JP6826508B2 - 太陽光発電パネルの設置構造、太陽光発電パネルの設置方法及び太陽光発電施設 - Google Patents

太陽光発電パネルの設置構造、太陽光発電パネルの設置方法及び太陽光発電施設 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電パネルの設置構造、太陽光発電パネルの設置方法及び太陽光発電施設に関する。
近年、大規模な太陽光発電施設が設置されている。このような大規模施設は、複数の太陽光発電パネルを設置するため、広い平地を要する。しかし、大規模な太陽光発電施設の増加に伴い、そのような広い平地の確保が難しくなっている。そこで、太陽光発電パネルを平地ではなく、傾斜地に設置する事例が増加しつつある。特許文献1〜8には、傾斜地へ太陽光発電パネルを設置する技術が開示されている。
特許第5844112号 特開2014−169530号公報 特開2014−95283号公報 特開2015−201998号公報 特開2016−34200号公報 特開2015−127501号公報 特開2011−168959号公報 特開2011−196016号公報
大規模な太陽光発電施設を設置するために、傾斜地を掘削することにより平坦地を確保することがある。しかし、傾斜地を平坦地に造成する工事は、大規模になりやすく環境面やコスト面で負担が大きくなる傾向にある。
そこで、本発明は、太陽光発電パネルを容易に設置し得る、太陽光発電パネルの設置構造、太陽光発電パネルの設置方法及び太陽光発電施設を提供する。
本発明の一形態は、第1造成斜面と、第1造成斜面の上方に設けられた第2造成斜面と、第1造成斜面と第2造成斜面との間に形成された造成平坦面と、を有する階段状の地形に太陽光発電パネルを設置する構造であって、第1造成斜面上に配置されて第1法面を形成する第1ブロックと、第2造成斜面上に配置されて第2法面を形成する第2ブロックと、太陽光発電パネルを支持する架台と、を備え、架台は、第1ブロックに固定される第1固定部と、第2ブロックに固定される第2固定部と、第1固定部と第2固定部とを連結する本体部と、を有し、造成平坦面を跨ぐように第1ブロックと第2ブロックとの間に掛け渡される。
この構造では、太陽光発電パネルを支持する架台が第1法面を構成する第1ブロックに固定されると共に、第2法面を構成する第2ブロックに固定される。このような構造によれば、架台は造成平坦面を跨ぐように配置されるので、太陽光発電パネルも造成平坦面上に配置される。造成平坦面は、第1法面と第2法面との間に設けられた面であるから、太陽光発電パネルも第1法面と第2法面との間に配置されることになる。このような構造によれば、複数の太陽光発電パネルを設置するためには、第1法面、第2法面及び造成平坦面を造成する工事を行えば足り、傾斜地を造成して広大な平坦面を確保する工事と比較して事前工事の負荷を大幅に低減することが可能である。さらに、この構成によれば、架台の基礎となる構造物と、第1法面及び第2法面を覆う構造物とが共通化される。つまり、第1ブロック及び第2ブロックを配置することにより、架台の基礎が構築されるので、太陽光発電パネルを設置するための基礎を構築する工程を省略することが可能になる。従って、太陽光発電パネルを配置するための事前工事の負荷が大幅に低減されると共に、太陽光発電パネルを設置するための基礎工事の一部が省略されるので、太陽光発電パネルを容易に設置することができる。
一形態において、第1固定部は、第1法面を構成する複数の第1ブロックのうち最上段に配置された第1ブロックに固定され、第2固定部は、第2法面を構成する複数の第2ブロックのうち最下段に配置された第2ブロックに固定されてもよい。この構成によれば、太陽光発電パネルに作用する風荷重に対して十分な抵抗力を発揮することができる。
