、
前記吐水口から吐出された前記電解水の吐出領域は、前記シンクの上端位置において前記シンクの左右方向の中心線上を通過し、
前記第一水栓および第二水栓は、前記シンクの近傍位置に設置されるとともに、前記シンクの左右方向の中心線を境に左右方向において夫々異なる位置に設けられ、
前記第一水栓は、前記第一水栓が設置された位置を中心として左右方向において前記第二水栓が設置された位置と逆方向に首振り可能とされ、
前記第一水栓が前方を向いているとき前記第二水栓の吐水口の位置は、前記第一水栓の吐水口よりも後方側且つ下方側に配設させてなり、
前記第二水栓から吐出される前記電解水の吐出方向は、前記第一水栓から吐出される前記水道水の吐出方向よりも前方側に傾斜し、前記第二水栓から吐出され前記シンクに着水する前記電解水の着水範囲の一部は、上面視した際に前記第一水栓の前面よりも前方に位置することを特徴とするシステムキッチン。
前記第二水栓は、前記第一水栓よりも前記シンクの左右方向の中心線に近い位置を中心として首振り可能とされたことを特徴とする請求項１に記載のシステムキッチン。