JP6833829B2 - ファスナーエレメント、ファスナーエレメントの製造装置、及びファスナーエレメントの製造方法 - Google Patents

ファスナーエレメント、ファスナーエレメントの製造装置、及びファスナーエレメントの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、第1面に噛合凹部が形成され、第2面に噛合凸部が形成された噛合頭部を有する金属製のファスナーエレメントと、そのファスナーエレメントを製造する製造装置及び製造方法とに関する。
金属製のファスナーエレメント(以下、単に金属エレメントと言うこともある)は、一般に、噛合頭部と、同噛合頭部の基端部から延出するテープ挟持部とを有する。また、テープ挟持部は、噛合頭部から連続的に延びる股部と、股部から分岐して更に延出する一対の第1脚部及び第2脚部とを有する。この場合、第1脚部と第2脚部との間にはテープ挟持空間が形成されるとともに、テープ挟持部の第1脚部から股部を介して第2脚部にかけて、テープ挟持面が連続して形成される。このような金属エレメントは、通常、主に以下のような2つの代表的な方法を用いて製造される。
先ず、金属エレメントを製造する第1の製造方法は、金属製の平角線材をプレス加工等の押圧により塑性変形させて噛合頭部などを成形し、更に、その成形された平角線材をパンチやダイ等を用いてエレメントの形状に打ち抜くこと又は切り落とすことによって、金属エレメントを製造する方法である。この第1の製造方法の場合、ファスナーエレメントが1つ1つバラバラの状態で製造される。
このようにして得られたファスナーエレメントは、例えばバレル研磨や化学研磨などの研磨工程や、エレメント表面にクリア塗装等を施す塗装工程が行われ、その後、加締め手段を用いて、ファスナーテープの一側縁部に一定の間隔で1つ1つ植え付けられる。これによって、複数の金属エレメントがファスナーテープに列設されたファスナーストリンガーが製造される。
次に、金属エレメントを製造する第2の製造方法は、先ず、例えば円形断面を有する長尺の金属線材を複数の圧延ロールに通して、横断面が略Y形状を呈するように成形することによって、横断面が略Y字状を呈するエレメント用線材(所謂、Yバー)を作製する。続いて、得られた線材を、カッティングパンチとカッティングダイを用いて、線材の長さ方向に所望の厚みで順次切断することにより、仮噛合頭部と、仮噛合頭部から延出するテープ挟持部とを有するエレメント素子を形成する。
その後、得られたエレメント素子の仮噛合頭部を、フォーミングダイとフォーミングパンチとを用いて、その第1面側からエレメント厚さ方向にプレス成形して塑性変形させる。これにより、第1面に噛合凹部が形成され、第2面に噛合凸部が形成された噛合頭部と、その噛合頭部から延出する上記のテープ挟持部とを有する金属エレメントが製造される。
上述のような第2の製造方法やそれに用いる製造装置については、例えば特公昭63−6295号公報(特許文献1)、特許第2744383号公報(特許文献2)、国際公開第2015/049767号(特許文献3)などに記載されている。
上述のような第2の製造方法で製造される金属エレメントは、噛合凹部と噛合凸部が噛合頭部の反対面に1つずつ形成されるため、片面エレメントと呼ばれることもある。また、第2の方法で製造される片面エレメントは、上述した噛合凸部及び噛合凹部の成形に引き続いて、加締め部(加締めパンチ)による植え付け工程が連続的に行われることにより、ファスナーテープの一側縁部に1つ1つ順番に取り付けられ、それによって、ファスナーストリンガーが製造される。また必要に応じて、製造された片面エレメントに対して、ファスナーテープへの植え付け工程を行う前に、バレル研磨などによる研磨工程が行われることもある。
上述のような略Y字状断面を有する線材から金属エレメントを製造する第2の製造方法は、金属製の平角線材から金属エレメントを製造する前述の第1の製造方法に比べて、ファスナーエレメントの形状は制約されるものの、ファスナーストリンガー及びスライドファスナーを安価に製造できるという利点を有する。
ところで、噛合頭部とテープ挟持部とを有する金属エレメントについては、一般的に、ファスナーテープのテープ幅方向の力を受けたときに金属エレメントがファスナーテープから脱落しない強度を表す引抜強度が高いことや、金属エレメントがテープ長さ方向の力を受けたときに取り付け位置がずれることのない強度を表す滑り強度が高いこと等が求められる。
例えば、金属エレメントの滑り強度を高めることに関する発明は、実開昭52−64106号公報(特許文献4)、実公昭56−35052号公報(特許文献5)、実公昭57−48405号公報(特許文献6)などに開示されている。
一例として、図13に特許文献6に記載されている金属エレメント90の斜視図を示すように、特許文献6の金属エレメント90には、テープ挟持部91のテープ挟持面92から、ファスナーテープを挟持する挟持空間に向けて局部的に張り出すように、エレメント厚さ方向に直交する方向に突出する複数の突出部93が設けられている。
金属エレメント90は、通常、テープ挟持部91内にファスナーテープを挿入した状態で、テープ挟持部91の第1脚部94a及び第2脚部94bを互いに接近するように押圧して塑性変形させることによってファスナーテープに取り付けられる(植え付けられる)。
従って、金属エレメント90のテープ挟持部91に上述のような複数の突出部93が設けられることにより、金属エレメント90をファスナーテープに取り付けたときに、突出部93をファスナーテープに局部的に食い込ませることができる。その結果、ファスナーテープに対する金属エレメント90の上述した滑り強度が効果的に高められる。
特公昭63−6295号公報 特許第2744383号公報 国際公開第2015/049767号 実開昭52−64106号公報 実公昭56−35052号公報 実公昭57−48405号公報
金属エレメントを製造する方法としては、上述のように、金属製の平角線材から製造する第1の製造方法と、略Y字状断面の線材(Yバー)から製造する第2の製造方法とが一般的に知られている。また、第2の製造方法を用いる場合は、Yバーから切り出されたエレメント素子に対して、上述したようにエレメント厚さ方向にプレス成形を行うことによって金属エレメントが製造される。
しかし、例えば図13に示したような従来の金属エレメント90を製造する場合、金属エレメント90のテープ挟持部91に、複数の突出部93をエレメント厚さ方向に対して直交する方向に向けて突設させる必要がある。このため、複数の突出部93を有する金属エレメント90を、エレメント厚さ方向に沿ったプレス加工のみを仮噛合頭部に対して行うことができる従来の第2の製造方法を用いて製造することは非常に難しかった。
また、図13に示したように金属エレメント90を、例えば従来の第1の製造方法を用いて製造する場合、製造される金属エレメントのテープ挟持部に対し、エレメント厚さ方向に直交する方向からプレス加工を行うこともできるため、上述のような突出部93をテープ挟持面92から突出するように形成することが可能となる。しかしこの場合、テープ挟持部91のテープ挟持面92からの突出部93の膨出高さ(突出量)を大きく確保することが難しい。
このため、金属製の平角線材から製造された金属エレメントに対して例えば研磨工程を行った場合に、金属エレメントのテープ挟持部に設けた突出部が、研磨工程で削られて非常に小さくなることや無くなってしまうことがあった。従って、ファスナーエレメントの製造後に研磨工程を行う場合でも、ファスナーエレメントのテープ挟持部に突出部が適切な大きさで形成され、滑り強度を安定して高められる技術の開発が求められている。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、滑り強度を増大可能な膨出高さを安定して備える突出部がテープ挟持部に設けられ、更に、略Y字状断面の線材からエレメント素子を切り出す方法を用いて安価に製造することが可能な金属製のファスナーエレメントと、そのファスナーエレメントを製造する製造装置及び製造方法とを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるファスナーエレメントは、基本的な構成として、エレメント厚さ方向の一方に向く第1面及び他方に向く第2面を備えた噛合頭部と、前記噛合頭部からエレメント長さ方向に向けて延出するテープ挟持部とを有し、前記噛合頭部の前記第1面に噛合凹部が凹設され、前記噛合頭部の前記第2面に噛合凸部が突設され、前記テープ挟持部は、前記噛合頭部から延びる股部と、前記股部から2つに分かれて前記エレメント長さ方向に更に延びる一対の第1脚部及び第2脚部とを備え、前記第1脚部と前記第2脚部とはエレメント幅方向に開き、前記エレメント幅方向は、前記エレメント長さ方向に直交する方向であり、前記エレメント厚さ方向は、前記エレメント長さ方向と前記エレメント幅方向とに直交する方向であり、前記第1脚部から前記股部を介して前記第2脚部にかけてテープ挟持面が連続して形成されるスライドファスナー用の金属製ファスナーエレメントであって、
