JP6829414B2 - 洗面化粧台 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、洗面化粧台に関する。
水を吐出する水栓部及び水栓部から吐出する水の流量を調整する流量調整部などをケースで覆った箱状の水栓装置、及びこの水栓装置を備えた洗面化粧台が知られている(例えば、特許文献1)。水栓装置は、例えば、洗面化粧台のバックパネルなどに取り付けられる。このような洗面化粧台においては、水栓部や流量調整部などがケースで一体に覆われているため、全体的にすっきりとしてデザイン性が良い。
水栓部は、使用者の使い勝手を考慮すると、例えば水栓部の近傍に存在する手をセンサ部が検知にした際に水を吐出させる自動式の水栓装置であることが好ましい。しかしながら、このような自動式の水栓装置を備えた洗面化粧台では、夜間など周囲が暗い環境の場合において水栓部の近傍が視認し難くなってしまうため、自動式の水栓装置を使用するために手を水栓部の近傍の領域に位置させにくく、水栓装置の使い勝手が悪い。また、このような夜間など周囲が暗い環境では、洗面化粧台が設けられている部屋自体が暗いため、照明を点灯させるためのスイッチなども操作し難い。
一方で、洗面器に人体検知センサを設け、人体検知センサによる人体の検知によって洗面化粧台の上部の照明を点灯させる技術も知られている(例えば、特許文献2)。しかしながら、特許文献1のように水栓部及び流量調整部などをケースで覆った箱状の水栓装置を洗面化粧台に設けた場合においては、ケースより下方は上方からの照明の光が当たり難く、洗面化粧台の上部などに照明を設けたとしても、ケースの鉛直下方の領域は視認し難い。したがって、夜間など周囲が暗い環境の場合において、自動式の水栓装置を使用するために手をケースの下方の領域で且つ水栓部の近傍の領域に位置させにくく、依然として水栓装置の使い勝手が悪い。
このため、自動式で且つ箱状である水栓装置を備えた洗面化粧台では、夜間など周囲が暗い環境においても、水栓装置を使用した手洗い動作等を行いやすくし、水栓装置の使い勝手を向上させることが望まれる。
特開2003−184139号公報 特開2003−24225号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、夜間など周囲が暗い環境においても、自動式で且つ箱状である水栓装置の使い勝手を向上させた洗面化粧台を提供することを目的とする。
第1の発明は、ボウル部と、光を照射する照明部と、前記ボウル部へ水を吐出する水栓部と、前記水栓部から吐出される水の流量を調整する流量調整部と、前記水栓部及び前記流量調整部のそれぞれの少なくとも一部を覆う非光透過性のケースと、1つ又は複数のセンサを有し、前記ボウル部より前方側に存在する人体を検知するとともに、前記ケースの下方の領域で且つ前記水栓部の近傍に存在する手を検知するセンサ部と、前記センサ部による人体の検知に応じて前記照明部を点灯させるとともに、前記センサ部による手の検知に応じて前記水栓部から水を吐出させる制御部と、を備え、前記水栓部は、前記ケースの下方へ水を吐出し、前記ケースは、底部に開口を有し、前記照明部は、前記ケース内に設けられ、前記開口を介して下方に光を照射し、前記センサ部による人体の検知に応じて点灯することにより、前記ケースの鉛直下方の領域を照らすことを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、センサ部がボウル部前に来た使用者を検知することで、照明部がケースの鉛直下方の領域を照らすため、夜間など洗面化粧台が設置された空間が暗い場合であっても、使用者は照らされたケースの鉛直下方の領域へ手を差し込むことで、センサ部に手を検知させ、手洗いを行うことができる。従って、夜間など洗面化粧台が設置された空間が暗い場合であっても、自動式で且つ箱状である水栓装置の使い勝手を向上させることができる。なお、本発明において、「センサ部」は、例えば、ボウル部より前方側に存在する人体を検知するセンサ、及び、水栓部の近傍に存在する手を検知するセンサ、といった複数のセンサによって構成されていても良い。
第2の発明は、第1の発明において、前記水栓部は、前記センサ部の人体の検知に応じて点灯した前記照明部によって照らされる前記ケースの下方の領域に水を吐出することを特徴とする洗面化粧台である。
水栓部は、下方に向けてケースに設けられ、ケースの下方に水を吐出するため、夜間など周囲が暗い環境の場合に、水栓部及び水栓部から吐出された水が箱状のケースの影に隠れ、視認し難くなってしまう可能性があるが、この洗面化粧台によれば、水栓部から吐出される水も照明部の光によって照らされるため、夜間など洗面化粧台が設置された空間が暗い場合であっても、吐出されている水を視認しながら手を水に当てることができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記流量調整部は、前記水栓部から吐出される水の流量を調整する流量調整弁と、前記流量調整弁の開弁量を調整する流量調整レバーと、を有し、前記流量調整レバーは、少なくとも一部が、前記センサ部の人体の検知に応じて点灯した前記照明部によって照らされる前記ケースの下方の領域に設けられていることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、流量調整弁の開弁量を調整するための流量調整レバーの少なくとも一部も照明部の光によって照らされるため、夜間など洗面化粧台が設置された空間が暗い場合であっても、吐出されている水を適宜視認しつつ、流量調整レバーを視認しながら流量の調整操作を行うことができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記センサ部は、前記ケースの前端と前記ボウル部の前端との間を通り前方に向かって斜め下方に送信される信号波を基に、前記ボウル部より前方側に存在する人体を検知することを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、ボウル部のすぐ前方に位置する使用者のみに反応し易くすることができる。例えば、浴室の脱衣所に洗面化粧台が設置されている場合に、脱衣行為のみを行う人に反応して照明部が点灯してしまうことを抑制することができる。さらには、背の低い女性や子供などでも検知し易くなり、背の低い女性や子供などがボウル部の前方に来た場合にも、より確実に照明部を点灯させることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記ケースは、上方に物品を載置可能なカウンター部と、前記カウンター部の前端部から後方に向かって下降傾斜した前方傾斜部と、を有し、前記センサ部は、前記ケース内に設けられ、前記前方傾斜部を透過する前記信号波を基に、人体を検知することを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、前方傾斜部において信号波を透過させることにより、背の低い女性や子供などをより確実に検知することができる。また、カウンター部にコップなどを載せることができるようにしつつ、コップが倒れてケースに水がかかってしまった場合などでも、前方傾斜部に沿ってケースの底面方向へ水を流すことができ、ボウル部の前方やボウル部内に水が派手に飛び散ることを抑制することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記ケースは、前記前方傾斜部に設けられ前記信号波を透過させる透過窓と、前記カウンター部から前記透過窓に水滴が伝うことを抑制する水滴抑制部と、を有することを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、カウンター部に載せたコップなどが倒れてケースに水がかかった場合でも、水滴抑制部によって透過窓に水滴が伝うことを抑制することができ、センサ部の動作に不具合が発生してしまうことを抑制することができる。ボウル部より前方側に存在する人体をより確実に検知することができる。
本発明の態様によれば、夜間など周囲が暗い環境においても、自動式で且つ箱状である水栓装置の使い勝手を向上させた洗面化粧台が提供される。