一形態において、第1固定部は、一端が本体部に固定されると共に他端が第1ブロックに埋め込まれる第1脚部であり、第2固定部は、一端が本体部に固定されると共に他端が第2ブロックに埋め込まれて、第1脚部よりも長い第2脚部であり、本体部は、造成平坦面に対して傾いていてもよい。太陽光発電パネルの発電効率は、パネルへの太陽光の入射角度に関係する。この構造によれば、第1脚部の長さと第2脚部の長さとを所定の関係に調整することが可能になる。従って、太陽光発電パネルを所望の発電効率を得ることが可能な角度に設置することができる。
一形態において、本体部は、太陽光発電パネルの一辺を直接に支持する支持部を有し、造成平坦面に対して略平行に延びてもよい。この構成によれば、太陽光発電パネルを所望の傾きに設置することが可能になる。従って、太陽光発電パネルを所望の発電効率を得ることが可能な角度に設置することができる。
本発明の別の形態である太陽光発電パネルの設置方法は、第1造成斜面と、第1造成斜面の上方に設けられた第2造成斜面と、第1造成斜面と第2造成斜面との間に形成された造成平坦面と、を有する階段状の地形において、第1造成斜面に第1ブロックを配置して第1法面を形成すると共に第2造成斜面に第2ブロックを配置して第2法面を形成する工程と、第1ブロックに固定される第1固定部と、第2ブロックに固定される第2固定部と、第1固定部と第2固定部とを連結する本体部と、を有する架台を第1ブロック及び第2ブロックに対して固定する工程と、架台に太陽光発電パネルを設置する工程と、有する。
この方法によれば、太陽光発電パネルを配置するための事前工事の負荷が大幅に低減されると共に、太陽光発電パネルを設置するための基礎工事の一部が省略されるので、太陽光発電パネルを容易に設置することができる。
本発明のさらに別の形態である太陽光発電施設は、第1造成斜面と、第1造成斜面の上方に設けられた第2造成斜面と、第1造成斜面と第2造成斜面との間に形成された造成平坦面と、を有する階段状の地形に設けられる太陽光発電施設であって、太陽光発電パネルと、上記の太陽光発電パネルの設置構造と、を備える。
この施設によれば、太陽光発電パネルが上記の設置構造によって階段状の地形に配置される。従って、太陽光発電パネルを配置するための事前工事の負荷が大幅に低減されると共に、太陽光発電パネルを設置するための基礎工事の一部が省略されるので、太陽光発電パネルを容易に設置することができる。
本発明によれば、太陽光発電パネルを容易に設置し得る太陽光発電パネルの設置構造、太陽光発電パネルの設置方法及び太陽光発電施設が提供される。
図1は、実施形態に係る太陽光発電施設を説明するための斜視図である。 図2は、図1に示す太陽光発電施設の側面図である。 図3は、図2に示すパネルユニットを示す側面図である。 図4は、太陽光発電施設を設置する方法の主な工程を示す図である。 図5は、太陽光発電施設を設置する方法の主な工程を示す図である。 図6は、太陽光発電施設を設置する方法の主な工程を示す図である。 図7は比較例に係る太陽光発電施設を説明するための側面図である。 図8は実施形態に係る太陽光発電施設を説明するための側面図である。 図9は、変形例1に係る太陽光発電施設を示す斜視図である。 図10は、変形例1に係る太陽光発電施設の法面パネルユニットを示す側面図である。 図11の(a)部は変形例2に係る太陽光発電施設を示す側面図であり、図11の(b)部は変形例3に係る太陽光発電施設を示す側面図であり、図11の(c)部は変形例4に係る太陽光発電施設を示す側面図である。 図12は変形例5に係る太陽光発電施設を示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る太陽光発電施設1は、階段状地形100に設置される。階段状地形100は、地山の傾斜面を造成した階段状の土地である。階段状地形100は、複数の法面P1〜P4(第1法面、第2法面)と複数の平坦面F1〜F4(造成平坦面)とを有する。法面P1〜P4及び平坦面F1〜F4は、斜め方向D1に沿って交互に設けられる。