前記テープ挟持部は、前記テープ挟持部における前記エレメント厚さ方向の一方に向く第1面及び他方に向く第2面の少なくとも一面から前記エレメント厚さ方向に沿って凹設され、前記テープ挟持面に開口する少なくとも1つの切欠き部と、前記切欠き部の底面の前記エレメント厚さ方向に隣接して前記テープ挟持面から膨出する膨出部とを有し、
前記切欠き部の前記底面は、前記テープ挟持部における前記第1面及び前記第2面の少なくとも一面から前記エレメント厚さ方向に離れた位置に、前記エレメント厚さ方向に向いて配されることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係るファスナーエレメントにおいて、前記切欠き部の前記底面と前記膨出部の頂端面とが、連続する単一面に形成されていることが好ましい。
また、前記切欠き部は、前記底面から立ち上がるとともに互いに向かい合うように平面状に形成される一対の側壁面と、前記底面から立ち上がるとともに前記テープ挟持面から最も離れて平面状に形成される奥端面とを有し、前記切欠き部は、一対の前記側壁面の間隔が前記底面に向けて漸減するように、一対の前記側壁面が前記エレメント厚さ方向に対して傾斜するテーパ状に形成されていることが好ましい。
更に、複数の前記切欠き部と複数の前記膨出部とが、前記エレメント幅方向の中心面を基準に対称的に形成されていることが好ましい。
本発明のファスナーエレメントにおいて、前記テープ挟持部は、前記テープ挟持面に前記エレメント厚さ方向に沿って連続して突設される突条部を有することが好ましい。
また、前記切欠き部は、前記テープ挟持部の前記第1面から凹設されていることが好ましい。
次に、本発明により提供されるファスナーエレメントの製造装置は、基本的な構成として、横断面が略Y字状を呈するエレメント用線材を長さ方向に所定のピッチで間欠的に供給する線材供給部と、前記エレメント用線材を所定の厚さで切断して、仮噛合頭部と前記仮噛合頭部からエレメント長さ方向に向けて延出するテープ挟持部とを有するエレメント素子を形成するカッティングパンチと、前記エレメント素子の前記仮噛合頭部にプレス成形を行って、前記仮噛合頭部のエレメント厚さ方向の一方に向く第1面に噛合凹部を成形するとともに前記仮噛合頭部のエレメント厚さ方向の他方に向く第2面に噛合凸部を成形するエレメント成形部とを有し、前記仮噛合頭部に前記エレメント成形部で前記プレス成形を行うことにより形成される噛合頭部と、前記テープ挟持部とを有し、前記噛合頭部のエレメント厚さ方向の一方に向く第1面に噛合凹部が凹設され、前記噛合頭部のエレメント厚さ方向の他方に向く第2面に噛合凸部が突設され、前記テープ挟持部は、前記噛合頭部から延びる股部と、前記股部から2つに分かれて前記エレメント長さ方向に更に延びる一対の第1脚部及び第2脚部とを備え、前記第1脚部と前記第2脚部とはエレメント幅方向に開き、前記エレメント幅方向は、前記エレメント長さ方向に直交する方向であり、前記エレメント厚さ方向は、前記エレメント長さ方向と前記エレメント幅方向とに直交する方向であり、前記第1脚部から前記股部を介して前記第2脚部にかけてテープ挟持面が連続して形成されるファスナーエレメントの製造装置であって、前記エレメント成形部は、前記エレメント素子の前記テープ挟持部を前記テープ挟持部の前記エレメント厚さ方向の一方に向く第1面から前記エレメント厚さ方向に沿って局部的に押圧して塑性変形させることにより、前記テープ挟持部の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に沿って凹設され、前記テープ挟持面に開口する少なくとも1つの切欠き部と、前記テープ挟持部の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に離れた位置に、前記エレメント厚さ方向に向いて配される前記切欠き部の底面と、前記切欠き部の形成に伴う塑性流動により前記切欠き部の前記底面に隣接して前記テープ挟持面から膨出する膨出部とを形成する突状押圧部を有してなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明の製造装置において、前記エレメント成形部は、前記エレメント素子を載置するフォーミングダイと、前記フォーミングダイに対して昇降可能に配され、前記エレメント素子の前記テープ挟持部を前記フォーミングダイに向けて押さえ付けるプレッシャーパッドと、前記フォーミングダイに対して昇降可能に配され、前記フォーミングダイ及び前記プレッシャーパッド間に保持される前記エレメント素子の前記仮噛合頭部に前記プレス成形を行うフォーミングパンチとを有し、前記プレッシャーパッドは、前記エレメント素子の前記テープ挟持部を先端面で押さえ付ける素子固定部と、前記素子固定部の先端面から前記プレッシャーパッドの下降方向に突出して設けられ、前記テープ挟持部の前記第1脚部及び前記第2脚部間に挿入される挿入部とを備え、前記突状押圧部は、前記プレッシャーパッドにおける前記挿入部の基端部に、前記挿入部の外周側面から突設されていることが好ましい。
この場合、前記プレッシャーパッドの前記突状押圧部は、前記プレッシャーパッドの下降方向に対して直交する断面の面積が、前記素子固定部の先端面から離れるにつれて減少する形態を有することが好ましい。
次に、本発明により提供されるファスナーエレメントの製造方法は、横断面が略Y字状を呈するエレメント用線材を所定の厚さで切断して、仮噛合頭部と前記仮噛合頭部からエレメント長さ方向に向けて延出するテープ挟持部とを有するエレメント素子を形成すること、及び、前記エレメント素子の前記仮噛合頭部にプレス成形を行って前記仮噛合頭部のエレメント厚さ方向の一方に向く第1面に噛合凹部を成形するとともに前記仮噛合頭部の前記エレメント厚さ方向の他方に向く第2面に噛合凸部を成形して噛合頭部を形成することを含み、前記噛合頭部と前記テープ挟持部とを有し、前記テープ挟持部は、前記噛合頭部から延びる股部と、前記股部から2つに分かれて前記エレメント長さ方向に更に延びる一対の第1脚部及び第2脚部とを備え、前記第1脚部と前記第2脚部とはエレメント幅方向に開き、前記エレメント幅方向は、前記エレメント長さ方向に直交する方向であり、前記エレメント厚さ方向は、前記エレメント長さ方向と前記エレメント幅方向とに直交する方向であり、前記第1脚部から前記股部を介して前記第2脚部にかけてテープ挟持面が連続して形成されるファスナーエレメントの製造方法において、前記仮噛合頭部の前記プレス成形において前記エレメント素子の前記テープ挟持部を押さえるときに、前記エレメント素子の前記テープ挟持部を前記テープ挟持部の前記エレメント厚さ方向の一方に向く第1面からエレメント厚さ方向に沿って局部的に押圧して塑性変形させることにより、前記テープ挟持部の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に沿って凹設され、前記テープ挟持面に開口する少なくとも1つの切欠き部と、前記テープ挟持部の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に離れた位置に、前記エレメント厚さ方向に向いて配される前記切欠き部の底面とを形成すると同時に、前記切欠き部の形成に伴う塑性流動により前記切欠き部の前記底面に隣接して前記テープ挟持面から膨出する膨出部を形成することを含んでなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明のファスナーエレメントでは、噛合頭部から延出するテープ挟持部が、テープ挟持部の第1脚部から股部を介して第2脚部にかけて連続して形成されるテープ挟持面を有する。また、そのテープ挟持部は、テープ挟持部の第1面及び第2面の少なくとも一面からエレメント厚さ方向に沿って凹設される少なくとも1つの切欠き部と、その切欠き部に対応して設けられ、切欠き部の底面のエレメント厚さ方向に隣接してテープ挟持面から膨出する膨出部とを有する。
このような本発明のファスナーエレメントを製造する場合、テープ挟持部にエレメント厚さ方向に沿った切欠き部を設けると同時に、その切欠き部に対応して膨出部を設けることができる。このため、本発明のファスナーエレメントは、前述した第2の製造方法において、略Y字状断面の線材から切り出されたエレメント素子に対し、エレメント厚さ方向に沿ってプレス加工を行うことによって容易に製造することが可能となる。従って、テープ挟持部のテープ挟持面から膨出部が膨出するファスナーエレメントを安価に提供することができる。