第1の実施形態に係る洗面化粧台を表す模式的斜視図である。 第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的斜視図である。 第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的底面図である。 図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的側面図である。 第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的ブロック図である。 第1の実施形態に係る洗面器及び水栓装置の一部を表す模式的断面図である。 図7(a)〜図7(c)は、第1の実施形態に係る洗面化粧台を表す模式的側面図である。 第1の実施形態に係る水栓装置の変形例を表す模式的側面図である。 図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る洗面器及び水栓装置の変形例を表す模式的断面図である。 第1の実施形態に係る水栓装置の変形例を表す模式的ブロック図である。 第1の実施形態に係る洗面器及び水栓装置の変形例を表す模式的断面図である。 第1の実施形態に係る水栓装置の変形例を表す模式的ブロック図である。 第2の実施形態に係る洗面化粧台を表す模式的ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る洗面化粧台を表す模式的斜視図である。
図1に表したように、洗面化粧台10は、洗面器12と、水栓装置14と、支持台16と、ミラーキャビネット18と、照明装置20と、を備える。
なお、本願明細書において、「上」、「下」、「右」および「左」という記載は、洗面化粧台10の前で洗面化粧台10を見た人を基準とした上、下、右および左をそれぞれいう。また、本願明細書においては、洗面化粧台10から、洗面化粧台10の前に居る人へ向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。
洗面器12は、ボウル部22と、バックガード部24と、を有する。ボウル部22は、下方に向かって凹んだ凹状に形成されている。ボウル部22は、排水口26(図6参照)を有する。排水口26は、ボウル部22の底部に設けられる。排水口26は、排水管に接続され、ボウル部22に吐出された水を排水管に流す。ボウル部22は、排水口26に向かって下方へ傾斜した排水勾配を有する。排水口26には、上下方向に昇降することにより排水口を開閉する排水栓を設けてもよい。
バックガード部24は、ボウル部22の後端から上方に延びる。バックガード部24は、必要に応じて設けられ、省略可能である。洗面器12の形状は、少なくともボウル部22を有する任意の形状でよい。
洗面器12は、支持台16の上に設けられる。支持台16は、洗面器12を支持する。支持台16は、例えば、本体部16aと、2つの引き出し16b、16cと、を有する。本体部16aは、例えば、前方及び上方を開口させた略直方体の開口箱状である。本体部16aの上方の開口は、洗面器12によって塞がれる。ボウル部22の少なくとも一部は、本体部16aの上方の開口から本体部16a内に入り込む。
各引き出し16b、16cは、上方を開口させた略直方体の開口箱状である。各引き出し16b、16cは、本体部16aに前後に移動可能に支持され、本体部16a内に収納された収納位置(図1に表した位置)と、本体部16aから前方に引き出された引出位置と、に移動する。各引き出し16b、16cは、収納位置にある状態において、本体部16aの前方の開口を塞ぐ。そして、各引き出し16b、16cは、引出位置にある状態において、内部に物品を収納可能とする。
このように、支持台16は、物品を収納可能なキャビネットとしても機能する。支持台16は、換言すれば、下部キャビネット(フロアキャビネット)である。なお、引き出しの数は、2つに限ることなく、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、支持台16は、引き出し式のキャビネットに限ることなく、扉式のキャビネットでもよい。
支持台16は、必ずしも収納機能を有していなくてもよい。支持台16は、洗面器12を支持可能な任意の構成でよい。また、洗面器12は、例えば、洗面所などの壁面に直接取り付けてもよい。すなわち、支持台16は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
水栓装置14は、洗面器12のバックガード部24に取り付けられ、ボウル部22の上方に配置される。これにより、水栓装置14は、洗面器12のボウル部22に向けて水を吐出する。
水栓装置14の取付位置は、上記に限ることなく、例えば、洗面器12の後部上方に設けられる取付パネル(バックパネル)などに取り付けてもよいし、洗面所などの壁面に直接取り付けてもよい。水栓装置14の取付位置は、ボウル部22内に水を吐出可能な任意の位置でよい。水栓装置14の取付位置は、洗面器12の形状などに応じて適宜設定すればよい。
ミラーキャビネット18は、ボウル部22を有する洗面器12よりも上方に設置される。ミラーキャビネット18は、キャビネット本体30と、3枚の扉31〜33と、を有する。キャビネット本体30は、前方を開口させた略直方体の開口箱状であり、内部に物品を収納可能とする。各扉31〜33は、キャビネット本体30に上下方向を軸に回転可能に軸支され、キャビネット本体30の前方の開口を塞ぐ閉じ位置(図1に表した位置)と、キャビネット本体30の前方の開口を露呈させる開き位置と、に移動する。また、各扉31〜33の前面には、鏡31a〜33aが設けられている。なお、ミラーキャビネット18に設けられる扉及び鏡の数は、3枚に限ることなく、1枚又は2枚でもよいし、4枚以上でもよい。
照明装置20は、ミラーキャビネット18の上部に設けられている。照明装置20は、例えば、ミラーキャビネット18において各扉31〜33よりも上方に設けられる。照明装置20は、下方に向かって光を照射し、各扉31〜33(各鏡31a〜33a)、及びボウル部22を照らす。このように、照明装置20で照らすことにより、夜間などにおいても使用者が洗面化粧台10を利用することができる。照明装置20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を有する。照明装置20は、例えば、複数の発光素子を有し、各発光素子を点灯させることにより、各扉31〜33などを照らす。
照明装置20は、左右方向に延び、各扉31〜33及びボウル部22の略全体を照らす。照明装置20は、例えば、各扉31〜33及びボウル部22の一部のみをスポット的に照らしてもよい。照明装置20は、ミラーキャビネット18の上部に限ることなく、ミラーキャビネット18の下部や側端部に設けてもよい。また、照明装置20は、ミラーキャビネット18とは別に、洗面所の壁面などに取り付けてもよい。照明装置20の取付位置は、例えば、水栓装置14よりも上方の任意の位置でよい。照明装置20の取付位置は、例えば、各鏡31a〜33aの少なくとも一部を照明可能な任意の位置でよい。照明装置20は、複数の光源を有してもよい。換言すれば、洗面化粧台10は、複数の照明装置20を有してもよい。
図2は、第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的斜視図である。
図3は、第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的底面図である。
図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的側面図である。
図2、図3、図4(a)及び図4(b)に表したように、水栓装置14は、照明部40と、水栓部42と、流量調整部44と、ケース46と、を有する。なお、図3では、図2において矢線Aで表すように、水栓装置14を斜め下方から見た状態を表している。
水栓部42は、ボウル部22へ水を吐出する。水栓部42は、いわゆるスパウトである。流量調整部44は、水栓部42から吐出される水の流量を調整する。また、流量調整部44は、水栓部42から吐出される水の温度を調整する。流量調整部44は、流量調整レバー44aを有する。流量調整部44は、使用者による流量調整レバー44aの操作に応じて、水栓部42から吐出される水の流量及び温度を調整する。流量調整部44における流量及び温度の調整の態様は、流量調整レバー44aに限ることなく、流量及び温度を調整可能な任意の態様でよい。
水栓部42は、ケース46や支持台16の内部空間などにおいて湯水混合部などを介して給水管及び給湯管に接続される。水栓部42から吐出される水は、例えば、上水(水道水)である。水栓部42から吐出される水の温度調整は、流量調整部44とは別の調整部で行ってもよい。流量調整部44は、少なくとも水栓部42から吐出される水の流量を調整できればよい。
