JP6825339B2 - 口腔用組成物 - Google Patents
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Description
また、特許文献3(特許第3582537号公報)には、アスコルビン酸リン酸エステルと特定のモノテルペノイドあるいは特定のフェニルプロパノイドとメントールを併用することにより、アスコルビン酸リン酸エステルの粘膜への吸収性を高めると共に、生体防御反応により過剰に産出される活性酸素を効果的に消去し、歯周疾患における歯肉組織の破壊を予防・治療し得る口腔用組成物が開示されている。
特許文献4(特開2013−129600号公報)には、(A)アスコルビン酸リン酸エステル又はその塩、(B)シリカ系研磨剤、(C)アルカリ金属無機塩を含有し、25℃におけるpHが6.0〜8.0である歯磨剤組成物に、(D)メンソフラン及び/又はメントンを配合することにより、前記歯磨剤組成物の使用時の独特の金属味、保存後のえぐみ・渋味が改善し、使用感を向上できることが記載されている。
[1](A)チモールを0.005質量%以上、
(B)メントール、
(C)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、及び
(D)シリカ系研磨剤
を含有することを特徴とする口腔用組成物。
[2]殺菌剤として(A)成分を0.005〜1質量%含有し、かつ(B)成分を0.05〜2質量%、(C)成分を0.02〜1質量%、(D)成分を5〜30質量%含有する[1]記載の口腔用組成物。
[3]更に、(D)シリカ系研磨剤以外の研磨剤の含有量が0〜10質量%である[1]又は[2]記載の口腔用組成物。
[4](B)/(A)で表される配合質量比が0.4〜80である[1]〜[3]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[5]組成物の25℃におけるpHが7.5〜9.5である[1]〜[4]のいずれかに記載の口腔用組成物。
[6]練歯磨剤である[1]〜[5]のいずれかに記載の口腔用組成物。
(C)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムとしては、アスコルビン酸の2、3、5、6位のいずれかの位置にリン酸基を有する誘導体のマグネシウム塩を挙げることができる。例えば、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、アスコルビン酸−3−リン酸エステル、アスコルビン酸−5−リン酸エステル、アスコルビン酸−6−リン酸エステル、アスコルビン酸−2−ポリリン酸エステル、アスコルビン酸−3−ポリリン酸エステル、アスコルビン酸−5−ポリリン酸エステル、及びアスコルビン酸−6−ポリリン酸エステル等のアスコルビン酸リン酸エステル誘導体のマグネシウム塩を挙げることができる。上記(C)成分は、これらから選ばれる1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができるが、特にアスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウムが、組成物の安定性の点で好ましく用いられる。
なお、香料として、(A)チモール、(B)メントールを含む香料素材は、上記した(A)、(B)成分量に含めて計算し、各々の配合量の範囲内で使用し得る。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩などが挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドなどが挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム型等が挙げられ、両性界面活性剤としては、ベタイン型、イミダゾリン型等が挙げられる。これら界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
表1に示す組成で、表2〜4に示す成分を使用して口腔用組成物(練歯磨剤)を常法によって調製した。得られた口腔用組成物を試験製剤として用い、下記方法で使用感及び保存安定性を評価した。結果を表2〜4に併記した。
また、実施例の口腔用組成物は、いずれも殺菌力が高いことを確認した。
被験者3名が、各組成物を歯ブラシに約1g採取し、3分間歯みがきを行い、使用時の爽快感、特異臭マスキング能及び刺激感を下記の評価基準で判定し、最も多い評価点を採用した。
◎:強く感じる
○:感じる
△:やや感じる
×:感じない
◎:チモールの特異臭がマスキングされ、嗜好性が良好である
○:チモールの特異臭は若干感じられるが、不快ではない
△:チモールの特異臭を感じるが、使用に耐える
×:チモールの特異臭で嗜好性が悪い
◎:刺激感が認められず、使用感に優れる
○:やや刺激感が認められるが使用感としては問題ない
△:刺激がかなりあり、使用感がやや悪い
×:刺激が強く使用感が悪い
チューブに充填した各組成物を50℃で1ヵ月保存した後、組成物をチューブから紙の上に出し、目視により変色を下記の評価基準で評価した。
また、被験者3名が、上記と同様にして保存後の各組成物1g程度を用いて歯みがきを行い、香味安定性について下記の評価基準で評価を行い、最も多い評価点を採用した。なお、−5℃で保管したものを製造直後相当の対照品として使用し、比較評価した。
◎:対照品との隣接比較において同等の色である
○:対照品との隣接比較において若干の色の差が認められたが、離間比較においては差 が認識できないレベルである
△:対照品との離間比較において若干の色の相違が認識できたが、問題ないレベルであ る
×:対照品と明らかに色が相違する
◎:対照品と比較して同等レベルの香味である
○:対照品と比較すると若干の香味変化が認められたが、使用上問題はないレベルであ る
×:対照品と比較して香味変化が明らかであり、劣化臭、異味等を伴い使用上問題が
ある
(A)チモール:高砂香料工業(株)製
(B)メントール:l−メントール、高砂香料工業(株)製
(C)APM:アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、和光純薬工業(株)製
(D)研磨性シリカ:多木化学(株)製
リン酸水素カルシウム(比較品):太平化学産業(株)製
炭酸カルシウム(比較品):(株)カルファイン製
なお、使用した香料の組成は、表5に示す通りである。
比較例3は、(B)成分が配合されていないので、爽快感がなく、チモールの特異臭もマスキングされていないことが確認された。
比較例4は、(C)成分が配合されていないので、(A)成分及び(B)成分の組み合わせによって生じた刺激感が抑制されていないことが確認された。
比較例5は、(B)成分及び(C)成分が配合されていないので、爽快感がなく、チモールの特異臭がマスキングされていないことが確認された。
Claims (6)
- (A)チモールを0.005質量%以上、
(B)メントール、
(C)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、及び
(D)シリカ系研磨剤
を含有することを特徴とする口腔用組成物。 - 殺菌剤として(A)成分を0.005〜1質量%含有し、かつ(B)成分を0.05〜2質量%、(C)成分を0.02〜1質量%、(D)成分を5〜30質量%含有する請求項1記載の口腔用組成物。
- 更に、(D)シリカ系研磨剤以外の研磨剤の含有量が0〜10質量%である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
- (B)/(A)で表される配合質量比が0.4〜80である請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用組成物。
- 組成物の25℃におけるpHが7.5〜9.5である請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔用組成物。
- 練歯磨剤である請求項1〜5のいずれか1項記載の口腔用組成物。
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