また、本発明のファスナーエレメントでは、膨出部の大きさ(特に、膨出高さ)を、切欠き部の大きさに対応させて容易に大きくすることが可能である。これにより、ファスナーエレメントをファスナーテープに取り付けたときに、ファスナーエレメントに大きく形成した膨出部を、ファスナーテープ(特にファスナーテープの芯紐部)に深く食い込ませるとともに、形成した切欠き部内にファスナーテープを食い込ませる(進入させる)ことが可能となる。その結果、ファスナーテープに対するファスナーエレメントの滑り強度を容易に増大させるとともに、ファスナーエレメントの引抜強度も高めることができる。
更に、ファスナーエレメントに膨出部を、上述のように膨出高さを大きくして形成できることにより、製造されたファスナーエレメントに対して、例えばファスナーテープに取り付ける前にバレル研磨などの研磨工程が行われる場合に、膨出部は、研磨工程で多少削られたとしても、滑り強度を高めることが可能な適切な大きさ(膨出高さ)を安定して備えることができる。
このような本発明のファスナーエレメントにおいては、切欠き部の底面と膨出部の頂端面とが連続する単一面に形成される。これにより、テープ挟持部のテープ挟持面に膨出部が安定して形成される。また、膨出部を、切欠き部の大きさに対応させて容易に大きく形成することができる。
また、テープ挟持部に設ける切欠き部は、エレメント厚さ方向に直交する空間断面が、切欠き部の底面に向けて漸減するテーパ状に形成されている。これにより、ファスナーエレメントの製造時に、切欠き部を所定の形状及び大きさに形成して、当該切欠き部に対応する膨出部を安定して形成できる。また、ファスナーエレメントの製造装置のエレメント素子にプレス加工を行うエレメント成形部において、切欠き部を形成する突状押圧部の強度を確保し易くなり、突状押圧部が破損することを効果的に防止できる。
更に本発明において、複数の切欠き部と複数の膨出部とが、エレメント幅方向の中心面を基準に対称的に形成されている。これにより、ファスナーエレメントの膨出部をファスナーテープの表裏面に対称的に食い込ませてファスナーエレメントを取り付けることができるため、ファスナーエレメントの滑り強度を効果的に増大させることができる。また、ファスナーテープに取着されたファスナーエレメントが外力を受けても、ファスナーエレメントの姿勢を安定して維持できる。
本発明において、ファスナーエレメントのテープ挟持部は、テープ挟持面にエレメント厚さ方向に沿って連続して突設される突条部を更に有する。これにより、ファスナーエレメントの滑り強度を更に増大させるとともに、ファスナーテープに対するファスナーエレメントの引抜強度を高めることができる。
また、ファスナーエレメントの切欠き部は、テープ挟持部の第1面から凹設されている。これにより、ファスナーエレメントの製造装置でエレメント素子からファスナーエレメントを製造する際に、噛合凹部が設けられるエレメント素子の第1面の上方からプレス加工を行うことによって、切欠き部及び膨出部を円滑に且つ安定して形成できる。またこの場合、従来の製造装置に配されるエレメント成形部のプレッシャーパッドの形状を変更することによって比較的簡単に対応できるため、改良に要する設備コストを低く抑えることも可能となる。
次に、本発明により提供されるファスナーエレメントの製造装置は、エレメント用線材を長さ方向に沿って供給する線材供給部と、エレメント用線材を所定の厚さで切断してエレメント素子を形成するカッティングパンチと、エレメント素子にプレス成形を行って噛合凹部及び噛合凸部を成形するエレメント成形部とを有する。また、エレメント成形部は、エレメント素子のテープ挟持部をエレメント厚さ方向に沿って局部的に押圧して塑性変形させる突状押圧部を有する。
この場合、突状押圧部は、テープ挟持部に対してエレメント厚さ方向に沿って所定の深さまでプレス加工を行うことが可能に形成されている。また、突状押圧部は、テープ挟持部に、エレメント厚さ方向に沿って凹設され、テープ挟持部のテープ挟持面に開口する切欠き部を形成すると同時に、切欠き部の形成に伴う塑性流動により切欠き部の底面に隣接して突設される膨出部を形成可能な形態を有する。
上述のような突状押圧部をエレメント成形部に有する本発明の製造装置によれば、横断面が略Y字状を呈するエレメント用線材から、テープ挟持部に切欠き部とその切欠き部に対応して配される膨出部とが設けられた本発明のファスナーエレメントを連続的に安定して製造することができる。
また、上述のような本発明の製造装置において、エレメント成形部は、エレメント素子を載置するフォーミングダイと、フォーミングダイに対して昇降可能に配され、エレメント素子のテープ挟持部をフォーミングダイに向けて押さえ付けるプレッシャーパッドと、フォーミングダイに対して昇降可能に配され、エレメント素子にプレス成形を行うフォーミングパンチとを有する。
また、プレッシャーパッドは、エレメント素子のテープ挟持部を先端面で押さえ付ける素子固定部と、素子固定部の先端面に垂設され、テープ挟持部の第1脚部及び第2脚部間に挿入される挿入部とを備える。この場合、エレメント素子のテープ挟持部に切欠き部を形成する突状押圧部は、プレッシャーパッドにおける挿入部の基端部に、挿入部の外周側面から挿入部の垂設方向に対して直交する方向に突設されている。
エレメント成形部が、上述のようなフォーミングダイ、プレッシャーパッド、及びフォーミングパンチを有することにより、エレメント素子にプレス成形を行うことが可能なエレメント成形部を比較的簡単な構造で形成できる。また、エレメント成形部でエレメント素子にプレス成形を行うことにより、噛合凹部及び噛合凸部が噛合頭部に設けられ、且つ、切欠き部及び膨出部がテープ挟持部に設けられたファスナーエレメントを安定して製造することができる。
またこの場合、プレッシャーパッドの突状押圧部は、挿入部の垂設方向に対して直交する断面の面積が、素子固定部の先端面から離れるにつれて減少する形態を有する。これにより、プレッシャーパッドの突状押圧部の強度が確保し易くなり、突状押圧部を破損し難く形成することができる。また突状押圧部によって、エレメント素子のテープ挟持部に切欠き部を所定の形状及び大きさで形成して、当該切欠き部に対応する膨出部を安定して形成することができる。
次に、本発明により提供されるファスナーエレメントの製造方法は、エレメント用線材を所定の厚さで切断してエレメント素子を形成すること、及び、そのエレメント素子にプレス成形を行って噛合凹部及び噛合凸部を成形することを含む。更に、本発明の製造方法は、仮噛合頭部のプレス成形においてエレメント素子のテープ挟持部を押さえるときに、エレメント素子のテープ挟持部をエレメント厚さ方向に沿って局部的に押圧して塑性変形させるプレス加工を行うことを含む。
上述のようなプレス加工を行うことにより、テープ挟持部に、エレメント厚さ方向に沿って凹設され、テープ挟持部のテープ挟持面に開口する切欠き部を安定して形成することができる。また、その切欠き部の形成と同時に、切欠き部の形成に伴う塑性流動により切欠き部の底面に隣接して膨出する膨出部を安定して形成することができる。
従って、上述のような工程を含む本発明の製造方法によれば、横断面が略Y字状を呈するエレメント用線材から、テープ挟持部に切欠き部とその切欠き部に対応して配される膨出部とが設けられた本発明のファスナーエレメントを連続的且つ効率的に、安定して製造することができる。
本発明のファスナーエレメントを有するスライドファスナーを示す平面図である。 ファスナーテープに取り付けられる前のファスナーエレメントを示す斜視図である。 同ファスナーエレメントを第2面(下面)側から見た底面図である。 同ファスナーエレメントを側方から見た側面図である。 図3に示したV−V線の断面図である。 同ファスナーエレメントに設けた切欠き部及び膨出部を拡大して示す要部拡大斜視図である。 ファスナーエレメントの製造装置の要部を拡大して示す要部拡大斜視図である。 製造装置に配されるプレッシャーパッドの下端部を拡大して示す拡大斜視図である。 製造装置において、エレメント用線材がカッティングダイの摺接面上に突出した状態を示す模式図である。 製造装置において、エレメント用線材からエレメント素子が切り出された状態を示す模式図である。 製造装置において、エレメント素子にプレス加工を行ってファスナーエレメントに成形する状態を示す模式図である。 エレメント素子を示す斜視図である。 従来のファスナーエレメントを示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