ケース46は、水栓部42及び流量調整部44の少なくとも一部を覆う。ケース46は、例えば、左右方向に延びた略直方体の箱状である。ケース46は、内部の空間に水栓部42や流量調整部44の少なくとも一部を入り込ませ、これらの各部を保持する。
水栓部42は、ケース46の下部に設けられ、下方に向けて水を吐出する。流量調整部44の流量調整レバー44aは、ケース46の下部に設けられ、下方に向かって延びる。流量調整レバー44aは、例えば、前後方向及び左右方向に揺動可能に上端部を軸支される。例えば、流量調整レバー44aを前後方向に揺動させることにより、水栓部42から吐出される水の流量が調整され、流量調整レバー44aを左右方向に揺動させることにより、水栓部42から吐出される水の温度が調整される。
また、図4(b)に表したように、水栓部42は、ケース46から取り外すことができる。水栓部42は、可撓性を有するホース48に接続されている。ホース48は、水栓部42がケース46に取り付けられた状態においては、ケース46内に収納されている。このように、水栓装置14では、水栓部42をケース46から取り外し、ホース48をケース46から引き出すことにより、水栓部42をハンドシャワーとして用いることができる。
ケース46は、上方に物品を載置可能なカウンター部50と、カウンター部50の前端部から後方に向かって下降傾斜した前方傾斜部52と、を有する。カウンター部50は、上面50aと前面50bとを有する。カウンター部50の上面50aは、洗面器12のバックガード部24に取り付けられた状態において、略水平となる。これにより、水栓装置14では、カウンター部50の上面50aの上に、コップなどの物品を置くことができる。また、カウンター部50の上面50aを構成する棚板や表面シートなどのデザインを変更することにより、使用者のニーズに合わせて水栓装置14の意匠性を変化させることもできる。
カウンター部50の前面50bは、例えば、上面50aの前端から略垂直に下方に延びる。前面50bは、例えば、上下方向及び左右方向に延びる垂直面である。前方傾斜部52は、前面50bの下端から後方に向かって下降傾斜する。水栓部42は、例えば、前方傾斜部52に設けられ、前方斜め下方に向けて水を吐出する。また、水栓部42は、例えば、前方傾斜部52において左右方向の略中央に設けられる。
照明部40は、ケース46内に設けられている。水栓装置14は、水栓部42の左右両側に配置された2つの照明部40を有する。ケース46は、2つの光拡散板54を有する。各光拡散板54は、ケース46の底面46bに設けられ、上下方向において各照明部40のそれぞれと対向する位置に配置されている。各光拡散板54は、光透過性と光拡散性とを有する。
各光拡散板54は、非光透過性のケース46内に設けられた各照明部40の光をケース46の外部に出射させるとともに、ケース46の底面46bに設けられた開口を塞ぐ。これにより、各照明部40をケース46内に設けた場合にも、ケース46内への水の侵入を抑制することができる。例えば、水栓装置14の美観の低下を抑制することもできる。各光拡散板54には、例えば、半透明(乳白色)の樹脂材料が用いられる。
各照明部40は、下方に向かって光を照射し、各光拡散板54を透過させることにより、ケース46の鉛直下方の領域を照らす。このように、各照明部40は、ケース46に設けられ、ケース46から下方に向かって光を照射することにより、ケース46の鉛直下方の領域を照らす。換言すれば、各照明部40は、ケース46の直下の領域を照らす。ケース46の鉛直下方の領域は、各照明部40によって照らされる。
各照明部40は、ケース46の鉛直下方の領域を照らすことにより、水栓部42及び水栓部42から吐出された水の周囲を消灯時よりも明るくする。換言すれば、水栓部42は、各照明部40の光で照らされる位置に水を吐出する。水栓部42は、各照明部40によって照らされるケース46の下方の領域に水を吐出する。水栓部42は、例えば、ボウル部22のうち、各照明部40の光で照らされる位置に水を吐出する。これにより、夜間など洗面化粧台10が設置された空間が暗い場合であっても、水栓部42及び水栓部42から吐出された水を視認し易くし、使い勝手を向上させることができる。
また、各照明部40は、ケース46の鉛直下方の領域を照らすことにより、ケース46の下部から下方に延びる流量調整レバー44aの周囲を、点灯時において消灯時よりも明るくする。流量調整レバー44aは、少なくとも一部が、各照明部40によって照らされるケース46の下方の領域に設けられる。これにより、夜間など洗面化粧台10が設置された空間が暗い場合であっても、流量調整レバー44aを視認しながら流量の調整操作を行うことができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
各照明部40は、例えば、左右方向に並ぶ複数の発光素子を有する。各光拡散板54は、左右方向に延びる略長方形状である。各照明部40及び各光拡散板54は、左右方向に延びる線状の光を下方に照射する。これにより、左右方向に長いケース46の鉛直下方の領域をより適切に照らすことができる。また、光拡散性を有する光拡散板54を透過させることにより、複数の発光素子から照射された光が、ボウル部22の表面において粒状に観察されてしまうことを抑制することができる。
照明部40及び光拡散板54の数は、2つに限ることなく、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、光拡散板54は、必要に応じて設けられ、省略可能である。例えば、照明部40は、ケース46の外面に取り付けてもよい。照明部40の取付位置は、上記に限ることなく、ケース46の鉛直下方の領域を照明可能な任意の位置でよい。
水栓装置14は、機能水吐出部60と、機能水照射部62と、を有する。機能水吐出部60は、除菌作用を有する機能水をボウル部22に吐出する。機能水吐出部60は、ケース46の下部に設けられ、下方に向けて機能水を吐出する。機能水吐出部60は、例えば、ボウル部22の排水口26に向けて機能水を吐出する。
水栓装置14では、例えば、機能水吐出部60からボウル部22に機能水を吐出することにより、ボウル部22の排水口26や排水口26の内部における菌の繁殖を抑えることができる。洗面化粧台10及び水栓装置14では、例えば、排水口26及び排水口26の内部の除菌を行い、洗面器12を清潔に保つことができる。また、歯ブラシやコップなどに機能水を吐出することにより、これらの除菌を行うこともできる。
機能水吐出部60は、例えば、機能水を霧状にしてボウル部22に噴霧する。機能水吐出部60は、例えば、ミストノズルである。機能水吐出部60から噴霧される霧状の機能水の外径(広がりの幅)は、機能水吐出部60の噴霧口の開口径よりも大きい。機能水吐出部60は、例えば、円錐状に機能水を噴霧する。これにより、例えば、ボウル部22の広範囲に機能水を付着させることができ、洗面器12をより適切に除菌することができる。
機能水吐出部60から噴霧される霧状の機能水の粒子径は分布を持っており、サブミクロンオーダーのものから、2000マイクロメートルを超えるものまで存在するが、その平均粒子径は、例えば約200マイクロメートル(μm)以上1500μm以下程度である。これにより、例えば、必要な洗浄性能を確保することができ、かつ機能水の不要な飛散を抑制することができる。なお、ここでいう平均粒子径はHe−Neレーザを利用したフランホーヘル解析法で得られる粒子径分布に基づいたザウター平均値(総体積/総表面積)であり、直径相当のものを言う。機能水吐出部60からの機能水の吐出の形態は、霧状に限ることなく、液滴状や水流状でもよい。
機能水照射部62は、機能水吐出部60と並べてケース46の下部に設けられている。また、機能水照射部62は、下方に向けて設けられている。機能水照射部62は、機能水吐出部60から機能水を吐出する際に点灯する。機能水照射部62は、機能水吐出部60から吐出されている最中の機能水のうちで機能水吐出部60よりも下方の所定範囲に存在する機能水に光を照射する。これにより、機能水照射部62は、機能水の吐出が行われていることを使用者に報知するとともに、吐出されている機能水を見易くする。機能水照射部62から光を照射することにより、例えば、機能水吐出部60から霧状に噴霧されている機能水を見易くすることができる。
