JP6825960B2 - 搬送装置及び搬送方法 - Google Patents

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Description

本開示は、帯状の薄板を搬送する搬送装置及び搬送方法に関する。
特許文献1には、リードフレームの製造工程において、リードフレームの基材を搬送し巻き取る構成が開示されている。具体的には、特許文献1では、上下2つのロールでクランプすることにより、帯状の薄板である上記基材を搬送し、巻き取り装置によって該基材を巻き取っている。ロールでクランプする構成を採用することにより、基材を一定の速度で搬送することができ、基材に対して行われるエッチング処理等の各種処理を均一に行うことができる。
特開平11−240653号公報
近年、QFN(Quad Flat No lead package)等のハーフエッチングが施されたリードフレームが増えている。このようなリードフレームは、従来のリードフレームと比べて、板厚が薄く変形しやすい。このため、上記特許文献1に記載されたような、ロールでクランプしてリードフレームの基材を搬送する装置においては、該基材の変形が問題になる場合がある。以上より、リードフレームの基材を変形させることなく一定の速度で搬送する構成が求められている。
ロールでクランプすること等を行わずに(すなわち、リードフレームの基材を変形させることなく)リードフレームの基材を搬送する方法として、例えば、巻き取り装置に設けられたモータにより上記基材に張力を加え、該リードフレームを搬送する方法が考えられる。この方法においては、巻き取り装置の手前の箇所(巻き取り箇所)の基材が伸びきった(フープがない)状態となる。この場合、例えば基材が蛇行した場合等において、巻き取り装置(例えばパロニアリール)の側板に該基材が接触し、巻き取り装置のゴミが発生するおそれ等がある。以上より、リードフレームの基材の搬送においては、巻き取り箇所において該基材がたるんだ状態(基材のフープが形成された状態)となっていることが好ましい。
そこで、本開示は、帯状の薄板について、変形を防止しながら一定速度で搬送すると共に、巻き取り箇所におけるフープを維持することができる搬送装置及び搬送方法に関する。
本開示の一つの観点に係る搬送装置は、帯状の薄板の搬送経路において該薄板が巻き掛けられる上流側ロールと、搬送経路において上流側ロールよりも下流に位置し且つ薄板が巻き掛けられる下流側ロールと、搬送経路において下流側ロールよりも下流に位置し且つ薄板を巻き取る巻き取り装置と、上流側ロール及び下流側ロールの少なくともいずれか一方を一定速度で回転させることにより、上流側ロール及び下流側ロールに巻き掛けられた薄板を搬送経路の下流側に移動させる第1モータと、下流側ロールに巻き掛けられた薄板に対して一定の張力を付与する張力付与機構と、を備える。
本開示の他の観点に係る搬送方法は、帯状の薄板が巻き掛けられた上流側ロール、及び、該上流側ロールの下流において薄板が巻き掛けられた下流側ロールの少なくともいずれか一方を一定速度で回転させ、薄板を搬送経路の下流側に移動させる工程と、下流側ロールに巻き掛けられた薄板に対して一定の張力を付与する工程と、下流側ロールの下流において前記薄板を巻き取る工程と、を含む。
本開示に係る搬送装置及び搬送方法によれば、帯状の薄板について、変形を防止しながら一定速度で搬送すると共に、巻き取り箇所におけるフープを維持することができる。
図1は、リードフレーム基材の搬送装置の一例を模式的に示す図である。 図2は、S字ロールの張力(搬送力)を説明する図であり、(a)は張力の検証イメージを示す図、(b)は張力の測定結果を示す表である。 図3は、巻掛角度と摩擦力との対応関係を示すグラフである。 図4は、比較例に係る搬送装置の一例を模式的に示す図である。 図5は、比較例に係る搬送装置の一例を模式的に示す図である。 図6は、比較例に係る搬送装置の一例を模式的に示す図である。 図7は、変形例に係る搬送装置の一例を模式的に示す図である。
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
<<実施形態の概要>>
本実施形態の搬送装置は、帯状の薄板の搬送経路において該薄板が巻き掛けられる上流側ロールと、搬送経路において上流側ロールよりも下流に位置し且つ薄板が巻き掛けられる下流側ロールと、搬送経路において下流側ロールよりも下流に位置し且つ薄板を巻き取る巻き取り装置と、上流側ロール及び下流側ロールの少なくともいずれか一方を一定速度で回転させることにより、上流側ロール及び下流側ロールに巻き掛けられた薄板を搬送経路の下流側に移動させる第1モータと、下流側ロールに巻き掛けられた薄板に対して一定の張力を付与する張力付与機構と、を備える。