図1は、本実施形態のスライドファスナーを示す平面図である。図2、図3、及び図4は、それぞれ、ファスナーエレメントの斜視図、底面図、及び側面図である。図5は、図3に示したV−V線の断面図であり、図6は、ファスナーエレメントの要部を拡大して示す斜視図である。
なお、以下のファスナーエレメントに関する説明において、ファスナーエレメントの上下方向又は厚さ方向とは、同ファスナーエレメントをファスナーテープに取着したときにテープ長さ方向となる向きであり、特に、ファスナーエレメントの噛合凹部が形成される第1面を下面とし、噛合凸部が形成される第2面を上面とする。
また、ファスナーエレメントの前後方向又は長手方向とは、同ファスナーエレメントをファスナーテープに取着したときにファスナーテープのテープ幅方向となる向きであり、特に、噛合頭部の先端方向を前方とし、第1脚部及び第2脚部の延出する方向を後方とする。更に、ファスナーエレメントの左右方向又は幅方向とは、同ファスナーエレメントをファスナーテープに取着したときにテープ表裏方向となる向きである。
本実施形態に係るスライドファスナー1は、一対のファスナーテープ3の対向するテープ側縁部に複数の金属製ファスナーエレメント10が列設されてエレメント列7が形成された一対の第1ファスナーストリンガー2a及び第2ファスナーストリンガー2bと、第1及び第2ファスナーストリンガー2a,2bの一端部にエレメント列7に隣接して配される第1止具4(上止具とも言う)と、第1及び第2ファスナーストリンガー2a,2bの他端部に跨るようにエレメント列7に隣接して配される第2止具5(下止具とも言う)と、エレメント列7に沿って摺動可能に配され、第1及び第2ファスナーストリンガー2a,2bのエレメント列7を噛合及び分離させるスライダー6とを有する。
この場合、ファスナーテープ3のテープ側縁部には、テープ表裏方向に膨出する芯紐部3aが設けられている。また以下では、第1ファスナーストリンガー2aに形成されるエレメント列7を、第1エレメント列7aと称し、第2ファスナーストリンガー2bに形成されるエレメント列7を、第2エレメント列7bと称する。
本実施形態のスライドファスナー1は、エレメント列7を形成する金属製のファスナーエレメント10の形態に特徴を有するものであり、金属エレメント10以外の部材については、従来の一般的なスライドファスナーと同様に形成されている。従って、以下の説明では、金属エレメント10の形態について主に説明することとし、金属エレメント10以外の部材についての詳しい説明は省略する。
本実施形態の金属エレメント10は、銅合金、ニッケル合金、アルミニウム合金等の金属から構成されており、複数の金属エレメント10が、ファスナーテープ3のテープ側縁部にテープ長さ方向に沿って一定の間隔で取着されている。
各金属エレメント10は、噛合凹部12及び噛合凸部13を備える噛合頭部11と、噛合頭部11から後方に向けて延出するテープ挟持部16とを有する。また、テープ挟持部16は、噛合頭部11から連続して一体的に形成される股部17と、股部17から2つに分岐して後方に延びる左右一対の第1脚部18a及び第2脚部18bとを有する。
この場合、金属エレメント10のテープ挟持部16は、股部17と第1脚部18a及び第2脚部18bとに囲まれて形成される挟持空間20を有する。また、テープ挟持部16には、第1脚部18aから股部17を介して第2脚部18bにかけて連続し、且つ、挟持空間20に向くテープ挟持面19が形成されている。本実施形態の金属エレメント10は、エレメント幅方向の中心を通る平面を対称面として、左右対称的に形成されている。
なお、図2〜図5に模式的に示すファスナーエレメント10は、ファスナーテープ3に取着される前の状態の形態、すなわち、テープ挟持部16の第1脚部18aと第2脚部18bがエレメント幅方向に開脚した略Y字状の形態を有する。このファスナーエレメント10は、第1脚部18a及び第2脚部18b間にファスナーテープ3のテープ側縁部が挿入され、そのテープ側縁部が股部17のテープ挟持面19に当接して挟持空間20に保持されている状態で、第1脚部18a及び第2脚部18bを互いに接近する方向に押圧して塑性変形させることにより、ファスナーテープ3に取着される。
本実施形態における噛合頭部11の下面(第1面)には噛合凹部12が凹設され、噛合頭部11の上面(第2面)には噛合凸部13が突設されている。この場合、噛合凸部13は、噛合頭部11の上面の噛合凹部12に対応する位置に、上方に向けてドーム状に膨らんで形成されている。噛合凹部12は、噛合相手となる金属エレメント10の噛合凸部13を内部に収容可能な収容空間を備える有底穴の形態を有する。この場合、噛合凹部12の底面は、噛合頭部11の下面に平行な平坦面に形成されている。
また、本実施形態の噛合頭部11は、図1に示したスライドファスナー1でスライダー6を摺動させる際の摺動抵抗を小さく抑えるために、噛合頭部11の下面側先端部(前端部)に形成された先端傾斜部14と、噛合頭部11の上面側に設けられた面取り部15とを有する。
先端傾斜部14は、噛合頭部11の下面から先端面に向けて斜めに傾斜する傾斜面を有する。また、先端傾斜部14は、ファスナーエレメント10の底面視(図3)において、傾斜面の幅寸法が噛合頭部11の先端に向けて漸増するように形成されている。面取り部15は、噛合頭部11の上面と噛合頭部11の先端面及び側面との間の角部を削り取るような形で、噛合頭部11の上面側の外周縁部に設けられている。
上述のような先端傾斜部14及び面取り部15が、金属エレメント10の噛合頭部11に設けられていることにより、スライドファスナー1のスライダー6を摺動させて第1エレメント列7aと第2エレメント列7bを噛合させるときや分離させるときに、スライダー6のエレメント案内路内において第1エレメント列7aのファスナーエレメント10と第2エレメント列7bのファスナーエレメント10が相互にぶつかり合うことや引っ掛かることを生じ難くすることができる。その結果、スライダー6の摺動抵抗が大きくなることを防いで、スライダー6の摺動操作を軽快に行うことができる。
金属エレメント10のテープ挟持部16は、テープ挟持部16の下面(第1面)から切り欠かれた4つの切欠き部21と、4つの切欠き部21にそれぞれ対応して形成される4つの膨出部22と、テープ挟持面19にエレメント厚さ方向に沿って連続して突設される2つの突条部23とを有する。
切欠き部21は、図6に拡大して示すように、テープ挟持部16の下面からエレメント厚さ方向に沿って切り欠かれて形成されている。また、切欠き部21は、テープ挟持部16の下面とテープ挟持面19とに開口している。この場合、切欠き部21は、テープ挟持部16の下面と平行に配される平坦な底面21aと、底面21aから立ち上がるとともに互いに向かい合うように平面状に形成される一対の側壁面21bと、底面21aから立ち上がるとともにテープ挟持面19から最も離れて平面状に形成される奥端面(内側端面)21cとを有する。
この切欠き部21の内部空間は、エレメント厚さ方向に直交する断面が矩形状を呈するように形成されている。この場合、切欠き部21は、一対の側壁面21b間の間隔が、テープ挟持部16の下面から切欠き部21の底面21aに向けて漸するように、一対の側壁面21bがエレメント厚さ方向に対して傾斜して形成されている。
切欠き部21の奥端面21cは、エレメント厚さ方向に沿って形成されており、切欠き部21の奥端面21cと、テープ挟持部16のテープ挟持面19とは略平行に配されている。なお、本発明では、切欠き部21の奥端面21cは、切欠き部21の内部空間におけるエレメント厚さ方向に直交する断面が、切欠き部21の底面21aに向けて減少するように、エレメント厚さ方向に対して傾斜して形成されていても良い。
テープ挟持部16の膨出部22は、切欠き部21の底面21aのエレメント厚さ方向に隣接する位置に、テープ挟持面19からテープ挟持空間20に向けて突出するように形成される。また、膨出部22は、後述するようにエレメント素子30(図12を参照)をプレッシャーパッド43で押さえるときに、プレッシャーパッド43の突状押圧部43cで切欠き部21を形成するとともに形成される。すなわち、膨出部22は、その切欠き部21の形成に伴う塑性流動によって形成される。従って、ファスナーエレメント10においては、1つの切欠き部21に、1つの膨出部22が対応して形成される。
膨出部22は、テープ挟持部16の下面に最も近い位置に形成される平坦な頂端面22aを有する。この膨出部22の頂端面22aは、切欠き部21の底面21aから連続して形成されるとともに、テープ挟持部16の下面と平行に配される。更に、この膨出部22の頂端面22aは、切欠き部21の底面21aと単一の平坦面を形成する。なお、切欠き部21の底面21a及び膨出部22の頂端面22aは、テープ挟持部16の下面に対して、奥端面21cから膨出部22の先端へ向けて下り傾斜して形成されていても良い。また、膨出部22は、エレメント厚さ方向に直交する断面の面積が膨出部22の頂端面22aから離れるにつれて小さくなるような形態を有する。