機能水照射部62は、例えば、円錐状に光を照射する。機能水照射部62の光の照射範囲は、機能水吐出部60の機能水の吐出範囲(噴霧範囲)よりも広い。換言すれば、機能水照射部62の光の照射角度は、機能水吐出部60の機能水の吐出角度(噴霧角度)よりも広い。これにより、機能水照射部62は、機能水吐出部60から吐出されている最中の機能水のうちで機能水吐出部60よりも下方の所定範囲に存在する機能水の略全体に光を照射する。機能水照射部62は、機能水吐出部60から吐出され、所定位置よりも下方に降下する機能水の略全体に光を照射する。これにより、吐出されている機能水をより見易くすることができる。
水栓装置14は、吐水操作部63と、温度表示部64と、照明操作部65と、機能水操作部66と、をさらに有する。吐水操作部63、温度表示部64、照明操作部65、及び機能水操作部66は、ケース46のカウンター部50の前面50bに設けられている。これらの各部の位置は、前面50bに限ることなく、ケース46の任意の位置でよい。
吐水操作部63は、水栓部42からの水の吐止水の切り替えに用いられる。水栓部42から水が吐出されていない状態で、吐水操作部63を操作することにより、水栓部42から水が吐出される。そして、水栓部42から水が吐出されている状態で、吐水操作部63を再び操作することにより、水栓部42からの水の吐出が停止される。吐水操作部63には、例えば、タッチセンサや押しボタンスイッチなどが用いられる。
温度表示部64は、水栓部42から吐出される水の温度を表示する。水栓装置14は、水栓部42から吐出される水の温度を検出し、検出した温度を温度表示部64に表示する。また、水栓装置14は、水栓部42から吐出される水の温度が所定温度以上である場合に、水栓部42からの吐水を停止する。すなわち、水栓装置14は、水栓部42から吐出される水が高温である場合に、水栓部42からの吐水をロックする。この際、水栓装置14は、水栓部42からの吐水のロックを温度表示部64によって使用者に報知する。これにより、例えば、給水管の異常などを使用者に報知することができる。
このように、温度表示部64は、例えば、温度表示機能と、高温ロック報知機能と、を有する。温度表示部64には、例えば、LEDなどの発光素子が用いられる。温度表示部64は、例えば、光の点灯・消灯、及び光の色などにより、温度表示と高温ロック報知とを行う。温度表示部64には、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置を用いてもよい。温度表示部64の表示態様は、光に限ることなく、文字や音声など温度表示及び高温ロック報知が可能な任意の態様でよい。また、高温ロック報知は、別の表示部などで行ってもよい。温度表示部64は、少なくとも温度表示機能を有していればよい。
照明操作部65は、ミラーキャビネット18に設けられた照明装置20の点灯・消灯の切り替えに用いられる。照明操作部65の操作に応じて、照明装置20の点灯・消灯が切り替えられる。
機能水操作部66は、機能水吐出部60からの機能水の吐止水の切り替えに用いられる。照明操作部65及び機能水操作部66には、例えば、タッチセンサや押しボタンスイッチなどが用いられる。吐水操作部63、照明操作部65、及び機能水操作部66は、スライド式のスイッチやレバーなどでもよく、操作指示の入力が可能な任意の部材でよい。
水栓装置14は、使用者による機能水操作部66の操作に応じて機能水吐出部60から機能水を吐出する。水栓装置14は、例えば、機能水操作部66の操作に応じて機能水の噴霧を所定時間(例えば、10秒間)行い、所定時間の経過に応じて自動的に機能水の噴霧を停止する。
水栓装置14は、例えば、機能水操作部66の1回目の操作で機能水の噴霧を行い、機能水操作部66の2回目の操作で機能水の噴霧を停止させてもよい。例えば、所定時間の経過などにより、機能水操作部66の操作とは無関係に機能水吐出部60から自動的に機能水を噴霧してもよい。以下では、機能水操作部66の操作に応じて行う機能水の噴霧を「手動吐水」、機能水操作部66の操作とは無関係に行う機能水の噴霧を「自動吐水」と称す。
自動吐水機能のオン・オフは、例えば、機能水操作部66の操作によって切り替えられる。例えば、自動吐水機能がオフに設定されている状態で機能水操作部66を長押しする(所定時間押し続ける)ことにより、オンに設定される。そして、自動吐水機能がオンに設定されている状態で機能水操作部66を長押しすることにより、オフに設定される。
また、水栓装置14は、例えば、自動吐水機能を開始する直前に機能水照射部62を点滅させることにより、自動吐水機能が開始されることを使用者に報知する。使用者への報知方法としては、点滅以外に点灯するものや明滅するものであってもよい。吐水が行われているか否かの報知、及び自動吐水開始の報知は、光の照射に限ることなく、例えば、音声などで行ってもよい。これらの報知は、報知が可能な任意の態様でよい。
図5は、第1の実施形態に係る水栓装置を表す模式的ブロック図である。
図5に表したように、水栓装置14は、制御部70と、電源回路72と、センサ部74と、着脱検知センサ78と、電磁弁80、81と、分岐金具82と、温度センサ84と、電磁弁86と、機能水生成部88と、をさらに有する。制御部70、電源回路72、電磁弁80、81、86、分岐金具82、及び機能水生成部88は、例えば、ケース46とは別に、支持台16の内部などに収容される。これらの各部は、ケース46内に設けてもよい。
制御部70は、水栓装置14の各部を制御する。制御部70は、照明部40、機能水照射部62、吐水操作部63、温度表示部64、照明操作部65、及び機能水操作部66と接続されている。制御部70は、吐水操作部63、照明操作部65、及び機能水操作部66などから入力される操作指示に応じて、照明部40、機能水照射部62、及び温度表示部64などの各部の動作を制御する。
また、制御部70は、照明装置20に接続され、照明装置20の点灯・消灯を制御する。制御部70は、例えば、照明操作部65の操作に応じて照明装置20の点灯・消灯を切り替える。
このように、制御部70は、外部の機器の動作を水栓装置14の動作と連動させる連動制御機能を有する。換言すれば、水栓装置14は、照明装置20などの外部の機器のコントローラとしても機能する。
電源回路72は、電力源PSに接続される。電源回路72は、電力源PSから供給された電力を変換し、変換後の電力を制御部70などに供給する。電力源PSは、例えば、AC100V(実効値)の商用電源である。電源回路72は、例えば、電力源PSから供給される交流電力を、制御部70などに対応した直流電力に変換し、変換後の直流電力を制御部70などの各部に供給する。制御部70などの各部は、電源回路72からの電力供給に応じて動作する。
また、電源回路72は、例えば照明装置20など、水栓装置14の外部の機器にも電力を供給する。例えば、照明装置20に発光素子が用いられている場合、電源回路72は、照明装置20の発光素子に対応した直流電力を照明装置20に供給する。照明装置20は、水栓装置14の電源回路72からの電力供給により、発光素子を点灯させる。このように、電源回路72は、外部の機器に電力を供給する電力供給機能を有する。これにより、例えば、照明装置20において電源回路を省略することができる。例えば、洗面化粧台10全体における部品点数を削減することができ、洗面化粧台10の製造コストを抑えることができる。
センサ部74は、人体検知センサ75と、手検知センサ76と、を有する。人体検知センサ75は、ボウル部22より前方側に存在する人体を検知する。換言すれば、人体検知センサ75は、前方から洗面化粧台10に接近する使用者などの人体を検知する。手検知センサ76は、ケース46の下方の領域で且つ水栓部42の近傍に存在する手を検知する。なお、本発明の実施の形態において、例えば、水栓部42の吐出孔出口の中心から半径100ミリメートル(mm)の範囲であれば「水栓部42の近傍」に含まれるものであり、手検知センサ76は、例えば、水栓部42の吐出孔出口の中心から半径100ミリメートル(mm)の範囲内の少なくとも一部に、検知範囲がある。手検知センサ76は、例えば、ボウル部22内又はボウル部22の上方に差し出された使用者の手を検知する。手検知センサ76は、例えば、ボウル部22と水栓部42との間に差し出された使用者の手を検知する。手検知センサ76の検知範囲の少なくとも一部は、ケース46の下方において各照明部40による光で照らされる位置に設けられる。
人体検知センサ75及び手検知センサ76は、制御部70に接続され、検知結果を制御部70に入力する。人体検知センサ75及び手検知センサ76には、例えば、投光部と受光部とを有する赤外線測距センサが用いられる。人体検知センサ75及び手検知センサ76には、例えば、焦電センサや超音波センサなどを用いてもよい。人体検知センサ75及び手検知センサ76は、例えば、赤外線などの電磁波や超音波などの信号波を基に、人体や手などを非接触で検知可能な任意のセンサでよい。