本実施形態に係る搬送装置では、巻き取り装置の上流に、上流側ロール及び下流側ロールが設けられている。そして、これらのロールのいずれか一方が、第1モータによって一定速度で回転させられ、上流側ロール及び下流側ロールに巻き掛けられた薄板が搬送経路の下流側に移動する。これにより、一定速度で回転するロールに応じて薄板を搬送することができる。また、本開示に係る搬送装置では、張力付与機構が、下流側ロールに巻き掛けられた薄板に対して一定の張力を付与する。ここで、例えば、下流側ロールに至るまでの経路において薄板に加わる張力が何らかの原因で弱まった場合には、下流側ロールに至るまでの経路において薄板がたるむおそれがある。また、下流側ロールに至るまでの経路において薄板に加わる張力が何らかの原因で強まった場合には、薄板がロールを滑るように移動するおそれがある。このように、薄板の張力が制御されていない状態においては、たとえロールの回転速度が一定であっても、薄板が一定速度で搬送されないおそれがある。この点、張力付与機構によって、下流側ロールに巻き掛けられた薄板に対して一定の張力が付与されることにより、薄板の張力が弱まること及び強まることを抑制でき、薄板を一定速度で搬送することができる。このような構成においては、上下2つのロールでクランプすることなく、すなわち薄板を変形させることなく、薄板を一定速度で搬送することができる。また、上流側ロール及び下流側ロールにおける薄板の搬送については、巻き取り装置からの張力によらずに行われるため、下流側ロールから巻き取り装置の区間において、薄板のフープを設けることができる。以上より、本開示に係る搬送装置によれば、帯状の薄板について、変形を防止しながら一定速度で搬送すると共に、巻き取り箇所におけるフープを維持することができる。
上記搬送装置において、第1モータは、上流側ロールを一定速度で回転させ、張力付与機構は、下流側ロールのトルクを制御することにより薄板に対して一定の張力を付与する第2モータであってもよい。これにより、第2モータによって下流側ロールの回転力が調整され、薄板に付与される張力を容易且つ適切に一定に保つことができる。
上記搬送装置において、下流側ロールは、該ロールにおける上部側に薄板が巻き掛けられていてもよい。何らかの理由により薄板にたるみが発生した場合、重力により、ロールに巻き掛けられていた薄板がロールの下方に垂れ下がるおそれがある。第2モータによってトルク制御が行われている場合であっても、当該垂れ下がった薄板に対しては張力を適切に付与できなくなるおそれがある。この点、第2モータによってトルクが制御される下流側ロールにおいて、その上部に薄板が巻き掛けられていることにより、仮に薄板にたるみが発生した場合であっても、重力によって薄板が垂れ下がりにくい(薄板がロールから離れにくい)構成とでき、薄板への張力付与を適切に行うことができる。
上記搬送装置において、上流側ロール及び下流側ロールは、半周以上に亘って薄板が巻き掛けられていてもよい。これにより、ロールと薄板とを広範囲で接触させ、該接触により生じる摩擦力を増やし、薄板に対して付与される張力を大きくすることができる。このことで、簡易な構成によって搬送力を担保することができる。
上記搬送装置は、上流側ロールよりも下流且つ下流側ロールよりも上流に位置し、薄板が巻き掛けられる中間ロールを更に備えていてもよい。上流側ロール及び下流側ロールに加えて、これらのロールの間に位置するロール(中間ロール)を備えることにより、ロールと薄板とを広範囲で接触させ、該接触により生じる摩擦力に応じた張力を大きくすることができ、簡易な構成によって搬送力を担保することができる。
上記搬送装置において、中間ロールは、搬送経路を移動する薄板に従動して回転してもよい。例えば、中間ロールを回転させるモータを設けた場合は、中間ロール、及び第1モータにより回転力を付与されるロールを同じ速度で回転させるためには、中間ロールを回転させるモータと、第1モータとを完全に同期させる必要がある。これらのモータの同期がとれていない場合には、薄板がロールを滑るように移動すること等が発生するおそれがある。この点、中間ロールが薄板に従動して回転する構成とすることにより、中間ロールと第1モータにより回転力を付与されるロータとを同じ速度で回転させ易くなり、上述した薄板の滑り等を抑制することができる。
本実施形態の搬送方法は、帯状の薄板が巻き掛けられた上流側ロール、及び、該上流側ロールの下流において薄板が巻き掛けられた下流側ロールの少なくともいずれか一方を一定速度で回転させ、薄板を搬送経路の下流側に移動させる工程と、下流側ロールに巻き掛けられた薄板に対して一定の張力を付与する工程と、下流側ロールの下流において前記薄板を巻き取る工程と、を含む。
<<実施形態の例示>>
[リードフレーム基材の搬送装置]
図1を参照して、リードフレーム基材LF(帯状の薄板)の搬送装置1について説明する。リードフレームは、集積回路(IC:Integrated Circuit)又は大規模集積回路(LSI:Large ScaleIntegration)等の半導体パッケージの内部配線として用いられる薄板の金属であり、外部配線との接続に用いられる。リードフレームは、エッチング又はスタンピング等の工法により製造される。エッチングとは、薬品で金属を溶かす工法である。スタンピングとは、金型で金属を打ち抜く工法である。リードフレーム基材LFとは、リードフレームに加工される基材である。搬送装置1は、リードフレームの製造ライン(図示せず)内に設けられ、リードフレームの製造工程においてリードフレーム基材LFを搬送する装置である。