膨出部22におけるテープ挟持面19からの膨出高さ(突出量)は、膨出部22の頂端面22a及びその近傍となる部分(頂端部)が最も大きくなる。この場合、膨出部22の頂端部におけるテープ挟持面19からの膨出高さは、突条部23の膨出高さよりも大きく設定されている。また、膨出部22のテープ挟持面19に沿った横寸法も、突条部23のテープ挟持面19に沿った横寸法よりも大きく設定されている。
本実施形態の金属エレメント10において、切欠き部21と、その切欠き部21に対応する膨出部22とは、エレメント厚さ方向に沿って配置されている。また、金属エレメント10を下方から見た底面視において、4つの切欠き部21及び膨出部22は、金属エレメント10のテープ挟持部16に、互いに等間隔で離間する位置に設けられている。
テープ挟持部16の突条部23は、テープ挟持部16の上面の位置からテープ挟持部16の下面の位置までのエレメント厚さ方向の全体に、エレメント厚さ方向に沿って形成されている。突条部23のエレメント厚さ方向に直交する断面は、エレメント厚さ方向の全体に亘って同一の形状を有する。本実施形態の場合、突条部23のエレメント厚さ方向に直交する断面は、略三角形状を呈する。このような突条部23がテープ挟持部16に設けられていることにより、ファスナーエレメント10のファスナーテープ3に対する引抜強度や滑り強度を効果的に高めることができる。
上述のような本実施形態のファスナーエレメント10は、以下に説明する製造装置40を用いて製造される。
本実施形態で使用する製造装置40は、横断面が略Y字状を呈する金属製のエレメント用線材(Yバー)50を所定の厚さで切断してエレメント素子30(図12)を形成し、その形成したエレメント素子30に対してエレメント成形部41でプレス成形を行うことによって、噛合頭部11に噛合凹部12及び噛合凸部13が形成されたファスナーエレメント10を製造する製造装置40である。
特に、本実施形態の製造装置40は、エレメント素子30にプレス成形を行うエレメント成形部41に特徴を有する。このエレメント成形部41は、噛合凹部12及び噛合凸部13の成形を行うと同時に、エレメント素子30のテープ挟持部16に切欠き部21と膨出部22とを形成するように構成されている。従って、以下では、製造装置40の構造について説明するものの、製造装置40のエレメント成形部41以外の部分については従来の装置と実質的に同様であるため、エレメント成形部41を中心に製造装置40について説明する。
本実施形態の製造装置40は、エレメント用線材50を所定のピッチで間欠的に供給する図示しない線材供給部と、カッティングダイ46及びカッティングパンチ47により線材50を所定の厚さで切断してエレメント素子30を形成する線材切断部と、切断されたエレメント素子30にプレス成形を行うエレメント成形部41とを有する。
更に、本実施形態の製造装置40には、エレメント成形部41でプレス成形されて製造されたファスナーエレメント10を押圧により塑性変形させることによってファスナーテープ3に順番に取着するエレメント取付部48(加締めパンチ48a)と、ファスナーテープ3に取着されたファスナーエレメント10に面取り加工を行う面取り加工部49(面取りパンチ49a)とが更に設けられている。
この場合、本実施形態の線材供給部、カッティングダイ46、及びカッティングパンチ47は、前述した特許文献2や特許文献3に記載されている線材供給部(線材フィードローラや供給ユニット部とも称する)、カッティングダイ、及びカッティングパンチと実質的に同様に形成されている。また、本実施形態の製造装置40における各部位の作動機構も、前述した特許文献2や特許文献3に記載されている作動機構と実質的に同様に形成されている。
ここで、カッティングダイ46及びカッティングパンチ47について簡単に説明すると、本実施形態の製造装置40において、カッティングダイ46とエレメント成形部41の後述するフォーミングダイ42とは、カッティングパンチ47に対して前進と後退を交互に行うように、図示しない駆動機構によって前後方向に直線的に往復動可能に設けられている。
この場合、カッティングダイ46の上面は、カッティングパンチ47が摺接する摺接面として形成されている。カッティングダイ46の幅方向中央部には、カッティングダイ46の摺接面(上面)に開口し、カッティングダイ46を上下方向に貫通する線材案内孔46aが設けられている。カッティングダイ46の線材案内孔46aは、エレメント用線材50の横断面に対応する形状で上下方向に形成されており、この線材案内孔46aに、線材供給部から供給されるエレメント用線材50が下方から導入される。
カッティングダイ46の上面には、カッティングパンチ47が製造装置40の架台に不動に固定されている。このため、カッティングダイ46及びフォーミングダイ42が、上述のように図示しない駆動機構によって前後方向に往復動することにより、固定されたカッティングパンチ47は、カッティングダイ46及びフォーミングダイ42に対し、カッティングダイ46の上面に摺接しながら相対的に前進と後退を交互に行うことができる。
上述のようなカッティングダイ46及びカッティングパンチ47を有することにより、後述するように、カッティングダイ46の上面から突出させたエレメント用線材50の一部(突出部分)を、相対的に前進するカッティングパンチ47によって切断することができ、それによって、図12に示すエレメント素子30が形成される。更に、その形成されたエレメント素子30をカッティングパンチ47で相対的に前進させることにより、エレメント素子30を、カッティングダイ46の前方に位置するエレメント成形部41のフォーミングダイ42に円滑に送ることができる。
本実施形態のエレメント成形部41は、カッティングパンチ47で送られるエレメント素子30を載置して下方から支持するフォーミングダイ42と、エレメント素子30をフォーミングダイ42に向けて押さえ付けるプレッシャーパッド43と、フォーミングダイ42及びプレッシャーパッド43間に保持されるエレメント素子30にプレス成形を行うフォーミングパンチ44とを有する。
フォーミングダイ42は、エレメント素子30を載置する載置部42aを有する。この載置部42aは、フォーミングダイ42の上面よりも下方の位置に配される。また、フォーミングダイ42は、フォーミングパンチ44と協働してエレメント素子30の後述する仮噛合頭部31をプレス加工することにより、ファスナーエレメント10の噛合頭部11を成形可能な所定の形状を備える。
フォーミングパンチ44は、エレメント素子30が載置されるフォーミングダイ42の上方に、図示しないパンチ保持部に固定されている。また、フォーミングパンチ44は、パンチ保持部とともにフォーミングダイ42に対して下降と上昇を交互に行うように、図示しない駆動機構によって上下方向に往復動可能に設けられている。
このフォーミングパンチ44の下端部には、エレメント素子30(ファスナーエレメント10)の第1面に当接する平坦な当接面と、当接面から垂設される凹部形成押圧部44aとが設けられている。この凹部形成押圧部44aは、ファスナーエレメント10の噛合凹部12に対応する形状を有する。
プレッシャーパッド43は、エレメント素子30が載置されるフォーミングダイ42の上方に配されるとともに、パンチ保持部に上下動自在に保持されている。更に、プレッシャーパッド43は、図示しないバネ部材によって下方に向けて付勢されている。
このプレッシャーパッド43の下端部には、図8に示すように、フォーミングダイ42に載置されたエレメント素子30のテープ挟持部16を先端面で押さえ付ける素子固定部43aと、素子固定部43aの先端面から垂設され、テープ挟持部16の第1脚部18a及び第2脚部18b間に挿入される挿入部43bと、挿入部43bの基端部に突設される4つの突状押圧部43cとを有する。
この場合、突状押圧部43cは、挿入部43bの基端部における外周側面から、挿入部43bの垂設方向に対して直交する方向に突設されている。また、突状押圧部43cは、挿入部43bの垂設方向に対して直交する断面の面積が、素子固定部43aの先端面から離れるにつれて減少するように、その側壁面が挿入部43bの垂設方向に対して斜めに傾斜した形態を有する。なお本実施形態では、プレッシャーパッド43に設ける突状押圧部43cの大きさや形状を変更することによって、ファスナーエレメント10に設ける切欠き部21及び膨出部22の大きさや形状を変えることが可能である。