制御部70は、人体検知センサ75による人体の検知に応じて各照明部40を点灯させる。また、制御部70は、例えば、人体検知センサ75による人体の検知に応じて各照明部40を点灯させるとともに、照明装置20を点灯させる。そして、制御部70は、人体検知センサ75による人体の検知の停止に応じて、各照明部40及び照明装置20を消灯させる。
このように、照明装置20の点灯・消灯は、照明操作部65の操作に応じて切り替えてもよいし、人体検知センサ75の検知結果に応じて切り替えてもよい。また、照明装置20の点灯・消灯は、例えば、照明操作部65による手動切り替えと、人体検知センサ75による自動切り替えとを、照明操作部65の操作などによって切り替えられるようにしてもよい。例えば、フォトダイオードなどの照度センサを設け、人体が検知された際に、周囲の明るさが所定値未満の場合にのみ、各照明部40及び照明装置20を自動的に点灯させるようにしてもよい。
制御部70は、手検知センサ76による手の検知に応じて、水栓部42から水を吐出させる。また、制御部70は、手検知センサ76による手の検知の停止に応じて、水栓部42からの水の吐出を停止させる。このように、制御部70は、吐水操作部63の手動操作に応じて水栓部42から水を吐出させるとともに、手検知センサ76の検知結果に応じて、水栓部42から自動的に水を吐出させる。例えば、吐水操作部63の操作により、手検知センサ76による自動吐水の機能をオン・オフできるようにしてもよい。
また、人体検知センサ75が人体を検知していない状態で、手検知センサ76が手を検知した場合、虫の飛来などによる誤検出であることが考えられる。従って、制御部70は、人体検知センサ75が人体を検知し、かつ手検知センサ76が手を検知した場合にのみ、水栓部42から水を吐出させるようにしてもよい。
人体検知センサ75は、例えば、ケース46内に設けられる。ケース46は、透過窓67を有する(図3参照)。透過窓67は、人体検知センサ75の検知に用いられる赤外線(信号波)を透過させる。透過窓67は、例えば、人体検知センサ75の投光部から照射された赤外光を透過させ、人体などで反射した反射光を再び透過させることにより、人体検知センサ75の受光部に入射させる。これにより、人体検知センサ75をケース46内に設けた場合にも、人体の検知が可能となる。
透過窓67は、例えば、ケース46の前方傾斜部52に設けられる。人体検知センサ75は、前方傾斜部52の部分を透過する赤外線を基に、人体を検知する。人体検知センサ75及び透過窓67の位置は、上記に限ることなく、ボウル部22より前方側に存在する人体を検知可能な任意の位置でよい。
手検知センサ76は、例えば、ケース46の突出部46aの内部に設けられる(図2及び図3参照)。突出部46aは、水栓部42がケース46に取り付けられた状態において、水栓部42の前方に設けられる。突出部46aは、透過窓68を有する。透過窓68は、例えば、突出部46aの下端に設けられ、ケース46に取り付けられた水栓部42の吐水口と実質的に同じ方向を向く。透過窓68は、透過窓67と同様に、手検知センサ76の検知に用いられる赤外線(信号波)を透過させる。これにより、手検知センサ76を突出部46a(ケース46)の内部に設けた場合にも、手の検知が可能となる。手検知センサ76及び透過窓68の位置は、上記に限ることなく、水栓部42の近傍に存在する手を検知可能な任意の位置でよい。
着脱検知センサ78は、水栓部42のケース46に対する着脱を検知する。すなわち、着脱検知センサ78は、水栓部42がケース46に取り付けられた状態か、水栓部42がケース46から取り外された状態か、を検知する。着脱検知センサ78は、制御部70に接続され、検知結果を制御部70に入力する。
制御部70は、水栓部42が取り外されたことを着脱検知センサ78が検知すると、手検知センサ76による自動吐水の機能をオフにする。これにより、水栓部42をケース46から取り外して使用する際に、水栓部42を掴んだ手に反応し、意図せず水栓部42から吐水が行われてしまうことを抑制することができる。着脱検知センサ78は、例えば、機械式のスイッチ、光学センサ、あるいは磁気センサなど、水栓部42の着脱を検知可能な任意のスイッチ又はセンサでよい。
電磁弁80は、止水栓90を介して給湯管などの給湯源HSに接続されている。電磁弁81は、分岐金具82及び止水栓91を介して給水管などの給水源WSに接続されている。電磁弁80、81は、流量調整部44に接続されている。また、電磁弁80、81は、制御部70に接続されている。制御部70は、電磁弁80、81の開閉を制御する。電磁弁80、81を開状態とすることにより、給水源WSから供給された水、及び給湯源HSから供給されたお湯が、流量調整部44に供給される。
流量調整部44は、流量調整レバー44aと、流量調整弁44bと、を有する。流量調整レバー44aは、流量調整弁44bに接続され、流量調整弁44bの開弁量を調整する。流量調整弁44bは、流量調整レバー44aで設定された開弁量に基づいて、給水源WSから供給された水、及び給湯源HSから供給されたお湯のそれぞれの流量を調整する。そして、流量調整弁44bは、流量調整後の水及びお湯を混合して水栓部42に供給する。これにより、水栓部42から吐出される水の流量及び温度が調整される。
制御部70は、吐水操作部63の操作、又は手検知センサ76の検知結果に応じて、電磁弁80、81の開閉を制御する。これにより、吐水操作部63の操作、又は手検知センサ76による手の検知に応じて、流量及び温度の調整された水が、水栓部42から吐出される。
温度センサ84は、水栓部42と流量調整部44との間の経路上に設けられ、水栓部42から吐出される水の温度を検知する。温度センサ84は、制御部70に接続され、検知結果を制御部70に入力する。
制御部70は、温度センサ84の検知結果を温度表示部64に表示する。また、制御部70は、温度センサ84の検知結果が所定の温度以上である場合、電磁弁80、81を閉じ、水栓部42からの吐水を停止させるとともに、温度表示部64によって吐水の停止を報知する。すなわち、制御部70は、温度センサ84の検知結果が所定の温度以上である場合に、高温ロック報知を実行する。
電磁弁86は、分岐金具82及び止水栓91を介して給水源WSに接続されている。電磁弁86は、機能水生成部88に接続されている。また、電磁弁86は、制御部70に接続されている。制御部70は、電磁弁86の開閉を制御する。電磁弁86を開状態とすることにより、給水源WSから供給された水が、機能水生成部88に供給される。
機能水生成部88は、電磁弁86から供給された水(水道水)から機能水を生成し、生成した機能水を機能水吐出部60に供給する。また、機能水生成部88は、制御部70に接続されている。機能水生成部88における機能水の生成は、制御部70によって制御される。
制御部70は、機能水操作部66からの操作指示の入力に応じて、電磁弁86を開くとともに、機能水生成部88を動作させる。これにより、使用者の機能水操作部66の操作に応じて、機能水が、機能水吐出部60からボウル部22に吐出される。また、制御部70は、機能水の吐出に応じて機能水照射部62を点灯させ、前述のように、機能水吐出部60から吐出された機能水を照らす。
機能水生成部88は、例えば、電解槽を有する。電解槽の内部には、陽極板および陰極板が設けられている。機能水生成部88は、制御部70から送信される信号に基づいて、電解槽の内部を流れる水道水や雑用水を電気分解する。ここで、水道水は、塩化物イオンを含んでいる。塩化物イオンは、水源(例えば、地下水や、ダムの水や、河川などの水)に例えば食塩(NaCl)や塩化カルシウム(CaCl)などとして含まれている。そのため、塩化物イオンを電気分解することにより次亜塩素酸が生成される。その結果、機能水生成部88において電気分解された水(電解水)は、次亜塩素酸を含む液(機能水)に変化する。次亜塩素酸は、例えば、消臭成分あるいは殺菌成分として機能する。次亜塩素酸を含む液は、一般細菌などを減らしたりすることができる。
なお、本実施形態の機能水生成部88は、次亜塩素酸を含む液を生成することに限定されるわけではない。機能水生成部88において生成される機能水は、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む液であってもよい。あるいは、機能水生成部88において生成される機能水は、電解塩素やオゾンなどを含む液であってもよい。あるいは、機能水生成部88において生成される機能水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。また、機能水生成部88は、電解槽と、陽極板と、陰極板と、を有する電解槽ユニットに限定されるわけではない。