例えば、エッチングによりリードフレーム形状が形成される場合、リードフレームの製造ライン(図示せず)においては以下の工程が行われる。第1に、整面工程が行われる。本工程では、金属材料表面の脱脂及び洗浄が行われる。つづいて、レジストコーティング工程が行われる。本工程では、金属材料に対して例えば感光性レジストの塗布、ドライフィルムレジストの貼付け、電着によるレジスト形成、またはレジスト液への浸漬及び乾燥等が行われる。つづいて、焼付・露光工程が行われる。本工程では、金属材料に対してリードフレームパターンの転写が行われる。つづいて、現像工程が行われる。本工程では、金属材料におけるレジスト未露光部の洗い流しが行われる。つづいて、エッチング工程が行われる。本工程では、金属を腐食させるエッチング加工が行われる。つづいて、レジスト剥膜工程が行われる。本工程では、レジストの剥膜が行われる。最後に、洗浄工程が行われる。本工程では、金属材料の洗浄・乾燥が行われる。
搬送装置1は、例えば上述した洗浄工程の完了時に、金属材料であるリードフレーム基材LFを搬送する装置である。本実施形態では、搬送装置1が、上記洗浄工程の完了時にリードフレーム基材LFを搬送するものとして説明するが、これに限定されず、リードフレームの製造工程に含まれる他の工程においてリードフレーム基材を搬送するものであってもよい。
搬送装置1は、図1に示されるように、上流側ロール20と、速度制御モータ21(第1モータ)と、中間ロール25,26と、下流側ロール30と、トルク制御モータ31(張力付与機構,第2モータ)と、巻き取り装置50と、巻き取りモータ55と、検出センサ61,62,63,64と、コントローラ100と、を備えている。搬送装置1は、所定の搬送経路TRに沿ってリードフレーム基材LFを搬送する。搬送経路TRにおいては、上流側ロール20、中間ロール25,26、下流側ロール30、及び巻き取り装置50の順で、上流から下流に向かって配置されている。すなわち、リードフレーム基材LFは、上流側ロール20、中間ロール25,26、及び下流側ロール30に順に搬送され、巻き取り装置50に巻き取られる。
以下の説明において、「上」「下」の語は搬送装置の設置面に対して鉛直方向における「上」「下」を意味している。ただし、「上流」「下流」の語は搬送経路TRにおける「上流」「下流」を意味している。
上流側ロール20は、リードフレーム基材LFの搬送経路TRにおいてリードフレーム基材LFが巻き掛けられるロールである。上流側ロール20の回転軸は、巻き取り装置50の回転軸と略平行に延びている。上流側ロール20には、その半周以上に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。より詳細には、上流側ロール20には、上流且つ上方から搬送されてきたリードフレーム基材LFが巻き掛けられ、少なくとも下部の半周以上(上流側ロール20の下半分の側面)に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。上流側ロール20は、速度制御モータ21から付与される駆動力(回転力)に基づき一定速度で回転し、下流側にリードフレーム基材LFを搬送する。
速度制御モータ21は、上流側ロール20に駆動力(回転力)を付与し、上流側ロール20を一定速度で回転させることにより、上流側ロール20、中間ロール25,26、及び下流側ロール30に巻き掛けられたリードフレーム基材LFを搬送経路TRの下流側に移動させるモータである。速度制御モータ21は、コントローラ100の制御に応じて上流側ロール20に駆動力を付与する。速度制御モータ21としては、速度制御が可能な種々のモータを用いることができ、例えば、シンクロナスモータ又はサーボモータ等を用いることができる。
中間ロール25,26は、上流側ロール20よりも下流且つ下流側ロール30よりも上流に位置し、リードフレーム基材LFが巻き掛けられるロールである。中間ロール25,26の回転軸は、巻き取り装置50の回転軸と略平行に延びている。
中間ロール25は、上流側ロール20の下流に配置されており、上流側ロール20の上方(直上)に配置されている。中間ロール25には、その半周以上に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。より詳細には、中間ロール25には、上流側ロール20によって上流且つ下方から搬送されてきたリードフレーム基材LFが巻き掛けられ、少なくとも上部の半周以上(中間ロール25の上半分の側面)に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。中間ロール25は、上流側ロール20から搬送されるリードフレーム基材LF(搬送経路TRを移動するリードフレーム基材LF)に従動して一定速度で回転し、下流側にリードフレーム基材LFを搬送する。
中間ロール26は、中間ロール25の下流に配置されており、中間ロール25の下方に配置されている。より詳細には、中間ロール26は、中間ロール25の直下ではなく、中間ロール25の下方且つ巻き取り装置50に近づく位置(巻き取り装置50からの離間距離が中間ロール25と比べて短くなる位置)に配置されている。中間ロール26には、その半周以上に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。より詳細には、中間ロール26には、中間ロール26によって上流且つ上方から搬送されてきたリードフレーム基材LFが巻き掛けられ、少なくとも下部の半周以上(中間ロール26の下半分の側面)に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。中間ロール26は、中間ロール25から搬送されるリードフレーム基材LF(搬送経路TRを移動するリードフレーム基材LF)に従動して一定速度で回転し、下流側にリードフレーム基材LFを搬送する。