このようなプレッシャーパッド43は、フォーミングダイ42に載置されたエレメント素子30に当接するときに、先ずプレッシャーパッド43の挿入部43bがエレメント素子30の第1脚部18a及び第2脚部18b間に挿入される。この場合、エレメント素子30の第1脚部18a及び第2脚部18bに対するプレッシャーパッド43の挿入部43bの位置を図3に仮想線で表すように、プレッシャーパッド43の挿入部43bと、エレメント素子30の第1脚部18a及び第2脚部18bとの間には小さな隙間が設けられる。
また、プレッシャーパッド43の挿入部43bが上述のように挿入された後、プレッシャーパッド43が更に下降することによって、プレッシャーパッド43の素子固定部43aが、フォーミングダイ42に載置されたエレメント素子30を上方から押さえるとともに、プレッシャーパッド43の各突状押圧部43cが、エレメント素子30のテープ挟持部16に後述するようなプレス加工を行うことができる。
本実施形態の製造装置40におけるエレメント取付部48及び面取り加工部49は、特許文献3に記載されているエレメント取付部(加締め部とも称する)及び面取り加工部と実質的に同様に形成されている。
簡単に説明すると、本実施形態のエレメント取付部48は、ファスナーエレメント10の第1脚部18a及び第2脚部18bを押圧してファスナーテープ3に向けて塑性変形させる左右一対の加締めパンチ48aを有する。面取り加工部49は、左右の加締めパンチ48aよりも上方に配される左右一対の面取りパンチ49aを有する。この面取り加工部49は、ファスナーテープ3に取り付けられたファスナーエレメント10のテープ挟持部16を面取りパンチ49aで左右側方から押圧することにより、テープ挟持部16の稜線部に面取り加工を行うことができる。
次に、上述した製造装置40を用いて、Y字状のエレメント用線材50から、図2〜図5に示したファスナーエレメント10を順次製造し、更に、製造されたファスナーエレメント10をファスナーテープ3に取り付ける方法について説明する。
先ず、ファスナーエレメント10を製造するために、準備工程として、エレメント用線材(Yバー)50を用意する。本実施形態で用いるエレメント用線材50は、円形断面を有する長尺の金属線材を複数の圧延ロールに通して、例えば図12に示すエレメント素子30と同じ横断面を呈するように成形することによって形成される。
本実施形態の製造方法では、先ず、カッティングダイ46の下方に配される図示しない線材供給部からカッティングダイ46にエレメント用線材50を所定のピッチで間欠的に供給する。これにより、エレメント用線材50が、図9に示したように、カッティングダイ46の線材案内孔46aを通り、更に、カッティングダイ46の上面(摺接面)から、ファスナーエレメント10の厚さ分だけ上方に突出させることができる。このとき、カッティングダイ46は、カッティングパンチ47に対して、最も前進した位置で停止している。
なお、本実施形態の製造装置40では、エレメント用線材50からファスナーエレメント10を次々に製造しながら、製造されたファスナーエレメント10を塑性変形させてファスナーテープ3に順番に取り付ける。このため、図9に示したように、カッティングダイ46の上面(摺接面)からエレメント用線材50を所定の厚さで突出させた状態においては、同エレメント用線材50から1つ先に製造されたファスナーエレメント10が、加締めパンチ48aによってファスナーテープ3に既に取り付けられている。
カッティングダイ46の摺接面上に線材50を突出させた後、カッティングダイ46を線材50とともに駆動機構によって後退させる。これにより、カッティングパンチ47が、カッティングダイ46に対して相対的に前方に移動する。このため、切断手段であるカッティングパンチ47とカッティングダイ46とによって、エレメント用線材50を、摺接面上に突出した所定の厚さ(突出量)で切断する。その結果、図12に示したような一定の厚さを有するエレメント素子30が形成される。
この場合、エレメント素子30は、第1面(下面)及び第2面(上面)が平坦面となる仮噛合頭部31と、仮噛合頭部31から延出するテープ挟持部16とを有する。このエレメント素子30におけるテープ挟持部16のテープ挟持面19には、切欠き部21及び膨出部22が形成されていないが、エレメント厚さ方向に沿った突条部23が既に形成されている。エレメント素子30の突条部23は、上述した準備工程で線材50から圧延によって略Y字状のエレメント用線材50を作製するときに、エレメント用線材50に形成される。
エレメント用線材50から切り出されたエレメント素子30は、カッティングダイ46が更に後退することによって、図10に示したように、カッティングパンチ47に保持されながら相対的に前進し、カッティングダイ46の前方に配されたフォーミングダイ42の位置まで誘導される。
そして、カッティングダイ46が往復動の後端位置まで移動すると、フォーミングダイ42の前端部まで前進したエレメント素子30は、カッティングパンチ47から離れてフォーミングダイ42の載置部42aに落下する。これにより、エレメント素子30がフォーミングダイ42の載置部42aに所定の向きで載置される。このとき、フォーミングダイ42の載置部42aの上面は、ファスナーエレメント10の噛合頭部11に形成される噛合凸部13及び面取り部15に対応する面形状に形成されている。
続いて、フォーミングダイ42の上方に待機していたフォーミングパンチ44とプレッシャーパッド43とを、図11に示したように、フォーミングダイ42に載置されたエレメント素子30に向けて一緒に下降させる。これにより、先ず、図8に示したプレッシャーパッド43の挿入部43bを、エレメント素子30の第1脚部18a及び第2脚部18b間に挿入し、更に、プレッシャーパッド43の4つの突状押圧部43cによってエレメント素子30のテープ挟持部16に上方から押圧するプレス成形を行う。
このとき、プレッシャーパッド43の挿入部43bは、エレメント素子30に対して、上述したように、テープ挟持部16のテープ挟持面19から離れる位置に挿入され、プレッシャーパッド43の挿入部43bとテープ挟持部16のテープ挟持面19との間には小さな間隙が形成される。
続いて、プレッシャーパッド43に設けられた4つの突状押圧部43cが、エレメント素子30のテープ挟持部16の第1面に当接し、更にエレメント厚さ方向に沿って所定の深さまで下降する。これによって、エレメント素子30のテープ挟持部16を局部的に押圧し、そのテープ挟持部16に、4つの切欠き部21を、第1面からエレメント厚さ方向に沿って所定の寸法でまっすぐに形成する。
また、プレッシャーパッド43の突状押圧部43cでエレメント素子30のテープ挟持部16に切欠き部21を形成すると同時に、切欠き部21の形成領域にある金属部分が塑性流動することにより、切欠き部21の底面21aに対してエレメント厚さ方向に隣接する部位が、テープ挟持面19からテープ挟持空間20に向けて膨出する。それにより、それぞれの切欠き部21に対応する4つの膨出部22が形成される。
従って、本実施形態では、切り出されたエレメント素子30のテープ挟持部16に、プレッシャーパッド43の突状押圧部43cでエレメント素子30の上方からエレメント厚さ方向に沿ってプレス加工を行うことにより、そのテープ挟持部16に、4つの切欠き部21と4つの膨出部22とを容易に且つ安定して形成することができる。
そして、プレッシャーパッド43が所定の深さまで下降を続けて、プレッシャーパッド43の素子固定部43a(先端面)がエレメント素子30のテープ挟持部16の第1面に当接する。これにより、エレメント素子30の切欠き部21及び膨出部22が形成されたテープ挟持部16を、プレッシャーパッド43とフォーミングダイ42との間に挟み込んで固定することができる。
また、上述のようにプレッシャーパッド43でエレメント素子30を押さえると同時に、フォーミングパンチ44を下降させることによって、エレメント素子30を上方から押圧するプレス成形を行う。このようなプレス成形は、山出し成形と呼ばれることもある。このフォーミングパンチ44によるプレス成形をエレメント素子30の仮噛合頭部31に行うことによって、ファスナーエレメント10の上述した噛合凹部12、噛合凸部13、先端傾斜部14、及び面取り部15を安定して形成できる。
上述のようなカッティングダイ46及びカッティングパンチ47による線材50の切断加工と、プレッシャーパッド43及びフォーミングパンチ44によるプレス成形とは、線材供給部から間欠的に供給される線材50の供給タイミングに合わせて行われる。それにより、長尺のY字状線材50から本実施形態の複数のファスナーエレメント10を連続的に製造することができる。
このようにY字状線材50から本実施形態のファスナーエレメント10を製造することにより、例えば同じ形状のファスナーエレメント10を平板状の金属製板材から打ち抜いて製造する場合に比べて、生産効率を高めるとともに製造コストを低減することができる。