法面P1〜P4は、複数のポケット付きブロック10(複数の第1ブロック、複数の第2ブロック)により構成された擁壁面である。法面P1は、例えば水平方向D2に対して60度傾いている。法面P1の鉛直方向(高さ方向D3)の長さ(高さL2)は、5メートル未満であり、一例として4メートルである。ポケット付きブロック10は、斜面B1〜B4(第1造成斜面、第2造成斜面)を保護する擁壁ブロックであり、斜面B1〜B4上に二次元状に配置される。つまり、ポケット付きブロック10は、高さ方向D3に沿って積み上げられると共に、斜面B1〜B4の延在方向D4に沿って並置される。ポケット付きブロック10は、後述するパネルユニット20を固定するためのポケット11(図3参照)を有する。
平坦面F2〜F4は、法面P1〜P4の間に設けられる。例えば、平坦面F2は、法面P1と法面P2との間に設けられる。平坦面F1〜F4は、水平面に対して実質的に平行であるが、雨水の排水が可能な程度のわずかな傾きを有してもよい。例えば、平坦面F2の幅L1は、設置される太陽光発電パネルの寸法や、設置後のメンテナンスのための通路の確保などを考慮して適宜設定してよい。なお、平坦面F2の幅L1とは、斜面B1の上端から斜面B2の下端までの水平方向D2に沿った距離をいう(図2参照)。
本実施形態に係る太陽光発電施設1は、平坦面F2〜F4ごとに設けられたパネルユニット20を有する。それぞれのパネルユニット20は、複数の太陽光発電パネル21と、太陽光発電パネル21を支持する架台22とを有する。なお、太陽光発電施設1は、パネルユニット20の他にも付帯設備を有するが、それらの図示及び説明は省略する。
図3は、平坦面F2に設置されたパネルユニット20を示す側面図である。太陽光発電パネル21は、平面視して矩形状を呈する。太陽光発電パネル21は、一例として長辺が1.6メートルであり、短辺が1メートルである。
架台22は、太陽光発電パネル21が所定の姿勢を保つように太陽光発電パネル21を支持する。架台22は、本体枠23(本体部)と支柱24A(第1固定部、第1脚部)及び支柱24B(第2固定部、第2脚部)とを有する。本体枠23には、太陽光発電パネル21が締結部品(不図示)などによって固定される。本体枠23は、縦材23aと、横材23bと、により構成され、これらの部材はボルトによって互いに締結されている。
支柱24Aの上端部は、本体枠23の下縁部を構成する横材23bにボルトによって締結される。また、支柱24Aの下端部は、下側の法面P1を構成するポケット付きブロック10Aに固定される。つまり、支柱24Aは、法面P1の最上段に配置されたポケット付きブロック10Aに埋め込まれる。
支柱24Bの上端部は、本体枠23の上縁部を構成する横材23bにボルトによって締結される。また、支柱24Bの下端部は、上側の法面P2を構成するポケット付きブロック10Bに固定される。つまり、支柱24Bは、法面P2の最下段に配置されたポケット付きブロック10Bに埋め込まれる。
つまり、架台22は、ポケット付きブロック10A,10Bに対して固定される。そうすると、架台22の基礎は、ポケット付きブロック10A,10Bが担当しているといえる。従って、太陽光発電パネル21の設置構造2は、ポケット付きブロック10A,10Bと、架台22と、によって構成される。
このような構成によれば、架台22は、ポケット付きブロック10Aからポケット付きブロック10Bへ掛け渡されるように配置される。このような架台22に太陽光発電パネル21が取り付けられると、太陽光発電パネル21は、平坦面F2を覆う。
また、太陽光発電パネル21は、側面視して平坦面F2に対して所定の傾きを有する。具体的には、太陽光発電パネル21は、法面P2と同じ方向を向いている。ここでいう「同じ方向を向く」とは、法面P2の法線における水平成分の向きと、太陽光発電パネル21の法線における水平成分の向きとが同じ方向であることをいう。換言すると、太陽光発電パネル21は、法面P2と対面することはない。
この傾きは、架台22によって維持されている。具体的には、架台22を側面視すると、本体枠23の上縁部が下縁部よりも上方に位置する。この構成は、支柱24Aが固定されたポケット付きブロック10Aよりも支柱24Bが固定されたポケット付きブロック10Bが上方にあるためである。この傾きは、太陽光発電パネル21への太陽光の入射角度によって決められる。
次に、太陽光発電施設1の設置方法を説明する。