下流側ロール30は、搬送経路TRにおいて上流側ロール20よりも下流に位置し且つリードフレーム基材LFが巻き掛けられるロールである。下流側ロール30は、より詳細には中間ロール26の下流に配置されており、中間ロール26の上方(直上)に配置されている。下流側ロール30の回転軸は、巻き取り装置50の回転軸と略平行に延びている。下流側ロール30には、その半周以上に亘ってリードフレーム基材Lが巻き掛けられている。より詳細には、下流側ロール30には、中間ロール26によって上流且つ下方から搬送されてきたリードフレーム基材LFが巻き掛けられ、少なくとも上部の半周以上(下流側ロール30の上半分の側面)に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。下流側ロール30は、トルク制御モータ31から付与される駆動力(回転力)に基づき一定トルクで回転し、下流側にリードフレーム基材LFを搬送する。
トルク制御モータ31は、下流側ロール30に駆動力(回転力)を付与し、下流側ロール30を一定トルクで回転させるモータである。トルク制御モータ31は、下流側ロール30を一定トルクに制御することにより、下流側ロール30に巻き掛けられたリードフレーム基材LFに対して一定の張力を付与する。トルク制御モータ31は、コントローラ100の制御に応じて下流側ロール30に駆動力を付与する。トルク制御モータ31としては、トルク制御が可能な種々のモータを用いることができる。
巻き取り装置50は、搬送経路TRにおいて下流側ロール30よりも下流に位置し且つリードフレーム基材LFを巻き取るロールであり、例えばパロニアリールである。巻き取り装置50は、巻き取りモータ55から付与される駆動力(回転力)に基づき回転し、リードフレーム基材LFを巻き取る。なお、搬送経路TRにおける下流側ロール30から巻き取り装置50の区間においては、リードフレーム基材LFはフープ状に垂れ下がった状態となっている。
巻き取りモータ55は、巻き取り装置50に駆動力(回転力)を付与し、巻き取り装置50を回転させるモータである。巻き取りモータ55は、検出センサ61,62,63,64の検出結果に基づくコントローラ100の制御に応じて巻き取り装置50に駆動力を付与する(詳細は後述)。
検出センサ61,62,63,64は、搬送経路TRにおける下流側ロール30から巻き取り装置50の区間に設けられ、該区間においてフープ状に垂れ下がったリードフレーム基材LFの垂れ下がり状態を検知するセンサである。検出センサ61,62,63,64としては、例えば光電子器のセンサが用いられる。検出センサ61,63は、例えば投光器である。この場合、検出センサ62は検出センサ61からの光線を受光する受光器である。検出センサ64は検出センサ63からの光線を受光する受光器である。検出センサ61,62の組は、例えば検出センサ63,64の組よりも下方に配置される。検出センサ61,62の組は、リードフレーム基材LFをそれよりも下方に垂れ下げたくない高さに配置されている。検出センサ61,62がリードフレーム基材LFを検知したタイミングで、巻き取り装置50による巻き取りが開始される(詳細は後述)。また、検出センサ63,64の組は、リードフレーム基材LFのフープを維持するために、最低限リードフレーム基材LFを垂れ下げたい高さに配置されている。検出センサ63,64がリードフレーム基材LFを検知しなくなったタイミングで、巻き取り装置50による巻き取りが終了する(詳細は後述)。
コントローラ100は、例えば、記録媒体(図示せず)に記録されているプログラム又はオペレータからの操作入力に基づいて、速度制御モータ21及びトルク制御モータ31を動作させるための指示信号を生成し、これらの構成に当該指示信号を送信する。すなわち、コントローラ100は、速度制御モータ21に対して、駆動力付与の開始及び終了の指示信号を送信すると共に、回転速度を指定する指示信号を送信する。また、コントローラ100は、トルク制御モータ31に対して、駆動力付与の開始及び終了の指示信号を送信すると共に、トルクを指定する指示信号を送信する。
また、コントローラ100は、例えば、記録媒体(図示せず)に記録されているプログラム、オペレータからの操作入力、又は検出センサ61,62,63,64からの検出結果に基づいて、巻き取りモータ55を動作させるための指示信号を生成し、これらの構成に当該指示信号を送信する。すなわち、コントローラ100は、検出センサ61,62からリードフレーム基材LFを検知した旨の検出結果を受信した場合に、巻き取りモータ55に対して、動作の開始を指示する指示信号を送信する。また、コントローラ100は、検出センサ63,64からリードフレーム基材LFを検知しなくなった旨の検出結果を受信した場合に、巻き取りモータ55に対して、動作の終了を指示する指示信号を送信する。
次に、搬送経路TRにおけるリードフレーム基材LFの搬送について説明する。
洗浄工程における洗浄・乾燥が完了したリードフレーム基材LFは、最初に上流側ロール20に到達する。詳細には、リードフレーム基材LFは、上流側ロール20の上流且つ上方に配置されたガイドロール10に沿って下方に搬送され、上流側ロール20の側面のうち巻き取り装置50から離れた側の側面から上流側ロール20に巻き掛けられる。リードフレーム基材LFは、少なくとも下部の半周以上(上流側ロール20の下半分の側面)に亘って上流側ロール20に巻き掛けられて搬送され、上流側ロール20の側面のうち巻き取り装置50と近い側の側面において上流側ロール20から離間する。