更に、本実施形態の製造装置40では、上述のようにファスナーエレメント10を製造するとともに、その製造されたファスナーエレメント10をファスナーテープ3に順番に取り付けることができる。この場合、ファスナーテープ3は、不動に固定されているカッティングパンチ47から一定の距離で離れた位置において、図示しないテープ搬送部によって、所定のタイミングで間欠的に所定の長さで引き上げられる。
上述したように、プレッシャーパッド43及びフォーミングパンチ44によるプレス成形は、カッティングダイ46が往復動の後端位置(又はその近傍の位置)で停止しているときに行われる。このため、プレス成形により製造されたファスナーエレメント10は、先ず、カッティングダイ46がフォーミングダイ42とともに前進することにより、フォーミングダイ42に載置された状態でファスナーテープ3に近付く。このとき、カッティングダイ46の前進に併せて、エレメント取付部48の一対の加締めパンチ48aが動き出して、ファスナーエレメント10の第1脚部18a及び第2脚部18bを外側から挟持する。
更にカッティングダイ46が往復動の前端位置に移動することにより、ファスナーエレメント10の第1脚部18a及び第2脚部18b間に、ファスナーテープ3が挿入される。その後、一対の加締めパンチ48aでファスナーエレメント10の第1脚部18a及び第2脚部18bを、両者が近づくように外側から押圧して塑性変形させる(加締める)。これによって、カッティングダイ46の前端位置において、ファスナーエレメント10が、ファスナーテープ3の所定の位置に取り付けられる(植え付けられる)。
また、上述のようにカッティングダイ46が前端位置に移動して、ファスナーエレメント10がファスナーテープ3に取り付けられる間に、図示しない線材供給部からエレメント用線材50が供給される。それによって、カッティングダイ46の摺接面上に、エレメント用線材50をファスナーエレメント10の厚さ分だけ上方に突出させる(すなわち、図9の状態に戻る)。
そして、上述したような一連の動作が連続的に繰り返し行われることにより、複数のファスナーエレメント10が、ファスナーテープ3のテープ側縁部に、テープ長さ方向に沿って所定の取付ピッチで取り付けられる。それによって、スライドファスナー1用のファスナーストリンガーが製造される。
また本実施形態の製造装置40では、図7に示したように、面取り加工部49の一対の面取りパンチ49aが、エレメント取付部48の加締めパンチ48aの上方に配されている。このような一対の面取りパンチ49aが作動することにより、ファスナーテープ3に既に植え付けられた1つ先行するファスナーエレメント10に面取り加工を行うことが可能である。
なお、上述した本実施形態の製造装置40では、エレメント素子30にプレッシャーパッド43及びフォーミングパンチ44によるプレス成形を行って、ファスナーエレメント10を製造し、その後連続して、製造したファスナーエレメント10をファスナーテープ3に取り付ける構造を有する。しかし、本発明では、例えばプレス成形によってファスナーエレメント10を製造した後、その製造したファスナーエレメント10を、ファスナーテープ3に取り付けずに回収することが可能である。更に、その回収した複数のファスナーエレメント10にバレル研磨などの研磨工程を行うことなども可能である。
上述のようにして製造される本実施形態のファスナーエレメント10には、テープ挟持部16に、エレメント厚さ方向に切り欠かれた複数の切欠き部21が形成されている。更に、切欠き部21の形成に伴ってファスナーエレメント10の金属材料が流動的に塑性変形することにより、テープ挟持面19からテープ挟持空間20に向けて大きな膨出量で膨出する膨出部22が形成されている。特に本実施形態の膨出部22は、テープ挟持部16のテープ挟持面19から、エレメント厚さ方向に直交する方向に、突条部23よりも大きく膨出する形態を有する。
従って、本実施形態のファスナーエレメント10がファスナーテープ3に取り付けられることによって、テープ挟持部16に設けた膨出部22が、ファスナーテープ3のテープ側縁部(特に芯紐部3a)に局部的に強く押し付けられる(深く食い込む)。それとともに、テープ挟持部16に設けた切欠き部21内に、ファスナーテープ3を食い込ませる(進入させる)ことができる。それによって、ファスナーテープ3に対するファスナーエレメント10の滑り強度や引抜強度を効果的に増大させることができる。
また、本実施形態のファスナーエレメント10の膨出部22は、テープ挟持面19から突条部23よりも大きく膨出して形成されている。このため、本実施形態のファスナーエレメント10に、例えばファスナーテープ3に取り付ける前に研磨工程が行われる場合でも、その研磨工程後のファスナーエレメント10のテープ挟持部16に、膨出部22をテープ挟持面19から膨出した形態で安定して残すことができる。
なお、本発明において、ファスナーエレメント10のテープ挟持部16に設ける切欠き部21及び膨出部22の大きさ、配設位置、及び配設個数などについては、製造装置40のプレッシャーパッド43に設ける突状押圧部43cの形状、位置、個数などを変えることによって、任意に変更することができる。
また、上述した実施形態のファスナーエレメント10には、テープ挟持部16の第1面(下面)から形成された切欠き部21と、その切欠き部21に対応する膨出部22とが形成されている。しかし本発明では、例えば製造装置40のフォーミングダイ42の載置部42aに、上述した実施形態のプレッシャーパッド43に設けた挿入部43b及び突状押圧部43cと同様の挿入部及び突状押圧部を設けることも可能である。それにより、テープ挟持部16に、第1面(下面)から切り欠かれた切欠き部21とそれに対応する膨出部22が形成されるとともに(又は形成される代わりに)、第1面とは反対の第2面(上面)から切り欠かれた切欠き部とそれに対応する膨出部とが形成されたファスナーエレメントを製造することが可能である。
1 スライドファスナー
2a 第1ファスナーストリンガー
2b 第2ファスナーストリンガー
3 ファスナーテープ
3a 芯紐部
4 第1止具
5 第2止具
6 スライダー
7 エレメント列
7a 第1エレメント列
7b 第2エレメント列
10 金属製のファスナーエレメント(金属エレメント)
11 噛合頭部
12 噛合凹部
13 噛合凸部
14 先端傾斜部
15 面取り部
16 テープ挟持部
17 股部
18a 第1脚部
18b 第2脚部
19 テープ挟持面
20 挟持空間
21 切欠き部
21a 底面
21b 側壁面
21c 奥端面(内側端面)
22 膨出部
22a 頂端面
23 突条部
30 エレメント素子
31 仮噛合頭部
40 製造装置
41 エレメント成形部
42 フォーミングダイ
42a 載置部
43 プレッシャーパッド
43a 素子固定部
43b 挿入部
43c 突状押圧部
44 フォーミングパンチ
44a 凹部形成押圧部
46 カッティングダイ
46a 線材案内孔
47 カッティングパンチ
48 エレメント取付部
48a 加締めパンチ
49 面取り加工部
49a 面取りパンチ
50 線材(Yバー)

Claims (10)

  1. エレメント厚さ方向の一方に向く第1面及び他方に向く第2面を備えた噛合頭部(11)と、前記噛合頭部(11)からエレメント長さ方向に向けて延出するテープ挟持部(16)とを有し、前記噛合頭部(11)の前記第1面に噛合凹部(12)が凹設され、前記噛合頭部(11)の前記第2面に噛合凸部(13)が突設され、前記テープ挟持部(16)は、前記噛合頭部(11)から延びる股部(17)と、前記股部(17)から2つに分かれて前記エレメント長さ方向に更に延びる一対の第1脚部(18a)及び第2脚部(18b) とを備え、前記第1脚部(18a)と前記第2脚部(18b) とはエレメント幅方向に開き、前記エレメント幅方向は、前記エレメント長さ方向に直交する方向であり、前記エレメント厚さ方向は、前記エレメント長さ方向と前記エレメント幅方向とに直交する方向であり、前記第1脚部(18a) から前記股部(17)を介して前記第2脚部(18b) にかけてテープ挟持面(19)が連続して形成されるスライドファスナー(1) 用の金属製ファスナーエレメント(10)であって、
    前記テープ挟持部(16)は、前記テープ挟持部(16)における前記エレメント厚さ方向の一方に向く第1面及び他方に向く第2面の少なくとも一面から前記エレメント厚さ方向に沿って凹設され、前記テープ挟持面(19)に開口する少なくとも1つの切欠き部(21)と、前記切欠き部(21)の底面(21a) の前記エレメント厚さ方向に隣接して前記テープ挟持面(19)から膨出する膨出部(22)とを有し、