まず、図4の(a)部に示されるように、二点鎖線で示された領域102の土を取り除く(工程S1)。図4の(b)部に示されるように、取り除いた土103は、地山斜面101の近傍に仮置きされる。この工程により、掘削面104が形成される。
次に、図4の(c)部に示されるように、1段目のポケット付きブロック10を設置する(工程S2)。このとき、ポケット付きブロック10は、掘削面104との間に隙間105を設けるように設置する。続いて、裏込め充填を行う。具体的には、仮置きした土103や砕石、コンクリートなどを隙間105に詰め込む。
次に、図5の(a)部に示されるように、2段目のポケット付きブロック10を設置する(工程S3)。具体的には、2段目のポケット付きブロック10は、1段目のポケット付きブロック10の上に載置される。このとき、2段目のポケット付きブロック10は、1段目のポケット付きブロック10のポケット11を塞がない。また、1段目のポケット付きブロック10を設置したときと同様に、2段目のポケット付きブロック10は、掘削面104との間に隙間105を設けるように設置する。続いて、裏込め充填を行う。
同様に、図5の(b)部に示されるように、3段目のポケット付きブロック10を配置し、裏込め充填する(工程S4)。このとき、3段目のポケット付きブロック10の高さは、掘削面104よりも高くなることがある。この場合でも、3段目のポケット付きブロック10と掘削面104との隙間105、及び、3段目のポケット付きブロック10と地山斜面101との間106に仮置きした土103を充填する。
そして、図5の(c)部に示されるように、4段目のポケット付きブロック10を配置し、裏込め充填する(工程S5)。4段目のポケット付きブロック10は、地山斜面101と対面する。この4段目のポケット付きブロック10と地山斜面101との間に、土103を充填する。そうすると、4段目のポケット付きブロック10と地山斜面101との間に充填された土103は、その上面103aが平坦面F2の一部を形成する。
以下、工程S1〜S5を繰り返すことにより、階段状地形100が得られる。この工程S1〜S5では、土103をポケット付きブロック10と掘削面104との隙間105と、ポケット付きブロック10と地山斜面101との間106と、の充填に用いる。つまり、平坦面F2〜F4の造成に利用する。そうすると、階段状地形100の造成によって排出される土工量を低減することができる。
次に、支柱24A,24Bをそれぞれポケット付きブロック10のポケット11に配置し、当該モルタル等により支柱24A,24Bの下端部を埋め込む(工程S6)。次に、図6の(b)部に示されるように、支柱24A,24B上に本体枠23を組み立てる(工程S7)。本体枠23を組み立てる手順には、特に制限はない。次に、図6の(c)部に示されるように、本体枠23に太陽光発電パネル21を取り付ける(工程S8)。以下、階段状地形100の平坦面F3,F4において、同様の工程S6〜S8を繰り返し実施する。そして、付帯設備の設置を行うことにより、太陽光発電施設1の設置が完了する。
以下、本実施形態に係る太陽光発電施設1、太陽光発電パネルの設置構造2、及び太陽光発電パネルの設置方法の作用効果について説明する。
日本国内において、大規模な太陽光発電に適した平地が少なくなっている。そこで、傾斜地への太陽光発電パネルの設置も行われつつある。傾斜地へ太陽光発電パネルを設置する場合は、例えば、傾斜面に沿って太陽光発電パネルを直接設置することがある。また、傾斜地を平地に造成してパネルを設置することもある。
傾斜地へ太陽光発電パネルを設置する場合には、作業面が傾斜しているので、平地と同様の作業による設置が難しくなる。例えば、傾斜面では、重機を用いた作業を行うことが難しい。特に、大規模な発電施設の設置には、作業の機械化が重要である。そうすると、重機を利用できない傾斜面に対して大規模な発電施設を設置することは困難である。
また、傾斜地を広い平地に造成する場合には、土を移動させる土工量が膨大になり、工事負担が増大する。さらに、環境面やコスト面でも問題が大きくなり易い。