つづいて、リードフレーム基材LFは、中間ロール25の側面のうち巻き取り装置50から離れた側の側面に向かって搬送され、当該離れた側の側面から中間ロール25に巻き掛けられる。リードフレーム基材LFは、少なくとも上部の半周以上(中間ロール25の上半分の側面)に亘って中間ロール25に巻き掛けられて搬送され、中間ロール25の側面のうち巻き取り装置50と近い側の側面において中間ロール25から離間する。このように、リードフレーム基材LFは、上流側ロール20における巻き取り装置50から離れた側の側面から近い側の側面まで上流側ロール20の下部に巻き掛けられながら搬送され、その後に、中間ロール25における巻き取り装置50から離れた側の側面から近い側の側面まで中間ロール25の上部に巻き掛けられながら搬送される。すなわち、リードフレーム基材LFは、搬送経路TRのうち上流側ロール20及び中間ロール25に係る経路において、S字状の軌跡を描くように搬送される。
つづいて、リードフレーム基材LFは、中間ロール26の側面のうち巻き取り装置50から離れた側の側面に向かって搬送され、当該離れた側の側面から中間ロール26に巻き掛けられる。リードフレーム基材LFは、少なくとも下部の半周以上(中間ロール26の下半分の側面)に亘って中間ロール26に巻き掛けられて搬送され、中間ロール26の側面のうち巻き取り装置50と近い側の側面において中間ロール26から離間する。このように、リードフレーム基材LFは、搬送経路TRのうち中間ロール25及び中間ロール26に係る経路においても、S字状の軌跡を描くように搬送される。
つづいて、リードフレーム基材LFは、下流側ロール30の側面のうち巻き取り装置50から離れた側の側面に向かって搬送され、当該離れた側の側面から下流側ロール30に巻き掛けられる。リードフレーム基材LFは、少なくとも上部の半周以上(下流側ロール30の上半分の側面)に亘って下流側ロール30に巻き掛けられて搬送され、下流側ロール30の側面のうち巻き取り装置50と近い側の側面において下流側ロール30から離間する。このように、リードフレーム基材LFは、搬送経路TRのうち中間ロール26及び下流側ロール30に係る経路においても、S字状の軌跡を描くように搬送される。
下流側ロール30から離間したリードフレーム基材LFは、巻き取り装置50に向かって搬送される。下流側ロール30から巻き取り装置50の区間においては、リードフレーム基材LFは、フープ状に垂れ下がった状態とされている。なお、当該区間には、フープ状のリードフレーム基材LFをガイドする(リードフレーム基材LFの位置決めをする)ガイドロール40が設けられている。
[作用効果]
次に、本実施形態に係る搬送装置1の作用効果について、比較例に係る搬送装置と対比しながら説明する。
従来、リードフレーム基材を搬送する搬送装置として、図4に示される比較例に係る搬送装置200が知られている。当該搬送装置200では、上下2つのロール201,202がリードフレーム基材LFをクランプすることにより、リードフレーム基材LFを搬送している。上下2つのロール201,202でクランプする構成を採用することにより、リードフレーム基材LFを一定の速度で搬送することができ、リードフレーム基材LFに対して行われるエッチング処理等の各種処理を均一に行うことができる。一方で、上下2つのロール201,202でクランプする構成は、リードフレーム基材LFを変形させてしまうおそれがある。
リードフレーム基材LFを変形させることなく搬送する搬送装置として、図5に示される比較例に係る搬送装置300が考えられる。搬送装置300は、ガイドロール301,302,303と、巻き取り装置304と、おもり305とを備える。搬送装置300では、リードフレーム基材LFが、ガイドロール301,302,303に巻き掛けられると共に、ガイドロール303と巻き取り装置304との間におもり305が設けられている。当該おもり305が、重力により下方向に力をかけることにより、ガイドロール302,303とリードフレーム基材LFとの摩擦力(張力)を上げ、リードフレーム基材LFが搬送される。このような構成によれば、ロールでクランプする構成を用いずにリードフレーム基材LFを搬送することができる。しかしながら、搬送装置300では、ガイドロール303と巻き取り装置304との間に設けられたおもり305により張力をかけるため、リードフレーム基材LFにおける巻き取り装置304の手前の箇所(巻き取り箇所)が伸びきった(フープが形成されていない)状態となる。フープが形成されていない場合には、例えばリードフレーム基材LFが蛇行した場合等において、巻き取り装置304の側板に該リードフレーム基材LFが接触し、巻き取り装置304のゴミが発生するおそれがある。また、リードフレーム基材LFはテープによりロット単位で繋ぎ合わされており、巻き取り完了時には、当該テープにより繋ぎ合わされた箇所で切り離す必要があるところ、フープが形成されていない場合には、当該切り離し作業が困難となる。