図6は、第1の実施形態に係る洗面器及び水栓装置の一部を表す模式的断面図である。 図6に表したように、人体検知センサ75は、ケース46内において透過窓67と対向して配置される。そして、人体検知センサ75は、図6に表したように、ケース46の前端46fとボウル部22の前端22fとの間を通る赤外線(信号波)を基に、人体を検知する。すなわち、人体検知センサ75は、斜め下方から入射する赤外線を基に、人体を検知する。センサ部74は、例えば、ケース46の前端46fとボウル部22の前端22fとの間を通り、前方に向かって斜め下方に送信される信号波を基に、ボウル部22より前方側に存在する人体を検知する。ケース46の前端46fは、換言すれば、ケース46のカウンター部50の前面50bである。ボウル部22の前端22fは、換言すれば、洗面器12の前端である。
例えば、人体検知センサ75の投光部75aは、斜め下方に向かって赤外光を投光する。人体検知センサ75の受光部75bは、人体などで反射し、斜め下方から透過窓67に入射する赤外光を受光する。
次に、本実施形態に係る洗面化粧台10及び水栓装置14の動作について説明する。
図7(a)〜図7(c)は、第1の実施形態に係る洗面化粧台を表す模式的側面図である。
洗面化粧台10に使用者が接近すると、水栓装置14の人体検知センサ75が、接近する使用者を検知する。水栓装置14の制御部70は、人体検知センサ75によって使用者が検知されると、図7(a)に表したように、各照明部40を点灯させる。各照明部40は、ケース46の鉛直下方の領域を照らす。また、各照明部40は、ケース46の鉛直下方の領域を照らすことにより、点灯時において消灯時よりも流量調整レバー44aの周囲を明るくする。これにより、夜間など洗面化粧台10の周囲が暗い場合においても、手洗いをし易くし、洗面化粧台10の使い勝手を向上させることができる。
制御部70は、例えば、人体検知センサ75による人体の検知に応じて各照明部40を点灯させるとともに、照明装置20を点灯させる。これにより、夜間などにおいて、より手洗いをし易くし、洗面化粧台10の使い勝手をより向上させることができる。
また、制御部70は、例えば、人体検知センサ75による人体の検知に応じて、電磁弁86及び機能水生成部88を動作させることにより、機能水吐出部60から機能水を吐出させる。このように、使用者が洗面化粧台10に到達する直前に、機能水吐出部60から機能水を吐出し、洗面器12の排水口26の周囲を濡らす。これにより、例えば、排水トラップ内の水が減少していた場合などにも、排水口26からの臭気が使用者に知覚されてしまうことを抑制することができる。なお、この場合、機能水吐出部60から吐出する水は、機能水に限ることなく、水道水でもよい。すなわち、機能水生成部88を停止させた状態で電磁弁86を開くことにより、機能水吐出部60から水道水を吐出してもよい。
各照明部40及び照明装置20が点灯した後、洗面化粧台10の前に立った使用者が水栓部42の近傍に手を差し出すと、手検知センサ76が、差し出された手を検知する。制御部70は、手検知センサ76によって手が検知されると、図7(b)に表したように、電磁弁80、81を開き、水栓部42から水を吐出させる。
制御部70は、水栓部42から水を吐出させると、温度センサ84の検知結果を温度表示部64に表示する。また、制御部70は、温度センサ84の検知結果が所定の温度以上である場合、電磁弁80、81を閉じて水栓部42からの吐水を停止させ、温度表示部64によって吐水の停止を報知する。
水栓部42から吐出されている水の温度が正常である場合、制御部70は、手検知センサ76による手の検知の停止に応じて電磁弁80、81を閉じ、水栓部42からの吐水を停止させる。
また、制御部70は、例えば、手検知センサ76の検知に応じて水栓部42から水を吐出させた後、水栓部42が取り外されたことを着脱検知センサ78が検知した場合、電磁弁80、81を閉じ、水栓部42からの吐水を停止させる。制御部70は、水栓部42が取り外されたことを着脱検知センサ78が検知した場合、手検知センサ76に検知結果に基づく自動吐水の機能をオフにする。これにより、水栓部42をハンドシャワーとして利用しようとした場合に、意図せず吐水が行われてしまうことを抑制することができる。この場合、制御部70は、吐水操作部63の操作に応じて電磁弁80、81を開閉し、水栓部42からの吐水を制御する。
制御部70は、吐水操作部63が操作された場合、人体検知センサ75及び手検知センサ76の検知結果に優先して水栓部42からの吐水を行う。すなわち、吐水操作部63が操作された場合、手の検知や人体の検知が停止した場合にも、水栓部42からの吐水を継続する。これにより、例えば、ボウル部22やボウル部22内に置かれたバケツなどへの水溜めをし易くし、洗面化粧台10の使い勝手をより向上させることができる。この場合、例えば、所定時間又は所定量の吐水を行った後、自動的に吐水を停止させてもよい。これにより、例えば、止め忘れにともなう無駄な水の消費を抑制することができる。
制御部70は、機能水操作部66が操作された場合、電磁弁86及び機能水生成部88を動作させ、機能水吐出部60から機能水を吐出させる。そして、制御部70は、機能水操作部66が再び操作された場合に、電磁弁86及び機能水生成部88の動作を停止させ、機能水吐出部60からの機能水の吐出を停止させる。
制御部70は、人体検知センサ75による人体の検知の停止に応じて、図7(c)に表したように、各照明部40及び照明装置20を消灯する。これにより、各照明部40及び照明装置20の消し忘れを抑制し、洗面化粧台10の使い勝手をより向上させることができる。
制御部70は、人体検知センサ75による人体の検知の停止に応じて、電磁弁86及び機能水生成部88を動作させ、機能水吐出部60から機能水を吐出させる。制御部70は、例えば、人体検知センサ75による人体の検知の停止から所定時間経過した後、機能水吐出部60から機能水を吐出させる。これにより、水栓装置14の使用後に、排水口26を除菌し、洗面器12の清潔性を保つことができる。排水口26の除菌を自動的に行うことができ、洗面化粧台10の使い勝手をより向上させることができる。
また、制御部70は、自動吐水の機能が設定されている場合、機能水の吐出から所定時間経過した後、電磁弁86及び機能水生成部88を再び動作させ、機能水吐出部60から機能水を吐出させる。これにより、洗面器12をより清潔に保つことができ、洗面化粧台10の使い勝手をより向上させることができる。
以上、説明したように、洗面化粧台10では、センサ部74の人体検知センサ75がボウル部22前に来た使用者を検知することで、各照明部40がケース46の鉛直下方の領域を照らすため、夜間など洗面化粧台10が設置された空間が暗い場合であっても、使用者は照らされたケース46の鉛直下方の領域へ手を差し込むことで、センサ部74の手検知センサ76に手を検知させ、手洗いを行うことができる。従って、夜間など洗面化粧台10が設置された空間が暗い場合であっても、水栓部42及び水栓部42から吐出された水を視認し易くし、自動式で且つ箱状である水栓装置14の使い勝手を向上させることができる。
また、洗面化粧台10では、水栓部42が、センサ部74の人体の検知に応じて点灯した各照明部40によって照らされるケース46の下方の領域に水を吐出する。水栓部14は、下方に向けてケース46に設けられ、ケース46の下方に水を吐出するため、夜間など周囲が暗い環境の場合に、水栓部14及び水栓部14から吐出された水が箱状のケース46の影に隠れ、視認し難くなってしまう可能性があるが、洗面化粧台10では、水栓部42から吐出される水も各照明部40の光によって照らされるため、夜間など洗面化粧台10が設置された空間が暗い場合であっても、吐出されている水を視認しながら手を水に当てることができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、ケース46が水栓部14及び流量調整部44の一部を覆ったものを水栓装置14としたが、本発明はそれに限らず、例えば、ミラーキャビネット30の下端に水栓部14及び流量調整部44を収納したものも、「水栓装置」の定義に含まれるものとする。その際には、ミラーキャビネット30の下端が、「ケース」に相当する。