この太陽光発電施設1及び太陽光発電パネル21の設置構造2では、太陽光発電パネル21を支持する架台22が法面P1を構成するポケット付きブロック10Aに固定されると共に、法面P2を構成するポケット付きブロック10Bに固定される。このような構造によれば、架台22は平坦面F2を跨ぐように配置されるので、太陽光発電パネル21も平坦面F2上に配置される。平坦面F2は、法面P1と法面P2との間に設けられた面であるから、太陽光発電パネル21も法面P1と法面P2との間に配置される。このような構造によれば、複数の太陽光発電パネル21を設置するためには、法面P1〜P4及び平坦面F1〜F4を造成する工事を行えば足りる。従って、太陽光発電施設1及び太陽光発電パネル21の設置構造2は、傾斜地を造成して広大な平坦面を確保する工事と比較して工事の負荷を大幅に低減することが可能である。
図7は、比較例に係る太陽光発電施設200の側面を示す。比較例に係る太陽光発電施設200は、実施形態に係る太陽光発電施設1と同形状を有する地山斜面101に設置される。太陽光発電施設200は、全てのパネルユニット201を同じ平坦面FAに設置している点で、実施形態に係る太陽光発電施設1と相違する。このような平坦面FAを造成する場合には、図7における領域A1の土を取り除く必要がある。
一方、図8に示されるように、本実施形態に係る太陽光発電施設1は、領域A2の土を取り除くだけでよい。そうすると、本実施形態に係る太陽光発電施設1は、造成時の土工量(領域A2)を比較例に係る太陽光発電施設200における土工量(領域A1)に比べて大幅に低減できる。一例として、本実施形態に係る太陽光発電施設1は、比較例に係る太陽光発電施設200に対して土工量を90パーセント程度削減することも可能である。そして、領域A2から取り除いた土103は、法面の形成に利用する。従って、太陽光発電施設1の設置にあたって、土を移動させる土工量が著しく低減する。
さらに、この構成によれば、架台22の基礎となる構造物と、法面P1〜P4を覆う構造物とが共通化される。つまり、ポケット付きブロック10を配置することにより、架台22の基礎が構築されるので、太陽光発電パネル21を設置するための基礎を構築する工程を省略することが可能になる。
従って、太陽光発電パネル21を配置するための事前工事の負荷が大幅に低減されると共に、太陽光発電パネル21を設置するための基礎工事の一部が省略されるので、太陽光発電パネル21を容易に設置することができる。
支柱24Aは、法面P1を構成する複数のポケット付きブロック10のうち最上段に配置されたポケット付きブロック10Aに固定される。支柱24Bは、法面P2を構成する複数のポケット付きブロック10のうち最下段に配置されたポケット付きブロック10Bに固定される。この構成によれば、太陽光発電パネル21に作用する風荷重に対して十分な抵抗力を発揮することができる。
支柱24Aは、上端部が本体枠23に固定されると共に下端部がポケット付きブロック10Aに埋め込まれる。支柱24Bは、上端部が本体枠23に固定されると共に下端部がポケット付きブロック10Bに埋め込まれる。本体枠23は、平坦面F2に対して傾く。太陽光発電パネル21の発電効率は、パネルへの太陽光の入射角度に関係する。この構造によれば、支柱24Aの長さと支柱24Bの長さとを所定の関係に調整することが可能になる。従って、太陽光発電パネル21を所望の発電効率を得ることが可能な角度に設置することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
<変形例1>
図9に示されるように、変形例1に係る太陽光発電施設1Aは、第1実施形態に係る太陽光発電施設1が備えるパネルユニット20に加えて、さらに複数の法面パネルユニット30を有してもよい。法面パネルユニット30は、法面P2〜P4を覆うように配置される。変形例1に係る太陽光発電施設1Aによれば、階段状地形100に設置される太陽光発電パネル21,31の数が増加するので、発電量をさらに高めることができる。