また、リードフレーム基材LFを変形させることなく搬送する搬送装置として、図6に示される比較例に係る搬送装置400が考えられる。搬送装置400は、ガイドロール401,402,403,405と、巻き取り装置404とを備える。搬送装置400では、リードフレーム基材LFが、ガイドロール401,402,403,405に巻き掛けられると共に、巻き取り装置404がトルクモータ等によってリードフレーム基材LFを巻き取ることにより、リードフレーム基材LFに張力が加わり、リードフレーム基材LFが搬送される。このような構成によっても、ロールでクランプする構成を用いずにリードフレーム基材LFを搬送することができる。しかしながら、搬送装置400では、巻き取り装置404からの張力によってリードフレーム基材LFが搬送されるため、搬送装置300と同様に、リードフレーム基材LFにおける巻き取り装置404の手前の箇所(巻き取り箇所)が伸びきった(フープが形成されていない)状態となる。以上より、比較例に係る各搬送装置200,300,400では、リードフレーム基材LFについて、変形を防止しながら一定速度で搬送することと、巻き取り箇所におけるフープを維持することとを両立することができてない。
これに対して、本実施形態に係る搬送装置1は、リードフレーム基材LFの搬送経路TRにおいてリードフレーム基材LFが巻き掛けられる上流側ロール20と、搬送経路TRにおいて上流側ロール20よりも下流に位置し且つリードフレーム基材LFが巻き掛けられる下流側ロール30と、搬送経路TRにおいて下流側ロール30よりも下流に位置し且つリードフレーム基材LFを巻き取る巻き取り装置50と、上流側ロール20を一定速度で回転させることにより、上流側ロール20及び下流側ロール30に巻き掛けられたリードフレーム基材LFを搬送経路TRの下流側に移動させる速度制御モータ21と、下流側ロール30のトルクを制御することにより下流側ロール30に巻き掛けられたリードフレーム基材LFに対して一定の張力を付与するトルク制御モータ31と、を備える。
このような搬送装置1では、巻き取り装置50の上流に、上流側ロール20及び下流側ロール30が設けられている。そして、上流側ロール20が、速度制御モータ21によって一定速度で回転させられ、上流側ロール20及び下流側ロール30に巻き掛けられたリードフレーム基材LFが搬送経路TRの下流側に移動する。これにより、一定速度で回転する上流側ロール20に応じてリードフレーム基材LFを搬送することができる。また、搬送装置1では、トルク制御モータ31が、下流側ロール30に巻き掛けられたリードフレーム基材LFに対して一定の張力を付与する。ここで、例えば、下流側ロール30に至るまでの経路においてリードフレーム基材LFに加わる張力が何らかの原因で弱まった場合には、下流側ロール30に至るまでの経路においてリードフレーム基材LFがたるむおそれがある。また、下流側ロール30に至るまでの経路においてリードフレーム基材LFに加わる張力が何らかの原因で強まった場合には、リードフレーム基材LFがロールを滑るように移動するおそれがある。このように、リードフレーム基材LFの張力が制御されていない状態においては、たとえロールの回転速度が一定であっても、リードフレーム基材LFが一定速度で搬送されないおそれがある。この点、トルク制御モータ31によって、下流側ロール30に巻き掛けられたリードフレーム基材LFに対して一定の張力が付与されることにより、リードフレーム基材LFの張力が弱まること及び強まることを抑制でき、リードフレーム基材LFを一定速度で搬送することができる。このような構成においては、上下2つのロールでクランプすることなく、すなわちリードフレーム基材LFを変形させることなく、リードフレーム基材LFを一定速度で搬送することができる。また、上流側ロール20及び下流側ロール30におけるリードフレーム基材LFの搬送については、巻き取り装置50からの張力によらずに行われるため、下流側ロール30から巻き取り装置50の区間において、リードフレーム基材LFのフープを設けることができる。以上より、搬送装置1によれば、リードフレーム基材LFについて、変形を防止しながら一定速度で搬送すると共に、巻き取り箇所におけるフープを維持することができる。
ここで、上述したリードフレーム基材LFのロット単位の繋ぎ箇所等には、前段の処理で用いた薬液が残っている場合がある。例えば比較例に係る搬送装置200のように、上下2つのロール201,202でリードフレーム基材LFをクランプする構成を採用した場合には、上記繋ぎ箇所に残った薬液が絞り出され、該薬液がロールに付着し、ロールからリードフレーム基材LFに薬液が転写されるおそれがある。この点、上下2つのロール201,202でリードフレーム基材LFをクランプする構成を採用していない搬送装置1では、リードフレーム基材LFへの薬液の転写が問題とならない。
また、搬送装置1では、下流側ロール30は、該ロールにおける上部側にリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。何らかの理由によりリードフレーム基材LFにたるみが発生した場合、重力により、ロールに巻き掛けられていたリードフレーム基材LFがロールの下方に垂れ下がるおそれがある。この場合、トルク制御を行っていても、当該垂れ下がったリードフレーム基材LFに対しては張力を適切に付与できなくなるおそれがある。この点、トルク制御モータ31によってトルクが制御される下流側ロール30において、その上部にリードフレーム基材LFが巻き掛けられていることにより、仮にリードフレーム基材LFにたるみが発生した場合であっても、重力によってリードフレーム基材LFが垂れ下がりにくい(リードフレーム基材LFが下流側ロール30から離れにくい)構成とでき、リードフレーム基材LFへの張力付与を適切に行うことができる。