    前記切欠き部(21)の前記底面(21a) は、前記テープ挟持部(16)における前記第1面及び前記第2面の少なくとも一面から前記エレメント厚さ方向に離れた位置に、前記エレメント厚さ方向に向いて配される
    ことを特徴とするファスナーエレメント。
  2. 前記切欠き部(21)の前記底面(21a) と前記膨出部(22)の頂端面(22a)とが、連続する単一面に形成されてなる請求項1記載のファスナーエレメント。
  3. 前記切欠き部(21)は、前記底面(21a) から立ち上がるとともに互いに向かい合うように平面状に形成される一対の側壁面(21b)と、前記底面(21a) から立ち上がるとともに前記テープ挟持面(19)から最も離れて平面状に形成される奥端面(21c) とを有し、
    前記切欠き部(21)は、一対の前記側壁面(21b) の間隔が前記底面(21a) に向けて漸減するように、一対の前記側壁面(21b) が前記エレメント厚さ方向に対して傾斜するテーパ状に形成されてなる請求項1又は2記載のファスナーエレメント。
  4. 数の前記切欠き部(21)と複数の前記膨出部(22)とが、前記エレメント幅方向の中心面を基準に対称的に形成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のファスナーエレメント。
  5. 前記テープ挟持部(16)は、前記テープ挟持面(19)に前記エレメント厚さ方向に沿って連続して突設される突条部(23)を有してなる請求項1〜4のいずれかに記載のファスナーエレメント。
  6. 前記切欠き部(21)は、前記テープ挟持部(16)の前記第1面から凹設されてなる請求項1〜5のいずれかに記載のファスナーエレメント。
  7. 横断面が略Y字状を呈するエレメント用線材(50)を長さ方向に所定のピッチで間欠的に供給する線材供給部と、前記エレメント用線材(50)を所定の厚さで切断して、仮噛合頭部(31)と前記仮噛合頭部(31)からエレメント長さ方向に向けて延出するテープ挟持部(16)とを有するエレメント素子(30)を形成するカッティングパンチ(47)と、前記エレメント素子(30)の前記仮噛合頭部(31)にプレス成形を行って、前記仮噛合頭部(31)のエレメント厚さ方向の一方に向く第1面に噛合凹部(12)を成形するとともに前記仮噛合頭部(31)のエレメント厚さ方向の他方に向く第2面に噛合凸部(13)を成形するエレメント成形部(41)とを有し、
    前記仮噛合頭部(31)に前記エレメント成形部(41)で前記プレス成形を行うことにより形成される噛合頭部(11)と、前記テープ挟持部(16)とを有し、前記噛合頭部(11)のエレメント厚さ方向の一方に向く第1面に噛合凹部(12)が凹設され、前記噛合頭部(11)のエレメント厚さ方向の他方に向く第2面に噛合凸部(13)が突設され、前記テープ挟持部(16)は、前記噛合頭部(11)から延びる股部(17)と、前記股部(17)から2つに分かれて前記エレメント長さ方向に更に延びる一対の第1脚部(18a)及び第2脚部(18b) とを備え、前記第1脚部(18a)と前記第2脚部(18b) とはエレメント幅方向に開き、前記エレメント幅方向は、前記エレメント長さ方向に直交する方向であり、前記エレメント厚さ方向は、前記エレメント長さ方向と前記エレメント幅方向とに直交する方向であり、前記第1脚部(18a) から前記股部(17)を介して前記第2脚部(18b) にかけてテープ挟持面(19)が連続して形成されるファスナーエレメントの製造装置(40)であって、
    前記エレメント成形部(41)は、前記エレメント素子(30)の前記テープ挟持部(16)を前記テープ挟持部(16)の前記エレメント厚さ方向の一方に向く第1面から前記エレメント厚さ方向に沿って局部的に押圧して塑性変形させることにより、前記テープ挟持部(16)の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に沿って凹設され、前記テープ挟持面(19)に開口する少なくとも1つの切欠き部(21)と、前記テープ挟持部(16)の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に離れた位置に、前記エレメント厚さ方向に向いて配される前記切欠き部(21)の底面(21a)と、前記切欠き部(21)の形成に伴う塑性流動により前記切欠き部(21)の前記底面(21a) に隣接して前記テープ挟持面(19)から膨出する膨出部(22)とを形成する突状押圧部(43c) を有してなる、
    ことを特徴とするファスナーエレメントの製造装置。
  8. 前記エレメント成形部(41)は、前記エレメント素子(30)を載置するフォーミングダイ(42)と、前記フォーミングダイ(42)に対して昇降可能に配され、前記エレメント素子(30)の前記テープ挟持部(16)を前記フォーミングダイ(42)に向けて押さえ付けるプレッシャーパッド(43)と、前記フォーミングダイ(42)に対して昇降可能に配され、前記フォーミングダイ(42)及び前記プレッシャーパッド(43)間に保持される前記エレメント素子(30)の前記仮噛合頭部(31)に前記プレス成形を行うフォーミングパンチ(44)とを有し、
    前記プレッシャーパッド(43)は、前記エレメント素子(30)の前記テープ挟持部(16)を先端面で押さえ付ける素子固定部(43a) と、前記素子固定部(43a) の先端面から前記プレッシャーパッド(43)の下降方向に突出して設けられ、前記テープ挟持部(16)の前記第1脚部(18a) 及び前記第2脚部(18b) 間に挿入される挿入部(43b) とを備え、
    前記突状押圧部(43c) は、前記プレッシャーパッド(43)における前記挿入部(43b) の基端部に、前記挿入部(43b) の外周側面から突設されてなる、
    請求項7記載の製造装置。
  9. 前記プレッシャーパッド(43)の前記突状押圧部(43c) は、前記プレッシャーパッド(43)の下降方向に対して直交する断面の面積が、前記素子固定部(43a) の先端面から離れるにつれて減少する形態を有してなる請求項8記載の製造装置。
  10. 横断面が略Y字状を呈するエレメント用線材(50)を所定の厚さで切断して、仮噛合頭部(31)と前記仮噛合頭部(31)からエレメント長さ方向に向けて延出するテープ挟持部(16)とを有するエレメント素子(30)を形成すること、及び、前記エレメント素子(30)の前記仮噛合頭部(31)にプレス成形を行って前記仮噛合頭部(31)のエレメント厚さ方向の一方に向く第1面に噛合凹部(12)を成形するとともに前記仮噛合頭部(31)の前記エレメント厚さ方向の他方に向く第2面に噛合凸部(13)を成形して噛合頭部(11)を形成することを含み、
    前記噛合頭部(11)と前記テープ挟持部(16)とを有し、前記テープ挟持部(16)は、前記噛合頭部(11)から延びる股部(17)と、前記股部(17)から2つに分かれて前記エレメント長さ方向に更に延びる一対の第1脚部(18a)及び第2脚部(18b) とを備え、前記第1脚部(18a)と前記第2脚部(18b) とはエレメント幅方向に開き、前記エレメント幅方向は、前記エレメント長さ方向に直交する方向であり、前記エレメント厚さ方向は、前記エレメント長さ方向と前記エレメント幅方向とに直交する方向であり、前記第1脚部(18a) から前記股部(17)を介して前記第2脚部(18b) にかけてテープ挟持面(19)が連続して形成されるファスナーエレメントの製造方法において、
    前記仮噛合頭部(31)の前記プレス成形において前記エレメント素子(30)の前記テープ挟持部(16)を押さえるときに、前記エレメント素子(30)の前記テープ挟持部(16)を前記テープ挟持部(16)の前記エレメント厚さ方向の一方に向く第1面からエレメント厚さ方向に沿って局部的に押圧して塑性変形させることにより、前記テープ挟持部(16) の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に沿って凹設され、前記テープ挟持面(19)に開口する少なくとも1つの切欠き部(21)と、前記テープ挟持部(16)の前記第1面から前記エレメント厚さ方向に離れた位置に、前記エレメント厚さ方向に向いて配される前記切欠き部(21)の底面(21a)とを形成すると同時に、前記切欠き部(21)の形成に伴う塑性流動により前記切欠き部(21)の前記底面(21a) に隣接して前記テープ挟持面(19)から膨出する膨出部(22)を形成すること
    を含んでなることを特徴とするファスナーエレメントの製造方法。
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