図10に示されるように、法面パネルユニット30は、太陽光発電パネル31と架台32とを有し、架台32は、支柱34がポケット付きブロック10Cに固定される。太陽光発電パネル31の下縁部は、下側の太陽光発電パネル21の上縁部に近接する。また、太陽光発電パネル31の上縁部は、上側の太陽光発電パネル21の下縁部に近接する。つまり、太陽光発電パネル21,31によって形成される面は、階段状地形100の形状に沿って連続する。このような配置によれば、階段状地形100を覆うパネル面積を最大化することができる。
<変形例2>
図11の(a)部に示されるように、変形例2に係る太陽光発電施設1Bは、第1実施形態に係る太陽光発電施設1とは異なる法面PAを有してもよい。具体的には、法面PAは、ポケット付きブロック10に代えて、いわゆる法面保護ブロック40によって構成される。本明細書において、ポケット付きブロック10と法面保護ブロック40との違いとは、ポケット付きブロック10はポケット11を有するが、法面保護ブロック40はポケット11に相当する構成を有しない点である。パネルユニット50は、太陽光発電パネル51と架台52とを有する。架台52は、本体枠53と支柱54A,54Bとを有する。そして、支柱54A,54Bは、法面保護ブロック40の固定孔に差し込まれて、固定される。
<変形例3>
図11の(b)部に示されるように、変形例3に係る太陽光発電施設1Cは、第1実施形態に係る太陽光発電施設1とは異なる法面PAとパネルユニット60とを有してもよい。変形例3に係る法面PAは、変形例2と同様にポケット11を有しない法面保護ブロック40により構成される。また、変形例3に係るパネルユニット60は、法面PAに対して平行となるように配置された太陽光発電パネル61を有する。パネルユニット60は、太陽光発電パネル61と架台62とを有する。そして、架台62は、本体枠63と、固定部64A及び支柱64Bとを有する。本体枠63の下縁部63aは、下段側の法面保護ブロック40に対して固定される。本体枠63の上縁部63bは、支柱64Bによって上段側の法面保護ブロック40に対して固定される。
<変形例4>
図11の(c)部に示されるように、変形例4に係る太陽光発電施設1Dは、変形例3に係る太陽光発電施設1Cの一部をさらに変形したものである。具体的には、パネルユニット70は太陽光発電パネル71と架台72とを有する。架台72は、本体枠73と連結部74Aと支柱74Bとを有する。連結部74Aは、下段側の法面保護ブロック40に連結され、法面保護ブロック40に対する本体枠73の連結角度を可変とする。変形例4に係る構成によれば、上段側の法面保護ブロック40に固定される支柱74Bの長さを調整することにより、太陽光発電パネル71の設置角度ANを調整することが可能になる。従って、太陽光発電パネル71の設置自由度を高めることができる。
<変形例5>
図12に示されるように、変形例5に係る太陽光発電施設1Eは、実施形態に係る太陽光発電施設1とは異なるパネルユニット80を有する。変形例5に係るパネルユニット80は、太陽光発電パネル81と、架台82とを有する。この架台82は、平坦面F2に対して傾いておらず、平坦面F2に沿って下段の法面P1から上段の法面P2に向かって略水平に延びている。換言すると、架台82は、平坦面F2に対して略平行に延びる。さらに、架台82には、複数の太陽光発電パネル81がベースレール85(支持部)を介して設置される。図10に示す例示では、3台の太陽光発電パネル81が示されているが、太陽光発電パネル81の数は3台に限定されることなく、1台でもよいし、4台以上でもよい。ベースレール85は、太陽光発電パネル81の一辺を直接に支持する。なお、太陽光発電パネル81は、ベースレール85によって支持された辺と逆側の辺について、留め金具若しくは支柱などにより支持されてもよい。固定部84Aは、下段側の法面P1を構成するポケット付きブロック10Aにアンカー止め等を利用して固定される。固定部84Bは、上段側の法面P2を構成するポケット付きブロック10Bの下面に固定される。つまり、固定部84Bは、ポケット付きブロック10Bと平坦面F2との間に挟まれている。このような構成によれば、ポケット付きブロック10A,10Bが基礎ブロックとして機能する。