上記構成により、トルクが制御されるロール(下流側ロール30)に巻き掛けられるリードフレーム基材LFが重力によって垂れ下がることを抑制できるものの、何らかの理由によって、下流側ロール30の上部に巻き掛けられたリードフレーム基材LFに対して適切に張力がかからなくなる場合がある。この場合、設定されたトルクを得るためにトルク制御モータ31高速で回転することとなり、ロールに対してリードフレーム基材LFが滑った状態(リードフレーム基材LFに適切に張力をかけることができない状態)となる。このような状態となることを抑制すべく、搬送装置1では、トルク制御モータ31に所定の速度制限が設定されていてもよい。この場合、下流側ロール30からリードフレーム基材LFに対して張力が付与されなくなった場合、トルク制御モータ31の回転速度は徐々に上がるものの所定の上限値以上は上がらないように制御される。そして、上限値に達した場合には、トルク制御モータ31の回転速度が徐々に下がるように制御される。このように制御されることにより、リードフレーム基材LFに対して再度下流側ロール30からの張力を付与することが可能となる。その後、トルク制御モータ31の回転速度が徐々に上がるように制御され、通常のトルク制御が再開される。
また、搬送装置1は、上流側ロール20よりも下流且つ下流側ロール30よりも上流に位置し、リードフレーム基材LFが巻き掛けられる中間ロール25,26を更に備えている。
図2は、ロールにS字状に巻き掛けられたリードフレーム基材LFに対して加わる張力(S字ロールの張力)を説明する図である。発明者らは、図2(a)に示されるように2つのロール71,72を用意し、これらに対してS字状にリードフレーム基材LFを巻き掛けると共に、下流側のフープ形状にかかる荷重を変えて、リードフレーム基材LFに対して加わる張力を測定した。図2(b)に示されるように、荷重を0(フープ自重のみ)とした場合においても、リードフレーム基材LFとロール71,72との摩擦力により0.9kgfの張力が発生した。更に、フープ部分に0.6kgの荷重80を加えた場合には、上記摩擦力が上がり、6kgfの張力が発生した。更に、フープ部分に1.05kgの荷重80を加えた場合には、上記摩擦力が更に上がり、9.5kgfの張力が発生した。このことから、発明者らは、S字ロールの摩擦力により、加えた荷重の約10倍の張力が得られることを見い出した。中間ロール25,26を備えた構成においては、S字ロールが2段設けられることとなる。上述したように、荷重を0とした場合であっても1段のS字ロールの摩擦力により0.9kgfの張力が発生するため、S字ロールを2段構成とした場合には、0.9kgfの荷重が2段目のS字ロールに加わることとなり、0.9kgf×10=9.0kgfの張力が発生すると考えられる。上述したようなリードフレーム基材LFを搬送する搬送装置1においては、例えば7.5kgf以上の張力があれば、リードフレーム基材LFを適切に搬送することができる。このため、中間ロール25,26を備えてS字ロールを2段設けた構成においては、リードフレーム基材LFを搬送するのに十分な張力を得ることができる。すなわち、中間ロール25,26を備えることにより、ロールとリードフレーム基材LFとを広範囲で接触させ、該接触により生じる摩擦力を増やし、簡易な構成によって、必要な搬送力を得ることができる。
また、搬送装置1では、上流側ロール20及び下流側ロール30は、半周以上に亘ってリードフレーム基材LFが巻き掛けられている。
図3は、ロールに対するリードフレーム基材LFの巻掛角度と摩擦力(搬送力)との関係を説明する図である。巻掛角度をθとすると、摩擦力はeμθで示され、巻掛角度θと摩擦力eμθとの関係は図3のグラフにより示される。摩擦力は巻掛角度が大きくなることに従い指数関数的に大きくなるので、例えば巻掛角度を180°以上のように十分に大きくすること(半周以上に亘ってリードフレーム基材LFをロールに巻き掛けること)により、摩擦力を十分に大きくし、必要な搬送力を得ることができる。
また、搬送装置1では、中間ロール25,26が、搬送経路TRを移動するリードフレーム基材LFに従動して回転している。例えば、中間ロール25,26を回転させるモータを別途設けた場合は、中間ロール25,26、及び上流側ロール20を同じ速度で回転させるためには、中間ロール25,26を回転させるモータと、速度制御モータ21とを完全に同期させる必要がある。これらのモータの同期がとれていない場合には、リードフレーム基材LFがロールを滑るように移動すること等が発生するおそれがある。この点、中間ロール25,26がリードフレーム基材LFに従動して回転する構成とすることにより、中間ロール25,26と上流側ロール20とを同じ速度で回転させ易くなり、上述したリードフレーム基材LFの滑り等を抑制することができる。
[変形例]
以上、本実施形態について説明したが、本発明に係る搬送装置は上記実施形態に限定されない。例えば、張力付与機構は、下流側ロールのトルクを制御するトルク制御モータ31が担うとして説明したがこれに限定されない。具体的には、図7に示す搬送装置1Aのように、下流側ロール30Aの上方に設けられたロール99が張力付与機構として機能してもよい。当該ロール99は、下流側ロール30Aとの間にリードフレーム基材LFを挟み込むことにより、下流側ロール30Aに巻き掛けられたリードフレーム基材LFに対して、一定の張力を付与する。