また、洗面化粧台10では、流量調整弁44bの開弁量を調整するための流量調整レバー44aの周囲も各照明部40の光によって照らされるため、夜間など洗面化粧台10が設置された空間が暗い場合であっても、吐出されている水を適宜視認しつつ、流量調整レバー44aを視認しながら流量の調整操作を行うことができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
また、洗面化粧台10では、センサ部74の人体検知センサ75が、ケース46の前端46fとボウル部22の前端22fとの間を通る赤外線を基に、人体を検知する。これにより、ボウル部22のすぐ前方に位置する使用者のみに反応し易くすることができる。例えば、浴室の脱衣所に洗面化粧台10が設置されている場合に、脱衣行為のみを行う人に反応して各照明部40が点灯してしまうことを抑制することができる。さらには、背の低い女性や子供などでも検知し易くなり、背の低い女性や子供などがボウル部22の前方に来た場合にも、より確実に各照明部40を点灯させることができる。
また、洗面化粧台10では、センサ部74の人体検知センサ75が、前方傾斜部52に設けられた透過窓67において赤外線を透過させることにより、背の低い女性や子供などをより確実に検知することができる。また、カウンター部50にコップなどを載せることができるようにしつつ、コップが倒れてケースに水がかかってしまった場合などでも、前方傾斜部52に沿ってケース46の底面方向へ水を流すことができ、ボウル部22の前方やボウル部22内に水が派手に飛び散ることを抑制することができる。
図8は、第1の実施形態に係る水栓装置の変形例を表す模式的側面図である。
図8に表したように、この例では、照明部40が、ケース46の下端に設けられている。照明部40は、下方に向かって光を照射するとともに、前方に向かって光を照射する。これにより、照明部40は、ケース46の鉛直下方の領域を照らすとともに、流量調整レバー44aを照らす。換言すれば、この例において、流量調整レバー44aの少なくとも一部は、ケース46の下方に延び、照明部40による光で照らされる位置に設けられる。
これにより、照明部40の点灯時において消灯時よりも流量調整レバー44aの周囲をより確実に明るくすることができる。夜間など洗面化粧台10が設置された空間が暗い場合であっても、流量調整レバー44aをより操作し易くすることができる。
図8に表した例では、流量調整レバー44aを後方側から照らしている。流量調整レバー44aは、前方側から照らしてもよいし、側方側から照らしてもよい。流量調整レバー44aに光を照射する場合、照明部40の位置は、流量調整レバー44aを照明可能な任意の位置でよい。また、流量調整レバー44aに光を照射する場合、図8に表したように、照明部40から照射された光を直接的に流量調整レバー44aに当ててもよいし、反射板などを介して反射した光を流量調整レバー44aに当ててもよい。
図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る洗面器及び水栓装置の変形例を表す模式的断面図である。
図9(a)に表したように、この例では、透過窓67の上端67aが、ケース46の外表面よりも前方に突出している。透過窓67の上端67aは、カウンター部50から透過窓67に水滴が伝うことを抑制する。このように、この例では、透過窓67の上端67aが、水滴抑制部として機能する。透過窓67の上端67aは、例えば、略水平又は後方に向かって下降傾斜する面であることが好ましい。これにより、透過窓67に水滴が伝うことを上端67aによって、より確実に抑制することができる。
図9(b)に表したように、この例では、ケース46が突出部46pを有する。突出部46pは、前方傾斜部52において透過窓67よりも上方に設けられ、前方傾斜部52から前方に向かって突出する。突出部46pは、カウンター部50から透過窓67に水滴が伝うことを抑制する。すなわち、この例では、突出部46pが、水滴抑制部として機能する。このように、水滴抑制部は、透過窓67に設けてもよいし、ケース46自体に設けてもよい。
図9(a)及び図9(b)に表したように、水滴抑制部をケース46に設けることにより、カウンター部50に載せたコップなどが倒れてケース46に水がかかった場合でも、水滴抑制部によって透過窓67に水滴が伝うことを抑制することができ、センサ部74の動作に不具合が発生してしまうことを抑制することができる。ボウル部22より前方側に存在する人体をより確実に検知することができる。
図10は、第1の実施形態に係る水栓装置の変形例を表す模式的ブロック図である。
図10に表したように、この例では、センサ部74の人体検知センサ75及び手検知センサ76が、マイクロ波センサ77に置き換えられている。マイクロ波センサ77は、マイクロ波(信号波)を送信し、使用者などの物体で反射した反射波を受信し、送信波と受信波との位相差や周波数差を計測することにより、物体との距離や物体の移動速度などを検知する。
マイクロ波センサ77では、1つのセンサで人体の検知と手の検知とを行うことができる。マイクロ波センサ77は、ボウル部22より前方側に存在する人体を検知するとともに、水栓部42の近傍に存在する手を検知する。マイクロ波センサ77は、制御部70に接続され、検知結果を制御部70に入力する。マイクロ波センサ77の送信するマイクロ波の周波数はGHz(ギガヘルツ)帯が好ましく、例えば、10.50GHz以上10.55GHz以下、又は24.05GHz以上24.25GHz以下である。
図11は、第1の実施形態に係る洗面器及び水栓装置の変形例を表す模式的断面図である。
図11に表したように、この例では、透過窓67が省略されている。ケース46に樹脂材料などが用いられている場合、マイクロ波センサ77から送信されたマイクロ波は、ケース46自体を透過可能である。従って、センサ部74にマイクロ波センサ77を用いた場合には、透過窓67を省略することができる。これにより、水栓装置14の美観を向上させることができる。
マイクロ波センサ77は、例えば、ケース46内に設けられ、ケース46内において前方傾斜部52と対向して配置される。マイクロ波センサ77は、前方傾斜部52の部分を透過するマイクロ波を基に、人体及び手を検知する。これにより、例えば、ケース46の角部などにマイクロ波を透過させる場合と比べて、マイクロ波を透過させ易くすることができる。人体や手の検知性能を向上させることができる。
また、マイクロ波センサ77は、上記実施形態と同様に、ケース46の前端46fとボウル部22の前端22fとの間を通るマイクロ波(信号波)を基に、人体及び手を検知する。マイクロ波センサ77は、斜め下方から入射するマイクロ波を基に、人体及び手を検知する。マイクロ波センサ77の送信部77aは、斜め下方に向かって赤外光を投光する。マイクロ波センサ77の受光部77bは、人体などで反射し、斜め下方から前方傾斜部52に入射する反射波を受信する。
これにより、上記実施形態と同様に、ボウル部22のすぐ前方に位置する使用者のみに反応し易くすることができる。背の低い女性や子供などでも検知し易くなり、背の低い女性や子供などがボウル部22の前方に来た場合にも、より確実に各照明部40を点灯させることができる。
このように、センサ部74は、1つのマイクロ波センサ77で人体及び手の検出を行ってもよい。また、例えば、赤外線測距センサの検知結果に対して2つの閾値を設定し、2つの距離を検知可能とすることにより、1つの赤外線測距センサで人体及び手を検出できるようにしてもよい。すなわち、センサから遠い第1距離において人体を検知し、第1距離よりもセンサに近い第2距離において手を検知してもよい。センサ部74に用いられるセンサは、上記に限ることなく、人体及び手を検知可能な任意のセンサでよい。センサ部74は、1つのセンサで構成してもよいし、複数のセンサで構成してもよい。
図12は、第1の実施形態に係る水栓装置の変形例を表す模式的ブロック図である。
図12に表したように、この例では、センサ部74が吐出部検知センサ94をさらに有する。吐出部検知センサ94は、機能水吐出部60の近傍に存在する歯ブラシなどを検知する。吐出部検知センサ94は、例えば、ボウル部22と機能水吐出部60との間に差し出された歯ブラシやコップなどの対象物を検知する。吐出部検知センサ94は、制御部70に接続され、検知結果を制御部70に入力する。
制御部70は、吐出部検知センサ94による対象物の検知に応じて、電磁弁86及び機能水生成部88を動作させ、機能水吐出部60から機能水を吐出させる。このように、吐出部検知センサ94を設け、機能水吐出部60の近傍に歯ブラシなどの対象物を差し出すだけで、自動的に機能水が吐出されるようにしてもよい。これにより、洗面化粧台10の使い勝手をより向上させることができる。