1,1A,1B,1C,1D,1E,200…太陽光発電施設、2…設置構造、100…階段状地形、10,10A,10B,10C…ポケット付きブロック、11…ポケット、20,50,60,70,80…パネルユニット、21,31,51,61,71,81…太陽光発電パネル、22,32,52,62,72,82…架台、23,53,63,73…本体枠、24A,24B,34,54A,54B,64B,74B…支柱、30…法面パネルユニット、40…法面保護ブロック、64A,84A,84B…固定部、74A…連結部、101…地山斜面、103…土、AN…設置角度、B1〜B4…斜面(造成斜面)、D1…斜め方向、D2…水平方向、D3…高さ方向、D4…延在方向、F1〜F4,FA…平坦面(造成平坦面)、P1〜P4,PA…法面。

Claims (6)

  1. 第1造成斜面と、前記第1造成斜面の上方に設けられた第2造成斜面と、前記第1造成斜面と前記第2造成斜面との間に形成された造成平坦面と、を有する階段状の地形に太陽光発電パネルを設置する構造であって、
    前記第1造成斜面上に配置されて第1法面を形成する第1ブロックと、
    前記第2造成斜面上に配置されて第2法面を形成する第2ブロックと、
    前記太陽光発電パネルを支持する架台と、を備え、
    前記架台は、
    前記第1ブロックに固定される第1固定部と、
    前記第2ブロックに固定される第2固定部と、
    前記第1固定部と前記第2固定部とを連結する本体部と、を有し、
    前記造成平坦面を跨ぐように前記第1ブロックと前記第2ブロックとの間に掛け渡される、太陽光発電パネルの設置構造。
  2. 前記第1固定部は、前記第1法面を構成する複数の前記第1ブロックのうち最上段に配置された前記第1ブロックに固定され、
    前記第2固定部は、前記第2法面を構成する複数の前記第2ブロックのうち最下段に配置された前記第2ブロックに固定される、請求項1に記載の太陽光発電パネルの設置構造。
  3. 前記第1固定部は、一端が前記本体部に固定されると共に他端が前記第1ブロックに埋め込まれる第1脚部であり、
    前記第2固定部は、一端が前記本体部に固定されると共に他端が前記第2ブロックに埋め込まれる第2脚部であり、
    前記本体部は、前記造成平坦面に対して傾いている、請求項1又は2に記載の太陽光発電パネルの設置構造。
  4. 前記本体部は、前記太陽光発電パネルの一辺を直接に支持する支持部を有し、前記造成平坦面に対して略平行に延びる、請求項1又は2に記載の太陽光発電パネルの設置構造。
  5. 第1造成斜面と、前記第1造成斜面の上方に設けられた第2造成斜面と、前記第1造成斜面と前記第2造成斜面との間に形成された造成平坦面と、を有する階段状の地形において、前記第1造成斜面に第1ブロックを配置して第1法面を形成すると共に前記第2造成斜面に第2ブロックを配置して第2法面を形成する工程と、
    前記第1ブロックに固定される第1固定部と、前記第2ブロックに固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを連結する本体部と、を有する架台を前記第1ブロック及び前記第2ブロックに対して固定する工程と、
    前記架台に太陽光発電パネルを設置する工程と、
    を有する、太陽光発電パネルの設置方法。
  6. 第1造成斜面と、前記第1造成斜面の上方に設けられた第2造成斜面と、前記第1造成斜面と前記第2造成斜面との間に形成された造成平坦面と、を有する階段状の地形に設けられる太陽光発電施設であって、
    太陽光発電パネルと、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽光発電パネルの設置構造と、を備える、太陽光発電施設。
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