また、中間ロール25,26が設けられているとして説明したがこれに限定されず、例えば図7に示す搬送装置1Aのように、上流側ロール20A及び下流側ロール30Aとリードフレーム基材LFとの摩擦力によって十分な搬送力を得ることができる場合には、中間ロールを設けない構成としてもよい。
また、搬送装置は、リードフレーム基材LF以外の薄板(例えば樹脂ゲージ)を搬送するものであってもよい。また、速度制御モータである第1モータは、上流側ロールだけでなく下流側ロールについても一定速度で回転させるものであってもよいし、上流側ロールに替えて下流側ロールを一定速度で回転させるものであってもよい。また、例えば図1に示す構成において、上流側ロール20の鉛直方向上方に位置しその上部側にリードフレーム基材LFが巻き掛けられた中間ロール25に、速度制御モータが設けられていてもよい。速度制御モータによって速度制御される中間ロール25において、その上部にリードフレームが巻き掛けられていることにより、重力によってリードフレーム基材LFが垂れ下がりにくい(リードフレーム基材LFがロールから離れにくい)構成とすることができる。
1,1A…搬送装置、20,20A…上流側ロール、21…速度制御モータ(第1モータ)、25,26…中間ロール、30,30A…下流側ロール、31…トルク制御モータ(張力付与機構,第2モータ)、50…巻き取り装置、99…ロール(張力付与機構)、LF…リードフレーム基材(帯状の薄板)、TR…搬送経路。

Claims (7)

  1. 帯状の薄板の搬送経路において該薄板が巻き掛けられる上流側ロールと、
    前記搬送経路において前記上流側ロールよりも下流に位置し且つ前記薄板が巻き掛けられる下流側ロールと、
    前記搬送経路において前記上流側ロール及び前記下流側ロール間に位置し且つ前記薄板が巻き掛けられる中間ロールと、
    前記搬送経路において前記下流側ロールよりも下流に位置し且つ前記薄板を巻き取る巻き取り装置と、
    前記上流側ロール及び前記中間ロールの少なくともいずれか一方を一定速度で回転させることにより、前記上流側ロール、前記中間ロール、及び前記下流側ロールに巻き掛けられた前記薄板を前記搬送経路の下流側に移動させる第1モータと、を備え
    前記上流側ロール及び前記中間ロールは、前記薄板をS字状の軌跡を描くように搬送するS字ロールを形成し、
    前記下流側ロールから前記巻き取り装置の区間において前記薄板は自重により垂れ下がったフープを形成する、搬送装置。
  2. 帯状の薄板の搬送経路において該薄板が巻き掛けられる上流側ロールと、
    前記搬送経路において前記上流側ロールよりも下流に位置し且つ前記薄板が巻き掛けられる下流側ロールと、
    前記搬送経路において前記下流側ロールよりも下流に位置し且つ前記薄板を巻き取る巻き取り装置と、
    前記上流側ロールを一定速度で回転させることにより、前記上流側ロール及び前記下流側ロールに巻き掛けられた前記薄板を前記搬送経路の下流側に移動させる第1モータと、を備え、
    前記上流側ロール及び前記下流側ロールは、前記薄板をS字状の軌跡を描くように搬送するS字ロールを形成し、
    前記下流側ロールから前記巻き取り装置の区間において前記薄板は自重により垂れ下がったフープを形成する、搬送装置。
  3. 記下流側ロールの上方に設けられたロールであり、前記下流側ロールとの間に前記薄板を挟み込むことにより、当該薄板に対して一定の張力を付与する、張力付与機構を備える、請求項1又は2記載の搬送装置。
  4. 前記下流側ロールは、該ロールにおける上部側に前記薄板が巻き掛けられる、請求項1〜3のいずれか一項記載の搬送装置。
  5. 前記上流側ロール及び前記下流側ロールは、半周以上に亘って前記薄板が巻き掛けられている、請求項1〜のいずれか一項記載の搬送装置。
  6. 帯状の薄板が巻き掛けられた上流側ロール、並びに前記上流側ロール及び下流側ロール間に位置し且つ前記薄板が巻き掛けられた中間ロールの少なくともいずれか一方を一定速度で回転させ、前記薄板を搬送経路の下流側に移動させる工程と、
    前記上流側ロール及び前記中間ロールから形成されるS字ロールを通過させ、S字状の軌跡を描くように前記薄板を搬送することにより、前記上流側ロール及び前記中間ロールと前記薄板との間に生じる摩擦力を増やす工程と、
    前記下流側ロールの下流において前記薄板を巻き取る工程と、を含み、
    前記下流側ロールから前記巻き取り装置の区間において前記薄板は自重により垂れ下がったフープを形成する薄板の搬送方法。
  7. 帯状の薄板が巻き掛けられた上流側ロールを一定速度で回転させ、前記薄板を搬送経路の下流側に移動させる工程と、
    前記上流側ロールの下流において前記薄板が巻き掛けられた下流側ロール及び前記上流側ロールから形成されるS字ロールを通過させ、S字状の軌跡を描くように前記薄板を搬送することにより、前記上流側ロール及び前記下流側ロールと前記薄板との間に生じる摩擦力を増やす工程と、
    下流側ロールの下流において前記薄板を巻き取る工程と、を含み、
    前記下流側ロールから前記巻き取り装置までの区間において前記薄板は自重により垂れ下がったフープを形成する薄板の搬送方法。
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