吐出部検知センサ94は、例えば、赤外線測距センサ、焦電センサ、マイクロ波センサなど、機能水吐出部60の近傍に存在する対象物を検知可能な任意のセンサでよい。また、例えば、1つのマイクロ波センサ77で、人体、手、及び対象物のそれぞれを検知可能な場合には、吐出部検知センサ94を省略してもよい。
(第2の実施形態)
図13は、第2の実施形態に係る洗面化粧台を表す模式的ブロック図である。
図13に表したように、洗面化粧台100は、上記第1の実施形態の洗面化粧台10の各部に加えて、送風ユニット102と、電気即湯器104と、をさらに備える、なお、上記第1の実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
送風ユニット102は、洗面所(洗面化粧台100が設置された空間)や洗面化粧台100の使用者に向けて風を吹き出す。送風ユニット102は、例えば、洗面所の冷房機能、洗面所の暖房機能、及び使用者の髪を乾かすドライヤー機能の少なくともいずれかを有する。送風ユニット102は、換言すれば、洗面所の冷暖房ユニットである。送風ユニット102は、例えば、ミラーキャビネット18の上に取り付けられる。送風ユニット102は、例えば、洗面所において洗面器12やミラーキャビネット18などとは別の壁面に取り付けてもよい。
送風ユニット102は、水栓装置14の制御部70に接続され、制御部70の制御に基づいて動作する。この例において、水栓装置14は、送風操作部110をさらに有する。送風操作部110は、制御部70に接続され、使用者の操作に応じて送風ユニット102の動作に関する各種の操作指示を制御部70に入力する。
制御部70は、送風操作部110からの操作指示に応じて、送風ユニット102の動作を制御する。制御部70は、例えば、送風操作部110からの操作指示に応じて、送風ユニット102のオン・オフ、冷房機能、暖房機能、ドライヤー機能などの各種の機能の切り替え、送風ユニット102から吹き出される風の強さや温度などを制御する。
電気即湯器104は、給水源に接続され、給水源から供給された水を加熱してお湯を生成し、生成したお湯を水栓装置14に供給する。すなわち、電気即湯器104は、給湯源HSである。電気即湯器104は、電気ヒータを有し、給水源から供給された水を瞬間的に加熱して水栓装置14に供給する。電気即湯器104は、例えば、支持台16の内部に収容される。
電気即湯器104は、制御部70に接続され、制御部70の制御に基づいて動作する。制御部70は、水栓部42から水を吐出する際に、電磁弁80、81を開くとともに、電気即湯器104を動作させる。制御部70は、例えば、吐水操作部63が操作された場合やセンサ部74で手が検知された場合に、電気即湯器104を動作させる。これにより、所定の温度のお湯が水栓装置14に供給される。
このように、洗面化粧台100では、水栓装置14の制御部70が、送風ユニット102及び電気即湯器104のコントローラとしても機能する。これにより、洗面化粧台100の使い勝手をより向上させることができる。なお、送風ユニット102や電気即湯器104などの外部の機器と制御部70との間の通信は、有線でもよいし、電波通信や赤外線通信などの無線通信でもよい。
制御部70は、例えば、センサ部74による人体の検知に応じて送風ユニット102を動作させ、センサ部74による人体の検知の停止に応じて送風ユニット102の動作を停止させてもよい。これにより、洗面化粧台100の使い勝手をより向上させることができる。
送風ユニット102及び電気即湯器104は、水栓装置14の電源回路72に接続されている。電源回路72は、送風ユニット102及び電気即湯器104に電力を供給する。電源回路72は、例えば、送風ユニット102及び電気即湯器104に直流電力を供給する。送風ユニット102及び電気即湯器104は、電源回路72からの電力供給によって動作する。これにより、例えば、送風ユニット102及び電気即湯器104において電源回路を省略することができる。例えば、洗面化粧台100全体における部品点数を削減することができ、洗面化粧台100の製造コストを抑えることができる。
水栓装置14によって制御される外部の機器、及び水栓装置14から電力が供給される外部の機器は、照明装置20、送風ユニット102、及び電気即湯器104に限定されるものではない。例えば、上記の電気即湯器104を貯湯式の電気温水器などに置き換えてもよい。水栓装置14によって制御される外部の機器は、制御部70が制御可能な任意の機器でよい。水栓装置14から電力が供給される外部の機器は、電源回路72が電力を供給可能な任意の機器でよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、洗面化粧台10、100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10、100 洗面化粧台、 12 洗面器、 14 水栓装置、 16 支持台、 18 ミラーキャビネット、 20 照明装置、 22 ボウル部、 24 バックガード部、 26 排水口、 30 キャビネット本体、 31〜33 扉、 40 照明部、 42 水栓部、 44 流量調整部、 46 ケース、 48 ホース、 50 カウンター部、 52 前方傾斜部、 54 光拡散板、 60 機能水吐出部、 62 機能水照射部、 63 吐水操作部、 64 温度表示部、 65 照明操作部、 66 機能水操作部、 67、68 透過窓、 70 制御部、 72 電源回路、 74 センサ部、 75 人体検知センサ、 76 手検知センサ、 77 マイクロ波センサ、 78 着脱検知センサ、 80、81 電磁弁、 82 分岐金具、 84 温度センサ、 86 電磁弁、 88 機能水生成部、 90、91 止水栓、 94 吐出部検知センサ、 102 送風ユニット、 104 電気即湯器、 110 送風操作部

Claims (6)

  1. ボウル部と、
    光を照射する照明部と、
    前記ボウル部へ水を吐出する水栓部と、
    前記水栓部から吐出される水の流量を調整する流量調整部と、
    前記水栓部及び前記流量調整部のそれぞれの少なくとも一部を覆う非光透過性のケースと、
    1つ又は複数のセンサを有し、前記ボウル部より前方側に存在する人体を検知するとともに、前記ケースの下方の領域で且つ前記水栓部の近傍に存在する手を検知するセンサ部と、
    前記センサ部による人体の検知に応じて前記照明部を点灯させるとともに、前記センサ部による手の検知に応じて前記水栓部から水を吐出させる制御部と、
    を備え、
    前記水栓部は、前記ケースの下方へ水を吐出し、
    前記ケースは、底部に開口を有し、
    前記照明部は、前記ケース内に設けられ、前記開口を介して下方に光を照射し、前記センサ部による人体の検知に応じて点灯することにより、前記ケースの鉛直下方の領域を照らすことを特徴とする洗面化粧台。
  2. 前記水栓部は、前記センサ部の人体の検知に応じて点灯した前記照明部によって照らされる前記ケースの下方の領域に水を吐出することを特徴とする請求項1記載の洗面化粧台。
  3. 前記流量調整部は、前記水栓部から吐出される水の流量を調整する流量調整弁と、前記流量調整弁の開弁量を調整する流量調整レバーと、を有し、
    前記流量調整レバーは、少なくとも一部が、前記センサ部の人体の検知に応じて点灯した前記照明部によって照らされる前記ケースの下方の領域に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗面化粧台。
  4. 前記センサ部は、前記ケースの前端と前記ボウル部の前端との間を通り前方に向かって斜め下方に送信される信号波を基に、前記ボウル部より前方側に存在する人体を検知することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の洗面化粧台。
  5. 前記ケースは、上方に物品を載置可能なカウンター部と、前記カウンター部の前端部から後方に向かって下降傾斜した前方傾斜部と、を有し、
    前記センサ部は、前記ケース内に設けられ、前記前方傾斜部を透過する前記信号波を基に、人体を検知することを特徴とする請求項4記載の洗面化粧台。
  6. 前記ケースは、前記前方傾斜部に設けられ前記信号波を透過させる透過窓と、前記カウンター部から前記透過窓に水滴が伝うことを抑制する水滴抑制部と、を有することを特徴とする請求項5記載の洗面化粧台。
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